色々考えていたら悲しくなったけれど、それすら馬鹿らしいと思った。
私はこれでいいの。 無理強いされるのは嫌いなの。
このままじゃあ、ストレス買っているようなもんだ。 やはり適度な距離を保つのがいいだろう。
という訳で、次回からさっさと逃げ切ろうと思います。 頑張れ、私。
先週のスパルタ山越えドライブのお蔭か、新しい車の運転にも大分慣れた。 次はドライブ・レコーダー買いに行こうようと主人にねだっていたのに、この週末もお仕事。 仕舞いに主人は面倒になったか、 「シオン1人で行きなよ。男連れより、女性1人の方が、お店の人も手取り足取り教えてくれるよきっと!」 と言う始末。 えー、カー用品店自体行った事が無いのに、いきなり1人で行くとか、ハードル高いんですけれど。 しかし、そもそもドライブ・レコーダーを欲しがっているのは、主人ではなく私なのだ。 主人はずっとそんなの要らないと言うスタンス。 仕方が無いので、1人で行ってみた。 素人の私が見たってどうせ判らないので、近くにいた女性店員を捕まえた。 本当は男性が良かったのだが、生憎若い女の子しかいなかったので仕方無い。 こんな事言ったら、田嶋陽子に男女差別だとか何とか言われそうだが、人はイメージが9割。仕方無いと思うよ。 「ドライブ・レコーダー下さい。それと冬用ワイパーも」 レコーダーは何種類かあったので、1番売れている奴にした。 5万円ぐらいの出費を覚悟していたが、1万でお釣りが来た。有難い。 ワイパーはその女の子が替えてくれたが、レコーダーは専門の人がやってくれるというので、頼んでその様子を覗かせて貰った。 ドアのゴムパッキンをべろーんと取って、そこにコードを埋めていたのを見て吃驚。そんな事が出来るんだ! 寒かったのですぐに中に引っ込んでしまったが、出来れば付きっ切りで見ていたかった。
基本的に放っておいても、何かあれば勝手に録画してくれるんだよね? まだ説明書読んでいないけれど、その辺りは頼めばきっと主人がやってくれるだろうと勝手に思っている。 そういや車の説明書もまだ読んでいないや。 未だカーラジオが使えないでいる。
夜中に録画したNHK衛星放送のプレミアム・シアターを観たのだが、 酷い!酷過ぎるぞシドニー響!! これでチケット27,000円って本当? だとしたら、ぼったくりにも程があるだろ。 うん、やはり私はソロ・リサイタルの方を選んで正解だったと思った。 大枚叩いてオケがこれじゃあ、泣くに泣けないわ。 アシュケナージはピアニストとしては超一流だけれど、指揮者としてどうなんだろ? 指揮自体は別に……という感じだった。 リハーサルで作り込むタイプなのかな。 それにしたって、シドニー交響楽団は酷過ぎ。ドサ回りばっかりで禄に練習出来ていないのか? それに引き換え、日本のオケってレベル高いんだなあと、改めて思った。 地方オケだってもっと上手いだろってぐらい、シドニーが酷かった。 「のだめカンタービレ」で、千秋先輩が最初に就任したマルレ・オケが超悲惨に描かれていたけれど、シドニー響を見ちゃったら、決して誇張ではなくて海外ではああいうオケもあるんだろうなあと思ってしまった。 うむ。それほどシドニー響は酷かったよ。 何でこんなクソオケにキーシン呼んだりしたんだよ、アシュケナージ。 折角のソリストが勿体無いだろー!!
ソリストのアンコールの後で、トロンボーン4本でアンサンブルをやっていたけれど、これまた酷かった。 曲名が「日本ささげる歌」だったか、気持ちはとても有難いけれど、肝心の音が……。 これが中高生のアンサンブルで私が指導者なら、風呂の中で屁ぇこいてんのかコラー!と怒鳴りたくなるものであった。つかこれなら高校生の方が上手くね? NHK音楽祭と銘打った割りにこれかよ……ソリストは申し分無いのになあ。 どうせならオケ外して、ソリストだけの特集で良かったと思う。寧ろそうして欲しかった。 後半のダン・タイ・ソンに期待。まだ観ていないので。
2011年11月26日(土) |
真白な大きな電気冷蔵庫 |
by 波多野爽波
先日買った冷蔵庫が、やっと配送された。 予め電話を貰っていたので、保冷バッグや発泡スチロールの箱に中身を移して待機していると、玄関のチャイムが鳴った。 今までの物より容量が大きいので一寸ドキドキしたが、ちゃんとドアを通って指定の場所に収まってホッとした。 旧いのをどけたその場所にそのまま配送&設置業者が新しいのを据えようとしたのに待ったをかけて、掃除させて貰う。 こんな機会でも無いと、冷蔵庫の下を雑巾がけなんて出来ないもんな! 両開きになったので、冷蔵庫の向きを変えて貰った。主人はえっ変えるの……?という顔をしていたが、絶対この方が使い易いって! 書類に署名して、旧いのを引き取って貰って業者が帰った後、主人と説明書を読んだ。 電源入れて2時間は物を入れちゃいけないんだって。 なので先に、新しい冷蔵庫の内側と外側を綺麗に拭く。 自動製氷機能が付いているので、取り外して洗う。 なんかわくわくする〜。
2時間後、食材を冷蔵庫に移した。 何と見通しの良い事。余裕の収納力である。 奥行きは深くなったが、幅はさほど変わらず、今までに比べて狭くなった感じもしない。 ただ、とても背が高いので、今までのように上に物を置けなくなった。 しかしそれを不便に思わないほど、ピカピカの冷蔵庫は私の気に入った。 これは自分でも驚き。殆ど消去法で決めたのに、すんごくイイ! 「有難う! 新しい冷蔵庫買ってくれて有難う!」 と主人に抱き付いた。 「そうか、シオンが喜んでくれて良かったよ」 「えー、貴方は喜ばないの?」 「そんな事ないよ。静かでいいね、この冷蔵庫」 そうなのだ。 今までのような煩い音がしない。これが主人にとって1番大きかったようである。
そして、ガラガラ過ぎて、何も入っていない抽斗が1つ……冷凍場所だし、生ごみ専用にしようかね。
スポーツジムにちょこっと通ったものの、ちっとも楽しいと思えなかったので、先月から新しい習い事を始めてみた。 そしたら、先生が主人の仕事上の知り合いの奥さん……またかよー。 田舎だからか、主人の仕事柄か、こういうパターンばっかりだな。
それはいいとして、この先生、もっと深くお勉強しましょう!みたいな感じで、次のコースを頻りに勧めて来る。 まだ始めたばっかりで、そこまでやりたくないんですけど。 私は週1の今のままで満足なんですけど。 折角連れ添った亭主との貴重な土日を潰してまで、そんなのに出たくないんですけど。 と言ってしまいたいが、主人の知り合いという事で無碍にも出来ず、ハァとか何とか言って誤魔化している。
その先生に、主人が先日偶々会ったそうだ。 主人の感想は以下の通り。 「何か馴れ馴れしい人やなあと思った。悪気は無いんだろうけれど。自分の子分が欲しい人なんだね。お山の大将同士で、シオンとは合わないと思ったよ」 仕事柄か、流石の分析力である。 「でしょ! 私も合わないと思ったのー! だから適度に距離を置こうと思っているんだけどさ。なるほど、『子分が欲しい』とは上手い事言うわね」 そりゃ上のクラスに進む子分が増えれば、先生としても面目躍如だし、勢力図も拡大するし、上納金も増えるだろう。 よく知らないけれど、きっとそんな構図。 以前の習い事もそんな感じで、上のクラスを勧められて、勉強会だの試験だの高額な受験料だのが嫌になったのだ。 習い事自体は好きなのに、そういう余計なシステムが嫌なの! 私は自分のペースで好きなようにやりたいの!!
主人は私の事を解ってくれると思ったら、次のレッスンで先生に言われた。 「こないだ旦那さんに会って、お許しが出たからね。『どんどん誘ってやって下さい』って!」 ハァ? 何それ。アンタそんな事言ったの? と帰宅して主人に訊いたら、 「『どんどん』なんて言ってないよ。『誘ってやって下さい』は言ったけれど」 って。イヤイヤ、余計な事言うなよ。 ちゃんと防波堤になって下さいよ。 あーもう、自分ではっきり言わなきゃならないのかなあ。大人なんだし。 しかし大人な断り方が出来ない私……どうしたら波風立てずに断れますかね。ハァ(吐息)。
2011年11月24日(木) |
普通の殺人者よりも軽い命 |
何かニュースでオウム関連やってるなと思ったら、遠藤誠一の死刑が確定して、一連の裁判が終結したからだったのね。
目には目を歯には歯を、人殺しには死刑を!がモットーである私でも、この死刑判決には疑問が残る。 信者は教祖麻原の命令に従っただけなのよね。 あの教団のように閉鎖された特殊な世界で、トップに異を唱える事は、下手したら自分の死を招く事になる。 構図としては、大王製紙の関連会社の役員達が、井川会長に金を差し出しておいて、問題が発覚してから 「創業者一族には逆らえなかった」 と言ったのと同じである。 しかも大王製紙の場合、彼等はせいぜいおまんまの心配程度で生命に関わる訳では無かったのにトップの命令に従い、結果会社に損失を与えたのに拘らず、今のところはお咎め無しである。随分温いと思わざるを得ない。 一方オウム信者達は、自分の命が懸かっていた。 教祖の命令を実行したとしても、これは一種の緊急避難に当たりはしないか。
オウム信者達が死刑なら、その他の殺人犯達は、どんどん死刑を言い渡されて当然なのに、相手が1人2人だからと、死刑を免れて無期判決を受けていたりする。これは腑に落ちない。 オウムの被告を死刑とするなら、普通の殺人犯達も等しく死刑にすべきだろう。
幼馴染が、ネット経由で意味深なメッセージを寄越した。 何かあったのか?と思って電話してみたら、彼女は 「ああ、そんなつもりじゃなかったんだけれど心配かけて御免。大した事じゃないんだけれど」 と前置きして話し出した。 ご母堂が脳卒中で倒れて入院したのだそうだ……充分「大した事」じゃないか! 前兆は無く、突然の事だったらしい。 発見が早く、すぐに病院に運ばれて手術を受けたのだが、現在麻痺が残っているそうで。 でも遠くで家庭を持っている彼女にはどうする事も出来ず、今は独身の妹が、入院している母親と家事の出来ない父親の面倒を見ているのだそうだ。
ええ〜……何だかとってもショック。 そのご母堂というのはとても美しい人で、一体おばさんは幾つなのだろう、どこの化粧品を使っているのだろう、それとも徐福の薬でも飲んでいるのだろうかと不思議に思うぐらい、昔から変わらぬ美貌を保っていたのに。(因みに幼馴染は、残念な事に父親似である) うちの親よりずっと若くて、あんなに綺麗だった人が、そんな事になっているなんて。 何か、えらいダメージを受けてしまった。
しかし両親の面倒を見に帰った妹というのが、これまた家事スキルが低いらしく、おじさんの食事が可哀相な事になっているらしい。 話を聞いたらとても気の毒になったので、お節介だと知りつつも、うちの母に電話して、それとなく何か差し入れてくれるように頼んでしまった。 年末年始に里帰りする際には、私もお土産持ってお見舞いに行って来よう。 嗚呼しょっく。
金の価格の高騰を予測していたのに、元手が無かったがために一儲けし損ねたぜ!という話を先日書いたら、 「要らない金製品を売ったら、結構な儲けになったぜ!」 という大変羨ましいメールを頂いた。 片方だけのピアスや、チェーンの切れたネックレスでも、塵も積もれば山となるらしい。 金製品なんてあったかな……と思って家捜ししてみたら、思った以上に「K18」の刻印が入った物があった。 特にピアス。えっ、こんなのが18金?というのも多かった。 元々私は烏で、光り物大好きなのだが、金属アレルギーが悪化した今では、ピアスの出来ない体になってしまった。 どうせしないのだし、この機会に纏めて売ってしまおう。 結婚前に主人から貰ったピアスだけは、もう身に着けなくとも手許には残すけれど。 流石にね、それだけは売ったら駄目だろう。
同時に、抽斗の中から、ああそう言えばこんなのあったっけという銀色の指輪を発掘した。 結婚指輪が銀色なので、金色の指輪を一緒に嵌めると、どうにも違和感がある。 これなら丁度いいかな、とその銀色の指輪を流しの脇に置いていたら、帰宅した主人がそれを見て曰く、 「こんな指輪持ってたっけ」 と。 「あーそれ、ずっと前に拾ったの」 本当である。 ずーっと前に、路上に落ちているのを見付けたのだ。 どう見ても安物だし、こんなのに執着する人なんていないだろうと、そのまま連れて帰ってしまったのだ。 「ええ〜拾ったの? 道理で……嫌な感じがすると思った」 「嫌な感じって、えーと、それは。もしかして」 「うん、指輪から出ているものがね。いい感じはしない。まあ、でもシオンには合っているのかもね」 マテ。何だ「合っている」ってのは。 霊能者が良くないものを感じると言うのだから、次のごみの日に捨てよう。そう思った。
因みに、金製品はまだ売れていない。 買い取り専門店がどこにあるかわからない……。
案の定よく眠れぬまま、火葬場へゴー。 冠婚葬祭系は知識が無くて苦手なので、見よう見真似で参加する。 知識があったところで、地域によって違うしね。 骨拾いもやったけれど、さっさか終わらせてしまった。 競争じゃないんだから、もっとゆっくり拾っても良かったんじゃ……と後で気付いたいつもの私。
あまり付き合いが無いらしいので、「あの方はどなた?」と主人に訊いても、判らない様子。 まあ、親戚付き合いが無いと言うのは、嫁の立場としては、面倒が無くていいけれどさ。どうせ嫁なんて添え物だし。
お昼過ぎに、また3人で車に乗り込んだ。まだ明るいので、今日は私が運転する。 義妹に訊くと、夕方までに帰れればいいと言うので、ゆっくり帰る事に。 まずは物産館に寄り道。仕事を休んだ主人は職場に、義妹は留守番の家族に、それぞれ土産を買っていた。 町を離れて山道に入ると、霧が出ていた。何と言う試練。 フォグランプのスイッチはどこだ!と騒いで、主人に教えて貰う。 下り坂に入ると、霧は消えたのでフォグランプを切り、今度はエンジンブレーキのかけ方を聞く。 助手席との間のレバーではなく、スイッチでギアを切り替えねばならないのだ。 「こ、これでいいのかな」 と解除しようとして操作を間違え、いきなり回転数が上がるエンジン。 「違う! そっちじゃなくて反対側!」 「あわわわわわわ」 「嗚呼……今、4000回転超えてたよ……新車なのに」 と助手席で屍になる主人。義妹は後ろで笑い転げていた。
山の中で、ワイン工房を発見したので、運転手権限で寄ってみた。 主人(アルコール不耐者)と私(運転者)は飲めないので、義妹に試飲して貰う。 よしこれも飲んでみろ、と次々に注ぐ主人。完全に試飲係扱いである。 義妹も私同様、甘い酒が好きだと言うので、これが1番美味しかったというのを買ってみた。 試飲のお礼に彼女にも1本買おうとしたら遠慮されたので、ワイン飴を買って渡した。 酒が回ったようで、義妹はその後ずっと眠っていた。 良かった、私の運転で不安になったり気持ち悪くなったりしなくて。
帰宅して、山の中で買ったワイン飴を舐めてみたら、あんまり美味しくない……あああ何でこんな物を。 義妹の家に寄ったら、野菜を沢山お裾分けしてくれたのに、私が渡したお返しがこれってどうなのよ。 後でちゃんとお礼しなきゃ……。
よく眠れなかった。 明日はちゃんと何時に起きて何時に出掛けなきゃ!という前の晩は、大抵そんなものなのだ。
予定より少し遅れて家を出発。これもいつもの事。 それでも今回は余裕がある。義妹の家には夕方着けばいいらしいから。 新車で高速に乗るのはちょっと不安と主人が言うので、ゆっくり下道で行く事にした。 暫く走ったところで、運転していた主人があっと声を上げた。 ぱたぱたとポケットを探って曰く、
「免許証忘れた……!」
(゚Д゚)ハァ? 「カードとお財布も置いて来た……」 て。どこに。 「家の通勤鞄の中……」 としょんぼりする主人。良かった、どこかに置き忘れたんじゃないならいいよ。 しかし、私は貴方が腰痛等でどうしても運転が苦しくなった時のための交代要員のつもりだったんですが。 ゆっくり寝ていた貴方じゃなくて、殆ど眠れていない私が全行程運転しなきゃならないって事ですか。 しかも慣れない車で山越え……これが1番厳しいんですが。 昼食後に運転を交代して、ショッピング・モールで白いYシャツと日用品を買い、義妹の家に向かった。 暫く見ないうちに、甥っ子が大きくなっていて驚いた。もう中学生だしな。 甥っ子とその父親はそれぞれ学校と仕事で行けないと言うので、義妹だけ拾って、夜の山道へ。 私の運転で3人仲良く谷底に落ちるよりは、免許不携帯で主人だけ捕まった方がマシなので、夜の山道コースは主人に運転して貰った。
お巡りさんに捕まる事無く現地入りし、美味しい夕食でお腹一杯になって宿に戻った。 明朝は8時集合と言われ、6時半には起きなきゃと思っていたら、また眠れない私なのだった。 今度こそ山道を運転しなきゃならないのに、眠らなきゃと思うと眠りが浅くなってしまう……繊細なのね、私って。
どようび。 主人は仕事。 明日は休みだというから、一緒にドライブ・レコーダーを買いに行こうと思ったら、夜になってから主人の親から電話が。
身内が死んだそうで。
主人の父方はどうも縁が薄く、家族仲が宜しくないようで、私も数えるほどしか会った事が無いのだけれど、葬式には出た方が良かろうと。 しかし忌引きが貰えるとは言え、主人の仕事もそう穴を空ける訳には行かないので、火曜日の葬儀ではなく月曜日に行われる火葬の方だけ出る事にした。 ぎりぎり日帰りはきついかなーと思ったら、火葬は朝から行われるそうで。これで前泊確定である。 足の無い主人の妹を途中で拾って行かなければならないが、これは遠回りでも何でも無く、通り道だからどうって事は無い。 問題は宿の確保だ。我々夫婦と義妹の2部屋。 私は荷造りに専念し、宿の手配と実家との連絡は主人に任せた。 前述の通り仲が宜しくないので、喪主側が部屋を用意してくれるとは思えない。 地図で周辺の適当な宿を探し、ネットか電話で予約をと思っていたら、主人の父からまた電話。 親戚が勤めている宿があるから、そこに頼むかと言う。 しかし以前、主人の父経由で(と言うより主人の父が勝手に)親戚に物を頼んで結果双方あんまり良くない思いをした苦い経験があるので、直接ホテルに頼んだ方がいいと思ったのだが、私が口を挟む間も無く、主人がOKしてしまった。あーあ。 幸いその宿が最大候補だったのでまあいいけれど。でもきっとお義父さんの事だから、話が向こうに伝わるのは明日になると思うよ……田舎の宿だから、満室で泊まれないと言う悲劇は多分無いとは思うけれど。 料金を調べて義妹に伝えると、高いと言って難色を示したと言う。そしてそれをそのまま私に伝える主人。 このご時勢、義妹の所も家計が大変なのだろう。 それはわかるが、宿代は1人6,000円程度だ。それより安い宿って? 「じゃあどうしろと? うちにも宿のレベルを下げろとでも言うの? 私ゃ御免だね。 もっと安い宿がいいのなら、自分で探すように言いなよ、うちは連れて行ってやるけれど、そこまで面倒見ないよ。車中泊したいってんなら、自分で毛布と寝袋は用意してよね。アイドリングは迷惑だから、勿論エンジンはかけないで。或いは宿代は兄である貴方の小遣いから出すか。 まあ、話し合って決めたら? 私は付き合わないよ」 と突き放した。知るか。
義妹は結局、最初に決めた宿に泊まる事にしたらしい。 お金は自腹を切るのか、主人の親が出すのか、そこは知らない。 ドライブ・レコーダー購入はお預けである。長距離ドライブ前に欲しかったのに……!
前の週末に見損ねたNHK杯の総集編を、録画して見た。
今季の浅田真央ちゃんは初めて見たが、ショート・プログラムの曲で、主人と思い切りずっこけた。 原曲はリムスキー=コルサコフの「シェヘラザード」。名曲である。 しかしアレンジがクソ。 アラビアン・ナイトがいきなりインド風味ってどうなの。 百歩譲って、それでアレンジが成功していればいいけれど、思いっ切り失敗じゃんコレ。 本当に、クソつまらないアレンジであった。 誰だよ一体。編曲した奴、出て来い! 「これは酷いな……僕にやらせろ。これよりまだマシな物が出来る自信がある」 「うん。これは無いわー」 とTVの前で好き勝手な事を言う素人夫婦。 どうせお金をかけるなら、ちゃんとした音楽家にアレンジを頼んだ方がいいと思うよう。 葉加瀬太郎や小曽根真あたりに頼めば、凄くいい物が出来そうな気がするんだけれど。 このアレンジじゃ、どんなにいい演技でも、魅力が半減する。 リムスキー=コルサコフだって、草葉の陰で泣いているだろう。
名曲アレンジと言えば、成功したものも多い。 近年では平原綾香がホルストの「木星」を歌ってヒットしていたし、少し昔にはビリー・ジョエルがベートーベンのピアノ・ソナタ「悲愴」を「This Night」に取り入れていたし。 原曲がいいのは勿論だが、アレンジが上手くないと、こうはならない。 タイトルは不明だが、映画「ミスター・ノーバディ」で使われていた歌も面白かった。 ぱっと見(聞)わからないが、よく聴くとこれ「白鳥の湖」だよね?という歌。 この映画はSF好きの主人が借りて観ていたのだが、日本ではヒットしなかった模様。パラレルワールドものだが、主人曰く、「ハルヒみたいな感じ」だそうで。でももっと重いと思うよ。 映画も面白かったそうだが、この白鳥の湖も気に入ったらしく、サントラ買おうかなあと言っている。 これでまたCDが増えるよ!! やったね……いやあんまり良くない。
冷蔵庫の買い替えに備えて、少しずつ中身を整理している。 今日は、250mlの紙パック入りジュースが発見された。 多分、主人がどこかで貰って来たやつだろう。 「消費期限過ぎているけれど大丈夫よね。ほんの1箇月程度だし」 まあ大丈夫じゃない?という結論に達し、2人で飲む事にした。 主人が先に飲んで、私に手渡す。 TVを見ながら啜っていると、すぐにズズズ〜とストローが音を立てた。 ふと気が付いて、 「あれ? 貴方もしかして、一口しか飲んでいない?」 と主人に訊くと、 「うん。最初に一口だけ飲んだ。まあ後はシオンが全部飲んじゃうんだろうなって予想はしていたけれど、本当に予想通りだったね」 との答え。 「ええー、ごめん! じゃあ今からコンビニまで走って同じの買って来るよ! パジャマだけれど」 「いや、いいって。いつもの事じゃん」 いつもの事って言われてもな……。 じゃあ学習して、欲しい分は先に飲んどけよ!
洗顔石鹸「茶のしずく」による小麦アレルギーが報道されている。 アレルギーが出るという話は少し前にも耳にした気がするが、今回はその内容がパワーアップしていた。 石鹸に添加されている小麦系の物質が、小麦アレルギーを誘発するとかで、聞けば聞くほど恐ろしい。 TVのCMもバンバン打っていて、見る限りは何だか良さそうだけれど、こういうのは話半分に聞いておいた方がいいし、アトピー持ちが新しい物に飛び付いても碌な事にならないと思っているので敢えて購入はしなかったが、いやあ本当に、 買わなくて良かったと思った。 110gで3,500円もする物を、送料かけてまで買ってアレルギー発症だなんて、あんまり過ぎるだろ。 しかも発症したら、小麦の入った物は一切口に出来なくなる。 パンもピザも饂飩もお好み焼きもあれもこれも。 嫌いな物なら兎も角、好物なのに食べられないって、人選の楽しみが半減どころか、6割減はかたい。 大抵の事は被害者にも落ち度があるんじゃないのかと思う人でなしの私ですら、今回は全面的に被害者に同情する。食い物の恨みの恐ろしさよ。 最近は、加工食品にも普通に小麦粉が使われているから、おちおち外食も出来ないし、市販のつくねも買えやしない。 食べ物全部1から手作りしなきゃならないだなんて、料理嫌いの私には耐えられない事である。
口コミやら見ていると、あちこちの会社から出ている色んな化粧品に対して興味は湧くが、やはり肌に直接つける物はあんまり色んな物が入っていない方がいいのだろうなあ。 私は香料が苦手なので、なるべく香料の入っていない物を選んで使っているが、こういう事故は運・不運によるもので、化粧品を使う女性全てに起こり得る。 だから尚更、被害者達が気の毒で仕方無い。 石鹸の会社も、野放しにしていた関係省庁も、きっちり誠意を見せろやと思う。
「クリミナル・マインド」の派生ドラマ、「レッドセル」を見ている訳だが、どうにもこうにも。 本家に比べてつまらな過ぎ。 主人公はナントカウィテカー。我が家では「ブラック鶴瓶」と呼んでいる。勿論、名付け親は主人だ。 その主人公以下、チームに今ひとつ魅力が感じられない。 本家から助っ人も出張しているけれど、どうせならガルシアじゃなくてあの冴えない彼氏でも良かったんじゃないかと思う。 脚本もいまいち。 えっどういう推理でそうなるの?と付いて行けない事も屡。尤もこれは私が馬鹿なだけなのか。
等と文句を言いつつ見ている訳だが、「絶望の逃避行」の回は、観ているこっちも絶望した。 まーたキチガイ無罪かよ。 生かしておいたって税金の無駄なんだから、さっさと射殺すればいいのに。 「やっぱりさー、キチガイ無罪なのは良くないと思うの。キチガイは社会に迷惑しかかけないんだから、キチガイだと言う時点でさっさと駆除したらいいのに」 と私が文句を垂れると、主人がすかさず言った。 「えっ、それは困るよ。シオンが駆除されちゃう……」 ん?
ふと思ったんだけれど。 3月の震災で流された家屋や車については、二重ローンを支払うなんて可哀相だとか、流されたり壊れたりして既に無い物のために支払いだけ続けるなんて馬鹿らしいだとかいう意見があって、支払いを免除しましょうという話があったけれど、その後どうなったんだろう。 今回車を購入するに当たって、自力でお金を掻き集めた自分からすると、それってどうなのさという気がして仕方が無い。 全部流されちゃって可哀相なのは可哀相だけれど、それなら頑張って一括で払った人や繰上げ返済した人達にも、購入年次に合わせて等しくお金を返すべきじゃないの? それこそが、法の下の平等なんじゃないかと思う。
ま、本当の平等なんて世の中には存在しないんだけれどね。 結局は、身の丈に合った生活をしましょうって事か。 「ローン」と言うと軽く聞こえるけれど、つまりは借金だから。借りたものは返さないと。 万が一大黒柱が死んでも、住宅ローンの支払いがチャラになる、団体信用生命保険というのがあるらしい。 震災の場合は、地震保険がそれに近いのか。 何にせよ、万一を考えて、保険はかけておかないと。はした金をケチって後で泣きを見ないように。 車の場合は、自動車保険とドライブ・レコーダーがそれに当たると思う。 主人の次のお休みに、一緒に買いに行くんだー。 えー別に要らないよと奴は言うが、必要だよ!
納車の日である。 土曜日はお出掛けだから、日曜日を希望していたのだが、担当者が矢鱈と土曜日を勧めるので、日曜日の夕方じゃ駄目なのかと訊いたところ、 「夕方なら大丈夫です。あー良かった、僕その日は午前中休みを取ったんで」 と喜んでいた。 お前の都合なんざ知るかー!
車がやって来た時、私は夕食の支度をしていたので立ち会わなかったが、食後に主人の運転で、ドライブに出掛けてみた。 行き先はコンビニ。 最近のコンビには凄いね! オリジナルの商品がとてもよく出来ている。 私のお気に入りはお煎餅とおつまみ、それとブリトーとかいうやつ。美味しくって大好きだ。 それとデザートを買って、今度は私の運転で帰途に付いたのだが、同じ車種だと言うのに、今までの車とまるで勝手が違う。 ロックとブレーキの解除、エンジンスタートからして違う。全てボタン式。 車内では、色んなボタンがピカピカ光っていて、宇宙船のようだ。乗った事無いけれど。 そろそろとクリープ現象のまま駐車場の出口まで行き、公道に出るところで漸くアクセルを踏んだ。 大きさはそんなに変わらないと言われていたが、どう見ても大きい。 車幅間隔がわからなくて怖いよー! 車通りの少ない夜の田舎道を恐々運転して、何とか家まで辿り着いた。 駐車スペースに入れて、やっぱり車幅が違うと確信した。 殆ど変わらないと言われたから、購入を許可したのに。嘘吐き。 そんな私を余所に、主人は嬉しそうだった。 まあいいか、この人の稼ぎで買ったんだし(実際は、国債と定期を解約しなかったので、3分の2は私の貯金から出したのだったけれど。後で返して貰おう)、本人が喜んでいるならそれでいいや。
運転前に簡単ガイドブックを読んではいたが、やはりちゃんと説明書を読み込まねば。 嫌いなんだけれどね、取説読むの。 しかもあんなに分厚いの、見ただけで嫌になる。 しかしこのままではラジオすら聴けないので、頑張って読むか。
やっと連休到来。 主人の職場は週休二日制の筈なのに、何故か出勤になる事が多い。 そして遠出するには、連休の最終日以外でないと、虚弱老人である主人には辛いのだ。
暫く前から、主人の靴が限界に来ていたので、遠くの街に出掛けた。 近場では、良さそうなのが見付からなかったためである。 同じ品番で同じ寸法の物をネットで買えば?と提案したのだが、既に製造も販売も終了していた。 そこで、以前住んでいた所に遠出した訳だが、 「ここに来ると『帰って来た』って感じがするね」 と主人。珍しく意見が一致した。 これで、老後に住みたい町は決定だな。 序でに、ネットで見付けていいなーと思っていた、例の土地にも行ってみた。 これはビミョーであった。立地は最高なのだが、路地が狭くて車の運転が大変。 立ち寄ったのが丁度夕方だったので、陽が傾いて、土地が隣家の影にすっぽり入っている様子がわかった。 という訳で、幻の土地はすっぱりと諦めがついた。 畳100枚分って、案外狭いのね。
主人の靴を普段履きと余所行きが1足ずつ、そして何故か私のブーツを1足買って、他にちょこっとした物も買ったら、1日で8万円もの大出費になった。車と冷蔵庫を買ったばかりなのに……お金無いのに……。 履いて行った私のブーツは、その場で処分して貰った。よく見たら変色しているし、よく見なくても年齢的に厳しかったし。 美味しい蕨餅と、現住所の辺りでは手に入らない私の大好物を買って、満足であった。やっぱりこっちはいいなあ。 老後までに、良い物件が見付かりますように。
2011年11月11日(金) |
理系の稼ぎを食い潰す文系 |
11日午前の東京株式市場で、損失隠しが発覚したオリンパスと、前会長の巨額借り入れが問題になっている大王製紙の株が、ともに下落。 東京証券取引所が両社株を監理銘柄に指定したことで上場廃止リスクを懸念する売りが広がった。 オリンパス株の午前の終値は前日比4円安の480円。 同社株は前日まで9営業日連続で下落中で、11日の取引開始後は売りが買いを大幅に上回って売買が成立しなかった。 その後、48円安で値を付けたが、上昇に転じたかと思うと再びマイナスになるなど荒れた値動きだった。 大王製紙株は前日の小幅高から一転してストップ安となり、午前終値は100円安の433円。(共同通信)
株はやらないのでよく判らないが、オリンパスの話にしろ大王製紙の話にしろ、腹が立って仕方が無い。 どちらの会社も、物を作って売るのが本業である。 技術者達が研究に研究を重ねて製品を開発し、それを売って儲けた金を、上層部が一瞬で蒸発させてしまった、その事が腹立たしいのだ。 製品ひとつが作られるまでにどれだけの人を通して、どれだけの思いが注がれたのか、上層部の中にそこまで考えた人間はいなかったのだろう。 金しか見えていなかったのだ。
株をやっているうちの親は、投資するならちゃんとものづくりをやっている会社に投資しろと言うが、見極めるのは大変だと思った。 真面目に物だけ作っている会社ならいいが、オリンパスはマネーゲームに手を染めてしまっていた訳だし。 心配になって親に訊いたら、オリンパス株は持っていなかったらしい。 その代わり、滅多に来ない証券会社の営業が来たので、勧められるままにパナソニック株を買ったら、半分に値下がりしたとか……何やってんだか。 馬鹿だなーもう、株屋の言う事なんて信じちゃ駄目でしょ。 あの連中は他人に損させて自分が儲ける事しか考えていないんだから。 株屋も株屋だ。年寄り騙して楽しいのかよ。
ところで、大王製紙の前会長には逮捕の話も出ているらしいが、これって前会長に金を渡した子会社の責任者は、同じく背任の罪に問われないの? 渡した方にも応分の責任があると思うのだけれど。 それにしても、他人事ながら腹が立つわ。 いずれのケースも、現場が出した儲けを注ぎ込んで、自分は頭が良くて偉いと思っている実権を握っている上層部が、金を増やそうとして失敗して大損こいた訳で、ギャンブルに失敗した馬鹿としか思えない。 そもそもギャンブルなんてやるのが馬鹿。勝てる保証なんて無いのに。 自分の小遣いならいいけれど、共有の財産を注ぎ込むとか。死ね。死んで詫びろ。 この2社に限った事ではなく、国の運営も同じである。 自分は偉いと勘違いしている政治家共が、国民の血税を勝手に食い潰しているのだ。 正しく政を行えないのなら、選挙に出て来んな。
2011年11月10日(木) |
映画「ハリー・ポッターと死の秘宝 パート1」 |
これも先日の録画。 この夏に、完結編に当たるパート2も公開されたんだっけか。
ハリー役のラドクリフ君は、今年結婚したんだっけ。まだ若いのに。 この子は順調に男前に育ったけれど、身長が伸びなかったのが残念。 超美少女だったハーマイオニーちゃんは、一時はどうなる事かと思ったが、路線を持ち直して美しく成長したので一安心。 元々頭の良い子みたいだし、転落しないで生きて行って欲しい。 ロンもそのまま大きくなっちゃったねえ。 「ボクたち空港なう。」に出ていたが、あんな役しか貰えていない訳じゃないよね?
さて、肝心の映画。 無駄に長い原作を上手く纏めていて、元の話よりも良くなっていたと思う。原作は余計な描写が多過ぎ。 原作ではまたもやハリーのせいで危機に陥るのだが、映画ではハリーのせいじゃないよという事になっており、見ているこっちが苛々せずに済んだ。 原作のハリーは好きじゃない。寧ろ嫌いかも。 そのせいで、シリーズ第5作の「不死鳥の騎士団」で、ハリーが仲間を危険に曝したのは完全にハリーが馬鹿だからだと思い込んでしまった。 映画を観てやっと解ったが、ハリーだけのせいではなく、悪いものの影響を受けていたからだったのだ。 まあ、ダンブルドアの言いつけを守らなかったハリーが馬鹿なのは確実なのだけれど。 そのハリーの馬鹿っぷりが映画では和らげられていて、代わりにロンの駄目っぷりが目立った。 悪のアイテムの影響もあるのだけれど、どんだけヘタレだよと。ハーマイオニーはこいつのどこがいいのかと。 ヘタレと言えば、ドラコもヘタレだった。そして彼の老け込みようったら。 役柄ではまだ10代、実年齢だって二十歳そこそこというのに、父ちゃんのマルフォイ氏よりも老けて見えた。 ヘタレなのに重圧を背負っているからなのか? そういう演出なのか?
録画していた、宮部みゆき原作ドラマスペシャル「火車」を観た。 原作は既読。強烈だった。 読み終わった本は、母に寄贈した。母も、とても面白かったと言っていた。 その後、本は妹に渡った筈だが、奴は読んだかどうか。馬車馬につき多忙のため、読書の暇が無いらしい。
1994年にもドラマ化されているそうだが、そちらは観ていないので、映像化された物を観るのは今回が初めてである。 物語の中心の謎の女を演じるは、大根と評判の佐々木希。 「天使の恋」(観ていないし今後も観ないだろう)から成長したのだろうかと、期待と不安の綯い交ぜになった気分で観始めたが、結局彼女の仕事は、写真の中でポーズを決め、最後にワンピースを着て歩いてお茶を飲むだけであった。 これは脚本と演出の勝利か。難しい演技は全て周囲の実力あるベテランに任せ、彼女には一言も喋らせないとは。 なるほど、大根にはこういう使い方があるのかと感心した。
作りも細かくて、服装や髪形も、バブル期ってあんな感じだったなあという気がした。 個人的には「バーモントカレー」ならぬ、「モーメントカレー」がヒットだったけれど。 原作既読とは言え、ずっと前の話なので、細かい所はすっかり頭から抜けていた。 従って、原作との違いがいまいちわからなかったが、ドラマとしては充分楽しめた。 えっそこは法律的にどうなの?と思う所もあったが、当時は今のように個人情報保護法も法テラスも無かったし、どうにもならなかったのかねえ。 やはり借金は怖いわ。ローンも月賦と言う借金だし。 無理に家を建てた親のせいで、子供まで不幸になるという恐ろしい話であった。 人間、身の丈に合わない生活をしたらイカンね。
ところで佐々木希と言えば、地元秋田の教育界ではその名を知らない者はいないというほどの不良だったという。 万引き、恐喝など、あらゆる悪事に手を染めていたと、その筋から聞いた。 最近見なくなって平和になったなあと思ったら、ある日突然TVに出ていたものだから、地元の人間は驚いて引っ繰り返ったとか。 彼女から苛めを受けていた人にしたら、堪ったものではない。TVをつけたら、トラウマの元が笑顔で映っているのだ。 幾ら当時未成年だったとは言え、犯罪紛いの事をやっていた人間をCMに起用する企業もどうかと思う。神経を疑うよ。
どうにもこうにも、夕食を作るのが嫌で仕方が無い日というのがある。 この日もそうだった。 日が暮れてから漸く、買い物に行く決心が付いた。 今すぐ行って帰って来ないと主人が帰宅しちゃうよというぎりぎりのタイミングでスーパーに行くと、値引きシールの貼られた物が多く並んでいた。 そうか、夕方だとこういう特典があるのか。 値引きシールの品ばかりをいくつか適当に籠に入れて精算して帰宅すると、もう主人が帰って来ていた。 ごめんね、すぐに晩御飯にしようねと買って来た物をテーブルに並べると、主人がぼそりと呟いた。 「なんか、お酒のつまみばっかりだね……」 言われてみると、確かにそんな気が。 考えて買ったつもりが、無意識に自分の好きな物を選んでしまっていたようである。 まあ安かったんだからさ、今日はこれでいいじゃん!と私が開き直ると、野菜が足りないと文句を言う。 確かに……仕方が無いので、嫌々ながら台所に立って野菜を切って温めた。 適当に味付けしてテーブルの上に並べ、先程出し忘れたやはりシール付きの手巻き寿司の具セットを食卓に載せると、 「嗚呼良かった、これがあったんだね。本当につまみだけかと思ったから、無理矢理温野菜作らせちゃったよ」 だと……先にこれを出していれば、私は無駄な労働をせずに済んだのだな。 そしたら次は、手巻き寿司なら酢飯じゃないとイヤとか駄々を捏ね出した。 面倒臭いなあもう!
酢飯作りは主人にやって貰った。私がやると酢を入れ過ぎてベトベトに酸っぱくなるかもよ!と脅しをかけたのが奏功したようである。 カロリーオーバーの予感がしたので、明日からまたタニタレシピに戻そう。 面倒臭いけれど。
今日は検査の日。 主人は仕事を休んで、車で朝から少し遠くの病院へ。 昼までかかるという話だったので、私は家事を済ませてから電車で向かい、現地で合流しようという事にした。 そんな訳で、久し振りの街デートである。
掃除と洗濯を終えて、そろそろ着替えるかと思っていたら、主人から電話があった。 午前中一杯かかる筈の検査がもう終わったそうで。はえーよ。 今すぐ駅に向かえば早い電車に乗れるが、まだ準備が出来ていないから無理。 という事で、結局予定通りの電車で街に向かったのであった。 田舎なのでね、数分毎に電車が来る東京と違って、電車は1時間に1本なのだよ。
駅に着いて主人の車に乗り込み、取り敢えずは昼飯。 現在住んでいる所よりも街とは言え、やはり田舎なので、客はまばら。 結構美味しい店なので、潰れないで欲しいなあと願いつつ食べた。 それから地元の百貨店をぶらぶらと見て回り、帰る前に食料品店に寄る事にした。 郊外にあるその店は、田舎にしては珍かなる物を取り揃えており、こんな機会でもないと来られないので、序でに買い物をしたかったのである。 それが、店に向かうと、様子がおかしい。 駐車場に車が殆ど無いのである。 夕方だし、いつもならもっと混んでいる筈。どうしたんだ。 駐車場の入り口まで車を寄せてみると、「改装中」の看板が。 暫くお休みですってよ……知らなかったわあ。 がっかりしたが、仕方無いので、結局いつものスーパーで買い物して帰宅したのだった。 微妙なところで予定が狂う1日だったなあ。それはそれで楽しかったけれど。
予定通り、再び連れ立って電気店へ。 1人で来た時に、どれがいいか大体目星をつけていたのだが、1週間も経つと忘れてしまったので、2人で選び直し。 大人2人暮らしなので、馬鹿でかい物は必要は無いが、逆に色々な条件がある。
・ドアを通れる大きさである事 ・両開きか観音開きである事 (転勤族なので、どんな間取りでも対応出来るように) ・冷蔵室の棚の強度が、中身入りの鍋の重さに耐え得る事 ・スーパーのタダ水のボトルが入る容量がある事 ・出来れば消費電力が少なく、音も小さい事
それにしても、今時の冷蔵庫って、扉に色んなのが付いていてピコピコ光るのね。 細かい機能が多過ぎて、本当に必要な強度が足りなかったりする。余所の家庭では重たい物は入れないのかしら。 全ての棚が強化硝子らしき物で出来ている冷蔵庫は、値段的にも強度的にも素晴らしかったのだが、一寸この出っ張りが邪魔だよねえとか、完全な条件を揃えた物がなかなか無い。 一方、これはいいなあと思っても、棚が安っぽいペコンペコンのプラスチックでお話にならなかったり。 各メーカーには、ピコピコしたコンピューター制御のナントカ機能もいいけれど、内部の強度も考えた冷蔵庫を是非作って欲しいと思うのである。
候補を絞ったところで、専門家に話を聞いてみようと思い、近くの店員を呼び付けた。 しかしこいつが使えない。うんそれは表示見れば私にもわかるから。私が聞きたいのはそうじゃなくて。程度の知識しか無い。 そいつが専門家らしき人を呼んでくれて、その人から細かい説明を受けたのだが、その間もそいつはじっと傍に付いていた。邪魔なんだけれど……。 結局そいつは売り子でしかなく、商品についての専門知識は無いらしい。店のシステムは判らないが、少しは商品を解る人を売り場に付けて欲しいなあと思った事であった。
結局、買ったのは、今までより100リットル以上も大きな冷蔵庫。 今の冷蔵庫よりも当然大きいので、ただでさえ狭い台所が益々狭くなるが、仕方無い。 下手したらここで20万円が飛ぶ……?と思っていたのだが、値引きして貰えてホッとした。 配送はまだ先になるが、これでまた1つ、懸案事項が片付いた。
18歳に見える、43歳の美魔女が話題に。 何でも、女性向けファッション雑誌の「国民的美魔女コンテスト」とやらで一躍有名になったのだとか。 検索したら、ブログまで持っているらしい。ちゃんとマメに更新してある。 スキンケアにかける時間は1日5時間……なるほど、マメな訳だ。 画像を見ると、確かに43歳には見えない。 年下の私よりも、よっぽど若く見えるよ……。 ファッションも43歳とは思えない。 私なんて既に膝上スカートは主人から駄目出しされるというのに。 こないだTVで、ミニスカート命!という美魔女も見たが、40過ぎてもミニスカートって凄いな。 脚の型や太さだけの話ではない。 名探偵エルキュール・ポワロも言っていたように、女性は年齢が膝に出るものだ。 それでもミニスカ穿けるって、かなり凄いと思う。
私も負けてはおれぬ。 ド田舎暮らしで服装がかなり弛んでいるため、最近は揺らいで来たが、それでも実年齢より少しは若く見られる自信はある。 「どうよ、私も美魔女?」 と主人に訊いてみると、 「無理」 即答かよ! 少しはさ、奥さんに対する思い遣りとか、そういうものは持ち合わせていないのかね、こいつは。 思わず凄い顔をして主人を睨んでしまっていたようだが、奴はそれにも構わずこう言った。 「いいんだよ、年相応で。シオンはどこを目指したいんだ、一体」 「そらどうせなら美魔女を目指したいに決まっているでしょう。あのさ、いつまでも若く美しくありたいというのは、殆ど全ての女性の願望なのよ。なんでわからんかね、そこんところが」 「いいじゃん、シオンは美魔女じゃなくても。シオンは魔女と言うより、悪魔なんだからさ★」 ムカついたのでほっぺを齧ってやった。
ピオーネにあらずんば葡萄にあらず!と公言して憚らないほどピオーネ好きの私。 なのに今年の秋は結局食べずじまいであった。 というのも、近隣のスーパーで見かけたピオーネは、全て福島産。 何故。 何故福島以外産のピオーネも並べてくれないのか。 福島産は売るな!とは言わない。 せめて消費者に選択権を与えて欲しいのだ。 福島産を買うか買わないかはこちらの自由。例えば山梨産とか、そういうのも一緒に置いて、客に選ばせて欲しい。 それすら許されないとか、何なのその押し付け。 そんな事されたら、意地でも福島産なんて買いたくなくなるわ。
と、投書しようかと思ったが、以前の投書も握り潰されたっぽいので、無駄な労力は使わない事にした。 多分、農業に携わる地元民の感情に配慮とか、そういう理由で握り潰しているのだろうけれど、私は地元民じゃないし! まあね、スーパーにとって地元民は大事なお客様だし、間接的に地元民批判になるような投書はコーナーに載せたくないのは理解出来る。 でもさ、それってずるいと思うの。 だったら最初から「何でも言ってね!」みたいな顔して投書なんて受け付けるんじゃねーよ。
しかし悔しいわー。食べないうちにピオーネの季節が終わっちゃうなんて! 来年は取り寄せてでも食べよう。
金の価格が高騰しているそうで。 我が家には関係無いのでフーンという感じだが、そう言えば、サブプライム・ローンの破綻した後で、私、金を買おうかどうしようかと迷った事があったっけ。 しかしそういう投資が許されるのは、余剰金のある金持ちだけ。 ごく普通の庶民であるところの我が家には、余剰金等ある筈も無く、話だけで終わってしまったのだった。
一寸気になって調べてみたら、2008年8月当時、1g当たり3,000円前後だった金の価格が、現在は4,000円超ですってよ、奥様。 売買となると手数料がかかるので、どれぐらいの儲けになるかは判らないが、やはりあの時買っていれば……と臍を噛む私であった。 その話を主人にしたら、 「欲しけりゃ買えば良かったのに。シオンは何故か国債買ってたよね」 と完全なる他人事。 しかし私が国債を買ったのは、サブプライム問題が起こる前だ。 どっちにしろ、お金には縁が無いのだなあと諦めるしかない。
ホントに無いのかな、縁……。 そろそろ来て欲しいのだけれど、私の時代が。
何だとー! チケットがまだ余っているだとー!
それを知ったのが正午頃。 ネットの乗り換え案内で調べると、駅まで走って次の電車に飛び乗れば、間に合うと判った。 しかし判ったところで、どうしようも無い。 チケット代にしても、それを上回る交通費にしても、お金は一応ある。 しかし主人が汗水流して稼いだお金を、私の衝動で遣ってしまって良いものか。いや良くない。 それぐらいの理性は残っていたので、指を咥えて電車を見送った。 と言うか、行ったところで当日中に帰って来られないし。 最終の電車に乗ったとしても、途中までで終点になってしまうのだ。 始発までホームレスとして駅で過ごすのは、流石に厳しい季節。 嗚呼今頃開演かしら……こないだと同じプログラムでも行きたかったわあと、その日は横浜に思いを馳せながら過ごした。
演奏は凄く良かったらしい。 それを聞いて、嗚呼やっぱり行きたかったわーと悔しい私なのであった。 お金持ちだったら迷わず行ったのに! 書き置き残して、えっ今日の晩御飯無いの……と主人をショボンとさせるのも厭わなかったのに!(鬼)
一寸前の話だが、録画しておいたテレビ朝日製作の2晩連続ドラマ「砂の器」を観た。
松本清張原作のこの話、まずは原作を読み、その後に1974年の丹波哲郎版を観ているので、ストーリーは知っている。 数年前の中居君主演の日曜劇場版も良かったらしいので観てみたいが、こちらはまだその機会が無い。 手垢の着き切った感のある「砂の器」だが、見比べるのも面白いと思うので、つい観てしまう。
が。 蔵之介様がとってもビミョー……。 折角指揮の練習したのだから、玉木君が刑事じゃなくて和賀役をやった方が良かったのでは無いだろうか。 そう思うぐらい、蔵之介様の指揮が余りに酷かった事であるよ。 そして癩病差別がこの話の要だと思うのに、近年のドラマでは、何故か他の理由での差別に書き換えられている不思議。 当時の時代背景を忠実に再現したらいいのにと思うのだが、ウィキペディアによると、何故か原作者の遺族が、差別の理由を他のものに換える事を映像化の条件としたらしい。 忠実に再現したら、癩病患者協会から猛抗議されるのだろうか。 差別はイカンよと本当に思っているのなら、原作通りにやればいいのに。つまんねえなあ。
文句を言いながらも観ていたのだが、後編の途中でぷっつりと切れた。 えっ何で……。 どうやら、録画の途中で録画機の容量一杯になってしまった模様。 まあストーリーは知っているからいいんだけれどさ、何だか消化不良。 そしてこのパターンは、これが初めてではない。 昨年「スラムドッグ$ミリオネア」でもやらかした。 更に昔、学生の頃に、友人の家で見付けた金田一耕助シリーズのビデオを皆で鑑賞していた時も、最後の謎解きを残してぷっつりと話が終わってしまったのだった。 この場合は私のせいではなかったが、ここで終わりというのは流石に気持ちが悪いという事で、すぐにじゃんけん大会が始まり、負けた者がレンタル・ビデオ店に走って借りて来てくれた。 という訳で、録画の前にはちゃんと容量を確認しないと!という事であった。
なかなか学習しないんだけれどね。
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