今日は1人で電気屋に行って、昨日買い損ねた電気剃刀を買った。 主人は黒か青を所望の様子であったが、私はそんなの選ばない。 本当は赤い車が欲しかったが、塗装が高いから諦めたのだ。 だからここで赤いのを買う。 でも、私が使うんじゃないのよー!
折角来たのに剃刀だけ買って帰るのも勿体無いので、今日は冷蔵庫を見て回った。 エコポイント制度があるうちに買い替えようと思ったのに、気付いた時には駆け込み需要で品薄とニュースで聞いたので、じゃあいいやと止めたのが丁度1年前。 しかし最近、冷蔵庫の音が気になるようになった。 買って10年経つし、買い替えた方がいいのかなあ。 洗濯機はコイン・ランドリーがあるし、掃除機も箒や床ワイパーで何とかなりそうだが、冷蔵庫だけは、いきなり壊れると困る。 そろそろかなあと思う今のうちに、買い替えた方がいいのかも知れない。
という訳で、週末はまた一緒に電気屋に行くからね! と、赤い髭剃りを渡しながら主人に告げた。
2011年10月30日(日) |
本当はデジカメが欲しい |
主人と2人で、郊外の大型電気店に行った。 目的は、主人の電気剃刀。 数年前からそろそろ買い替えかなあと言いつつ使っていたのが、漸く本気で買い替える気になったようだ。 入店して、さっさと髭剃りコーナーに向かうのかと思いきや、まずは携帯電話コーナー、そしてパソコンコーナー、台所用家電コーナーと、くまなくうろうろする主人。 この人と買い物に行くと、大抵そうなのだった。 仕方が無いので、デジカメコーナーと電子ピアノコーナーで時間を潰す私。 さてそろそろ髭剃り買いましょうかね、と私が主人を探すと、彼奴はなんと、マッサージ椅子コーナーにて、30万円のマッサージ椅子を体験中であった。 ……そうだね、家にあったのは先日処分しちゃったし、体験してみて気に入ったら買えばいいよ。 健康第一だし、腰痛持ちの主人にはこういうのが無いと困るだろうから、本当に気に入ったのなら買ってもいいと覚悟はしたが、購入には至らず。 背の高い主人は、大抵のマッサージ椅子にとっては規格外で、椅子からはみ出してしまうのだが、今日の椅子なら大きさ的には合格点だったものの、手足のマッサージが微妙に気に入らなかったらしい。 経済的に余裕が無い今、30万円の出費を回避出来て、正直ホッとした。 しかし遠くない未来にいい製品が出たら主人のために買わなきゃならなくなるだろうから、その日のために節約に励まないとな。
漸く髭剃りコーナーに辿り着き、目的の物を買おうとしたら、ポイントカードを忘れた事に気付く。 数千円の買い物だから、ポイント貰った方がいいよねという事で、品番を覚えて後日私がカード持参で買いに来る事になった。 そういう次第で結局見るだけで空手で駐車場に戻ったら、白髪の柔和な感じの老人に声をかけられ、主人が挨拶を交わしていた。知り合いらしい。 プリンターを買いに来たんだけれど、とまだ話したそうな老人を尻目に早々に切り上げる主人。 車に戻ってから、どなたなの?と訊くと、いつも通っている病院の先生らしい。あの歳で! 医師免許は一生ものだからいいよねえ。 「しかし貴方も老人相手に冷たいわね。相手がまだ話を続けたそうなのに切り上げるとか」 「いいんだよ、いつも通院の度に聞いているから。だって、診察1分で終わるのに、話が10分なんだよ? 何でか知らないけれど気に入られているみたいで、いつも話し相手にされるんだよ……」 と辟易する主人であった。 主人が、おばさんと子供と動物と不良に好かれるというのは知っていたが、今後はそのリストに老人も加える事とする。
初回を見逃してしまったものの、NHK連続テレビ小説「カーネーション」を欠かさず見ている。 こんなに続きが楽しみなドラマは久し振りだ。 日曜日をすっ飛ばして月曜日が待ち遠しく思えるって、かなり凄い事では無いだろうか。
ただ、あのお父ちゃんはイヤ……。 不思議な事に、世間的には人気があるみたいだが。 そりゃあキャラとしては面白いかも知れないが、子供として、あんな父親、普通に嫌だと思う。 うちの父もかなり短気で飲んだくれなキャラだが、善作に比べりゃ、ちゃんと稼いで教育も受けさせてくれた分、とてもいい父親に思えるから不思議だ。 今時の、子供に甘過ぎる父親もどうかと思うが、あれは善作のような前時代的父親への反発というか、反動なのだろうか。 妻子の発言は認めない、俺がルールだ!みたいな強い父親像を懐かしがって、昔は良かったなどと言う人もいるが、そう言う人は、自分が子供の頃そういう親に抑えられて本当に良かったと思っているのだろうか。 自分がされた理不尽な事は忘れて、自分がそのように家族に君臨したいだけなのと違うのかと。 稼ぎが悪い上に、女子供の人権は認めない、すぐに暴力に訴える男が当主として君臨していたら、そら田嶋陽子みたいな気狂いに近い女尊男卑フェミニストが出て来るのも判る気がした。 うちの父親はあんなんじゃなくて良かった。
思うのは、あのお母ちゃん、本当に罪作りだなあと。 親不孝で子不孝だ。 悪妻は百年の不作と言うが、夫も同じ。 結婚相手はちゃんと選ばないと、子供も不幸になるよ。
主人が愛用していたマッサージ椅子が壊れた。 椅子なのかな……兎に角、医療用の大きい奴で、元は腰痛持ちの主人の父の物だったのを、主人が譲り受けて使っていたのだ。 我が家にやって来た時、あまりの汚さに洗剤で拭き掃除をしたら、雑巾が真っ黒になったほどの年代物で、主人によると、物心が付いた頃から実家にあったとか。ホントかよ。 数年前からギシギシと嫌な音を立てるようになったので、油を差したかったのだが、素人が勝手に分解する訳にも行かず、製造販売元に電話で問い合わせたところ、とっくの昔に製造販売が終了した商品で、修理も出来ないと断られてしまったのである。 仕方が無いので、壊れて部品が背中に突き刺さったらどうしようとビクビクしながらもそのまま使っていたのが、先日とうとう主人の使用中に、バチーンと音を立てて壊れた。 主人は無事だった。弱くなった電源コードがショートしたとかで、ブレーカーが落ちた程度で済んだ。
さて、新しい車が来る前に、この粗大ごみを持ち込みで捨てて来なければならない。 玄関から車まで主人に運んで欲しかったが、これまた腰痛持ちなので、使いものにならない。 男手がありながら、結局我が家の力仕事は私の役目……すげー腑に落ちないんですが。 箸より重い物を持った事の無いこの私が、何故。 えっちらおっちら車まで何とか運んで(何度いっそ階段から蹴り落としたいと思った事か)、町外れの清掃センターまで行って来た。 係員に訊いたら、30kgあったそうな。 もっと重いと思ったが、そんなものだったか。 これじゃあ夫の死体は一人では捨てられないな。バラバラにして捨てたカオリンは正解だったのか。 いや、私は遺棄するつもりは無いけれど! 無罪を勝ち取るためには、すぐに通報して事故だった事を強調しなきゃ駄目だよなと、帰りの車の中で考えたのだった。 勿論私は主人を手にかけるつもりは無いけれど! 今のところはね。
主人が、とある記事の書いてあるサイトを見せてくれた。 早稲田大学国際教養学部の教授によると、 「生物としての女性の魅力は、19〜20歳がピーク。女性誌を見ると『30代後半がモテ期』と書かれていますが、事実とは異なります」 だそうで。 まあ普通に考えりゃそうだろうよ。 女性誌はターゲットとする読者層に受けるように捏造記事を書いているのだろうし。それを真に受けるとか。 主人は、だからシオンはモテ期じゃないよ!と言いたかったようだが、それじゃあんまりなので、こう言ってみた。
「なるほど、じゃあ私は2度目のモテ期に突入した訳ね!」
「……」 何故か黙りこくる主人。 何か文句でもあんのか?とそちらを見遣ると、 「いや……凄い解釈だなと思って。どこまでもプラス思考だなあシオンは。 でもそれ、『19〜20歳がピーク』なのであって、『19〜20年周期でピーク』じゃないから。そこんとこ、宜しくね」
むーん。
2011年10月26日(水) |
TPP反対デモ見て来た |
東京在住の幼馴染と共通の趣味の買い物をしたり、彼女の子供と3人で食事をしたりと楽しんで、東京から帰って来た。 美味しいと評判のラーメン屋に行けなかったのが心残りだが、今回の上京もほぼ満足。 ただ、東京はいつ行っても暑いんだよなあ。 今回も私だけ軽装で、街の景色から浮いていた。我慢して厚着して汗かくよりはずっとマシだけれど。 しかし最終日は前日までとは打って変わって気温がぐんと下がり、肌寒かった。 寒かったら何か羽織り物でも買えばいいやと思っていたが、その日に私が行ったのは銀座。 どこの店もバカ高いので、何も買わずに震えて過ごした。
銀座と言えばヤマハ。ピアノの試し弾きをさせて貰った。 ハイブリッド・ピアノとかいうお値段の高いものが出ていたので、サイレント・ピアノとどう違うのかを教えて貰った。 サイレントは停電でも音が出るけれど、ハイブリッドは電気が無いと音が出ないんだって! なるほどー、そういやサイレントは消音機能付きの基本普通のピアノなんだっけか。 耳ホン借りて弾いてみたけれど、店内のBGMが煩くてよくわからなかった。 我が家には普通の電子ピアノがあるけれど、鍵盤を押していなくても、耳ホンからキーンという電気音がするのがとても耳障り。 その点を検証したかったのだけれど、そこをクリアしたとしても、今はお金が無いので、欲しくなっても困るからいいか。
東京駅に戻ろうと携帯電話で位置確認をしていたら、英語で道を訊かれた。 相手がアジア顔だったからという訳では無いが、日本語で教えてあげた。 いやーもう英単語が出て来ないね! 自分の学力低下っぷりに驚いた。ゆとりかよ。 中学生時代の方がまだ話せたのでは……というぐらい酷かった。 スピード・ラーニングでもやろうかなあ。
さて、私は1人で東京に残る事にした。 折角来たのだから、最低3泊はしないと勿体無い!
あんまり美術には興味が無いのだが、何となく惹かれたので、日本橋三越で絵画展を見ようと思っていたのだが、残念ながら日程が合わず。 そこで、第2候補の東京都庭園美術館に行ってみた。 目的を持って目黒に行くのは、寄生虫博物館以来である。 元々宮様のおうちだとかで、アールデコ様式の豪奢な佇まい。 建物自体が美術品で、こんな所までと驚くほど芸が細かく、どこもかしこも凝っていて素敵であった。 そして広い。 この1室で今借りているマンションの広さぐらい……?といちいち比較しながら見て回る庶民の悲しさよ。 お手伝いさんがいないと住むのは無理だと思った。全部自力で掃除してたら日が暮れるわ。 そして台所が無かった気がする。自力で料理しなくていいなんて非常に羨ましいと思った。
建物内部だけではなく、更に広いお庭も見所のひとつだったのだが、入館したのが夕方だったため、一通り見終わって外に出た時には既に日没後で、辺りはとっぷりと暗くなっていた。 後で主人に土産を渡しながらその話をすると、 「シオンは悉く外してくれるよね、そういうとこ!」 と大ウケであった。 私だって別に外したくて外している訳じゃないんだけれど! 日程的に仕方無かったんだもん!
2011年10月24日(月) |
だから同居はやめとけとあれほど |
友人の荷物は少なかった。
私と一緒に1泊した後は、東京在住の兄弟の所に行くと言っていたので、そちらに送ってあるのかと思ったら、1泊しただけで帰ると聞いて驚いた。 折角東京に来たのに1泊って! のっぴきならない事情でもあるのかと思ったら、ご主人がいい顔しなかったそうで。ナニソレ。 半月ほど前に、その兄弟ののっぴきならない事情でSOSが入って上京したばかりだから、今回は1泊でいいだろみたいな。ナニソレ。 因みに彼女は、夫と姑との3人暮らしである。 子供がいるとか、姑が病気がちとかなら、家を空けるのは大変だろうが、全くそんな事情は無い。 しかも姑はピンピンしているのに、2人暮らしの時はやっていた家事を、息子が結婚してからはその嫁に全て丸投げしているとか。しかも無職で、昼間はゴロゴロしているだけ。 ナニソレ……アンタ、家政婦にされているだけじゃないかよ。 彼女の愚痴を聞いていて、腹が立って仕方無かった。何故反撃しない! 「ねえ、幸せなの?」 と訊いてみると、 「うーん、どうだろう……」 という返事。何とも心配である。 しかし結局、彼女も本気で何とかしようとは思っていないのだから、仕方が無い。 本気で嫌になったら、きちんと夫と話し合うなり、最後通牒突き付けるなりしたらいいと思うよ。 まあ、今回は適度にガス抜き出来たみたいだけれど、そのうち某巨大匿名掲示板のまとめサイトでも教えてやろうかな、と思っている。
しかしいるよねー、妻が家を空けるのにいい顔をしない夫って! うちは以前、主人の具合が悪い時に私が泊まり掛けでいなくなってしまい、その時は流石に主人も気弱になったようで、 「シオンはもううちの奥さんになったんだから、あんまり家を空けないでね……」 と言われた事があったが、彼は基本的に自分の面倒は自分で見られる子なので、大抵は気持ち良く送り出してくれる。 2人で生きられる時間には限りがあるのだから、なるべく一緒に過ごしたいけれど、束縛型の夫じゃなくて本当に良かった。 私は束縛型の妻だけれどね!
2011年10月23日(日) |
タランテラが1番好きかも |
サントリー・ホールに行って来た。 前回は2009年の4月だったから、2年半振りの再会か。 全ての会場を追っかけするほどの気力も体力も財力も無いので、コンサート仲間と相談して、今回はサントリーでリストを聴く事にした。 グリーグPコンも捨て難かったが、NHK音楽祭なら後でTV放送するだろうと踏んだので。
で、リストだが、実は馴染みが無い。 超有名どころの「愛の夢第3番」と「鐘」ぐらいしか知らない。 知らないままに臨んだらマーラーの二の舞になる事間違い無し。 折角高いチケット代と交通費と宿泊費をかけて行くのに、それはあんまりだろうという事で、今回は頑張って予習した。 記者会見で「リストをよく知らない人は、他の演奏家でも良いCDが沢山出ていますから、それを聴いた方がいいでしょう」と言っていたし。 本人にそう言われちゃあ、予習しない訳には行かない。
私が纏めてチケットを購入したので、地震で電車が止まる事もあるから前泊したらという主人の勧めも無視して(だってもう指定席購入した後だったんだもん。確定後だから解約出来ないと言われたし)当日に上京したが、地震も事故も無く予定通り友人と合流出来て、本当に良かった。 開場1時間前にホールに着いたが、向かいのカフェはほぼ満席。 これ皆、開場待ちの聴衆なのだろうかと思ったら、花束を手にした女性も見かけたので、やはりそうだったのだろう。 開場までそこで時間を潰し、何度目かのオルゴール見物をした。音楽に合わせて動く鼓笛隊に、カメラを向ける人も多かった。 そして入場。向かうはトイレである。 コンサート・ホールのトイレは混むからな。先手必勝なのだ。
そして開演。 舞台に出て来ただけで、皆、大興奮だった。 予習した割りにリストの事はやはりわからないけれど、音楽は素晴らしかった。と思う。 残念な事に、ホールのせいか楽器の設定のせいか、残響が酷かったのだ。 休憩の間に調律が入ったが、それでもダンパーを使いながら速いパッセージを弾くと音が重なり過ぎて、聴いていて気持ち悪くなってしまったほど。 更に残念な事に、私はソナタで眠ってしまった。予習したのに! 演奏者も、一寸調子悪かったのかな……と友人は言っていた。もしかすると、風邪が治っていなかったのかも。 でも行って良かった。満足!
我々は2階席にいたのだが、開演直前になって、近くの席に駆け込んで来た人がいた。 TVで見かける有名人だった。 ファンだという噂は聞いていたが、ここで見かけるとは。(後で主人に報告すると、あーそんな感じだよねと納得していた) その人は、休憩時間もぎりぎりまで席を空けていて、アンコールも2曲だけ聴いて帰ってしまった。 忙しいからなのか、それとも自分が有名人であるがための周囲への配慮なのかは判らないけれど、とてもスマートだと思った。 演奏中も音楽に合わせて頷きながらとても幸せそうに聴き入っていたし、同性愛は認めないが、ファンとして見習わねば、と思った事であった。
昨日見付けた物件。 1.街に近い。 2.スーパーマーケットが徒歩圏内にある。 3.閑静な古くからの住宅街。 但し、 4.道が細く、朝のラッシュ時は幹線道路に出るのが困難。 定年後に住む事を考えれば、4については殆ど関係無さそう。 2の条件はスーパーの事情次第なので今後の事は判らないが、1の条件でカバー出来そうな気がする。 そして何より3。 郊外の新興住宅地は新しくて綺麗で土地も安いが、馬の骨率が高く、訳のわからない人に出会う確率も上がる。 古くからの住民が多い土地なら、付き合いは面倒臭そうだが、その分安心感があると思うのだ。 ど田舎でもないから、あからさまに余所者が嫌われる事も無いだろうし。
主人に土地の件を持ちかけてみたが、全く乗って来ない。 まあね、確かに今買ってどうするんだって話なのだけれど。 でもさー、取り敢えず買っておいて、老後に住んでも良し、他に住みたい所が出来たら売ってそのお金で欲しい家を買うのも良し、という考えでは駄目なのだろうか。 何れにせよ、主人は全く興味が無いらしい。 まあ予想はしていたけれどな! 「もし買うとしてもさ、お金はどうすんの。車買わなきゃならないってのに」 とどこまでも冷静な主人。 「お金あるよ。上物無しの土地だけだし、今の預貯金で大丈夫。貴方が遣いたくないってんなら、私の実家から引っ張って来るまでだし」 「駄目。それは駄目」 この反応も予想通りである。 自分達の家なのに、同居の予定も無い妻の実家に頼るなんて論外!というまともな思考の亭主で良かった。 しかし主人は、買うつもりは無いらしい。 今まで見た売り物件の中では、最高にいいんだけれどなあ。 今後どうなるかわからないのは確かだけど、今後これ以上の物件は出て来るかどうか。 宝籤が当たったら、迷わず今のうちに買っておくのになあ。 そう言えば、何故当たらないのだろう。こんなに買っているのに。
転勤族なのでまだまだ先の話だが、いずれ住みたい土地がある。 前に住んでいた都市が便利だったので、その辺りの不動産情報を見るのが日課になっているのだが、本日良い物件を発見! バス停から徒歩6分は微妙だが、以前住んでいた場所の徒歩10分に比べれば、何て事無い。 そしてお値段もお手頃。いいわあああ。 老後のために今から唾を付けておくって事で、取り敢えず土地だけ買っちゃうってのはどうかしら! と独り盛り上がる私。
その町には、一度行った事がある。 その日足の無かった私を車に乗せてくれた習い事仲間が、自宅がこの辺りだと言って案内してくれたのだ。 趣のある、歴史を感じる、素敵な町並みだった。
その人は、先の震災で亡くなったのよね。 思い出して、何だか切なくなった。
タイの洪水が酷いらしい。
「タイは震災の時、日本にとても良くしてくれたんだよねえ。何か恩返し出来るといいんだけれど」 と主人。 その話題は何となく聞いた覚えがあるので、そうねえ早く水が引くといいわねえと適当に相槌を打った。 しかし続けて主人の口から出た言葉には吃驚した。
「募金してもいい?」
ええ〜〜〜〜〜〜〜っ。 金の流れが不透明過ぎるから募金は嫌い、絶対しないと言い切っていたこの人が、そんな事言うなんて。 「ど、どうしたの一体。あれだけ募金を毛嫌いしていた貴方がそんな事を仰るなんて」 「うん、だって流石にさ、これだけ酷いと何かしてあげなきゃっていう気になるよ」 だそうで。流石に心が痛んだか。 まあ主人の稼いだ金だし、悪い事じゃないから、ドラえもん募金でも日本ユニセフでもない機関にどうぞと言っておいた。 金額は大体、2人の小遣い1箇月分。少ないけれど。 もっと募金していいよと言ったのだが、主人が遠慮したのだ。
でもさ、本当はこういうのは個人の善意に頼るのではなくて、日本政府が支援すべきだと思う。 日韓通貨スワップを5倍に拡大するより、こっちに税金遣ってよ。
3日前に、衝撃の動画を見た。 中国で、車に轢かれた女児を誰もが見て見ぬ振りをするという動画である。 常人が眉を顰めるような話でもウケてしまう人でなしの私ですら、笑える要素が皆無の、胸が悪くなる動画であった。 ここまで気分がどんよりするのは久し振りだと言うぐらい、酷い。
ネットで知った後でTVでも取り上げられていたが、ちょこっと暈しを入れただけでそのまま流していたが、2度轢きされた女児から汁が出ているのが丸判りであった。 いいのか? こんなの電波に乗せちゃって……と心配になってしまった。 でもお茶の間には、中国の酷さは伝わった事と思う。
一体どうしてこんな事に、と思ったら、中国の制度に問題があるらしい。 通報者が救急車の料金を支払わねばならないとか(世界的には救急車が無料の日本の方が少数派らしいが、利用者ではなく通報者に請求が行くとは!)、裁判になった場合は訴えられた方が無罪を証明しなければならないとか、聞いて驚く事ばかりだ。 日本の法律だと、「『無い』事は証明出来ない」ので、『ある』と主張する者がそれを証明しなければならないのだが、中国はその逆な訳だ。 普通に考えても、『無い』事の証明は難しい。だって『無い』のだから。 (よく言われるのが、アイルランドの蛇の例。アイルランドに蛇が『いる』事を証明するなら、アイルランドで蛇を1匹でも捕まえれば証明出来るが、蛇が『いない』事を証明するのは殆ど不可能である) 精々現場不在証明ぐらいしか出来ないだろう。 この無茶な法律を逆手に取って、助けられた人間が助けてくれた人に対し、「こいつのせいで怪我をした」と悪魔も吃驚な言いがかりを付け、更に裁判で勝って金まで毟り取った事例もあったとか。 そら誰も助けなくなるよな……と薄ら寒くなるお話であった。 中国共産党はさっさと法改正しろよ!
私の祖母は戦争で大陸から引き揚げて来たのだが、日本の官憲を毛嫌いしており、 「それに引き換え中国人は皆優しかった。とても親切だった」 と生前に言っていたらしい。 それがこんな国になっちゃうなんてねえ。
午後、スーパーへ買い物に行くと、缶チューハイが安く売られていた。 自家製の梅酒も無くなってしまった事だしと、数年振りにチューハイを買った。 セブンイレブンの海鮮ごのみと二度づけえびみりん焼きを食べたくなったので、少し遠回りしてコンビニに寄った。 目的の物を買ってさっさと帰ろうと思ったら、店内に足を踏み入れた途端、何だかとってもいい匂い……! レジのカウンターの向こう側で、何かを焼いているようだ。 会計の時に、思わず身を乗り出して、 「あれ何ですか」 と訊いてしまっていた。 店員さんは笑顔で教えてくれたのに、品名を思い出せない。 聞いていなかったのかよ。大丈夫か、私。 1本下さい、とお願いして、ほくほく顔で帰途に着いた。
帰宅してすぐ、冷めないうちに食べてみた。 美味しい……! そして急に飲みたくなった。 お天道様はまだ空にいるが、買って来た缶を開け、チューハイを流し込む。 うめえ。 一寸遅いお三時という事で。
さて、主人が帰って来る前に、証拠隠滅しなければ。 空き缶を洗って、流しの隅に逆さまに立て掛けた。 あらかた乾いたらエコバッグに入れて、明日スーパーの回収箱に入れよう。 と思っていたのに、乾く前に主人が帰って来てしまった。というかそのまま忘れていた。 そして普段は明き盲なくせに、そういう時に限って視力が良くなる主人。 目敏く空き缶を見付け、 「こんな時間から飲んでいたのか、シオン……」 と呆れ顔。 「ご、ごめんなさいっ。貴方が汗水流して働いている時に、貴方の稼ぎで酒なんぞ飲んで。お詫びに腹を切」 「いやいいから。別に汗水流していないし〜。それよりお腹減った。早くご飯にしようよ」 寛大な亭主で良かった。
明日は健康診断だから、今日の夕食は20時までに食べ終わって、明日は朝6時までに朝と昼の2食分を持って職場に行かなきゃ。 主人がそう言って出かけて行ったので、夕方買い物から帰ってすぐに夕食の支度に取り掛かった。
20時になる前に食事を終わらせ、 「明日の朝はパンでもいいって言っていたよね」 と言って、買って来たパンを出した。 主人の好物を買って来たのに、 「えっ、これ……?」 と微妙な反応。 何が気に入らないのかと思ったら、 「これってカロリー高いよ?」 最近晩御飯はタニタ食にしているので、摂取カロリーが気になったようである。 「確か1000kcalぐらい無かったっけか」 と主人が言うので、ぱっと閃いた。 「それじゃ、朝半分食べて残りをお昼に食べればいいじゃない」 それならお弁当要らないし!と目を輝かせる私に、納得出来ない様子の主人であった。 えー何よ話が違うじゃないの。 シオン起きるの大変だろうから、朝はパンで、お昼はカップラーメンでいいって言っていたのに、あれは嘘だったのかよ。
一応炊飯器をセットしたものの、眠たかったらまた布団の中から見送っちゃえ☆と目論んでいたのだが、丁度その時間にトイレに目覚めてしまったので、結局ちゃんと弁当を持たせて送り出した。 二度寝しようかなと思っていたのに、朝ドラ見たさにそのまま起きて家事をしてしまった。 でも別に、三文の得という気はしない。 ただ、二度寝したらきっと三文の損をした気分になっただろうなとは思う。
最近、公務員宿舎がどうのと言っているけれど、一口に公務員と言っても色々な種類がある訳で。 不景気だからだろう、世間は公務員叩きをしたがるけれど、それを煽るマスコミの社員はもっと貰っている事を忘れていないだろうか。 庶民の味方の振りをしているが、彼等は普通の公務員よりも高給取りなのだ。 そして忘れただろうか、民間は、バブルの頃に散々恩恵を受けたのだ。 それを棚に上げて、公務員の特権はこれを全て許すまじ!という世論は如何なものか。 人間って、勝手だよね。
確かに公務員宿舎には問題がある。 都会の場合、良い賃貸物件が一杯あるのだから、家賃の補助をするだけでいいだろう。 田舎だと、そうは行かないのだけれどね。 どの付く田舎だと賃貸アパートが極端に少ないし、あったとしても、こんな物件に住めるかー!なものが多い。 そして格安で住める宿舎があるからこそ、人が転勤して来てくれるという事情があったりするのだ。
今ある宿舎については、高く売れる物なら売っても良いだろうが、そもそも全ての宿舎がゴージャスな訳では無い。 マスコミは広さだけを強調するので、そこを勘違いしている人が多いような気がするが、使い勝手は必ずしも良い訳ではないと聞く。 公務員宿舎は、そこに住まう公務員のためではなく、建設業者と、癒着が疑われるごく一部の公務員のためのものなのではないだろうか、という気がしてならない。 マスコミには、一般公務員に対する風当たりを強くするのではなく、正しい報道をして欲しいものである。
2011年10月15日(土) |
ドラマ「テンペスト」 |
録画していたNHKのBS時代劇「テンペスト」を観終わった。
舞台は江戸時代末期の琉球王国。 王宮を追われた前の王族の血を引く賢い女の子が、父親の過剰な期待の重圧に耐え兼ねて出奔した盆暗な兄の代わりに男に化けて王宮に入り、左遷された土地で女に戻り、今度は側室として王宮に戻るというストーリー。 「リボンの騎士」と「チャングムの誓い」を足して2で割ったような話である。(かなり乱暴な)
えーと、NHKはどこを目指しているんだろう……と首を傾げたくなるドラマであった。 だって、のっけから派手なCGで、雷ドカーンの龍が舞うのって。TBSドラマ「華麗なる一族」の将軍(ペットの鯉)のように、いっそ機械仕掛けにしたら良かったのでは。 そして主演の仲間由紀恵が出て来る度、シリアスなドラマの筈が所々でコメディ風味なため、思わず画面の中に阿部寛を探してしまう。 だって仲間の台詞の後に、「上田……!」と付けても違和感無いんだもの。 全体の流れとしては取り敢えず納得出来たが、突っ込みどころ満載のドラマであった。 主人と一緒に大笑いしながら観られたので、良かったけれど。
1番の癌はやはり、兄ちゃんだろうなあ。 さっさと始末しておけば良かったのにと、悔やまれてならない。 幾ら賢くても、ピンチの時に冷静な判断が出来ないなんて、身内の情が絡むと碌な事にならないものである。 やっぱりあの兄ちゃんが要らない子だろ。 産婆だか占い師だかが、相手を間違ったんだな。兄ちゃんを消しておけば良かったのに、全く。
BSフジで鬼平犯科帳をやっている。 最後まで行ったら、また第1シリーズの第1話から放送してくれた。途中から観始めた者としては有難い。
初回放送は20年以上前だったのか。 役者達が若い。 そして女優達が美しい。 梶芽衣子ってそんなに美人だとは認識していなかったのだが、なんのなんの、大層な美人じゃないか。 多岐川裕美はやっぱり美しいし。よく見ると若干ロンパリだけれど、それを補って余りあるほどの美しさである。 天然キャラなのがまた良い。 嗚呼、美人っていいなあ。眼福眼福。
で、歌舞伎の人が主役だからか、周りの役者も歌舞伎の人が矢鱈多い。 一口に歌舞伎役者と言っても、歌舞伎じゃないお芝居ではかなり力の差がある。 中村橋之助は余り上手じゃなかったが、坂東八十助は良かった。 八十助と言えば、フジテレビのアナウンサーの近藤サトと不倫して略奪され婚したものの2年も経たずに離婚した話が有名で、元々歌舞伎に興味の無い私からするとどうしようも無い馬鹿男という印象しか無かったが、感心したのは、ちゃんとナンバで歩いていた事である。 流石歌舞伎役者、武士としての正しい歩き方を身に付けていたのか。 そしてちゃんと演技している。 役者としては優秀なのだ。 そして見た目も良いから、女も寄って来る訳だ。本人がしっかりしていないと、フラリと転んでしまうだろう。
最近は時代劇でも、ナンバ歩きが出来ない役者が多い。 特にぽっと出の若手。 1番酷かったのは、数年前にNHKの時代劇に出ていた栗山千明である。 男装の麗人役だったのだが、後姿が酷かった。 若い女性だから、腰が細い。それで袴姿で普通に歩くものだから、お尻がフリフリしていて見っとも無かった。 演技指導何やってんだよ! これでOK出す演出家の目は節穴なのかよ!とがっかりしてしまった。 多分ね、若い子はそんな事知らないと思うの。 だから周囲の大人がちゃんと教えてやって欲しいと思った事であったよ。
その前に、大人がちゃんとした知識を身に付けていないと話にならないんだけれどね。
深津絵里がモントリオール世界映画祭で最優秀女優賞を受賞した事で話題を呼んだ、2010の日本映画である。 話題作なので観ておこうと録画しておいたのだが、これ録ったの8月……。
あちこちで大絶賛されている割には、え〜〜〜〜〜〜〜〜〜?な映画だった。 これ、単に深津絵里が大胆セックス・シーンに挑戦したから受賞しただけじゃないの? 濡れ場は話題性があるが、無くても映画は作れるんじゃないのか。寧ろ濡れ場の無い映画でいい映画を作ればいいのに。 やはり私にはこういう映画は向かない。 快刀乱麻を断つような作品の方が好きだ。 いや、この映画のストーリーが複雑という事は全く無いのだが、主要な登場人物が馬鹿ばっかりなのだ。 あ、こいつはいい奴?と思った大学生のお友達すら、最後の最後で馬鹿だし。 結局あれか、同じ羽の鳥は一緒に群れるってやつか。 それとも馬鹿は伝染するのか。 少なくとも、遺伝はするんだろうな。 騙され易い婆ちゃんから母ちゃん、そして気の弱い息子。 悪い方向にばかり転ぶのは、結局本人の生き方じゃないのか。 正直、誰にも感情移入出来ずに、本来笑うべきではないところで笑って、主人の顰蹙を買ってしまった。だがこの映画、笑い所は無いと思う。多分。 あ、唯一まともな人がいた。 バスの運転手さんはかっこ良かった。そしてマスコミはクソ。
最初から最後まで暗〜い映画だった。 かったるいので台詞の無い部分は早送りしていたら、深津絵里のしゃくり上げる声が赤ん坊のようでまた笑った。そしてまた主人の顰蹙を買った。 曰く、シオンは間違った映画の見方をする、と。 それにしても何だろう、このかったるさと暗さ。 以前観た韓国映画と同じ暗さだと思ったら、監督が在日朝鮮人であった。私の嗅覚も捨てたもんじゃないな。
ベッド・シーンで、深津絵里は痩せぎすで残念オッパイだなあ、と私が呟いたら、主人が 「深津絵里もシオンに言われたくないと思うよ!」 ……くそぅ。
2011年10月12日(水) |
映画「パーマネント野ばら」 |
菅野美穂主演の日本映画、2010年。 原作は西原理恵子の漫画。 有名な人だが、私、西原作品は1つも読んだ事が無い。 面白そうだなと思いつつも、待合室の雑誌で連載をちょこっと見た程度である。 だからコメディ系の映画なのかと思いきや、どっこい、まさかの
キチガイ系であった……。
コメディらしき箇所もあるが、最後まで観てみて、ええー?そういうオチなのー?と。 楽しかったかと訊かれれば、微妙である。 そして楽しくない映画の場合、それはそれで何かしら得られるものがあれば良いのだが、そのようなものは無かったと思う。 時間の無駄であった。
江口洋介はいい男だなあと惚れ惚れする。 そういう役柄だからなんだろうけれど。 主人公は離婚して、子供を引き取って実家で育てているのだが、この話の舞台となっている土地、ここは子供を育てる環境では無いなあと思った。 教育的に宜しくない。劣悪である。 こんな可愛い子供でも、ビッチになってしまうのか……そう思うと、とても遣り切れない気持ちになる。 自分の子を蝶よ花よとお姫様扱いするのもどうかと思うが、この土地で育てるよりはマシかもしれない。
ごみは大抵、前日の夜に纏める。 朝やってたんじゃ間に合わないから。
偶々チャンネルが合った何かの音楽番組で、有名音楽家がラヴェルを弾いていた。 主人はそのまま見続けていたが、私は翌朝に備えてごみを纏めていたら、 「嗚呼もう……」 と主人の脱力した声が。 「折角綺麗な曲がppで終わろうとしていたのに、ガサガサガサって音で邪魔されちゃったよ」 えー私のせい? 「わざとやった訳じゃなくて、私は私で仕事していたんですが……」 「そりゃそうだろ。わざと意地悪でそんな事するようじゃ、一緒に暮らして行けません。それにしてもシオンは本当に外さないよね! 必ず『ここはやめて欲しい』って所にピンポイントで爆撃して来るよね」 主人は、馬鹿になんてしていない寧ろ感心すると言うが、凄く馬鹿にされているような気がする〜寧ろ馬鹿にされた気分しかしない。
2011年10月10日(月) |
ハッピー・バースデイ |
今日は彼の40歳のお誕生日だ。
ケーキを買って来て、食後のデザートに出した。 「お誕生日おめでとう!」 と言うと、主人が 「えっ、誰の?」 と訊いて来た。 「決まってるじゃん、愛しのジェーニャだよ。40歳おめでとう!」 1人で盛り上がる私に対して、冷たい視線を注ぐ主人……酷くね? 世界的ヴィルトゥオーソの記念すべき日なのに!
バースデイ・ガラには行けないけれど、もうすぐ会えると思うと胸が高鳴るわあ〜♪
先日擦った車の脇腹が、早速錆びて来たよ!
来春買い換えようと思っていたのに、この冬を乗り切れなさそうである。 という事で、予定を前倒しして、冬が来る前に車を見に行った。 「ご、ごめんね……私のせいで」 「いや、車から変な音もしていたから、どっちにしろ寿命だったんだよ」 との優しい言葉。 主人が物に執着しない人で良かった。
毎日の買い物で主に車を使うのは私だが、主人が荷物を積んで仕事に使う事もあるので、後ろが平らになるものが望ましい。 そうすると軽という選択は無い。 価格も抑えられるし、今より1段下のグレードのでいいよねと思ったが、主人は同じ車がいいなあという顔をしている。 でもそれだとかなり高くなるよねえ……でもこれがいいなあ……と。 面倒臭いなあもう! ここで安いのにしたら、「やっぱりあっちが良かったなあ……」とぶちぶち言うのは目に見えている。 数十万しか(我が家にとっては「しか」どころか「も」と言いたいぐらいの大差だが)変わらないんだから、高いのにすれば?と私が言うと、主人の顔がぱあっと輝いた。カワイイなあもう! いいの?ホントにいいの?と私の顔色を伺いながらも嬉しそうである。
車種は主人の希望を優先したので、その他の項目は、私の希望を優先させて貰う事にした。 色は、本当は鮮やかな色が良かったが、塗装によって修理の際の費用が違うと聞いたので、安い色かつ汚れの目立ち難い色にした。 内装はどうでもいいので、これまた汚れの目立たない色に。 徹底してそれを最優先事項にしたので、車屋さんも苦笑いしていた。 オプションも、主人はカーナビが欲しい様子だったが、地図と携帯電話の地図機能で充分!と却下した。 えっカーナビが無いとバックモニターも付かないよ?と言われたが、今の車だってそれ無しで運転出来ているのだから不要、そんな物に頼ると却って注意力が落ちて危険だとして却下した。 その代わりにドライブ・レコーダーが欲しい!と主張したのだが、それは車屋さんではなくて車グッズ専門店に行かなきゃならないんだってさ。 なんだよー、それなら新車じゃなくて今の車に付ける事だって出来たんじゃないの。ちぇ。
納車は来月の予定。 さて、お金どうしようかね(汗)。
幼馴染だけでなく、学生時代の友人からも言われた。 朝ドラの子役と私が似ていると。 主役の糸子じゃなくて、同級生の奈津役の話である。
その「カーネーション」、子供時代は僅か1週間で終了してしまった。 子供達の演技が達者で面白かったので、もう1週間ぐらいこのままで良かったのに、残念である。 そして奈津も大きくなって、栗山千明になってしまった。 それを見た主人曰く、
「えー、栗山千明じゃあシオンじゃなくなっちゃう。香椎由宇なら子役のイメージともぴったりで良かったのに」
うん。でも奈津のモデルは私じゃないから。 それに香椎由宇は子供生んだばかりで、ドラマの撮影どころじゃないと思うよ。
ひょんな事で見始めたドラマだが、10年振りに嵌まりそうな予感がする。 だって主役のモデルが、コシノ3姉妹の母親だというではないの。 これはミシンやる者の端くれとして、観ない訳には行かないだろう。
数箇月前から、抜け毛が酷くなった。 髪の毛を洗うと、ごっそり抜けているのだ。 自分でも驚くほど、ごっそりと。 髪の毛が長かった頃でも、こんなに大量の抜け毛は出なかった。
大抵父親似だと言われる私だが、髪質は母方の遺伝で、髪が細い。 そして本数も少ないらしい。美容師さんにそう言われた。 男だったら、今頃禿げていただろう。母方の祖父も叔父もそうだったので、自信はある。 元々頭の形は悪くないので禿げてもみっともなくは無いと思うが、やはり禿げは一寸悲しいので、女で良かった。
それでもこのまま抜け続けたら、早めにイブファーレやプリマドンナに頼る事になるのか。 お金かかるじゃん! そもそもどうしてこんなに抜けるようになったのか。 考えてみると、原発事故が起こってからである。 放射能のせいかー! 「かつらを使う事になった場合、その費用は東電に請求出来るよね?」 と主人に訊くと、 「いや、放射能じゃなくて年齢のせいじゃないのか。そういうお年頃なんだろ」 と言われてしまって大ショック。
因果関係が証明されなければ請求出来ないのかー。 くそー東電め。幹部が禿げればいいのに。
毎日ではないものの、夕食はなるべくタニタ食にするようにしている。 明日は何にしようかな〜とタニタ本を見ながら、 「ねえ、うちに乾燥タイムってあったっけ?」 と主人に問いかけると、 「さあ」 という気の無い返事。 「乾燥ローズマリーは無いんだよねえ。うーん、出番も少ないし、これは買わなくてもいいか」 どうしようかなあと私がぶつぶつ言っていると、 「シオン、さっき何て言ったの?」 と主人。 こいつは人の話を聞かないで返事をしていたのか?と多少ムッとしながらも、乾燥タイムだよ、ハーブの、と言うと、 「あー良かった!」 何なのこの人。 「吃驚したよ、いきなり『乾燥大麻ある?』とか訊くからさ。そんなもんどうするのかと思ったよ」 ……。
その割りに、吃驚したようには聞こえませんでしたがね。
「ねえ、新しい朝ドラ観た?」 幼馴染と電話で話していたら、唐突にそう訊かれた。 私はワイドショー優先の生活をしているので、朝ドラは観ない。 尤も最近のワイドショーはつまらないので、30分ほどでTVは消してしまうのだが。 なので、観ていないと答えると、 「話の内容はどうでもいいんだけれどさ、主人公のクラスメイトの子役が、シオンちゃんそっくりなんだよ!」 と興奮気味の幼馴染。 でも子役って大抵不細工だよなあと思っていたら、 「美人なんだけれど意地悪そうな感じの子なんだよね。料亭の女将の娘で、吉田奈津っていうの。『なっちゃん』だよ、覚えておいて。その子だけでもいいから見てね!」 私は誰かに似ていると言われる事が余り無いので、早速お昼の再放送を観てみた。
嗚呼なるほど。
きりりと太い眉、ツンと澄ました顔、こういう所が子供の頃の私と似ているのだろう。 主人にも見せたところ、この子だよ、と示さなくともわかったようである。 「あー確かにね、うん。見た目なら濃い眉毛が」 「あと、意地悪そうな顔?」 シオンは意地悪顔だよねと主人に言われた事があるのでそう訊いたら、何故か今度は否定した。 「ううん、意地悪って言うか、『私はアンタとは違うのよ』って感じが」 何だってこの人は、そうやって見抜くんだろう。子供の頃の私をアルバムでしか知らないくせに。 確かに、言われてみれば、私は子供の頃からそう思っていたのだ。アンタ達とは違うのよ、一緒にしないでって。 嫌な子供だなあ(笑)。
でも私は、なっちゃんみたいにお淑やかじゃなかったけれどね!
検診で、いつもとは別の病院に行った。 受付開始とほぼ同時の朝一番に行ったのに、待合室には既に10人ほどの患者が座っていた。 出遅れたかーしまった本でも持って来れば良かったなあと思いながら椅子に腰掛けると、目の前にとても違和感のある老人が。 不自然に頭髪が黒いのだ。 この頃はババアでも茶髪、ジジイでも緑の黒髪なのが当たり前のようだが、顔がしわくちゃなのに頭だけ若いのは、ヒジョーに不自然で滑稽である。それヘンだよ、って身内が教えてやればいいのに。 しかし目の前の老人は、その遥か上を行く不自然さだった。 朝のワイドショーの司会者どころの話では無い。 比喩ではなく、本当に頭だけが浮いていたのだ。 まるでヘルメットである。 じろじろ見ちゃいけません!と自分に言い聞かせ、ふっと目を逸らしたが、恐ろしい事に、すぐまた目が吸い寄せられるのだ。 一体何の呪いを使っているんだ、このじいさまは。 強烈な呪いで、どうしても目がそちらに行ってしまうので、かなりの術の使い手と思われる。 考えてみれば、私の目の前に座っているのだから、視線を逸らすほうが難しい。 おまけに私は手持ち無沙汰。ぼけーと前を向いて座っているしかないのだ。 それにしても、一発でバレバレなのに、何故そんなのを被っているのか、不思議で仕方無い。 ありのままの禿頭を晒すより、ヘルメットのような被り物の方が、よっぽど恥ずかしいではないか。何かの罰ゲームでなけりゃ、そんなもん被らないだろうと言うぐらいの代物なのに。 これは誰かに見せて、この思いを共有したいと思った。 しかし、流石の私も面と向かって 「すみません、写真撮らせて貰えませんか」 とは訊けない。じいさまの人権を考えたら無理。 うわー写真撮りたい……しかし病院内なので携帯電話を弄る振りをして隠し撮りも出来ない。 くうーと耐えていると、看護婦さんがじいさまに話しかけた。 話し振りからして、馴染みの患者らしい。 ねえ! その髪型について何も思わないの!?と今度は看護婦さんに質問したくなった。 しかも看護婦さん、じいさまと普通に会話している。 プロって凄いなと思った。 こんな事で動揺するようでは、自分はまだまだ未熟であると思い知った。
先日、福島県二本松市で採れた米から、基準値を超える放射性物質が検出されたと聞いて、やはり福島は終了なのかという思いが強まった。 二本松が駄目という事は、当然親の持っているあの土地もかなり汚染されているのだろう。 あーあ。
とがっくり項垂れていたら、朗報が! 全く売れない訳では無いらしい。 福島の土地なんて誰が買うんだよと思ったら、原発関係者や、更に原発に近い地域から逃れて来た人達が土地を探していたりするのだそうで、需要はあるのだと聞いた。 という訳で、早速親に電話してみた。 原発事故はまだ収束していないし、今後どうなるかもわからないのだから、今のうちにさっさと売っちゃいなよ!と言ったら、 「あの土地はお前にやるから、好きにするように。お前の老後には売れるようになってるだろ(笑)」 という返事が……ええー。
今すぐ売って車に変えたい気持ちはあるが、やはり保険として取っておいた方がいいのだろうか。 うちの親は転勤する度、永住を視野に入れて土地を買っていたらしいのだが、なんで福島に買ったかなあ。 原発問題が解決したとしても、私は福島に住むつもりは無いし。 だって暑いじゃん!
車こすった。
10年で2回というのは、多分少ない方だと思う。 そしていずれも敷地内対物事故。物置とか塀とか。 人を轢いたり、人の車にぶつけたりした訳では無いので、それだけが救いだ。
ガリガリガリ〜とやってしまい、予想以上の広範囲の傷にショックを受けた。 ま、まあ、新車じゃなくてよかったよね……うん。 来春に買い換えようかと主人と話をしていたのに、これは予定を前倒しして買わなければならない予感。 夕食後に靴磨きセットを取り出した主人が、 「仕方無いな。僕はまだ暫くこのボロボロの靴で我慢するよ」 と言ったので、 「ご、ごめんね! 私が車をぶつけたせいで大きな出費になってしまって。あっでもお金なら、うちの親に愚痴を零したら援助して貰えるよ、きっと!」 と私が言うと、主人は間髪入れずに 「駄目。それだけは駄目」 と首を横に振るのだった。
靴磨きセットは主人から取り上げて、私が磨いた。
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