PTSDってやつなのか、小さくても地震が来るとドキドキする。 大きいのなら、尚更だ。 耳かきをしている時に大きいのが来たけれど、すぐに中断したので耳は無事だった。 そして停電にならなくて良かった。 その時は冷凍庫のガリガリ君は責任を持って全部食べる!と主人が宣言してくれたが、確実にぽんぽが大変な事になるので、電気が止まらなくて本当に良かった。
夜中の地震も怖い。 横になっている時の方が、起きている時よりも、揺れを大きく感じるような気がする。 丁度トイレから主人が帰って来た時に、布団の中の私は揺れを感じた。 「今の、地震だよね?」 と主人に訊いたが、知らないと言う。 いいや絶対に揺れた、と私が主張すると、 「僕が歩いたから揺れたとでも言うのか。酷い!」 ……デブなのは確かだが、そういう訳じゃなくて。 「全く、デブの被害妄想には付いて行けねえや」 と肩を竦めながら言ってやった。 「デブ差別だ! 人権侵害だ!」 「ハイハイ、差別されたくなかったら痩せようね」 私が馬鹿にしたようにそう言うと、奴は布団の中でぷるぷるし出した。 一瞬、地震!?とびくっとする私。 くそう、そう来たか……! 嫌がらせに関しては天才的だな、こいつ。
翌朝、地震情報を調べると、確かに夜中のその時間に地震があった。 震度1だったけれど、私の気のせいではなかったのだ。 震源地は我が家ではなかったようだけれど。
実家の近所のおばちゃん、暫く前から体調が悪くて入院していた。 うちの母が時々お見舞いに行っていたのだが、そんな時に東日本大震災が。 私が結婚して被災地方面に引っ越したという事は知っていたので、シオンちゃんはどうなったんだろう、と心配してくれていたそうな。 しかし気を回し過ぎて、見舞いに来る母にはストレートに訊けず、母の口から私の話は出て来ない。 という事は……と暫くの間、どうやら私が、
先の震災で死んだ
と思っていたらしい。 おばちゃん、病人なのに心配かけて御免よ……。
まあ実際危なかったんだけれどさ。 今住んでいる所は大丈夫だったけれど、下手したら津波に飲まれてたかも知れないし。 というのもうちの主人、津波の被害が甚大だった地域に転勤希望を出していたんだよね……却下されて別の土地に来た訳だけれど。 誰だか知らないけれど、本当に、
人事担当の人、 有難う〜〜〜〜〜!!
ってアルディスはキスしたい気持ちよ♪
なでしこジャパン優勝おめでとう!のニュースばっかり何日も続いているが、基本的にスポーツには興味の無い私である。 なので、あら良かったわね程度の感想しか無いが、このニュースは嘗てのバレーボール「東洋の魔女」を髣髴とさせた。 女子サッカーはまだ黎明期。 そのうちサッカーも世界に抜かれて低迷期に入るのだろうと、醒めた見方をしている。 優勝したのは目出度いし素晴らしい事なのだが、そんなに何日も引っ張るほどのニュースだとは、私には思えないのだ。 もんじゅの事故や、引き揚げ作業の成功には全く触れなかったくせに。 この国のマスコミはやはりおかしい。
そんななでしこジャパン(この呼称もどうかと思う。「大和撫子」から来ているのだろうが、本物の大和撫子は野蛮なスポーツなどしないし)におめでとうと呟いたばかりに、蓮舫のツイッターが炎上しているとか。 何故それで炎上するのか理解に苦しむが、蓮舫といえば仕分け。 スポーツ関連予算を削減した張本人が優勝おめでとうなどと言う資格は無い!のだそうで。 別に、国民として優勝を喜ぶぐらい、そしてそれを呟くぐらいいいじゃん……と思うのだが、ツイッター民の思考回路は実に理解に苦しむ。 この程度で炎上するんじゃ、何も言えなくなる。 明らかに、民衆による言論弾圧だ。 馬鹿な民衆の暴走って怖いと思った。 流石に蓮舫は悪くないだろ……これは気の毒だ。
先月からずっと暑い日々が続いていたが、今週に入ってからはぐっと涼しくなった。 生き返る心地がする。
暑いの大嫌いな私でも活動出来る程度の気温になったので、久し振りにレース編みをしてみたら、酷く肩が凝った。 これ以上は頭痛と吐き気に襲われるだろうというところで一旦中断したが、一寸肩が辛い。 いつもならつぼ膏を貼るのだが、少しだけ涼しくなったとは言え、暑さを増幅させるつぼ膏からは、今はまだ一寸遠ざかっていたい。 なので数年振りにマッサージに行ってみた。 ネットで近隣の店舗を探し、予約を入れて行ってみたが、あちーよ。 堪り兼ねて、施術中に「あづー!」と言ってみたら、小型冷房機みたいなのをかけてくれたけれど。
今年は節電節電で、どこの店も設定温度が高めのようだ。 百貨店ですら、ゆっくりと買い物を楽しめないほど暑かったし。 私なら、家に帰ってガンガン冷房かける道を選ぶね。 こんな事では客足が遠のくばかりで、結果的に節電にもならない。 例年のように体が冷えるほどの冷房は必要無いが、今年のような過度な節電は、日本の経済活動を停滞させる。 無駄な所は省き、本当に必要なところに電気を使う工夫が必要なのではないだろうか。 経営者達には、中庸と言う言葉を知って欲しいものだ。
さて、肝心のマッサージ。 痛いだけで、ちっとも気持ち良くなかった。 楽になったかどうかは、自分でも良くわからない。 ただ、物凄く凝ってますねと言われた。 揉み返しが来るほど下手ではなかったが、次は他の人に頼みたいと思った。 次……あるのかな。
図書カードを貰ったので、珍しく古本じゃない本を買った。 貴志祐介著「新世界より」文庫版。 作品は少ないが、外れも少ない作家だと思う。
夜、布団に入ってわくわくしながら本を開いた。 最初の3頁位で、違和感を覚えた。 あれー? 想像していたのと違う……。 表紙の帯を見ると、
第29回日本SF大賞受賞
って! がっかりしてしまった。 どうやら私はファンタジーとSFは卒業してしまったようで、もう興味が湧かないのだ。 買う前に帯ぐらい読めば良かった……こんなにでかでかと書いてあるのに。
という訳で、最初の3頁で終了してしまった。 SF好きな主人に代わりに勧めてみたが、曰く、 「日本のSFには興味が無い」 んだそうで。あーそうですかロックと同じですか。 どうしようね、この本……纏めて3冊買っちゃったのに(溜め息)
久し振りに、日本海に沈む夕日を見て来た。 冬の海とは違う表情の、穏やかで気持ちのいい海だった。 もう波と戯れる歳でもないので、遠くから眺めるだけだったが、今思えば少し勿体無かった気がする。 折角だから泳いで来れば良かったかなとも思うが、海の水はしょっぱくてべたべたするし、砂がざらざらするし、虫はいるし、余り好きではないのだった。 私はプールでいいや。
そう、ざらざらと言えば。 泊まったお宿は高級感を売り物にしていたが、お部屋もお料理も今一歩であった。 綺麗な部屋ではあるのだけれど、趣が全く無い、一寸リッチな大学生のワンルームマンションという雰囲気だった。 部屋付きのお風呂は良かったのだけれど、お湯が流しっ放しで、それに気付かずに夜まで流しっ放しにしてしまって、軽く自己嫌悪に陥った。 私のせいじゃないとは思うのだが、何だろう、貧乏性が板についたかまぼこなので、ダメージを受けてしまう。 お料理も一見豪華なのに、肝心の味が微妙で、極め付けは床のざらざら。 チェックインした時は何とも無かったのに、食事から戻ると布団が敷いてあって、床の上に砂が零れていたのだ。 多分、布団係はアルバイトか何かで、海で遊んだ後の砂をよく落とさずに仕事にかかったのだろう。 そして季節柄か、DQN客が多かったように思う。 夜の9時過ぎに幼子連れて花火とか無いわー。23時過ぎに24時間営業のスーパーで見掛ける子連れと同じ手合いか。 主人は男子トイレで可哀相な子供を見かけたそうな。 まだ2〜3歳と思しき男の子が若い父親とトイレに来ており、男の子は1人では用を足せずに大泣き、父親はチッ面倒臭えなあという感じで最終的に手を貸したらしいが、その父親から感じたのは愛情ではなく、本当に面倒臭いと言う感情だったそうである。 子供が子供を生んじまったんだなあ、ああいうのは、と彼はぼやいていた。
そんなこんなで、嘗ての高級旅館も張りぼてになってしまったなあと、寂しく思った。 もうここに泊まる事も無かろう。 まあ今回だって、自分の金で泊まった訳じゃないんだけれどな。
東京の地理はさっぱり解らないんだが、先日の、新小岩駅で電車に女が飛び込んだ話は怖かった。 跳ね返った死体というか血塗れの肉塊が売店に飛び込み、4人も怪我をしたとか。 これ、被害者も目撃者も、トラウマになるんじゃないか……。 是非とも被害者とJRには、この馬鹿な女の遺族に対して、損害賠償を請求して頂きたい。 死人に鞭打つ事を極端に嫌う人がいるが、こんな迷惑な死に方を選ぶ奴には、容赦無く鞭打っても構わないと、私は思うのだ。 しかも飛び込んだのは成田エクスプレス。 飛行機に間に合わなかった人もいるのだろうか。
最近は暑くてサボり気味だが、私はジョーバに乗りながら1日15分の読書を日課としている。 先日読み終わったのが、上野正彦著「自殺死体の叫び」だ。 著者が東京都の監察医だった頃のお話を集めていて、「死体は語る」と重複する部分もあるが、とても面白かった。 その中で、飛び込み自殺についての記述がある。 自殺する方にも事情はあるのだろうが、飛び込み自殺は死体の損傷が著しく、片付けを強いられる方は堪ったものではないという。 周囲にしてみれば、ただただ迷惑である、と。 そりゃそうだよなあ。 普通の自殺だって片付けるのは迷惑だと言うのに、四方八方に飛び散られては尚更だ。
東京ではしょっちゅう人身事故と言う名の飛び込み自殺があるらしいが、世界一と謳われる日本のダイヤの正確さを、こいつ等が乱しているのかと思うと、非常に腹立たしい。 電車への飛び込みは、厳罰に処すべきだ。本人が駄目なら遺族にも。
2011年07月15日(金) |
映画「ヤギと男と男と壁と」 |
2009年アメリカ。 我が家では、毎月わうわうの番組予定表が届くとすぐに、色付きマーカーで観たい番組をチェックするのだが、主人はこのタイトルを見た途端に 「面白そう。これ観たい」 とマーカーで囲んでいた。 題名からして伝わって来るこの馬鹿馬鹿しさがいいのだと言う。 ふーん……。
と、私は彼に付き合う形で観たのだが、なかなか楽しかった。 わうわうによると、「米軍エスパー部隊の実態をコミカルに綴る痛快作」……エスパー部隊と言うのは、ラブ&ピースで世界を救おうという超能力部隊で、そういうのが80年代に米軍に実在していたらしい。 日本の気象庁だって、鯰を使った地震予測を本気で試みていたのだから、彼等を笑う事は出来ない。 でも笑ってしまう。本気でやっているからこそ、見ていて笑える。 一応アメリカ映画なのだが、製作はBBCフィルムで、モンティ・パイソンっぽい笑いの要素が散見され、私にはそこが好みであった。 如何にもアメリカンなドタバタは苦手だが、小難しい事は抜きにしてひっそり笑いたい、という人にはオススメ。
人に言うほどの事ではないが、地味に気になる嫌いなもの。
車のマナーに関して。 ・駐車の仕方 車止めのずっと手前で停めたり、枠からはみ出して停めたりするのは何故。 運転席側が白線ぎりぎりに寄っていると、わざとそれを塞ぐようにして隣のスペースに停めてしまう意地悪な私。 因みに私は四角の中にきっちり納まって停めないと気の済まない性質。主人はその逆……。 ・ウィンカーのタイミング ブレーキ踏んでから方向指示を出すのは何故。 逆だろ! ブレーキ踏む前に指示器点けろよ! 勿論私は指示を出してからブレーキを踏む。そして勿論主人はその逆……幾ら言っても解ってくれない。疲れた。 ・右左折時 教習所では、右折時は中央線に寄って、左折時は路側帯に寄って、と聞いた気がするが、その逆でわざわざ大回りするのは何故。 曲がりたい方に寄るのは、後続車の通行を妨げないためなのだが、それを理解していない人間が多い。この土地だけか? 大型車でもないのに指示器とは逆の側に寄ってから、ぐるりと大回りして曲がるのって、見ていてすげー苛々する。 なのにこっちに向かって曲がって来る時は、思い切り最短距離を狙って突っ込んで来る。こっちが避けないとぶつかるだろってぐらいに。 結局馬鹿なんだろうな。 本当に馬鹿が多くて困る。
ネットのマナーに関して。 ・掲示板投稿 2重投稿しておいて、「失敗しました。削除して下さい」ってアホかー! 最初からパスワード設定しとけよ。 他にも、付け足しでわざわざ新しいトピック建てるとか馬鹿か。自分で自分の投稿に返信する形で書けよ。 その分、前の投稿が下がる訳なので、きっちりしていないと気の済まない私としては、地味に苛々する。 ・一行空け 何のポエムだよ! ブログの持ち主がやるんなら別に構わない。本人のスペースなのだから。 でも他人のブログのコメントや、掲示板への書き込みでは勘弁して欲しい。 読む方は、無駄にスクロールしなきゃならないんだよ。 「一行空いていた方が読み易いから」なんて余計なお世話。読み難かったら自分で設定し直しますから。 ・「w」 2ちゃんねるで始まったものなのだから、2ちゃんねるで遣う分にはいいのだが、普通のブログやツイッターで見るとうへぇと思う。 確かにね、「(笑)」よりも速く打てるからチャットで遣う分には便利である。私もオンライン・ゲームでは遣いますよ。 でもね、推敲の余裕があるブログや2ちゃん以外での掲示板では止めて。そういうのは2ちゃんでやってよ。 2ちゃん用語が2ちゃん以外に氾濫するのは、宜しくない。場を弁えずに2ちゃん感覚で書き込む奴が多過ぎる。 ネチケットってのはもう死語なのかね。
関係者が知り合いに頼んで、番組に好意的な感想を投稿して貰うという手法は昔からあったけれど、流石大企業、九州電力は規模が違った。 関係各所に指示した結果、やらせメールの数は100を超えたらしい。 従う人間がそれだけ居たというのも凄いが、一方で疑問を感じた人間もいたようで、そちらは共産党に垂れ込んだ。 そして国会での追及。「確かな野党」の面目躍如である。
クズなのは東京電力だけかと思っていたが、九州電力も同じだったようである。 これだけクズだとわかると、「僕のお父さんは東電です」の小学6年生によるという作文も、東電のやらせで間違い無いだろうと思ってしまう。 他の電力会社も似たようなものなのだろうか……と思う人も少なくないだろうから、他社にしたらいい迷惑である。 日々他のニュースが出て来るが、マスコミはそれに埋もれさせずに、きっちりと責任の所在を明確にして欲しい。
今年は節電!節電!と言われているが、私は我慢しない。
だってアトピっ子なんだもん☆(←もう「子」じゃねーだろオバハン)
と言うか、どうやら私は、体内の熱を上手く放出出来ないらしい。 主人に、 「シオンは頭のこの辺に穴を開けたらいいと思うよ。んでそっから熱をプシューって出すようにするの」 と言われて初めて気付いた。 そう言えば昔から、暑いとすぐ顔が真っ赤になる子供だった。 お酒なら幾ら飲んでも顔色は変わらないんだけれどねえ。不思議だね! なので無理な我慢はしない。 元々我慢弱いんだけれどね!
今日も暑かったので、買出しに行く以外は、冷房をかけた部屋で趣味に励んでいた。 汗だくで帰宅した主人が、部屋に入るなり曰く、 「毎日こうして帰って来ると家の中が涼しいっていいなあ。冷房つけていてくれて有難うね、シオン」 と。
うわあ……何と言う嫌味!
「ご、ごめんね。貴方が汗水流して働いていると言うのに、私は貴方の稼いだお金で冷房つけて過ごしていてごめんね」 と私が言うと、主人はキョトンとしてこっちを見た。 「え?」 「いやいや、どう見ても今のは嫌味でしょ。違うの?」 「うん。全然そんな事思っていなかった。本当に、帰って来ておうちが涼しいっていいなあって思ったからさ。疲れて帰って来て、家の中まで暑かったら嫌でしょ?」 嫌味じゃなかったのか……。
改めて、うちの夫はいい夫だと思った。
最近また地震が多い。 ビクビクドキドキしながら過ごしているが、あの震災が起きたのがあの日あの時間で良かったと改めて思う。 あれが午前中で、洗濯物が泡ぶくぶくで洗濯機の中で回っている最中に止まらなくて良かった。後始末を考えただけで泣けて来る。 そして夏場じゃなくて良かった。 このクソ暑いのに冷蔵庫とクーラーが止まったら……と考えるだけでも恐ろしい。 今停電したら、買い込んだガリガリ君とハーゲンを、融ける前に食べてしまわなければならない。 でも一気に全部食べたらお腹壊すだろうな。嗚呼ジレンマ。
被災県の内陸部に住む知人は、津波こそ無かったものの、地震で自宅マンションが傾いたらしい。 それでも半壊扱いなんだって。でもどうやって直すん……建て替えしか無いのでは。 特にマンションだと、何をするにしても住民の「総意」が必要だ。たった1人でも反対すれば通らない。多数決ではないのだ。 それを考えると、やはりマンションは宜しくないのか……と考えてしまう。
震災で、仙台のホールの天井が落ちたとか。 落ちる筈が無いのに何故落ちたんだと調べたら、実は姉歯物件だったらしい。 社名が違っていて判らなかったんだとか。 姉歯は死刑でいいよもう。市中引き回しの上、打ち首獄門で。 悪い事するとこうなりますよという見本は教育的に必要だと思う。 悪い事してもごめんなさいすれば許して貰えるというのは良くない。 だから市橋も死刑でいいよ。無理矢理オカマに掘られて死ね。
「死ね」で終わるのもアレなので、思い出した4箇月前の避難所零れ話。 災害時は公民館とか学校が避難所になる訳だが、高専はなかなか良いらしい。 すぐに発電機が登場したり、衛星回線が使えるんじゃないかと先生と学生がアンテナ持って来て繋げ始めたり、学生が毎日学校の備品のガイガー・カウンターで「本日の放射線量」を発表したりと、普通の避難所では見られない光景が繰り広げられていたらしい。 話を聞いて、なかなか楽しそうだと思ってしまった。 中心部の市民会館は豚混みだったらしいが、私がお世話になった避難所は、地区の外れなので空いていた。 実家や友人が「シオンが避難所生活なんて耐えられるんだろうか」と酷く心配したのは、TVなどで過酷な避難所体験報道を聞いたからだと、後で知った。 おにぎり1個/家族とか、毛布1枚/3人とか。 前述の通り私が避難した所は空いていたので、食料も豊富だったし、毛布も1人3枚ぐらい貰えた。 かように当たり外れがあるので、避難所選びは重要だと思う。
そういや、供出したカセットボンベ、返して貰っていない……まあいいか、新しいの買ったし。 カセットボンベと言えば、オバサン受けの良いうちの主人が避難所で、何やらどこかのオバサンが楽しそうに主人にボディタッチしていたので、後で訊いたところ、 「いや、あのオバサンが『これってこのお値段なの? 安いわね!』って、カセット焜炉の横の数字を指して訊いて来たんだよ。『いいえ、それは焜炉の品番で、値段ではないと思いますよ』って答えたら、『あら〜違ったの〜アハハハ』って。普通こんな所で商売する訳ねーだろーがよ、少しは考えろよ……」 という話だったようである。 オバサン、焜炉欲しかったのかな。
日曜日なのに仕事だった主人、1日スマホと一緒に過ごして、使い方が判ってきたようだ。 同時に不便なところも目に付いたようである。 曰く、片手で電話に出られないのが1番困ると……まあ大きいからな。 私も少し弄らせて貰ったが、1番の不満はインカメラ(こっち側のカメラ)が無い事。 これじゃ自分で自分を撮る事が出来ないじゃないのよーと不満を漏らすと、 「いや、別に自分の顔なんて撮らないし」 と主人。 「そりゃ貴方はそうでしょうが、私はこれで自分を撮りたいの! んで1番良く撮れたのを、こっそりすり替えて壁紙にするんだ〜♪ そうすれば、貴方はいつも奥さんの顔を見られるでしょ?」 と主人の前でばらしてしまったので、こっそりすり替え作戦が出来なくなってしまった。
私が携帯を買い換えた時もそうだったが、新しい玩具にはわくわくする。 スマホも同じで、確かにこんなのを持っていたら、ツイッタやら何やらやりたくなるだろうな、と思った。 主人の新しい玩具は、音声入力も出来るらしい。 やってみる?とスマホを差し出されたので、 「暴虎馮河(ぼうこひょうが。向こう見ずで無謀な行為)」 と言ってみたら、スマホの画面に表示されたのは「膀胱氷河」「暴行氷河」「膀胱豹が」……。 何じゃこりゃと大笑いした後、シオンは発音が悪いんだよと言った主人がやってみたが、同じような結果だった。私のせいじゃないじゃん! どうやらこのソフトは、「暴虎馮河」を知らないらしい。 確かに普段使いの言葉ではないけれど、そういうのを排除して行くと、日本人はどんどん馬鹿になるよ……。
ところで調べてみたら、私の携帯も万歩計対応機種だった。 月額の利用料は僅かだが、いちいちパケット通信費がかかるのが癪に障る。 だから面白そうだと思っても、踏み切れないのだ。 そのためのパケホーダイだよ!と言われても、携帯料金は馬鹿にならない。 今まで2台で月に4〜5,000円だった料金が、私がiモードに加入した途端、8,000円にまで跳ね上がった。 塵も積もれば山となる、月々数千円の差でも10箇月で数万円になる。 パケット料金を抑えるために、余計な絵とか要らないから、全て文字だけで簡潔に情報を示してくれないものかね……と貧乏性の私は思うのだ。 でも向こうは逆で、利用者から少しでも多く金を取りたいから、あの手この手で料金が嵩むように工夫しているのだろうなあ。 どこのサイトを見ても、いちいち画面の隅っこに出て来る、絵付きの広告などもパケット料金の対象になっている。 PCからなら邪魔なだけで済むが、携帯からの利用者は、全く必要の無い情報にお金を支払っている訳だ。それも無理矢理。 携帯電話会社と各サイトが結託して、利用者に選択権を与えずに金を毟り取る、このやり方には問題があるのではないだろうか。 考えていたら何かすげームカついて来たけれど、これまで誰も疑問に思わなかったのだろうか。 それとも疑問に思った人は、だったら最初から見ないという選択をしているだけなのだろうか。
主人の携帯がもう寿命のようだ。 折り畳み式なのだが、畳んでいるとバイブが利かないので、着信があっても気付かない。 発信も通話も微妙で、何遍かけても繋がらない。 やっと繋がったと思うと今度は聞き取れない。 そしてブチッと切れる。
「これじゃ携帯電話の意味が無いから買い換えてよ!」 と私もブチッと切れた。 そもそも主人は携帯電話が嫌いな人間である。 いつでもどこでも呼び出されるのが嫌だと言う。 携帯を持つようになったきっかけも、「無いと出張で困るから」なので、携帯が無いと不安などと言う今時の若者の気持ちはさっぱり解らない。 それでも「次に買うのならスマートホン」と決めていたらしいのだが、今はまだ色々と不安要素があるから買い時じゃないなどと言う。 しかしそれではこっちが困るので、じゃあ繋ぎとしてやっすい携帯を買うか?と訊いたら、やっぱりスマホがいいと言う。 「でもまだ買い時じゃない。それに高いよ」 とブツクサ言うので、ループを起こす前に、じゃあスマホ買っちまいな!と私が後押しした。いや寧ろ清水の舞台から蹴り落としたと言うべきか。 ボーナス後じゃなかったら、清水の舞台はもっと高かったであろう。 私のを買い換えた時にも思ったけれど、なんでこんなに高いのさ、今時の携帯電話って。 必要最小限の機能だけでいいから、安くしてくれよ!と思う。 でも見た目も可愛くないと嫌。
4箇月前にこの店を訪れた時にはもっと沢山の携帯電話が並んでいた筈だが、驚くほど数が少なくなっていた。 数が減った上に、可愛い携帯電話となると、もう皆無である。 携帯電話はもう終焉を迎えて、時代はスマホなのか、時の流れは速いな……などとババアの気分に浸っていたら、可愛いまでは行かないが、一寸心動かされる色のスマホがあった。 ピンクのスマホ。これいい! これ買いなよ!と主人に勧めるも、えーピンクは嫌と即却下された。やっぱりそうか。 でも色違いのを購入する事に。 30分ほど待たされて、漸くカウンターの席に着いて、スマホを注文した。 しかし本当に高い。3月中に買えば1万円引きだったが、あの頃はこの防水タイプは未発売だったので仕方が無い。 最後に 「やっぱりピンクにしようよ。可愛いよ? この地味色だと後悔するよ、本当にいいの?」 と念を押したのだが、これがいいと言われてあっさり玉砕。 シャンパン色のスマホを買って帰った。
帰宅すると、主人は早速新しい玩具にかかりっきり。 仕方が無いので、夕食は私が作った。(仕方無いのかよ) 食後もずっと主人は玩具で遊んでいたので大人しかった。 「最早電話ではないな、これは」 と言いながら、あれこれ弄っている。 スケジュール管理の出来るアプリもダウンロードしたらしいので、今年はスケジュール管理能力が問われるポストになってしまったのに相変わらず手帳を持たない主人には、丁度いいかも知れない。スマホを使いこなして、頑張って出世して貰おう。 私も触らせて貰ったが、よくわからないながらも、未来の機械みたいで楽しい。 「いいなコレ。私はピンクのにしようっと」 「えっシオン、こないだ携帯買い換えたばっかりなのに、スマホ買うの!?」 「ううん、今は買わない。でも5年ぐらいしたらあのピンクのやつ買うんだー♪」 「5年も経ったら別なの出てるだろうよ……」
スマホは買ったものの、お店では携帯からのデータの移し替えをやって貰えなかった(安いんだからマイクロSDカード買って自分でやれよ、という意味の事を言われた。私だったら「判らないから嫌だ、こんだけ高い物を買うんだからそれぐらいサービスしてくれ」と食い下がるところだが、主人はあっさり引き下がっていた)ので、主人は前の携帯電話からちまちまと手作業でアドレスなどを入力していた。 しかしスマホはなかなか言う事を聞いてくれないらしく、隣のキーが反応して、入れたばかりのデータがパァになったりしていた。 うわあまた消えたーと嘆く主人に、 「やっぱり『スマート・ホン』だからさ、スマートじゃない人には向かないんじゃないの〜」 と酷い事を言う鬼嫁であった。 スマホには万歩計も入っているらしいから、頑張って痩せてね!
※反応が悪いのは、画面保護シールのせいという噂も。ずーっと貼ったままで使う私とは違って、主人はさっさと剥がして、入力が楽になったとと喜んでいた。
薬が切れる前に、病院に行った。 今通っているのは大きな総合病院ではなく、個人経営の医院だが、評判がいいのかいつ行っても馬鹿混み。 なので、なるべく朝早くに行くようにしている。 1週間の中でも最も混雑しそうな月曜日と金曜日は避けいところなのだけれど、薬が無いので仕方が無い。
早くに行ったお蔭で、駐車場も空いていたし、割とすぐに診て貰えた。 まあいつも通り、医者は早口でさっさと終わらせたい感がありありだった。 これだけ繁盛していれば、さぞかし儲かっているんだろうなー。
診察が終わって、雑誌を読みながら会計の順番を待っていると、ヘンなのがいた。 ジジイではないが、小汚い格好のせいもあり、年齢不詳なおっさん。 そいつがずーっと、会計係の女の子に話しかけているのだ。 俺こないだどこそこに行って来たんだ、今度一緒に行かないか……とか、それってデートに誘っているつもり? 女の子の方は明らかに迷惑そうであるが、患者様相手にはビシっと言えない様子。と言うか、あの年齢ではまだそこまでの経験値は積んでいないだろうから、致し方無いか。 何々さん、幾ら幾らになります、と会計業務をこなしながら、男の独り言の相手をこなしていて、とても気の毒だった。 カウンター内には何人も同僚がいるのに、誰一人として助け舟を出してくれないのな。 女性ばかりだが、皆ターゲットが自分じゃなくて良かったと思っているのだろうか。怖い職場だ。 私の名前が呼ばれたので彼女の前のカウンターに立ったら、ぺちゃくちゃと喋り続けていた男はすっと横にどいた。 そして他の患者の会計の間は黙っており、会計が終わるとまた彼女の前に陣取り、話の続きを始めるのだ。 こりゃーウザいわ。 あーあ、どうすんのかね……と財布と処方箋を鞄に仕舞いながら見ていると、やっと助け舟キター。 同僚のオバサンが、彼女に他の仕事を与えて、カウンターの奥に逃がしてやっていた。 そして男には「キモいんだよお前」とは言わず、「混んで来たからまたね。お大事に」と体良くあしらって追い出していた。 もう少し早く助けてやってよオバサン……。 でもきっとあの女の子は、後でオバサンに「貴女ももう一寸しっかりなさい。あれぐらい自分で対処出来なきゃ駄目よ!」とか言われるんだろうな。 まあ頑張れ。
2011年07月07日(木) |
地球の上は人間の世界 |
七夕の夜には電気を消して蝋燭で過ごそうとかいうイベントがあったらしいが、我が家では当然参加しなかった。 その話をどこからか仕入れて来た主人は、一寸やりたかったらしいが、思い出したのが夕食の最中だったし、何より私が興味を示さなかったので、また今度ねで終わらせた。 だって暑いし。 風の通る涼しい家だったらやってもいいけれど、エアコン消したら途端に汗が吹き出るんだもの。無理。
短冊をぶら提げる歳でもないので、七夕らしい事は何もしなかった。 でもお願い事は沢山あるよ☆
・主人がもう少し痩せて、体が丈夫になりますように ・宝籤がでっかく当たりますように ・早く都会(当社比)に転勤になりますように ・夏がもっと涼しくなりますように
個人的なお願いは、こんなところだろうか。 物欲リストは微妙に増えているけれど、テフロン加工のフライパンなんかは自力で買えなくもないし。 というか今の奴はハゲハゲでくっ付くから、早く買い換えないと(汗)。 個人的ではない世界的なお願いだったら、
・原発が早く何とかなりますように ・皆の馬鹿が治りますように
だって世の中が良くないのは、結局馬鹿が多いからだと思うの。 皆がもっと賢ければ、世の中はもっと良くなる筈でしょ。
2011年07月06日(水) |
インターネットは永遠に |
結論:やっぱツイッターとかミクシィとか、碌な事にならないわ。
わうわうで昨晩録画した「クリミナル・マインド」。 今回は、SNSで個人情報を垂れ流していた女性達が連続殺人の被害に遭う、という話であった。 SNSと言えば、ミクシィで自分のイチモツを披露した上智大生の話が旬だが、本人がそこまでの暴挙に出なくとも、何が起こるか判らないのがネットの世界である。 個人情報駄々漏れとか、今時そんな奴おるのかという気もするが、案外リアルでも多いのだ、これが。 匿名の日記やブログでも、情報を拾い集めれば簡単に身元が割れる。 実際私がちょくちょく見ている他人様のブログも、近所のお店や最寄の駅名から、ご丁寧に何階建てで何世帯入りののマンションの何階に住んでいるという事まで書いてあったため、マンションの特定まで出来てしまった。 更にご丁寧な事に、自宅付近の地図を「ココが自宅」の印付きで載せていた人もいた。 地名や店名は消してあったものの、グーグルの地図をそのまま転用しただけだったので、一寸調べれば素人でも簡単に解ってしまいそうだ。 せめて自分で描くとか、全ての文字を消して画像を回転させる等の工夫をすればいいのに、そこまで頭が回らなかったのだろう。 態々教えてやる義理もないので放置しているが、行動力のある変態なら、ストーキングだって出来るだろう。 更に仲間意識の強いSNS、特にリアルタイムで呟くツイッターなら、ろくすっぽ推敲もせずに投稿してしまう訳だから、余計に個人情報に繋がる手掛かりが洩れ易い。 特に写真。 どこそこで何を食べました〜♪とか、 どこそこで何を買いました〜♪とか。 このお店はいいよ!という親切心かも知れないが、特に買い物披露の場合は、泥棒心を刺激する事にもなり兼ねない。 普通の人は他人にそこまで興味は無いから、手掛かりとなる情報もすぐに忘れるから怖い事も無い。 しかし世の中、善人ばかりではないのだ。殺人まで行かなくとも、何らかの犯罪に巻き込まれる虞があるのではないだろうか。 仲間内でキャッキャキャッキャとやっているのは楽しそうだが、総合的に考えてデメリットの方が大きいように思うので、私はああいうのに手を出せないのだ。 とは言いつつも、ミクシィにだけは入っているのだけれどね。 当然だが、写真も日記も全く書いておらず、出身地や所在地のみならず、性別すら偽っている。 脱退しないのはアプリゲームのため。それだけ。 でも他人のツイートは覗く。 だって覗きって楽しいじゃなーい♪(←ヘンタイだー!)
そんな事を考えながらドラマを観ていたら、番組の最後にお知らせが。
「放送を予定しておりました『クリミナル・マインド5 FBI行動分析課 第23話』には真夏の輪番停電を利用した連続殺人事件が描かれており現在の社会情勢への影響を鑑み、放送を自粛いたします。今後の放送については未定です」
な、な、何だって━━━━━!! とTVの前で叫んでしまった。 おかしいと思ったのよ、毎シーズン24話位あるのに今シーズンは22話で終わりなんて。 一緒に観ていた主人(勿論私に付き合わされた)は、なるほどねえそれじゃ仕方無いねえなどと頷いていたが、私は納得行かない。 だってこれは私のわうわう加入の動機になった番組であり、今もこれを観るためだけに視聴料を支払っていると言っても過言ではないのだ。 それに今回だってSNSを利用した犯罪の話だったのに、まだ実施されるかも判らない輪番停電の話は自粛しますって、何なのソレ。おかしくね? と怒り心頭の私に、主人は 「ハイハイ。シーズン6に繋がる話なんだろうし、シオンがいい子にしていたら、そのうちやるでしょ。あんまりカッカカッカすると室温が上がるから、大人しくしてね」 と言い残して風呂に行ってしまった。
2011年07月05日(火) |
光速解散☆チーム・ドラゴン |
宮城県知事との会談の席でマスコミに恫喝をかました松本龍復興対策担当大臣が辞任した。 就任から9日目の事であった。
岩手県の達増知事にいきなりサッカーボールを蹴り込んだり、宮城県の村井知事に見当違いな長幼の序を説いたり、潰すぞとマスコミを脅したり、こんなヤクザが大臣をやっているのには驚いた。 民主党は、それだけ人材不足という事なのか。 党首選からして出て来るのは同じ顔触ればかりで、盥回しの印象が拭えない上に、一旦引っ込めた仙石をまた出して来るなど、本当に使える人間が党内にいないようだ。 首相からして使えないと言われればそれまでなのだが、それにしたって、何だって菅さんもこんな奴を任命したんだか、全く不思議である。 しかもこれだけの事をしでかしたのだから、さっさと首を切ればいいのにわざわざ慰留したという事は、首相として自分の任命責任を問われるから松本さんにはもう一寸踏ん張って欲しいという事だったのか? あれだけ首相の座にしがみ付いている割に、敢えての自殺点狙いとしか思えないのだが、全く菅さんの思考は意味不明だ。 この混乱期に首相交代は良くないと主張する私ですら、こいつもう駄目だと思ってしまった。 人を見る目が無い人間は、人の上に立つべきではない。 もうこの首相、見捨てちゃっていいですかね……。
さて非難轟々の松本だが、長幼の序のいちゃもんや恫喝は兎も角、言っている内容には共感出来る所もあったのは事実だ。 「知恵を出さない奴は助けない」。これは自治体に対して言った言葉だが、被災者にも言えるのではないか。 家族や家や仕事を失って可哀相、でもだからと言って、いつまでも行政におんぶに抱っこでは困るのだ。 可哀相だからと言って甘やかすだけでは、何の解決にもならない。 物を与えるだけではなく、自立の手助けをしてやらないと、復興は望めないと思う。 但し勿論、彼の態度と言い方は問題だ。それは確かだ。 先んずれば即ち人を制すとは言うが、彼はまず相手に先制パンチを食らわす事しか考えていないように見えた。 ヤクザの世界ではそうしないと生き残れないのだろうが、普通の世界でそれは通用しない。 アホだなあと思いつつ、自分も気を付けようと思った。
松本もアレだが、知事達もどうなのか。 被災者に寄り添うとか日頃言っている割には、行動が伴っていないじゃん。 あんな無礼な振る舞いをされたら、普通の被災者は怒るよ。 私なら切れるね、確実に。テメー何しに来たんだ帰れ!ぐらい怒鳴っちゃうかも。 まあ私のような人間に知事職は務まらないし、知事になる事も無いけれど(なりたいのは王様だから)、達増知事にしても何で唯々諾々とボール遊びに付き合うかなあ。 私なら避けるね、確実に。服が汚れるから嫌だとはっきり言う。 「衛藤征士郎さんから貰ったボールだ」と得意気に言われても、誰それ?サッカー選手?って訊いちゃう。ホントに知らないもん。(今調べたら、自民党の議員だってさ。九州人みたいだし、東北の震災と何の関連性があるのかさっぱり判らんが) 達増も取り損ねていないで、相手の顔にボールを蹴り込んでやれば良かったのに。これだから進学校のエリートは……情けないね全く。 しかし私が松本以上に相当だと思ったのは、村井知事だ。 握手を断られても的外れな説教をされても大人しくしていたのは、何の下心があったのか。 その場では反論せずに穏やかに振舞っておいて、本人がいなくなってからああだこうだと文句を言うのは卑怯だろう。 こういう人間の方が、信用ならない気がする。
意外だったのは、陸前高田と宮古の市長が、松本を擁護していた事。 どちらも民主党ではなく、寧ろ自民寄りらしいのだが、何故庇うのか。 被災者も松本だけじゃなく、こういう連中にも怒れよ。
だいぶ前に録画しておいた「鬼平犯科帳スペシャル 引き込み女」を観ていたら、茄子の味噌漬けが出て来た。 張り込み中の同僚に、グルメ同心猫どの(原作では同心ではなく、出番も少ないらしい)が差し入れた弁当の中に入っていたのだが、お、美味しそう……! 丁度ボーナスも出てナスのシーズンだし、作ってみるかと思い立った。 料理嫌いの私にしては、実に珍しい事である。
煎り胡麻を擦って、味噌と醤油と摩り下ろした生姜を足し、油焼きにした茄子(ドラマでは縦半分切りだった)を漬ける。 漬け時間はいっとき(現在の2時間?)を越えてはならない。
と得々として語る猫どのの言葉に従ってやってみたが、む、難しい。 何せ猫どの、材料は教えてくれたものの、分量に関しては全く言及していないのだったから。 胡麻だれは常温なので味見をしながら(私が料理しながら味見をするのは稀である。自信があるのではなく、猫舌なので、火を使った料理ではふーふーしている間に火が通り過ぎてしまうのだ)味噌や醤油を少しずつ足したので、最終的にどれぐらい投入したのか、自分でも解っていない。 初心者のアレンジは非常に危険だと知りつつも、物足りない気がして挽き肉(勿論炒めた)を混ぜてしまったが、これは正解だった。 ただ今回は鶏肉だったので、何だかぽそぽそする。豚挽き肉を使うべきだったか。 味噌が多かったのか、これ以上醤油を足したらしょっぱくなり過ぎると思ったので、たれ状ではなく硬いピーナツバターのようになってしまったが、味は悪くなかった。ワーイ♪ しかし胡麻80gは2人家族には多過ぎた。 まだ沢山余ってるよ……。 猫どのには何卒、分量までご指南頂きたいものである。
就寝時、布団の中で主人と話をしていた。 この週末は2日とも仕事で潰れたが、次の週末は買い物に行けるのかとか、その次の週末の連休は確実に休めるのかとか、そういう事だったと思うが、私が話している途中で彼は急にプイと向こうを向き、そのまま固まってしまった。 「……何よ一体、人の話の途中でそっぽ向くなんて、随分と失礼じゃないの」 と少々気分を害して咎めると、彼はこう言った。 「今、何か聞こえた」 「どこで?」 風呂場の水が滴り落ちる音だったら、水道の栓を確認して来なければならないと思ったが、そうではないらしい。 「耳元で」 と言うではないか。 嫌な予感がした。 えーとえーと、それはもしかして。
「確かに聞こえた。『きいてきいて』って、子供の声だった」
いやああああぁぁぁやめてえええええぇぇぇ 「前に聞いた時は、この近所には色々とうろうろしているけれど、家の中には居ないって言ったじゃないのっ。何で家の中に居るのよっ」 「そんな事言われても……」 実体が無いのだから、目張りをしたところでお構い無しに這入って来るのだろうが、ヤスデとは別次元の怖さである。 「このままじゃ怖くて眠れないから、お香焚いてよっ。伽羅でも沈香でも何でもいいから!」 と言って、ナントカというお香を焚いて貰った。 「私は信じるけれどさ、声が聞こえるなんて他の人に言ったら、キ印扱いされるわよ。そんな事が知れたら絶対に精神科の受診を勧められるから、私の実家には黙っててあげるわね」 すっかり目が覚めてしまったので、ぷりぷりしながらそう私が言うと、返す刀でこう来たもんだ。
「僕も、シオンがADHDだって事は黙っててあげるよ!」
くそう、そう来たかー! 「『知らなかったの、お姉ちゃんだけだって〜』ってドビーちゃん(妹)は言うだろうな。お義母さんは『シンタさん(仮名)ごめんなさいねえ』で、お義父さんは『うん、まあそうだな』って言いそう。どう? こんな感じでしょ?」 い、言いそう……!
レディー・ガガのライブ・ドキュメンタリーを見た。 彼女の事はワイドショー程度にしか知らないし、特に好きと言う訳でもないのだが、取り敢えず録っておこうと思ったのだ。 4月の番組改編で10時からのクラシック倶楽部が消えてしまった今、BGM程度にはなるかなと。
彼女のライブは、兎に角パワフルだった。 このジャンルの音楽にはさっぱり疎い私でも、彼女が全く手を抜いていない事だけは判った。 本人曰く、金を払って来てくれている観客に失礼だから口パクはしていないし、これからもするつもりは無いと。 昔々付き合いでTRFのライブビデオを見た事があるが、息切れも音程の乱れも酷くて、口パクじゃないと所詮この程度なのかと興醒めした覚えがある。 それに比べて、ガガはあれだけ激しく踊っているにも拘らず、しっかり歌っているのだ。 本当だとしたら凄い事だ。 ライブは少し物語仕立てで、トークの合間にボルテージの上がったガガが屡(しばしば)絶叫するのだが、商売道具の喉を痛めやしないかと見ているこっちが心配になる。 でも痛めないらしい。喉が丈夫なのか、上手なシャウトの方法を心得ているのか。 彼女の曲は3つぐらいしか知らないが、そのうちの2つ「ポーカー・フェイス」と「ボーン・ディス・ウェイ」は何だか似ていると思った。 曲名は忘れたが、大人しめの曲では、物凄い違和感を覚えた。 何故だろうと思ったら、曲はドリカムなのに衣装が小林幸子だったからである。 主人にそう言うと、美川憲一じゃないのかと言う。 余り変わらない気もするが、流石に美川はスカート穿かんじゃろ。
BGMのつもりが、パフォーマンスに目が釘付けになって全部しっかり見てしまった訳だが、これだけ全力疾走してこの人は大丈夫なんだろうか。 どこかで疲れて精神に障りが出なければいいのだけれど。 彼女の過剰なゲイ擁護は私の信条と相容れないのでお友達にはなれないが、日本を大好きでいてくれるのは、日本人として有難いと思う。 これからも日本大好きでいてね。
1956年の日活映画。 長門裕之追悼スペシャルとしてわうわうで放送されていたので、取り敢えず録画してみた。
小説家・石原慎太郎のデビュー作だとか、その弟の役者デビュー作だとか、こないだ死んだ長門裕之と南田洋子が結婚する契機になった映画だとか、その程度の予備知識はあったのだが、有名な割には読んだ事も無ければ観た事も無い、粗筋すら知らないと来たもんだ。 上映時間も1時間半と、最近の2時間超えの大作に比べればお手軽だし、軽い気持ちで観てみたのだが。 つ、つまんね……途中で止めて消去しようと何度思った事か。 当時はこの程度でも役者になれたんだなあとか、この程度でも世の中を席捲する流行の最先端だったんだなあとか、今の時代の何と贅沢な事かと思い知ったのだった。 兎に角、役者の台詞が速い。 特にヒロインのお友達が酷い。ちっとも聞き取れない。 速さのせいで台詞が上滑りするんで、長門さんなんか主役の癖に物凄い大根に見える。まあ当時は駆け出しの大根だったんだろうけれど。 それに引き換え、ヒロイン英子役の南田さんは、ちゃんと演技していたと思う。 ただお肌は荒れていたような。白黒だから目立たないけれど。
肝心のストーリーはクソだった。 親の金でプラプラ遊んでいる若者達が、やりまくって子供が出来ちゃって、堕胎に失敗して女が死んじゃう、みたいな。 男の方は葬式に駆けつけたものの、遺影に物をぶつけてぶっ壊しといて、 「あんた達は何もわかっちゃいないんだ!」 って、遺族のみならず観ているこっちもさっぱりわかりませんが。 原作を読んでいないから原作の批判は出来ないが、これは脚本が悪いのかね。 監督は明らかに悪いけれど。 ちっとも理論的じゃないし、かと言って感情的にも理解出来なかった。 明らかに男目線な話で、石原作品と知らずとも、これ作った奴は男だろとすぐ判るものだった。 女の方はクールな美人なのに、なんであんな子供っぽいのに惚れちゃうのか、全くワカラン話だった。 南田さんはこの映画で呪いにかけられたのかな……映画同様、長門さんに振り回される人生だったし。 一寸気の毒に思った。
そんな超絶つまらない映画を何故最後まで観通したのかと言えば、当然噂の障子プスプスシーンを見たかったからだ。 それだけを楽しみに観たのに、最後までそれは出て来なかった。 「何なのよー、騙されたー!」 とエンディングで絶叫する私に、あーハイハイいつもの事かとスルーする主人。 ネットで調べたところ、流石にそれは映像化出来なかったそうで、映画ではカットされたらしい。 最初からカットを知ってりゃくだらない映画で時間を浪費する事も無かったのに……と悔やまれた。 下調べも時には必要だね!
因みにプスプスするのは当時まだスリムだったデブ次郎ではなく、主人公だったようで。 私はてっきりデブ次郎が主人公かつプスプスするのかと思っていたよ。
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