2011年08月31日(水)
貴志祐介著「新世界より」
読了。 上巻前半はちんたら読んでいたが、後は1日1冊ペースだった。 SFは卒業したの買って失敗したのと言っていた割りに、一旦引き込まれるとあっという間。 自分の作った世界に読者を魅了するのが上手いんだ、作者が。 但し、話自体は好きではない。 色んな意味で気味の悪い話であった。 まず、手記なのに女性が自分の濡れ場を台詞付きで語るなんてあり得ない。それが1番の違和感だった。 でも作者は手記の形を取りたかったのだろうし、売れるためにはエロシーンは必須なのだろう。 しかし、中学生やそこらで……とか、同性愛は如何なものかと。私がそういうのを嫌いなだけなのだけれど。 超能力いいなーとか、こういう管理社会って憧れるなーとか思うけれど、私だったらこの世界で大きくなれる自信が無い(笑)。 早々に処分される自信がある。とっても。 近眼だし、今の普通の世界ですら気狂い扱いだし。 それに多分、愧死機構は私に効かないから、どんなに頑張っても進級は出来まいよ。 フィクションだから別にいいけれど、千年後の世界も感情優先で動く馬鹿ばっかりだったら嫌だなあと思った。 そういう馬鹿こそ滅びればいいのに。 と思う時点で、私は生き残れないだろうけれど。
主人がメールを寄越した。 「そろそろ帰る。今日の晩飯なに?」 そして文末には、チラっと覗き見する動く絵文字が。 か…… 可愛い〜〜〜〜〜〜〜〜!! 絵文字も可愛いが、それをチョイスする主人が可愛いと思った。 客観的に「可愛い」からは程遠い50歳前後のおっさんなんだけれどね。 可愛いんだけれどー!と萌えたら、調子付いたようで、それ以来お願いメールには必ず絵文字顔文字を添付して送って来るようになった。 断れないじゃないか……! しかし上には上がいて、主人の知り合いはハートやらロケットやらが飛んでいるメールを寄越すのだそうだ。 見せて貰ったが、確かに飛んでいた。 その人はもう80近いと聞いたけれど、その歳になって新しいツールを使いこなせるのには、率直に感心した。
昨年の投稿らしいが、こんなのがあると初めて知った。 一瞬、自分の事かと思ったが、違った。 私は毎日はやらないし(晩飯を作るのが嫌な時だけ……ほぼ毎日か)、口から血を流したり頭に矢を刺したりはしていない。 どうせやるならそこまで本格的にやってみようかとも考えたが、準備やら後片付けやら考えると面倒なので、実行に至っていないのだ。 なのでこの奥さんはかなり凄いと思った。私よりずっと上である。 それなのに、何この亭主。 奥さんがこれだけ渾身の死んだ振りをしているのに、スルーするとは何事かー! と他人事ながら怒りを覚えた。 しかしうちの主人によると、疲れて帰って来た時にそういう事をやられると、本当に困るのだと言う。 えーそうなの……。 でもさ、ただいまーの一声だけでお疲れ度を判断するのってかなり難しいと思うのだけれど。
見て見て、と主人に言われてPCの画面を覗き込むと、近所の航空写真だった。 「ここがうちね。んで、拡大して行くと……ほら、うちの車が!」 ホントだ。 グーグルの空港写真に、うちの駐車スペースに停まっている車が写っていた。 偶に勝手に別の車を停められる事があるが、色も形も我が家の車である。 「昼間の写真だから、多分この(建物の)中にシオンがいるよ。しかしいつの間にか更新していたんだね。以前はこんなに拡大出来なかったのに」 と主人が感心したように言うので、私もこう言ってみた。 「ホント、いつの間にこんなの撮ってたんだろ。勝手に撮影するなグーグル!って屋上に書いたらどうだろう」 「やってみなよ。勝手に書くな!って大家さんに怒られるよ」 むーん。
2011年08月24日(水)
ヤクザは一般人に接触するなよ
島田紳助が芸能界引退を発表。 暴力団関係者との黒い付き合いが発覚したからだそうだが、うちの主人が言う事にゃ、 「誰も暴走族上がりの紳助ごときにそんな清廉潔白なイメージは求めていないって」 確かに、紳助の芸能界引退に吃驚する人はいても、黒い交際に吃驚した人は皆無だろう。 この引退騒動、TVでコメントをするのは大抵芸能人で、大抵一つ穴の狢である。 同業者だからか、いなくなってせいせいするぜ!と口にする人は流石におらず、精々「(ライバルが消えて司会の)仕事が増える」ぐらいで、その死(タレント生命的に)を悼む声ばかりだ。 中には涙を流して、あれだけの才能なのに勿体無いと泣く人も。 1番酷かったのは、誰が1番心配してくれましたかだったか何だったか、被害者に語りかけるように優しい声色で質問していた女性芸能記者だったが。 正直、馬鹿じゃないかと思った。そんな事訊いてる場合かよ。しかも紳助は被害者じゃないし、自業自得だろ。 彼の仕出かした事と彼の才能とは、全く別の話である。 何事もそうだが、分けて考えるべき話を感情のままに一緒くたに語る人間にはうんざりする。特に女に多い。 島田紳助には場を盛り上げる手腕があった。 彼の事はあまり好きではないが、その才能は認めざるを得ない。惜しい人材である事に異論は無い。 しかし、彼は暴力団関係者と関わりがあった。落とし前をつけるために辞めるというなら、それはそれで仕方無いだろう。 芸能関係者がヤクザと完全に訣別出来るかは疑わしいが、芸能界がその方向に向けて努力すると言うのだから、敢えて逆方向にブレーキをかける事はあるまい。 結果的にそれが世の中のためでもあるだろうから。 さて、この事件で炙り出しが出来た。 紳助に同情的で庇うような奴は、同じように黒い交際があるのだろうと思う。 逆に、切って捨てるようなコメントを出している人間には好感が持てた。 暴力団関係者と一生全く関わらないなんて無理とか言う人もいるが、どんな世界なのだろう。 あ、でもいたな。上司が実はヤクザだったという友人が。 繁忙期には仕事が捗るからとヤクも打っていたらしい。(友人ではなくヤクザが) しかも教育現場。通報したら犯人探しが始まるから通報も出来ないと友人は言っていた。 それもどうなのと思ったけれど。 そしてこの事件のせいで、一斗缶事件がすっかり霞んでしまった。 動機とか色々知りたいのに、紳助のせいで!!
えへへへ 久し振りに沢山飲んだ気分。 友人から貰ったワイン720mlの3分の2ぐらいかな。 主人は飲めないので、私1人で空けるしかない。 おつまみも食べたので、ジムで運動した分が帳消しになりました。 なので、本当に入会しようと思います。 頑張るぞ。 ジョーバは暑くてサボり気味だったけれど、ぼちぼち再開している。 上京するまでに少し引き締めたいのだ。ふふふ。 そうだ、宿取らなきゃ。 演奏会に備えて予習もしないと。 私にとっても巡礼の年だし。 巡礼するのは勿論、ハンクラーの聖地。 うふふふふふふ。 嗚呼楽しみ。 それまでに手持ちの布山を減らしたいところである。 結局夏物は暑くて殆ど縫えなかった。 最後っ屁でせめてチュニックぐらいは縫いたい。 あの布であれをとか、あの型紙のあそこを何センチ畳もうとか、構想だけはあるのに。 Make it work! (by Tim Gunn)
スポーツジム、スポーツクラブ、フィットネスクラブ……名称は知らないが、そういう施設に行ってみた。 先日は泳いだが、今日は陸での運動。 初心者講習を受けて、器具の使い方を聞いたが、そんな一度に覚えられる訳無いじゃん! なのでメモ魔と化して説明を受けた後、それを見返しながら一通りやってみたのだけれど、何だろう、この感覚。 動く歩道も自転車漕ぎも、ちっとも楽しくないのだ。 これなら普通にお散歩がてらのウォーキングでも良くないか? 普通のウォーキングだって面白くないのだけれど。こんなに歩いたのにこれしかカロリー消費してないのかよ!という徒労感に襲われるのだ。 んで結局面倒になって止めるパターンが自分でも見えてしまった。 マシンを使っての筋トレの方が、まだ面白いかも知れない。 ここの筋肉に効くのか〜という実感がありそうな。 ベンチプレスとか言う奴、あれが1番手強かった。 全然持ち上がんないんだもの! それだけ自分がひ弱だという事か。 流石に今のままでは運動不足で老後が心配なので、入会を半分決意してはいるのだが、陸より水中の方が楽しそうなので、水陸両用メンバーに入会しようかと思っている。 あと、陸用の靴も買わなきゃ。講習では借りられたけれど、通うなら買わなきゃな。 しかし運動靴って高い。ズックなんて2,980円ぐらいかと思ったら、5千円ぐらいする。 ズボンも高かった。これまた5〜6千円したので、安売りのヨガパンツ1,980円を購入。 試着したが、高くても安くてもサイズが微妙だったから、思い切り安いのにしたのだ。 しかも買い物に付き合ってくれた主人には、「絶望的にジャージが似合わない」と言われるし。 そうだよ似合わないんだよジャージ。お嬢様育ちだから高級服しか似合わないんだよ! でもヨガパンツも似合わなかった。もう絶望的に。 自作するしかないのか。 そしてその翌日。 早く目が覚めたので、30分ほど近所をウォーキングしてみた。モデル歩きにならないように気を付けながら。 午前中のうちに買い物を済ませたが、途中から胸苦しい。 胸を突き刺すような痛みがチクチクと。肋間神経痛か? 何とか家に辿り着いたが、家の中でも苦しい。 横になろうとしてもチクチク痛い。布団に入るのも一苦労だった。 一応枕元に携帯電話を置いた。 横になっても深く息をするとチクチク痛むので、眠りに入れない。 このまま死んだらどうしよう。主人にお別れメール送った方がいいのか。 そんな事を考えながらも、いつの間にかうとうとしていたらしい。 2時間後に起きたら、幾分か良くなっていて、夕方には普通に治っていた。 何だったのだろうあれは。 筋肉痛にしても、あんな突き刺すような痛みってあるだろうか。 取り敢えず、まだ生きている。
人から聞いた話。 震災後、被災地の子供達は、全国各地から祭りやイベントに招待されては、喜んで出掛けていた。 しかし震災から早5箇月、はじめのうちは招かれるままに楽しくお出掛けしていた子供達も、疲労の色が出始めた。 今ではもう、そっとしておいて欲しい、静かに勉強したい、という気持ちなのだそうで。 確かにねー、イベント続きでは落ち着かないし、もう日常に戻ってもいい頃だろう。 勿論、気にして招いてくれる気持ちはとても有難いらしいよ。 津波の被災地を見に行った人曰く、 「物見遊山でもいい、あの風景はTVやネットを通してではなく、自分の目に直に焼き付けたほうがいい。特に子供達は見ておくべきだ」 と。 そして余りの悲惨さにショックを受けると同時に、菅の無能さもよくよく解った、とも言っていた。 ちっとも復興に向けて進んでいないらしい。 菅が無能なのは確かだが、国任せではなくて地方が自力で立ち上がらなきゃならないだろうとは思う。 その点では、松本前復興担当大臣には同意するなあ。
お金やるから株を買えと親に言われた。 しかも銘柄指定あり。 いや株は怖いから興味無いし、と断ったのに、うちの親曰く、株主特典が欲しいんだそうな。 それが持ち株に比例して貰える訳ではなく、何株持っていようと1人当たりの上限が決まっているため、特典がもっと欲しいので私に買わせて特典を貰いたいのだとか。 そこまでして手に入れたい特典って何?と思ったら、「美味い物セット」……郵便局の「ふるさと小包」みたいな物なのだとか。 いやいやいやいや、私にお金渡して株を買わせるより、自分でふるさと小包買った方が早いし安く付くじゃん!と妹と2人で突っ込みを入れてしまった。 それに、私じゃなくて妹にお金渡して買わせればいいじゃんと思うのだが、自力で稼いでいる妹より、遠方に嫁いで子供もいない私の行く先を考えての生前分与なのだろう。 でも多分、何かあっても主人の稼ぎで何とかなるだろうし、主人に何かあっても保険で何とかなるだろうから、やっぱ株は嫌だと言って断った。 と言うか、それって法律的にどうなの。 生前分与だとしても、税金が発生して厄介なんじゃないのか。 主人にその話をしたら、シオンの親がシオンに残すんならいいんじゃないのーと我関せずな態度。 うんでも断ったから、と言うと、あっそうとどこ吹く風な主人。 そこで目の色変えて、どうして貰っておかないんだ!と責めるような亭主じゃなくて良かった。世の中にはそういうクソな男もいるらしいから。 「まあうちは当座を凌げる位の貯えはあるし、どうにもならなくなったら全力で妹に寄生するから大丈夫よ♪」 と言ったら、それだけは辞めろと真顔で言われた。 ……親もそれを心配しているのか。
偶々この日、私は震度5の地震があった地域にいた。 しかも気付かなかった。 乗ったバスが信号待ちで停車した。 御存知だろうが、バスはエンジンがかかっていると、停車中でも普通に揺れる。 オイオイ随分フカしてんなあと思っていたら、周囲の乗客がざわざわと騒ぎ始めた。 口々に地震だ地震だと言っていて、バスの運転手さんが「地震です。暫くお待ち下さい」とアナウンスして漸く、エンジンのせいではなかったのだと判った。鈍いよ! そして揺れが治まりかけたころ、携帯電話の緊急地震速報がミュインミュインミュインと、そこここで鳴り始めた。遅いよ! そしてすぐに主人からメールが来た。彼の勤務先も幾らか揺れたが、私の旅行先が更に揺れの大きい地域だったので、心配してくれたのだ。 取り敢えず、何とも無かったーバスの揺れだと思って全然気付かなかったよ!と返信したら、向こうは脱力したらしい。 バスはすぐに動き出したから良かったが、これが電車だったら思わぬ足止めを食らっていただろう。 電車から降りた後でラッキーだった。 しかし、バスの座席ではアンラッキーだった。 後ろの席のババアが、ゲホゲホと咳を私の項に吹きかけたのだ。 何故。何故口を手で押さえない……? 思わず目を剥いて、後ろを振り返って睨み付けてしまった事だよ。 しかし何しやがんだババア!と怒鳴り付けなかった自分を褒めてやりたい。 わざわざこのババアの前に座っている理由は無いので、さっさと空いている席に移った。 しかしいるよね、咳をするのに口を押さえない奴って。死ねばいいのに。 ちゃんとした躾を受けられなかった貧民の出なのだろう、と思う事にした。
2011年08月17日(水)
映画「ソルト」「運命のボタン」
「ソルト」 2010年アメリカ。 アンジェリーナ・ジョリー主演の、アクション+スパイ映画だ。 息も吐かせぬ展開で、まったり系映画が苦手なイラチな私には、こういうテンポ感がは大事だなあと思った。 面白かったけれど、最期なのに妻から一瞥しか貰えなかった夫は気の毒だった。 そして彼女のロシア語の発音はどーなのとも。 あ、でも母国語と言えど、英語漬けで育った設定だからこれでいいのか。 最後は「続くの?これ」という終わり方だったので、続編来るのかなあ、と主人に言ったら、 「続くんじゃないの? 『ソルト』の次だから、『シュガー』『ペッパー』『ジンジャー』……あれ、案外続かないか」 とまた訳のわからない事を言う主人であった。 「運命のボタン」 2009年アメリカ。 サスペンスだと思って録画したのに、どっこいSFであった事だよ。 「どうしてシオンはいつも確認しないの。ちゃんと番組表にジャンルが載ってるでしょ」 とまた主人に溜め息を吐かれた。 原題は「The Box」。 ある日突然自宅に箱が届けられ、見知らぬ男が現れて、箱の中のボタンを押すと100万ドル(今なら7500万円程度だが、1976年当時のお金で3億6000万円?)くれると言われた子持ちの夫婦。 その代わり自分の知らない誰かがどこかで死ぬのだそうで、逡巡した末にボタンを押してしまう妻。 教育費だの老後の蓄えだの考えれば、お金は幾らあってもあり過ぎる事は無い。 で、ボタンを押したのを確認して、男は去り際に言う。 「次はあなたの知らない誰かがこの箱を受け取るでしょう」 と。つまり……ぞっとするシステムである。 一緒に見ていた主人と、こんな会話を交わした。 「貴方なら押さないでしょう」 「うん。シオンなら迷わず押すよね」 「いや、死ぬのが誰なのかを訊かなければ押せないな。死刑囚や犯罪者や死を待つ病人に死を齎すボタンなら喜んで押すけれど、善良な市民がターゲットになるのならやめとく。それが判らない限り、怖くて押せないよ」 と私が答えると、主人は何故か吃驚したような顔をしていた。失礼な。 ところで2ちゃんねるに、「押したら3億円貰えるけれど配偶者が即死してしまうボタン、あなたなら押しますか?」というような内容のスレッドがあるらしい。 夫側は「自分が死んで妻子に3億入るなら押す」という回答が多く、一方妻側は「喜んで押す」という傾向にあったが、この違いは何なのだろう。 因みに私は勿論!「押さない」派。 幾ら大金があっても、主人がいない人生なんてつまんないよ。 それに3億円程度なら、宝籤で当てられるしね。 まだ当てた事無いけれどね!
2011年08月16日(火)
ハードルひとつ越えた
何年振りだろう。 プールに行った。 ゆるゆると泳いだだけなのに、10分で息切れがした。 1回で2時間まで利用出来るのだが、30分で限界だった。 準備運動を忘れたせいではなく、日頃の運動不足のせいだろう。 シャワーを浴びて、買い物から戻ったら、もうヘトヘトだった。 それでも夕食を作った自分は頑張ったと思う。 もうレトルトカレーにしちゃおうかなーという考えも頭を過ぎったのだけれど。 この歳になると筋肉痛は翌日に出るものだが、既に腕の付け根、胸の上が痛い。 若いのか?私。
2011年08月15日(月)
ダブル・スタンダード・ババア
困ったババア第2弾。 交通機関に乗車していた時、私の通路を挟んだ斜め前の座席にババアが孫と一緒に座っていた。 孫は就学前だろうか、お出かけという事もあって、落ち着きが無い。 ったくうるせえなあと思いつつ静観していた。 通路を挟んで隣の席には、孫の母親がいるらしく、孫はババアから離れて母親の許へ行き、ババアはうとうと眠り始めた。 そしたらこの母親がまたクソ。 子供を大人しくさせるどころか、相手をして一緒に遊び出す。 当然遊んで貰っている子供はテンションが上がる訳で、益々煩い。 子供の声は大人とは周波数が違い、ダイレクトに耳に突き刺さる感じがする。 ここはきちんと注意した方がいいかなと思ったその時、舟を漕いでいたババアが 「静かにしなさい」 と言ったのだ。 赤の他人が言うより、身内が諌めた方が当然宜しい。出番が無くなって、私も内心ホッとした。 しかし暫くすると、目が覚めたババアが孫を呼び寄せた。 孫を膝の上に載せて、一緒に遊び出すババア。 子供と遊んでいるとテンション上がるのは解るけれど、 うるせーんだよ! お前さっき自分が言った事忘れたんか、ボケたんか、と突っ込みを入れたかったが、ババアと向かい合わせに座る子供と目が合ったので、無表情で人差し指を唇に当て、 「シーッ」 のジェスチャーをしてやったら、子供は黙った。 そして 「ママのところがいい〜」 と母親の所に戻る子供。 そうかそうか怖かったか。 これに懲りて、もう騒ぐんじゃないよ。
この辺は、ジジババに子供を預けて共働きの若夫婦が多いのか、親+子よりもジジorババ+孫の組み合わせをよく見掛ける。 若い父ちゃん1人の稼ぎでは家族で食って行けないのだろう。何だか気の毒だ。 先日、出先でトイレに入ったら、やっぱりそんな感じのババ孫連れがいた。 まだ言葉が達者ではない孫と一緒に、ババは個室に入っていった。 他の個室が空いたので私もそちらに入ってドアを閉めたのだが、頻りに孫に話しかけるババの声が聞こえる。 「○○ちゃん待っててねえ〜今バアバおしっこするからねえ、一寸待っててねえ〜今バアバがおしっこシーするからねえ、もう一寸だよ〜あと一寸で終わるからねえ〜ハイ、バアバおしっこ出たよ〜ホラおしっこ終わったよ〜」実況すんなババア! 個室の外にいて他に誰もいなければ、そう叫んで他のトイレにずらかるという手もあったのだが、こちらも個室に入っていて身動きが取れない。 仕方が無いので、げんなりしながらババアの放尿実況を聞くしかなかった。 勿論ババアは○○ちゃんだけに話しかけているつもりだろうが、トイレ中に丸聞こえである。 最近の孫連れの老人って、テンションがこんな奴ばっかりでホトホト嫌になるわ。
2011年08月13日(土)
福島のあやしい桃 あかつきさん
放射性物質の心配があるから、今年の福島産あかつきは食べたくないと言っていたけれど、スーパーにあったので主人と試食してみた。 ……美味しい! しかも3個で598円と安い。 なので買ってしまった。 我ながら、翻意早過ぎだとは思う。 だって 「セシウムさん大丈夫?」 と主人に訊いたら、 「大丈夫だろ」 と言うのだもの。 我々は老い先短いから少しぐらいは構わないと言うけれど、本当に大丈夫なのかなという一抹の不安が残るのは事実だ。 店員を捕まえて、この桃セシウム大丈夫?と訊きたかったが、混み始めた時間帯に訊くのもどうかなと思ったので諦めた。 私はこれを客として正当な質問だとは思うけれど、そういうのを嫌う人達から白眼視されるのは嫌だし、木っ端店員に訊いても解らないだろうし、上の人が来るのを待っていたら時間がかかるし。 桃は夕食後のデザートに食べた。 剥き難かったが美味しかった。
2011年08月12日(金)
ブルガリアン・ボイス
ふらふらと寄った他人様のブログから、こんなのを拾った。VIDEO
所謂「合唱」には全然興味が無い私だが、これは凄いと思った。 合唱やオペラとは全然違う発声で、楽器のように自由自在に操っている。 人間の声でここまで出来るなんて。 音楽もカッコイイ。 感動して、主人にこんなのあったよ!と報告すると、ああ、ブルガリアン・ボイスねと言われた。 Ерген дедаって書いてあるからロシア語かと思ったら、ブルガリアだったのか。 CD持ってるよと言うので、借りて聴いたら、アレンジは違うが同じ曲が入っていた。 「シオンとは音楽の好みが合わないと思っていたけれど、結婚10年にして、まさかこんなところで趣味の一致を見るとは」 と主人。 そうだね。全然合わないものね、好みが。 何度聴いてもかっこいいので、ブルガリアン・ボイスやってみてー!と言ってみたら、主人が 「でも1人じゃ出来ないよ」 ……うん、そうだけれど、そういう問題じゃなくてさ。 どういう発声方法なんだろー。やってみたいなあ。 でもその前に、普通のお歌すら満足に歌えないんですが。音程的に。
2011年08月11日(木)
きっと赤虫とかいうやつ
ネットで調べたら、中国の水道の蛇口から大量の虫が!というニュースが出て来た。 大量ではなかったけれど、きっとうちのと同じ奴なんだろうなと、気が遠くなった。 嗚呼ここは中国だったのか……。 大家さんとこに行って来た。 水道の件と、地震で物が落ちて床のあちこちに傷が付いちゃいましたという報告で。 お願いしなければならない書類もあったので、序でに持って行った。 毎年ぎりぎりにならないとしないのだが、これで今年は早めに提出出来る。 虫のお蔭だなんて思わないけれどね! 早急に手配すると言ってくれた言葉通り、すぐに業者から連絡が来た。 しかし地震の影響で、震災後は仕事が立て込んでいるらしい。 再来週になりますと言われたが、無理。安全な筈の飲み水から虫が出る事の異常さを訴えて、夕方来て貰う事になった。 何でも捻じ込んでみるもんだね!(←オバサン) で、洗面所の蛇口を調べて貰ったのだが、何も出て来ない。 そんなにしょっちゅう出て来られても困りますがな。 業者曰く、灯りに寄って来た虫が何かの弾みで蛇口に入ったのではないかと。 あー話が通じてないな、と思った。 昆虫じゃなくてワームと伝えたのに、ワームが何か解らなかったようだ。 羽の生えた6本足の虫ではなく、節のある細長い奴と言ったら、漸く伝わった。 それに、洗面所の蛇口は切り替え式シャワーヘッド。あの細かい網目の外部から侵入するとは考え難い。 でも出て来たんだけれどね。普段シャワー切り替えで使っているのにも拘らず、あの細かい網目から。 業者はシャワーヘッドを取り外して、部品の掃除をしてくれたが、特に異常は無かったそうだ。 という事は管の中に問題があるとしか思えんのだが。 もう棲み着いているって事だよね。 だから管を取り替えてくれるんだよね、と思ったら、 「また出たら教えて下さい。その時は、水道業者を呼んで本格的にやって貰いますから。あと、床の傷も見せて貰えますか?」 って、アンタ水道の人じゃないのかい! 設備会社の人だったらしい。 道理で突っ込んで訊いても正確な答えが返って来ない訳だよ。騙されたぜ。 という事は、次回虫が出たら、本格的に解決してくれる訳だな。 虫には、見たくないから出て来て欲しくない気持ちと、解決したいから出て来て欲しい気持ちとで、現在とても複雑な心情である。 未だ根本的解決には至っていないが、台所の水は大丈夫と言われて、少しは安心出来た。 でも飲み水にはしないけれどね。スーパーで水を汲めるので、専用ボトルを早速買い足して満タンにして来た。 料理用と洗面にはこれを使うようにと主人に言ったのに、 「顔洗うのも歯を磨くのも、洗面所の水でいいよ」 と気にしない様子。 寄生虫から変な病気になったらどうすんだ、第一虫入の水なんて気持ち悪いだろ!と私が言っても、 「別に気にしない。泥水で顔洗ったって、平気だよ!」 って……まあ、キーキーと妻以上に神経質な夫よりはいいのだろうか……。
送り火問題、まとめwiki まで出来ていたのね。 なんで福井のNPOが……?と不思議に思っていたが、完全な善意ではなくお金のためだったのか。 親切ごかして上手い事言って来る奴には、用心しないと。他人なんて信じないほうがいいよ。 人は信ずべし、信ずべからず。 津波の被災地に住む、主人の知人が言っていたらしい。 「手を貸してくれるのは有難いけれど、ごちゃごちゃ言わずにお金だけ出してくれるのが1番有難い」 と。 それは本心で、且つ真実なんだろうなと思った。 ところで、京都市長は各種保存会に色々と働きかけてくれたらしいけれど、陸前高田の市長は何やってんの? こういう時こそ出て来て、ちゃんと京都に謝るべきだと思うんだけれど。 さて。 私は今、大嫌いな虫の脅威に晒されて、発狂しそうです。 小さな蜘蛛と羽虫が時々入って来るけれど、ゲジゲジもヤスデも出ないなんて、マンションはいいねえなんて思っていたが、思いも拠らぬ所から出たよ! 虫は虫でもインセクト(昆虫)ではなくてワーム。 とっても小さいんだけれど、出て来たのが何と、洗面所の蛇口
……。 泣いてもいいですか。 明日一番で大家さんに訴えるんだー。
2011年08月09日(火)
暴走する善意に振り回された高田の松
新聞はさっぱり見ていないし、ネットのニュースも偏ったものしか読まないので、「陸前高田の松を大文字送り火に」という話が進んでいた事は、京都から断られた事がニュースになって初めて知った。 一度は大文字に引き受けたものの、放射性物質の拡散が心配というクレームを受けて中止になって、送り火用の松は結局、陸前高田に戻って来てそこで燃やされたという。 陸前高田市が京都に押し付けたのならわざわざ余所に頼む高田がおかしいし、是非うちでと京都が名乗り出たのなら土壇場で降りる京都がどうかしている。 一体どうしてこんな事になったのかと思ったら、そもそも言いだしっぺは「大分エコクラブ」なんだそうで。 詳しい事は追々出て来るだろうが、現時点でのネット情報を掻き集めて纏めると、ボランティアで現地入りした大分人が、この松を薪にしてメッセージを書き込んで京都の大文字焼きにしたら素敵!と考え付いたらしい。 ……ごめん、その発想が判らない。 正直、その話を知って脱力した。 そして馬鹿じゃねーのという怒りが沸々と。 結局、京都も陸前高田も被害者だったのだ。 余所者が余計なお節介を焼いたせいで、話が拗れたようである。 TVのニュースでは、輸送費だけ無駄にして陸前高田に戻って来た松が燃やされるのを見た高田の人が、京都の事を恨みがましく言っていたが、正確な情報が伝わらない限り、この人は一生京都を嫌いなままだろう。 そしてマスコミは多分報道しない。 そもそもは個人ボランティアの善意から出た話だったのだ。下手すりゃ個人攻撃になる。 それはそれで仕方無いが、このままでは双方に禍根を残すだろう。マスコミが駄目ならネットででも、何とか正確な顛末を知って欲しいと思う。 放射線に過敏な反応を示した一部の京都人が悪いという意見もあるが、過剰に反応するその気持ちは良く解るから私は責めない。 幾ら美味しそうでも、安くなったとしても、今年の福島産あかつきは食べたくないもん。 送り返された高田の松だが、メッセージを書き写して京都の送り火に使うと聞いた。 薪本体が駄目ならせめて書き写すだけでも、という気持ちは解るが、それこそ労力の無駄である。 もう陸前高田の人の思いは高田で燃やされて完結したのだから、それで良いではないか。 それにしても、無駄の多い事件であった。 馬鹿のせいで無駄が出るのか、いや、そもそも馬鹿自体が無駄な存在か。 知らない土地で燃やされずに、高田松原の松が故郷で燃やされて良かった、と思うしかない。
土日と病院が開いていなかったから、今日は外科に行こうかなと思っていたら、 歯が取れたー! デンタルフロスで引っ掛けて、被せ物が取れてしまったのだ。 冷たい物が沁みる。 夏なのに、これではアイスが食べられない。 生爪の欠けた指は、キズパワーパッドのお蔭で、触らないように気を付けていれば、痛む事も無い。 だが歯の痛みは、本来楽しくあるべき筈のお食事タイム中ずっと続くのだ。 当然のように歯医者優先。 いつも通っていた歯医者に行く事も考えたが、遠い。 いつ入れて貰えるか判らないし、私は一刻も早く直したいので、午前中に近隣の歯医者に予約を入れて、午後から行って来た。 ここは歯科激戦区なのか、徒歩圏内に歯医者が多い。 この地区で歯医者に行くのは、なんとここが4箇所目だ。 1軒目は良かったのだが完全予約制で、あとの2軒はどうも微妙な感じだったが、今回はどうやら当たりらしい。 虫歯が無いかどうか確認のために、奥歯のレントゲンを撮ったが、今まで行った歯医者では見た事の無い、大きなエプロンをかけてくれた。 多分、鉛入りなのだろう。ずっしりと重かった。 しかし首周りはノーガード。 原発事故の後で、現地入りする自衛隊員だか消防隊員だかが、怖いのは甲状腺の被曝だと言って、鉛入りのネックカバーを付けていたのを思い出し、大丈夫かなあ……とぼんやり考えながらレントゲン1回分の被曝をしていた。 歯医者さんの腕も悪くなく、今度何かあったらここに通おうと思って、どこそこの歯医者さんに行って来たーと主人に話したら、 「あーあそこか」 と何だかそっけないお返事……微妙に知り合いのおうちだそうで。 誰かの知り合い率が驚くほど高い。恐るべし田舎。 そしてプライバシーダダ漏れ。 大家さんもそうだったな。悪い事出来ねー。
今、気付いた。 うちの親、福島に土地持ってるんだった……! 30km圏外ではあるけれど、余裕で80km圏内。 ただでさえ二束三文な田舎の土地なのに、原発事故のせいで益々価値が無くなってしまったではないか。 どうせ福島に住むつもりは無かったんだから、さっさと売ってしまえば良かったのに、面倒臭がっていつまでもそのままにしとくからこんな事に! 全くもう! と1人でキーキー悔しがるいつもの私。 それを見て主人が、 「土地の価値が下がったといって、東電に損害賠償を求めたらいいじゃん」 と名案を授けてくれた。 そんな事は思い付かなかったので、頭いいなと思った。 えっ私が馬鹿なだけ? 私が現在住んでいる所でも、どれぐらいかは知らないが、割と高めの放射線量が検出されたと聞いた。 震災以降もずっと土地の物を食べていたんだが。もう手遅れって事ですかね。 「だから逃げようって言ったじゃない!」 と主人に怒りをぶつけてみたが、 「だって僕は仕事あるし。何ならシオンだけ逃げてもいいよ」 だと。何それ。 「1人で逃げたって仕方無いじゃん。今の仕事辞めても、貴方なら何とかなるでしょ。新興宗教立ち上げたっていいし、詐欺師に転向してもいいし、何だって出来るじゃん」 と言ったが、お断りされた。 そんなに今の仕事が好きかー! 奥さんの健康より大事かー! まあいいけどね。もうこんな歳だし、今更多少の被曝なんて。 元から癌家系だから、寧ろ放射線治療になるかも知れないし。(と前向きに考えてみる) 老い先短い者はいいけれど、未来ある子供は可哀相だ。 夏休みに一時的に福島から疎開する子供達が多いらしいけれど、凄い今更感が拭えない。 さっさと子供だけでも疎開させりゃ良かったのに。 子供には選択権が無い。親が決めるのだ。 しかしその親にしても、皆が残っているから大丈夫、と感覚が麻痺してしまうのかも知れない。そういう集団心理は多分あるだろう。 少し前に、沖縄に逃げた親子の話をTVで見たが、疎開を決断した母親は、周囲から 「若い人が残って頑張らないと」 と言われたと言っていた。 無責任で酷い話だと思った。逃げる側じゃなくて引き止める側がね。 若者の未来を犠牲にしてどうするよ。
TVで、チューブの震災応援ソングが流れていた。 さあ、その顔を上げて未来へと歩いて行くんだ もう君は一人じゃない この声が届きますように 「私ももう1人じゃないよね?」 と主人に問いかけた。 「そうなの? 僕は世界に1人しかいないけれどね! シオンは違うの?」 出たよ〜また天邪鬼が出たよ〜! と疲れつつも、付き合ってやった。 「そうね、私の中には何人もの私がいるから。多様性の美 ってやつかしらね♪」 してやったりと心の中でにんまりしていたら、こう来たもんだ。 「そうか、シオンの中には天使のシオンが1人と、何億人もの悪魔のシオンがいるよね! そう言えば、天使のシオンって見た事無いけれど〜」 と言いながら風呂に行ってしまった……。 く、悔しい〜〜〜〜!!
教訓:刃物を持っている時に苛々しちゃ駄目ね。 判ってはいたのだけれど。 夕食の準備で葱を刻んでいたら、嫌韓厨の主人が、ネットのニュースで仕入れたらしい韓国情報をいつものように披露してくれた。 不愉快な内容をマイナスの感情を以て話しているので、こちらも聞いていて苛々して来る。 しかも庖丁の切れ味が落ちていて、葱の外側が切り難い。 私にとってはどうでもいい話だし、煩いなと思いつつも、本人が得意気になって話しているので、苛々しながら聞いていたら、 「ギャー!!」 薬指の爪を削いでしまった。 すぐに庖丁を置き、指を流水でさっと洗い、ティッシュで軽く水気を取った。 「大丈夫?」 と主人も驚いて、私を心配してくれたが、私の中ではこいつのせい決定だったので、彼が爪関係が苦手というのを承知の上で、 「ほら」 と目の前に爪の無い指を突き付けてやった。私も大概、鬼である。 案の定、彼は顔を背けてヤメテと言っていたが、すぐに立ち直り、私のために薬箱を持って来てくれた。 爪は4分の1ほどが無くなっており、血が滲んでいた。 流血の大惨事でなくて安心したが、何をどうすればいいのやら。 いつものキズパワーパッドを探したが、部分用の小さいのと、普通サイズが1枚きりで、仕方が無いので普通サイズを貼っておいた。 明日大き目のを買いに行かなければ。 しかしキズパワーパッドって、指先に貼るのが難しい。 餃子の皮のような襞が出来たので、水仕事はパスして、主人に丸投げした。 嫌韓厨というのは、嫌韓が行き過ぎて迷惑な言動に出る者を指すらしいので、私に迷惑をかけた主人は充分嫌韓厨である。 反省しろ!
2011年08月04日(木)
当選おめでとう☆セシウムさん
岩手県の公式サイトより8月4日の東海テレビ放送(放送エリア:愛知県、岐阜県、三重県)「ぴーかんテレビ」において、本県産米を汚染米とする不適切な静止画が23秒間放送されました。 放送内容は、米農家が長年大切に育てあげブランド化してきた努力を踏みにじり風評被害をもたらすとともに、なにより東日本大震災津波からの復興に全力をあげて取り組んでいる本県を誹謗中傷するものであり、本日、岩手県知事から東海テレビ放送株式会社あてに抗議文を発出しましたのでお知らせします。 文章だけではよく判らないと思うので、騒動を知らない人は、「セシウムさん」で検索をかけて頂いた方がいいだろう。 今ではもうNHKのネットニュースでも記事を確認出来るが、やはり百聞は一見にしかず。VIDEO
東海地区では本日午前中、これが電波に乗ったらしい。TVを見ていた人は吃驚しただろう。 私は昼間ネットで知って、思わず笑ってしまった。 これは中学生の悪巫山けレベルの所業である。 子供なら大人から拳骨を食らって反省してお仕舞いだが、問題はこれが大人によって行われたという事である。 東海テレビは、以下の謝罪文をトップページに掲載している。「ぴーかんテレビ」内で不適切な表現が放送された事故について
8月4日(木)に放送されました「ぴーかんテレビ」におきまして、岩手県産ひとめぼれ10kg当選者として「怪しいお米」「汚染されたお米」「セシウムさん」等の不適切な表現が表示された字幕テロップを放送する事故が発生しました。福島県をはじめ原発事故による被害を受けた方々や岩手県の農業、畜産業に携わる方々にご迷惑をおかけし、視聴者の皆さまには大変不快な思いを抱かせてしまいましたことを、ここに深くお詫び申し上げます。 事実関係は下記の通りです。 <放送事故内容> 日 時:平成23年8月4日(木) 午前11時3分35秒〜11時3分58秒(23秒間) 表示内容:不適切な表示…「怪しいお米」「汚染されたお米」「セシウムさん」 事故内容:ぴーかんテレビ放送中に誤って上記内容のテロップが放送された。 原 因:テロップ制作担当者が、“夏休みプレゼント主義る祭り”の岩手県 産ひとめぼれ10gk当選者が決定される前に作成したリハーサル用の 仮テロップが、操作ミスで送出されたため。 本来、放送に使用しない仮のテロップとはいえ、大変不謹慎な表現を使用したことに問題があり、担当者の認識不足とともに、番組プロデューサー、ディレクターのチェック・管理体制の甘さがあったことを深く反省するとともに重ねてお詫び申し上げます。 今後はこのような事故が二度と起きないよう、社内の綱紀粛正を図るとともに改めてコンプライアンス意識を徹底させました。 「本来、放送に使用しない仮のテロップとはいえ、大変不謹慎な表現を使用したことに問題があり」は全くその通りである。 だが、少なくともこのTV局では「リハなら多少巫山けても、不謹慎ネタでも外に出なけりゃいいじゃん」が罷り通っており、それを叱る大人がいなかった訳で、それがすっかり染み付いた体質が一朝一夕で変わる訳が無いのだから、「徹底させました(キリッ」と言われてもねえ……。 それに、今回の事件(敢えて事故とは言わないでおく)は、コンプライアンス(法令遵守)以前に、モラル(倫理、道徳)の問題だろう。 番組内でアナウンサーの坊やが涙目で謝罪していたが、つまりはとんでもない事だと理解はしていたのだな。 ヘラヘラ笑いながらじゃなくて良かったよ。(どんだけハードル低いん) さてこれを同業他社はどのように報道するのかなと楽しみにしていたが、その後もTVのニュースではスルーで、岩手県内で夕方の地方ニュースの終わり頃にちょこっとだけ触れられていたのが初出ではないかという話である。 民放TV局と言うのは何故か同業者の不始末に甘いので、正直なところ期待出来ない。 NHKの不始末なら全力で食い付くのにねえ。 主人曰く、 「結局人間って当事者じゃない限り、一緒に悲しんでもどこまで行っても同情的にしかならないんだよ。だから平気で茶化せる。それは一人ひとりの心理にあると思うよ。こういう事をやってしまうのは、人間として一種の心理だとは思うけれど、あまりに愚かしいね。周囲もそれを咎めなかったんだから、同じ雰囲気が社内にあったと言う事だよね。 個人のレベルで非難する気は無いけれど、岩手県や農業団体は抗議してしかるべきだ。謝る方も誠心誠意謝らないと、また同じ事をやるよ。だってこれ、偶々じゃなくて、いつも同じような事をやってたから、今回これが出て来た訳でしょ。こういうのを遊び心・悪戯心だと思っている残酷さが出たよなあ。 ま、他山の石としましょ」 と。 でも同時に、23秒もの間画面が切り替わらなかったのは、意図的なものではないかと言う。 社内の良心だったのかな、これをやったのは。