天上天下唯我独尊

2010年12月30日(木) 法の下の不平等

海老蔵が元暴走族頭と和解。
なんだよー、徹底抗戦するんじゃなかったのかよ。
まあ、海老蔵は被害者といいつつも、あれこれ叩かれていたから、これ以上埃が出るのを嫌ったのだろう。
人間、日頃の行いが大切だというお話でしたね!

で、伊藤リオン容疑者とも和解して、これ以上の追及は望まないっぽかったのに、検察側は
「元スポーツ選手が暴力とは怪しからん。しかも相手に重傷を負わせるとは。断固起訴する」
みたいな事を言っていたが、それじゃあ朝青龍はー?ねえねえ。
その言い分だと、朝青龍も起訴されないとおかしくないか?
現役(当時)横綱だから? 外国人だから?
いずれにせよ、警察・検察のダブル・スタンダードが目に付いた。

ワイドショーでは、奥さんの指に結婚指輪が無かった!と騒いでいたけれど、海老家はいざ知らず家庭の主婦なら普通かと思うけれどねえ。
指輪しっ放しだと、指の間が痒くなるのよ。
指輪を外して薬塗ってそのまま忘れて1箇月放置とか、やった事あるわ私。
あれっどこにやったっけと慌てて探した事がある……私だけかね。
それにしても、新婚さんなら1番楽しい時期だろうに、奥さんを放置して夜遊びって、不思議過ぎる。
外に飲みに行くより、奥さんとニュースでも見ながら馬鹿話する方が楽しくない?
他所の家庭は違うのかねえ。



2010年12月29日(水) 民放の市民感覚

ツイッターから始まった、男をめぐる大桃美代子と麻木久仁子の大バトル。
ドキドキしながらワイドショーを見守っているのだが、はっきり言ってTVの情報はつまらないので、情報の仕入れ元は殆どネットである。
常識的に考えて、大桃さん可哀相、麻木さんと山路さん酷い、という事で後者チームが形勢不利になりそうなものだが、TVの世界は何故か違うらしい。
大桃さんの記者会見は酷かったもんなあ、ありゃ苛めでしょ。
これらの事から私が思ったのは、

TV局って政治や裁判を
「市民感覚から懸け離れている」
と言って批判するくせに、
自分達も懸け離れてるじゃん★

という事だった。
そりゃテレビ離れも進むわ(苦笑)。

そうそう、麻木久仁子がインタビューに答えて
「これ以上はプライベートな事なので一寸……」
と言っていた事について、国生さゆりが
「普段はプライベートを売り物にしているのに、こういう時だけ逃げるのは如何なものか」
と苦言を呈していたのには、潔さを感じた。
流石、その昔記者会見で不倫を認めた人は違うぜ!
いや、凄いよ国生さん。見直した。



2010年12月28日(火) 本日のしまった2点

・しまったその1
今年最後の不燃ごみの日だったのに、寝過ごした。
普段なら出勤する主人に頼むのだが、今日から休みで、一緒に寝過ごしたのだ。
結構量があったのに、この邪魔なごみとともに年を越すのかと思うと、げんなりする。
仕方が無いので、トイレに押し込んだ。
うちのトイレは無駄に広い。多少匂いが染み付いてもどうせ捨てるんだし、まあいいか。
出し損ねたのが燃えるごみじゃなくて良かったと思おう。

・しまったその2
NHKの「國語元年」見逃したー!
子供の頃に観て面白かった覚えがあるので、また観たかったのに。
深夜の放送だったので録画しようと思っていたのに、放送があると知ったのは放送の1週間以上前。
我が家の録画機は、1週間前からでないと録画予約出来ない。少なくとも私はそれしかやり方を知らない。
そして予約圏内になった時にはすっかり忘れていたのだ。
嗚呼、残念……。



2010年12月27日(月) 平家にあらずんば人にあらず

「佐藤錦にあらずんば桜桃にあらず、ピオーネにあらずんば葡萄にあらず」
と公言して憚らない私。
因みに和梨は幸水か豊水。
林檎は断然ふじかサンふじである。
王林なんて食えたもんじゃない。

主人の実家から林檎が送られて来た。
農家ではないが、伝手があるようで、毎年美味しい林檎を送ってくれる。
主人の実家の辺りは、段違いに美味しい林檎が採れるのだ。
おらこんな美味いもん食った事ねえ、うめえ、うめえよお父!(byマヤ)と感動したぐらい。
主人と結婚して良かったと思える事の1つだ。

今月の初めにも送ってくれたので、これで今年2回目だ。
わくわくして箱を開ける私。
中の林檎を見て、思わず声が出た。

「えええええええぇぇぇぇぇ……」

居間の主人にも聞こえたようで、
「何で山羊の鳴き声?」
と言われた。
めえええともべえええとも言った覚えは無いのだけれど。
「うん、まあ箱の中を見たら判るよ」
と答えておいた。
箱の中身を検めた主人は、
「大丈夫、王林じゃないよ? 新種の林檎だね。大人気で品薄らしいよ」
と言いながら戻って来た。
そういや確か、去年も貰ったんだっけ、あの林檎。
確かに甘くて不味くは無かったけれど、それでもやはり、サンふじには及ばない。
近所の直売で買ったサンふじの方が、小さいけれど美味しかったなー……などと思い出しつつ、折角主人の親が送ってくれた物にこれ以上けちを付けるのもどうかと思い、黙ってお茶を啜っていると、主人が言った。
「さっきの山羊の真似、凄かったね。山羊は山羊でも凄く残念そうな鳴き声で。餌だと思ったら人工芝だったって感じ」
ぶっ。
「あのさ、貴方」
「ん?」
「人がお茶飲んでいるまさにその時に、おかしい事言うのやめてくんない? 吹き零しちゃったんだけれど。雑巾持って来て!」
ええ〜別におかしい事なんて言ってないのに、普通に喋っているだけなのに……とか何とか言いながらも、主人はちゃんと雑巾を持って来てくれたのだった。



2010年12月26日(日) テレビ局の意地悪

M−1グランプリを録画して全日本フィギュアを見ようと思っていたのに、日曜夜8時は主人がBS朝日の「ヒーローズ」を毎週録画予約していたのだった……くそう。
因みにヒーローズ、私は見ていない。
SFとファンタジーに関しては、もう卒業しちゃった感があり、興味をそそられないのだ。

仕方が無いので、M−1がCMに突入したらチャンネルをフィギュアに変え、フィギュアがインタビューに入ったらM−1に戻すという、忙しくて面倒臭い事をしていた。
偶にこういう事態に陥ると、2局同時録画の出来る録画機にすれば良かったなあと思う。
本当に偶になので、多機能物を買ったら買ったで、今度は無駄だと思うのだろうなあ。
というか、ヒーローズってそんなに面白い?
あははー操作間違ったみたいでヒーローズの録画失敗しちゃったよ★と言ってM−1を録画しようか、と悪魔の考えが一瞬頭を過った。
実行しなかったけれどね!

で、どっちも楽しかった。
M−1は、優勝した笑い飯は勿論面白かったのだが、伏兵スリムクラブの印象が強烈だった。
主人は声を聞いて、
「これ、フランチェンじゃない?」
とすぐに看破していた。
凄い記憶力。私はちっとも気付かなかったわ。
「この世で一番強いもの」と、まさかの民主党が、意外性があって素晴らしかった。
特にお笑いという、最大多数に受け入れられたいという芸人の意識が働きそうな、ある意味営業マン的なところに、政治ネタを持って来るとは。
(言うまでも無いが、営業トークの3大禁忌、それは政治・宗教・野球ネタである)
嘗てエンタの神様で見たフランチェンものはちっとも面白くなかったが、M−1で見た彼等のネタは素晴らしかった。
道理で同一人物と気付かない筈だ(と自分を擁護する)。

女子フィギュアは、真央ちゃんの復活劇もさる事ながら、ミキティのガッツ・ポーズが凄かった。
グランプリ・ファイナルでもよっしゃあと心の声が聞こえそうだったが、更にパワー・アップしたガッツ・ポーズ。
ふんっと鼻の穴を広げて両手の拳を振り下ろすのは同じだったが、今度は足まで加わったのだ。
スケート靴の刃を爪先立てて、ガツンと銀板に叩き込む……ええと、これはスケート連盟的に大丈夫なのだろうかと心配になった。
朝青龍が土俵でガッツ・ポーズを決めたのは横綱の品位にかけると横審が物言いを付けたように、ミキティの振る舞いも品位にかけるのでは。特に女の子なんだし。
次の選手がまだ残っているのに、自分の演技が終わった後で故意に氷を傷付けるのは如何なものかと、素人目には映ってしまうのだが。



2010年12月22日(水) 真剣白刃取り

賃貸なのに、ワックスをかけたばかりの床に、穴を開けてしまった。
入居して9箇月、既にあちこち傷を付けたり穴を開けたりしているのだけれど、今日のは防ぎようが無かった。

最近うちに来た新しい包丁は、刃の部分が鋼で出来ているので錆び易い。
使ったらすぐに洗って拭いて仕舞うようにしているので、いつものように洗って水を切った。
その時、右手にちくっと痛みが走った。
どうやら刃の部分に触ってしまったらしい。
慌てて持ち替えたら、次は左手にぷすっと。
今度はさっきよりも痛みが強く、血まで出た。
あわあわしていたら、包丁はするりと手から滑り落ちて、地球の引力に導かれるままに下へ。
私はその様子をただ見ているしか出来なかった。

あわわわわわという私の尋常ならぬ声に驚いて、主人がすぐにPC前から飛んで来てくれた。
「手、切った?」
「ううん、刺した……ちょこっとだけれど」
第1の傷は本当にちょこっと、針の先で突いた位のもの、第2の傷はそれより少し深めで、ぷくーと血が盛り上がる。
そして第3の傷は床に。
包丁の切っ先がぷすりと床板に刺さり、本体が振動でぷらぷらと揺れていた。
賃貸の床なので、相手が包丁でなければ、手を出して止めただろう。
しかし今度ばかりは手も足も出ない。下手したら私の指が落ちる。
結果、フローリングの床に三角の穴が開いた。
次のワックスがけで、ここに多目にワックス液をつけておけばいいかな。



2010年12月21日(火) プチ大掃除

もう年末だし、大掃除までは行かなくとも、床にワックスぐらいかけようかと思った。
ずーっと前にフローリングのアパートに住んだ時にワックスを買ったけれど、その後の住まいは何ちゃってフローリングだったので、使わないからと妹にやったのだっけ。
やったけれど、あの子も使っていないだろうな。忙しいとか言って、普段の掃除すら碌にしていないのだから。

以前のワックスは、床にプシューとしてごしごしするタイプだったが、今は便利なのが売られているのね。
いつもの床ワイパーに装着して普通の掃除のようにモップをかけるだけでいいなんて、とても楽だ。
これはいいねえ、1枚に付き目安は6畳と説明が書いてあるけれど、頑張ればもっといけるかも知れない。
体重をかけて、ワックス液を搾り出すように床に馴染ませ、最後にはモップ本体から外して雑巾のようにごしごしした。
よーし、あとは乾くのを待てばいいのかな、と思っていたら、
「ただいまー」
主人が帰宅した……。
今日は遅くなるって言ったのにーとぶうぶうしていたら、
「昼間やれよ……」
と言われた。
そりゃそうなんだけれどさあ、めっきり寒くなったら、午前中いっぱい自分の解凍に時間がかかるんだよ。
寒くてストーブの前から動けないんだもん。

ワックスをかけた床は、全体的に見てもなかなかいい感じ。
最初に手を付けた廊下だけが矢鱈てかてかしているが、今度は今回と逆の所から始めればいいんだな。
説明をよく読んだら、「ワックスの目安は4箇月に1回」と書かれていた。
これ買ったの、夏だったかな。
買ってすぐにかければ良かったのか……。



2010年12月20日(月) 怨讐のプリン

我が家では毎年、仲人さんにお中元とお歳暮を贈っている。
今回は主人がネットで見繕ったものを送った。
私よりも彼の方が鼻が利くので。

以前、私が選んで失敗しかけた事があったのだ。
JALUXのカタログを見て、とても惹かれた商品があった。
それは、北坂たまごのプリン。



これがとても美味しそうに見えたので、
「これにしようよ」
と主人に提案すると、彼は難色を示した。
「どうかなあ。こっちの方がいいと思うけれど」
と、彼は別の商品を贈りたがった。
仲人さんは主人の元上司なので、最終決定権は主人にあると思い、私は譲歩して彼の推す品物を贈った。
しかしあのプリン、どうしても食べてみたい。
「じゃあさ、あれはうち用に買おうよ!」
と半ば強引に取り寄せる事にした。
いちいち煩い事は言わない主人なので、シオンがそんなに言うならいいよ、とあっさり買ってくれた。
家に届いた日に早速、夕食後のデザートに開封した。
殻を剥いてカラメル・シロップを掛け、わくわくしながら口に運んだ。
「…………」
無言になる2人。
あれ?
「あんまり美味しくないんですけれど……」
悪い意味で期待を裏切られて呆然とする私。
一方主人は、
「これさ、中はただの卵だから、プリン自体には味が付いていないんだよ。味はキャラメルだけに頼っている訳だから、微妙なんだよね」
と冷静に分析していた。
この時の私の落胆振りと来たら、思い出したくないぐらいだ。
だって安くない物をわざわざ通販で取り寄せて、このざまだよ?
唯一の救いは、仲人さんに贈らなくて良かったという事だろうか。
主人の言う通りにしておいて、本当に良かったと思った。

残りのたまごは到底食べる気になれず、翌日主人に職場に持って行って貰った。
食べてくれた同僚達の評価も微妙だったようで、「美味しい」という言葉は終ぞ聞かれず、
「珍しい物を有難う」
というコメントが主流だったそうである。

それなのに、このまるごとプリン、カタログは相変わらず「人気商品」と銘打っている。
私のように、物珍しくて買ってしまう人はいるかも知れないが、リピーターは多くないような気がする。
何でまだこれが売れているんだ……と苦虫を噛み潰す思いでカタログを見ていたら、「※本体には甘みを加えておりません。シロップをかけて、お召し上がりください」と書いてあった。
以前はこの一文は無かった筈。
多分、私のように期待を裏切られた客が苦情を言ったのだろう事は、想像に難くない。
流石に私はそんな事でクレーム入れたりしなかったけれど。
一寸考えたら判る筈じゃん、丸ごとの卵の中身にどうやって味を付けるのだと。
まあ、食べるまで気付かなかった私もかなり馬鹿だけれどさ……。



2010年12月19日(日) 爽快な気分

我々は、音楽に囲まれて生活している。

あれ、この曲何だっけ。
聴いた事あるんだが、思い出せない。
何だっけ……ええと、うーんと。
……。
気になって仕方ないー!

という事が、誰にでもあるのではないだろうか。
ドラマやCMだったら、問い合わせれば教えて貰えるかも知れないし、ネットで割りと簡単に調べられるだろう。
しかし今日の私の場合は、かなり大変だった。

先日、アマゾンからまた何か届いていたよーと箱を渡すと、主人はすぐに開封して、宝物を手に入れた子供のように、えへへへと大事そうに胸に抱えていた……何この可愛いオッサン。
彼がネットで買ったのは、「空飛ぶモンティ・パイソン 40thアニバーサリーBOX」なるものであった。
しかも「シリー・ウォーク(馬鹿歩き)」のフィギュア付き……どうすんだよ、このジョン・クリーズ人形。
で、現在ほぼ毎晩のように主人に付き合って鑑賞している訳だが、大抵途中で眠くなってしまう私が、聞き覚えのある曲でガバと跳ね起きた。
♪ソッソードーシッラソー ファッミッドソー ソッファッレソー♪
BGMに合わせて口ずさんで
「この曲何だっけ?」
と主人に訊くも、知らないと言う。
誰も知らないようなマイナーな曲は知っているくせに、使えない奴……と思っていたら、ネットで調べてくれた。
「モンティ・パイソン 退屈な株屋の1日」では引っかからなかったが、原題で検索したらフリーク達の英語サイトがひっかかり、そこの掲示板に書いてあったという。
私も自力で調べようとしたのだが、日本語サイトに情報は無く、英語サイトは最初から除外していたのだ。読めないから。
イギリスの番組の如何にもイギリスっぽいコントで使われている曲なのだから、イギリス関係の曲だろう。
そして私の記憶によればこれは組曲。
しかし「イギリス組曲」で検索しても、バッハしか出て来ず……全然バロックじゃないから記憶違いだったかと諦めていたのだ。
それなのに使えないとか思ってごめんね。撤回するわ。
で、主人が頑張って探してくれたのはコレだった。



エリック・コーツの「ナイツブリッジ・マーチ」という曲らしいが……作曲者も曲名にも聞き覚えが無い(汗)。
しかしその後自分で調べてみたら、これは「ロンドン組曲」の中の1曲らしい。
イギリスじゃなくてロンドンだったか……惜しい!
ナクソスとかいうところのサイトで試聴したところ、これ知ってるーという曲が他にもあった。
これも題名が思い出せずに悶々としていた曲。
そうか、同じくロンドン組曲だったか。
1度に2つのもやもやな記憶が解決して、実にすっきりな日であった。



2010年12月18日(土) 映画「私の中のあなた」

白血病の姉のドナーとして人工的に生を受けた少女が、自分の意思に反した臓器提供を拒んで虐待で両親を訴える、というお話。
法廷闘争かと期待して観たのに、どっこいヒューマン・ドラマだった……まあ内容があったからいいんだけれどさ。

病気の娘のためにキャリアを捨てたばかりか、臍帯血や骨髄目当てで人工授精で下の娘を産むというマジで気狂い染みちゃっている母親役をキャメロン・ディアスが、白血病の長女を人気ドラマ「ミディアム」でお馴染みのソフィア・バジリーバが演じている。
最初私は気付かなかったのだが、一緒に観ていた主人が「これアリエルだよね」と。
アリエルとは「ミディアム」の主人公アリソンの長女である。
中の人の名前までは知らなかったので、映画の配役を見てもさっぱりわからなかったのだ。
次女ブリジット(ブーちゃん)役の子の名前は覚えていたんだがなあ。ブーちゃんにしか興味無いのか私。
どんだけブーちゃん好きなんだよ……と主人には呆れられたが、ブーちゃん可愛いんだよ!
一押しキャラなので、皆様には是非「ミディアム」もご覧頂きたい。
オカルトなドラマだけれど、彼女を見るだけでも価値がある。

↓ブーちゃんのスプーン踊り


脱線したが、話を映画に戻そう。
病気の子供というのは可哀相だ。
親がそれにかかりきりになってしまうのは理解出来るが、他にも子供がいる場合、置いてけぼりの子供は病気の子と同じぐらい不憫である。
映画の家族は、白血病の長女の世話に一杯一杯で、長男の識字障害の発見が遅れた。
せめて父親がフォローしてくれればなあ。
この親父、いい父親なのだが、妻の暴走を止められずに殆ど言いなり。
唯一彼が頑張ったのは、余命僅かな娘の「海に行きたい」という願いを叶えるために、この子を死なせる気かと阻止しようとする自分の妻を振り切る場面ぐらいか。
どちらの気持ちも解るが、客観的に冷静になれずに暴走サイボーグとなった母親には、私はどうにも肩入れ出来なかった。
世の中には多分、そういう母親は多いと思う。

映画冒頭で弁護士の所に行く妹に兄がお金を渡す場面があったので、ああこの2人はグルなのかという事は解ったが、なるほどそういう話であったかと最後に理解するに至る。
結局、癌だったのは長女ではなく、母親だったという話であった。
世の中の親は、この映画を観た方が良いと思う。
戒めとして。

この映画を観て、2つの家族を思い出した。
まずは、事故死した子供のためにと、加害運転手の不起訴不当の署名集めをする母親である。
この人は当時よくTVで取り上げられ、一寸した有名人になった。
私が気になったのは、必死になって署名活動をする親の傍に立たされていた幼い下の子。
折角の親の休みの日なのだから遊んで欲しかろうに、一緒に立ちんぼさせられている子供が不憫だった。
そして2組目は、人伝で聞いた、とある知的障害者家族の話。
両親が障害者同士で結婚し、最初の子供も同じく障害者。
2番目の子はまともに生まれたが、幼い頃から両親と兄の世話をさせられ、頭の程度も普通なので普通の高校に進学するも、「どうせ俺の人生は両親と兄の世話で終わるんだ」という絶望に満ち溢れて、全く生気の無い目をしていたという。
障害者にも人権をとは言うが、あの状態を見たら優生保護法已むなしと思った、と知人は語っていた。
悪いが私もそう思う。



2010年12月17日(金) じゃじゃ馬ならし

ジョーバ買っちゃった。

次から次へと健康器具に手を出しては挫折して粗大ゴミにする馬鹿を、私は軽蔑する。
根気が無いから痩せないんだよ、自分に甘いからデブなんだよ、と。
その考えは今も変わらないが、自分の亭主がデブなのは困ったものだ。
そして最近太った私を仲間呼ばわりするので、非常に腹立たしい。
まあ私は頑張って体重を少し戻したけれどね!
おやつを減らして、朝食をヨーグルトとバナナだけにしたのだ。
外で働く人が朝からそれだけでは倒れるだろうが、家の中にいる専業主婦には充分だった。

それはさておき、最近、ジョーバで痩せた人の話を聞いた。
単に痩せただけではなく、血液検査の結果、数値的にも健康になったという。
何、その魔法の機械……私はジョーバに興味を惹かれた。
以前主人のためにナントカステッパーなるものを買った事があるが、腰痛持ちの彼には辛かったようで、押入れの中で邪魔になっていたのだ。
ジョーバは大きくて重く、飽きてもステッパーのように押入れには仕舞えない。値段もずっと高いし、買うには勇気が要る。
しかし今は賞与後だ。それにネット競売なら安く手に入る。
こんなのがあるが、どうする?と主人に訊くと、いいんじゃない、と言う。
あったら毎日乗る?と訊くと、乗ると言う。
割と乗り気なようなので、早速落札した。

数日後、ブツが届いた。
実はジョーバには乗った事がある。親戚の家にあったのだ。
久しくお邪魔していないので、暫く振りのジョーバである。
1日目、初心者コースで5分乗った。
2日目、ゆっくりで15分。
3日目、ウエストコースで15分。
と少しずつグレードを上げたつもりだったが、3日目の中盤でいきなり脚がぷるぷるし出した。
降りた後はぐったり……ハード過ぎたんだろうか。それなのにカロリー消費は僅か37kcalだと。
ホントに効くのかしら……でも効くと良いな。

「面白いよ、これ。シオンと名付けようか」
などと言って、今のところ、私よりも主人の方が楽しんで乗っている。
私の中では自分のためより主人の健康のために買った物なので、このまま日常的に乗り続けて欲しいと思う。
そして少しでもスリムになって!お願い!



2010年12月16日(木) まさに雪隠詰め

ワイドショーは朝から、8日間もトイレに閉じ込められた63歳女性の話で持ち切りだった。

東京は港区の2LDKマンションに1人で暮らしている63歳の老女がトイレに入っていた所、トイレの真向かいに置いてあった炬燵入りの段ボール箱が廊下に倒れてぴったりとドアの前を塞いでしまい、閉じ込められてしまった。
トイレに窓は無く、呼べど叫べど誰にも届かず、そのまま8日間が経過。
日参していた娘が病院に見舞いに来ない事を母親が心配し、母親→看護婦→警察と連絡が行って事故が発覚、老女は救出されたという話であった。

やはりトイレは怖い。
以前「九死に一生スペシャル」という番組(わざわざ自分で自分を九死ならぬ窮地に追い込むパターンも多かったが)で見た、地震でドアが歪んでトイレから出られなくなったという話を思い出した。
あの後暫く恐怖のあまり、私は自宅トイレで用を足す時にはドアを半開きにするようになったのだった。
年数が経った実家のトイレは余計に不安なので、いつも通りにドア半開きで用を足していたら、
「うちのトイレには窓付いてるから! 何かあったら家族が助けるから! 音がするから閉めてよ、こっちは食事中なんだから!」
と妹に切れられたが。
一戸建てならいいが、アパートやマンションだと、風呂やトイレに窓が無い場合が多い。
現在の私の住まいもそうである。
主人のいない日中は1人なので、何かあっても誰も助けてくれない。
取り敢えず、継続してトイレのドアは半開きに、出来れば携帯電話を持ってトイレに入ろうと思った。
トイレ前に何も置かないのも勿論重要だが、今の時期、それは一寸難しい。
だって、玄関近く、トイレ前の廊下が1番寒いのよね。
寝室には持ち込みたくないので、林檎の箱を置いておくには今のところ、トイレ前が最も適した場所なのだ。
それに、ゴミの日待ちの解体済み段ボールやら広報やらを箱の下に重ねて置いてあるので、荷崩れし易いと言えばそうかも知れない。
しかし他に置き場所が無いので、他の方法で自衛するしかないだろう。
閉じ込められたら嫌だなと思いつつ、手早く用を済ませるようにしている。

万一閉じ込められて救出されたとしても、私はTVの取材は受けないけれどね。
流石に恥ずかしくって嫌だよ……地震のケースなら兎も角、未然に防げなかった自分が悪いんじゃん。



2010年12月15日(水) まさにア菅

菅内閣が、法人税減税を打ち出した。
会社にかける税金を減らして、会社にもっと給料を上げさせ或いは人を雇わせ、代わりに個人の大金持ちには増税するのだそうだ。

今回のこの決定、格差を是正するために行われるらしいが、まずそこからして、私には解らない。
格差はあって当たり前。
世の中皆平等って、どこの共産主義国家よ。
菅さんはあれか、アカか。
先日ノーベル賞を受賞した偉い先生だって言ってたじゃん、
「100メートル(競走)でも『全員でスタートして全員で同時にゴールしましょう』では夢も希望もない。個人を発揚させる、個人を伸ばす。そのためには1つの大きな要因は競争だと思います」
って。
貧乏人へ分配するために稼いだ人から無理矢理捥ぎ取って良いのだろうか。
なーんだ、頑張っても俺の物にはならないんじゃん。と稼げる人はやる気失くすと思う。
そして金持ちは海外に逃げてしまって、日本には貧乏人しか残らないのではないだろうか。
それに法人に対して減税しても、末端社員への給与を引き上げるとは、到底思えない。
民主党は「最低賃金を千円に!」と言っていたけれど、もしかしてこれがその具体策だったのか?

経済学を学んだうちの主人が言う事には、
「中国から全ての工場を引き上げて、国内で生産したらいい」
だそうで。
そうすれば雇用が増えると。
うん。多少高くても、日本製の物がいいと私も思う。
でも実現は難しいんだろうなあ。



2010年12月14日(火) 芸大強し

今日はピアノ部門の放送だった。
本選なので、オーケストラとの協奏曲である。
TV放送では下からの成績順なので、サン=サーンス5番→チャイコフスキー1番→同左→ラフマニノフ2番と聴いたが、うーん……。
サン=サーンスのp協は馴染がなかったので、繊細で私にとっては新鮮だったが、後は正直、どれもこれも微妙な気がした。
勿論私はどの曲も弾けないが、私好みの弾き方ではなかったのだ。
特にラフマン2番。
あまり聴いた事がないテンポ感で、えっそんなにゆっくりなの?と驚いた。
オケも凄く合わせ難そうだったのは、私の気のせいではないと思う。
ああ、なんかずれてるよ……とドキドキしながら聴いたので、聴衆としてはとても疲れた。
専門教育を受けた友人(コンサート仲間)にメールをして、こんなのやってるから聴いてみ、と言ったら返事が来た。
「オケが合わせるのが大変だね……」
と、私と同じ事を思ったらしい。
もっとリハーサルを重ねて、オケとちゃんと合えばいい演奏だったのかなあ。
速けりゃ良いとは思わないが、何だか聴いていて疲れた。
でもこれが1位で、聴衆賞も獲ったんだよねえ。
確かに力演だったが、ブラボーするほどなのかなあ。
私に聴く耳が無いだけなのか。

因みに、日本音楽コンクールのドキュメンタリー番組は、今週土曜日18日15時から教育TVで放送される。
忘れないうちに録画予約しておこうっと。



2010年12月13日(月) バイオリンの日

午前中、家事が一段落したのでTVをつけたら、BS2で日本音楽コンクールの本選の様子を放送していた。
今日の放送はバイオリン部門で、3位と2位が女子高校生で、1位を獲ったのはなんと男子中学生だった。
4年前に優勝した黒川侑君もそうだったが、今年の優勝者もまた、群を抜いていると、素人目にもそう映った。

夜、報道ステーションを見ていたら、樫本大進さんのベルリン・フィル・コンマス就任のニュースをやっていた。
まだ31歳だった事に驚き。私より若かったのか……。
私は10年ぐらい前に、この人のシベリウスを聴いた事がある。
目当ては他のオケ曲だったのだが、プログラムに入っていたのがシベリウスのバイオリン協奏曲で、樫本さんがソリストだったのだ。
一緒に行った友人と、いい演奏だったねえと満足したものだった。
ソリストじゃなくてオケの人になっちゃったけれど、世界最高峰のコンサート・マスターって、凄い事だ。
報道ステーションでは、記者会見の他に、リフシッツ(ピアニスト。痘痕面の少年だったのに、髭面のおっさんになっていて驚いた)との演奏の様子をやっていた。
それを見ていた主人曰く、
「この人凄いな。いい耳だね」
と。
ぼけっとしていた私にはさっぱり判らなかったが、ビブラートをかける長い音を弾いた時に、出だしの一瞬で指の位置を直し、正確な音程に合わせていたそうである。

世界で活躍する日本人演奏家は多い。
樫本さんしかり、五嶋姉弟しかり。
しかし彼等は、日本産であっても、残念ながら日本製ではない。
皆、海外で専門教育を受けているのだ。
日本は海外に通用する演奏家が育つ環境ではないのだろう。
民主党政府には是非、子供手当てなどという目先のばら撒きをやめて、真の教育にお金をかけて欲しい。
でも結局選ぶのは我々有権者だ。国民がもっと賢くならなければならない。

とは言え、政党を選ぶと言っても、選択肢が限られているのだけれどね。しかも偏っている。
貧乏人は麦を食え、国や金持ちに施して貰うのではなく、自力で稼げ!と堂々と言ってくれる政治家はいないのだろうか。
福祉じゃなくて、教育にお金をかけようよ。本当の意味で。



2010年12月11日(土) 世界シオンデー

今年の冬の賞与支給日は、私の誕生日だった。

日付が変わった時、主人が言った。
「お誕生日おめでとう、シオン」
その日、主人は飲み会が入っており、一緒にお祝い出来なくてごめんね、と出掛けて行った。

しかし、私が1人で晩御飯を食べた後ではあったが、彼は予定よりも早く帰って来た。
「どうしたの? こんなに早く」
と訊くと、飲み会の最中に「今日うちの家内の誕生日なんだ」と言ったところ、「何してんの! 早く帰ってあげなさい」と追い出されたのだとか。元は取れたのかよ(笑)。
いや、前から飲み会の話は聞いていたのだし、私は別にいいんだけれど。
そんなに記念日とかに拘泥するタイプじゃないし。
「という訳で帰って来ました。ごめんねシオン。今日は『世界シオンDay』ですよ」
「有難う。でもいいのよ、気にしなくて。だってボーナス入ったし。私の誕生日なんだから、あれは私へのプレゼントだよね♪」
と私が言うと、彼の表情が固まった。
「全額? それは一寸、勘弁して下さい……」

誕生日が残り少なくなったので、延長を宣言した。
「今週ももう終わっちゃうし、一足飛びですがここに宣言します。今月は『世界シオン月間』ですよ!」
大晦日まで続くのか……とげんなりする主人だった。



2010年12月04日(土) 東北制覇

青森新幹線開通!
なのに初日から強風トラブルだったらしい。
青森新幹線だけではなく、あちこちで電車が止まったり遅れたり運休になったり。
出張から帰って来る主人が乗る筈の電車も、その中にあった。
最悪の場合、東京でもう1泊というケースも考えられたが、それは回避され、何とか当日中に帰って来てくれたのだった。
でも本当なら出張で溜まった洗濯物を夕方洗えた筈が、夜遅くに洗濯機を回すのは流石に躊躇われたので、洗濯の予定は狂ってしまったのだった。
一気に洗うと干すのが大変だから、今夜から少しずつやりたかったのに〜!

まあでも私は昨日のうちに無事に戻って来られて良かったわ。
最初から日帰りのつもりだったから、いきなり運休でおうちに帰れなくなったら最悪だったもの。
着替えや化粧品なら買えるけれど、替えの使い捨てコンタクト・レンズも眼鏡も持ち歩かないから、本当に困っただろう。

しかし、なんで東北の新幹線って仙台から延ばさなきゃならないんだろう。
太平洋側なら兎も角、日本海側は高速道路も無くてただでさえ不便なのだから、新潟から通したら良いのに。
大体、在来線に新幹線を走らせるってどうなのよ。開通して大分経つけれど、新幹線は新幹線専用線路の方が良いと思うの。
地元青森は盛り上がっているらしいが、岩手の人間は青森新幹線のせいでダイヤ改正前より不便になったと怒っているらしい。
私もとばっちりを食うけれど、確かに改正前の方が良かった。
どうせ青森なんて行かないし、不便になるし、青森新幹線なんて要らないよ!
でも、県庁所在地に漸く新幹線が来た青森としては嬉しいのかな。



2010年12月03日(金) 特急で日帰りの旅

いつもより1時間早く起床して、洗濯を終わらせてから、8時半の特急に乗るために家を出た。
外は雨と風。ブーツにして良かった。
しかし手には傘と鞄、そして大荷物の入った紙袋。
夏の旅行の際に帰りの空港で買ったどうでもいい大袋に入れれば良かったと思ったが、それに気が付いた時には既に道半ば。
進んでも戻っても変わらないし、もし電車に間に合わなかったらどうしようと思うと、怖くて家に戻れなかった。
でも最近の紙袋は、結構丈夫だ。
下にぶら下げずに、なるべく濡れないように抱えていたため、多少濡れたけれど、破れる事は無かった。

改札口に新しい簡易版時刻表が置いてあったので、1枚貰って見ると、乗ろうと思っていた電車が無い……!
何これ一体どういう事!?と慌てて電光掲示板で確認したら、あった。
どうやらダイヤ改定らしい。明日から。
つまり今日までは、ネットで調べた通りで大丈夫らしい。
良かった。改定後だったら、目的地まで1本で行ける電車がもっと早い時間発になってしまうところだった。

目的地で降りると、友人が改札口まで迎えに来てくれていた。
結婚祝いを渡し、そのまま友人の車でドライブした。
お昼を食べて、神社に詣でて、駅でお茶を飲んで、色々と愚痴を聞いた。
だーかーらー、夫の親を自分の親だと思って一緒に住むなんて無理だって言ったのに(笑)。
実の親でさえ大変なのに(笑)。
それでも、数日前に電話で声を聞いた時よりは、大分元気になっていたようだった。
今回急遽友人に結婚祝いを手渡しに行ったのは、彼女の様子が心配だったからだが、持ち直したようで安心した。
人生、開き直りも必要なのよ。
何はともあれ、保険の受取人はさっさと変えとけとアドバイスしておいた。
黒い意味じゃなくて、結婚したらすぐやるべき事の1つだと思うので。
法律は知っておいて損は無いよと私が言うと、何か良い本はないかと訊かれたので、無料で調べられるし嵩張らないからいいよとインターネットを勧めておいた。
私の法律の知識は、学校で学んだものではなく、ワイドショーと2時間ドラマとインターネットで得たものですから。
全く、あの4年間は無駄だったよ。

明日には主人が出張から帰って来るので、日帰りで戻って来た。
色々とお土産を持たせて貰って。お祝いしに行った筈なんだが(汗)。
でも嬉しい〜♪これで当分おやつには困らないわ。
後は彼女が「いつまでも幸せに暮らしましたとさ」になるといいな。

比較しても仕方ないけれど、色んな人の話を聞くにつけ、私は結婚相手に恵まれたんだなあと思う。
そろそろ1人で食べる晩御飯のレトルト・カレーにも飽きたし、早く帰って来ーい!



2010年12月01日(水) 一人暮らし

本日も通院。交通費が痛い。
頑張って早起きして、洗濯機を2回回してから出掛けた。

街に出た序でに、友人へのお祝いを購入。
自宅用にもあれやこれやと購入。
品揃えの問題で、近所では買えないものだから、街に来るとあれもこれもとついつい出費が嵩んでしまう。

帰りに、主人へのクリスマス・プレゼント(安い)を買いに、気になっていたお店に寄った。
しかしまさかの定休日。水曜休みだったかー!
また今度来よう……クリスマスまでに来られるかしら。

昼食はバイキングで、元を取ろうと食べ過ぎたからか、夜になってもお腹が空かなかったので、夕食は食べずに寝た。
主人は出張で今週一杯不在なので、ひとり気儘に過ごしている。
でもなるべく生活のリズムを崩さぬよう、夜更かししない事を心がけている。
寧ろ主人がいない方が、早寝早起きだったりして。

でも寂しいよう。
早く帰って来て!


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