2011年01月31日(月) |
マスコミの目論むミスリード |
エジプトでデモだか暴動だかが起こって大混乱らしい。 ムバラク大統領が永い事、国の政治を牛耳っていたため、国民の堪忍袋の緒が切れたという事なのだろう。 切れるにしてもいきなり過ぎな気がしないでもないが、私が気になったのは、報道の方向性である。 恰も「ムバラクの独裁政治」が問題であるかのように伝えられているが、本当にそうなのだろうか。 「独裁」と言えば、ムッソリーニにヒットラー、第2次大戦後ならチャウシェスクに金日成&正日と、悪いイメージしか無い。 しかし騙されてはならない。 それ等は為政者が悪いのであって、独裁制が悪い訳ではないのだ。 古代中国には禅譲という思想があった。これは悪か? アメリカはこの機会に乗じ、アメリカ式民主主義を世界に広げようとしているようだが(しかしイスラム圏は所詮イスラム、アメリカの敵にしかならないので、アメリカはジレンマを抱えているとか)、民主主義を採っている国々で政治が正しく行われているかどうかを考えれば判るだろう。 議会制民主主義の日本を見てみよう。果たしてこれが、理想的な政治の状態であろうか?
民主主義は、主権者である民衆が正しくなければ、結局機能しない。
日本の政治が混迷しているのは、主権者である国民が馬鹿だからなのだ。 そういう訳だから、今これを読んでいるお前等、もっと賢くなれよ!
2011年01月30日(日) |
ひとりオイル・ショック |
主人と郊外の大型ショッピングセンターに行った。 「大型」と言っても、田舎なので、そんなに大きくはないのだけれど。 目当ての物が無かったので食品売り場に行くと、えっこの町こんなに人がいたの……?と驚くほど、混雑していた。 レジは長蛇の列で、皆が大量に買って行く。 「あーあ、こういう所で纏め買いするから、昔からの地元の店が潰れるんだよ……」 と渋い顔をする主人。 そうよねえ、地元の店で買わないと、地元の経済は回らないもんね。 因みに私は、食品の纏め買いはしない。寧ろ出来ない。 多分、世の中の料理好きで料理上手な人々は、あり物を組み合わせて作れるのだろう。 しかし私の場合、食材の残り具合を見ても、アレが無いとあの料理が出来ない!という固定観念に囚われ過ぎているのか、アレが無くてもいいや〜とはならずに、結局ほぼ毎日買い物に行く破目になるのである。 早い話が、地元の店がどうの以前に、私の料理の腕の問題なのだ。 さし当たって、当日分の食べ物を買って、レジに並ぼうかというところで、とある物が目に入った。
おひとり様2パックまで トイレットペーパー30mダブル12個入 227円
この値段でお目にかかれるなんて、なかなか無い。 私は迷う事無く、2パックずつを両手に取った。 「えっ、こんな買うの……?」 と戸惑う主人に片手の2パックを渡し、、 「腐らないからいいでしょ。安売りのトイレット・ペーパーって27.5mが多いんだけれど、これはダブルで30m、買いですよ」 と言ってさっさとレジに並んだ。 パッと見は判らないが、30mのような顔をして並んでいる27.5mのトイレット・ペーパーを、私は許せない。 12ロール入りなら、2.5×12=30〔m〕、ロール1個分も違うのだ。 同様に、2枚重ね160組しか入っていないティッシュ・ペーパーも許せない。 400枚200組が昔からのスタンダードなのだ。 それが同じ枚数で薄型の箱が主流になり、消費者の目を欺くように、いつの頃からか同じ大きさで160組の物が出回るようになった。 製紙会社のそのやり方が許せない。 「4パックも本当に買うの……?」 とまだ主人がブツブツ言うので、買うの!と断言すると、 「シオンはまだオイル・ショックの最中に生きているのか……」 と呆れられた。 うん、オイル・ショックの時代の子供だからね。 その頃の記憶は無いし、うちの親は全く買い溜めしなかったらしいけれど。
主人とスーパーに行った。 買い物を終えて帰る時、入り口でどこかのおばさんと擦れ違った。
うちの主人とお揃いのプルオーバーを着ていた。
勿論サイズは違うが、量産品を買えばそりゃこういう事もあるな。 しかし主人は気付いていなかったらしい。 ね、ね、今の人見た?と私が突いても、えっそうだった?という感じでつまらなかった。 オリジナルで何か作ってあげようかな、とも思うのだけれど、私の腕ではまだ精々パジャマぐらいかなー。
1999年、広末涼子がまだ可愛かった頃の映画である。 原作は東野圭吾の有名な小説で、以前から読んでみたいと思いつつ、まだ手を出していない。 従って、結末を知らないままに観た。
事故で娘と奥さんの心が入れ替わってしまい、娘の魂は戻らず奥さんの体は火葬に、娘の体を借りたままで生きる奥さんと、その夫のお話。 世間的には奥さんは死んでおり、心は愛する奥さんでも体は実の娘、夫婦生活を送る訳にも行かず、さあどうする? 心と体、どちらが大切なのかを問うた作品だとか何とかいう紹介文を、何かで読んだ記憶がある。 娘の体で高校生に戻って新たな人生を青春時代からやり直す気分になっている奥さんと、彼女を見守る夫。 段々2人の間には溝が出来、そんな頃ひょいと娘の魂が戻って来て、1つの体に2つの魂が交代で現れるようになる。 やがて奥さんは消え去り、最愛の妻の肉体の死に次ぐ2度目の別れを乗り越えた夫が、嫁ぐ娘を送り出すその日。
えええ〜〜〜〜そう来たか……。
というラストだった。 上映の途中で帰宅して後半を何となく一緒に観ていた主人曰く、 「まあそうだろうと思ったけれど。そうしないと話としてつまんないもんな」 だそうで。 ハイハイありがとね、その予想を言わないでいてくれて。 何だかなー、私は同性であるのに、この奥さんに肩入れ出来なかった。 心は夫婦なのに、体は親子だからキスも出来ないなんて、と若い女性としてもう一花咲かせたいと言う気持ちは解らんでもない。 しかし、だからと言って好きなように生きて良いという話にはならない筈だ。 大学に入って好きな勉強をやるのはいいのだけれど、サークル活動は行き過ぎ。 その資金は、亭主の稼ぎだよ。 年齢的に夫の方が先に死ぬから、自立のために勉強するのはいいけれど、亭主が汗水流して働いている間、若い男の子とサークルで遊ぶのはどうよ。主婦としてそれは駄目でしょ。 (専業主婦で家の中で1日中好きな事をしている私が言えた義理ではないかも知れないが) 挙句の果てに手の込んだ小細工&演技をして、娘として家を出るってどうなのよ。 しかも最後にばらしちゃってるし。どうせなら最後まで嘘を吐き通せよ。 妻に裏切られ、他所の男に取られ、この先夫は1人で寂しく生きて行くのかと思うと、可哀相過ぎて泣きそうになった。 ……あれ?何故か夫目線になっているよ、私。 いいんだ、どうせ男性脳だし……しくしく。
昔どっかのサイトで、女性脳・男性脳診断とかいうので、夫婦でやってみた事がある。 女性らしさは胸の大きさで、男性らしさはアレの大きさで判定されるのだが、それぞれやってみたところ、 主人の方が胸が大きく、私の方がイチモツが立派、という結果になった。 イチモツ、付いていないのに……しくしく。
2011年01月27日(木) |
フライング・バレンタイン |
少し前から、スーパーの一角にはバレンタイン・デー用チョコレートの特設コーナーがある。 ああいうのは華やかで好きだ。 一寸ラッピングされているだけで、なんだか高級で美味しそうに見えてしまうマジック。 通りすがりに軽く見ていると、大型アポロや大型マーブルチョコがある。 ……欲しい。 ああいうのは、何故か人を惹き付ける魅力がある。 過去に買って失敗した事もあるが、それでも学習しない私。 大型のマーブルチョコときのこの山を買って来た。 主人の帰宅を待ち切れずに、早速開封してみた。 マーブルチョコは外殻が硬過ぎ、余り美味しくなかったので、あれは通常サイズで楽しむべきものらしい。 一方きのこの山は、美味しかった。 しかし、どちらも過剰包装で中がスカスカ、中身の大半が空気である。 個別包装やめて、中身をぎっちり詰めて欲しいと、購買者として強く思うのである。 商売する側はそうも行かないのだろうけれど。
微妙だった大粒マーブルチョコは、主人のおやつとして職場に持って行って貰う事にした。 きのこの山は、1個だけあげたよ☆
ずっと目を背けていたけれど、やっぱり。
太ったなあ、これは……。
いや、体重計には載っていないのだけれど。怖くて。 ジョーバには乗っているけれど、気が付くと隔日だし。 1回頑張って痩せたのだが、元の木阿弥の予感。 だって、
寒いんだもんー!!
日中の最高気温が0度より上だと、嗚呼今日は暖かいのね、という土地なものだから、朝食がヨーグルトとバナナだけでは寒くて仕方ないのだ。 体の中から燃焼して温まらないと死んでしまう……! と言っては大袈裟だが、胃の中が空っぽだと、本当に寒いのだ。 それで間食が多くなり、後は言わずもがな。
あ、食べずに動けばいいのか。 ジョーバと掃除ぐらいしかしていないけれど、趣味に打ち込めば自然と間食も減る筈。(∵食べながらだと出来ない趣味。汚れるから) でも最近、神様が降りて来ないのだ。 寒いから、神様も活動停止中なのかねえ(そんな馬鹿な)。 春までに痩せよう……。
奈良県警の警察官が逃走車両に発砲し、助手席にいた男性が死亡した事件の付審判で、奈良地裁(橋本一裁判長)が特別公務員暴行陵虐致死罪などに問われた警察官2人について、殺人罪でも審理する異例の決定をしたことが24日、分かった。 決定は1月20日付。地裁によると、付審判で検察官役を務める弁護士が昨年11月、付審判決定書の罪名や内容に変更を求める訴因変更を申し立てていた。 2人のうち1人は裁判員裁判の対象外の特別公務員暴行陵虐致傷罪で付審判決定が出ていたが、今回の決定で2人とも裁判員裁判で審理されることになった。殺意の有無と、発砲が必要だったかどうかが主な争点になる。 事件は2003年9月、奈良県大和郡山市で発生。窃盗事件で逃走した車両が、警察車両に挟まれたところに東芳弘被告(34)=当時巡査長、萩原基文被告(34)=当時巡査部長=ら警察官3人が計8発を発砲。助手席の高壮日さん=当時(28)=が死亡したほか、運転席の男性も負傷した。 高さんの母親は刑事告訴したが奈良地検が不起訴としたため、2006年1月、現場にいた警察官4人について付審判請求。奈良地裁は昨年4月、助手席への発砲について「必要な使用とは認められない」と判断し、審判に付す決定をした。(共同通信)
へんなのー。 「助手席への発砲は、必要な使用とは認められない」と言うが、そりゃ運転席に発砲したら車がコントロールを失って、2次被害甚大の虞ありだからじゃないの? アメリカなら普通の事なのに(多分)、命懸けで職務を遂行したのに責められるなんて、日本の警官の立場はもっと守られていい筈だ。 人のものを盗んだ方が悪いんじゃん。 普通なら、泥棒を育てた自分を恥じるべきなのに、息子を殺した警察が悪い!と逆恨みするとか、この母親、まともじゃないわ。 在日外国人団体系の圧力でもあったんじゃないだろうかと、要らぬ憶測をしてしまう。だって関西だし。 奈良って変な所なんだな、と思った。
主人と車で買い物に出掛けた。
河川の工事をしていた。 護岸をして、堤防を作り直すのだとか。 この町は昔大水の被害に遭ったとかで、大層川にご執心である。 しかし川上にダムも作られたし、ここまでやるほどの事か?と余所者は思うのだ。 桜並木まで切り倒す事は無かろうに。 それより、作りかけの橋を早く完成させた方がいいのでは……。 この土地の人間の考える事は、よく判らん。 「工事、まだ終わらないね。早く終わらせないと、雪解けで水嵩が増して、大変な事になりそうだな」 と主人が、橋から川を見下ろして言った。 「そうよね。それに、何もこんな寒い時にやらなくても……もっと早く始めれば良かったのに。秋頃からだったでしょ、確か着手したの」 「ああほら、それは稲刈りの終わった農民の手を当てにしてるからさ」 「あ。なるほど〜!」 と私が感心したところで、
「なーんてね」
えっ……。 私、また
騙されたかー!!
くそー、くそー! 悔しいー!! 「どうして! どうして貴方はそうやって、人が油断した頃にひょろっと私を騙すの!! どうして!!」 と車内で絶叫すると、主人が笑い出した。 「どうして! どうしてそんなに騒ぐの、シオン!」 「真似するなー!!」 運転中じゃなかったら、飛び掛っていたよ。 くそー、家庭内なのに心を許せないのか。 こうして私はまた猜疑心の塊になるのだった。
2011年01月23日(日) |
映画「愛を読むひと」「縞模様のパジャマの少年」 |
洋画2本を観た。 どちらも第2次世界大戦前後のドイツが舞台だが、どちらも登場人物達はドイツ人と思われるのに、何故か全員が英語で話している。 本当にアメリカ映画(正確には前者はドイツ、後者はイギリスとの合作)ってそういうところがいい加減。
まず、「愛を読むひと」。 何部門かでアカデミー賞にノミネートされたというが、正直それほどいい話か……?と思った。 何故か日本でも毎年大騒ぎするが、そもそもアカデミー賞の選考基準がよくわからない。 主人公の女は文盲で、それが知られる事より投獄される事を選んだのだが、最期の最期まで他人に迷惑を掛けてサイテーとしか思えなかった。 この映画でケイト・ウィンスレットはアカデミー主演女優賞を獲得。 嘗てノミネートだけに終わった「タイタニック」同様、いい脱ぎっぷりだが、10年前に全世界に曝したムチムチの肉体は残酷なまでに萎んでしまっており、男でなくても「嗚呼……」と言葉に表し難い複雑な感情が、私の胸に去来したのだった。
そして「縞模様のパジャマの少年」。 これは切ない。 坊ちゃんと下男との会話の辺りでもう駄目だった。 嗚呼こういう終わり方をするのか……という感じだが、そこに至るまで、なるほどちゃんと筋書きが出来ている。 「ミスト」は救いようの無い後味の悪さだけが残るが、同じバッド・エンドでも、これは観た後にまだ得るものがあると思う。 やはり戦争は駄目だよ。うん。
テレビドラマの金八先生シリーズが、今度の3月で終了するらしい。 金八先生が退職するのだとか。 人気シリーズだとだらだらと引き延ばしそうなものだが、武田鉄矢が61歳なのだそうで、役の上でも殆ど同じ年齢というのはいい事だと思った。これは評価したい。
私は1度もまともに観た事は無いので知らないのだが、金八先生は昇進もせず、退職までずっと平の教諭なのだろうか。 早い人なら40歳台で教頭試験を受け、50歳ぐらいで校長になると聞く。 校長になるのとならないのとでは、退職金にかなりの差が出るらしい。300万円ぐらい違うんだっけか。 しかし中には自分の出世より、現場で生徒の指導に当たりたいという人もいるし、金八先生がそういうタイプだとしても不思議ではない。 寧ろ、金八先生が出世欲の塊だったら、そちらの方が吃驚か。
うちの主人も出世欲は全く無い。 そもそも、「お金? 何ソレ食べられるの?」みたいな人だからな(知障じゃないよ)。 ♪お金は要らないよ、なんて言ってみたいないつか お金は要るでしょう、何を考えているのやら♪ というCMがあるが、我が家では前半の前半は主人の台詞、後半は丸ごと私の台詞としても、まるで違和感が無い。 そんな主人だが、上司の覚え目出度く……とまでは行かないが悪くなく、ここに来て昇進のお誘いが!! しかし出世より現場の仕事が楽しい主人、それを断ろうとあの手この手でのらりくらりしているらしい。 まあ、今から昇進したところで高が知れているし、退職金以外にメリットは少ないのでいいんだけれどね。 取り敢えず経済的にも困窮していないし、本人がやりたいようにやればいいよ、と奥さんとして言っている。
まあもう一寸、男として気概があってもいいかなーと思わんでもないが、 人の性質は変えられないし、それが主人のいいところだから仕方ないか。
田舎の老人は、マイルールで生きている。 どこの田舎でもジジババはそんなものだろうと思っていたが、この土地のジジババは悪質な気がして来た。
我が家の駐車スペースには、大家によってちゃんと記名がされている。 最初はプライバシー丸出しな感じで嫌だなあと思ったが、1階テナントの来客用駐車場の中にあるため、今ではテナントが混んでいても自分のスペースが確保出来るのは良い事だと思っている。 そんなある日、テナント激混みの時に帰宅してみたら、我が家のスペースに既に車が入っているではないか。 赤い車だったり白い車だったり、これまでも数回そういう事はあったのだが、まあ判らなかったのかもなと奥のスペースに一旦置いて、うちの場所が空いてから停め直していたのだ。 1度、主人が無断駐車の車の持ち主と鉢合わせて、 「ここ、うちのなんで停めないで下さいね」 と注意した事があったらしいが、そのババアは謝りもせず、 「あらー、知らなかったもんでねえ」 と言っていたそうで、主人は呆れていた。 しかしその日は他にスペースが無かった。 主人と一緒だったので、彼にはそのまま運転席で待機して貰い、私がテナントに苦情を言いに行った。 「車の移動をお願いします。白のカローラ(仮)、ナンバーは……」 と言っていたら、後ろで 「あ、私のです」 と言ったジジイがいた。 店の人と苦笑いして、じゃあ宜しくとジジイに言うと、 「いやあ、他に停める所が無かったもんで……ここの駐車場、数が少ないからねえ」
知ってて停めたのかよ! しかも誰も理由なんて訊いていないのに、駐車場が狭いってテナントのせいにしてるし。 いつもの私だったら動脈硬化の進んだ老人の血管並みにプチンと切れて、 「へーえ、そのせいでうちが本来の場所に車を停められずに困っても構わないとでも言うんですかね」 と一言ぐらい言い返しただろうが、その時はギャラリーも多かったし、上にクレーマーが住んでいるとテナントの人に思われるのも困るので(主人は何度かこちらにお世話になっているのだ)、私にしては珍しく黙っていた。 家に入ってから、全くこの辺りの老人と来たら……と主人と話して、そういや赤い車のババアと同じく、今回の白い車のジジイも謝ってなかったなーと思い返した次第であった。 謝罪が無かった事に気が付かないぐらい、驚き呆れてしまった事だよ。
別のある日には、スーパーで、カートを駐車場にそのまま置き去りにして車に乗り込もうとするババアに遭遇した。 この辺りは、こういう年寄りが実に多いのだ。 「ここに置くと他の人の邪魔になりますよ。車にぶつかって傷付ける可能性もあって危険ですから、指定場所に返して下さいね」 と言って私がカートを手にすると、ババアが慌てて手を出して来た。 「いえいえ、私がやりますから」 「いいですよ、別に。これから店に行くんで序に持って行きますよ」 と私が言っても、頑として聞かず。 無駄の多いババアだな……と思って、ああそうですかハイと手を離すと、ババアはちゃんと指定場所までカートを戻していた。 「いつもならちゃんと戻すんですがねえ、今日は急いでいたもんで」
また言い訳キタ━━━!!
だから誰も訊いてねえっつーの! 急いでいるって、10mも離れていないのに、どんだけ急いでいるんだよ。 その割りに言い訳がましい事言う時間はあるのな(笑)。 なんかもうこんな事ばかり続くと、こんなクソ田舎さっさと沈没してしまえという気になって来た。
2011年01月20日(木) |
映画「カールじいさんの空飛ぶ家」 |
2009年のアメリカのアニメーション映画。 夕食後に観たのだが、最初の10分で泣いた。 というか、この10分だけの短編アニメでも良かったんじゃないかと思った。 「つみきのいえ」より泣けた。
子供向けアニメなのだろう、「そんな訳あんめえ」という話だが、これを子供に見せるのは道徳的に如何なものか……という場面が散見された。 えっ図書館の本は電話ボックスのタウンページと同じで切り取っちゃ駄目でしょとか、わざとじゃない人に暴力振るっておいて謝罪も無いのかよジジイとか、そのゴミどうすんだよそのまま置いて行くのかよしかも他国にとか、高い所から落としてお仕舞いなの!?とか。 結局全てを破壊しながらの決闘になるなど、如何にもアメリカ人の好きそうな話で、如何にもアメ公という感じの映画だと思った。 私から見るとアメリカ人の問題点がてんこもりだが、本人達は全く気にしないのだろう。 アメリカ人って、本当にてめえの事しか考えていないよな……と、完全には感動出来ない自分がいた。 最初の10分だけなら、本のシーンを除けば良い映画になったろうに。 アニメとしてのクオリティは高いのだろうが、どうにもあの絵は受け付けないし、肝心のストーリーが微妙で、一寸残念な映画であった。
そろそろ区切りの年になる。 「という訳で、結婚10周年記念行事しようよ!」 と提案したが、主人の反応はいまいちであった。 「何、その『記念行事』って……」 「記念行事は記念行事よ。北朝鮮だってやってるじゃん、金正日の誕生日なんかにさ。だからうちでもやらない?」 私が胸を張ってそう言ったのに、主人の反応は変わらなかった。 「何故北朝鮮の真似事を……まあいいけれど。で、何をするのさ」 「例えば10年目の新婚旅行とか、スイート10ダイヤモンドでもいいよ☆」 と私が誘導するも、あーハイハイ考えとこうね、という態度であった。
そんな話をした数日後、晩御飯のメニューで揉めた。 鶏鍋にしよう、というところまでは良かったが、何味にするかでまず揉めた。 水炊きにしてゆずポン!という主人に対し、比内地鶏のたれを使った醤油味がいいと主張する私。 で、いつものように主人が折れてくれた訳だが、 「その代わり、茸いっぱい入れてね」 と言うので、 「勿論。しめじと榎茸でいいよね」 と返事をすると、 「嫌だ。しめじと舞茸と椎茸がいい」 と主人が主張した。 おや、珍しいと思ったら、なんと 「えのきキライ」 と言うではないか。 「そうなの!? 全然知らなかったよー、噯気にも出さないんだもん。えのき美味しいのに。私は好きなんだけれど」 と私が驚くと、主人はぼそりと呟いた。 「前にも言ったよ……味も匂いも嫌いだって。なのにシオンがスルーするから。今みたいに『でも私は好き』って、冷蔵庫の中に残っているから悪くなる前に使わなきゃって、いつも俺が料理して、嫌いなのに味噌汁に入れて消費させられて……」 何、今更その恨み節。 「悪かったわよ。特に好き嫌い無いって聞いていたからさ。じゃあもう二度と食卓に出さない。それでいいんでしょ」 「いや、食べられない訳じゃないし、嫌いだけれどどうしても駄目ってほどじゃないから」 「ほら、そう言うから私も覚えていなかったのよ。嫌いというより苦手なんでしょ」 「ううん、食べられるけれど嫌い」 あーもうめんどくせーな!
えのき美味しいのにな……油揚げとえのきと若布の味噌汁なんて、最高なのに。 と私がぶつぶつ言っていると、 「まあ食べられない訳じゃないから……」 どっちなのさー!
2011年01月18日(火) |
ソーシャル・ネットワーク・ビジネス |
昨年末、友人に誘われてミクシィに入会したのだが、クリスマス・ツリーの飾り付けアプリしかやっていない私。 クリスマスもとっくに終わった今は、完全に放置状態である。
そもそも嫌いなのだ、ミクシィなんて。 お友達の紹介が無いと入れないなんて面倒だし、下手すりゃ2ちゃんで祭りになるばかりか、身元まで探られて暴露される。 そんなの真っ平御免だ。 本名や顔写真まで晒している人もいるが、ケンタッキーでゴキブリを揚げたゆとりの話などを聞くと、恐ろしくて仕方ない。 いや、普通の人はそんな事しないけれど、どの発言が何の引鉄になるかは判らない訳で、様々な危険性を考えると、こうして匿名日記で好きな事書いている方がずっと気が楽でいい。
さて、海外ではフェイスブックとかいうのが流行っているらしい。 詳しくは知らないが、話によると、世界規模のミクシィみたいなものかと。 それを考え付いた学生は大金持ちになって、とうとうその話が映画化されたという。 前述の通り、私はひっそりと生きて生きたい人間なので(本来は目立ちたがりだが面倒事が嫌)、フェイスブックを開発する人の気持ちも、登録する人の気持ちもさっぱり判らないのである。 そういう話をしていると、主人に言われた。 「自家撞着だなー。シオンはお金持ちになりたいのに、ビジネスチャンスを自分で掴もうとしないよね」 「は? 別に矛盾していないと思うけれど。私は貴方と違ってお金は好きだけれど、金儲けをしたい訳じゃないもん。だから常に一攫千金を狙ってるんじゃん!」 そして私は主人から、別の星の生き物を見るような視線を投げられたのだった。 視線が痛いよ〜。
だってソーシャル・ネットワークって怖いよ……。 同窓会で先輩の名前を見付けてこっそり覗いてみたら、色々と大変な人生を送っているみたいで、ひょえーと退いた。 暗い家庭なんてのは、今より遥かに世間知らずだった当時の私には想像も付かない世界で、TVドラマの中だけの話かと思っていたのに、それが身近に存在していたとは。 当時から変な人だとは思っていたが、そんな背景があったとは……それにしても何故ミクシィで本名入りで暴露するのさ。 という訳で、やはりああいうのは恐ろしいと思った。
「ジェイミー・オリヴァーの給食革命」という2005年製作のイギリスの番組を見た。 当然、吹き替え版である。 わうわうサイトの説明は、以下の通り。
イギリスの学校給食は、20年前に政府の管轄を離れ民間業者に委託されるようになって以来、質の低下が問題となっていた。その事に危機感を持っていたセレブレティ・シェフのジェイミー・オリヴァーは、「育ち盛りの子供達に健康的な食事を」と、給食改善の運動に取り組む事を決意する。 ヘルシーな給食作りの実践の場となったのは、ロンドン南都のキッドブルック中学校。栄養価の低いジャンクフードが中心という給食の実態を目の当たりにする。そうした食事が子供達の健康に与える悪影響を調べてショックを受け、自分で考えた栄養豊富な料理を給食に出そうと試みるジェイミー。 だが彼は、加工食品を温めるだけの作業に慣れた調理師からの反発、子供たちのジャンクフード嗜好と野菜嫌い、一食あたりわずか37ペンス(日本円で約80円)という少ないコストでのやりくりなど、数々の問題に直面する。 ジェイミーはイギリスの給食に革命を起こすことはできるのでしょうか?
イギリスと言えば、世界で1番メシがマズい事で有名だという。私は食った事も行った事も無いので、あくまで伝聞だが。 そんなイギリスの学校給食は、噂に違わず酷い物だった。 材料が何なのか全く判らない、油で揚げたクズ肉の加工品。 野菜は無し。 お弁当派の子供もいるが、家から持って来たのは、チョコやスナック菓子……それお昼「ご飯」じゃないし。 まず思ったのは、織田裕二じゃないが、
日本に生まれて良かったー!! であった。 いや大袈裟じゃなくて。 貧乏人は麦でも食ってろという主義の私でさえ、ここは税金投入してもいいでしょ……と思うほど。 イギリスの子供達(当時)に同情を禁じ得なかった。 そんな酷い給食を、健康的な内容に変えようと奮闘するカリスマ・シェフのドキュメンタリーである。 給食のおばさんと子供達と親と行政の意識を変えて行くのだ。
というかさ、アレルギーがあるなら兎も角、好き嫌いばかり言う餓鬼には 「嫌なら食べなくて宜しい」 と躾けないものなのか? それと子供達は、「作ってくれた給食のおばさんに対する感謝の念」というのも持ち合わせていないらしい。 それって教育の一環だと思うんだけれどなあ。 もうこいつ等北朝鮮に送り込めよ……と、食わず嫌いで我が儘ばかり言う餓鬼共に、何度苛々した事か。 それと、給食のおばさん達のやる気の無さといったら! 文句を言いつつも、仕事なんだから、とまずは言われた事を忠実にやるのが普通だと思っていたが、この人達ってば、文句しか言わないよ……何故権利ばかり主張するのさ。 日本人ってよく言われるようにかなり勤勉な民族なんだ、とイギリス人とのギャップに吃驚した。
イギリスの文化(なのか? あの不味そうな給食と不平不満ばかりの労働者)には驚いたが、番組はなかなか面白かった。 録画した私より、主人の方が一所懸命見ていたぐらい。 でもあの教育大臣、絶対ジャンクフード製造業者から献金貰ってるだろ(笑)。 番組ではそこまで突っ込んでいなかったが、そこまでレポートして欲しかったなあと、個人的には思うのだ。
2009年公開の邦画である。 TVの宣伝を見てこれは面白そうだと思ったのだが、直にわうわうで観られるだろうと、結局映画館には足を運ばず仕舞いだった。 映画通は劇場で観るんだろうが、私は所詮素人だし、自宅で観る方が性に合っているようだ。 お金払って他所の餓鬼や躾の出来ない親に苛々したりするなんて真っ平。(でもクラシックはホールでライブを聴きたいという矛盾) 何より、家なら途中で止めてトイレに行ったり飲み物を取りに行ったり出来るし、気兼ねせずに馬鹿笑い出来るし、主人と一緒なら巻き戻して解説を求める事も出来るのだ。(主人は時に迷惑そうだが。そして何故そんなに飲み込みが悪いのかという、訝しげな視線も投げかけてくれる)
私の予想に反して1年以上も経ってから漸く観る事が出来たこの映画、予想通りに面白かった。 最初は「実在の事件をモデルにしている以上、被害者もいる事だし、笑っていいのかどうか」などと変な遠慮があったのだが、これは思い切り笑っていい映画なのだと、笑える場面3つ目にして、やっと判った。 後は遠慮無く笑わせて貰った。 ノー、ドント・キルユー!とか最高。こういうの大好き。 SFなの?これは……という風に終わりそうだったが、いやいや、最後まで楽しかった。
堺雅人のキョドって泳ぐ目が、実に良かった。 下手な英語もどきしか喋っていなかったのに、終わり近くになって、まさかの発音に吃驚。吹き替えじゃないよね? 元から英語の出来る俳優さんなのか知らないが、内野さんも発音は完璧(と英語の話せない私には聞こえた)。 やはり、その言語を喋れるという設定なら、完璧に発音もマスターしてくれないと、観ている者は興醒めしてしまう。 「大地の子」の上川さんは、ネイティブに吹き込んで貰った中国語の台詞を、完璧に覚えられるまで繰り返し聞いて練習したそうだ。 それに対して酷かったのは、「ハケンの品格」の篠原涼子。 何だあの「А что」は……長い台詞なんて無かったんだから、шの発音ぐらいマスターしとけや。 大泉洋の方が、まだ発音は良かったぞ。彼は大学も北海道の人だから、恐らく2外辺りでロシア語を取っていたんじゃなかろうかと憶測。 ……話がだいぶ逸れたが、要は、 ・クヒオ大佐は楽しかった。オススメ! ・役者は外国語ペラペーラという設定なら、ちゃんと発音もそれなりにして欲しい。 というお話でした。
センター試験初日。 学生時代に後悔を残す私としては、受験生達が羨ましい。 競争相手はゆとりだし、少子化でライバルも減っている。 今なら東大だって楽勝なんじゃないか。 あっでも、受験生も今どきのゆとりなのか……。
大学で教えているいとこから聞いた話。 同僚の教員が学生達をゆとりと言って馬鹿にしたら、その中の1人が切れたらしい。 好きでゆとりになった訳じゃない、あんた達大人のせいだろ!って。 うんまあ、そこで切れちゃうのがゆとりだよね。
全国的に広がったタイガーマスク現象。 TVで見たところ、「伊達直人」の「達」が、幸いに之繞というのが少なからずあったようだ。 日本の識字率は高いと言っても、ゆとりでもない大人が、母国語なのに満足に読み書き出来ないのは、流石に恥ずかしいと思う。 「伊達直人」を名乗るなら、ちゃんと正しく書こうよ……。
2011年01月14日(金) |
子供の寄付行為について |
全国に広がる善意の輪。 今度は小学生のタイガーマスクまで出たらしい。 友達同士で小遣いから出し合って、買った物を寄付したという。 偉いね、立派だね、という声があちこちから聞こえそうだが、うちの主人は怒っていた。
「親がどんな思いをして稼いだ金だと思ってるんだ」
家が裕福だろうが貧乏だろうが、小遣いは親が我が子のために与えた物であり、他所の人間に横流しさせるための物ではない。 何かがすとんと、腑に落ちた気がした。 小学生達のした行いは、褒められる類の事である筈なのだが、果たしてそうなのかどうか、私は心の中にもやもやしたものを抱えていたのだ。 よく行くスーパーで先日、慈善団体か何かの貼り紙を見掛けた。 「お年玉の中から、世界の恵まれない子供達に」 とか何とか書かれており、文面は定かではないが、世界には満足な食事すら与えられずに死んで行く子供が大勢いるので、あなたが貰ったお年玉の中から幾らか寄付してあげてね、という内容であった。 その時も、私は同じもやもやを感じたのだ。 お年玉などの小遣いの所有権は子供にあるのかも知れないが、保護者をすっ飛ばして、判断のままならない子供達に直接訴えかけて、言い方は悪いがそこから巻き上げる遣り方は、大人のやる事として如何なものか、と思ったのである。 それを主人に伝えると、彼も同意してくれた。 「それは24時間テレビと同じだな。貧乏人から金を巻き上げて、更に貧乏人にばら撒く。しかも子供相手に。悪質だ」 それを聞いて私は、日本の海外援助を思い出した。 日本は中国に援助して、中国は他の国に援助しているらしいが、構造的に同じではないだろうか。
子供は兎も角、大人の寄付行為はその人の自由であり勝手だが、我が家では積極的な寄付は一切していない。 せいぜいが町内会の赤い羽根募金ぐらいか。これは断ると角が立つので、500円の臨時会費だと割り切って払っているが、出来れば断りたい。 貧乏人はとっとと死ねという訳では決して無いが、それは個人の、しかも一般庶民の善意に頼るべきではないと思うからである。 我が家はちゃんと税金を払っているのだから、その中から行政がやって欲しい。
知り合いの学校では、生徒の寄付行為を禁止している。 子供の動機は純粋だ、恵まれない人達のために自分達は何をして上げられるだろう。 そこで全校生徒から寄付を募って、そのお金を寄付しようという事で教師に相談したが、教師である知り合いは駄目と言った。 そのお金の出所は? 結局親の金だろう。 寄付をしたければ、自分で金を稼げるようになってから、その中からするべきだ。それが筋だろう。 お前達の心掛けは立派だ。その心は忘れないで欲しい。 大人になって、世の中をもっと良くするために、今はしっかり勉強しなさい。 知り合いは生徒達に、そう言ったそうだ。
自分で言った事なのに、言った本人が聞いていない、覚えていない。 それは寝言である。
何かの流れで暴力の話になり、そう言えば私は自覚の無い暴力を振るうのだったと思い出し、主人に訊いてみた。 「最近は、寝ている間に貴方の事を打ったり殴ったりしていない?」 「うん、大丈夫だよ。このところ寒いからねえ。布団から手も出さずにじっとして大人しく寝ているよ」 冬は暴れないのか……寒いからというのは兎も角、痛い目に遭わせていないのならいいかと、取り敢えず安心した。
「でもシオン、寝相だけじゃなくて寝言も凄いよね!」
えっ。 それは初耳だ。 「割と言うよ。肘鉄と違って、寝言で起こされたってのは無いんだけれど、僕がトイレに起きようとしたら突然笑い出したり。結構吃驚する」 「ご、ごめんね……とんと覚えが無いのですが(汗)」 「まあ覚えていないから寝言なんだけれどさ。1番面白かったのは、 『やれるもんならやってみろ!』って叫んだ事かな。思わず振り向いて、『えっ』と問いかけたんだけれど、シオンはすぴーって寝息を立ててた(笑)」 お、覚えていない……。 一体何の夢を見ていたのだろう、私は。
先日、一寸したパーティーに出席した。 前日に里帰りから戻ったばかりで疲れていたけれど、出席すると返事をしてしまった以上ドタキャンは大人として如何なものかと、頑張って出掛けたのだ。
私のテーブルは、両隣が知り合い、向かい側が初対面の人達で構成されていた。 挨拶をして、食事をしながら談笑していたが、トイレに行くために席を外した時、知り合いに声をかけられた。 「私のテーブルの人達、話が合わないのよ〜。だから春さん、席を替わってくれない?」 えっ何それ。 替わるのは吝かではないが、向こうのテーブルで理由を訊かれたら、「あなた達とは話が合わないんですって」と正直に答えていいの? お茶を濁すとしても、そんな理由で席を替わるなんて、向こうのテーブルに対して失礼だとは思わないのか。 参加者の大半は知り合いだけれど、仮令知らない人が相手でも、同じテーブルに着いた以上は、にこやかにお話しするのが大人だと思うのだけれど。 だから中身が子供の私だって、共通の話題を探したり、楽しんで貰えそうな話題を提供したりと、一応努力をしているのだけれど。 何か嫌な事でもされたのなら兎も角、自分がつまらないから私に席を替われって、それって大人の言う事? 割と親しくしていた人だったが、私のいるテーブルに来たいと言うならまだしも、私と席を替われという事は、私の事はどうでも良いという事で、これまた私に対しても失礼な話である。 いい歳した人がこんな事を言うなんて……とかなり驚いた。 「もう席に着いちゃったし、荷物も置いてあるし、今日は一寸」 とその場でお茶を濁しておいた。 仮令年下相手でも、私はあんな失礼な振る舞いはしないようにしよう、と新年から決意した出来事であった。
そこそこ楽しかったけれど、上記の出来事以外にもムッとした事があり、出費も嵩むしマイナス面が多いと判断したので、今後はお断りしようと思った。
全国のあちこちに現れるタイガーマスク。 一緒にニュースを見ていた主人が、 「伊達直人ばっかりでつまんないな。そろそろ『ミスターX』あたりが出て来てもいいと思うんだが。或いは明後日の方向で、『矢吹丈』とか『丹下段平』とか」 と言う。 矢吹丈と丹下段平なら知っている。「明日のジョー」だよね。 けれど、ミスターXって誰? 知らないので訊いたところ、「タイガーマスク」の登場人物なんだそうで。ふーん。 そんな私は当然、「伊達直人」と聞いても誰それ状態だった。 勿論主人は「タイガーマスクだ!」とすぐ判ったらしい。 こういう時、主人との世代間ギャップを感じる。 それとも単なる性差? 兄弟でもいない限り、普通の女の子はプロレス漫画なんて見ないもの。
そんな話をしていた翌日のニュース。
> 10日夜、兵庫県姫路市の児童養護施設前にランドセルが置かれているのを > 施設職員が見つけ、県警に11日朝連絡した。添えられた便箋には、 > 漫画「あしたのジョー」の主人公「矢吹丈」の名前で「そろそろ俺の > 出番かな」と書かれていた。
「うわあ、本当に出たよ……」 と呆れる私に、 「僕と同じようなことを思った人間がいたのか」 何故か嬉しそうな主人であった。 「しかし惜しいな。どうせなら『丹下段平』でお願いしたかった」 そこまで言うなら、アンタがやれば。 但し、お小遣いの範囲内でね。
2011年01月02日(日) |
映画「おとうと」……脱落 |
年末年始は借り物のDVDやこれまで録画し溜めた番組を見て過ごしている。 そろそろ容量も一杯になって来たので、ぼちぼち減らさないとね、と映画「おとうと」を観た。
ハイ、20分で脱落。
映画冒頭から漂う寅さん臭に、これはフランス映画同様、私には合わなさそうだと思ったら、やっぱり駄目だった。 一緒に観ていた主人が、開始20分で、 「何か苛々して来た」 と言ったのだ。 品の無い大阪弁、熱狂的阪神ファン、酒乱と、彼の大嫌いな要素が揃ったので、限界だったらしい。 私も、最後には涙涙の感動物語らしいと聞いてはいたが、感動なら他の映画やドラマでもいいや……という気分になったので、停止ボタンを押してそのまま消去した。
吉永小百合演じるあのおっかさん、おかしいよ。 自分の娘よりも弟の方が可愛い訳? 幾ら綺麗でも、こんな母親じゃ嫌だわ。 娘の晴れの日なんだから、問題行動を起こすと判り切っている弟を切るのが当然の判断だと思うのだが、どれだけ弟に甘いんだよ。 ましてや婿さんの方は家柄が良いのだから、スタートラインから不利な花嫁側がより不利になるような状況に追い込んでいるこのおっかさんが問題だと、私は思った。 うちの母親なら、いきなりやって来た招かれざる客のために席を作るなんて馬鹿な事はせずに、迷わずこの弟を式場から摘み出してくれるだろう。 問題児の弟に1番近い、このおっかさんとその兄が防波堤にならずして、誰がこいつを押さえ込めると言うのだ? 体を張って止めるべき立場にいるのに、多くの人に迷惑がかかるのを手を拱いて見物しているだけで、嵐が過ぎれば俯いてただ謝るだけ。 これでは何も解決しないのに、馬鹿なの? このおっかさんが弟を甘やかしているのが、全ての元凶なのではないか、と私も苛々が頂点に達した所で主人の先程の台詞。 やはり精神衛生上宜しくないね、正月から肌に合わないのを観るのは。 唯一面白かったのは、問題児の弟(花嫁の叔父)をうんこを見るような目で見る、花嫁の祖母の表情。 笑えたけれど、あのお祖母さんの気持ちは凄くよく解った。 私もああいう下品な人、大っ嫌いだもの。
そもそも私、寅さんも嫌いだからなあ。 あれは開始5分で駄目だった。 国民的映画などと言われるが、人気の秘密を理解しようとすらもう思えない。
今年は自宅で年越し。 どちらの実家にも行かなかった。 去年も自宅だったが、主人が寝込んでいたので、1人で年越しだったな……。
私の実家は本家ではなかったので、所謂お節料理という物に縁遠かった。 なのでTVなどで目にする重箱に綺麗に詰められた御節に、憧れが募った。 自力で作る腕も気力も無いものの、いいなあいいなあと言っていたら、主人がネットで注文してくれた。 クール便で大晦日に届き1日かけて冷蔵庫で解凍した御節を、NHK教育でウィーンフィルのニュー・イヤー・コンサートを見ながら美味しく頂いたが、グルーポンとかいうところでバードカフェの御節を頼んだ人達は散々な目に遭ったようだ。 「グルーポン おせち バードカフェ」で検索すると画像も出て来るが、これには同情を禁じ得ない。 2万円の御節を1万円で!と謳っているが、そもそもこれが2万円とは信じ難い代物である。 しかもクール便ではなく常温で届き、傷んでいた物もあったとか。 1万円を払ってわくわくしていたのに届いたのがこれとか、泣きたくなるわ。 正月からこんな目に遭うなんて、気の毒過ぎる……。
因みに我が家で頼んだのは楽天からで、主人はちゃんとそのお店のサイトも調べて、ここなら大丈夫と判断して注文してくれたらしい。 食べ物に関しては本当に鼻の利く亭主で良かった。
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