天上天下唯我独尊

2005年08月27日(土) 公示前のテレビから

今回の選挙の共産党のキャッチ・コピー、「確かな野党」。
これを聞いたうちの主人。
「私だけ……? 『確かな野党』より、『確かな与党』が欲しいと思うのは、私だけ……?」
「ぶははは! 貴方うまいなあ〜。でもさ、『確かな野党』ってどんな野党かしら?」
「取り敢えず、何でも与党に反対するんじゃないか? 与党が『郵政民営化するぞ!』と言えば『郵政民営化絶対反対!』。そのうち与党が『9条護憲!』と言えば『護憲絶対反対!』、『戦争反対!』には『戦争賛成!』って言うぞ。それでこそ『確かな野党』だ。頑張れ共産党!」
……本当か?

TVでは、選挙運動の様子を取り上げていた。
見ていると、話題の広島6区をノーヘルで颯爽と走る議員が。
ヘルメット被らなくていいの!?と吃驚したが、主人によると、あれは法律上ノーヘルでもOKな乗り物らしい。
(一応ネットでも調べてみたら本当だった。疑ってごめんよダーリン)
すると今度はムネオちゃんが、車に乗って元気に手を振っていた。
「箱乗りだよね。あれもいいのか!?」
「いや、あれは駄目だろう! 道交法違反だよ」
幾ら北海道が生んだスーパースター・ムネオでも違法は違法だ。
地元警察、ちゃんと取り締まれよ!
しかしなあ……真っ先に回るのが建設業関係かよ、流石ムネオちゃん。
未だに地元では彼の人気が高いというのは本当なのだろうか。
都会の人間は知名度の高い人間に弱いが、田舎の人間は伝統あるものに弱く、なかなか新しいものに変えたがらない。
未だに新潟の人間が田中角栄を、山形の人間がバ加藤紘一を、岩手の人間が小沢一郎を盲目的に支持するのと同じか。
それを考えると、今回刺客だの落下傘候補だの言われている、地元とは縁もゆかりも無い人間を候補に立てるのは良い事だと私は思う。
そもそも国会議員は、地元のためでは無く、国のために働くべきなのだから。



2005年08月19日(金) しずかちゃん対ホリエモンの出来レース

ライブドアの堀江貴文社長が、国民新党の亀井静香氏と同じ広島6区に、無所属で出馬する事を正式発表した。

今週に入ってから、ホリエモンが出馬するらしいとか、民主党岡田党首と話しただのいや会っていないだのと様々な報道がなされていたが、本当に出馬するのか……。
社長を辞めて、自民党から出て欲しいとの要請は断ったため、無所属で立候補する事になったらしい。
でも無所属で出馬するのに、自民党本部で記者会見か。
残った自民党議員に、参院からわざわざ衆院に鞍替えさせたり、選挙区を替えて潰したい奴にぶつけたり、小泉自民党はもう何でもありだな。
自分に付いてくれた議員達をいいように使い、単なる駒としか見ていない。
んで小泉本人は、いつも通りに自分とこの選挙区から出るのか?
堀江社長の立候補なんてただの売名行為じゃん、本気でしずかちゃんをぶっ潰したいなら、小泉が自分で出りゃいいのにさ。

ここまで考えて、鈍い私も気が付いた。
つまり、本気で亀井静香を潰そうとは思っていないって事か?

ダーリンの推理はこうだ。
「縁もゆかりも無いホリエモンが広島に行ったって、亀井に負けるのは目に見えている。自民党の中に亀井の子飼いがいて、亀井が勝てそうで、且つ注目を浴びるような相手をぶつけたって事さ」
「ええー、そうなの? 自民党って今や総裁小泉のものなんだから、小泉が好きなように采配振っているんじゃないの?」
「いや、そうでもないんじゃないか? 判らないけど」
判らないのか……でもダーリンが言うと、本当にそう思えちゃうから不思議だ。
もしかして、私がマインド・コントロールされているだけなのか?



2005年08月16日(火) お山の大将

綿貫前衆院議長と一緒に自民党を離脱して、新党を結成すると言った亀井しずかちゃん。
しかし、郵政民営化法案反対議員が集合してくれるかと思いきや、期待したほどには人が集まらなかったらしい。
そのニュースを聞いたダーリン、大笑い。
「そりゃそうだよ! 亀井と綿貫だぜ? 誰があいつ等と一緒にやりたいと思うよ? あいつ等、自分がよっぽど人気者だと思ってんだな。すげえお目出度いぜ!」
「うん。どう見ても『古い自民党』だもんね。新党の名前も、新党だけど『古い自民党』でいいんじゃない?」
更にニュースを見ていると場面は変わり、しずかちゃんが安倍幹事長にこう言った。
「残念だよ。君を総理大臣にしてあげたかったのになあ」
それを聞いたダーリンは、更に大笑い。
「見た!? 今の安倍幹事長の顔! 『何で俺がお前にそんな事言われなきゃならない? 何でおめえに総理にして貰わなきゃなんねえんだよ?』って顔をしてたぞ」
言われてみれば、幹事長は迷惑そうな表情をしていた。
「すげえな亀井! こいつどこまで自分が偉いと思ってるんだろう。もうこいつは落選してくれ、頼むからホントに」
「俺様」な人間だから政治家になるのか、それとも政治家やっているうちに「俺様」になってしまうのか。

本人が 思うほどには 人気無く(しずかちゃんに捧げる句)



2005年08月13日(土) 丸 三角 刺客

愚妹ドビーを駅まで送り、家に戻ると、丁度「ワッツ!?ニッポン」が始まったところだった。
司会は大塚範一アナウンサー。この人は歳が歳なだけに、フジテレビの中ではまともなアナウンサーだと思っていた。
しかし、私は耳を疑った。
何と「刺客」「しきゃく」と読んでいるではないか。
「ええええ〜〜〜!?」
「有り得ねー! プロのアナウンサーがっ」
ダーリンと2人、TVの前で仰け反ってしまった。
いや、でももしかすると我々が間違っているのかも知れない、と謙虚な気持ちで、一応辞書を引いてみた。
「しきゃく、しきゃく……うちの辞書には載ってないぞ」
「当たり前よっ。そんな言葉無いってば! 普通に時代劇観てたら解るでしょうが」
と私がフジテレビに抗議の電話でもし兼ねないほどの剣幕で怒っていると、辞書を見ていたダーリンが言った。
「あ、でも『しかく』の読みでも△が付いてる……正しくは『せっかく』だって」
なぬー!!
「『せっかく』なんて聞いた事無い……知らなかったわ。私とした事が」
「うん、僕も初めて知った」
大塚アナウンサーを笑えない、非常識夫婦であった。

ところで、今気付いた事。
うちのPCだと「しきゃく」「しかく」「せっかく」いずれも「刺客」に変換してしまうんだが。
「しきゃく」で変換しちゃ駄目だろー!



2005年08月10日(水) 屋敷しもべ妖精がやって来た

今年も我が妹ドビーがやって来た。
花火大会があるから〜だの、同級会があるから〜だの言うので、
「お前が花火揚げる訳じゃ無いだろ!」
と一喝したところ、
「じゃあ行く〜」
となった。
「その代わり、美味いもん食わせてやるぞ。帰りにはお姉ちゃんの靴下でもくれてやる」(←靴下の意味は「ハリー・ポッターと秘密の部屋」で)
「それは要らない……」

しもべ妖精は、今回も主人の仕事の手伝いである。
そして当然、家の掃除もやってくれる。
一宿一飯の恩義どころか、3泊もするのだから当たり前である。
こいつがいると、いつものように主人にペタペタ出来ないのが困るが、仕事の量が減るのでとても助かる。

花火大会を諦めて来てくれた妹のために、コンビニで花火セットを購入。
スーパーの花火はどうも量が多すぎていけない。
主人も誘ったが気乗りしないらしく、2人で楽しんどいでと言われた。
水を張ったバケツに、マッチとライターを用意する。
蝋燭を探したがどこにも無く(我が家には仏壇が無いので普通の蝋燭は無いが、せめてケーキ用蝋燭でもあればと思ったのだが見付からなかった)、禁断の直付けか!?と思ったその時、花火セットに付録で付いているのを発見。
それらを手分けして持って、アパートの敷地内の砂利敷きスペースに移動する。
近所迷惑にならぬよう、会話は全て無声音に近い小声で行う。
「よし、蝋燭に火を点けるぞー」
とマッチを擦ると、火が一瞬燃えたが、すぐに消えてしまった。
「風が強いな」
妹もライターを使って試みるが、火はなかなか蝋燭に燃え移らない。
何本目かのマッチで、やっと蝋燭に火が点った。
「ドビー、早く花火を!」
と言うも、その火もすぐに風で吹き消されてしまう。
「また消えたー!」
「ちょっとこれ、マッチ1箱無くなりそうだよ〜」
と言いながらヒィヒィ笑い転げる姉妹。
2人とも箸が転がっただけで笑ってしまう年頃なのか、それとも単に昼間の疲れが出てテンションが上がっているだけなのか、おかしくてマッチを擦る手もぷるぷる震える。
再び蝋燭に火が点き、すかさず花火に火を移した。
「やっと1本目だぁ♪」
「ここまで何本マッチを消費したんだろうね」
蝋燭の火はまたすぐに消えたので、1本目が燃え尽きぬうちにと、次々に花火から花火へと火を移す。
「こんな忙しない花火なんて、やった事無いよ!」
「全然花火を楽しむ余裕が無いね。別の意味で楽しいけど」
「楽しいつうか、おかしい!」
2人とも両手に1本ずつ、合計4本の花火を持っているので、あっと言う間に花火は終わった。
花火に火が点いている時間より、火を点けている時間の方が遥かに長かった気がするが、2人とも夏らしい夜のイベントを満喫したのだった。

結局喫茶店のマッチを2箱消費し、ライターも中身が空になっていた。
花火には、蝋燭と植木鉢、そうでなければチャッカマンが必要だと痛感した。



2005年08月09日(火) ミモレット

小泉さんのところに、解散総選挙について話をしに行った森さんが、インタビューに答えている様子がTVに映っていた。
「夜に行ったから寿司でも出るかと思っていたのに、こんな干乾びたチーズを出された」
と森さんご立腹。
政治家の皆さん、森さんが来る時にはお寿司で持て成しましょう(笑)。

森さんが取り出した「干乾びたチーズ」を見た、ワイン&チーズ好きのダーリン、
「そりゃミモレットっていうハードチーズだよ。高いんだぞ! そんな事も知らない奴が日本の総理大臣をやってたなんて……全く!」
こちらもご立腹。
そんなチーズがあるなんて、私も知らなかったよ。
ごめんね常識知らずで。



2005年08月08日(月) はだかの王様

郵政民営化法案が参議院で否決され、小泉首相は宣言通りに衆議院を解散する事になるという。
法案を否決したのは参議院なのに、参議院には解散が無いからといって可決した衆議院を解散するとは、これ如何に。

多くの人が言っている事だけれど、年金問題や拉致問題等、総理には郵政民営化よりも先にすべき事があるのではないかしら。
無駄の多い今の郵政が良いとは思わないけれど、この法案が良い物かどうか、疑問が残る。
少なくとも中間派を説得出来るほど練り上げた法案ではなかったのだろうと、私には思える。
実際投票するのは国会議員だが、その背後にいる一般国民にもわかるように、郵政法案の長所と短所をきちんと議論すべきじゃなかったのかなあ。

今回の問題は、単に郵政族と改革派との攻防という話だけでは無い。
JRやNTTの例を挙げて民営化に賛成する人もいるけれど、国鉄や電電公社の民営化と今回の郵政民営化とでは、そもそも質が違う。
国鉄や電電公社は赤字解消のための民営化だったが、政府が狙っているのは郵政公社の黒字を放出するための民営化である。
黒字分のお金を他に流用したいがための民営化なのだ。
郵政公社が打ち出の小槌ならそれでいいが、一旦放出してしまうと後はジリ貧、というのが外国の郵政事業民営化の失敗例らしい。
一説によると、それで成功した験しはどこの国にも無いのだとか。
そんな話を聞くと、一利用者としては、民営化に不安を覚えてしまう。
反対派も民営化したくないというなら、今のシステムを見直して無駄を省くという努力をして欲しいものだが、そのような自浄作用は無いのだろうか。
ふるさと小包だのなんとかパックだのを出してみたり、コンビニ提携に横入りしてみたり、民間の真似をして民間の仕事を横取りするなんて事はやめて、純粋に郵便と簡保と貯金だけやってりゃいいのに。

ところで、棄権した議員ども!(手にはマイク、首にはタオル)
お前ら、自分が非選挙民になる時は「投票に行きましょう!」なんて言ってるくせに、自分が投票する番になると権利放棄かよ。
「棄権も立派な意思表示です」とかぬかすんなら、選挙の度に「投票に行きましょう」なんてキャンペーン張って、国民の血税を遣ってんじゃねえよ!
(ここでマイクを地面に叩き付け、キメポーズ。カンカンカンカン!)

あれだ、いっそMMOの攻城戦みたいに、選挙したいって言う国会議員が、その都度お金を払って申し込むシステムにしたらいいんじゃないか?



2005年08月04日(木) おフランス

昨年から、習い事をやっている。
始めて間も無く、先生が主人の元上司の奥様であったという事が発覚。
世の中って狭い……特に田舎は。
余裕を持って出掛けようとしても、何故かいつも遅刻ギリギリになってしまう私は、主人からも、
「夫婦揃って遅刻魔だって言われてるんじゃないのか」
と言われる始末。
て事は、貴方もしょっちゅう遅刻していたって事ですよね?

今日も習い事で出掛けたのだが、先生から思わぬお誘いが。
「春さん、一緒にフランスに行かない?」
「え?」
フランスって、欧羅巴にある、首都は花の都巴里の仏蘭西?
先生のお話によると、毎年秋に文化交流で欧羅巴へお出かけになるそうで、毎年教室の誰かをお供に連れておいでだという事だった。
しかし何故、新入りの私に白羽の矢を。
「いやあ、でも私は下っ端ですから……」
国内なら兎も角そんな時差の激しい遠くまで出かけるなんて、と私が尻込みすると、1人目のお供に決定している人が、
「大丈夫よ〜。一寸したお手伝いをするだけだから、一緒に行きましょうよ」
と言ってくれたので、参考までにと渡航費用を訊いてみた。
「そうねえ、1週間ぐらいで35万だったかしら。確かそれぐらいよ」
さ、35万円……旅行代金だけでそれなのだから、お土産だの何だので総額50万円近くかかりそうだぞ。
そうか、それで先輩達が行きたがらないのか。
取り敢えず、主人と相談してみます、と返事を保留した。

帰宅した主人にその話をすると、案の定、
「いいじゃん、折角誘って貰ったんだから行っておいでよ」
とあっさり承諾してくれた。
「私が居なくても貴方がちゃんと身の回りの事を出来るのはよく知っているけれど、1週間も留守にするのよ。寂しくない?」
「ちゃんと帰って来るんでしょ。偶には出掛けておいでよ」
そりゃ飛行機が落っこちなけりゃ、帰って来るけれどさ……ぶーぶー。
基本的に、旅行って面倒なんだよね。
2泊3日でも帰宅後の洗濯を考えると億劫になるのに、1週間しかも海外となれば、宿のバスルームで下着を洗濯しなければならない。
フランスにもコインランドリーぐらいあるかも知れないが、外国の物なんて信用出来ぬ。(第一、説明書きだって読めないし)
洗剤とハンガーと洗濯ばさみを持って行かねばならないのかと思うと、もうそれだけで億劫。
それに外国に行くと、3日で和食が恋しくなるのだ。
昔アメリカ旅行に行った時も、和食シックにかかって非常に苦しかった。
ベニハナとかいう和食レストランに連れて行って貰ったが、あんなの和食じゃねー!
パフォーマンス付きで調理しているのは東南アジア系だし、味付けは全てアメリカナイズされているし、この売国奴が!とロッキー青木をこっちがロッキーになって殴りたくなるほど酷い物だった。
日本のおフランス料理さえ碌に食べた事が無い私が、本場のおフランス料理について行けるのだろうか。
取り敢えず、お許しが出たので行きますと先生に電話をしたものの、不安が尽きない私を尻目に、ダーリンはパンフレットを見ながら、
「ボルドーにも行くのか! フランスはワインとチーズの本場だからなあ。いいなーシオン、代わりに僕が行きたいぐらいだよ」
などと暢気に羨ましがっていた……。

花の都巴里には憧れるが、私、英語だって自信が無いのに、フランス語に至っては全く解らないのだ。
どうするアイフル。
取り敢えず、第2外国語でフランス語を学んだという妹に頼んで、CD付きテキストを送って貰う事にする。



2005年08月02日(火) 配当の甘い罠

☆6月25日分加筆、6月26日分を新たに追加しました。

俳優の渡辺裕之が、破綻した資産運用会社の広告塔ではなかったとの弁明記者会見を開いた。
この「ジェスティオン・プリヴェ・ジャポン」という会社に、渡辺は1億2000万を投資したという。
配当は無かったのかという記者の質問に対し、「ありました」。
金額を聞かれると、470万ほどだったと答えた。
3箇月で40〜60%の高配当を謳っている会社に、470万程度の配当で1.2億も注ぎ込むって……。
1億が5〜6億になればいいと思ったって……。
悪いけど、アンタ馬鹿でしょ?
しかも奥さん(女優・原日出子)には内緒だったって、有り得ないだろ!
幾ら自分で稼いだ金で、妻にも稼ぎがあったとしても、それは夫婦の共有財産でしょうよ。
奥さんは何と言ってましたか?との質問に対し、
「やっぱり騙されたのね、と言っていました。怒られる事も覚悟していましたが、しょうがないわねえという感じで。夫婦の危機という事は無く、却って絆が深まったかなあと」
などと答える渡辺が、益々馬鹿に見えた。
そりゃ奥さんも、怒りを通り越して呆れるしかないでしょうよ。

1箇月ほど前にも、「リッチランド」とかいう健康食品販売会社が、出資法違反で調べられていたが、豊田商事事件以降、こういう話は後を絶たない。
(尤も豊田商事で騙された老人達は、配当が目的と言うより、セールスマンに話を聞いて貰えるのが嬉しくて買っちゃったらしいが)
マルチに嵌まる人と、こういう甘い話に乗る人は、殆ど同じだと思う。
よく考えてみれば解る筈なのだが、そんなに美味い話なら、誰にも教えないって、普通。
それに、マルチのように勧誘した人間の数に比例して儲けが入るものは、もし全世界の人間が勧誘されてしまったら、その先に発展は無いのだ。
絶対おかしいだろ、それって。

先日うちにも投資会社からの電話があった。
何故うちが標的になったのかは知らないが、電話の相手は若い男だった。
「昨日お電話しました○○という会社です。アンケートのご協力有難うございました」
ああそういや入ってたなあ、電子声のアンケートが。
「いえ、うちは別に協力してませんけれど。留守にしていたので勝手に録音されていましたが」
「そ、そうですか」
しかしそこで怯む相手ではない。
「投資や配当に興味はありませんか」
「ありません(きっぱり)」
「でも、誰でもお金儲けには興味がある筈でしょう」
「ありません(更にきっぱり)。今ある分だけで充分です。人間、欲をかいたら碌な事になりませんから」
「でも、お金はあった方が嬉しいですよね?」
流石百戦錬磨のセールスマンだ。このままでは勝てん。
「そりゃあ無いよりはあった方がいいですが、あり過ぎても不幸なものですよ。(勿論あり過ぎた事なんて経験した事がないが、それを言っちゃあおしめえよ)」
「でもですね、」
「メシの支度があるんで失礼しますわ。金儲けにゃ興味無いし、忙しいんで。じゃっ」
そうして私はさっさと受話器を置いた。
そんなに儲かるならてめえがやれよ!



2005年08月01日(月) 文庫結び

主人の晴れ姿を見に行って来た。
お祭りの日と重なったので、浴衣に挑戦。
先にシャワーを浴びたのに、帯で悪戦苦闘、3回も結び直す破目に。
着付けが完成した時には再び汗びっしょりになってしまっていた。

支度に手間取ってしまい、バスでは間に合わないため、タクシーでゴー。
最近タクシー使ってばっかりで、気分はすっかり林眞須美。金額は桁違いだけど。

で、うちの主人。
惚れ直したかも(笑)。
うむ、格好良かった。
私はこの人を支えなきゃいけないんだなあ、と改めて思った。
それが私の義務であり、誇りなのかも知れない。
と毎年思うのに、全然実践出来ていないのが困る。

主人が余りにも忙しそうだったので、折角の浴衣姿だったのに、見せずに帰って来た。
すっかり暗くなった夜道を、空腹の余りコンビニで買った唐揚げをぱくつきながら、カランコロンと1人で歩いて帰った。


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春 紫苑 [MAIL]

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