ま お の 日 記...まお

 

 

可愛げ。 - 2004年04月03日(土)

 7時台の列車に乗るというのに、昨日は全く用意もしないで寝たので、そのツケが来て、今朝は化粧も洗髪もせずにとにかく列車に乗る。
 発車してから、遠軽という場所でスイッチターンする旨の社内放送まで寝てしまう。
 K市に着き、駅前でミスタードーナツを買い、早めのチェックイン。
 で、慌てて髪の毛を洗う…(泣)。情けない。こういうことをしている最中は本当に情けなくて、本当に私はオンナ失格なんだなあ、と思う。
 それだもん、周囲から女性として扱われなくて当然だよなあ。

 もっと、出して行こうよ!!!←何を?
 
 と思うけど、それを深化させて実行に結実させる暇がないのも事実で。
 髪の毛乾かして、化粧して、病院に急ぐ。


 病院に着くと、A木くんがげんなりしていた。
 一昨日私がお別れしたときとは、明らかに顔色が違う。「何でそんな、顔を土気色にしてるの?」
「大変っスよ」
このひとがこんな投げやりなのは、本当に大変だったのだ。
 何が大変だったのかは省略するけど、それを克服するのに彼は今朝方まで病院で作業をしていたらしい…。
 自分がいないときにこういうことがあると、別に私は何も悪くないのだが、すごく申し訳ない気分になってしまう。
 ごめんねA木くん。

 そんな土気色の空気の中、リーダーは、やはりいつもの14時台に着く列車で来た(ちなみに私の乗った列車は11時台に到着)。別に彼に悪気はないのだけど、今日は午後から院内に端末を配って歩く日で、しかも昨夜「大変なこと」が発覚して一部作業員が半徹夜になっていることを考えると、全くタイミングが悪いというか…。まあ、偶然が重なってしまった結果だが、軽〜く許せない気分になってしまう。
「○川さん、何時に来たの?」
「朝イチです」
「そ、それは早いね」
「基本ですから」

 基本。


 …ふーう。
 こんなこと言うから可愛げのない女だと思われてるんだろうなあ…。

 何か、もう、どうでもいいや。


...

親鸞上人の悪人正機説。 - 2004年04月02日(金)

 朝5時半起床。
 朝イチの列車で札幌に帰る。

 デパート名は明かさないでおくが、オンワードの服屋さん・23区のお店。
 一ヶ月くらい前に入ったときの店員さんがすごく良い方だったので、またお会いできるかと思って来たけど、今日は違うひとだった。
 ――顔がノーメークだったからか、汚いコートを着ていたせいか、店員が全く声をかけてくれなかった。
 最も私なんかよりずーっと「買います」というオーラを出した子供連れの奥様が先にフィッティングルームに入っていたので、店員さんはそっちにかかりきりさ。…平日だからゆっくり楽しい買い物ができると思って来たのになあ…。
「試着します?」
って、やっと声かけてもらったものの、私が彼女の本命じゃないことがミエミエで、昨日までの激務と今日の移動の疲労の前には、その店員の態度が横柄にしか映らなかった。
 試着してても声かけてくれないし。
 頭に来たので、試着した服を丸めてガラスケースの上に置いて帰ってきました。心の中で「私に声をかけなかったことを後悔しろー!!」と絶叫して。

 23区なんて別のデパートにも山ほどあるんだから、買い物は別のところでしてやるー!!!


 私、自分がこういう立場に立たされると思い出すことがみっつある。


 ひとつは、映画「プリティウーマン」で、主人公のヴィヴィアンが、パーティ用のドレスを買いにロデオドライブの高級ブティック街に行くのだけど、店員さんに相手にされなくて(相手にされないどころか、それと分かる格好をしているのでバカにされてしまい)買い物ができず泣きながらホテルに帰るシーン。
 彼女はホテルに帰ってから言うんだよね。
「お金は持っているのに、売ってくれないんだもの」って。


 ふたつめは自分の経験。
 私は田舎モノで、東京で学生生活を送っても、目を見張るほど垢抜けもしなかったので、何を着てもヤボったくなるのね。美人でもないしね。
 だから今日の23区に限らず、店員が進んで声をかけたくなるタイプではないんだ。それは自分でも分かってる。
 でも買うときは買うワケ。必要だからね。
 …実家に住んでた頃なんて、どんな金額も現金払い(今考えると自分が信じられないけど)。
 だから、初回の最初冷たくされても、2回目は店に入るなり「こないだのスーツどうでしたか?、パンツどうでしたか?」なんて言われて声かけられる。たぶん、店員さんもそういうマニュアルに従っているだけなのだろうけど、嬉しい反面、すごくひんやりしたものも感じる。


 みっつめは、親鸞上人の悪人正機説。
「善人なおもて往生をとぐ いわんや悪人をや」だっけ?、あれです、あれです。
 行いの正しい善人でさえ、仏にすがって往生したいと思うのだ、なお救いの必要である悪人がそう思わないはずはない。
 言い換えて。
 今既にイケてる女の子だって、もっと可愛くなりたいのだ。ダッサい女の子が可愛くなりたくないワケがないではないか!(反語=強い肯定)


 だから声かけてくれー!、店員のみなさーん!!



 結局買い物は、宇多田ヒカルのベスト盤くらい。
 それから、そのCDを搭載して車で会社に行った。

 会社に行くと、パソコンにはメールがどっさり溜まっていた。
 その中に、退院したH田さんのメールがあった。
 …実はH田さんはアキレス腱を切断して入院していたのだ。一ヶ月くらいのその入院の間、私はお見舞いに行きたいと思いながら遂に実現せず、彼女は退院してしまったことになる。
 その罪滅ぼしではないが、まだ歩くのも不自由らしいので、私が帰りに車で送っていくという申し出をした。

 H田さんの定時退社まで時間があるので、後輩のH田くんに、私の私物VAIOで会社のネットに入れるように設定してもらう。今日みたいにメールが溜まっているのは、やはり問題アリだろう…。私物を会社用にするのは非常にイヤだが。
 H田くんは2月の末の連日の徹夜から身体が回復しているようだった。
「H田くん、太ったでしょう?」
「げ、わかりますか?」
「ウン、顎のラインが、あの修羅場前と同じに戻ってるからね」
「リバウンドってヤツです」
「…戻り幅はリバウンドで間に合ってるの?」
「今のところは」
でも安心した。10キロ急に痩せたままだったら、それこそ大変だもん。それに、男は女より体重が軽いようではいけない!


 ととまるは元気だった。
 出かける前に買った大き目の水槽のおかげで、蒸発による水面の下降も気にならない。良かった〜!

 出張の間、ととまるの水槽は窓に近い明るいところに移動している。何故って、私の不在中、彼の生命線となる水草の光合成を促すためだ。だから、いつもより妙に布団寄りの位置なんだけど、明日場所替えするのも面倒だし、今夜はととまると一緒に寝た。
 耳元でろ過装置の流水音がするのも、何だか心地よい。

 暗闇の中でととまるがふわふわ泳いでいるのを見た。
 ととまるは私がいないときも、ずっとこうして泳いで、朝が来て夜が来て、ずっと繰り返していたんだなあ、と思ったら涙が出た。


...




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