神田うのの手。 - 2003年08月30日(土) 明日は、同期入社同士の結婚式だ。 9:30に自宅を出て、駅前のロフトに入っているネイルサロンに行った。水曜日の昼休みに会社の公衆電話から予約をしていたのだ。 悪いけど、今回は気合いの入り方が違う。 おーほほほほ、私の人生は私が主役なのよ、誰の結婚式に出席しようが何しようが、さー!! …この姿勢でバレたかも知れませんが、私は今回の結婚式には参加するが、新郎新婦を祝うために会場へ出かけるのではない。←なんて不道徳者だ!! 私は、遠藤くんに会いに行くのだー。 バカと思ったら、叫んでやってください。まおー、あんたはバカねえー、って。 別にいいです。わかってます。 でも、気が済まないんだもん。 もしかしたら、ホント、この「気が済まない」という理由だけが私を突き動かしているのかも知れない。 けど、海浜幕張の駅前のフランフランで、彼が私に買ってくれたアロマキャンドルが売っているのを見つけてしまったときや、ショッピングモールで、彼が私にくれたクッキーの売っているお店を見つけてしまったときに涙が出たのは本当だから。 そういう、面影みたいのにぶつかる度に泣く。そういうのって、情けないけど、すごく純粋だと思うんだよね。我ながら(苦笑)。 だからこそ、私の身の上にだけ起こっている本当のこといろいろの決着はつけたい。今の自分の気持ちは、かつて感じたことのない、唯一無二のものだから。 こうして思いつめると、前に好きだった彼の言葉を思い出します(笑)。 「まおは、まじめだから、遊びでどうこうもできないよ」 これを聞いたときは、まじめすぎるから恋愛の対象として不適当だと思われているんだなあ、ってすごく悲しかったけど、今はただ、あー、私ってほんとに彼が言う通り、まじめだなあ、って。自覚するだけ。 それだけ、前のヒトのことがどーでもよくなってる、ってことかな。 ネイルサロン。 すごい。現代は、ツメという、こんな猫の額よりも狭いスペースにこんなすごい技術力を割く時代なんだね。 いや、お店のお姉さんてば、私の短く不揃いになっちゃったツメに、パテみたいので、人工ツメを継ぎ足したのよ。←両手10本指で1時間半くらいかかった。 それで、最後に両中指に可愛らしい〜リボンを描いてくれました。 何か。 神田うのの手みたい。 つまり、自分の手みたいじゃないけど、すごい可愛い(キーボードも打ちにくいっすけど)。 しかし、この神田うのの手になるのに、今回着るワンピースくらいのお金がかかったぞ(今回も、2月の友人の結婚式に着た衣装を着まわすのですが)。 あー、このギラギラ爪、すっごいかわいいんだけど、私は悲しいカナ医療SE…、月曜日にはオサラバだわ…。 いやーん。 今度、ハート模様とか、すーんーごーく甘い感じにしてもらおう、っと。…お金あるときに(泣)。 それからまっすぐ車で、帯広へ。 ダラダラ休みながら、途中でソフトクリーム食べたりしたので、5時間かかってしまいました。 家にさっき電話したんだけど、両親にはJRで来たよー、って言ってしまった…。これは絶対に事故れないぞ。 同期が、飯食おうぜー、くらい言ってくるかと思ったんですが、誰からもお誘いがないので、ひとりで牛タン屋で定食食べました。 私がひとりだったからか、私が入ったとき他に誰もお客がいなかったからか、ご主人もおかみさんもすごいフレンドリーで、私が注文したのより、ワンランク上のお肉を焼いてくれました。 ありがとうございますー!! なんていいひとだー!! 明日はどんな気持ちで札幌に帰ることになるのかなあ…。 ... 今日はK松課長デー? - 2003年08月15日(金) 地下鉄がすいてる。 バスもすいてる。 釧路にいたときはあんまり気付かなかったけど、やっぱりお盆って、ほんとに世の中休みなんだね。 会社に、全社員が1日の予定を登録するシステムがあるんだけど、それを見ても休みが圧倒的に多い。 お盆に1日くらい休んでおくべきだったかなー。 みんな休んでるのに仕事してると悔しいなー。 バスで寝てたら、降りたとき、K松課長に声かけられて 「おい(苦笑)、寝てるぞ、オマエ」 と言われた。「もうちょっと元気出せー?、オマエ見るからに元気ないぞ、俺も元気な訳じゃねえけど」 元気、ね…。 私の元気、ドコにあるんだろ。 今日は、終戦記念日ですね。 広島の原爆の日にズームインを見て号泣してからというもの、戦争はいけないなあ(って、すごく曖昧すぎる表現で申し訳ないけど)と強く思うようになっていたので、例年よりも今日を重く受け止めている。 もちろん私には直接体験の範囲外だけど、戦争で思い出すのは、父方の祖母の話です。 一応、釧路も空襲されたみたいなんです。工場があったので、狙われたんでしょうか。 空襲に焼かれた市街中心部に住んでいた(その場所がどうも私の免許に書いてある本籍地らしいのだけど)祖父夫婦。祖父はどういう理由か私は知らないけど、徴兵はされず国鉄職員としての仕事を戦中も続けていたようです。 空襲が始まり、祖父は駅へ行き、祖母は炎の中を市外に向かって逃げた。 炎。 土の道路。 周囲も自分と同じ方向に逃げている。 直接体験じゃないけど、これが私の戦争の「原風景」なんですよね。 不思議。 おばあちゃんから話を聞いたとき、今よりずっと想像力が豊かだったからかな。 帰り。 端末の電源を落とす直前まで、長さんと、K松課長の話を例のソフトを使って話していたら、階段でK松課長に会った。 こんな頻度で課長に会うのは、札幌に来てから初めてだ。私、もうK松課長の下じゃないし。 「よー」 「はいー」 階段で私の靴がカッタンカッタン音を立てていた。 「うるっせー靴だなー(苦笑)」 「はいー」 それからバスと地下鉄をずーっと一緒に乗り継いだんだけど、やっぱり上司らしくオトナらしく、コドモ全開な私にいろいろ質問してくれたりするんだよね。 「こっちにいたら車に乗らないだろ?」 「努力して土日には乗るようにしてます。支笏湖とか行ったんですよー」 「何、ひとりで?」 …ナンじゃ、ひとりが悪いんかい?(←一瞬沸騰しかかった) 私かてひとりでこないなことしたないわ! 「はい。だから、あんまり車から降りません」 「楽しくなさそーなドライブだなー」 エート、本人はけっこう楽しんでるんですが。 私の楽しみって、あんまり理解してもらえないらしくて、いつだったか、あっちゃんにも「それってさみしくない?」って訊かれたことある。 確かにそうかも知れないけど、ひとりであっても、自動車で遠くに行きたい気持ちや、その道の先がどうなっているのか知りたい好奇心を満たそうとしてもいいじゃない。どうしてそうやって考えてくれないんだろうな? 地下鉄が課長の降りる駅に着いて、じゃ、って右手を上げて彼は去っていった。 おう、カッコいい〜vvv 何か、私、彼を見ていつも思うのだけど、タフガイ(←死語?)を絵に描いたようなひとだよ。 K松課長は単身赴任。これから夜駆けで自分の家に帰るんだって。 何か、やっぱり自宅に帰るのって嬉しいのかな。朝よりも元気そうでした。 ... そして更にバカ全開。 - 2003年08月14日(木) マンガを最後まで読んで2時に寝ました。 起きたら、7時半でした。 7時半は、いつもは私が家を出る時間です。 …。 だから夜更かしするな、っつーのー!! 20分で身支度をしました。この猛チャージで、地下鉄はいつものヤツに乗れました(奇跡!)が、駅からのバスが今日からお盆ダイヤで、このままでは遅れるので、タクシーに乗ってしまいました。 ガーン!! 会社に請求できないのにタクシー代として1000円も遣ってしまった…。 1日中眠かった。 でも帰ってから、今日こそプールに行きました。 ... 何故今「仮面ライダー」か? - 2003年08月13日(水) 今日も定時退社。 それで、区民プールに泳ぎに行こうと家を出た。 道はちゃんと地図で調べていたし、道は合っていたのだけど、プールの前の道路は車線中央で道の高さが変わっていた。 私はプールの前で右折しようと思っていたのが、その高度の差で出来るはずもなく、そこから迷走することになった。 少し行ってリカバリするつもりだったけど、そのチャンスがなくて、どんどんプールから遠ざかるうちに、プールに行くのも面倒になってしまい、 「本屋に行って帰ろう。今日は泳ぎはいいや☆」 ってことに(笑)。 すんーごい遠いところにある大きな本屋にわざわざ行って、ぶらぶら立ち読みしたり、併設してあるCDコーナーで視聴したり。…最も、この本屋にたどり着くのにもちょっと迷走して、ローソンで道調べたりしたんだけどさー…。カーナビ、欲しいなあ。 で、何となく、TVBrosに載ってた村枝賢一の「仮面ライダーSPIRITS(講談社のマンガです)」を思い出して探してみたらあった。運悪く現金を所持していたので、オトナ買いで、出ている4巻まで全部買ってしまった。このお金は、今日プールに行けたら回数券買おうと思ってたお金だったのに…。 最近、お金を間違ったふうに遣っているなあ。 そろそろ本越入れて改めないと、私、身を滅ぼすぞ。 帰宅して、とりあえず23時までマンガを読もうと思う。なんで23時までかっていうと、私は最近、この時間のNHK「大地の子(キャラメルボックスの上川隆也の出世作ですな)」を観ていたのです。観れば必ず泣いてしまうんだけど、それがまたクセになっちゃって。 マンガは久し振り。4ヵ月くらい前に帯広出張した帰りに谷川史子を買って以来だ。 「仮面ライダーSPIRITS」。 何かもー、私ってば何、結局こういうの好きなのね(笑)。 いいさ、好きさ、好きさ。 特撮大好きさ!!←ヤケ。 1巻から3巻までが、ライダー1号からスーパー1までの登場編――というより、テレビシリーズの後日談と言うのが正しいのかな――、で、4巻からが新しいお話。仮面ライダーゼクロスの話になりますが、過去の9人ライダーをも巻き込む壮大な話の序章であることが分かります。 んー。 個人的には、3巻のスカイライダーの話が好きです。 マニアの方はご存知でしょうが、スカイライダーこと筑波洋を演じていたのは、あの村上弘明なんだけど、そうじゃなくって(笑)、この中で一番悲しくて美しいかなあ、と思うから。 買わなくていいから、マンガ喫茶でもいいので、読んでください。 キャラで一番カッコいいのは、2号の一文字隼人かなー(笑)。でも、登場の感激は本郷猛ね。出てきたとき、ひとりで 「ひゃー」 とか言ってしまいました。はは。 もういいんだ、私はバカなんだ。エヘヘ。 ... 質実剛健なドイツ車たるゴルフ。 - 2003年08月11日(月) IPMessenger(綴り合ってるのかな?)というソフトがある。 メールより手軽に、チャットのようにサイトに行かずに、ちょこちょことお喋りができるソフト。 会社のパソコンに最近それをインストールしている。そしたら、あっちゃんが、そのソフトで昼間話しかけてきた。 「まおちゃんもインストールしたのねー、今度からお話できるねー!」みたいな。 仕事中だったので、ああ、あっちゃんはまだ暇なんだなあ、と思い、私も仕事が単純な作業ばっかりで飽きたところだったので返信もする。 「あっちゃん、今日早く帰るなら車に乗せて!、一度あっちゃんの車に乗せてもらいたいと思ってたんだ」 あっちゃんの車はVWゴルフだ。お父さんのお古なので、古いよー古いよー、ってよく彼女が言ってる。でも、私は乗ってみたくて仕方なかったのだ。ふふふ。 そんで定時。 あっちゃんが医療の部屋まで迎えに来てくれて、さあ、帰るぞーう!!、って駐車場行って、あっちゃんがエンジンをかけた。 きゅるきゅるきゅる…。 「えっ!!」 …きゅきゅん、きゅるきゅる…。 ナンだね、この腹の虫のような音は。 「そう言えば、今朝もエンジンかけるとき、こんな音してたんだよね」 どうもバッテリーがダメらしい、ってことで、総務に行って、ケーブル借りて車寄せてもらって、とりあえずエンジンをスタートさせることだけはできた。そして私はやっと乗せてもらうことができた。 内装に関しては感動!! 古い!!(←褒め言葉) 何でもデカい!!、エアコンのスイッチとか、何でも!!(←褒め言葉) チャラチャラしてない!! ヤワくなる前のドイツ国民車の質実剛健なこと!! イエローハットでバッテリー交換が済んだ頃、19時。 「お腹すいたね」 そこから程近いジャスコに行き、その中の回転寿司屋さんに落ち着く。別に選択肢がなかった訳じゃないんだけど、私が回転寿司がいいですー、って暖簾を指差したからだ。 何で回転寿司屋かって言うと、私は数日前から、ちょっとダイエットらしきものを始めていて、ほんとは炭水化物を控えるのが良いのだけど、魚はたんぱく質多そうだしなー、って思って。 回転寿司屋なんて、いつもはてると入るだけだから、ちょっとあっちゃんの出方が心配だったけど、 「ああ、いいよー、回転寿司で」 って言ってくれた。 ぐるぐる。 今日のバッテリートラブルのこともあって、廻る寿司を眺めながら、車の話になった。 あっちゃんの実家は、私の実家と同じくらい札幌から離れている。そこへ彼女は今週末に車で帰省しようかなあ、と言った。長距離運転つながりってことで、私はこないだの大冒険未遂の話をした。 「私ねえ、こないだ帯広まで行こうとしたんだけど、夕張で通行止めに遭って、帰りに“幸福の黄色いハンカチ”のロケのとこに行ったの」 「何でまた?」 というのは当たり前の反応だ。 「んー…」 正直に理由を話したら 「まおちゃん、ケナゲだねえ」 ほとほと感心したような声で、あっちゃんが言ってくれた。 ええっ!! “ケナゲ”!!? この私がーっ?? すんごいストーカーちっくな行動と思われて(というか、自分でそう思ってやってるので)呆れられるか、引かれると思っていたので、コメントをもらった私のほうが驚いてしまった。 しかし、ケナゲだなんて言われたの、私、人生で初めてだ。たぶん。 何か嬉しいな♪ 嬉しくて300円のウニも食べちゃった(笑)。 お寿司屋を出て、向かいのCDコーナーでBREATHのCDを買う。 こないだ、玉ちゃんの家で彼女がかけてたヤツを真似っ子で。 ... 伝える術もないのに〜♪ - 2003年08月08日(金) ↑山下達郎「2000トンの雨」です。 今日で社員研修の第一弾終了。 夕方6時に解散となった。 社屋のビルを出ると、海臭い風が強く吹いていた。台風が近いからかも知れない。 遠藤くんから、いつか電話をもらったときに、私ってば寝ちゃってて、彼が留守電に声を入れてくれたことがあった。そのときにごうごうと風の音がバックに入っていた。 あー、この風だったんだなあ…。 やっぱりまだ、ぜんぜんダメだあ。 おんなじ風だー、って思っただけで涙が出るもん。 幕張に来て思ったのは、もっと早く来れば良かったということ。 たぶん、お別れしたからこそ思ったんだと思う。そして、たぶん、ここに早く来ていれば、ふたりのコンテクストが増えて、こんなふうにお別れしなくても済んだかも知れない。 昨日のうちに、玉ちゃんと連絡が取れ、今夜は玉ちゃんちに泊めてもらうことになった。ただ今日は、玉ちゃんの仕事が何時に終わるか分からないとのことだった。 ということは、この海浜幕張の駅前にある映画館で映画を見てから、玉ちゃんの家のある方向へ向かってもいいだろうなー、と思ったけど、もしも玉ちゃんの仕事が早く終わったら、即、いろんな話をしたいと思って、まずは移動することにした。 海浜幕張から武蔵野線に乗り、千葉県を縦に移動する。 何か。 来て良かった。いろんな場所や、風や、エレベーターや食堂のメニューに遠藤くんがここで働いていることが感じられたから。 それに、付き合ってた頃、こんな遠くから東京まで出てきてくれてたんだなあ、って。やっぱり感動した。 列車が動き出した。 私は座っていたが、その前に立っている若い男性ふたりが、楽しそーうに仕事の話を同僚としている。会話を聞く限り、私の仲間らしい。 よく楽しそうに話ができるもんだと思ったら、本当に寂しくなってしまって、本格的に涙が出てしまった。 …実は、品川とかも会場として選べたんだけど、幕張にしたのは、やっぱり心のどこかで「ばったり」会えたらいいな、って思ってたんだと思う。でも、会えなかった。 伝える術もないのに、こんなに会いたかった。 もう、誰か、鉄拳制裁とともに彼に伝えてくれないかしら。 こんなに泣いてるぞ、って。こんなに会いたかったぞ、って。 玉ちゃんに久し振りに会える嬉しさが吹き飛んでしまった…。 何でこんな涙が出るんだろう。 やっぱり、ほんとに会いたかったんだろうな、私…。 会って、どういう話をしようとか、そういうのは考えられないんだけど、それでも会いたいなあ。会いたかったなあ。 逆に、もう会うことがないって覚悟が、どこかにあるのかも知れない。だから、余計心残りで、すごく会いたかったんだと思う。 好きだって言っても、たぶんもう以前のように無邪気ではないと思う。 だけどなあ…。 前とは違っても、好きは好きとしか言いようがないんだよ。 もう少し、私にボキャブラリーがあれば、もっとちゃんと表現できるのに。 ...
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