日々是迷々之記
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キムチチヂミやハタハタの塩焼きをつつきながらニュースステーションを見ていた。先日は地方選挙があったようでそれにまつわる悲喜こもごもをテレビは移していた。
捕まっちゃったのに当選しちゃったヒトや、リコールで落とされたのになぜかまた再選されてしまったおかっぱのおっさんなど、私は焼酎を飲みながらおっさんの顔を見ていた。
一つのギモン。
なんでみんな腹にイチモツ持ってそうな顔をしてるんだろう?「うほほほほ!越後屋。おぬしも悪じゃのう。ウヒヒヒ!」というセリフがほんとによく似合う。
私と同世代のヒトもいてよく言えば老成、はっきりいうとかなりおっさんくさい。ちょんまげで有名&現在暴力団のヒトに秘書の給料を出してもらってた疑いで雲隠れ中のおっさんの元秘書らしい。肌はぼこぼこでしっかりカメラ目線でしゃべっているが、難しい単語をいろいろと並べているが総じて意味不明。
勝手な感想だが、政治家は人相が悪い。職人さんとかと比べてみれば一目瞭然。今まで積み上げてきたモノが顔には出ると思うが、政治家はなんだかどす黒いものが澱のように顔面にまとわりついている。一回当選して政治家として登録されれば議員年金みたいなもんがもらえるから、結局食いっぱぐれないわけでウハウハしてるんだろう。だから顔がゆるんでくるのだ。
「人間、ああなったらおしまいやな。」と思いながら私は刺身のつまの大根にわさび醤油をちょっとつけて口に運んだ。
「大好きな歌をイメージして自分なりの画像をくっつけてみる。」中高生の頃の私はそんなことを日々考えていた。好きな歌にもいろいろあって、ちょっと難解なほうがイマジネーションをかき立てられる。
「闇を走るエアカーで…」という戸川純ちゃんの「バーバラセクサロイド」や、「ぼくと同じなんだ職員室がキライなのさ…」というフレーズが忘れられないRCサクセションの「ぼくの好きな先生」なんかは私なりに脳内ミュージックビデオをよく作っていた。
当時私はどういうわけか進学校に入学してしまい、周りとのギャップに頭がくらくらしていた。クラスメイト達が青い顔して勉強する中、死ぬほど読書をして、授業中はマンガを書き、ミニシアター系の映画を見て涙したり、憤ったりしていた。
そのころ、「マンガのページにボタンがついていてそこを押したら音楽が流れたらどんなにすごいだろう。」と思っていた。が、紙は紙。私は漫研の同人誌に友人達がアニメのパロディを描く中にオリジナルの作品をいつも描いていた。
高校1年のときはイラストだけだったが、2年生の時はRCサクセションの「スローバラード」の歌詞とイラスト、3年生の時は8ページを費やしてブルーハーツの「リンダリンダ」のイメージマンガ(歌謡ドラマみたいなもん?)を描いた。
「もしも僕がいつか君と 出会い話合うなら そんな時はどうか愛の 意味を知ってください
愛じゃなくても恋じゃなくても 君を離しはしない
決して負けない強い力を 僕は一つだけ持つ」
「決して負けない強い力」は一つしかないのかとかみしめつつも、坊主頭に汗をかきながらこんな歌を歌うボーカルのヒトは当時の私には神様のように見えた。そして私は高校を卒業して浪人して、フリーターになってもマンガを書き続け、渾身の一作を某誌に投稿するのだった。
…とまぁ、現代風にいえばオタ崩れな私がだが、つい先ほどあるサイトを見入ってしまった。
「忘れてた存在」
自分の思い入れのある曲にイラストや写真を付けてフラッシュムービーとして公開しているのだが、私はこのサイトがめちゃくちゃ羨ましくなってしまった。私が14年前に夢見たことが現実になってそこにあるのだ。
もちろん著作権の問題はあるけれど、見ればそれが愛情を持って作られたことが分かる。
初めてのOSX用のアプリケーションはFlashかな?と思ってしまった。高いんだろうなぁ…。
ぼんやりとテレビを見ながら夕食をとっていたら、「ちゃらりらら〜、ちゃらら〜♪」と携帯電話が鳴った。出てみるとダンナさんだった。
「まいど〜。」「まいど。」と挨拶を交わす。本州最南端の地から電話をかけているらしい。天気がイマイチなのでそれほどキャンプ場は混み合っていないこと、200キロ走っただけでチェーンが伸びて早速調整したことなどを話していた。
で、ゴハンは何を食べたか聞いた。すると、「ホタルイカやろ、それとカレーライスと肉みそサラダうどんにアジフライ。」と言った。アジフライ…。日記によると去年の4月29日に私は同じところで同じものを食べている。
アジフライで結ばれた夫婦って何だか油っこいよなぁと思いつつ私はグビリと焼酎を飲んだ。
2003年04月25日(金) |
今年のゴールデンウィーク |
今年もまたゴールデンウィークがやってきた。
が、飛び石連休だし、仕事は暦通りだし、最近天気が悪いしと「だしだし人間化」しているのでどうも気合いが入らない。だんなさんは元気にえっほえっほとバイクにキャンプ道具を満載して降水確率30%の中飛び出していった。
ええよなぁ、月曜日休みのヒトは…。と私はつぶやきつつ、サイトの更新をするためにパソコンを起動した。どうも最近、サイトのデザインに飽きが来てしまって、自分のサイトのくせにあんまり見る気がしない。自分が見る気がおきないものを他人様が見てくれるかというとそんなこともあり得ないので、いっちょやったろかと、奮起しているのである。
とりあえず日記から。ほんの5行でも体裁が整うようなデザインに代えた。複数日表示にすると上下に広告が表示されてしまうのでなんだかなぁと思うがこのまま軌道に乗れば広告なしの有料バージョンに代えてもいいかなぁと思う。
次はサイト本体だ。果敢にも?スタイルシートでデザインを制御するつもりだ。今までのテーブルタグで制御する方法だととにかく書くのがめんどくさくて更新がおろそかになってしまう。問題はあんまり知識がないので、完璧に思い通りにするにはかなり努力が必要そうなところである。
というわけで、ぼちぼちやってゆきますのでこれからもよろしくです。
久しぶりの職場人間観察記である。以前勤めていた会社の18歳女子はわかりやすくキョーレツだったが、今の会社の同じ年の女性はじわっと後から効いてくるボディブローのような非常識さがある。
この会社に勤めだして半年くらいだ。現在この部署には8人の人間がいて、そのうち女性は3人。私が派遣社員であとの2人は社員。今回レポートするのは内勤の営業をやっている30歳の女性である。彼女は典型的な無趣味でおしゃれなお嬢さんで、「日に焼けるから窓側の席はいや。」「裸足で風呂場のタイルなどを踏むことができない。」などと皇族でもそこまでゴーマンではないだろうと思わせるようなキャラである。
一人っ子で自宅から通っているのだが、家にお金を入れていないらしい。それに、クルマやパソコンのように金のかかる趣味がないのでおのずとグルメ、エステ系に無駄遣いしているようだ。(あくまで私がムダだと思っているだけだが。)
お昼は会社にあるリビングのような場所で食べる。ポット、電子レンジ、テーブル、新聞などが置いてあって、私はほぼ100%弁当を持っていき、彼女はほとんど外食だが、最近はダイエットに凝っているようで「コンビニ食でダイエット」しているようだ。
ここでの会話は私の頭の中が狂わされてしまうような異常さがある。私の常識というか、「フツーそうやろ」と思っていることがことごとく覆されてしまうのだ。去年のクリスマスはものすごくお洒落をしてきていたので、「どっか行くんですか?」と聞くと、ニヤリと笑いながら「友達がね、新しい彼氏に会って欲しいっていうから食事ついでにどんな顔か見てこようと思って。もちろんもう一人、男性を呼んでもらってるけど。」(もひとつニヤリ)こういうモノの考え方は私にはない。フツーに「友達らとゴハン食べるねん。」と言えないもんだろうか?
んで、最近のネタはもっぱらダイエットだ。といってもコンビニの棚の中から明記したカロリーが低いものを選んで、流行の機能性飲料を買うというカロリーは低いかもしれないけど、別の意味で体に悪そうな選び方である。私が弁当を、彼女が「クリームシチュウ風味のかんてんヌードル」と「燃焼系アミノ式」という組み合わせで食事をしていたある日、私が「お弁当だとカロリーコントロールしやすいよ。」と言うと、「お料理ね〜。う〜ん、やらないわけじゃないけどあんまり趣味じゃないし。」とつぶやきながら、金色とベビーピンクに塗り分けられた爪に視線を落とした。
「結局作られへんねやろ!うちかて趣味でオカズ作ってる訳やあらへんで。」と激高することもなく、私は話をお休みした。彼女は傍らのOL向けフリーペーパーを読んでいる。今度は彼女が話しかけてきた。「なおぞうさんて、お酒何飲むの?」私は焼酎が好きと答えた。で、何の焼酎をよく飲むのか聞いてみた。すると、「え?何ってメニューに「焼酎」ってあるでしょ。アレ。」との答えが。別に銘柄を答えて欲しかったわけではないが、イモ焼酎とか、米焼酎とか、すっきりしてるほうが好きとかなんとか答えて欲しかったのである。しかし、盛り上がらない会話である。どういう所に飲みに行くかと聞いたら、フリーペーパーのクーポンが使えるような店らしいし…。経験上、そういう店は店構えはお洒落だが、料理の盛りは少ないし、酒の選択肢が少なく、挙げ句の果てにサービス料まで上乗せしてくることもある。要はろくな店ではないのだ。
余談だが、こういう店は融通が利かない。バーボンロックダブルを頼むとシングルしかないという。じゃあ、シングル2杯の料金を付けてと頼むとできないという。ええやんか別に。損する訳じゃないしと思うのは私だけだろうか?また、他の店では魚料理に力を入れているというので行ったら、「鍋物」と「炙り焼き」が主体らしい。そんなん、ぶつ切りするのと、グリルで焼くだけではないか。「造り」や「煮付け」がないと私は認めない。
話はそれたが、彼女はこういう人なので会話がぜんぜん弾まない。暴言かもしれないが、彼女が激しい結婚願望のわりには結婚してないのもわかる気がする。話が面白くないし、口を開けば自己中心的。見た目は華やかだが、連れて歩くだけで自慢できるというほどきれいなワケではない。
それに仕事中はいきなり怒り出して受話器をたたき切ったりするのでオイオイという感じである。額の三本じわがまるで50代?に見えることもしばしばだ。
ここまで書くと「なおぞうもボロカス書くなぁ。」と引いている人もいるかもしれないが、私は彼女が嫌いなのである。それまでは「何か変な人」としか思っていなかったが、私のココロの怒りのツボをどかんと一発満タンにしてくれる事件が仕事中に発生したのである。それについては後ほど。
2003年04月09日(水) |
箸箱はどうあるべきか |
会社の帰りに100円均一の店に寄った。床から天井まで雑多なモノがぎっしり押し込まれていて全てが100円である。私は第一の目的のクリアファイルを手にして店の中をねり歩いた。本当になんでもある。ふかひれスープにすり鉢、包丁に老眼鏡、食パンに剣山。全てが100円なのである。
わたしはふと、箸箱を買わなければいけないことを思い出した。うちの家は弁当を毎日持って会社に行っている。ダンナさんの弁当箱のフタにはへこみがあって、そこにプラスチックの箸をしまえるようになっている。が、ダンナさんは手がでかいので、その小さなプラスチックの箸が苦手で、その箸を使わずに家にある割り箸を適当に持っていっていたのだ。
が、いつか割り箸はなくなる。コンビニ弁当に付いていたものとか、会社で仕出し弁当を取ったときに残ったモノとかを備蓄していたのだが、ぼちぼちなくなる。ということで箸箱を買うことにしたのだ。箸は家にあるヤツを入れるつもりだった。
私は台所用品売り場を物色した。すると濃紺で大きめの箸箱が裏返しに置いてあった。「こんなもんかな?」と思って表に返してびっくりした。箸箱のフタ部分に「花鳥風月」とグレーの筆文字で書いてあるのだ。何故に「花鳥風月」なのだ。箸箱のフタの三分の一が「花鳥風月」。すごい。
私は軽いめまいを感じながら深緑色の箸箱を見つけた。ちょっと薄目だが、長さは十分そうだ。それを手にとってナニゲに見たらさぶいぼ(鳥肌)が立った。フタ一面にゴハン粒くらいのサイズの小さな唐草模様がぎっしり描かれているのだ。じーっと見ていると何だか吸い込まれそうな極小の唐草模様。私は打ちひしがれた気持ちで箸箱を戻した。
結局その日は箸箱を買うことはできなかった。家に帰ってからマックの前に座り、また箸箱のことを思い出してみる。あの箸箱のデザイナーはどんな気持ちであのデザインを作ったのだろう。クッキー文字で「PAKU PAKU CLUB」とか、意味不明の英語風デザインは昔からあったが、筆文字で「花鳥風月」はどういう購買層をねらっていて、どういう人がこのデザインでOKを出したのか私にはその意志を図りかねる。唐草模様に至っては何かの間違えとしか思えない。
「唐草模様」や「花鳥風月」が描かれた箸箱から箸を出して弁当を食べるダンナさんのことを思うと目頭が熱くはならないのか?40歳を前にして、仕事もそれなりにこなし、周りからの信頼を得つつある男。その男の箸箱には唐草模様が渦巻いている。それでいいのか!
私はダンナさんが会社で人間の尊厳を失うことのないような箸箱選びをしようとココロに決めたのである。(多分100円均一の店以外で買えばいいだけなんだろうけど。)
日記を書くことで自分を見つめ直しているような気がしている今日この頃。さて、今日も書くかと思い立ったが仕事のことを思い出すのは憂鬱だし、弁当のおかずは貧相だし、ということで物欲について書いてみることにした。
今日はソフマップギガストアに立ち寄った。先月のオフ会の時に友人が持っていたモバイルセット(小型ノートパソコンと無線常時接続カード)がスマートでかっこよく、激しくまねしたかったのだ。理想はマックで、だが、iBookにしても私は毎日持ち歩く自信はない。会社のドイツ人支店長が出張ともなると岩石のようなHPのフルサイズノートパソコンを持ってゆくのを見ると、まさに人種が違うと感じてしまうほど、私は根性がないのだ。
そんなヘタレな私のターゲットは二つ。VAIO Uとリナックスザウルスだ。高いのでバイオは中古ねらい。まずリナックスザウルスを見る。軽くて小さくてリナックス、というのはそそられるが、動作が異常に遅く感じる。持ち歩きは楽だろうがどうも萌えない。カタログを見てあーだこーだ言っていた時の方が幸せだった気がする。見合いで実物よりも写真の方がヨカッタという場合に似ている気がする。
お次はバイオである。ソフマップの中古コーナーではWindows XPのモデルでメモリを最大まで増設したモノがあってかなり惹かれた。私は苦手だが携帯電話方式で文字入力もできるようだ。これで9万円前後。ここに関西ローカルだがH''よりかなりリーズナブルなeo64エアのカードを追加すれば夢のにこにこモバイル生活である。
が、しかしである。クルマのローンはまだ一年あるし、食器洗い乾燥機は欲しいし、携帯電話は一度通話するとバッテリー容量が半分になってトホホだし、ストレートパーマは前髪部分の効力を失いつつあってババ臭いしと「夢のモバイル生活」の前にやるべきことは山積みなんである。
というわけで先週も日記を書かなかった。パソコンもメールチェックだけという日々。eMacなんかいらないじゃんといった感じである。仕事で四六時中モニターの前に張り付いているので、家に帰ってまでパソコンを起動する気力がないのが問題なのだ。
今の仕事は、朝出勤して11時前に一回お茶を入れて飲み、お昼は一時間休憩、それからは真の座りっぱなしで夕方3時ごろお茶を入れて飲み、それからは6時まで怒濤の座りっぱなしである。その間モニターを見つめっぱなしで目薬は欠かせない。多分体に悪いであろう。
こんな感じで仕事をやっているので、夕方会社を出る頃には真っ白な灰である。しかも先週は天気が悪く、小さな楽しみである自転車うろうろもほとんどできなかった。
その代わりというか、近所のプールへ行ってみた。700円。3年ぶりくらいだったのでヨタヨタだが、いらついたり、追われている気持ちにならずにただひたすらにクロールで淡々と泳ぐのは気持ちがよかった。ちゃんと手も上がるようになったし。肩こりもだいぶましだ。これが火曜日と木曜日。
雨の日は自転車ではなくカブで通勤しているのだが、カブの調子があれよあれよと悪くなり、アクセルを開けると「バン!」と後部から音が聞こえて来るようになった。先週の金曜日など「バババッバン!」と鳴り続けていた。これはイカンと日曜日はバイク屋さんへ。チェーンカバーを開けてみてびっくり。スプロケットが激しく歯飛びして、スプロケット自体もゆがんでいる。力をかけすぎ&飛ばしすぎが原因らしい。5000キロ程度でここまでなるのは新聞屋さんくらいだと感心されてしまった。やっぱりツーリングの荷物を積んで80キロで走ったりしたのが悪いらしい。これからはカブを大切にすることを誓いつつ、前後のスプロケット、チェーンを注文した。
世は桜の季節だというのにいまいち調子がでない。今週末は琵琶湖でカヌー花見の予定だがどうなることやら。(おとついの寒波では思わずお腹をこわしてしまったのだ。久しぶりにダンナさんのバイクでビョーンと飛ばしたら寒くて堪えたのである。いやはや。)
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