日々是迷々之記
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2002年10月30日(水) |
まちかどじろじろ日記 |
私はほぼ毎日自転車で通勤している。しかも通勤スペシャルのカゴ付きジャスコのママチャリである。スカート巻き込みガードや、フルチェーンカバー、ステンレスパーツ多用で値段の割には装備が充実している。20日間バスで通勤するのと同じくらいの金額であった。
この自転車はあまりスピードが出ないし、出してもしんどいので走るのは歩道か自転車道になる。ロードレーサーのように車道を走り、中央のレーンに寄って右折なんて自殺行為だ。と、いうことで私は日々、一般的な自転車乗りのヒトとして自転車を走らせている。
うちから会社まで40分くらいかかる。バスで50分、地下鉄で6駅なので結構距離がある。その間には、下町、幹線道路、川沿いの遊歩道、ビジネス街といろんな町があって、本当にいろんなヒトが生活しているのだ。
マンションから出て、最初の交差点で遭遇するのは子供を乗せたママチャリのお母さんたちだ。中には前後に子供を乗せている人もいる。子供の重さがどれくらいかは分からないが、よく二人も乗せてこげるなぁと感心してしまう。しかも子供は荷物と違って動くし。ツワモノになると、ハンドルにつける傘立て(さすべぇ)に日傘をブっさしているヒトもいる。アンパンマンの描かれたビニールの風防と相まって、ほとんど大道芸だ。
幼稚園のところでお母さん軍団と分かれて、小さな商店街の中を走る。朝からコロッケやらトンカツやらを店頭でじゃーじゃー揚げている肉屋さんが気になる。朝から買いにくるヒトはどれくらいいるのだろうか?その近くの漬け物屋さんは道路に台を出して大々的に各種漬け物をまぶしく並べて売っている。朝の8時台からべったら漬けとか奈良漬けとか買う人がいるのか疑問である。(おいしそうだけど。)
小さな商店街を抜けると隣の区に入る。がらりと雰囲気が変わり、わたしと同じ方向に通勤する若者たちの自転車が増えてくる。これがまた、かなり邪魔なのだ。折りたたみ系自転車が異常に遅い。折りたたみなどの小径車でギアなしのヤツで通勤、通勤はしんどくないのだろうか?足はがしがし回っているのだが、いかんせん遅い。しかも、携帯電話をいじったり、たばこを吸ったり、いきなり減速して蛇行したりするのでビビってしまう。
それ以上にうっとうしいのが、最近出てきた電動スケーターボード?である。キックボードにモーターと電池がついていて、こがなくても進むというヤツである。近所のバッタ屋で3万円とかで売っているのを上下揃いのスウェットスーツを着た、パツキン中年デブ夫婦などが購入検討している姿をよく見る。それである。あれが異常に速いのだ。時速30キロくらい出るらしい。それで歩道を走るんだからおいおい…と思わずにはいられない。クレイジーな母親が幼児を前に立たせ二人乗りしているのを見ると、「いいから逝け。」と感じる。ああいいうのにぶつかるのは避けたい。無保険車両とやる事故ほどむなしいものはないし。
道路上の移動パイロンのような邪魔者たちをよけて坂を上りきると、川沿いの遊歩道に出る。ここは川に沿ってレンガの遊歩道と植え込み、ベンチや水道などがある。が、同時にここは、大阪の都会派ホームレスのオッちゃんらの一等地でもあるのだ。近所に飲食店が多く、またくずかごも多いので空き缶の回収もできる。景色もいいし、水道もある。釣りもできる。
明日以降、ちょっとこのオッちゃんたちの生活をレポートしようと思う。(といってもインタビューするわけでも写真を撮るわけでもありません。見るだけ。見るだけ。)
先日の日記に、トイレのロッカーのブキミな張り紙のことを書いたが、その後どうなったかを書き記そうと思う。
あれから私は、歯ブラシを鞄にしまうときに、小さなメモ用紙に「割り当てがあることを知らずに使ってしまいました。ご迷惑をおかけしました。」だけ書いてロッカーに入れた。まぁ別に「済まない」などとココロから思っている訳ではなく、「どんな反応をするやろか。けけけ!」という邪念でメモを残したのであるが。
そして2日後、ロッカーをひっそり開けてみた。すると私が書いたメモが入っていた。入っていただけならまだしも、明らかに丸めてあり、隅っこに追いやられている。私は「ひぇー!」と思い、出してゴミ箱に捨てた。いやはや、予想外の展開である。つーか、丸めたんだったら捨てるやろ普通。何かこの人、ねちこい人なんだろうなぁ…。
で、次の日、その会社の陣地であるロッカー縦一列にはステッカーが貼られていた。何かほのぼの系のキャラのものである。(昔あった、ぬ〜ぼ〜ってお菓子の黄色い生き物に似ている。)こんなほのぼのキャラが好きなんです!って主張するヤツに限って心の中は邪悪なものが住み着いてるという好例である。
いったいこの人はいくつくらいのどんな外見の人なのか、興味が出てきた。素直に考えると、世間知らずの腰掛けお嬢だろうが、庶務仕事ながらも会社を事実上仕切っているお局オババだったら面白い。
これからは同じフロアで乗り降りする女性をちょっと注意して見てしまうだろう。(私の方が怪しかったりして。)
今日の仕事はいつものようにどたばたと忙しく、ふらふらとフロアのトイレに行った。フロアには4社ほど入っており、女子トイレには3つの個室と3つの洗面台がある。これが何とも立派で、暖房便座にウォシュレット、音姫まで装備してある。そして、洗面台の横には、ちょうど風呂屋のロッカーみたいに15センチ角くらいの小さなロッカーがある。ここに化粧ポーチや、歯ブラシなどをしまえるようになっている。
何だか便利なものがあるなぁと思い、どれか使わせてもらおうと思ったのが昨日だった。わたしは30個ほどあるロッカーの中で、名前も書いていない、シールも貼っていないもので、空っぽのロッカーに歯ブラシセットを入れた。ちなみに一番右の列の上から3番目である。
これは昨日のことで、今日、夕方トイレに行くと、私が歯ブラシセットを入れているロッカーに張り紙がしてあった。要は、「ここは私のところの会社の陣地だから勝手に使うな。」ということなのだが、どうもその書き方がうっとうしい。こんな感じなのだ。
「いつもお世話になっております。 ご存じかとは思いますが、このロッカーの右一列は全て「株式会社○○」の割り当てとなっております。弊社女性一名のためひとりじめする気もなく、下の方についてはご相談によってはご使用いただいてもかまわないと思い、黙認しておりましたが、上の3つくらいは弊社で使用したく思いますのでご遠慮願えませんでしょうか。よろしくお願いいたします。 何かご意見、ご相談等ありましたら○○の××まで。」
こんなに長い文章が、10センチ角くらいの紙にちっこい文字でぎっちり書いてあった。余りにもコワイのでひっぺがして持ってきてしまったのである。(捨てて呪われても嫌だし。)
別に「お世話」したこともないし、トイレのロッカーくらいで「黙認」とか「ひとりじめ」とか何だか大げさやなぁと思ってしまった。こんなものをロッカーの扉に貼り付けないでも、中に入れとけば開けたときにでも見るのにって感じた。きっと、これを書いた人が学校の先生だったらみんなの前で説教するタイプの先生になるに違いない。
確かに、適当に使われていないところに入れる方も悪いのかもしれないが、「トイレのロッカーで天下取ったつもりかよ?うぷぷ!」と私は心の中でひっそりと思っている。ということで、私は歯ブラシを鞄の中にしまった。こんなに気を遣ってまで歯ブラシをロッカーに入れる気もしないし…。
しかし、この「株式会社○○」はヒマなんだろうなぁ。女子社員がたった一人で、しかもこんな長文メモを几帳面に仕事中に綴れるヒマがあるんだから。
今の仕事に就いて約2週間とちょっと。なんとなく分かってきたのは、金曜日は忙しいということと、この会社のパソコンとかのシステムはいろんな意味で進歩しているということだ。
朝からじゃんじゃかじゃんじゃか電話が鳴る。私の仕事は問い合わせに答えたり、予約を取ったりするのが主な仕事だ。いきなり、「バーレーン、ブリティッシュアメリカホンコンまで○○を明日の早出しで、35キロの0.025エムです〜。」とか言われてビビる。後半は理解できるが…。結局、「バーレーン(コードはBAH)まで○○を送りたい。」ってことだった。国際輸送業界ではよくこういう言い方をする。BとかDとかTとかって電話だとよく間違えるから、「ブリティッシュB、アメリカA、ホンコンH」みたいにその単語で始まる有名な地名を挙げて言うのだ。これは全世界そうなっていて、アメリカでもカナダでも、日本でもTは東京のTなので「T for Tokyo」と言うのだ。
これがまた咄嗟に出てこないのだ。まぁ、修行不足なんだけど。前の会社にいた新入社員の子もこれが苦手で、「淡路島A」とか「都島M」とか言って伝説になっていた。全部関西なのが泣かせる…。
そうこうしているうちにお昼休み。同じ島の人たちはスペースの調整で死にそうにテンパって仕事をしている。私はお弁当を持って談話室のようなところで静かに食べた。今日のおかずは、餃子の中身の余りで作った謎のハンバーグがまた余ったのでそれを卵焼きに入れた謎の中華風卵焼きと、キャベツを湯がいてゆかりとじゃこで和えたもの、それに焼いた鮭だ。食べ終わるのに15分もかからない。暇なので気分転換に本屋へ行った。
すると新刊書のコーナーに「心が雨漏りする日には」(中島らも著)があったのですかさず立ち読みをする。そしておもしろかったので購入してしまった。本当は「カヌーライフ」を買いに来たのに。もう12:55だ。会社に戻ることにする。
昼からの電話攻撃は殺人的だった。本来、明日のフライトに載せるものは今日の14:00で締め切りのはずなのだが、なし崩しになっているようでじゃかじゃか入ってくる。うぐぐっ!だんだん何をしゃべっているのかわかんなくなってきた。
そこで前の席に座っている人が、話しかけてきた。「今日はもう、電話が200本を超えてますよ。そのうち受けることができたのが70%っていうところですかね。やはりなおぞうさんが来てから劇的に上がりました。来る前は50%くらいだったんですよ。」電話の本数まで管理しているのにびっくりしてしまった。どういう仕組みか知らないけれど、パソコンでリアルタイムに確認できるようだ。すげ〜、でもがちがちに管理されすぎ!って気がしてしまった。しかし、昼からは営業に出てしまう人がいるので、3人で外線4本を受け持っている。それで70%ならこんなもんじゃないかと思った。
こうして終業時間を迎えた。でも帰るのは私だけである。わたしはふわ〜っと生き霊のようになって帰路についた。疲れ切っていてスーパーに行く体力もない。家に戻ると焼酎を3杯飲んで、ヒヤゴハンと朝焼いて残った鮭を食べると、本を読みながら眠ってしまった。
3時頃、のどが渇いて目が覚めたのだが、冷蔵庫のお茶はからっぽだったので、何故かグラスにワインをどぼぼぼと注いでうぐっと飲み干してまた寝てしまった。いくら「平日禁酒」といっても「休日まとめ飲み」では意味がないような気がするがどーにもこーにも…。そのうちアルコール性肝炎にでもなりそうだ。
うちのリビングにはひっそりとカメが置いてある。動物のカメではなく、お酒の入ったカメである。この中には小判がどっさり!ではなく、紹興酒がなみなみと約10リットルほど入っているのだ。
これは去年、某ネット通販で購入したのだ。ある中華料理屋でカメ入り紹興酒というのを飲んで大変気に入ったので、ネットで探してみたらあったのだ。そこで購入。が、これがまた、ごっついシロモノだったのである。
まず、カメを開けて中をうかがったときの香りが忘れられない。どか〜んと鼻孔を突き破るがごとく押し寄せる紹興酒の香り。そして小さなおちょこに注いで口に含んでみた。ど〜ん!なんか泡盛並に酔うのだ。
うむうむ何故だ!と夫婦で話し合った結果、これはまだ「若い」という結論になった。ということで元通りふたをして、そのまま機が熟すのを待つことにした。そして、今で一年弱だ。
夕方私はいつものようにリビングに掃除機をかけていた。カメは丸いので掃除機をかけるのに、いまいち邪魔である。邪魔やなぁと思いつつも、あの芳醇な紹興酒はまだかな?とひさしぶりにふたを開けてみた。
すると、ちょっとまろやかな香りに変わっている気がした。ふふふ…。今晩はこれを飲むか。とおもわず独り言が出てしまった。冷凍庫の作り置きカレーで夕食を済ませ、おもむろにグラスに紹興酒を注いだ。そして口に含んでみた。ちょっとまろやかになっている、と思ったのはほんの一瞬でやっぱり泡盛かウォッカのようにどーんとのどを焼いて胃袋に滑り込んでいった。アルコール度数が異様に高いのである。
その後、どーにもこーにも眠くてたまらない。最近始めた自転車通勤のせいもあるだろうけど…。あなどれじ、紹興酒である。
新たなる懸念は、果たしてなおぞう夫婦が生きている間にこの紹興酒はまろやかになるのだろうかという謎である。「中国4000年の悠久の時を経て」という言葉がアタマの中をぐるぐる回るのは気のせいか。とにかく寝るべし。
今日は重い腰を上げて、懸案のHPリニューアルに取りかかった。ここ半年ほど、日記と掲示板(しかも借り物)だけにしていたのだが、だんだん飽きてきたのだ。夏休みの旅行記もまとめたいし…ということで、一般的な体裁を保ったものにすることに決めた。
まず、プリンタから紙を抜き取って、床にころがって鉛筆で下書きのようなものをつくる。そこに大きさをピクセルで書き込んでいって設計図のようなものをつくる。そこでおもむろに起きあがって、パソコンの電源を入れる。
ここからの作業はいろいろあって、MacOS9.2でやる。Photoshopであーでもない、こーでもないと素材を作る。一番めんどくさいのは大きさをきちんと合わせることと、ボタンなんかを作る場合どの色でも見栄えがするように作ることなのだった。どーにかこーにか思い通りになってきたので、文字を入れて書き出した。今度はそれをFireworksでWebに適したサイズにする。
Photoshopだけでもできるようだが、この方がめんどくさいけど軽くなるような気がしてこうしている。ここで気がついたのだが、この新しいバージョンのFireworks(っても2だけど)はhtmlのタグまで書いてくれるのだった。便利だなぁ。ここでブラウザで開けてみてプレビューをしてみる。
ここで新たな野望が。背景に薄くだけど模様を入れることにした。その模様を作るのが一苦労だった。シンプルなんだけど、なぜかPhotoshopでは思った通りにならず、Fireworksで作った。背景に画像を入れるのは初めてなのでちょっととまどったが一応できた。さっき作ったボタンと合わせてみると、だいたい思った通りだった。
と、ここまで作るともう夜中である。明日以降、本文のレイアウトを練っていかないといけない。私のサイトのリニューアルは毎回体裁が変わるので、結局文章や写真以外作り直すことになって、非常にめんどくさいのだ。めんどくさいならやらなきゃいいんだけど、飽きてくると変えたくなる性分なので、リニューアルだか新装開店だか分からない状況を繰り返している。
で、いつできるんだろうと考えると、まぁ、今月中かなぁというところか。おもしろいけれど、めんどくさいのが私にとってのHP作成である。
先日、メールチェックをしたら懐かしい友人からメールが来ていた。彼女は結婚後、ずっと大阪で共働きをしていたが、出産に当たって仕事を辞め、だんなさんの実家の近所へと引っ越していった。彼女からメールが来るのは2回目だ。
私は彼女からのメールを読んで、「う〜ん…。」と唸ってしまった。それは何故か?To:の欄に私のメルアドを含む10個くらいのメルアドが丸見えになっていたとか、個人の日記をまるごと送ってきたみたいで返事の書きようが ないとかいろいろあるのだが、一番困ってしまうのが、彼女のダンナを「パパ」と書いているところなのだ。
「パパが○○してくれたのでそんなに大変じゃなかったです。」とか、今日は私と○○(子供の名前)とパパの3人で初のお出かけです。」とかそういう感じである。
こういうのを見ると、「あんたのパパは実家のオトン(お父さん)やろ〜。」と突っ込んでしまうのは意地が悪いのだろうか?確かにこの「だんな=パパ」というのは結婚して子供のいる女性はよく口にする。だんなはこれで萎えへんのかなぁという疑問があるが、どうなんだろう?
という疑問をうっとこのだんなさんに訊いてみた。すると、「パパ、パパってあんたは愛人かっ?って思ってまうなぁ。だいたいパパとかママってコッテコテの日本語やんか。俺それ知らんかってなぁ。ダディとかマミィ言うてるやんか、アッチでは。」と言う。ありがたいのか何だかわからないコメントまでもらってしまった。
1年くらい前にやってた「恋を何年休んでますか?」でもキョンキョンと仲村トオルの夫婦が同じようなことを話していたが、このドラマの夫婦は「子供の前→パパ、ママ」、「夫婦で会話→お互いの名前」ということで決着したようだ。
確かに日本人の心理や、日本語のボギャブラリーを考えると、適当な呼び方というのは思いつかない。私も「だんなさん」とは言ってはいるが、「主人と呼ぶよりはマシ。」ってだけで、本当に歴史の由来にあるような一家の大黒柱である「旦那」だと思っている訳ではない。下の名前で呼んでも、他の人は下の名前を知らないことも多いし、アレがとか、それがってのもどーかなと思う。
こんなこと、こだわるほうがアホやろかとたまに思うが、市役所とか、銀行で「ご主人さんの…」とか言われるたんびに、「ハァ。」と生返事してしまうのもまた事実である。
いやはや、どうしたもんか。
ってタイトルだけで他に何も書くことがないくらい、今日の空は気持ちがよかった。今日は10月10日である。祝日連続政策により、体育の日だったのに体育の日じゃなくなった。天気予報で知ったのだが、10月10日とは晴れ上がる確率が極めて高く、38年前にはこの日に東京オリンピックの開会式をやったのだという。休みがつながるのはいいこともあるけど、昔のヒトが決めたことはそれなりに意味があるのだなぁと思った。せっかく連休なのに曇って手も悲しいし。
昼休みに外へ出てみた。空気が乾燥していて、日差しが柔らかなカナダの夏って感じだ。こんな日に仕事をしているなんて。会社は17階にあるので、窓から六甲山系の山々、そして淀川、大阪湾まで(ちらりとだけど)見える。
夕方になると風がちょっと冷たくて、夕日がむちゃくちゃ眩しい。もうそろそろ半そでも終わりやなぁと思いつつ家路についた。平和な一日だった。
今日は図書館に本を返しに行った。会社から自転車でこきこきこいで約20分。車道を飛ばす気力がないのでとろとろと歩道を走る。
川沿いの道を走っていると、ふと目の前に障害物が!小径のママチャリをちんたらこいでいる鬼の子供みたいなおばちゃんである。足を5回ほど回したら足を止め惰性で進む。そして、ゆっくりになりすぎたらまた5回こぐ。荷台に段ボールをくくりつけ、中には阪神百貨店の袋に山盛りに買い物のブツがつっこまれている。きっとこの子鬼おばばは夕方のたたき売りをターゲットに段ボールをくくりつけたママチャリを走らせるのが日課なのだ。
その川沿いの道はサイクリング道のような役割もしているので、自転車もそこそこ多く、私の後ろに列ができてきた。しょうがないので信号でおばちゃんを抜き去った。私はつねづね自転車は車道を走るべきだと考えているが、こんなおばちゃんに走られてもたまらんよなと思う。どっちやねん、私。
そして、図書館で本を見ていた。この図書館はとてもでかいのでどこに何があるのかわからない。何か法則(図書館学?)のようなものにそってジャンル分けされているのだろうが、同じ作者の本が、小説だのエッセイだの写真集だのヤングの本(^_^;)だのに分かれて置かれている。これはすごく探しにくい。なので、本棚を適当に眺めておもしろそうな本が目についたらそれを手に取るような方法で本を選んでいる。
この方法だと、絶対こんな本、自分からは手に取らないよなという本も目に入ってくる。「○○ちゃん、ママがんばってるよ!!」なんていう本、タイトルだけで逝ってよしである。(内容は見ていないのであくまでタイトルだけで判断しています)そこで目にしたナンシー関氏の本を手にとって思わず読み入ってしまった。この本を読んで、何で私が「愛は勝つ。」とか「それが大事。」とかの歌を聞くとさぶいぼが出るのか分かった。(しかし、今となってはこんな歌知らないヒトの方が多かったりして)
ほかに、ブータンの旅行記、節約系料理の本などを手に貸し出しカウンターへ向かった。すると、海外恋愛小説コーナーで一人の女性が食い入るように本を眺めているのが目についた。年齢不詳。60台と言われればそうだし、40ですと言われればあっそうなんていう風貌の茶髪、おかっぱ、白のチューリップハット、レンズの上下で色が分かれているでかめがねで白のパンツスーツのおばちゃんが、ハーレクインロマンスの裏表紙を真剣に読んでいる。私が彼女の後ろに立ち止まり、見ていることにも気がついていないようだ。
「台風で豪華客船に閉じこめられた二人…。」みたいな真珠夫人もヒヤアセもののあらすじが書かれている。それを熟読し、どれを借りるか品定めしている年齢不詳の女性。わたしは何も見なかったことにしてその場を離れた。
外に出るともうすっかり夜である。しかし、誰もライトを付けずに自転車をこいでいる。何でつけないんだろうと思いつつ、わたしはライトを点灯させる。前後に子供を乗せながら、携帯電話でしゃべりながら話すバカ母。スタンドを出したまま、友達とのしゃべりに夢中な声のでかい女子高生。歩道の真ん中で自転車にまたがったまま止まり携帯でしゃべっている男の子。ぴちぴちのタイトスカートの15センチヒールを履き、ブレーキをぎーぎー言わせてふらふら走っている会社帰りのOL。何で某国はこういうヒトたちを拉致らないんだろうと思いつつ家へ帰る。邪魔やっちゅうねん…。
晩ごはんは鯖の塩焼き、豆腐のみそしる、ごはん、小松菜の和え物、じゃこおろしで済ませた。今日も買い物をせずに終わらせてしまった。スーパーに行くと、傍若無人ながきんちょと、それを元気いっぱい!だと勘違いしているアホな親がはびこっており、行くと非常に疲れるのだ。その点、市場はいい、が、閉まるのが早いので平日は行けない。
私の日常は町で見かけた変なやつらをこうやって晒しあげることでストレスを発散している気がする今日このごろ。これでいいのか〜。(T_T)
2002年10月07日(月) |
MacOSX快適化計画進行中 |
また、マックの話である。家にいる時間のほとんどは、読書かマックで遊んでいるのでマックは快適であってほしい。OSXは好きだけど、快適かと問われれば、そんなことはないのである。
まず、動作が遅い。この点を改善するために2つのことを実行しようと思う。メモリを増やす。が、これは私がとても静電気体質なので、だんなさんに頼むことにする。もうひとつは、画面に表示されるフォントのアンチエイリアスを取る。アンチエイリアスというのはいわゆるコンピューター的がたがた文字ではなく、なめらかな普通の文字に見せる処理である。これがあるからOSXの見た目は大変洗練されているように見える。が、よく知らないが処理の負荷が高いようだ。私のeMacはG4 700というやつで、新しい部類に入るが、やっぱり重いように感じる。ということでTinker Toolというフリーウェアを入れた。元々は英語版だが、有志によって日本語化されているのでありがたく使わせていただく。結果、動作は機敏になった気がするが、太字などはなんだかバランスが悪く、背景色によってはなんだか見苦しい。むむむ。
次は、快適なソフトを入れる。具体的に言うと、ATOK15と、ウィンドウズメディアプレイヤー、ネットスケープ7、そしてWindowShade Xである。ウィンドウズメディアプレイヤーはいたしかたなし、ネットスケープはタブブラウザが使ってみたいから、WindowShade Xは、従来のMacOSのように、ウィンドウタイトルをダブルクリックで折りたためるようにするシェアウェアだ。
以上のようなカスタマイズ?を行い、なかなか快適になった。ついでにFlashムービーをローカルのハードディスクにダウンロードする方法も見つけ、にこにこである。しかし、探せばいろいろあるものだ。
そのうちこのへんの話をHPのねたとしてまとめたいけどいつになることやら。会社で一日パソコンを使うと家でがしがしHTMLソースを書く元気がないのだ。
先週の火曜日から、新しい仕事場で働き始めた。某外資系航空会社の貨物部門なのだが、さすが外資系というか、以前勤めていた日本の正しい零細企業とは全然違うのだ。机の配列、電話対応、時間の考え方、などなど…。
例えば、支店長はこっちを向いて座っている。各人の前に一台ずつパソコンがあり、一人一人にメールアドレスがある。当たり前だが、自分でちゃんとキーボードをたたきメールを打っている。しかもオヤジ打ちではなく、5本指のブラインドタッチだ。
お客さんから問い合わせがあると、Webで公開している情報に関してはWebで見てくださいと言うことになっている。間違ってもHPをプリントアウトしてファックスしたりしない。
勤務時間はフレックスになっており、コアタイム(絶対働かなければならない時間)は10時から4時である。わたしは9時半出勤で30分間は電話番である。
一番びっくりするのは、男性が誰一人としてスーツを着ていないのだ。もちろんネクタイもない。Tシャツチノパン、ポロシャツ、コットンパンツというラフな格好である。仕事中はずっと音楽が流れている。といっても有線の歌謡曲ではなく、洋楽系ネットラジオのストリーミングのようだ。
まぁしかし、こんな世界もあったんだと30にして思った。有給も全員がほぼ毎年消化しているらしいし…。もし、私が新卒でこの会社に勤めていたらまじめな会社員になれていたに違いない。(と、思うけど実際長年勤めてたら飽きてきたりして…。)
契約は年内なので短いが、ストレスの元がないのでまともに働けるだけでうれしい。ただ、日記のネタがあまりなさそうなのが玉にキズか。(^_^;)
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