日々是迷々之記
目次


2002年09月30日(月) かなしいデジカメ

今日ももやしの写真を撮ろうと思い、カメラの電源をオンにした。するとレンズのカバーが開かない。むむむ、実は数日前からどうも動きが不穏だなぁと感じていたのだが、とうとう壊れてしまったようだ。

しょうがないので、だんなさんのデジカメ(全くおんなじのが2台ある)で撮影し、事なきを得た。いやはや。

実は半年ほど前、だんなさんの方のデジカメも同じ症状が出て修理したばかりなのだ。むむ、壊れやすいのかなぁと思っていろいろと調べてみたら、この機種が弱いというわけではなくて、デジカメというのはわりともろいようだった。メディアの読み込みエラーとか、ちょっと落としたら調子が悪くなったとか、よく起こりえることのようだ。

幸いにして、保証期限は2002年10月2日だった。なんと2日前に壊れたわけだ。ラッキーなんだか何なんだか。とりあえず、明日仕事帰りにカメラを買った店に寄ってみようと思う。

●今日のもやし●



夕方歯医者に行くためにとなり町へ行った。買い物ついでに100円均一の店に寄ったら、インスタントの「ベトナムラーメン」を発見。すかさず購入して今日の晩ゴハンにした。家にあった鶏肉をゆで、スープは明日の雑炊、鶏皮は串に刺して塩を振ってやきとりにした。余談だが、もも肉1枚分の鶏皮で焼き鳥は1本しかできないことを初めて知った。

で、ベトナムラーメンを作り、上に鶏肉と生もやしを乗せて、添付の乾燥パクチーを入れてできあがり。味は、なんともかんとも言いがたい。それっぽいねんけど、日本風にアレンジしているから何とも中途半端なのだ。いわば、水くさい塩ラーメン(コクなし)という感じか。


2002年09月29日(日) マックの日

やっと環境がまともに使えるようになってきたので、いろいろと手を入れることにした。まず、Web上で公開されているflashムービーをネットに接続しなくてもいつでも見れるようにそういうソフトを探した。

Windows用ならゴマンとあるこの手のフリーウェアを、私は捜すことができなかったが、あるサイトでIE上からやる方法を紹介していたのでそのとおりやってみた。そしたらあっさりできたのでびっくり。が、この方法だと一個づつしかできないので、flashムービーのリンク集からダウンロードしてくるときなどはめんどくさい。

こういうとき、Windowsはいいなぁと思う。傍らではだんなさんが一気に80個ほどのflashムービーをダウンロードして、それを見てひゃひゃひゃと笑っている。むむむ…。我がeMacがだんなさんのシャープのノートパソコンに勝っているのはスピーカーの音質くらいのもんである。

次は、待望のマックOS X用のネットスケープをインストールした。仕事でマックを使いだしたときは、まだまだ「マックはネスケ」の時代だったので、なんとなくインターフェイスになじみがある。こう、グレーでアイコンもただのマルで下に説明の「戻る」とか書いていない。書いてある方が親切なんだろうけど、無くても可、ないほうが見た目に好みだ。ただ、表示が遅いような気がする。ただ単にメモリが少なすぎるのかもしれないけれど。増やしていないので購入時の128MBである。静電気体質なので自分で増設する勇気がないのだ。

お次はウィンドウズメディアプレーヤーである。別に入れたくなかったのだが、CDショップなどで音楽が試聴できる場合、大体がウィンドウズメディアプレーヤー形式(wma)か、リアルプレーヤー形式(rm)で、マックが持っているクィックタイム形式(qtmだっけ?)ではないのだ。泣く泣く入れる。前、ウィンドウズでは入れていたのだが(というか勝手に入っていた)インターフェイスが気色悪い緑のアタマとかで嫌だったので、フリーのWinampを使っていた。

ここでまた、「嘆きのマック」モードに入るが、マックの世界では、いろんな形式の音楽ファイルをなんでも扱えるフリーウェアはなさそうだ。だからiTunesがあるんだろうけど、ちょっと私はちがうように思った。

このへんでだんだん疲れて来たのでお買い物へいくことにした。だんなさんはサラバサラバと出張先へと帰って行った。

今日の夕食はもやしと豚の蒸し物にするつもりである。もちろんもやしはマイもやしである。

●今日のもやし●



固まりの豚肩ロースがあったのでそれを300g、木綿豆腐1丁、曲がったきゅうり5本で50円を購入。お肉はテキ用2枚、生姜焼用4枚を切り取り冷凍庫へ。残りは適当に切る。広がるドーム型蒸し器(正式名称不明)にまず豆腐を半分、適当に切って並べ、その上にだし昆布をそのまま乗せ、もやしをひとつかみ、そして最後に豚肉でカバーする。

1センチくらい水を入れた鍋を沸かし、セットアップした蒸し器を入れふたを閉める。7分くらいして覗いてみるとできていると思う。

つけだれは、3センチくらいのだし昆布を細く切り、スプーン一杯くらいのしょうゆに入れる。そこにすだちのしぼったものを1個分、きざんだ青じその葉を入れた物である。傍らには、きゅうりを縦割りにして種を取った物に、中国産タケノコのピリカラ瓶詰を乗せた物を添えた。

てきとうだがうまかった。もやしはあと残すところ半分。家で再現可能ならベトナムラーメン(フォー)にして賞味したいところだが、なかなか…。マメさに欠けるもんで…。


2002年09月28日(土) もやしだけ

不覚にも飲んだくれてしまったので、「もやしだけ。」である。
いやはや。

●今日のもやし●



もさっとかさが増えている。ふと思ったのだが、もうちょっと大きな入れ物で育てればもっとのびのびと大きく育ったかもしれない。(今はきちきちに育っている。)うむむ、今後の課題だ。


2002年09月27日(金) ご近所ふらふら自転車紀行

午前中は昨日約束した面接で某企業に行って来た。数年ぶりにそでを通したスーツは何だかトレンドもへったくれもないようなただのスーツである。が、これを着ると体重が2割引くらいになるので大変気に入っている。これを選んでくれた某友人、ありがとう。結局面接はうまくいった。体験的に書類審査を通り抜けさえすれば、面接に行くとその場即決になる場合が多いようだ。10月1日からは会社で働くヒトとなるのだ。

それはさておき、私は足がじんじんして靴を脱ぎ捨て裸足で歩いて帰りたい気持ちだった。原因は分かっている。スーツ用の靴(=革靴)がぼろいのだ。実はこの靴、10年ものなのである。とても気に入っていて履き心地が良いので会社内などGパンでは許されない場所に行くときはいつもこれだった。が、元々高級な靴でもないので、よろよろである。靴を脱ぐと中身の物体が一緒に足と出てくる。これはいかんと思い、町に出たついでに靴を購入した。最近婦人靴屋はすばらしい。25センチの3Eという靴があり、しかもデザインは普通なのだ。でかい故の愚鈍なババ臭さは一切ない。ブーツもふくらはぎ径が何種類もあり、感動してしまった。そしてわたしはラララと歌いだしたい気分で家に帰った。

家に帰りささっと残り物を食べてコーヒーを飲むとまだ3時である。いつもの「ちちんぷいぷい」を見ながら、ヨシと意味もなく立ち上がった。働きだすとあんまり遊べなくなる。(まぁそれが普通なんだけど。)ということで、月曜日まで遊びだめしておくことにしたのだ。

デジカメをスタンバイしジャケットを羽織って自転車をマンションの下に下ろした。目的地は隣の町なのだ。かたかたと10分くらいこぐとこんなもんがどどんとそびえ立っている。



今日は平日なので人は少ない。ここは元々大阪の海運の中心地だった。今ではもう一つ南側の南港に移ってしまい、今は昔の面影を少しだけ感じることができる。



ギリシャ語が書かれたバーがあった。店名は読めないので不明。本当はネオンがともったときに写真が撮りたかったのだが、何となく遅くにひっそりとネオンが灯りそうな気がしたのでまた今度である。



こんなライブハウスもあり、ちょっと外国っぽい。と思いつつ、こんな謎の看板もあった。一体何がこげてるんだか。麺か?



自転車を降り、引っ張りながら商店街を歩く。商店街と言ってもアーケードもなく、電柱のぶら下がってる造花もなく、静かな、でも死んでない商店街だ。やはり昔は港町だから小さなホテルや旅館、英語でメニューの書いてあるステーキ屋さんなんかが営業している。



そうやってうろうろしていると、あっという間に夜である。ほんの10分くらいで来た道を、1時間くらいかけて脱線しながら歩いて家に帰った。やはり私はプチ放浪癖があるようだ。

●今日のもやし●



タッパーを開けてびっくりした。全部のもやしが「もさっ!」とでかくなっている。ぼちぼち食べごろか?いや、もうちょっと待とう。


2002年09月26日(木) 雨音はひきこもりの調べ

窓の外はいかにも機嫌が悪そうで、いかにも雨が降り出しそうだった。昨日ちょっと火がついた自転車熱も今日はお休みだ。私の自転車はタイヤに溝がないので、雨だと乗れないのだ。

こういうときは掃除である。懸案のパソコン部屋をどうにかすることにした。パソコン部屋は4畳半。ここにデスクが3つとアングル棚が一つ。自作パソコンのタワー型筐体が2つ、eMacが1つ、19インチモニタと21インチモニタが1つづつ、で、もってプリンタにスキャナに山のようなCDロムや、フロッピーディスク、雑誌。そして印刷に失敗した紙、何の物か分からないACアダプタで床を歩くと滑ったり「アイタタタ!」となる異常な状況になっていた。これを片付けるのである。

まず雑誌。きょうび、パソコン雑誌はCDロムが付いているので古紙回収にだすときはきちんとはがす。が、CDロムは捨てるのが勿体ないような気がするので100円均一で購入したカゴに立てて入れる。

次に紙もの。古いカードの請求書、NHKの引き落としのお知らせ、なんでこんなもんが延々とあるんだと思いつつ捨てる。

なんぎなのが古〜いソフト類である。何万円とか出して買ったけれど今となってはインストールするパソコンもない。Windows95のフルインストールディスクはフロッピーディスクで20枚。こんなもんどうすんねんとトホホなつぶやきをちょうどメールのやりとりをしていた友人に漏すと、今でもWin95のパソコンを仕事で使うことがあるので捨てるのなら下さいと言われてびっくりした。何でもWeb制作の世界では検証用に必要なのだそうな。そうなのか…。

何なら私がカナダから持って来たディスクに入っているMosaicというブラウザはどうやろかと思ったけどさすがにいらんやろってことでしまっておいた。Mosaicというのはちょうど一般にインターネットというものが広まりだした頃、ネスケvsモザイクでブラウザのシェア争いをしていたソフトである。ちなみにIEはなかった。

何年前の話やねん!て思うがたった7年ほど前のことである。パソコンの世界の進歩はものすごいもんがある。ちなみにわたしが初めて買ったパソコンは、メモリが8MBであった。写メールの携帯電話より今となってはメモリが少ないかも…。

なんやかんやで床の上から小物をどけて、ほこりを払って掃除機をかけたらもう8時になっていた。途中で西原理恵子の「アジアパー伝」を読み入ってしまったのも原因だろう。脱線が多いのは運命である。

●今日のもやし●



引き出しから取り出すときにずしっと重たかったのでちょっとびっくりした。中を開けてみるとすっかりもやしらしくなっていた。ちょっとつまんでみると茎が太くて瑞々しい。明後日の晩頃食べてみようかな。わくわく!


2002年09月25日(水) 何もない一日

目が覚めると妙に涼しい。コーヒーを入れ、テレビを見る。ほぼ2日間、パソコンにかかりきりだったのでメールチェックするのも腰が重い。ごろごろしながら読書。群ようこ著「働く女」、宮嶋茂樹著「不肖宮嶋、南極観測隊ニ上陸ス」を読む。するとねむいんだかなんなんだか、体がしんどい。これはひきこもりのせいだと判断し、外に出ることに決めた。

さっそく着替えて自転車を担ぎ出す。走り出してがく然とした。ハラがなんとなく邪魔なのである。ほんの3か月ほど乗らずに、アメリカ、カナダで暴食、対馬で大よっぱらいしただけでこれである。いやはや、ババアになったなぁと感じずにはいられない。

図書館に向かった。ここは雑誌のバックナンバーが充実しているので好きだ。今は亡き「シーカヤッカー」、「アウトドア」のバックナンバーを読む。警備員のヒトがうろうろしており、何かあったのかなと思って見ていると、本を読みながら寝てしまったヒトを起こしてまわっている。ここは、座席がそれほど多くないし、場所柄ホームレスの人たちがくつろぎに来て寝てしまうのを注意しているようだった。しかし、最近は若いホームレスの人が多い。20代と思われる人もいる。じっと会社にしがみついているか、ホームレスになるか、すごく極端すぎると思う。一度ドロップアウトしたら本当に普通の生活には戻れないのだろうか。

「アウトドア」誌の記事で興味深いものがあった。ホームレスのおっちゃんが自費出版した詩集をとりあげている。詩を書くようになった経緯が興味深い。最初は日雇いの仕事をして、晩は簡易宿泊所で寝ていた。が、ある日、お金がもったいないので外で寝てみたら、宿泊所より居心地がよかったのでそうするようになった。今の仕事はリサイクル業らしい。捨てられたテレビから、コンデンサや、まだ使える電池などをはずし、導線なども丁寧に分ける。アルミ缶集めはライバルが多くて昔ほど集まらないのでやらないという。

野外の段ボールで寝泊まりする日々の中、墨とすずりと筆を買い、短冊に切った段ボールに思ったことを書く。一枚100円で売る。ある日、公園の自分の寝床の段ボールハウスに役所のはり紙がしてあった。邪魔だからどかすようにという通知である。そこで書いた詩が、「家をどかせて 花を植える 役所の優しさかな」というような内容だった。

気が付くともう外は暗かった。行きのハラの苦しさとはうらはらに帰りは楽々だった。ひさしぶりだったから乗り方を忘れていたようだ。とほほっ。

●今日のもやし●



おお!なんと一番長い物で3センチくらいありそうだ。水だけでこれだけ大きくなれるというのは衝撃的だ。このころになると、緑の皮が自然にはがれ落ちて、いわゆるもやしっぽくなってきます。


2002年09月24日(火) マックバカ一代

昨日の再インストールのたたりか目が覚めたらもう10時だった。異常にお腹が空いていたので、トイレに行くより先にパンケーキを焼く。そして焼いている間にトイレと洗面を済ませた。なぜ、パンケーキか?それは買い物に行ってないので食べ物がないのである。ちなみにこの「パンケーキの素」だんなさんが例の「たばこ1カートンで100円均一の品物を3つくれる」店で取って来たもので、しかも賞味期限は今年の春である。しかし、粉は腐らないと信じて食べる。

お腹がいっぱいになってふと気が付くと家が荒れている。昨日はいっさい家事をせずにマックにかかりっきりだったのだ。とほほほほ。洗濯、そして茶わんを洗う。気が付くともう、お昼である。何やってんだか。

洗濯物を片付けて、今日はアプリのインストールだ。(このへんからマックの話になるので興味のない方は一番下のもやしに移動して下さい。)まず、MacOS9.2のパーテーションにフォトショップ5.0、イラストレーター5.5、ファイヤーワークス2をインストールする。一個インストールするたんびに再起動するのがめんどくさい。しかし、すんなりとインストールできて感動する。

そこでちゃめっ気を出して、大量のフォントを入れてみることにした。これが地獄の始まりだった。結果、一部アプリケーションの文字が宇宙語?になってしまった。とほほな気分でもともとのフォントフォルダで上書きしようとしたら使用中なので上書きできませんの警告が。当たり前である。すかさず今度はOSXから起動してOS9のパーテーションを操作して元にもどす。ふぅ。どうにか直った。(しかし、このへんのどたばたは詳しいヒトから見たらアホ丸出しなんだろうなぁと感じる。それでも日記にしたためてしまうのは「笑ろてもろてなんぼ」の関西人だからだろうか。)

地獄はまだ続く。今度はOSXのいわゆるiアプリのデータをデータドライブに移す作業だ。iTunesとか、iPhotoは音楽や画像を起動ディスクに保存するようになっている。が、私はデータは別にまとめたいタイプだ。ということで「dataパーテーション」に移すことにした。

結果、iTunesは無事OK。iPhotoは失敗だった。iTunesの方は環境設定で変えられたのだが、iPhotoは環境設定で変えることができなかったので、手動でdataパーテーションに移動し、エイリアスを作り、そのエイリアスを元の場所に戻してフォルダと同じ名前に戻したのだ。なんとなくこれで大丈夫だと思った。が、それが甘かった。iPhotoを起動してみると、からっぽである。よく分からないけれど、元に戻して事なきを得た。

しかしまぁ、マックの世界は謎が多い。ってウィンドウズもちゃんと分かってないけど。これからはちゃんとバックアップを取って、真面目に?パソコンを使おうとココロに誓った。

●今日のもやし●



ほんの24時間で1センチ以上の根っこ(芽?)が伸びている。えらいなぁ。再インストールだけで24時間かかる私とはえらい違いだ。


2002年09月23日(月) 秋のはじめにやるべきこと

目が覚めるともう9時だった。いつもなら殺人的な日射しに足をあぶられて6時頃に目が覚めるのだが、今日はそんなに暑くなかったようだ。さすがに秋分の日である。ぼーっとした頭で枕元の文庫本を読むがお腹が空いてきたのでお茶漬けを食べた。お供はエリンギの漬け物である。

これは関東地方に住む妹とその友人が送ってくれたのだが、最初は受け狙いかと思った。(す、すまぬ…)キノコの漬け物というのはあまりなじみがなかったからだ。が、食べてみると妙にすすむ。週末にだんなさんが帰って来たら食べるようすすめてみようと思う。

さて、もうお昼になってしまった。福留の番組を見ると、近藤典子氏が出ていた。収納のカリスマである。彼女のテクニックはすごいの一言だ。まさに物をしまうために降臨したという気がする。

あんまりぼけぼけしているとあっという間に夜になるので今日の作業に取りかかることにした。まず、ゴミ捨て。1時半頃には収集車が来てしまうので迅速にゴミ出しをする。間に合った。

それから自転車の整備。2か月ほど乗っていなかったので空気が抜けている。ここでついでに10年ものの自転車も整備することにした。これはカナダで買って、通学に使い、日本に持って帰って来て、今度は妹が通勤に乗り、私がカブに乗るようになるまではママチャリとして活躍していた。おそらく5000キロくらいは走っているだろう。

が、今はぼろい。そのまま駅前に放置しておいても誰も持って行かないだろう。アメリカの自転車メーカーのものなのだが、日本ではあまり流行ってないというか無名なタイプなので、他のヒトは欲しがらないだろう。

タイヤはひびており、スポークはさびさび、アルミ部分は腐食して真っ白、サドルもところどころ破れている。ハンドルのグリップのゴムもちぎれかけである。直そうにも直せないのがつらい。タイヤサイズが特殊なので海外通販でしか手に入らないし、プラスチックパーツは紫外線でもろもろになって崩れているのは部品が手に入らないのでいかんともしがたい。

でもなぜか捨てられないのだ。見た目がぼろいだけで、車輪は軽やかに回る。せめてワイヤー類だけ新品に変えたらもう10年生き長らえるだろう。そう思うと手放せないのだ。とりあえず、しっかり空気を入れ、各所グリスアップを施し、ほこりを払った。

次はパソコンの再インストールである。これは先送りにすればするほど厄介になるので、重い腰をあげてやることにした。結果、ちゃんと思った通りになった。が、もっとマックのことを勉強しなきゃって思ってしまった。分からないことが多すぎるのだ。いやはや。

気が付くと外はすっかり夜になっていて肌寒い。夕食はカボチャと高野豆腐の煮しめ、きゅうりとセロリとメンマの和え物、納豆汁に麦ゴハンで済ます。空気がひんやりしているのでオデンでも食べたい気分だ。

食後は家中からCD-ROMを探す。再インストールでなんぎなのが、このアプリケーションをインストールしなおす作業である。ディスクはあってもシリアルNo.が分からなかったりしてかなり疲れる。今回は、無事に見つかってほっとしたが。

今回の再インストールの目的は「マックの古いアプリケーションを使えるようにすること。」であった。今のマックはOS Xというオペレーションシステムが仕切っている。これは今までのマックとは全然違う構造になってしまったので古いソフトが使えなかったのだ。ちゃんとバージョンアップしていればOS X用のソフトが割引価格で手に入るのだが、そんなに毎回バージョンアップはできない。ということで、古いオペレーションシステムを入れて、古いソフトをインストールしたのだ。

が、今日は一日中家の中でごそごそしていたので妙に疲れた。インストールは明日にして休むことにしよう。

●今日のもやし●



すっかりふやけて豆が大きくなっている。我が愛犬も覗きに来たようだ。もう、微妙に芽が出ているのがうれしい。このあと新鮮な水で洗って、再び暗闇にしまった。


2002年09月22日(日) もやしのある生活

私はときおり思い出したように食生活に真面目に取り組むのだ。

寿命が縮むようなクソ暑い夏も終わり、やっと普通の生活に戻れる季節だ。先週からフトンをちゃんと敷くようになったし(7月くらいからゴザをひいて寝ていた)、みそ汁を作っても次の日まで持ち越せるようになったのもつい最近だ。

ということで、かぼちゃとたまねぎのみそ汁を作って食べた。次の朝、鍋のふたを開けてみると腐っていない。わたしは小躍りをしつつ暖め直し、なすびのぬか漬けを切り、納豆をネリネリし、冷やゴハンと共に食べる。いいじゃないの、幸せならば…と意味もなく呟きながら食後のコーヒーを飲む。

おお、そうだ、とおもむろにもやしのことを思い出した。私はもやしを家で栽培していたのだが、水耕栽培のため夏場は腐るので休んでいたのだ。

戸棚の中から神戸のチャイナタウンで購入した「緑豆1kg320円」を取り出した。乾燥豆である。これをカレーのスプーンで一杯だけ大きめのタッパーに入れる。軽く水洗いをして水を捨て、また新たな水でタッパーを満たす。ふたをして、暗闇にしまう。




初日の作業はこれだけだ。明日は水を捨て、明後日以降は軽く水で洗い流して豆が湿った状態を保つ。こうすると5日くらいでもやしがタッパーに充満してくるのだ。このもやしがえらくおいしいのだ。そのまま冷蔵庫で冷やして生でぽりぽりいただくのは快感だ。

1週間後にはもやしがぎっちりとできているだろう。一体どうやって食べようか?もやしをざるに乗せてその上からブタバラ肉を敷いて蒸した物をポン酢で食べるのもいいなぁ。一回くらいはナムルも食べたいなぁ。ほんの原価3円くらいのもやしでわたしはしばし夢を見るのだ。

その様子を毎日この日記でお知らせしていこうと思います。お楽しみに〜。(って忘れて腐らせたらどーしよう…。)


2002年09月18日(水) マックに話しかける怪しい女

何となく我がマックのハードディスクの中を見ていた。実は買ったときそのままの状態で使っているのでパーテーションを切っていないのだ。で、どうやって切るのか、で、今あるメールのバックアップとかはどこを取ったらいいのか考えていたのだ。すると思わぬ新機能を発見した。

Speech Commandsという物である。要は音声認識をしてくれるのだが、テキスト入力ができるとかではなく、ブラウザを開けたり、メールチェックさせたりという指示を口で言うことができるのだ。もしかすると、OS8.5とかにもあったのかもしれないが…。

が、これが英語なのである。「オープン、マイ、ブラウザ」とか言うわけだが、かなり英語っぽく大声で言わないとわかってくれない。インターネットエクスプローラでは特定のWebページを開けさせることもできるのだが、検索サイトのGoogleなんてかなりわからせにくい。日本語では「ぐーぐる」だが、英語チックに読むと「ググーゥル」って感じか。昔西田ひかるがやっていた「なおりたガール」というCMっぽい。ガルルル。

一応会話のようなものもできる。「ワット、タイム、イズイッ」と聞くと「テン、サーティエイ」とか言うのだ。その声も選ぶことができるのだが、これがまた、ふざけたというかおちょくった声ばかりなのだ。水の中でしゃべってるようなのだとか、ロボットみたいなのとか、めちゃくちゃ聞きにくい。ちなみに私は8歳の女の子の声にしている。

もうひとつなんだかな〜という機能が「テルミー、ア、ジョーク」というコマンドである。そういうとジョークを返してくるのだが、これがまた、おもろくないのである。まぁ、アメリカンジョークというのはほとんどの場合ちゃぶ台返し!であることが多いのでそんなには期待していなかったが。

と、これだけ読むと、「つかえないじゃん、そんな機能。」と思われるだろうが、役に立ちそうな使い方を見つけた。それは「英会話の練習」である。正しい発音じゃないと分かってもらえないので必死こいて話しかけることになる。「ぐーぐる!」(シーン)「グーグルぅ!」(シーン)「(クソ!)グーグゥル!」(ピンコン!)「わーいわーい!」こうやって一人で発音の練習ができるのだ。

しかし、いくら英会話の練習ができるからといって、やっぱり日本語でコマンドを出せるとありがたい。アップル社ももうちょっと考えろやって思ってしまう。iToolsのホームページのアルバム機能も日本語は使えないし…。

でもまぁ、マックはこういうふうにちょっと変わっているのでやはりお気に入りなのだ。誰かこの音声コマンド機能、試したヒトいたら教えてください。


2002年09月17日(火) テレビ見聞録

雨模様なので外に出るのがおっくうである。ということでテレビを見た。

お昼は某福留のおっさんがやっている番組を見る。時事ネタと主婦の好きそうなネタを組み合わせた1時間はかなり濃い。今日は「お助け料理人」の日だ。要は、料理に悩みのある主婦のところに料理人平野のおっちゃんが登場、お料理を教えてくれるというだけなのだが、平野のおっちゃんがケリを入れたりして見ている方は面白い。今日もミスキャンパスだったという25歳くらいの主婦の人がでていたが、料理がどうのというより、めちゃくちゃ不器用である。平野のおっちゃんの「世直しキック」が炸裂し笑わせてもらった。やらせも多少あるだろうが、さんまの目ってこわいだろうか?

ちょっと雨が止んだので近所の市場へ出かける。購入したのは塩サバ190円、ゆず5つで100円、あかすりタオル100円。

夕方は関西ローカルのバラエティ番組を見る。関西では有名な「角さん」というアナウンサーのおっちゃんが3時間ほどしゃべり倒すという番組なのだが、この「角さん」が関西人にはめずらしくまったりとしゃべるのである。速度で言えば、坂東英二の三分の一、桂ざこばの四分の一といったところか。この人はラジオの印象が強く、話を聞いているとまるでラジオを聴いているような感じがする。今日は何故か角さんはお休みで、「かつみさゆり夫婦」「ハイヒール」が仕切っていた。で、「うらやましい奥様」はタージンの仕切りである。

タージン。実家には妹がどっからかもらってきた彼のサインがあったが今はどこにいったのだろう?確か横には北野誠のサインもあったと思うが。(しかし、タージンとか北野誠って関西以外でどうなんだろ?無名?)

ごはんの支度をしつつ、ニュースを横目で見る。今日は日朝首脳会談の話題ばかりである。まぁ、歴史的な第一歩なのは分かる。でなんでかの国の一番偉いおっさんは大阪ガスの作業着みたいな格好なのだ?あれが正装なら取り巻き軍団も着用してるはずだが、あの作業着はあの人だけである。謎だ。

サバの塩焼きをつつきつつ、「学校へ行こう」を見る。お気に入りのコーナーは、「汚ギャル」、「ラップ」である。ほとんどやらせみたいなモンだとは思うけれど、テレビに出てあそこまで弾けられるのは凄いと思う。しかし、「汚ギャル」ってうまいネーミングだと思う。来週は「軟式globe」の重大発表があるそうなので見なければ。

次はお決まりの「ガチンコ」を見る。この番組のコーナーは好きな物と嫌いな物に別れる。「ボクシング」「ラーメン道」みたいないかにも真剣にやってます!みたいなのは苦手で、「玉の腰」「お水バトル」みたいなのが好きだ。探せばいくらでもwebでネタばらしされているのに、「一体どうなってしまうのかぁぁ〜!」の連発でなんだかうっとおしいのだ。もう終わったけど「鈴鹿8耐予備校」はなめてると思った。どうせやるんなら、「パリダカ予備校」、「F1予備校」、「ネイビーシールズ(アメリカ海兵隊)入隊予備校」くらいまでやって欲しいと思う。

で、次はニュースステーションである。何時間もテレビを見ているのでもうだいぶ疲れて来たがここまで来ると惰性で見る。かの国に拉致された人たちの安否を聞いて呆れた。なんで若い人や、教育係などの主要な人ばかり死んだことになっているのか?テキトーに言ってるに1000ゴールド、である。コイズミさんもその現場で言われた瞬間マジギレしてちゃぶ台がえしでもすればちょっとは違う結果になってたかもなんてバカなことすら考えてしまう。訪問しに行ってるのにお昼は日本からお弁当を持って行って食べたらしいし。(水筒にお茶も入れて行ったのだろうか?)かの国はちょっとやっぱりアレな感じがする。

ここでふと気が付いたのだが、「プロジェクトX」を録画するのを忘れてしまった。これは水曜日深夜の再放送を見なければ…。

かくしてテレビ主婦はできあがるのである。


2002年09月16日(月) 日記を書くということ

前にこの日記を書いたのは9月5日だったので、かれこれ11日間さぼっていたことになる。この間、世間ではいろいろなことがあって、わたしもそれについてどうしても書きたいことはあったのだがなぜか書けずにいた。

一つはどーにもこーにも日記に飽きてきたというのがある。書くことではなく、この肌色に囲まれたビジュアルにである。ということで一新して横長な感じにしてみた。いろいろなビジュアルに変えてみてわかったのは、左右が囲まれている形だと改行のタイミングが難しいということである。文字数を勘定して書けばいいんだろうが、どうもめんどくさい。ということで当分は横長なのだ。

もう一つの書けない理由は、書くことについての責任のようなものをちょっと感じていたからだ。9月11日は例の同時多発爆弾テロのあった日だ。これについて軽々しく、「ビンラディン、逝ってよし!」とか「アメリカ=世界の警察。バンザイ!」とかテレビ番組のように言いたくないのだ。なんでもそうだけど、一方向から見ただけで何かが分かるというわけではない。なのにごそごそと自分が思ったことをどどどとぶちまける日記に何の意味があるのだと思ってしまったのだ。

語りの対象が、さんまの調理法や、VIPカーに乗ってマフラーブボブボいわせてる若者ならそれでいいが、「9月11日」である場合、軽々しい物云いは避けることにした。

「書くことについての責任」において、もう一つ悩んで書けないトピックがあった。それはカナダで起きた「藤井理絵事件」である。これは私が住んでいた町で、私の行っていた学校で日本人留学生が起こした事件である。今の日本ではよくある幼児虐待事件だが、カナダでは異常な事件なのでいろいろな波紋が広がっている。私や、カナダに住む友人達にとってはまさしく大事件なのだけれど、その裁判の判決が下った日は奇しくも9月11日で日本のテレビ、新聞メディアではほとんど取り上げられなかったようである。だから、日本のひとたちはあまりこの事件を知らない、どころか、全然知らないのではないだろうか。そこで勝手に私の思ったことだけを書いても、その事件の本質は伝わらないのが当たり前だろう。ということで書かずにいた。

この件については今ソース(元ネタ)を集めている。近いうちにこの日記で思うところを記すことができればと思う。

あ、日記もだけど、職探しも始めないと…。


2002年09月05日(木) おかいもの

暑いからといってずっと家の中に潜んでいるのもナンなので、久しぶりにレコード店に行くことにした。

私の中ではレコード店、と表記するのがしっくりくるのだが、大手チェーン店ではもはやCDばかりでレコードはほとんどないのでCD屋と表記するのがいいのかもしれない。とりあえず近所のTowerRecordに向かった。

入るとすぐにどど〜んとブルーハーツの「リンダリンダ』がリンダリンダ〜と流れていてびっくりした。が、なんだか声が違う。違和感にふらふらしながら辺りを見回すと、トリビュートアルバムが出ていた。要はカバーアルバムなのだ。歌っている人たちを見ても私には知らない人ばっかりだった。まぁ、「夜もヒッパレ」みたいに歌われるよりはましだけど、複雑な気持ちだ。彼等の歌は彼等でないと駄目だと今でも思っているから。

そそそとサウンドトラックの売り場へ移動する。以前、カナダで購入したカセットテープの「Dumb and Dumber」という映画のサントラを探しているのだ。本国のアマゾンcomにしか見当たらないので困っていたのだが、今日見たら日本のTower.JPにあったのでとりあえず実店鋪にあるかもという淡い期待をしてやってきたのだ。でも、やっぱりなかった。しかし、日本のCD屋はサウンドトラックの扱いがすごく少ないような気がする。

次は洋楽のPop/Rockのフロアに移動した。ここでお目当てのヴァネッサカールトンのアルバムを聴いた。こないだのカナダ旅行で彼女の「1000マイルス」といううたをラジオで何度も耳にしたらすっかり気に入ってしまったのだ。あと二つ、アブリルラヴィーンの「コンプリケィテッド」という曲とシェリルクロウの「ソークアップザサン」という曲も同様に刷り込まれてしまった。これらの曲の入ったアルバムを探す。

ほどなくして見つかったが、いづれも国内版だったので高い。ということで視聴だけして輸入版を探すことにした。そこでふと80年代のヒット曲を集めたオムニバスアルバムを見つけた。「80’ヒット」そのままのタイトルである。

どんな曲が入っているか見てみるとこれがまた、おお!そういえばそんな曲あったなぁ〜の連続である。「ストロベリィスウィッチブレイド」とか「アーハ」って、あの時期はとても人気があったが今はどこにいるんだろうか?こういうアルバムを眺めているとその曲が流れていた当時を思い出す。

当時、私はコンポというものを持っておらず、音楽はエアチェック(死語か?)かレンタルでLPを借りて友人にカセットに入れてもらっていた。そのころにジョンクーガーメレンキャンプ、ブルーススプリングスティーン、スティービーニックスなどを聴きはじめ、いつのまにかRCサクセションや、ブルーハーツに足を踏み入れてしまうのだ。その後、高校入学のお祝いにレコードプレーヤーの付いたコンポを買ってもらい、初めて自分のお金でLPを買った。RCサクセションの「シングルマン」で、当時で既に廃盤になっていたものだった。その頃から既に「主流をはずした嗜好」だったのだ。

思わずその懐かしアルバムを買ってしまおうかと思ったが、もうちょっと考えることにしてその場を離れた。

さてぼちぼち帰ろうかなぁと思うと、中古レコード屋さんがあった。なつかしい!KING KONGという店である。場所は変わったけどまだあったのだ。高校生の頃は毎週末くらい来ており、「いけないルージュマジック」とか、「玉秘姫様」とか買った記憶がある。思わず入ってみた。

ここは昔と変わらずレコードが一杯あった。が、悲しいことに今、レコードプレーヤーを持っていない。CDの棚を見て2枚のアルバムを買うことにした。前出のシェリルクロウのアルバム、「C'mon C'mon」と小泉今日子の「ナツメロ」である。「C'mon C'mon」は今年のアルバムだが、「ナツメロ」は何と1988年のアルバムだった。ひぇ〜、そんな昔だったのか。しかし、今聴いても楽しいアルバムだと思う。キョンキョンは歌唱力があるとは思わないがとてもアイドルっぽいのだ。14年前だから20歳はとうに過ぎてるとは思うが、選曲、歌い方、全てがツボにはまっていてイイ!と思ってしまった。

現在はやっているアイドル系の女性のアルバムは聴いても何かはまる物がないのだ。何かテレビで聴いたような曲が寄り集まっているだけで、アルバムのために練られたものが感じられなくてつまらなく思うのは私だけだろうか?今は、若いうちから歌唱力もあって、作詞作曲もしてしまう人がたくさんいるが、それだけだと感じてしまう。それはわたしが歳を取った証拠かもしれないが。

ま、とにかく今は「バンプ天国」を聴きながらこの日記を書いている。バンバンババンバ〜ン♪


2002年09月02日(月) キ○ガイ大行進

今日は歯医者の予約が午前中にあったので、ひさしぶりに早起きをし、みそしるを作り、納豆をねりねりし、ゴハンをあたためて食事をした。朝のワイドショーを見るのは久しぶりだなぁ、と思いつつテレビのスイッチを入れた。するとそこに映っているのは配給を待つ避難民だった。

と思ったらそうではなく、東京の表参道にオープンした某ブランドショップに入店するため並んでいる人たちだった。避難民は言過ぎにしても、近所のパチンコ屋の「新装オープン!出血大サービス!!ノーパンク祭!!!」ののぼりの下に並んでいる人たちと同列である。

何でも、限定品のハンドバッグ2種を求めて並んでいるのだそうな。しかし、並んだからといって半額とかそういうことはもちろんなく、定価である。先頭の方は「表参道で2泊しました!」とか言っていた。何十万も財布に入れて表参道で野宿ってのも恐れ入った。品性や常識を投げ打った10代の私なら、迷わず襲って財布を取っちゃうだろう。それは隙があったと言われても仕方ない行為ではないか。

テレビのレポーターもごっついのに声かけたなぁと思ったのが次のオババである。梅宮辰っちゃんの女版といった感じで、土管のような体をして980円くらいのてろてろで黒い色あせたTシャツを着ている。焼豚のような腕を組んで、「これだけ並んでも値引きもしてもらえないのぉ。」と怪炎を吐く。この人は、ヤマダ電機のチラシセールと同じ感覚で並んでいるのだ。恐るべし。

その次も一般人のふりした真性おばさんだった。二人の子供の手をひいているのだが、東京の奥地?の人で、表参道の近くに住んでいる母親に頼んで前の晩から順番を取ってもらっていたという。ちなみに彼女は30歳。きっと母親は60前くらいか。頼まれて並ぶ方もアホだが、頼む方もアホである。常識的に考えて、自分の親に「表参道で一泊野宿せーよ!」とは言えないんじゃないだろうか。

と、こういう感じで昨日、表参道には魑魅魍魎が渦巻いていたらしい。Yahoo!オークションを覗いてみると、さっそく43000円だか47000円だかの鞄が出品されていた。現在81000円まで上がっている。

日本は実は豊かなのだ。(そうに違いない。)


2002年09月01日(日) 狂気のスーパーマーケット

ふと調味料を置いている棚を見ると、醤油が底をつきそうだった。こりゃいかんと、重い腰を上げて醤油を買いに行くことにした。なぜ重い腰なのか?それはその醤油を売っている店が、かなり気疲れする店だからである。

その醤油は和歌山の湯浅という醤油の名産地の醤油で、あんまり高級でもなく、普段使いにできるようなものである。去年、ずっと通院していた病院のすぐ裏手にあるスーパーにしか何故か売っていないのである。通院していた頃はついでがあったから寄ることもあったが、病院に行かなくなってから一度もそのスーパー(Jと呼ぶ)には行っていない。

Jとは1階が食料品、2階が洋服類、3階が日用品、4階が子供の遊び場と食べ物屋、というありふれた構成である。しかし、である。駅前の一等地の国道脇という立地により、自転車置き場は溢れ帰り、3000円お買い上げで1時間駐車無料、バイク置き場はスクーター用5台だけ、というちっともお客のことを考えてないすてきなお店だ。ということで、カブの出番である。醤油一本で駐車場代など払う気はさらさらない。

どうにかバイク置き場にカブを置き、ふらふら走りのババチャリをよけ、店内に入るとちょっとしたイベントスペースがある。そこでは今日、ディズニーの知育教育グッズの勧誘をやっていた。その光景を見て、わたしはぞぞぞと後ずさりをしてしまった。

勧誘をしている人たちが、皆、ミッキーマウスの耳をくっつけているのだ。ヘアバンドに耳がくっついているのを男女皆つけている。若い女性はまだいいが、「時給のいい、スポットのバイトがあるから来てみたんやけど…。」みたいな、おとなしそうで眼鏡をかけたにいちゃんが、ミッキーの耳をつけて、真っ赤なTシャツでおどおどと勧誘しているのは見ていて痛かった。あと、上沼恵美子のような真性オババがミッキーの耳をつけているのを見ると寒気さえ感じたのは気のせいか。

そそそと食料品売り場に行き、目的の醤油を手にする。カートを狭い通路のまん中で止めて、おしゃべりに興じているおばちゃんが邪魔である。といっても私と同じくらいの歳だと思うのがかなしい。どうにかレジまで辿り着いて、順番待ちをしていると、「テケテケ〜」っと男の子が駆けて行った。その後ろを私と同年輩と思われるお母さんが追っかけてきて行った。「ぎんが〜、ちゃんとママと手をつないでって言うたでしょ〜。」ぎんが。銀河って、人の名前なんだろうなぁ。まぁいいけど、将来その子が自分の名前を嫌になるに、100ゴールド!って感じだ。

とほほと支払いを済ませ、ついでなので雑誌を買おうと3階の書籍売り場に行った。ここはまさしく人生の縮図、人間の品性が見えかくれする正念場なのだ。

通路に座り込み、「るるぶ」を必死でメモってる人、JRの時刻表を携帯電話のメモ帳に入力する人、真剣なまなざしでオヤジ週刊誌の露出度の高いグラビアを凝視する人、アイドル誌を友達とめくりながら「告られてんやんかー、」とでかい声でしゃべる堅太り中学女子…。私はその横をすりぬけながら、やっとこさ目的の雑誌を手に入れた。

ここまで来たら家に帰るだけである。

が、ここでもなんだかなぁの連続である。スーパーとは反対側の駅前の交差点があるのだが、ここの信号がキ○ガイじみた信号なのだ。普通の信号は青になると、直進のクルマも、右折のクルマも、左折のクルマも進めるが、ここのは青の下に3つの矢印がぶら下がっていて、その向きしか進んではいけないのだ。まず、左折が5台くらい、直進がちょっとの間続き、右折が3台くらいしか進めない。まぁ、この方が事故を減らすという観点では正しいのかもしれないが。(ここの信号は大阪の事故の多い交差点ベストテンに入っています。)

問題は国道2号線がここで左折しているという事実なのだ。神戸の方から走ってきたクルマはここで左折して、京都の方へ進むと言う塩梅だ。しかし、前述のように左折は3台くらいしか一度に行けない。当たり前のように渋滞する。私は右折だが、バイクなのですり抜けて、好きな車線に合流することができてマシだが、クルマで右折の人は気が狂いそうになるだろう。

うぐぐ…、もうだめだ。と醤油と雑誌を買うだけで力尽きてしまったオロカな女の日常である。


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