子犬日記
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2004年10月29日(金) |
ねずみの騎士デスペローの物語 (ポプラ社) |
狛太郎は、斉藤洋『シンドバッドの冒険』を読み終えた。 次に買ってやった本は、 『ねずみの騎士デスペローの物語』(ポプラ社)である。 THE TALE OF DESPEREAUX ケイト・ディカミロ/作 ティモシー・バジル・エリンダー/絵 子安亜弥/訳
本当は、シンドバッドの続刊を買ってやろうと思っていたのだが、 全四巻のうち、一冊目の『シンドバッドの冒険』が九月に出たばかりで、 その先はまだ出ていないらしい。またいずれということか(笑)
腰帯カバーによると、 「ハツカネズミとお姫様とスープとひと巻きの糸のおはなし」。 前回の『天才コオロギ…』とおなじニューベリー賞を2004年に受賞。 あとがきによると、 アメリカの911テロ事件のとき、この物語を書いていた作者は、 「こんなときにネズミとお姫様のお話を書くことに意味があるのか」と 悩んだそうだが、飛行機で隣り合った見知らぬ男性から、 「こんなときだからこそ物語がもっとも必要とされているのではないか?」 と励まされたのだそうだ。 彼女の決意は、中表紙に記された言葉によくあらわれている。
世界はやみにおおわれ、だれもが光をもとめている。 みなさん、もっと近くにきて。 だいじょうぶ、わたしを信じて。 さあ、お話をはじめよう。
というわけで、物語に秘められた力を信じるもののひとりとして、 清き一票を投じる気分で買った(笑) そういえば、トガリィ、天才コオロギ、そしてこの本と、 ネズミが出てくる本ばっかり。なんでだ。
2004年10月15日(金) |
作文「どんなともだちがいますか?」 |
やさしくてたのもしいともだちがいて、じょうぎやでんちであそんだりします。かみのけが10万本くらいでとってもおおきくて身長が140cmぐらいの中■くんとちょっとちっちゃく124cmぐらいでゲームやきのぼりやでんちあそびの好きな■井くんです。 校庭のすみにかれて中が空の木があって、木の上に竹のぼうをかさねて作ってある所があってそこにのぼってぶらさがります。ぼくとみんなは順番にぶらさがったりとびおりたりします。地面にちゃくちすると足がびりびりと痛みます。■井くんはぶらさがるのが上手で机からジャンプをするみたいに軽々とおります中■くんドスンとおります。毎日みんなと遊ぶのが楽しいです。おわり。
先生からの評: 学校になかのよい友だちがたくさんいると学校生活が楽しくなりますよね。これからも友だちと楽しくあそび、すてきな思い出をたくさんつくってくださいね。
親の覚書: 本とことわざは好きだが、作文はてんでダメな狛太郎。 「ともだちについて書くんだって」というと うざそうに友達の名前を挙げはじめたので、 それをまず書いていけとアドバイス。 作文では「知らないひとにもきちんとわかるように説明する」のが ポイントだと教えると、細かい説明を始めたのでそれをまた、 そのまま書き取らせた。 …なんだか、いいかげんなことを書いてるな小犬め(汗) 「どんなふうに遊びますか、っていう設問もあるよ」 「すみでのぼって遊ぶんだよ」 「だから。どこのすみで、どんなものにのぼって遊ぶか、 ちゃんと文章で説明しないと読む人にはわからないんだよゴルァ」 「…それは5W1Hのこと?」 「知ってるんなら書きたまえ(汗)」 「うん。校庭のすみ」 「だから口で云ってないで書けというとるだろーが(怒)」 でんちで遊ぶと書いてあるのは、 親が知らない間に本当に電池で遊んでいたらしい。 このまえ、びりっときたときに腕が相当痺れたそうで、 「痛いからもうヤメタ」そうだ。 大事に至らなくてよかったな(汗)
課題: 句読点と漢字をきちんと書くように指導しないと。 後半なにがなんだかわからない(汗)
2004年10月05日(火) |
天才コオロギ ニューヨークへ (あすなろ書房) |
あまりに仕事が忙しくてここまで手が回らず、 長いことほったらかしてあった。またちびちびとメモしていきたい。
読解力アップのために、一日10分ずつ本を読むことになった狛太郎。 スタートは、この本にした。
『天才コオロギ ニューヨークへ』(あすなろ書房)小学校中学年向け ジョージ・セルデン作/ガース・ウイリアムズ絵/吉田新一・訳
名作『白いうさぎと黒いうさぎ』『シャーロットのおくりもの』の挿絵で有名な ガース・ウィリアムズの名と絵に惹かれて本屋で手に取った。 出たばかりのようで、巻かれた腰帯カバーには 「アメリカ児童文学の最高傑作、待望の再刊! 映画化決定」とあった。ふーん。 原題は「The Cricket in Times Square」。 1960年に出版されて、その翌年には、優れた児童文学に贈られる ニュー・ベリー賞のオナー・ブックに選ばれている(あとがきより) まだ、内容はぱらぱらとしかみていないが、 ニューヨークのタイムズスクエアの地下鉄駅で新聞を売るイタリア系の少年と、 彼が出会ったコオロギの物語らしい。 コオロギといえば中国なのだが(これについては『闘蟋』という好い本がある)、 この話にもそういう言及があって、嬉しくなった。
「これはとても古いコオロギのかご。むかし、中国の皇帝のかっていたコオロギが、これに住んでいました。きみは、最初のコオロギの物語を知っていますか?」
余談。この本は、ビニールをかけて売られていた。 したがって中がまったく見られず、何年生向けかもわからなかったので、 買うのはなかば賭けだった。勝ったけど(笑) 本好きになるかならないかが決まる微妙な年頃のコドモに本を買うときは、 字の大きさや幅、扱っている題材をきちんとチェックしたいので、 あれはやめてほしいな。買う気を殺がれる。 児童書はヲトナ向けの文庫本にくらべて高額だから、なおさらだ。
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