誰かのコト 私のコト
全部 ☆ 前↓ ☆ 先↑

My追加
題名に、「日記と言うよりメモ」の言葉が含まれた場合は、 母の様子や入院等についての内容が書かれています。 ここに、ガンのコトが少し書いてあります。


2002年05月31日(金) 恙無く終了の一日

A子が頼んでくれた通り、母からモーニングコール。
7:35
おはよぉー。
おはよぅ・・・。
Z、起きた?
うん。
起きてないでしょ?
うん。
ほら、ちゃんと起きあがって。
うん。
CDが鳴り出した
ちゃんとベッドから出なさいよ、
今日は大事な日なんだから。
うん、そーだよね。
あ、起きた?
さっきからうんって言ってるじゃん(笑)
いーや!あんた達は信用できない(笑)
『たはーよく判ってらっしゃる』

じゃ回診があるから。
うん、ありがとーね。今からB君に電話するから。
え?
起こしあう約束してるんだよ(笑)
あははは、じゃしっかりね。
はーい、さんきゅー。


寝坊仲間のB君とした電話の約束は、8:00。
まだちょっと早い7:45、メールする。
返信ナシ。ふっふっふ・・・ヤツは寝てるな。
朝ごパンを食べて、コーヒー飲んでちょっとTV見た
今日の占い(笑)まぁついてるからOKだな。

7:55電話。

ちょっと早かったけど起きてた?
起きてましたよー。シャワー浴びたもん。
あっそー。
今電話しようと思ったんですよぉー。
へっへーん、今年も私の勝ち?(笑)
そーいうコトにしておきましょっか(笑)
じゃ後でねー。
はーい。



全て恙無く終了。


どんな些細なことでも、誰かが自分を必要としている
って思えることって、大切なことだと私は思うなぁ。
それがこんな「朝起こして〜」な電話であっても。
・・・寝ぼすけの言い訳?(笑)


2002年05月30日(木) 予定を勘違い。気のせいならいいけどなぁ。

明日だと思っていた
ライブのチケットを見たら今日だった。
慌てて、A子にメールする。
晩御飯の買い物できないっす。
帰りは9〜10時ぐらいだと思う。

明日だと思ってたから、うーん・・・。
別にいいけど、明日早いから、なんとなくね。



母の体調は良いらしく
水筒に入れ、持っていったうどんを食べたと聞いた。
やっぱり、塩を入れないとイマイチのようで
たまご豆腐のタレを病室で少し入れたらしい。

なお、前日に出汁を作ると風味が落ちることが判明。
水筒にうどんとおつゆを入れ、2時間ほどで食しても
柔らかくて大丈夫だけど、おつゆをかなり吸うので
別の水筒に、おつゆを用意した方が良いようだ。



ただ・・・
なんだか顔色が悪いような気がするんだよ
一昨日は目が黄色かったような気がするし。

顔を見ていない私は
そう
それ以外何も言えなかった。



早めにベッドに潜り込むと
耳がシャーっていってた。

明日は母に電話で起こしてもらう。


2002年05月29日(水) 日記と言うよりメモ(脱水症状・うどん)

A子が帰ってきた。

母のところへ院長が来て話をしていった。

手が、こんなにシワシワになっちゃったんです。
点滴が1200を2本・飲料水が500ml
利尿剤を使うので、排泄は3000近く。
これらを総合して「脱水症状気味」と判断され
夜に腹水を抜くのは、止めることになった。

って言うか・・・
単純計算して体内に取りこむ水分が3000弱で
排泄が3000近く。プラス汗は別でしょ?
「早く気がつけよ」
って思うのは医者任せな体質なんでしょーか。


院長がうどん等を食べ始めたらどうかと促すが
母は、食べることに不安を覚えてしまっているので
すんなり頷かない。

手作りおつゆ(A子)vsカップ麺(母)で
もめているらしい。
母は少量サイズのカップ小うどんを持ってきてと言い
A子は、麺を茹でておつゆを持ってくるって言ってる。
私もA子に一票。

家中がかつおの香りでいっぱいになる。
何度も味見をさせられる。
塩分計で測るが測定が不能だった。
だって美味しいけど、塩を加えていないから、ホント物足りない。
でも、物足りないのは病室で足すことが出来るから
これでいーんじゃないかといって
体調があまり良くないし、私は寝た。

A子がいつ寝たか私は知らない。


2002年05月28日(火) カップ麺食べた

カップ麺はあんまり好きじゃないから
今回の前は、いつ食べたか覚えてない。
メモっておこう。
チーズカレー?カレーチーズ?そんなの食べた。
美味しかったけど、お湯がちょっと少なかったのか
粉スープのかたまりを食べちゃって辛かった。

少し肌寒かったからちょうど良いなぁと思った。

A子は親元の為いい加減な食事だったかなと
ちょっと反省して、野菜ジュースも飲んでみた。
気休め気休め(笑)


2002年05月27日(月) 特に何もない

母の体調は落ち着いてきたようだ。
痛みも少し和らいでいるようだ。
今日は父がいないので、A子が親元に泊まっている。

今月会社に行っていない。


A子からメールや電話してないから
これ以上、何も判らない。
便りのないのは悪くないってコトだ。


2002年05月25日(土) 日記と言うよりメモ(母とA子)

病室についたら、見舞い客がいた。
同じ病気のご夫婦だった。
お風呂上りに来ていたご夫婦だった。
昨日調子が悪かったのを聞いていたから
正直むっとした。
何時から来ていたのか、受けつけノートを見たが
記載がなかった。
そう言えば、バッチ付けてなかった。

母が、私の顔を見て、自分の髪を触る。
すこし飽きてきた(しんどい)時にする仕草だ。
早く帰したい。
やさしい口調で、冗談めいて母に「ナニナニしちゃダメよ」とか
少しばかり、説教臭いことを言うから私はホントは苦手だ。
3、40分経った。
帰っていった。

やっと、ちゃんとベッドの脇で母の顔を見る。
よかった少し調子が良いみたいだ。
母が
昨日はもうホントにすごかったの。お腹が痛くて大変だった。
うん。A子から聞いたよ。大変だったんだってね。
うん。お腹が痛くてね。
で、今日は?
んー3位かな。
あぁ大夫良いんだね。
うん。

昨日健康補助食品を口にしなかったので、今日は
私から飲ませて欲しいとA子に言われている。
これ飲もうか?
イヤ。
なんで。
口に残ってじゃりじゃり食べなくちゃならないんだもん。
じゃ、オブラートで飲んじゃおうか?
イヤ。
(だだっこかよっ)
・・・。
A子が
それじゃ最初からやり直しになっちゃう・・・。
じゃあやり直せば良いじゃない。
母が言う。
A子が怒りに震えたように見えた。
私が口をはさむ。
あのね?継続は力なりって知ってる?
知ってるけど私根性ナシのCちゃんだもん。
(出た・・・)
私は母親にそれを教えられたけどねぇ(笑)
・・・
じゃりじゃりがイヤなら、オブラートで良いじゃん、
A子が買ってきてくれてるんだから。ムリっぽい?
ムリじゃないけど。
じゃ1個で良いから、ほら。
60グラム必要な所を、たった2グラムだけ飲ませる。
意味があるんだろうか?
イヤ、0よりは2でも口にした方が絶対意味がある。
そう思い直した。


A子が病室を出る。
父が来た。
母は眠ってしまった。
私もA子を追いかけロビーに向かう。
いっぱいいっぱいのA子に話しかけ
平常心を取り戻させようとするが
上手くいかない。
一通りA子の愚痴を聞き、私はA子に対し感謝してるし
評価していると正直に伝える。

ちょうどその時主治医が来た。
今日は3位だって本人言ってました。

簡単に昨日の原因を聞いてみた。

昨日の痛みの原因は何でしょう?腸閉塞ですか?
多分、ガンの痛みだと思う。
わき腹のふくらみは?
腸が腫れているんだと思う。
・・・。
お腹を刺せる所がなくて、あそこしか刺せなかった。
え・・・(それって前話した通りになって言ってるってコトか)。
腹水が結構赤くて、本人ビックリするようだったらもう、
抜いちゃうから。
(抜いたらもう次刺せないんじゃないの?)。
じゃ。

A子に
あんた聞きたいことなかったの?
・・・。
聞きたいことがあるなら、ちゃんと自分で聞きなさいよ。
・・・。
まだ先生居るかもしれないから、捕まえたら?
二人で病室に戻る。
目を覚ました母だけがいた。
あれ?お父さんは?
知らない、目が覚めたら先生だけだった、
一瞬で誰も居なくなってた。
ロビーに居たんだけどね。先生に廊下であったよ、
そんで「3」だって伝えたよ。
うん、私も3って言った(笑)

先生はもう不在だった。


投げ出したくなる時がある。
そばに居れば居るだけ辛いし
わがままとまで言えない些細なことが
カチンと来ることがある。


2002年05月24日(金) 日記と言うよりメモ(苦しみ出す)

お腹の痛みが強くなった。
点滴に入れたモルヒネも効かない状態らしい。
別の痛み止めを2本打つが効かない。

痛い痛いとお腹をさする母に
妹が付きそう。
ボルタレンを利用してどうにか
眠りについたようだった。
1ヶ月前の状態に戻ってしまったようだった。
妹からメールが来た。

明日、お見舞いに来たいと言っていた人を
断ってくれと母から言われ、妹が断った。
そう、あの変わったご夫婦。


私は明日、病院に行く。


2002年05月23日(木) 日記と言うよりメモ(腹水を抜く)

さっき妹からメールで
今日から腹水抜くことになりました
とメールが来た。

昨日は

すっごい顔色が良くて唇までピンクだったんだよ、
ビックリしたよ。
しかもまた新聞買いに上の階まで行って
しかもねー
犬(ペットショップ)見てたんだって。

そう聞いた。

やっぱりお腹が張ってつらいの
我慢してたのかなぁ。

それでも、今日も茶碗蒸と
お豆腐を少し食べたと聞いた。

んー。


2002年05月21日(火) 日記と言うよりメモ(母から電話)

お昼休みより少し前に、携帯に母から電話があった。

せんせーがね?そろそろご飯どう?って、
聞くんだけどまだ不安なの。
そっかぁー。うん。
でね?
(きた!何おねだりされるんだろう(笑))
うん。
なんなら食べられそう?何が食べたい?って言うから、
「茶碗蒸!」って言ったの(笑)。
あはは。そんで?
そしたら、先生が少し考えて、ヨシ判った!いーよって。
へぇー良かったじゃん。
でさぁ、A子に今日、ナチュラルハウスで買ってきてって言っといて。
おっけー。
でもさぁ?
(まだなんかあるのかいっ?!)
病院のご飯はダメで、外食はオッケーってコトなのかしら?
違うでしょ?あーたが、ご飯イヤって、
言ったんでしょ?だからじゃないの?しかも茶碗蒸食いたいって(笑)
そうね・・・(笑)
病院で今までに茶碗蒸何回出たよ?
・・・一回。
でしょ?だから、買ってきていーよっていったんじゃない?
そっかー。そーかな(笑)
そーだよー。
あははは。
じゃA子に、茶碗蒸をナチュラルハウスで買ってって言っとくわ。
お願いね〜。


ソッコーA子に電話
Nで茶碗蒸買って行って。先生の許可出てるんだって。
あ、そぉーなんだ。判った。
時間的に大丈夫?
うん。今日はナチュラルハウスに行って、
お豆腐買おうと思ってたから。
判った。普通の茶碗蒸でいいよ。具はあんたがやっつけて(笑)
りょーかいっ!(笑)


お豆腐を食べさせようと話したのは先週末。
お味噌汁を飲ませてみようかと提案した結果だ。
プリンやゼリーを食べてもよいなら、
お豆腐も良いんじゃないか?
そんな安易な発想で。
お菓子類ばっかりじゃ、やっぱりね。
お味噌汁の塩分も、母の口にどれぐらいが合うのか
判らないので塩分計?も買うことにした。


母はNで買った茶碗蒸を「しょっぱい」と言いつつ
5口ほど食べたらしい。
A子が持っていった、お豆腐も食べたらしい。
ちょっと食べさせすぎかな?
明日もお豆腐と茶碗蒸のリクエストが
あったらしい。
母の希望する味にめぐり合うまで
これは続くかもしれないなぁ。


予定していなかった見舞い客(ご夫婦2組)が訪れ
すっごくむかついたと、A子が言ってた。

お風呂に入ってる間に、訪問されたらしく
髪を乾かす時間も取れなかった。
察してくれるかと思ったけど、ダメだったみたいね。
おかげでお風呂上りに足や腕のカサカサ防止の為の
マッサージはできなくてすっかり堅くなってしまったと
A子はブーブー言うから、次はスグ看護婦さんに言いなさい
とだけ言っておいた。



肩がしびれるのでマッサージに二人で行ったけど
なんか、あんまり好きになれない人に
当たって、スッキリしないっす。
もちろん二人ともっす。


2002年05月20日(月) 日記と言うよりメモ(腹水抜くのは様子見)

今日腹水を抜くかもしれなかったが
妹からメールが来た。

やったー!今日先生が病室来て
お腹の張りもそんなでもないし
苦しくないなら、もうっちょっと
様子見ようか?って言ったんだって。
なんか気のせいかお腹の張り、
小さくなってるような気がする。

先生が母に言うことは
あんまり鵜呑みにできない。
けど正直嬉しい。
点滴に今は蛋白も追加している。
利尿剤との相乗り効果が
どれくらい出るか、かな。

妹と話しをした。
今日ね?おかーさんてば、
上のフロアまで新聞買いに行ったんだって。
え?一人で?
うん。
あーあーぁ(笑)
調子良かったんだって。
そっかーでも一人はまずいんでしょ?
うん、でね?上のフロアで
D先生(主治医ではない)が、おかーさん見て
目をまんまるにしてたんだって。
あはは、そりゃいるはずがナイ人を見たんだもんね(笑)。
うん、で、しばらくしたらD先生が病室に来て(笑)
確認されたってよっ。
あははは。叱られなかったって?
うん。驚いてたのと心配と喜んでたって。
そっかー(笑)調子良いと気分も良いよね。
うん(笑)


こんなに元気かと思えば、体調がめまぐるしく変化する。
正直、それに家族の心も引きずられる。


2002年05月19日(日) ガンで検索した方へ(腹水)

腹水について
私が主治医に受けた説明は、以下のようなものでした。
ガン細胞は非常にもろく、ガンにかかっている所は
イメージで言うと、擦り傷のような状態を想像して欲しい。
腸にガン細胞があるから、腸に擦り傷ができているようなもの。
擦り傷を見ると、体液や血液が出ているが、
これが腸で起きたら、お腹の中に溜まってしまう。
それが腹水。


ドクター吉本のホームページ診療日記Vol.1の、
第2回の文中にある、腹水の説明が判りやすいと、
私は思います。


母のお腹のエコーを見ると、ちょうど水溜りが
お腹の中に、いくつもできているように見えました。

母のように、お腹の中にガンがたくさんある場合は
腹水を抜く管をさすのが、難しいようです。
ガンのないところをエコーで探しながら、管を
さすところを、決めていると主治医から
私は説明を受けています。

腹水は、先ほど水溜りのように見えたと
説明しましたが、抜くのも1箇所づつを
イメージして良いかもしれません。
お腹の中に、隙間は基本的にないですよね?
ですので、腹水を抜くと言って管をさしても
例え、1箇所あたりが少量であっても、腹水を1度に
全部が抜けることは、なさそうに思えます。

管で抜かないで済むのは、腹水が利尿剤などを
利用して、自力で体外に排出できた場合のようです。
浸透圧などを利用して、体外に排出する仕組みのようです。
利尿剤は、血管が丈夫であれば効果が高いようです。

腹水を、1日で全部抜いたりはしません。
1日1リットル等、徐々に抜いていくことになると思います。
ガン性の腹水の場合、最初に出てきた腹水の色は
当然、血液が混じっていることがありますので、
赤やオレンジっぽい色かもしれません。
徐々に薄いレモン色になっていくと思います。


腹水は、もろくなった部分から、身体にとって
必要な栄養が出てしまいますから、
医師によっては、腹水を抜かない選択をする場合も
多いようです。
ガンではない場合は、1度抜いた腹水を
体内に戻すような方法を取ることもあるようです。
母の主治医に、腹水を戻すことが可能を聞きましたが、
ガン性の場合は、戻すことで全身にガンを回すことに
なりかねないと言う理由で、断られました。

参考までに、
腹水が溜まって苦しんでいた母は、私達に
腰枕を探して来てと言ってきたので、
テンピュール製品小物
ベッドバックサポートを、利用させています。


2002年05月18日(土) ガンで検索した方へ(大腸ガン・専門用語・セカンドオピニオン・抗がん剤治療)5/21ver

大腸ガンについて
今更お勧めするまでもないでしょうが、やはり大腸.comです。
大腸ガンにならないためにも、参考にご覧下さい。
でも、写真はちょっとドッキリするかも知れません。


告知を受ける際や、専門用語の基礎知識
専門用語が多く、後で疑問を持たなくて済むように
できるだけ患者側も、勉強しなくてはならないと思います。
それは、結果自分が後悔しない為だと思います。
こちらは好き嫌いはあると思いますが、私は1番最初に参考にしました。
丹野クリニック基礎知識です。


セカンドオピニオンについて
もし、ガンと診断された場合
セカンドオピニオンを考えても良いと思います。
キャンサーネットジャパンを参考にしました。
セカンドオピニオンを考えてなくても
ここのガン情報ライブラリー
大変見やすく、充実していると思います。


抗がん剤治療
こちらも私がお勧めするまでもなく、ご存知の方が多いと思いますが
平岩医師ホームページ週刊現代や、NHK等でご存知の方も多いと思いますので、
コメントは特に致しません。





2002年05月17日(金) ガンで検索した方へ(ガン・余命・末期・告知)5/21ver

貴方がガンではなく、家族や友人等第三者がガンになって
ここにたどり着いたものと判断して書きます。


そのガンについて、必ず勉強して下さい。

私は癌チラ等も参考にしました。
他にも判りやすいもので、
国立癌センター一般向けがん情報があります。
ここには痛み止めについての説明なども載っています。


情報は、多ければ多いほうが良いわけではありません。
色々な情報がインターネット上にあふれています。
可能であれば、手分けして調査していくのが良いと思います。

もし、
お友達の家族が、ガンにかかって何かしたいと、
思うのであれば、URLを渡すだけでなく、
今、お友達が何の情報を求め、何を検討しているのかを聞いて、
それと同じ資料やそれを比較することをして、
それでもこちらが優れていると思うURLを
渡してもらえると、助かります。

患者に近い所にいればいるほど、余裕がありません。
せっかく教えてもらったURLも、今選ぼうとしている
選択肢を、ただ狭めるものになりかねません。
患者より少し離れた所にいる人の、患者の近くにいる人への
フォローは、すごくありがたいです。
教えてもらった健康補助食品は怪しくないか?等を
調査してくれるだけでも、大変に助かると思います。


ガンは、かかった方の年令やガンステージにもよりますが、
今すぐ、最悪の事態になることはあまりなさそうです。

例えば、お医者様の言う「余命」も、
お医者様が3ヶ月と言っても、お医者様自身本当に
3ヶ月と思っては言っていないようです。
現に私の母の主治医は、11月に末期ガンと診断し
お正月を迎えられないかも、と言いました。
5月に話をした時は、実際には6ヶ月位と思っていたようです。
でも、もう6ヶ月は過ぎました。

ただし、家族や周りの皆が、
悲しみに暮れていられるほどの時間はありません。

ガンは、自分の身体の中で作り出す病だと
私は思っています。
何がガンの原因なのか、患者はなぜガンになったのか?
これをつき止める事ができるのは
お医者様ではなく、患者本人や家族だと私は思います。
ガンの原因を探し出し、素早くそれを取り除いた生活を
スタートさせた方が良いと思います。

患者は今までたっくさん頑張ってきた人だから、
ガンになったのかもしれません。
私達は例え家族であっても、治療中に
「頑張って」と安易に言わないようにしています。


「末期ガン=絶対助からない」ことではありません。
絶対に助からないのですか?と、主治医へ聞いてみて下さい。
「絶対に助かりません」とは断言しないでしょう。
助からないと思います・今の医学では無理でしょう。
そのような程度にしか、言えないと思います。

末期ガンは、原発(原因となったガン)から転移した場合、
まず末期ガンと言われます。
末期ガンにも何段階かあるようです。

末期ガンは、絶対に助からないことではありませんが、
同様に、「絶対に助かるもの」とも断言できません。
今、見た目にはなんともなくとも、身体の中は
静かにガンが進行していることには、間違いありません。
非常に危険な状態ではあるのです。


余命は、思えないとは思いますが「占い」程度に
頭に入れてください。

決して家族や、周りの皆が絶対暗示にかからないよう、
強く「目安」であると思いつづけて下さい。

余命を患者本人に伝えるかは、家族の皆さんで
きちんと話し合いをするのが、良いかもしれません。
患者と1番近くにいて、1番話をしている方の
意見を取り入れることには個人的に賛成ですが、
余命をわざわざ本人に伝えなくても良いのではないか、
と私は思っています。

ただし、
病気についての告知は、基本的に私は賛成派です。

特にガンは、本人にとっても周りの皆が見ているのも
辛い治療が続きます。
辛い治療を、何のために耐えているのか。
それを乗り越えるのは、もう1度元気になって○○がしたい
と言うような気持ちを持つことも必要ではないかと思います。

例えば、
ガンを隠してこれを胃潰瘍と治療を行ったとして、
胃潰瘍ってこんなにかかる(入院)の?
と思わないでしょうか。
胃潰瘍にかかった患者と、病院で仲良くなったら?
治療方法をお互いに話したら、どうしましょうか。
患者の友人に胃潰瘍の人はいませんか?
電話やメールで連絡を取ったら、どうしますか。

他にも
副作用の出ない抗がん剤が使えるのか、使えたとして
それは、患者に効果のある抗がん剤なのか?
これだけメディアが発達していて、自分の病状やらを
当てはめた時に「自分はガンではないのか」と患者は
不安や、家族、周りの人に猜疑心を持たないか?
この疑う気持ちはガンだけでなく、どんな病気にも決して
プラスにならないと私は考えます。
いずれはバレる嘘なら、主治医立会いのもと、
きちんと告知をすることが、病気と立ち向かえるのではないか
と私は思います。

その時、患者の家族や患者の友人が患者の落ち込んでしまった
心を支えられることが、条件になると思います。

国立癌センターのガン告知マニュアルの告知後の支援を
参考にしてみたり、患者自身の目にあまり触れないように、
アメリカ国立がん研究所発行の、「一日一日を大切に生きる 進行がん療養の手引き」を参考にしてみても良いと思います(2006/5/30変更)。
日本ホスピス・在宅ケア研究会の、お役立ち情報も参考にしても良いと思います(2006/5/30追記)。

患者自身の目にあまり触れないようにと、書いたのは
私は患者さんのそばにいないから、です。
患者さんが、ホスピスに対してどのようなイメージを持っているか
私は判りませんが、不安に思うかもしれないと思うからです。



ガンも病気です。
「気」なのです。
助かる・助けると強く強く思ってください。



5月18日に大腸ガン・専門用語・セカンドオピニオン・抗がん剤治療について記載しました。
5月19日に腹水について記載しました。
6月1日に健康補助食品について記載しました。


2002年05月16日(木) 日記と言うよりメモ(先生と話す)

点滴の中に
痛み止めを100ml混ぜて24時間使ってる
それによって痛みが和らいでいる。

痛みが治まっているのが
健康補助食品の効果でないことが判って落ち込んだ。

抗がん剤は2週間入れていない。
髪が抜ける原因はやはり栄養不良だと
同じ見解。


ガンの成長はどうか
1ヶ月に3センチほど大きくなっている。
下腹部・肝臓のあたりは特に。


腸はどうか
腸の検査に管を入れることでどうしても傷がつく、
つまり今ふさがっていない腸が、ふさがってしまう可能性があり
腸へ管を入れて確認することはできない。


お腹の中はどうなっているのか
ガンだらけ。
お腹が膨らんできているのは
恐らく腹水がまた溜まり出しているであろう。


腸閉塞を起こしているのか
今は起こしていない


今後について
今までの患者を見てきた経験上で、
ガンがもっと多くなって、お腹に管を刺す所がなくなってしまう
そうなると腹水は抜けない。
腸閉塞が起こる。
免疫が落ちてしまうと、感染症にかかる可能性がある。
食事が取れるようにはならないと思う。



妹は今回、母の入浴介護と当たったので
先生との話に立ち会えなかった。
私と父だけが話を聞いた。
風邪で頭がぼぉっとするだけじゃない。
妹に、先生からの話を伝えた。


2002年05月14日(火) 私が風邪っぴき

風邪をひいたみたいで喉が痛い。
週末までに治さないと。
病院に行って薬をもらった。

寝てるときお布団蹴ってるのかな?
寝るのが4時じゃ遅過ぎだからかな?
なんでもいいけど喉が痛くて
ちょっとだるい


2002年05月13日(月) 日記と言うよりメモ(重湯をはじめるか?)

管を抜いた母に先生が聞いた。
重湯はじめてみる?
まだ不安が残るからと、母が断った。
ゼリー(ゼラチン限定)やプリンなど
お腹にたまらないものを少量ならば今は可能だ。

先生の重湯をはじめてみる?
と聞いた意味が何を指すのかわからない。
腸閉塞が起こらなさそうなので、なのか
もう最期だから、なのか
いちいち裏を読もうとするのも
疲れるな。
チャンスがあったら聞いてみよう。


2002年05月11日(土) 日記と言うよりメモ(シャワー)

4時半にお風呂場の予約をしてある。
母と3人でシャワーだ。

時計を見たら、予約時間にはまだ間がある。
母はなんとなくそわそわしてるように見えた。
看護婦さんが病室にやってきて
今誰も入ってないから、入ってきちゃえば?
え、いーっすか?
うん、早い方が良いよ。行ってきちゃって。
ハーイ。慌てて仕度をする私達に、
一緒に浴びちゃえば?
と、また言われた(笑)
二人ががりで母を磨くのに自分は構えないっす(笑)
そっかーお願いしちゃって大丈夫?
何とかなりますよ、多分。

無論介添入浴などやったことないけどね。

シャワーを母に浴びせるつもりが
お互い的を外して、相手にかけたりして
大騒ぎな20分間だったが
母の嬉しそうな顔を見ると
よかったなって素直に思える。

あー気持ち良かった。
母を車椅子に乗せ病室まで戻った。
水分補給をしていたら父が来た。


2002年05月09日(木) 日記と言うよりメモ(腹水の管)

腹水があまりでなくなったから、管を抜くことになった。
週末にシャワーならできそうな気配。
よかった。


点滴を24時間しているが、
何が入ってるのか
さっぱり判らない。
抗がん剤が入ってるのか
痛み止めを入れてるのか
書かれた成分以外に
何が入ってるのか
判らない。

そろそろ新しい健康補助食品を試して
2週間になる。
効果が出ているのか
点滴の成分がわからないと
判らない。


2002年05月06日(月) 日記と言うよりメモ(連休中の母の様子)

母の髪が抜ける。
抗がん剤の種類・量は減っているにもかかわらずに。
枕の上やシーツの上に、無数に散らばっている。
母がトイレに行ったすきに全て処分する。


髪が抜けることを色々調べた結果
点滴は確かに高カロリーだが、
栄養素が足りないのも原因に思う。
水性の栄養補助食品を再度飲ませる事にする。
これだと、150ml以下で
1日の半分の鉄分や亜鉛等が摂取できる。


休みの間は私達が毎日病院に行くので
精神的にも安定しているように見える。

腹水の出方がお腹のふくらみに対して大きく見える。
なぜだろう
ガンが大きくなっているのか?
先生からは見た目がほとんどだと言われているが、
こんな時は、判り易い定規(数値)が欲しくなる。


2002年05月04日(土) 日記と言うよりメモ(招きたくない見舞い客)

母が好きなバラの花束を抱え病室に入ると、
見かけないご夫婦がいた。

誰だろう?そう思いながらも笑顔でいた。
「お母さんの許可を貰ってきましたよー」
ご婦人がそう言った。

あぁ思い出した・・・Sさんだ。急に気持ちがどんよりした。
少し変わり者のSさん。
母をすっごく慕ってくれているSさん。
入院先を教えなかったから、5件以上の病院へ
電話をかけて探したSさん。
悪い人じゃないけど・・・。


チラッと妹を見る。
Sさん達を視界に入れないようにしている。
・・・仕方ないな。私が応対するか。
Sさんからのピンクのカーネーションを
飾るように頼み、母とS夫婦の会話に加わった。

ご主人の入院話や、怪我の話を一通りした後
ご婦人が「楓ちゃん亡くなったんですってね」
えぇ・・・
「残念だったわね・・・」
えぇ。
[そりゃストレスだ、飼い主がいないストレスだな]
ご主人の言葉に空気が凍りついた。
S夫婦は気がつかないで話が進む。
お布団を頭までかぶった母が視界に入る。

母が病気で入院したからこんなことになったと
自分を責めているので、やめてください。

小声で話を直接止めた。
妹とほとんど同時だったと思う。
言葉は小さく、それなりの言葉だったが
私の目つきはどうだったんだろうか
ぶっ飛ばすぞ!位だったかもしれない。
私はご主人と合わせた目を、決してそらさなかった。
妹はお願いするように手を胸に合わせ、
その話題はやめてと言った。

嗚咽しか病室に響かなかったのは、一瞬。

ご婦人が言う。「そうよストレスよ」
[やめないか!]
[話題を変えろって言ってるだろう!]ご主人が怒鳴る。

私が急に入院して、その時抱かなかったけど、
ちゃんと言い聞かせてきたの。今回の入院の時は
抱いたし、言い聞かせたんだけど・・・。
泣きながら答える母。

話題をご主人が強引に変えたので、
それに無理やり乗っかって話を弾ませる。
その話題も、イチローの怪我と、宇多田の病気だから
話題としては全然納得がいかないけど、楓の話よりましと
自分に言い聞かせながら。


1時間たっても帰る気配がない。母の様子も少しおかしい。
妹と廊下で打ち合わせる。
看護婦さんの所へ行き、婦長さんへ
そろそろ母もくたびれているので、追っ払って頂けますか?
と笑顔で頼んだ。
「あっはっは!判ったわ、すぐ行くから。あっはっは」
顔に全然似合わず、豪快に笑って了承してくれた。
5分もしないで、婦長さんが体温計と血圧計を持ってきてくれた。
部屋を出ようとしないS夫婦に
「お部屋から出てください」と言った。
私は一緒に部屋を出て、ご主人に釘を刺す
今日はありがとうございました
またもし寄っていただけるのであれば、土日にお二人で
お願いします。平日は薬の副作用で体調や感情に波があるので。
[女の患者のところなんて俺はもう来たくないよ・・・]
ご主人の言葉は、ホンネで、色んな意味があったと思う。
ご婦人がちょっと変わってて、ご主人は仕事の関係上か
べらんめいなんだよね。


婦長さんは全ての作業が終わっても、病室にいた。
「また戻って来そうなんでしょ?私からお見舞いは短時間でって
言った方が角が立たないから、言うわよ?(笑)」
そう言ってくれて、母と妹と笑った。
そうそう、この婦長さんは体温計のスイッチを
入れないまま母に渡し、話をしていたの。で、
もう良いかしら?といって受け取った体温計に
数値が出てなくて、
あら?ってまた母と笑ったんだって。

婦長さんに、もう帰るようですから後は大丈夫ですと告げると
「そこからが長いわよ(笑)」と言われ一瞬たじろいだが
まぁ10分かからず帰っていた。
母は疲れたと言い、妹のおトイレは?の問いに
我慢してた(笑)と答えた。
廊下を見ると、S夫婦がおトイレの前でうろちょろしてた。
・・・・。もうちょっと待って。今なら良いよ。

母が1番疲れただろうが、私達も疲れた。
やっと落ち着いた時、もう一人疲れの原因父が来た(笑)
S夫婦が今まで来ていたことを伝えると
そうかと笑って残念そうな顔をした。

妹が次は何時来るのだろうと心配していた。
週末の土日に来てくれと言ってあると妹に説明すると
私達がいない時間よりいたほうが良いもんねと
納得した様子。
でしょ?


2002年05月02日(木) 日記と言うよりメモ(母からメール)

4/27から母は食べ物の制限を受けている
腸閉塞の治療の一環だ。

母からメールが来た。
排便があったとのメールだ。
食事をしなくなっているにもかかわらず、だ。
うれしい!!
まだ腸がふさがってないことの証明って気がする。
慌てて家族にメールを転送する。


実は、新しい健康補助食品を既に1週間ほど試している。
先生には「うーん無駄じゃないか?」と言われたヤツ。
前に利用していたものと併用したいのだが
食事が制限され水分以外、口にすることを
禁止されているので、利用しても意味がないものに
なってしまったのだ。
焦りは禁物と自分達に言い聞かせるのだが
やはり焦る。


2002年05月01日(水) 楓のコト

母に外出許可が出た。
家族揃って楓を見送ることができた。

妹は母と一緒に病院へ戻り
父は私と、家に一瞬立ち寄り
傘を持って会社に行ってしまった。

私は楓と一緒に部屋に入った。
静まり返った部屋
一人であることを強調するような柱時計の音

胸の中に楓を抱えてるのに
楓ちゃん、ただいまー
声に出す。

足音も聞こえないのに
ソファーの上で寝っ転がってるそんな気がする
楓がそこにいる気がして、居間に入る。

床に落ちるポタポタいう音しか聞こえなくなって
心臓マッサージも人工呼吸も
意味がなかったんだ。
あの時、できるだけのことは
やったと言いきれる自分と
まだ何かできたんじゃないって
思う自分がいることに
やっと気がついた。


楓を皆が見えるところにあげ、手を合わせた。

時計の音を聞きながら
ウチってこんなに静かだったっのか、と思った。
母が、孤独で気が狂いそうになると言ったコトを思い出した。
12年前。

犬を飼いたいなぁー
母がそう言った時、父は反対したが強引に押し切った。
子供のこと以外で父を押し切ったのは、多分これが最初だろう。
妹にも、私にも犬を飼いたいと言ってきたのは
それからしばらくした頃だった。

楓は、母の知人のブリーダーさんの所からやってきた。

母が子犬達と対面した時、母のひざに上ってきたのが楓だった。
母は別の子犬が欲しかったらしく
あっちで皆と遊んでおいでと言いながら
ひざから降ろし、気に入った子犬を見ていた。
しばらくすると
また同じ子犬が母のそばへ、やってくる。
これを3回ほど繰り返したそうだ。
この子が私を気に入ってくれてるみたいだから
私もこの子にするわ。

楓が我が家にやってきた。
この子ちょっと下の歯が出てて、目もちょっと離れてるけど(笑)
私のことを気に入ってくれたみたいで、ひざに何度も上るのよ
だから連れてきちゃった。
妹に犬が欲しいと言ったのはこの前日だった。
家に帰った妹は、居間に母と子犬が並んで昼寝をしてるのを見て
ビックリしたのと嬉しかったのを覚えていると言う。
私はもう親元を出ていたので、その記憶がない。
何時の間にか、楓が家族の一員になっていたように思う。



犬を飼っている(た)人なら誰でも経験したような
何かをかじられたり、腹いせのトイレ以外のおしっこも
イヤと言うほどやらされたボール投げも
なかなかやってくれなかったお手も
嫌いなご飯を食べないハンストもどきも
何遍エサに混ぜてもカチンと薬だけ出されたことも
12年間、ホントに幸せだったと今、思う。

犬はもう飼わないと断言できない。
でも、今すぐ別の子を飼いたいとは思えない。
私もまだしばらく泣くと思う。でもそれで良いと思う。



楓へ
いつもお留守番させてたからね。
今度は私達がこっちでお留守番してるからね。
そっちをしっかり調査しててね。
まだまだお母さんを迎えに来ちゃダメよ。
良い子だからね。
ありがとう、大好きだよ楓ちゃん。


全部 ★ 前↓ ★ 先↑
Z |MAIL

しばらく読んでみようかな→My追加