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題名に、「日記と言うよりメモ」の言葉が含まれた場合は、 母の様子や入院等についての内容が書かれています。 ここに、ガンのコトが少し書いてあります。


2002年04月30日(火) 小さな命

AM1:57楓は息を引き取りました

母へ、そのことを告げると
しばらく放心状態でした
やがて大粒の涙を流すと
家へ帰りたいとつぶやいた

下にA子と楓が一緒に来ていることを告げると
下に行くと言った

楓を抱っこして人目も気にせず
大泣きする母
車椅子を押しながら私も一緒に泣いた


2002年04月27日(土) 悲しくなってきた

母が、腸閉塞の手前の狭窄を起こしている。

これは旅行の最終日から。
腸閉塞を起こす手前の、段階で排便が困難になるため
身体の防衛本能が働き下痢をおこすらしい。
その下痢を起こした。

病院へ行けば入院になるって、本人も判っている。
病院へ行くことを火曜から、拒んでいた。
楓の調子も良くなかったが、木曜に病院に行かせ、
そのまま入院。

下痢は日曜に治まった。
腹水が少し溜まってきたので、日曜から抜いている。


今日、母のもとへ妹と一緒に行った。
母に食事は出ていなかった。
朝も昼も夜も。

お腹すいたと言わない。
点滴打ってるからだろうか。
それでも何か食べたいと言う。
固形物を口にしたいと言う。
水分は、まだ制限されていないのか、
食事時にお茶だけが出る。

モルヒネをずっと使ってるからだろうけど、
寝顔は笑っている。
カニ玉あんかけ食べたい。
さっきそう言ったと思ったら
もう寝息を立てていた。

眼を閉じてうれしそうにしてたから、
声をかけてみた。

まながつおの煮付を
食べる所だったのに〜
って言うのに・・・。

去年の夏は体重が68キロあったのに、今は54キロ。
でも食べたいって気持ちは、なくならない。

楓は、肺癌。
転移してた。レントゲン写真を見せてもらったけど、まだらだった。
もう手が打てないって、言われちゃった。
こうなりゃ民間療法ね。


なんだかなぁ・・・
みんな、当事者が頑張ってるから、頑張るさ。
まだまだ私らは頑張れる。

でも悲しい気持が
胸に頭に広がるのを
止められない


2002年04月25日(木) 日記と言うよりメモ(主治医と面談・母の病状と今後の治療)

部屋に通されると、主治医が
もう痛みを取ってあげましょう、できるだけ苦痛を取ろう
そいう治療に専念しましょう。
そう切り出した。

腸閉塞を起こしかけていると思います。
下へ流れないので、このままだと上から出すことになります。

上から?

鼻からチューブを入れ、胃や腸にたまったものを出すことになります。

鼻から・・・。お腹とかないんですか?

ないことはないですが、お腹に管を通す時、そこにガンがあった時は
大出血する事になり、非常に危険です。

・・・

食事は一切出来ません。水分もですから、薬も点滴に切り替えますが、
抗がん剤が飲み薬しかないものがあるので、それは利用できなくなります。

一切口から物が入れられないってことですね。
それは延命措置ではないですか?
父がようやく口を開いた。

違います。腸閉塞の治療です。

お医者さんが言う「治療」とは、「死なせないこと」
なんじゃないかと思った一言だった。

点滴で、ブドウ糖でも何でも入れるので栄養などは大丈夫でしょう。

色々説明があって、1時間半程度話したが
今はまだショックを強く受けたことしか思い出せない。


食べることも飲むことも禁止され、
点滴で生きるための栄養を送りこまれ
胃や腸の内容物を鼻からのチューブで出される。
それでも生きてれば良いと
母を見て思えるのだろうか。


2002年04月22日(月) 日記と言うよりメモ(楓)

夜中に楓の様子がおかしくなったので
朝一番で獣医へ行く

昨日の夜中左前足をお手した状態で
そのまま歩き出そうとして、こけました。
慌てて、なでたのですがすぐには治らず
少しして歩けるようになりました
あぁ麻痺ですね

麻痺・・・

少し呼吸もおかしいので、レントゲン撮りましょう
はい。

レントゲンを撮るのに、楓が怒って騒ぐ。

はい終わりました。ちょっと落ち着くまで注射は待ちましょう。
はい。

やっぱり。
診察室で写真を見ながら話す声が聞こえる。
正常な所は一つもない。
楓ちゃんどーぞ。

楓の写真を見せてもらう。
肺がまだらだ。ガンが転移していた。

肺がんではもう手の打ちようがありません。
でも、もう老犬ですしガンの侵攻は遅くないですか?
そうですが、こんなにあったのでは・・・。
涙が零れ落ちたが、できるだけ冷静に答えたつもりだった。
判りました。何に気をつけてやったらいいですか。
心臓の為に、興奮させないこと。
肝臓の為に、水分を沢山1度に与えないこと。
食欲が落ちてきているので、美味しいものを食べさせてください。
でも、塩分は控えること。
判りました。あ、あとおしっこが少ないみたいです。
うーん。利尿剤を出しましょう、ですが
水を欲しがりますから、量に気をつけてください。
はい。
楓を抱っこしてタクシーで帰る。

楓を置いて出社しなくてはならない。
ギリギリまでいて、できるだけ少ない水を回数あげた。
遅刻を思いっきりしたので、退社が遅れた。
父が帰っていたので、水はあげていたみたいだった。
夜中、楓に30分置きぐらいで水をねだられ
1時間に1回水をあげた。
熟睡してしまったのだろう、4時過ぎからは記憶がない。


2002年04月21日(日) 日記と言うよりメモ(体調は良くない)

午後に病院へ行くと
腹水を抜いているが、見た目の体調変わらず。

肩が痛いのと、お腹をこわしていたのは、治まったようだが
腹痛は治まらないらしく、苦痛に顔をゆがめる。

妹が母の髪をといたり、顔をマッサージしたりする。
耳かきしようか?妹が聞くと、返事の代りに
にっこり微笑んだ。

気持ち良いー。
あはは、よだれ垂らすなよー。

二人の声を聞きながら、私はウトウトした。
目が覚めたら、母がこっちを見ている。

悪口言ったの聞こえた?(笑)
え?聞こえなかったよ。何言ってたのよ!
あー(笑)
悪口じゃないよ?寝てるかなぁーと思って「バーカ」って、言ってみただけ。
悪口じゃん!(笑)
あははは。


午前中は調子が良くなかったけど、今は気分が良いと言ってくれた。
やっぱり子供の前ってコトで、無理してるのかな。

妹は帰らせ、私は火曜まで親元で過ごすことにした。


2002年04月20日(土) 日記と言うよりメモ(腹水を抜く)

母が予定より早く入院した為、病室が4人部屋しかなかった。
腹水を抜くのは部屋を移動した後らしい。

道路側の部屋に移った。
母が外が見える部屋に入りたいと、ずーっと言っていた。
その希望がかなったような結果だ。

妹が
なんか、部屋の希望をずっと出してたのにかなわなくて
今、希望をかなえてくれるってなんだかなぁ・・・。

いいじゃん。お母さん喜んでるし。

部屋が少し広くなって、殺風景に感じるから、
もう少し大きな花篭を買ってこよう。


先生が
いかがですか?ご希望のお部屋は。
笑いながら母のそばに近づいた。
窓が大きく、明るくて気持ち良いと
母が、窓を見て笑いながら返事をした。

私達は部屋から出た。
看護婦さんが、こっそり廊下で話しかけてきた。

お母さんどこまで知ってるの?
え、どうしてですか?
今日の朝とか、泣いてたの、
何話しかけて良いか判らなくてね・・・。
そうですか。入院が早まったのショックだったみたいですよ。
あーそっか。
知ってるのは、原発がどこかと、
肝臓に転移してることと、腸は取らなかったことです。
そうなんだ。
えぇ、バレたので今度嘘をついても口裏が合わせられないと、
もっとマズイってことでココまでは話しています。
そうだね。

先生が出てきたので話をやめた。


様態は悪化しているように見える。
顔色が悪く、話しかけても、うとうとしている。


楓の方も調子が良くない。
夜中に何度も苦しそうな声を出し、その度目が覚める。


2002年04月18日(木) 日記と言うよりメモ(楓の様態・母入院になる)

楓をシャンプーと診察をしてもらおうと、獣医へ電話した。
体調が良くない時、シャンプーは止めたほうが良いですよと言われ、診察だけお願いした。
楓の様態を伝えると、体重を量る。
3.78キロ。
え?先週末は4キロで、先々週は4.4キロありました。
うーんちょっと減り方が早いですね。
・・・
食欲がないのは腎臓かもしれません。検査しますね。
ハイ。
楓が押さえられる。採血。
結果が出たら治療しますね、3時頃来てください。
判りました。
母が心配そうに手ぶらで帰った私を見る。
楓ね、採血半年してないから、やっておきましょうって。
そう。
で、結果が出るまでお預かりだって。3時に行くよ。
うん。

母のお腹は大きくなっている。
腹水だ。
先生に昨日の様態を含め、夜中にメールを送った返事が昼に来た。
土曜に限らず、来てください。
母に病院へ行くことを促すが、首を縦に振らない。
下痢を押さえる為の、市販の薬を飲んでいいか、先生に問い合わせる。
構わないとのコトで、妹が買いに走った。
服用したが、下痢はおさまらないようだ。

母に再度病院へ行くことを妹が促すと
そりゃあね、私が居たら夜も寝られなし心配だろうけどさ。
もう、母に病院行こうと言いたくないと、泣きながら言ってきた。
お母さんだって本気じゃないし、私達だって、そのこともゼロじゃないよね、
でも家より、病院の方が安心できるからだもんね。
そう言うのが精一杯だった。

楓を迎えに行く。
獣医で言われたことは
楓の金縛りのような状態は、心臓発作を起こしているので、
気をつけないと、そのまま帰らないかもしれない。
腎臓はまだ大丈夫だけど、心臓と肝臓に不安が大きい。
食欲がないのも好き嫌いで、ここまで体重が減るまでガマンすることは
不可能だと思うので、恐らくどこか数値に出ないところに、腫瘍があるのだろう。
注射を打ったが、これで食欲が出ないようであれば、
しばらく注射を打ちに来たほうが良い。

涙が出そうになった。

突然、獣医から
お母さんの具合はどうですか?と聞かれた。
正直に
良くありませんと答えた。
先生、助手さん、そこにいた皆が重く沈んだのが判った。
そうですか・・・。がんばらなくちゃ楓ちゃん。
先生が言った。
ハイ。
思わず私は返事をした。

家に帰ると妹が、
お母さんが、楓が帰ったら病院行くって言ってるから
慌てて仕度をする。私は病院に電話をし、
今から母がそちらに向かいますので、先生に確認してくれと頼む。
主治医は手術中で、無理やり確認してくれたようだ。

入院だって。お母さん泣いちゃったよ。
妹から電話が入った。
父にメールを入れ、叔母に連絡する。
いつ、祖母と母と引き合わせるかで話が長引き
妹が帰るまで切れなかった。

おおよその仕度はできているが、入院日が早まった為
いつもの一人部屋が空いていなくて4人部屋。
荷物あんまり持ってこないでね、ってお母さんに言われたよ。
そっか、じゃ土曜までの最低限ね。

病室に向かう。父が来ていた。やっぱり狭い。
ベッドに下がってる札が目に入る。
安静度1・・・。ベッドの上のみ可。
テレビカード買って来て。
うん。
イヤホンは?。
あるよ。
ポータブルトイレって書いてあるけど、
さっきトイレに行っちゃった。
えーまずくない?
だって、ここじゃできないもん。
だよねー。
大部屋でカーテンの中で大人3人も立ってると
息苦しいほどだ。

父が帰り、私達も帰ろうとしたとき
即入院ってなるって感じてたから、病院に行きたくなかったの。
うん、でも早く入ったほうが早く楽になるから、ね。

帰り道妹が
先生に、下痢は何かまずいもの食べましたかね?って聞いたら
腸閉塞だろうって。腸が細くなって、出せないから身体の防衛本能で、
水分を沢山排出して、下痢をするんだって。
そうなんだ。
あとね、出血は子宮じゃなくて腸だろうって。
え?腸で、生理みたいに出血?
うん、腸の腫瘍が卵巣を圧迫して、だと思うって。
子宮ガンって言わなかったっけ?
言ってないと思うよ、子宮に影があるって言われたよね。
そう言えばそうだったね。

駅につくと、お腹がすいたことを思い出した。
何か軽くつまんで、足りないものを買って
明日、母へ持っていこうと話してる所に、
妹へ父からメールが来た。
晩メシどうする?

おとーさんがお酒飲まなきゃ付き合っても良いけど、
今日なんもしたくないでしょ?私もしたくないし。
うん、何もしたくない。どっと疲れた。

お酒を飲まないなら、外で一緒に食べるけど無理でしょ、
私ら勝手にするから、お父さんも好きにして。
返信すると

勝手にしろ!

あ、お父さん怒っちゃったみたい。
ふーん、怒らせとけば(笑)

妹が気にしてる。
お父さん怒ったみたいだよ、やだなぁ。
いいじゃん怒ってるのか文字じゃ判らないもん。
でもさぁ・・・。
ほっときなさい、気にしないの。
やだなぁ・・・。

買い物をしたが探しているものが見つからない。
それでも、母にガウン等を私が届けることにした。
面会時間は7時まで。今は8時15分。
こそっと入りこんで、目を閉じてる母に声をかける。
持ってきたよぉー。
あ、ありがとー。
うん。
ねー、顔色良くなったでしょ?
あーホントだ。A子のご飯より点滴のほうが回復早いのか?(笑)
うん、そうみたい(笑)
まったくもぉー。目は?べぇーして。
べぇー。
あ、赤くなってるよ。
でしょ(笑)
看護婦さんが薬を持ってきたので、慌てて病室から出た。
じゃ、またね。
うん。


居間で母が使っていた寝床を片付け、掃除と洗濯に追われる。
楓が晩御飯をパクついて、数週間ブリにきれいに平らげた。
妹と手を叩いて喜んだ。

父が帰ってきた。昨日散々私達に言われたからか、しらふだ。
あまり構わず、入院の仕度をする。10時、やっと一息ついた。
コンビニで買った夕食をはじめると
父が
お前ら今からか?
うん、色々やりたかったからね。だから、こっちは勝手にするって言ったでしょ?
・・・

ホントは、片付けようと決めていなかった。やりたくなっただけ。
父がメールで怒ってるみたいなことを、
妹が気にしていたので、それを晴らす為に言った。

父がいつもより早く自室に入った。
妹が話しかけてきた。
4/17に楓もご飯は食べないし、
お母さんには、食べたいって言うから作ったらタイミング逃した
って言われて、一口も食べないし。
それなのにお父さんに「メシは?」って言われて
お前らっ!!って言いそうになった(笑)。
あとね、楓に心臓のお薬飲ませても何度もペッされて
頭に一瞬血が上ってさ。
その時幼児虐待か・・・ってふと思ったよ。
ホント入院になって少し安心したし、
楓がご飯食べて安心した。


家族皆が今、ギリギリ。
しかも、妹はいっぱいいっぱいだ。タイトな綱渡りの精神状態。
この子(A子)を支えるのは私なんだ
そう思った。

明日、私は出勤することにしている。


2002年04月17日(水) 日記と言うよりメモ(腹痛・父の言ったこと)

お腹が痛いのは、母が「痛い」と言い出して
10分おき位の間隔で、強い痛みがあるみたいだ
その度、母が苦痛に顔をゆがめる。
2時間ほどその状態が続く。

母がお腹をさすっている。
お腹さすると、痛いの楽?
うん、気休めだけどね。
そうね。「手」当って言うくらいだもんね。
母のお腹を私がさする。

妹は、母の足をマッサージする。

母の顔色が悪い。貧血を起こしているのか、まぶたの内側は白い。

出血は日に数度あるようだ。

父が食事をして帰ってきた。母の嫌いな日本酒の匂いをさせて。
母が気持ちが悪いとつぶやくように言う。
父に
お口チャック!!言葉はふざけてるけど、私は本気だ。
なのに父が空気清浄機のスイッチを入れ、言葉を発す。

口より先に手が出そうだ。
妹が足をマッサージしているのを見下ろし
お母さんは良いよな、娘二人がこうやってさ、
あそこん家(叔母)だったら息子二人だし
どうなってるんだろうなぁ。
うるさいな、お母さんはこう言う生活、環境だから病気になったの、
余所は関係ないし、余所は余所でするさ。
今それ言う必要ないでしょ、黙っててお父さん。
でもお母さんは良いよなぁ。

腹が立つので、二人で黙っていた。

お母さん、ありゃぁだめだなぁ・・・
私達が母のそばでさすったりしていると、
父がそう言った。

私の血管が切れるかと思った。
父がどう言うつもりで言ったか聞きもしないし、知りたくもナイ。
妹と、父に言い返す隙を与えないように、言い返す。
何でお母さんの前でそう言うこと言うの?
今そんな余計なコト言わないで。
ダメかダメじゃないかは、あんたが決めるな。
今は黙ってて。

父は心配していったのだろうが、
私達には、無神経な言葉にしか聞こえない。

こんな時、痛烈に後悔する、
夏に「離婚する」って母が言った時、どうして私は役所に届けなかったのだろうか。


父は、母がどんなに苦しんでいても、何もできないから、何もしない。
見ているのが辛いから、見ない。
だから、母が望むことが何も判らないのに。
誰だって、人が苦しんでいるのは見たくない。
私だって泣きたくなるくらい辛い。
でも苦しんでいる母の前で、泣いても何もしなくても、母は楽にならない。
少しでも楽なることがあるなら、それをしたらいいと思う。

何もしない、見ないことは、男の強さなのか、やさしさなのか?
理解したくもない。

確かに母親と、子供の関係
イヤ
母と娘の関係は、父親と誰かの関係より特殊だと思う。
それは性別、なんじゃないかなと思う。
母親と娘は、仲が良ければ、女友達、親子、ライバルのどれにでもなり得る気がする。
それを父親が羨んでも、どうにもならないんじゃないのかな。

母は、父と娘達の接触が少なくならないよう、コト有る毎に意識していたと思う。
私達は小さい時も、思春期も、成人になってからも父と歩いたり
買い物に行ったりすることは、緊張はしたが、それ以外は別に何も思わなかった。
それは母の、父に対する接し方を見ていて、自然にそうなったんだと思っている。
社会人になってからは、
外食した帰り、女三人で父の両腕を取り合いをしたりもした。
それは母が、おどけて見せるから、お調子者の姉妹が乗った格好。
そう言えば、そんな時でも酔っ払っていないと、
父は苦虫噛み潰したみたいな顔をしていたな
気がつかないフリしてたけど。


母は睡眠薬を飲んだ30分ほどで寝息をたてだした。
AM2:30

どこが疲れたか判らない。


2002年04月16日(火) 日記と言うよりメモ(母戻る・下痢・出血)

一昨日からお腹が痛い。お腹こわしてる。
急行で困った。食べ過ぎじゃないよ。

母は帰りの電車に乗りこむ直前に
私にメールをしてきた。妹と父に転送。

お腹こわしてるってことは、体力も落ちてしまう。
病院の先生に電話する。
お腹をくだしていることを伝えたが、
便秘じゃなければ、まぁいいやっ。
・・・なんだかなぁ。

5時半過ぎちゃうと、病院来ても処置できないこともあるし。
・・・・自宅より設備整ってるじゃん。

本人が元気なら、明日も別に病院来なくて良いよ。
ハイ判りました。

・・・・。
まだ大丈夫ってことなのか、
打つ手なしってことなのか、
先生の言葉の意味が、判らない。


父からメールが入る。
電車混んでるから、タクシーで帰る。

妹が親元で、母と父を出迎えた。

お腹こわしているのは、どうやら食べ物に当たった感じかも。
妹からメールが届く。
何が合わなかったのか、誰にも判らない。

母が、出血してることを妹に告げた。
旅行に同行してくれた叔母は4/14から
母は4/13からと報告あり。
少しずれているが、出血していることには違いない。

閉経後の出血は、子宮ガンの可能性が高いらしいし
本来出血がないはずなのに出血している場合は、
専門医に行くことを勧めているHPばかりだ。
筋腫からガンになることも多いのね。

なんだかすっごく悲しくなってきた。

夜中に、先生にメールを送って出血の報告をした。

今日は妹と、何度メールを交わしたか判らない。
ピリピリしてる。短い文字数の中で言葉が足りなく
小さな諍いも数回あった。
疲れた。


2002年04月15日(月) 日記と言うよりメモ(旅行の様子)

母から昼頃にメール
水郷めぐりをコレからするんだよ。元気に楽しんでいます。
同窓会のイベントらしい。
父とA子に転送。
よかった、元気で楽しいのならそれが1番だ。

父から返信が来た。
ウチの女王様も朝げをたいらげ薬も飲んだ。
(女王様=楓)

母が元気だと、ふざけたメールに笑う余裕も出る。

夕方母からメールが来た。
**駅について、兄が迎えに来てた。今話が弾んでて
すっごく楽しい。

涙が出そうになった。
母の家族と母が、母の用事だけで会うことが出来たのは
結婚して確かはじめて。
今まで父方の里帰りのついでに、顔を見せに帰ることは
何度かあった。それも10回に1回あったか、なかっただ。
母の実家で過ごした1番最後の記憶は、私が小学生の時だ。

母方の祖母が大変元気だったのもあるが
父方の親戚が母方に帰る事を
非常に嫌がっていたのを私も覚えている。

後悔しそうになる。
もっと早く会わせてあげることは、できなかったのかなぁ。

祖母がこっちに来ることになった。
叔母が付き添うことになった。
叔母さん大変だ・・・。

母は明日、帰ってくる。
妹が明日、親元に帰ることになった。


2002年04月14日(日) 日記と言うよりメモ(三人で輪唱)

朝寝坊した。
母が旅行に行けた安心でかな。
でも母の電話で起こされた。
今***なんだけど、面白いものがあったから、
会社と看護婦さんに送るから。で、
会社の住所なんだっけ?
え、言うよ。*******−*−*
判った、さんきゅー。
がちゃ

すっごい嬉しそうだったな。
なに見つけたんだろう?
と布団の中で思っていると、また電話。

ちょっと!電話番号は?
え、携帯に登録してあるじゃん?
間に合わないの!!
おっけー言うよ?AAAAの
AAAAの、と復唱する母の少し離れた所に
同じようにAAAAのと復唱する叔母の声が聞こえる。

私:1234(笑)
母:1234、ね。
叔母1234です。
母:じゃ!
がちゃ
輪唱みたいだな。なんて思いながら起きた。

慌しかったな。でも楽しそうだった。
メインの同窓会に間に合ったのか、返事はなかったなぁ。
どうにかなったんだろう(笑)

楓がすねているみたいだ。
小屋に入ってしまう。
調子が悪いのかとドキッとしたが、
エサに釣られて出てくるところを見ると
どうやらそれはないみたいだ。
私達が帰る事を察知して、寂しいのかな。
後ろ髪を引かれながら親元を後にした。

帰りの電車で
巻き寿司を食べている二人連れを見た。
恋人同士かな・・・。そうだろうな。
彼がかじった巻き寿司に、しょうゆを彼女がたらしてた。
甲斐甲斐しい?
でも電車でってどーなのよ?(笑)


2002年04月13日(土) 日記と言うよりメモ(出発)

当日、直接現地入りせず大きな駅で一泊させる。
翌日現地入り。そこからなら1時間足らずだ。

叔母と待ち合わせの時間より少し早く着いた。
荷物を父に持たせ、妹は切符担当。私が母担当。

パン屋さんで軽食を取る。
家族揃って、昼間の外食って何年ぶりかな?
記憶にあるのは・・・温泉に行ったときかな?
だいぶん前だな。

厳密に言えば全員揃ったのは一瞬。
オーダーを取ってる間に、父が叔母を迎えに行き
私が食事を終えて、父を迎えに行ったから、すれ違った。
終わりの方は、また一瞬5人が皆、顔を合わせた。

新幹線の駅に一緒に入る。
電車の中でも写真を撮ったけど、ホームからも挑戦。
あんまり上手くいかなかったけど
誰か判るからいいかな。

母と叔母を見送った後、父は会社に行き
私達は最寄りの駅で犬グッズを買いこんだ。
これなら楓は食べてくれるかな?


2002年04月12日(金) 日記と言うよりメモ(旅行前夜)

明日から母は同窓会に参加することになった。
どうやら行けるらしい。
よかった。と思うと同時に
どうしようと言う気持ちも大きくなる。

今は母の仕度を一緒に手伝うだけだな。
荷物結構あるなぁ。
母にお小遣いを渡そうとコンビニで降ろしたけど
父が渡してた。
明日は雨か?

楓がご機嫌斜めだ。


2002年04月10日(水) 雑記(父のこと・楓の食欲)

お前達、ガンの検査を受けろよ。
母親の遺伝を娘は受けつくんだからな。
昨日、父が突然言った。

うん、年に1回?

イヤ1回じゃ少ないだろう。

でもさー?現実問題としてね、今もし私達がガンにかかったら、
多分半年持たないよ。お母さんより若いし。
そしたら多分3ヶ月に1回だよ?
1回の検診で全部判るのって1人10万、2人で年合計80万よ?

うーん、それはちょっとかかるなぁ。

でしょ?だから、取りあえずガンの遺伝子を持ってるか、
そんな確認が出来る遺伝子の検査があるらしいんだよ。
1人25万だっけな。もう少し確認するけど、
そっちを先に受けようかなってA子とは話してるけど。

そうか、わかった。

話は終わった。



朝、楓にご飯をあげたけど食べない。
思いきってエサを変えてみた。
食べた。
父にそのことをメモで残し、会社に向かった。


19時、父からメール
お前の言う通り、楓にエサをやったが食わなかった。
お母さんは、今日腹水を抜く管を抜いた。抗がん剤を入れてから抜いた。
調子が悪かった。午前中に病院を歩いたからかな。抗がん剤のせいかな。


私も一人だと食事は
ますますどうでもよくなった。


2002年04月09日(火) 親元に帰る

帰りの電車
マリオネットな酔っ払いの隣に立った。
つり革に両手でぶら下がり、片手が2度つり革から
滑り落ちた。
前後左右、電車のゆれと関係なくフラフラする。
隣じゃなかったら面白いんだけど。
反対隣のおぢさんが新聞を読みながら、こっちに寄ってくる。
後ろの女の子が気になるらしい、何度も振り返る。
んー足をこっちに出すんだけど、
このマリオネット君が、それはそれは
しっかりふんばって、私の足の置き場もないほどだった。
おぢさんの、ドケ攻撃に3駅であえなく撃沈した私は後退。
マリオネット君の後ろ。ここで少し笑ったら
またおぢさんに場所を取られた。
んー・・・電車に乗り慣れてないのバレた?
また後退し、結局反対側の席の前に立つことになった。
運の良いコトに座れちゃった。


週末じゃないけど親元に帰った。
父には言わないで帰ったから、ちょっと驚いていたけど
嬉しそうに見えたのは歳のせいかな。


楓がやっぱり食事をしないらしい。
二口くらいでやめてしまう。
普段なら、コレしかないんだよ?
と言い、さっさと片付けるが
手で顔の前に出せばそれは食べる。
エサが気に入らないわけではないようだ。

目や耳が多少不自由になっても命に別状はない、か・・・。

楓は可愛くて大好き。
何かあったら泣く。
ただ、今
母の身体を考えると、楓になんかあっては絶対にならない。

親元を離れてから楓を母が飼った。
母にとっては末娘なのだろう。


父とは会話もそこそこ運び
一般的には、仲良し親子。
私に言っても仕方がない母方の親戚のことを
クドクド言うから
よっぽど父方の親戚について、
言い返そうかと思ったんだけど
ケンカした時止める妹がいないのもあって
ガマン。

早く寝ようと思ったけど
3時を回った。
何度か楓がゼコゼコ言うので飛び起き
その度背中をぽんぽん叩いた。
寝たはずなのに疲れた。


2002年04月07日(日) 日記と言うよりメモ(母、元気)

すこぶる機嫌も体調も良いらしく
久しぶりに売店にいって新聞も買っちゃった。
ん?新聞も?他に何買ったのよ。
えー。
お姉ちゃん怪しい!冷蔵庫チェック!。
あー!!発見!アイス2個も買ってるよ!。
なにー?!。
あー見つかったぁ。

病室で笑い転げた。

腹水は1日1リットル出なくなったら、管を取り外すことになるが、
まだしばらく様子を見るとのことだ。
容器に溜まっている腹水の色が、ずいぶん薄くなっている。
病室内にあった酸素吸入器の管もなくなった。
ベッドの上で座ることもでき、足湯をしてみた。
嬉しそうだった。

CDを持っていった。ABBAと映画音楽、ニッポンウーマンの3枚。
フラッシュダンスがかかった時、
寝っ転がったまま手足をバタバタしたしてはしゃぐ母。

そこへ父がやってきて、ちょうど目撃される。
何やってんだ、バタバタして。
頭まで布団で隠れる母。
私達が笑いながら言い訳をする。
家族で笑った。



こんなに明るいけど病人なんだよね。
信じられない瞬間があるんだよ。


2002年04月06日(土) 楓の調子/見舞い客

動物病院へ電話をし、すぐに楓を連れて行った。

年だから、目や耳が不自由になるのは自然なこと。
耳や目が多少きかなくなっても、命に別状はない。
医者からそう言われた。

目も白くなってきているから、
この目薬を1日何回でもさして下さい。
それより心臓が心配ですね、
雑音もするし、腹水も減らないね。
塩分は厳禁です。水分も量を守って下さい。
食事の様子は注意深く見守ってください。
12歳だからあと2〜3年は頑張ってもらわないとね。
ドッグフードなら塩分は気にしなくても良い。
お野菜を茹でたのをあげるなら、塩茹でしないこと。
肝臓が悪くなってるので、水分は1度にたくさんあげない。
心臓のお薬は、忘れず必ず毎日1個飲ませる事。

はい。

妹が
飼い主の具合が悪くなったりすると、犬って具合悪くなるって
いうのありますよね?と聞いた。
えぇ、犬は非常に敏感だから、そう言うのを
離れていても感じることがあるようですよ。


月曜は母が具合が悪かった。
日曜に私達は親元から帰っていった。



楓に朝ご飯を出した。
少し食べて離れてしまう。
手で餌をつまんで口元に持って行き、
少しずつお皿に近づけると、また食べ始める。
少し食べて、また離れてしまう。
これのくり返しだった。
右にお皿を出したり、大好きなボールを見せても
判らないようで、反応がない。
寝ている所をなで繰り回しても、怒らなくなってしまっている。
恐い。


玄関から離れない。


病院から言われたことを簡単に母に話すと
よかった、食欲ないのも老化ね。それなら仕方ないわ。
目や耳のことは明日言うことにした。




父の会社の人がお見舞いにやってきた。
私達はお客さんが来たので入れ違いに父を残し、
昼食を取りに出た。
2組の夫婦がやってきた。
1組は母の病気のことを知っている。
このご夫婦は、二人ともガンに侵されている。
ガン患者同士で、辛さを話すことは精神的にもいいことがあるらしい。
患者でなければ判らない辛さって、たくさんあるだろうな。

もう1組は知らない。
病室で母に会って、父・母のどちらからか病名を知らせたのだろう。
ショックを隠しきれずに病室を後にしたと聞いた。

父も私も妹も会社では、母の病気のことを
1名にしか話していない。
でもなんか様子がおかしいのは会社の皆も判ってるだろうな。


2002年04月05日(金) 楓/父と大喧嘩

今日は帰るか帰れないか判らなかったけど
仕度して出社して正解だった。
思ったより仕事がはかどり親元に帰れた。


親元に帰ると
気になることが起きていた。

楓がおかしい。
左に身体を少し傾け、そうビクターの犬のような感じ
あんな感じになっている。
ふと見ると同じポーズ。
可愛らしいポーズなのだが
確信はないが
楓の右目と右耳が良くないようだ。
聞こえていない・見えていないように感じた。




父に聞くと
月曜から表情がなくなったような気がする
俺が呼んでも反対を向くようになった(常に左を見る)
と言う。

明日、医者に連れていくことにする。


父と大喧嘩をした。
先生に言われた余命までしか生きられないことを
決めつけたような言い方をした瞬間、
すこい勢いで自分が切れたのが判った。
諦めるってことが、ダメになる原因ってことを判ってない
父に、私の言うことはなにも理解できないのだろう。

父にひどいことを言いました。
お母さんがもう助からないって思ってるのか、
もうシネって思ってるのか。諦めんのかよ。
父も目を真っ赤にして言い返してきました。
当然だ。
俺が代われるなら代わってやりたいと言ってきた。
皆同じ気持ちだ。でも代われないんだよ。

父が1番そばで病気で苦しんでいる母を見ているのだから。
それなのに、非人間かもしれない。
1番そばにいる人が、少しでも諦めたら
それは敏感に伝わってしまうのではないだろうか。
私は不安だ。それをぶっ飛ばすには怒りが良いと思う。
負けるもんか、こんちくしょー!って思うことが
不安を払拭できる、そう思う。
父は泣き言はあまり言いません。それを男だからって言います。
男だって人間じゃん。泣き言だってあるんじゃないか?
言わないから相手に判らないんだって、何遍言わせるんだろう。

父の言う
元気なうちに母とお婆ちゃんを会わせたい気持ちも判る。
ただ、欲張って後悔したくない、させたくない。
開いてと本人が望むなら、それを叶えさせたい。
それだけ。


2002年04月04日(木) 日記と言うよりメモ(父からのメール)

妹に父から返信がきた

腹水が抜けたらしく、今日は体調が良いらしい。
腹が減ったと言ってる。
父(はあと)

妹と一緒にいるときに届いて
二人で飛び跳ねそうになった。


ENDに近い末期、
そう言われても
母を見ると


何が足りないんだろう。
私に。
生き物は全て死んでいくと言う、
事実への理解が足りない?
一喜一憂してしまうのは、
死んで欲しくないって気持ち?


2002年04月03日(水) 日記と言うよりメモ(腹水を抜く)

母本人からの希望もあり、
今日
管で腹水を抜くことになった。


先生に
腹水を抜いて体内にまた戻す方法はどうか
聞いてみたんだっけ。
ガンにかかってる腹水だから、
それを戻すことは、全身にガンを回すことになっちゃうよ
って言われた。
100%は信じてないけど、そうだろうなぁ
とも思う。


2002年04月02日(火) 休んだ

会社に行かなかった。
行けなかった。
イヤ
行きたくなかった。

なにもしたくない。
何もしていないと
何も考えられず
本当に
ぼーっとしてしまう。
険しい顔でぼーっとしているようで
怒ってる?と何度か妹に聞かれた。


妹も会社を休んだ。
二人で街をウロウロした。
ショッピングをし、食事をし、お茶をした。
漫画をたくさん買い込み家で読みまくった。

23時、母のお兄さん(叔父)から電話があった。
父も叔母も電話に出ないと言う。
お見舞いに行こうかなと思ってると言われた。
父か叔母に確認して欲しいことを伝えた。
叔父さん達皆で母のことを
祖母に話すのをどうするかを相談して欲しいと頼んだ。
かなり思案している。
母が祖母に「元気だよ」と電話を3月にもかけている。
その事実と、嘘で思案している。

3時になった。
電気を消し、ごろりと横になる
母のことばかり思い出してしまう。
涙ばかりが出てくる。
電気をつける。
明かりを見てると何も考えないでいられた。
電気を消す。
これのくり返し。



昨日懲りずに先生に無理やり聞いた。
答は、
GWまで、それも難しいかも
って。
暗示にかかる気はない。
母の誕生日は夏だ。誕生祝を皆でやる。
見ててよ先生!人の底力見せてやる。


それでもしばらく私の敵は「脱力感」なのだろう。


2002年04月01日(月) 日記と言うよりメモ(病院の先生と夜、面談)

今回の母の入院は、あきらかに今までと違って、確実に悪くなってる。
確かに先週は体調がすぐれない日が続いていた。

日曜の状態でも腹水がたまって、お腹がぱんぱんになっている。
まるで妊娠8か月位。起き上がってられないようだ。
こうなると、食欲は皆無。栄養が足りない。もちろん排泄も減る。
腹水の原因は、血管の浸透圧が変わってしまうから。
これは血管の栄養が足りないのが大きいらしい。
血管の主な栄養は、蛋白質だそうだ。
悪循環がどこかで始まっていたんだね。

見た目以上にガンの進行が早いことが、今日判った。
諦めてないけど、今はがっくりしてる。
先生から報告があったことは
卵巣に腫瘍があるのは前からだが、
それにガンが転移したようで、こぶし大にまでなっている。
肝臓のガンも大きくなっている。
腫瘍マーカーというもので、CEA値は正常値で35程度のところが、
2200になっている。
今使っている抗癌剤が一番効くと思うので、別の抗癌剤は利用しない。
これ以上抗癌剤を強くすると、
本人の身体にかかる負担が大きくなるため、量も増やせない。
免疫治療でもガンが完治することはない。
(でもガンが外科以外で、西洋医学だけで完治したって話、聞いたことある?)

治療としては、打つ手ナシと言われたように聴こえたんだ。
利尿剤を点滴で利用してるからこれで、
腹水がなくなればラッキー。木曜までになくならなければ、
管を通し何日間かかけて抜くらしい。
腹水が減らず、食欲も戻らなかったら、
もうこのまま退院できないって、いわれちゃった。

肩の痛みは、肝臓が大きくなって、横隔膜が押し上げられ、
反射?で肩に痛みがあるらしい。

ガンの痛みは先生曰く
「麻酔無しで歯の治療を行い、神経を触ったような痛さ」らしい。
それを我慢することは不可能で、
痛み止めをすがるように要求するようになるんだって。
明日からモルヒネを使用しましょうといわれた。
母はまだそこまで痛みはないらしく、
頑なに痛み止を拒絶してるけどね。
それでも先生は、もう本当の末期なんだよっていったんだ。

なにがこうなっている1番の原因か?と聞いてみた。
お母さんが若いからガン細胞の増殖スピードも速い、
抗がん剤で叩くスピードより、早いのが一番の原因だと思う
いたちごっこになるんだよ、
永遠に追い越せない追いかけっこというのかな。



まだ諦めてないけど、ため息しかでない。
今、眼を閉じると涙が出るから、閉じられない。

妹は、こっちに戻ってきたら少しだけ泣いて
(私は病院で、ちょっと泣いちゃったよ)、
うたた寝した。
想像以上の先生の話で、精神的な負担が過渡にかかったんじゃないかな。
寝ることでストレスを回避する(思考を遮断)ことを、
身体が要求したんだなって思ったよ。

ごめん。やっぱり私、ちょっとおかしくなってきてるかも知れないね。
それでもできることからやっていくけど、何ができるか、今は判らない。
おかしなもので、お腹がすいてるんだかどうかも今は判らないんだよ、ははは。

でもね、漠然とだけど
きっと明日は大丈夫。
そんな気がする。
明日はどんな時も、誰にでも必ずくるんだから。

ねぇ?
身体の調子がおかしい時は、早めに病院に本当にいくんだよ。
私もそうする。
ガンって、ただのストレスでなっちゃうんだよ。
そのストレスが強かろうが弱かろうがあまり関係ない。
だって、ストレスの強さは身体に異常があっても
なかなか場所によっては、自覚できないんだもん。
身体が健康ならば、ただの潰瘍で済むのよ。


なんだか書くことで、少し整理できたかもしれない。
そんで読んでくれた貴方に重たい気持を背負わせちゃったね。
ごめん。
本当謝ってすまないけど、ごめんね。


今日から新年度が始まった。


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