みかんのつぶつぶ DiaryINDEX|past|will
三年前、定年退職された方が亡くなり社内に掲示する訃報を作成するように指示された。 画面に打ち込む文字たちに、少し親しみを感じてしまう自分がいた。 彼が亡くなったときも、会社ではこういう動きをしていたのだろうなと想像する。 一緒に仕事をしていた人が亡くなるというのは、 とても現実的なことを考えさせられるものだ。 我が身に置きかえることがとても容易で、 目の前の人生をわかり易く考えさせられることなのだと思った。
満開の桜をみたとき、 なんだかその樹が熱を放っているように感じた。 樹のなかに病んでいるものが蓄積され、 その毒素が枝から枝に花を咲かせているのではないだろうかと。 きっと、花を一気に咲かせ熱を放出させ、 樹は、回復することを願っているのではないか。 だから、 桜にはなぜかどこか悲しい電波を 人々は感じるのではないか。 私は、ただひっそりと見上げて。
みかん
|MAIL
|