【読書記録】井上夢人「The TEAM」 |
ストーリー:霊能者としてTVに出演する能城あや子。彼女の言葉は毎回ぴたりと当たり、それは時として事件解決の糸口にもつながった。しかし、実のところ能城は霊などこれっぽっちも信じていないいんちきだった。そこで登場する、草壁と悠美。彼らの行く先に待ち構えているのはいったい?
久しぶりに井上さんの醍醐味のある推理小説を読みたくなって借りてきたのですが、ふたを開けてみてびっくり。中身は連続する短編でした。けれど、慣れてしまえばこのさくさく進む感覚も良く、その割りに専門的なトリックが良く考えられていて、とても面白かったです。章立てもとても凝っていて、時系列で並べられた8つの短編なのにそれだけではない係わり合いが良いなと思いました。残念だったのが、草壁と悠美の出自。いったいどうして係わり合いになったのかなととても不思議だったのですが、作中では出てこず。コンビネーションの絶妙さにはあっと思うものがあったので、フットワークの軽い類似の作品が読みたいなと感じました。 NO.34■p316/集英社/06/01
---------- 前々から少し書いておりましたが、年末の怒涛の更新になってしまって申しわけありません;一応、この本で今年の読書は終了です。この一年間、お付き合いしてくださった方々、ありがとうございました。 つくるつくると話しつつもいまだに出来ない読書サイトですが、毎年恒例の「今年のベスト○冊!」は行ったので、出来れば年内にあげたいと思っておりますゆえ、よろしければお付き合いくださいませv それでは、来年もよいお年を!
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2007年12月30日(日)
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