闇の底に...Cuckoo

 

 

報復 - 2004年02月28日(土)

裏切りの報復は
甘い嘘で。

涙を流す
きっと彼は怯えてる
『俺のこと好き』
聞き飽きた発言
『本心から笑って』
無理な注文
うんざりしながらそれでも手放せないのは
どうしてだろう

好きだといえば嬉しそう
明るい声で話せば安心した声
なんて馬鹿らしい
分かって無い
いくらでも嘘をついてあげる
裏切り者を許せるほど 寛大じゃない



やっぱり分かった
はじめから分かってた
人なんて信じちゃいけない
もう誰も信じない
信じたいと願わない
だからいいよ
沢山の偽物の愛の言葉
ありふれた言葉をキミにあげるよ


知ってた?

『信頼』なんて所詮幻想でしかないってコト



      水鳥。



...

顔を無くした人 - 2004年02月27日(金)

久しぶりに言われた
表情が無いと
何も聞かないでくれ
何も言わないでくれ
分かっているのなら
作り笑いもさせないでくれ。


彼氏が飽きるほどいつもそばに居る
飽きてないのだけど
時々苦痛を感じる
それは彼も分かっているようで
『俺と居ると辛い?』と聞く
そんなこと無いと笑う
『好きって言って』
悲しそうに懇願する
好きだよと言ったら
もっと悲しそうな顔をした。

沢山笑っているのに
『笑って』とせがむ
笑っているよ
沢山笑っているよ
笑わないと涙が出るんだから
だけど考えた
心が泣いているのに
顔は笑う
それはまるで反対の感情なのだから
足して+−0
あぁなるほど
表情が無くなるわけだ。


『好きだよ』彼が言う
嘘ばっかり 心で思う
『本当に大好きだよ』彼が言う
もう信じない 心で思う

『俺は逢えるだけで幸せなんだ』
よく言うよ
『ずっと傍に居て欲しい』
居なくなるのはキミだろ
『淋しい思いさせないから』
知らないの?もう思いっきりしたよ
『お願い 好きだと言って』
・・・
・・・
・・・好きだよ。

車から降りた彼に手を振り
素の表情に戻る
無理して笑顔を作ろうとしてたと
その時気が付く
なるほどね キミが『顔が引きつってる』って言ったとおりだよ
でも気にしなくていい
裏切らない人間なんて存在しないんだから
愛はまやかしなんだから
うそつきばかりのこの世の中
ピュアなんて言葉はどこにもない
真実もなければ
信頼も必要ない
キミが悪いんじゃない
無意味な信頼という幻想にすがった
アタシが馬鹿なだけ
いくらでも言ってあげる
求められるたびに言ってあげる
好きだよ 大好きだ

その言葉に何か意味でもあるのかい?


無表情も表情だろ


                水鳥。


...

消えない事実 - 2004年02月25日(水)

裏切りったという事実
それだけはきっと
どれだけ愛されても消えない


昨日のことだった
彼氏が数日前に行ったボードで喧嘩になった
お姉ちゃんとその彼氏とお姉ちゃんの友達と
4人で行ったといっていた
けど事実は違った
女友達と二人で行った

別れようと思った
実際別れることになった
けど
指の1本1本にKISSされて
俺の大切なものだからって
そんな風にされて あたしは別れることができなくなった

裏切った事実より
淋しさに負けたのかもしれない

今日は昼からずっと彼氏が居た
その横顔を見ながら
輝きを失ったことに気が付いた


          水鳥。


...

しょせんそんなもんさ - 2004年02月24日(火)

人間なんてそう
所詮そんなもの
うそつきで
裏切り者で
自分のことしか考えない
どいつもこいつも変らない
見た目も育ちも違っても
所詮人間であるいじょう
何も変らない

俺は違うと言うかい?

違わないね 何も
どいつもこいつも変らない
皆みんな裏切り者達さ


          水鳥。


...

そんなわけじゃない - 2004年02月23日(月)

淋しいわけじゃない
悲しいわけじゃない
なんだか全てのバランスが
悪い気がするだけ


欲しい物は手に入れればいい
いらなくなったら捨てればいい
いつからかずっと 人がしてきたことだ
誰かが悪いと言うのなら
その人をさして言えばいい
自分だってしてるだろ?

一人で生きるには冷たすぎるこの世界では
誰もが誰かを求める
肌を感じて愛し合う
そっと髪を撫でる手は
きっと誰でもいいんだよ



淋しいわけじゃない
悲しいわけじゃない


きっと ね。


        水鳥。


...

もう 遠く離れた君へ - 2004年02月20日(金)

キミから聞きたい言葉があって

キミに伝えたい言葉があったんだ

うまく言葉を使えなくて

うまく気持ちを表せなくて

だからこの場所を残したのかもしれない



もう 遠く離れた君へ

ボクが残す言葉たち。


              水鳥。


...

ほんの少しでも愛というものが見えたなら - 2004年02月19日(木)

遠い記憶が舞い降りて
そっと肌を撫でるように包む
それはまるで幻想のように
なぜだか美しくそして哀しい
記憶とは 人の中にある人生の記録
時々それは書き換えられて
重要な部分と残したい部分だけになっていく
約束は覚えているだろうか
それはアタシの中で重要な記憶として記録されている
けれどきっと
彼の中では削除の対象
そう
遠い昔の記録は色あせていく


ある日アタシは言った
『歴史に残る地震が来たら
 無事かどうか 絶対知らせて』と。

大きな地震が心配される地に彼はいる
何年も前から危惧されているその地震は
人々の周到な用意と恐怖とは裏腹に
いまだやってくる事は無い
避難場所や道具 待ち合わせ場所
いつか来るであろう地獄にアタシは
一つの用意をしていた
必ず無事だという確認の電話を入れること。
このたった一つの用意には
アタシの精一杯の愛情が含まれていた
わかったわかった
そう笑いながら言う彼に心配した
それはアタシ達のずっと先の約束だった。

地震を感じるとすぐテレビをつけた
キミの街で何かが起こっていないか
それだけを心配する
あれから二年
アタシは変わらずテレビをつける癖がある。

あの人は今どこで何をしているのだろうか

愛されたかった
だけど全てを語れなかった
怖かった
拒絶されるのが何より怖かった
いつもそうだ
だから結局アタシから離れていったんだろう
それでもキミを探す心がある
あの人がくれなかった『愛』を全力で示される
アタシと同じで貪欲に愛を求める彼氏
そんな彼氏をいとおしいと思いながらアタシは
そっと過去の記憶を引き出す
まだ時々携帯を眺めては
あの人にメールを送ろうとして止める
携帯のアドレス帳を開いては
発信出来ないで消す
これはきっとただの癖

もしあの人がアタシに愛を示してくれたら
アタシを求めてくれたら
アタシを抱きしめてくれたら
愛の言葉を囁いてくれたら

そんな事を考えるのはよそう


あの人の横で笑うコトは
もう無いのだと自覚しながら
そっと記憶を引き出す
財布の中には小さなリング
誰にも知られる事の無い
哀しいリングが隠れている


口に出しちゃいけないことがある。




                 水鳥。


...

甘い甘いピンクの飴 - 2004年02月17日(火)

それはそれは綺麗な透き通ったピンクの飴と
引き込まれるかのような悲しみのブルーの飴
どこで買ったのか
それとももらったのか
どうしても思い出すことが出来なかった
卓上ライトの下で
2つのリボンのついたビンを眺めながら考える

きっとこのピンクの飴が幸せの飴で
このブルーの飴が悲しみの飴ね
ううん もしかしたら
ピンクの飴が惚れ薬で
ブルーが解毒剤かしら
使い古された漫画のネタのような事を思いながら
そっと指先でビンを弾く

そうだ 明日あの人にあげてみよう
まるで思い出したかのように何気なく
きっとあの人は笑って口に放り込む
そしてアタシと恋に落ちるの
アタシの一言に笑って泣くんだわ
離れると呼吸も出来ないって足元にすがりつく
いっしょにお風呂に入って
体中を洗ってもらう
指の先から髪の毛まで
アタシの為に布団を用意する
食事くらいは作ってあげるの
真っ黒になった魚を見て笑いながら
おいしいって言ってくれるわ
でも 次は黒くないのがいいなぁって言いながら
朝になって目が覚めたら
コーヒーの香り
これだけは得意なんだって自慢気に入れてくれるの
休日には二人で公園で日向ぼっこ
くたびれた老夫婦みたいに
家で一日テレビを見てるなんて事はしない
記念日には奮発して食事に行くんだ
着飾ったアタシをウットリ眺めながら
幸せだって呟いてくれるわ
あの人がブルーの飴を見つけて
口に入れてしまいさえしなければ。

幸せな夢は
朝が来ると終わる
綺麗な綺麗な飴は
朝の光で色あせて見える
あんなに輝いて見えたのに
現実は
何も変わらない
何一つ変わらない一日
憂鬱な一日がまた始まる
そしてアタシは
飴のことなんて忘れてしまう。


               水鳥。


...

絶望を感じた場所 - 2004年02月12日(木)

わからない。


例えばアタシが絶望を感じたその場所で
誰かが幸せを見つける
アタシには見つけれなかった
それはそれは綺麗な物があったとして
それで全てがうまくいっただろうか
絶望を補うだけのすばらしく輝く物が
ほんとうにあるのだろうか

アタシが憎しみを生み出したその場所で
誰かが優しさを見つける
それはアタシがみつけれなかっただけか
それともアタシには与えられなかっただけか
憎しみを多いかぶせるくらい
素敵な物があるのだろうか

前を向いて歩こうとすれば
大きく鋭い牙がアタシを待ち構える気がする
それをどうすればいいのか
倒せばいいのかよければいいのか
アタシはその目の前で腕を組み
考えたまま立ち尽くす
こうしていったい
どれだけの時間を費やしているだろう。


アタシにはそう見えるその場所が
違う誰かには
美しいお花畑に見えたりするのだろうか
全身恐怖と怒りに包まれたアタシには
どうしても見えないものなのだろうか。


もしそうだったら
もしお花畑なのだったら
その花をちぎって捨ててやる
二度と花の咲かない土地にしてやる
幸せの欠片が輝いているのなら
ぶち壊してただのゴミにしてやる

そう考えるあたしはおかしいだろうか
壊れたアタシの全てを
元どうりに戻す事なんて
誰もできないのなら
だったらいっそ
壊したそのもの全てを
その廻り全てを
アタシが壊してもいいんじゃないだろうか


そう思うのだけど
どうやら敵の力の方が強大で
いやきっと
癒されないまま力を蓄えれないアタシの弱さのせいで
太刀打ちできないでいる
だったら最後の力で
最後の気力で
たった一つを壊せばいい

アイツを。


            水鳥。


...

殺意 - 2004年02月11日(水)

世界は生きづらい
呼吸の仕方を忘れた方が楽だ
音楽のボリュームをどれだけ上げても
雑音が心を乱す
憎しみは憎しみのまま
消えるコトも薄れることもない
いつか
そう いつの日か
支配された憎しみによって
暴走しそうだ
何も聞きたくない
何も話したくない

あぁどうしよう
薄れたはずの殺意に
負けてしまいそうだ


アタシは昔
粉々に心を壊された
偽物の笑顔で生きてきた
でも疲れる
ならアイツを壊せばいい
消してしまえばいい
それが無理なコトに
思えなくなってきてるのは
どうしてだろう

この怒り
この殺意
アタシは今
持て余しだした



      水鳥。


...

- 2004年02月08日(日)

他になにもいらないから
キミが欲しい
そんなのいつかきっと
消え行く思いだとしても
その言葉を信じたくなる


それでもいつか
泣くことになるのだけど。




           水鳥。


...

幸せな家族 - 2004年02月07日(土)

大量の写真の整理をしろと
母親が言った
呆れるほどにある写真の山を見ながら
ため息をつく
見たくも無い顔が並ぶ
元旦那との時間
全てを焼き捨てたくても
小さなかわいい子供たちの姿

なんで整理できなかったか分かった
幸せだっただろう過去なんて
見たくない
思い出したくない
ただそれだけ



         水鳥。


...

- 2004年02月04日(水)

大きな大きな水溜りがあってね
ボクはそれを飛び越えれると思ってたんだ
だけどママは駄目だって
長靴を履いているのに
それでもよけろって言うんだ

真っ白な雪が降っていてね
ボクは外で雪を感じていたかったんだ
まん丸な雪だるまとか
ちっさい雪ウサギとか
だけどママは駄目だって
お風邪をひいてしまうって
暖かい部屋に閉じ込めるんだ

だんだんボクは
外に出るのが怖くなったんだ
だって雨が降るだろ?
雪も降るだろ?
怖い人がいるんだろ?
外では争いがあるんだろ?
人は人を傷つけるんだろ?

あっちの道でかわいい女の子が
ボクに手を振ったよ
でもボクは怖かったんだ
だってあの女の子も
大きくなったら人を傷つけるんだもん


ボクはこのまま
暖かいこの部屋で
甘い甘いロリポップでも舐めるよ
そうすれば汚れないもん
そうすれば怖くないもん
そうすれば誰もボクを傷つけないもん
そうすれば泣かないでするもん

ブラウン管の向こう側は
遠い遠い世界のお話しだろ?
ボクには関係ないんだ
だってココにいれば
ママが守ってくれるもん


ねぇママ

ねぇ ママ?

どこにいっちゃったの?


いつも傍にいてくれるんだろ?
いつも守ってくれるんだろ?
ボクだけを愛してくれるんだろ?



どうしてかな
どうして人は嘘をつくのかな
なんだ
ボクはボクだけ
一人ぼっちなんだ
だけどいいや
ココに居れば傷つかない
誰もドアをノックしないで
何も聞きたくないよ
目を瞑ってしまえばいい
何も聞こえない
何も見えない
ママなんて居ない
ボクは一人だったんだ
昨日も今日も明日も明後日も
それでもいいや
甘い夢が見れれば





            水鳥。


...




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