闇の底に...Cuckoo

 

 

恩知らず - 2003年12月31日(水)

みんな大嫌い

お父さんもお母さんも

彼氏もみんな

みんなみんな大嫌い



一人で生きられないくせに

誰もいらないって思う

ボクはわがままで

でもそれも本心で


結局

生きたくないから

みんな嫌いなんだよきっと。



弱虫って言ってくれていい

強いって言われるよりずっと

気が楽になるんだ







           水鳥。


...

わがままな生き方 - 2003年12月29日(月)

きっと
キミが居れば幸せになれる
そんな確信を
どこで持てるのかな
だけどそういわれたら
少し嬉しい


昨日オーナーの奥さんから電話があった
お金を盗んでいた人が休んだそうだ
その人のお母さんから電話があって
『そちらで お金がなくなったのを
 自分のせいにされた と言っていますがどういう事ですか?』
そう聞かれたらしい。

精神科に行ったらしい
病名は
『精神衰弱』
仕事のストレスによるもの
精神科はいいかげんなものだと
つくづく思った。


嘘を付き続ける彼女

彼女が言わなきゃ分からなかった
財布からお金を盗まれているなんて
思いもしなかった
しかも
散々相談に乗ってきた相手に。
もしそうじゃなかったら
もし彼女がそんな事をしてなかったら
そんな話は出なかった
そうオーナーの奥さんはお母さんに言ったらしい
そこでお母さんの言葉が詰まったらしい。

その後 彼女のお母さんは病院の診断書を持って
2週間休みますと店に言いに来た
がしかし
謝罪の言葉は無かったらしい。


生きるために人は
防衛本能を示す
自分を守るために人は
人を傷つける事を選択する
そんな醜くそして分かりやすい
人間の生き方を
彼女は見せた

一人で生きる苦痛がそこにあるのか



アタシが居ても幸せに出来ない
だからといって
一人で居られない
アタシも十分わがままだ


       水鳥。


...

未熟な大人の犯罪 - 2003年12月28日(日)

世の中にはいろんな人間が居る
それは自分の中の常識に当てはまらない
そんな人間が溢れるほどいる
年だけ取った子供が世の中には
腐るほど居る。


おとついの夜
バイト仲間の31歳の女の人からメールが来た
『皆に話してないことがあります
 謝りたいのでオーナー達を集めてくれませんか
 アタシに謝る場所を作ってください』
意味がわからなかった
清掃にまた来るのにどうして今メールを送るの?
アタシは内容がわからないため
何も言わなかった
深夜清掃に来て
終わり帰るとき
店を出たところで彼女は
『助けてください』
そう言った
彼女は今まで何度アタシにそう言っただろう
そのたびアタシは何度話を聞いて
力になってきただろう

その話の内容は
嘘をつくって事と レジにお客様の伝票を通さないで
1度だけお金を盗んでしまったという事
嘘をつくのは誰でも気が付いていた
レジの話はオーナーに直接言う事だ
みんなを集めるまでも無い
明け方の5時まで付き合わされて結局そう告げ
家まで送っていった。

次の日
昼の12時電話が鳴った
彼女からだった。

『昨日の夜話してないことがあって
 店に来てくれませんか』

泣きながら言う
前日の夜中彼女を送っていって
彼氏と言っていたんだ
『絶対まだ何か隠してるな』って。

3時に店まで行って
でもずっと泣いてるだけだった
アタシなにしに来たんだよ
笑いながらあたしはオーナーと話をして
子供が帰ってくるからと4時過ぎに帰ろうとしたら
泣きながら言う
『水鳥。さん ごめんなさい』
謝る内容が分からないから答え様が無い
そう告げた
彼女は言った
『お金を取りました』
それは昨日も…
そう言い掛けてふと思った
水鳥。さん ごめんなさい?
レジ金は店のお金
アタシには関係ない
だとしたら

『アタシの金を盗んだの?』
うなずく彼女
『財布の中から出して?』
大きな声で泣き出した

彼女の話はこうだ
店がオープンしてから2ヶ月くらい過ぎて
夜もバイトに入るようになった
そのあたりから
アタシと他二人
それと もう辞めてしまった子の中にも数人
夜のバイトの子達の財布から
金を盗んでいたらしい。
20歳の女の子からは5千円1回
32歳の女の人からは2千円くらい2回
アタシからは
ちょくちょく トータル5千円くらい
でも金額はわからないけど。だそうだ

言葉も無かった
深夜 清掃が終わって皆が集まる
話し合いだった。
32歳の女の人も来て 話が始まる
支離滅裂でよくわからない発言を繰り返して
呆れて

結局彼女は結論もどうしたいのかも何も言わなかった
ただの告白にすぎない
ずっと黙っているのがつらいから
そう言った
告げられたあたし達は悩んで嫌な気分になる
ある子が言った
『自分が言って自己満足したいだけなんじゃないの』
彼女は首を振った
けど実際はそうなんだろう

泣きながら話す彼女
呆れるあたしたち

子供のように短絡的で
みっともない大人の姿を見て
ため息をつく


あたしに助けてくださいと言った
けど実際は
アタシのお金を盗んでいた
今までたくさんのメールでの相談にのって
明け方まで話を聞いて
けど最初から彼女はアタシを裏切っていた
利用されただけなんだろう
馬鹿なアタシには
そんな事まったく気が付かなくて
一生懸命だった

馬鹿なアタシ
人間なんてそんなもんなのに
ほんと
馬鹿なアタシだ


周りにいる人間は皆
敵なんだよ


      水鳥。


...

- 2003年12月27日(土)





冬の寒さに

ねぇ

心が先に気がついた






           水鳥。


...

夢うつつ - 2003年12月26日(金)

恋人達の夜
まるでそこにいるのが当たり前で
それでいて違和感を感じる
そんな夢のようで現実のようで

夢うつつ
明日には消えてしまうのなら
その夢を
忘れるべきか
抱えるべきか
迷いがあるのなら
明かりの下で自分を見よう
きっとまやかしの
決意が見えるから


クリスマスの夜
映画に彼氏と行った
そこは
最後にあの人と行った映画館
思い出は
新たなる想い出によって
塗り替えられるのか
あの人はどこに?

オムライスを食べた
どうやら大学の女の子に聞いてきたらしい
おいしいオムライスのお店
ケーキを買って
それは小さな丸いケーキで
その甘さはまるで
今のアタシのようで。

いつも孤独で
求めては泣いて
手を広げて空を掴んでいた
今の甘さがどこまで続くか
アタシが逃げ出すか
彼が逃げ出すか
わからないけど
幸せな一瞬だった。

夢うつつ
もしかしてこれも
愛を求めた夢だろうか?

テレビを見ていた
ずっと手を握っていた彼氏
分かっていた
なぜ右手を隠していたのか分かっていた
その手には
小さなリングが隠れていた
アタシの左手にリングをはめる
それに初めて気がついた振りをして
素直に嬉しかった
半年前までは
違うリングが光っていたその指に
真新しいリングが光る

家路に着く
車の中で彼が待っているように言った
素直に待っていると
トランクの中から
包みを持ってきた
家で見るように言われて
そのまま帰った
部屋であけてみると
写真たてと手紙
北海道旅行の写真

アタシを絶対幸せにすると書いた手紙を見ながら
『幸せ』とは
与えられるものなのか
得るものなのか
ほんの少し考えた
でも素直に
幸せにしてもらおう


できるものなら


心の奥底に隠れた闇を
彼はまだ知らない
汚い心に
気が付いていない


          水鳥。


...

ママの日のクリスマスイブ - 2003年12月24日(水)

幸せな顔は誰が作る?
幸せな顔は誰が守る?
遠い記憶に無い幸せを
彼らに与える方法を知っている?


子供にクリスマスプレゼントを買ってきた
直前にしか行動に出れないあたしだ
いつだってそうだ。

大きなおもちゃの専門店では
溢れ返る人ごみでめまいがした
どの人の顔も必死
一緒に行ってくれた彼氏が聞く
『親ってのは 子供にクリスマスプレゼントあげるの嬉しいもの?』

どうだろう
生活保護も受けれない
親が自己破産して苦しい
学費も免除が無いアタシには
苦しいだけかもしれない
今月のバイト代は
下の子の誕生日プレゼントと
彼氏と子供たちのクリスマスプレゼントで消えるようなもの
3人なんて子供が居る家庭では
生活費にかなりの影響があるのは必至
でもそうね
受け取ったときの子供の目は
『幸せ』
の象徴のように
それはそれは輝いている。


欲しがったゲームがどこも売り切れで
それでも何件も店を周って探した
彼氏には申し訳なかったけれど
なんだかすごく疲れたけれど
これもきっと
『幸せ』なんだろう。

家に帰ってビーフシチューを作る
チキンを作ってディナーの用意
ケーキも買ってきた
今夜は家族でクリスマス
どうか彼らに
幸せの記憶が残せますように



       水鳥。


...

永遠の命 - 2003年12月23日(火)

ボクの家には
二匹の犬が居るんだよ。


ボクが小さい時
学校の帰りに犬を拾ったんだよ
家に連れて帰ったら
パパとママが
捨てて来いって怒ったんだ
ボクは 泣きながら
友達と捨てに行ったんだ
自転車に乗って
『ごめんね ごめんね』
そういいながら。

家に帰ったら
なぜか犬が待ってたんだ
おかしいなぁ
笑いながらママが言ったよ
『先に帰ってきちゃったよ』ってね。
その日から
ボクの犬になったんだよ
ボクの犬は何年かして
赤ちゃんを産んだんだ
5匹も産んだんだ
ボクはびっくりしたよ
小さくてぶさいくな赤ちゃんは
どんどん大きくなっていったんだ
ある日
家の柵の下から3匹が逃げ出した
きっと外に遊びに行きたかったんだ
けど その瞬間
車が通り過ぎた
ボクは声が出なかった
小さな3匹は 居なくなった。

それからまた何年もしたんだ
ボクの犬はおばあちゃんになった
自分で立つこともできなくて
ボクはずっと傍についていた
ご飯も食べれなくなって
痩せて行く姿が悲しかった
飲むご飯を買ってきて
飲ませてあげた
トイレに立つこともできなくて
支えてあげた
そしてある寒い日の朝
硬くなったまま眠っていた
そのままずっと
目を覚ますことが無かった

悲しかった
でも淋しくなかった
ボクの犬が産んだ赤ちゃんが
大きくなっているからね
でもね
その赤ちゃんも
もう16年も生きているんだ
だからおばあちゃんなんだよ
ずっと元気で居るといいね
でも永遠が無いことは
ボクはよく知っているんだ。


                   水鳥。


...

埋もれたくなる景色 - 2003年12月22日(月)

凍えるような寒い夜
抱きしめてくれるその手は
アタシを甘やかす
弱虫なアタシを
弱虫なキミが
暖める
そうだった
人は弱いから
人を求めるんだったよね


雪が降った
交通が麻痺するくらいだった。

雪の音がした
無音のその音がアタシは
好きだった
周りの音を吸収してしまうのだろうか
やけに静かだ
時々 木々に積もった雪が落ちる
そのさらさらした音も好きだ

深夜までバイトをしているあたしは
当然徒歩で帰宅する
40分かけて行ったバイト先は
車で10分もしない
帰るときは 1時間かかった

時々山を見上げて
声も出ないほど美しいその景色に見とれて
足跡も無い 真夜中の雪は
それはそれは美しい。

大雪の夜中の三時
新聞配達の人もまだ居ない
走る車もバイクも無い
その景色を独占して
舞い降りる雪と真っ白な世界
座り込んでその一部になり埋もれてしまいたい気持ちを
なんとか押さえる
雪が降ると死にたくなるのはきっと
その世界に憧れるからなんだろう。

二日経つと
昼間の人々の動きと太陽で
真っ白なその雪が
黒くなる
その黒さが
人の汚さを示すようで
道端の雪に嫌悪感を感じる
そうそれはまるで
大人になると汚くなる
人間そのもののようにも思える
サクサクした雪がなくなり
凍りつくその夜
8歳下の彼氏が車で迎えに来た
ダンサーの彼は
クラブのイベントの帰りだった
二駆でノーマルタイヤのくせに。

暖かい車に乗り込み
ファミレスに行き
そして家路に着く

きっとアタシは甘やかされている
そんな事を少し考えながら
幻想の世界が凍りの冷たさに変わった
外の景色を眺めた


春はまだ遠い。



               水鳥。


...

雪の白さに消えたくなる - 2003年12月20日(土)

キミのコトを
想ってしまう
淋しいわけじゃない
だけど
ときどき
自分に問い苅テける

忘れれるの?

同じ雪を見るコトが
できないくらい
遠いキミだった
けどなぜか雪を見ると
思い出すのは

キミの名前のせいか
初めて逢った日が
雪の日だったからか




この白さに
悲しみを感じる
この白さに
想いをはせる



淋しいわけじゃないのに



     水鳥。


...

記憶の奥のクリスマス - 2003年12月19日(金)

そうだね
キミと始めてあったのは
クリスマスイブだった
あれから2年
キミを見ていた
キミを愛していた
キミを求めていた

寒くなると思い出す
きっとこれからも思い出す
けどキミは居ない
心の中の思い出は
誰にも知らせることも無く
ずっとこのままで
アタシだけの宝物


幸せの時間は僅かだったね
いつも淋しくて悲しくて
電話すらもくれないことに
諦めを感じていた
傍に居ても薄い幕があったね
いつも緊張してた
いつもドキドキしてた
あんな時間は
もう無いのかもしれない。



キミはきっと
クリスマスが来ても
アタシを思い出さないんだろう




                水鳥。


...

憎悪の日 - 2003年12月17日(水)

忘れたくてもできない
愛ゆえの思い出と
憎しみゆえの思い出
震える手を握り締めたのは誰?


最初から悪かった
親が引越しの為にベランダにある
元旦那が持っていった車のエアロを処理しろと言った
大きなものだから捨てるにしてもお金がかかる
だから 元旦那が車を売った友達の家の前に
置いてくるからとメールをしておいた

下の子の誕生日に会いたいというメールが来てから
初めてのメールだった。

夕方になって 3通ものメールが届いた

どうして 誕生日に連絡くれなかったのか
家は売ることになったのか
メールは届いている?

そして4通目は

届いていることは分かっているんだ

アタシは怖くなった
憎くなった
父親としてなにもしていないくせに
苦しくてもがんばっているのに
あいつは自分のことばかりだった

『誕生日は家族でお祝いしたから』

あえて家族という言葉を使って
アナタは違うの という意味を含めた

そして長いメールを送った

『家は売るしかないから出ることになった
 親と住んでるから破産しても母子手当でないし
 約束の養育費くれないし
 父親としての約束守ってくれないのに
 そうゆうときだけ会うの?って思ったら悔しくなるやん
 1月から養育費ください もちろん子供ともいちゃんと
 会えるようにします
 でないと 二人のスイミングとか辞めさせなきゃいけなくなる
 そんくらい生活苦しいこと分かってください』

子供がスイミングに通うのは
喘息を持っているからという事は
ヤツも分かっているはず
高い犬を2匹も買うくらいの余裕があるのなら
養育費くらい払えるはず

それに対して来たメールは

『そっちの生活がつらいのはわかってる なら俺は?
 手取り22万でいろいろ支払で月18万は必ず居る
 残り3万弱で生活しとる
 子供の誕生日には何かプレゼントしたかった!
 わかりました。』

何がわかったのかが分からないけど
手取り22万で一人で暮らして
いや 彼女と暮らしてるにしても
18万の支払がわからない
家賃が6万5千円なのは 離婚するときに聞いた
光熱費で多く見て1万五千円
子供の保険2万円
自分の保険1万円
車のローンは無い
携帯代で1万円
全部で12万円
後は?

高い犬を買っているからローンだろうか
他にもいろいろありそうだ
養育費を
自分の子供に出すお金を後回しにした結果だろう
生活が苦しいといわれても
かわいそうに思う気持ちはかすかにでも湧いてこない


真夜中に
バイトが終わって彼氏の家に行った
親が寝ていたため家にこっそり入る
暖かい部屋に
うちには無いコタツがあって
そこでアタシを抱きしめてくれたその手が
また壊れかかったアタシの心に染みる




久しぶりに
ローズを浮かべた紅茶を飲もう
暖かい紅茶を
きっときっと
忘れれるから。



          水鳥。


...

幼心と涙 - 2003年12月15日(月)

永遠の時は無いけれど
永遠の気持ちは無いけれど
今を疑わないで居てあげよう


お葬式が終わった。

いとこ達が集まった
1人来れない子が居て
でもしょうがない。
今回は4人だった

お通夜が終わって一晩
お葬式まで亡くなった人の傍で誰かが付いていなきゃいけない
ロウソクと線香を絶やさないために。
夕食が終わって8時
0時までいとこ達で見ていることになった
斎場から2分のコンビニにいとこ2人が折り紙を買いに行く
2年前 おばあちゃんが亡くなった時にした事を
アタシ達は一晩かけてした
折鶴作りだった。

いろんな話をしながら
小さな折鶴を折りつづける
明け方の4時まで作りつづけ少し眠って葬儀が始まる
写真をとって1時間の葬儀
最後におじさんのおかんに花を添える
色とりどりの折鶴は
おじさんを天国まで運んでくれるだろうか


帰ってきた日の夜
子供が寝た後に寝室に見に行く
声を押し殺してなく下の女の子
枕が随分濡れているから
長い間泣いていたのだろう

ずっと先の事なんだけどね

そういいながら彼女は言った

『ママ達が死んじゃったら嫌だ』

子供はいつか考える
『死』について考える
2年前には分からなかった事が
今分かるようになったんだろう
もうそんな時期が来てしまったんだね


死んだらどこにいくんだろう

ねぇてるおじさん

どこに行っちゃうの?




                水鳥。


...

愛を示した人のコト - 2003年12月13日(土)

人は死に直面した時
何を思うんだろう
先に消えるのが幸せか
見取るのが幸せか
そんな事分かる人は居ない


てるおじさんとひさこおばちゃんは
いつも一緒だった
子どもの居ない夫婦には
目に見える絆が無い
きっとひさこおばちゃんは悩んだだろう
淋しかっただろう
けど
子どもしか繋がりの無い夫婦には無い
濃い信頼関係があったんだと思う。

月曜日
大阪にお見舞いに行った
おじさんの調子が悪い
そうきいて慌ててお母さんとおじいちゃんと
新幹線で1時間かけて行った
大きな声で笑うおじさんが
小さく見えた
意識ははっきりしていた
アタシがおじさんの手を握り
遊びに来たよ
そう言うと
吐き気と痛みで目を瞑っていたおじさんが
一瞬目を開けてアタシを見て
手を握り返した
その力はまだ衰えていないように思えた

ガンの再発
もう末期だった
早くて1ヶ月
もって3ヶ月
そう宣告されていたらしい
おじさんには告げていない。
自宅介護を取ったおばさんは
子どもも居なく 一人でてるおじさんを見ていく
それはすごく勇気がいるだろう
点滴の機械の使い方を覚えて
訪問看護の先生の話を聞いて
一晩中苦しむおじさんの傍で付き添う
ひさこおばちゃんには
てるおじさんしか居ないのだ。

てるおじさんの家にある
掘りごたつに入った
何年ぶりかに行ったその家は
昔より小さく感じた

おばちゃんは
ため息混じりに言ったの
『看護婦さんには言うんだけど あたしには何も言わないのよ』

気持ちが悪いためにうがいをしたがる
その水が冷たくて辛い
それをひさこおばちゃんには言わないの
看護婦さんにそう言う
寝たきりだから背中が痛い
それもおばちゃんには言わない
てるおじさんは
どんなに自分が辛くてもひさこおばちゃんに心配かけたくなかった
迷惑かけたくなかった
それをわかっているから
だからこそ辛い
そうおばちゃんは言った

どこに行くのも一緒
何をするのも一緒
おじさんは1年位前から
パソコンにはまっていた
77歳にしてパソコンを覚えるのってすごい
家にはデジカメで撮った写真が
綺麗にスクラップされて置いてあった
几帳面な性格が見て取れた
それを嬉しそうに見せるおばちゃん
一緒に出かけた先の写真
ほんの3ヶ月前の写真だった。


おじさんは
筆談で話してきた
『お兄さん(おじいちゃん) 佳子(母) 水鳥。
 ありがとう
 ひさこの事を頼む』

ひさこおばちゃんは
笑って
『優しい事言うわね』
そう言いながら
隣の部屋に行き
ハンガーにかけてある服をはずし
また同じハンガーにかける動作を
数回繰り返した

人は死に直面した時
自分の事を考えると思っていた
けどアタシの目の前には
何十年も一緒に居ても
変わる事の無い
愛の形を見た

てるおじさんの愛情を
ひさこおばちゃんは受け取っただろう



今日 大阪に行く
明日アタシは
大好きだったおじさんに
最後のあいさつをする事になる



             水鳥。


...

消えた優しい人 - 2003年12月12日(金)

届いただろうか
届かなかっただろうか
優しい炎が消えていく。


親戚のおじさんが亡くなったのです。

てるおじさん
おばあちゃんの弟です
大好きだったおばあちゃんの弟
大好きなおじさんです。

てるおじさんには子供が居ない
ひさこおばさんと夫婦水入らずで
それは仲良く暮らしていたの。

大阪に住んでいるてるおじさんとひさこおばさん
親戚に恵まれているとは言いづらいアタシですが
このおじさん夫婦はアタシにとって
『遠い親戚』ではなかった。

昔 大阪に遊びに行った帰り
ケーキが好きだというアタシに ホールごとお土産にって買ってくれた
大阪から持って帰るのはすごく大変で
混雑した電車の中 これはちょっと…ってお母さんと苦笑してた。
それ以来おじさん達はいっつもケーキをくれた。
ある時親戚のみんなで集まったとき
おじさん夫婦がロイズの箱をお土産に持ってきた
出てきたのはカステラみたいなケーキ
ロイズ=チョコ
そんなイメージがあったためびっくりした

アタシの子供が生まれたとき
幼稚園に入園したとき
小学校に入学したとき
おじさん夫婦はお祝いをくれた
写真を欲しいと言ってくれた
逢いに来てくれた
父方の親族は誰一人として
子供の名前を聞くことすら無かったのに。

優しかったおじさんが居なくなった


                水鳥。


...

凍る指先 - 2003年12月11日(木)

冷たくて
指先が凍るようで
吐く息で暖めてみたら
ほんの少し指が動いた
マッチ売りの少女は
寒くて死んだのではない
淋しくて死んだのだ
きっと誰でも
そんなこと知っている


憂鬱な夜
淋しい夜
切ない夜

夜ってどうしてこんなに
心痛いんだろう

寒い季節だ
誰だって寒いはずなのに
心に染みるのはなぜ?
抱きしめられて暖かくて
愛しくて悲しくて

足りないのは何?

何度自問しても分からない

淋しいのはなぜ?

幸せの定義がわからない



12月10日
下の子の誕生日だった
その数日前 元旦那からメールが来た
誕生日に逢ってプレゼントを買いたい と。
アタシは連絡をしなかった
もう逢わせる気なんて無い
ただそれは
子供にとってどうなんだろう
『パパに逢いたい』
その気持ちをアタシが潰してしまっている
アタシの思い
子供の思い
元旦那の思い
全てが違う

アタシは自分で
元旦那に対する憎しみとか
元旦那のした事とか
忘れないで
過去の呪縛に立ち止まってるだけなんだろうか

何に怯えてる?
なぜ立ち止まる?
なにに戸惑っている?


              水鳥。


...

一人で生きれないのは弱さのせい? - 2003年12月06日(土)

一人になるのが怖い
真っ暗な夜に孤独を感じるのが怖い
どうしたんだろう


どうやら彼氏に甘やかされているようで
一人になるのが嫌だと思ってしまう
一人ぼっちの夜にどうしても思い出すのが
2年前のクリスマス
遠くのあの人と初めて逢って
初めて二人で遊んだ日

けど忘れなきゃ
沢山愛してくれる人がいるのに

前はこんなんじゃなかった
一人でも生きれた
子供を生かすためだけに生きていた
今は知らないうちに
『幸せになりたい』なんて思ってしまう

淋しいとかそんな気持ちを忘れてしまえれば
また一人で生きれるだろうか
でも淋しいの
抱きしめられたいの
いつも愛を感じていたいの




ねぇあたしは
『愛を感じる』為に
誰かと一緒にいるのでしょうか


もうすぐバイトを始めて1年
嫌だって愚痴をココに書いていたね
誰も信用できないって言ってたね
1年経って

あまり変わっていないことを知ったよ
アタシは
大人になれないのだろうか
それとも
これが大人なんだろうか
だとしたら
小さな頃抱いていた
『大人』への憧れとか
遠く感じてたその言葉って
あまり意味が無いって事になるんだ

大人って意外と子供なんだ
子供って意外と大人なのと同じで。

それともアタシが
ただ弱いだけ?


                 水鳥。


...

夢は夢で - 2003年12月05日(金)

夢は夢でしかないのだろうか
明日には消える
そんなはかないものだろうか

夢を見るのに資格がいるかな
あたしには
その資格があるのかな


       水鳥。


...




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 また読んでくれますか?マイ返しはしない事にしてますが必ず読ませていただきます。

 

 

 

 

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