♡「バイバイ」♡ |
2005年09月27日(火) |
「バイバイ」という言葉には、 どういう意味が込められているのだろう… もしかしたら、私は、今まで その意味を履き違えていたのかもしれない。
「バイバイ」とは、別れの挨拶である事は確かである。
お手紙やメールや掲示板での会話の締め括りや、 実際に会ったり電話で話したりした時の別れ際など、 特に、友達や身内のような親しい間柄同士で 「さようなら」の代わりに使われる言葉だよね。
「さようなら」は、formalな挨拶言葉で、 たいてい、お辞儀をしながら丁寧に言うのに対し、 「バイバイ」は、informalな挨拶言葉で、 たいてい、手を振りながら軽く言うものである。 そのどちらも「good bye」には変わりがない。
でも、ここで重要なのは、丁寧か軽いか という形式さの度合いによって受け止められる 印象の相違という問題だけではない。
確かに、同じ別れの挨拶でも、相手との 親密度によって、それぞれに印象が異なるであろう。 親しい人に「さようなら」と言われると嫌味に感じ、 公の場で「バイバイ」と言うと非常識に感じられる。
そのような形式的な使い分けではなく、 その言葉自体の持つ実質的な含蓄が問題なのである。 私がぶつかった壁は、まさにその広義の意味にある。
今まで、私は、親しい間柄であれば、 無意識に「バイバイ」と言っていた。 私の頭の中には、その場合、別れの挨拶には 「バイバイ」しかなく、それを言うか言わないかの 二者選択しか考える余地がなかったのだ。 言わなければ失礼に当たる。だから言っていた。
まず、1番目の大きな壁にぶつかった。
今から約4年前、彼氏と知り合った当初に、 私は、それまで通り普通に「バイバイ」と言っていた。 それに対し、彼氏は「バイバイ」という言葉を拒絶した。 その理由は、関西人だけあって人情深いせいもあるのか、 「バイバイ」という言葉は、別れの挨拶と言うより、 「あっち行け」と相手を冷たく突き放す言葉みたい。 そして、彼氏自身も、そのような意味で使うらしい。
そう言えば、恋人と別れる時や絶縁する時などにも、 「○○と『バイバイ』する」とか、 「○○と『さよなら』する」とか言うよね。 もうこれっきりにするという悲しい意味合いでもあるという事だね。
初めてそれを知った時には、かなりショックでした。 私は、何も知らずに、平気で「バイバイ」と言って、 相手を傷つけるような誤解をされていたかと思うと… それ以来、彼氏には「バイバイ」と言わなくなりました。
それでも、私の中では、「バイバイ」に 彼氏の言うような解釈はないと信じていました。
そして、次に、2番目の大きな壁にぶつかった。 それは、つい昨日の出来事でした。
よく電話でお話している、ある知り合いに、 「電話の最後に『バイバイ』と言わないで。」と、 お願いされた。何となく寂しくなるからって… その時、以前、彼氏に言われた忠告を思い出して、 やっぱり「バイバイ」という言葉には冷たいニュアンスが あるのだと再確認し、またもや相手に不快な思いをさせて しまった事に申し訳なさと恥ずかしさで一杯になりました。
その人の解釈では、 「バイバイ」は友達には普通に言うけど、 大事にしたい人にはあまり言わない。 「バイバイ」という言葉を使わない事で、 「ずっとあなたと関わっていたい」と、 きっちり相手に伝える事ができるのだと…
そのように言われて、ようやく納得できました。 つまり、「バイバイ」は、別れの挨拶としては 「さようなら」と同義であると言えるが、 それを言うか言わないかの違いとしては、 「またね」という挨拶言葉とほぼ相対するのだ。
私は、今まで、「またね」という言葉が大好きだったのに、 そんな重要な事に気が付いていなかったなんて(・・。)ゞ 何となく「またね」だけでは挨拶として物足りないと思い、 敢えて最後の締め括りに「バイバイ」を付け加えていたよ。。 それでも、「バイバイ」と言うか言わないかの相違だけで、 「またね」の持つ大切な意味が打ち消されてしまうなんて…
「またね」という言葉の持つ大切な意味…
―これが、最後じゃないんだよ。― という温かいメッセージ。
だからこそ、「バイバイ」なんて軽い一言では表せない、 大事な相手に対する大切な想いが込められているんだね。
もう、何でも誰にでも「バイバイ」って言う おこちゃまな自分とは「さようなら」しよう。
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