| ♡話す事・思う事♡ |
| 2005年06月29日(水) |
話す事と思う事は、同じ言葉を用いた行為であっても、
それぞれに異なる特性を備えているように思われる。
このどちらとも思うように使いこなせる人は、すごいと思う。
それはつまり、自己表現の上手な人であると言えるだろう。
でも、中には、話す事よりも思う割合の方が比重の大きい人、
逆に、思う事よりも話す割合の方が比重の大きい人もいるだろう。
私は前者に当たり、そのような人たちは、たいてい話下手で、
なかなか思っている事を口にできない内気な性格である場合が多い。
その代わりに、思う事によって、たくさん感性を働かせるので、
心の内容量は豊富であると言えるだろう。
私は、自分の対極にいる人、つまり、上記の後者に当たる人の事を、
とても羨ましく思います。思うよりも先に、口に出して話せる人は、
気転が利いていて、自己表現に長けているように思えるから…
やっぱり、コミュニケーションの手段として用いられる言葉は、
実際に相手に伝達されなければ、真の意味を成さないだろう。
もちろん、言わずと知れた暗黙の了解も存在するわけだけど、
そんな遠まわしで奇跡的な意思の疎通に美徳を求めるよりも、
直接的な自己表現の方が賢明に思われてしまうのはなぜだろう…
いくら、どんなに切実に思い描いている事でも、所詮、それは
心の中での出来事なので、相手に通じる確率は低いだろう。
思う事は、それを何らかの形に表さなければ、実現はしないからだ。
そうやって初めて、間接的な過程を経て、価値あるものとなり得る。
それでは、思った事を即座に言葉にできる人はどうだろうか。
いや、即座と言うよりも、思うという事さえしないのかもしれない。
何でもかんでも、相手が誰であろうと、言いたい事は、その場で言う。
きっと、そういう人たちは、心に溜め込む事ができないんだろうなぁ…
無口な人に対して、オシャベリな人は、何だか純真で可愛げのある
子供っぽさを感じるよ。たいてい大人になるにつれて、心の内部構造が
複雑化してきて、素直に物を言う事ができなくなっていくものだから…
それだからこそ、実際に口述できるという事は素晴らしい事だと思う。
少なくとも、あれこれ言葉数の多い人は、必然的に、相手に
自分を解ってもらおうとしている行為を行っている事になる。
きっと、性分的な無意識の行為であるとは思うけど、それでも、
ただ心の中で思っているだけよりかは、相手に伝わる内容量が
多い事は確かだから。たまに、迂闊に余分な事まで話しちゃって、
後悔してしまうケースもあるとは思うけど…それらを除いては、
ある意味では、世渡り上手だなぁって感心してしまう時があるよ。
オシャベリな人の方が、周囲からの好感度も高いと思うもん。。
ただ、時に、「えぇ？！そこまで話せる間柄だったの？？」と、
思ってしまうほど、誰にでもペラペラ何でも話せてしまう人がいて、
それは、単なる八方美人ではないのかなぁと疑ってしまいます。
私は、八方美人には、あまり良い印象を持てないタイプなのだ。。
良い言い方をすれば、博愛って言うのかな…万人を広く平等に愛する。
皆に良い顔をする人？？私自身が、そんな器用な人間じゃないので…
それだからこそ、嫉妬してしまっているのかもしれない…
でも、逆に、誰に対しても無愛想な人も困り者だけどね。。
ただ、例え八方美人であったとしても、それが愛想そのものであるの
なら良いけど、中間の立場を取る事が目的であったら、それこそ、
好印象は持てないだろう。全ての人間から好かれたい…そんな望みは、
無謀に過ぎないのだから。特に、恋人がいる場合、誤解が生じたり、
大変だと思う。私はヤキモチ焼きだから、彼氏が八方美人だったら、
絶対に耐えられないよ…いつだって、大切な人にとって、自分という
存在は、「君だけの特別」であって欲しいと願ってしまうから…
なんて、ワガママかなぁ。。(*＾〜＾*)ゝ
話す事、思う事、そのバランスを上手に保つ事は難しいけれど、
それがコミュニケーションという人間相互の伝達行為に及んだ場合、
性格上の問題を克服して、その両者を駆使できる事が理想だと思う。
それは、人間関係を円滑に成り立たせるために欠かせない事だから…
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