異端 - 2003年04月27日(日) 山奥に白い布をかぶせて回っている一団がいるらしい。 彼らなりにいろいろと理由を考えて、道路に車を止めたり、写真を撮ったりしているようだ。 私のような無粋な人間には、彼らの考えている事はよくわからない。白い布をかぶせられた山肌はそれなりに美しいようでも、醜悪なようでもあり判断に窮してしまう。白い木々は、全身を白く塗った前衛舞踏のようでもあり、退廃か、高潔なのかを判断する事もかなわない。 彼らの行いは、かつてのオウムにも通じるようでもあり、カルトとか異端とかのにおいを充満させている。しかしながら、それだけで彼らの評価については即断する事はできない。 彼らの主張する「スカラー電磁波」と言うのを、TVのコメンテータは「存在しない」と一笑に付していた。そんな事は、中学生あたりで理解できる、物質の中に蓄積されDNAの構造まで破壊する電磁波が存在しないことくらい。 しかし、同じコメンテータに「神」の存在を尋ねたら否定できるのかと考えた。十字架に神性を発見するのも同じ事のような気がする。 線分が二本直行したくらいで何かが変わるわけはないのだ。 キリスト教や仏教では、信仰をもとにこれまで何人もの人々が命を失っている。それに比べれば、山を布で覆うくらい「コンセプチュアルアート」と考えれば、奇異ではあるが受け入れがたいものでもない。 願わくば、あの集団が引き金となって、抑圧される人間や生活や生命を奪われる人間が生み出されないことを祈る。(誰に?) ... 初給料 - 2003年04月26日(土) とうとう長男が初給料をもらってきたようだ。 住宅ローンも水光熱費ももろもろの払いがないので、 きっと親父より金持ちに違いない。 まぁ、それはそれでよしとするか。 なんとなくうれしたのしでした。 こういうのを親心と言うのだろうか、 と、わが身を振り返ってみると、 初給料の報告もしなかったなぁ、というか、どれが初給料がわからんかったからなぁ... ... あっつぅ - 2003年04月19日(土) ほんまに暑い一日やった。 もぉ、真夏みたいにTシャツ一枚で炎天下をうろうろする羽目になってしまいました。 あっという間に、巷を席巻していた桜の花は、緑の葉を繁らせた単なる木に成り下がって、歩道の躑躅が袖で出番を待っている役者のように見えてしまうのだ。 今は はなみずき が幅をきかせておりまする。 と、いいつつ花の事なんかはどうでもよかったりする。 ありゃ単なる植物なので、花の咲いた桜と葉を繁らせた桜に種としての違いはあろうべくもない。違いを認識するのは、それを見る人間の側であって、散る花にものの哀れを感じるのは、結局、桜が哀しいのではなくて、それを見る人間が哀しいのだ。「桜」と言う単語で、花見を連想するのは人間の勝手であって、冬の木枯らしの中を死んだ振りをして耐えているのも、秋に枯葉を舞い散らせて歩道を葉っぱだらけにするのも、蛾の幼虫が上から落ちてくるのも、すべて同じ木がなせる業だ。 花に対する感想を口にする人間がいたら、よくきいて見よう。 それは、自分や他人の投影であることが、あるかも... ... 病院にて - 2003年04月17日(木) 家人に付き添い、病院で退屈な時間を過ごす。 で、 一般外来で診察室の前で待ったのだが、普通の外来の患者同士が普通に挨拶して、普通に世間話をしている。まるで、自宅の玄関先を掃除しているときに顔をあわせたかのように。 こりゃ、小石川療養所の時代から日本に伝わる「院トモ」コミュニティなのだな。 と、感心してしまった。 戯れに、廊下の血圧計に腕を突っ込んで測ってみたら、最高が96最低が66 ひょっとしたら、朝起きているのは奇跡かもしれん.... ... 投票 - 2003年04月14日(月) 天気がよくて暑いぐらいの一日であった。 昨年の夏、軒先に蜂が巣を作った。識者の話では、足長蜂は一度作った巣はもう使わないとの事なのでほぉっておいたら、再び蜂が一匹やってきていた。 んー、退治せにゃいかんのかのぉ... と逡巡する今日この頃... で、統一地方選挙の投票日であった。 つつじのつぼみがふくらんでいるのやら、桜がすっかり散っている事やら、スーパーに木の芽が並んでいる事やらに、驚きながら投票を済ませる。 で、投票率は30%台なのだろう。 そんな投票率で、あの戦争親父(何せ軍団がバックに控えているらしい)は、都知事になって、カジノの胴元やって、水道料金やら、住民税やら私の収入から取り上げるのだ。 をい、投票にいけよぉ。皆の衆。 何はともあれ、いつ見てもいけ好かないじじいだ。 都知事ですんでよかった、自分の親ではなかった事を素直に喜ぼう。 ... 略奪... - 2003年04月13日(日) が起こる状況は変なのか。 そんなに彼の地の治安は悪いのか? 攻め込んだ国の片方はそんなに治安がいいのか。 暴動が何度も起こって、略奪騒ぎも何度も起こって、強盗ぐらいでは新聞ネタにもならない国が、あの状況をとやかく言う資格はないと思うのだが。 ... 桜を見に行く - 2003年04月07日(月) 近所の公園に桜を見に行ったのだが、人がいっぱいだぁ。 植物の花は、植物が発情している状態だと言うことを 川面を流れる花びらは、花の死体だと言うことを 普段、地べたにござをしいて酒を飲んでいるのはホームレスの人くらいだと言うことを 花の下にいては、花の美しさは目に入らないという事を 誰か言ってやってくれ。 ...
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