眼を空けて観るユメ≫芥
HOME
BACKINDEXNEXT
≫2004年11月12日(金)≫
バイト先では。
年相応に幼いフリをしようと思った。
「こんな話判らんよな〜」
とか言いながら肩を叩く先輩を見て。
嗚呼、自分はそう見えていると思った。
だからもうそういう自分を演じる事にした。
それを同じバイト先の友人に言ったら、
「何で?有りの侭で居れば良いじゃん」
と言われた。
それが出来ないからしないんだよ。
面倒だしどうせ判って貰えない。
矢っ張り人を信用してないと気付いた瞬間だった。

あと一月。
誕生日を祝ってくれるというので誕生日に休みを貰うのを止めた。
寿命が一日延びた。
シフト希望表に三角(出来れば公休)をつけている僕を見て
「どしたん?この日何かあるん?」
と先輩が言った。
10・11と、僕と友人の誕生日なので何かする予定です
と答えた。
嘘だよ。
死ぬためだよ。
その三角の次の日からは居ないんだよ。
丸とかつけちゃってるけどね。

誕生日であったり、毎月恒例のイベントであったり、クリスマス、年末年始、成人式。
これから行事が多い。バイト先も忙しくなる。
だから自然と話題も増える。
笑顔で対応する僕。
心の中で。
居ないけどね。
と、笑う。

もうね、色々しんどい。
先輩とか上司が言う精神的な疲れが肉体に出る理論が判らんという言葉。
凄い胸が痛い。
身体的に限界が来て動けないのは判るらしい。
じゃあなんで精神面の状態が身体を侵す事は判らないのと問いたい。
サボりとかそういう意味じゃなくて。
本当に苦しくて怖くてどうしようもなくなって蹲ってしまう。
僕はそういう事が多いからきっと裏で何か言われてる。
そんなのとか考えてると余計友人の言う「有りの侭」で居られない。
あの日酔ってる勢いか二人は色々と喋った。
それを聞いていて僕は若いな、と思った。
自分より5つ上の上司と9つ上の先輩。
その二人の意見が僕にはとても幼く思え、だからこそ本性を隠したくなった。
話してもどうせ判って貰えないだろうと判別した。
友人は上司は兎も角先輩なら大丈夫。判ってくれると言う。
でも信じられない。
先輩は僕が経験した事のある職種のみで僕を測った。
僕はバイトで得た経験なんでクソのようなもんだと思っている。
もっと他の別の所で色々な経験をしたんだ。
だけれどソレも知らない侭僕を測った。決め付けた。
僕の経験した職種、僕の実年齢。
それだけで一体何が測れると言うのだろう。
あと、二人は僕に異常に恋愛を進める。
要らない、興味が無い。
僕はそう言っているのに。
本当の理由も知らない癖に余計な事言わないで欲しい。
だからだと思う。
僕はきっと二人を所謂軽蔑の目で見ている。
バイトに関しては確かに凄いし上司だし先輩だし尊敬もしている。
だけれど人間としていうなれば僕は二人を軽蔑している。
どうして人を愛せない人が自己的恋愛論を語れるの。
どうして人を愛せない癖に彼女を欲しがるの。
どうして自傷症候群を誇るかのように口に出すの。
感情を失うってどういう事か本当に解ってるの。
精神の限界ってその程度じゃないんだよ。
凄く、凄く失望した。
其の辺の高校生と変わらない。
僕より幾つも年上なのに。
年上だから人間が出来てるとは限らない事をまた思い知った。
何かもうまた人が嫌いになりそうだ。

心の内で冷たい眼差し。
皆に見える顔は優しい笑顔。
最低と思いながらそうするしかない。
最低なのは僕ですか。世間ですか。
所謂処世術なんだよ。

頭の固い人は苦手。
そういう人は自分の物差しで人を測るから。
僕を決め付けないで。
だけど僕はそういう人を見限る癖が有るので。
一々本性を晒すつもりもない。
所詮その程度かと問われればノーコメント。
その意味は好きに取ってくれれば良い。
どうせ真実なんて測り得ないんだろうから。

バイト先に関する文句とかあれば話せば良いと皆言う。
だけれど誰が僕の主張を理解出来るだろう。
バイト自体に関する文句じゃない。
皆の人間性であったり自身の精神上での問題だ。
だから誰にも言えない。
第一理解出来そうにない。
理解出来んだろうと見限ってしまった人に話すつもりもない。
それは自分が莫迦を見るだけだと十二分に判っているから。

先日、ちょっとした事で泣きそうになった。
オーダーが出たんだけどキッチン清掃中でドリンクが作れなくて。
声をかけるタイミングが掴めなかった。
うじうじしとったらいかん。
先輩は軽い気持ちで言ったんだろう。
凄く傷付いた。
あの時泣き出したらどうなってたんだろう。
あのバイトは人と接する事が多過ぎる。
ガイドとかしなくちゃいけないし僕はフロントもしなくちゃいけない。
不安定になる。
でも悟られちゃいけない。
そんな心配しなくても誰も気付けないだろうけれど。
薬が欲しいよ。
でも病院なんか行きたくない。
せめて切りたい。
でも切れる場所がない。
苦しいよ。


BACKINDEXNEXT





   
Design by shie*DeliEro
thanks for Material→マツゲにマッチ