:::排出系列:::




俺が明日死んだって、地球は回っているんだから。





2004年08月25日(水)  憂鬱の行く末

無理解な人たちの声がする
あまりに煩くて耳を塞ぐ
時計は嫌い
憂鬱な音が 只憂鬱なだけの時間を流し続けて居る
飛べない鳥は鳥と呼べるの?
答えないなら今すぐあなたもあなたを辞めるが良いわ
つまらない弁明
 
カーペットに広がった珈琲の染みが
まるで広がった血液の様にあたしの眼には映る
もう 何時からだろう
求める事を止めてしまった
疲れても疲れても果てしないのは
さあ それも何時からだったか
今思い出す事すら出来ず
只無抵抗にベッドに横たわって居る
 
全て汚して最後には消える
見慣れた文字列は嘘臭そうで
信じたり信じられたりは面藤テくさくて厭
明日がまたそのまま藤テれて死んでしまいたいくらい晴れた日だとしたら
すべてを忘れてそのまま
あたしを失ってしまえればどんなに楽になれるだろう
 
此の耳鳴りもすぐに消えてしまうだろうに


2004年08月23日(月)  無理解と理想

望みすぎたんだわ
探している内に全部手にいれていた
いつもなぜか進む速度が早くて見えなくなってしまうのよ
でもたぶんそれはあたしの責任じゃないわ
 
悪いことは悪いだなんて
一体誰が基準を決めたの?
認められたらいいだなんて情けない話
夢ばかり見ていたからこんな事になったのよ
 
あたしは別につまらなくもなんでもなくて
ただ現実の中に腐乱した匂いを放っていただけ
現実の中で熟れすぎてしまった
 
明日がひどく憂鬱
感じたくないと考える頭すら煩わしい
およそあたしらしくもない感情が渦巻く
ふわりとアナスイとハイライトが交錯して
のんびりした音楽に暗い夜の虫の声は 厭
 
たまには青空の下で手紙を書いても
罪には一つもならないというのに
選べない理由が一体どこにあるのだろう
 
充電も終わった
蒸し暑い車内から早く出ないと
忘れられるから
逃げなくては


2004年08月20日(金)  夕陽

あなたをあたしで支配したい
あなたがあたしから離れられなくなれば
あたしはあなたから離れなくて済むと
考えては遠くの空をみた
 
二度と戻れなくなるくらい簡単に
あたしはあなたに落ちてしまった
身動きが取れずに泣き出しそうな気配を潜めながら
支配するつもりが逆転していたことにも
うまく気づくことができず
ただ 泣いた
 
ひどく痛かったのは記憶ではなく
いま傍にいるのに実体が掴めなかったこと
あたしはどうして笑うのか
あたしはどうして泣いているのか
どうしてこんなに痛いのか
答えはなかった
 
あなたの一挙一動があたしを破滅へと導くようで
動いている実感もないまま
どこにむかうのだろう
 
助けてくれる
手のひらが見えて 泣いたら
今度はとめどなく溢れて
しゃぼんだまのように弾けそう
つま先が温かかったのは
冷え性の身体が温もりを宿していたのは
体温が人より高いあなたの腕の中にいたからなのに
 
ずっと求めていた
あなたから必要とされるのを
じっと座っていたかった
あなたが感じられなくならないように
滲んだオレンジ色
街はもうすぐ 夜がくるのだろう
毎日繰り返しあなたに言いたいことばかり
痛いほど高まるから
痛いほど抱きしめていてほしい
 
まわりが背景に変わるくらい
あなたの世界を壊してみたいと
ゆっくり望んでた
待ちわびて いつしかあたしがあなたに混ざって
同じ色の夢を見ている


2004年08月14日(土)  輪廻

ざわめきと囁き 優しく交ざり合う全てが
あたしの細胞を覆い尽くして 笑う、笑う、笑う
作られた遺伝子を植え付けられて形になった
無邪気で無様な子供たちが 笑い、泣いて、喚いている
 
少しも不思議ではないのは
毎日突き上げられては落ちながら
そんな自由を持て余す暇すら持たず
単純な答えを繰り返す事実
罪のように 羽ばたく
あたしに意味がなくてもこの騒いだ遠い記憶は
ずっと残る
 
信じきれない温もり
恒温動物のあたしは 今日もうだる夏に 喘ぐ、喘ぐ、喘ぐ
死なないように 流れて
生きて、死んで、灰になる


2004年08月09日(月)  かたちづくり

望んでいたのはかたちじゃなかった
かたちを持たなくてもきっとあなたなら
わたしにそれを教えてくれるだなんて
考えたりもしていたんだ
 
一昨日の夜
星を探してふたりで歩いたよね
空は黒いばかりで人工衛生と飛行機のあかりが
ほんのりと見えたり消えたり
信じたくないなら信じるのをやめればいいのだと
簡単に誰かが言っていたことも
今ではもう遠い思い出
 
何年過ぎても何年一人で居たときも
忘れた事など一度もなかった
触れられるものじゃなくてもよかった
いつか消えてしまうというなら
あきらめられた
 
わたしの言葉を履き違えた夜の精霊が
今 静けさを連れて舞う
 
壊れてしまっても良かった
わたしは少しも賢くも強くもなれなかったけれど
ひとつだけなら必死で守り通す自信は 持っていた
失えないものがあることに
わたしはもう気付いていた


2004年08月01日(日)  あの人と其の人と

「もう終わってるんだよ?」
…知ってる
「今はもうあの頃とは違うんだよ」
…判ってる
 
あの人と其の人は分離したままもう戻らない
正しい言葉を交わすこともないまま
離れてしまったから
 
「まだ忘れてなかったの?」
…たぶん
「こんなに時間は過ぎてるのに?」
…でもまだ出会ってからの時間の方が長いよ
 
時間が過ぎることがひたすら頼みの綱
忘れられないのはぐちゃぐちゃに絡まって解けないからで
言い訳に聞こえたとしても
決して未練なんかに相似系ではないよ
 
あの人も其の人も違う時間を
重なる事のない時間を進め始めてしまったから
今もまた泣いてしまうのかもしれない
 
…忘れられるの?
「無理だな」
…そうでしょう
「たぶん。忘れないな」
…そうだね
 
違う道と同じ道はすれ違いながら
新しい場所へ踏み込んだりもする
 
これは分離したままのあの人と其の人へのレクイエム


kei ☆メール ☆少女カタルシス



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