:::排出系列:::




俺が明日死んだって、地球は回っているんだから。





2004年07月28日(水)  代名詞

それを失うと云うことと
それを始めから持たないと云うのとは
全然 違うものばかり
花火のように砕ける火の粉
空色のそれを落とさないために握っていた
 
服の裾を掴んで 行かないように捕まえていたのに
いつか手のひらからすっぽり抜け落ちて
なにも誰も見えなくなっていた
 
本当にわからない
許してくれるならあたしは何でもできるとしても
その方法がわからない
 
それを失うと云うことは
あたしまで消える事なのだろう
 
クスリを噛んで
交錯する視線を切り捨てて


2004年07月13日(火)  水槽

言葉にしたら薄っぺらくなった
今までなにを溜め
泣き明かしたりして居たか忘れてしまったよ
美しい事はあたしの軸に変わる
世界が生まれ変わる瞬間を
あたしは此の眼に焼き付けたい
 
大嫌いな人の声がする
罵声、奇声、矯声
求めた筈のつながりで
いつしか遠く離れてしまった
頭痛持ちのあたしは笑いながら
総て投げ捨ててしまおう
 
もう精一杯叫んで絶望して
自分で絶えることに耐えていた
解放を望んでは打ち砕かれ
歌は叫びになっていた
 
忘れることは易くないから
あたしは忘れた振りをする
あたしの中の知らない人がそれを抱えればいい
だからあたしはもう忘れた
総てもう忘れてしまったよ


kei ☆メール ☆少女カタルシス



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