:::排出系列:::




俺が明日死んだって、地球は回っているんだから。





2003年04月30日(水)  羽を撒く

「羽ばたけますように」
 
捧げた祈りが君に届く?
ここには居ない君に捧げた祈り。
 
羽毛布団を引き裂いて、真っ白な羽を篭につめたよ。
風に乗って此の羽が君の羽になるように。
 
立ち止まったまま、俯き加減で今もまだ歩いているのかな?
風に乗って君に届け、届け、届け。
 
これが初めての贈り物だよ、そんなことを言うと君は笑うかな?
あの日を境に微笑みを隠した君は笑うかな?
「羽ばたけますように」
願いをいつも捧げた君は笑うかな?
 
風に乗せて此の羽よ、君に届け。
初めての君への「好き」も届けるから、風に乗って君の元へ。
此の羽は、いつか君の翼になるから、
その羽で、いつかここまでおいで。
 
羽毛布団の羽じゃあ、上手く飛べないと君は笑うかな?
 
「羽ばたけますように」
願った君を、まだ覚えているよ。
俯き加減で笑わない君を、ずっと忘れずにいるよ。
此の羽が届くまで。
逆さの夢が判るまで。


2003年04月29日(火)  センペル・エアデム

屁理屈をこね廻す。
センペル・エアデム 君はそうだね。
 
呪縛や呪文が役に立たないのは毎度のことで…
嘘を吐いたら傷を負っているのには気付きもしない。
センペル・エアデム 常に僕らはそうだね。
 
何かを望もうと見あたらないとき、相も変わらずここで「サヨウナラ。」
金縁眼鏡が営利的情動。
困惑しようか?
それはイヤかい?
 
センペル・エアデム 涙は乾いたドライアイ
傷つけ合って言葉を失い、壊れた夢を突きつけられる
歪んだ関係 燭台に掲げるとしよう
 
忘却、それもセンペル・エアデム、待ってる。
君を 待ってる。


2003年04月28日(月)  dying

機械仕掛けのリストカッター。
夢追い人。ここまでが限度かい?
嘘吐いたまま、後ろ向きで「グッド、バイ。」
 
涙を隠していたのだろうか?
知り得る術もなく…
 
路の端に立ち尽くす。
崩れ落ちる意味がどこかにあるというのなら
それならそれで構わない。
自己と世界を満たす。
その欲を得たら…?
 
悲しく咲いた彼岸花。
朝方の夢。夜明け前。
強欲に抱いたら…?
何か残して、だから笑った。


2003年04月27日(日)  少年・少女

たぶん一種のカタルシス
昏睡気味の混沌だね。
 
少年・少女が笑ってる
夢の中で、嘘の世界で呼吸を紡いで。
愛憎、それだけ夢見がち。
だいたい 君は甘いのさ。
 
こんなに怠惰な日常で
生理痛で体育を見学している少女。
自慰行為のしすぎで
右手は腱鞘炎のバスケ部のキャプテン。
総ての怠惰が悪ならば、
世界を捨てると嘆いた中年教師。
くだらない事情で
溢れかえる世を見捨てた
ゴミ捨て場に住み着いた黒猫。
 
結局すべてが類似の事柄。
しかし
誰もが知らん振りして
結局自分が可愛いさ。
わかってる。
そんなもんさ。


2003年04月26日(土)  Pain

あ、痛い。
どうして、僕は君じゃないんだろう。
どうして、僕は君じゃないんだろう。
あ、痛い。


2003年04月25日(金)  Sunday comes again

怠惰に委ねた、うそつきがほこりを纏った日曜日。
ありとあらゆる衝動に戦いを挑んだ月曜日。
空白を埋め立てて祈りを捧げる火曜日。
萌えた椿が身体を包んだ水曜日。
焼け付くような快感が、総てを貫く木曜日。
平穏でいつもと変わらぬ金曜日。
輝きあせぬ土曜日に怠惰を探す日曜日。
総ては普遍に繰り返す。
夢をみる暇 厭わずに、日曜日はまたそこにいる。


2003年04月24日(木)  性交渉は20日目から。

君が僕に溶け込めば、
甘美な、甘美な、夢が待ってる。
僕が君に溶け込めば、
耽美な、耽美な、日々が待ってる。
 
舌を這わせて、よがる君をずっと眺めた。
悲鳴に近いが、濡れた声。
地上に近いが、昇る意識。
 
華奢な首筋、高鳴る鼓動、
びしょびしょのキス、嘘などはない。
 
君を抱いて君と交わり、僕は懐かしい気持ちになる。
泣いているようで、笑っているような子供の頃から。
知っていたような。
 
君が高まり、僕は限界。
快楽が身体を支配する。
夢じゃない、現実の世界の此処で。


2003年04月23日(水)  チェス

まるで、迷宮だ。
廊下はチェス。
壁紙はメルヘンにテディベアときたものだ!
 
白と黒に覆われた床に我が眼は錯覚を起こす。
捕らわれの天使の如く!
 
御無沙汰していた良心が、眼を覚まさぬ内に駆け出さなくては。
 
ああ、酸素不足。
ああ、過呼吸症候群
心臓ビリビリ、頭はクラクラ。
ラリっているのは、僕だけ。
 
まるで、蝙蝠だ。
黒い闇、
翻す我が幻影は逃げるに逃げれぬ空模様。
 
無彩色のこの景色に、我が欲望が痺れを切らす!
飛び方さえ忘れた烏のように。
 
監禁していた狂想に、身を委ねてしまえば総て台無しだ!
 
ああ、生き地獄。
ああ、マルチまがい商法。
頭がキリキリ、心臓破裂。
壊れてみたのは、僕かな?
ああ、安静第一。
ああ、反省不要な道徳。
甘いね、バカかい?だいたいホントさ。
信じていたのは、確かに神だけ。
間違っていたのは、いつかの僕だけ。


2003年04月22日(火)  迷子の兵隊

甘く 揺れた針葉樹から
流れた 見えないくらいの小さな痛み
損害賠償 慰謝料請求
壊れてく言葉が何か教えてる。
 
最初に知ったのはもう戻れない事実
最後に知ったのは戻る気がなかった、私の怠惰
 
嘘で固めた言い訳に、更に上塗り、良いですか?
混線して行く脳内が、言い訳してた、最後の時。
「ワ、ワルクナイ!
 ボクガタダシイ!」
 
虚言の隠語 絶壁の佇み
行きたい場所はそこじゃない。
私が居るのは此処だけど
行きたい場所はそこじゃない!
 
倦怠期!倦怠期!
 
欲しいものはそんなんじゃない。
 
私がいつか眠りにつくとき
苦渋に満ちた 両生類が
どこかで何かをなくしたと、知り得る術はどこにある?
 
言葉をなくした 失語症の少女が笑ったら
空を疎んじた彼女が 空を凝視する
忌々しさを愛した私が忌々しさを疎んじたら
私を愛したあなたが 強く私を抱き寄せた


2003年04月21日(月)  キボウ.ゼツボウ

何にもないのにキボウだけある
すべてはあるのにゼツボウしかない
たぶん 世界が歪んだ証拠だ!
これが唯一残されたものだとしたら そうだとしたら
どこかで 僕はしくじったのか?
 
強さも弱さもなくしてもまだあきらめきれない現実に
どんな事実が望める?
 
すべては嘘だったと仮定すれば
すべてに説明がつかない だけど
どうして?真実だと仮定したら
すべてに説明がついてしまうのだ?
 
肌寒い夜にたゆたう光
混乱した心の埋まらない空白
 
ゼツボウが良いですか?
キボウを待てますか?
 
僕はここで朽ちて行くから
最後の景色にキボウを望む。
ゼツボウしたまま朽ちるなら
僕は生きながらえるから。


2003年04月20日(日)  自虐衝動

破裂、午後09時17分。
 
夢は見たくない。
所詮 希望とか、嘘でしょう?
こんな日々は無意味でしょう?
嘘は欲しくない。
 
何を望むべきなのかは わからない。
頭は大分混乱してる。
息継ぎも出来ないから 溺れるばかりで。
ただ 脆弱に喘いでる。 
殴った壁にあいた穴
塞ぎようのないこの傷痕。
壊れかけてた 夢はもう捨ててしまってここにはないよ。
 
言い訳じみてて吐き気がするね。
ばかばかしくて笑えもしない。
欲しい物は判ってる。
 
「もう厭だ」も「大丈夫だよ」も
すべて嘘だよ、本当は。
 
蓋をした記憶が溢れ出せば
体中に矛盾と荒廃の蔦はまとわりつく。
逃げない僕を見透かして
吐き気のする笑いを振りまいて。
 
偽善者になんてなりたくなかったよ?
嘘吐きになんてなりたくなかったよ?
知っていたんだろう、ねえ!
 
「あー!!」
 
迂回路を巡った人生なんて
本当はあるはずないとしても
僕がここから動けないのが
僕の罪のせいだとしても、
何かが欲しい。
何かが欠けてる。
何かが足りない。
欲しいのに。
 
ここにはない…
それだけは、判ってる。


2003年04月19日(土)  ハルシオン

決まりきった言葉だけが溢れだし 僕の肺を満たす
眠れない 午前2時
 
忌々しいのは こんな夜
効き目のない睡眠薬は僕の食道で止まっているのか?
 
暗い部屋で止まらない耳鳴り
ああもう!
 
耳鳴りは止まらない
ベッドから抜け出せずにいる僕
かなしばりは最近ない
 
不安と妄想が夢を見させる
限りなく 不可解で残酷な夢を
 
途切れぬ思考が眠りを妨げる
眠れない僕 午前4時
 
ほら 空は白々しく雨を降らせてる
夢から僕を遠ざけて
 
遠い君が妬ましいよ
ここで隣にいてほしいのに
それなら眠りは近くなるのに。
 
雨の音 耳鳴り
僕をかき消す 嘘みたいに。
こんなに空が憎いのに
 
憎むことまで面倒で
不可解で残酷な夢を
僕に与える眠りは 遠く届かぬものですか?
 
答えも君もここにはない―。


2003年04月18日(金)  弱者は所詮弱者なのか?

どこをみても 嘘ばかり
嘘という 現実が渦巻くだけ。
何を探そうと 言い訳ばかり
言い訳という 真実が回るだけ
 
僕が立ち尽くした景色が
沈んで、沈んで。
夢から覚めるように
遠い空を仰ぎ続ける。
悲しみが溢れて
僕はまだここから動けない。
 
満ち足りない日々に 安定剤を
行き過ぎた僕に 適度な快楽を
壊れるとしたら
それはつまり僕のせいだね。
 
逃げても逃げても
僕の後ろをつけてきた
レッテル『弱者』
探しても探しても
どこにもあるはずのない
レッテル『強者』
 
夢見た僕に 望みはなくて
結局朽ちて果てるだけ。
果てた目論見 壊れた恐怖
望んだ強者 歪んだケース


2003年04月17日(木)  封印

終わりにしなきゃ。
それだけはっきり僕には判る。
君がそうしている限り
巧く先には進めないと
誰かが忠告していたように
 
先走って夢を見る
大事な記憶は幻視となって 僕の前から遠ざかる
脱力感に嫌気がさした
憎悪が増した 月曜日
 
こんなことになるなんて
夢にも思わず突き進んだよ
まっすぐ進めない僕が
弧を描いて 歩んできた日々。
封印なんかは無意味だろう
密封しようといつかはきっと溢れ出す
 
こんなに僕に残った君が。


2003年04月16日(水)  人格・エラァ多発

【事例1:現実逃避】
 
あたしはあいつに抱かれて
幸せそうに笑ってる
あいつは優しく微笑んで
あたしの唇そっと奪う
空想だらけで現実逃避
 
さてと、明日は何処に行こう。
 
【事例2:能動的逃避】
 
電車に揺られて
適当な駅で降りて
開店前の商店街の 静かな空気を
ぎゅっと吸い込む
 
非現実的な朝の景色
煩わしいのはスーツ姿のサラリーマン
開店した 本屋に立ち寄り
フロイトを立ち読みすれば
吐き気をもよおし 外にでる
 
ベンチに座ってタバコをふかす
開店間近のドラッグストアの前で。
 
安らぎも何も此処にはないが
あたしはきっと優しい顔をしているはずだ。
 
【事例3:現実への帰還】
 
此の胸のイライラともやもやと、
一部始終をあなたにぶちまける。
なんだかすっきりしたみたい。
現実に「ただいま。」
逃避に「またね。」
 
明日は現実へ向かいます。


2003年04月15日(火)  フーグ(遁走)

どこにも何も見あたらないから
私は此処にいたいのです。
でも、此処にいても
何も変わらないことは知っているから、
だから、私はまだ知らない景色を
探しに駆け出しました。
今日と同じ日など
在るはずのないことを立証するために。
街灯に沿ってどこかへ走ってゆきます。
 
何かを此処で証明するために。
誰一人認めてはくれない此の現実を消し去るために
…それでも誰一人認めてはくれないとしても。
私は走ってゆくのです。


2003年04月14日(月)  絶頂・絶倫・エクスタシー

幻想の中で それに浸っては居られない
欲しくて、欲しくて、
ソレが欲しくて、
許しを乞うよ
お願いだから 此れ以上はじらさずに居て
 
お口の中で 白濁した液体の
其の 其の味が消えないのよ
 
苦くてしつこい其の味が
貴方が注いだ其の味が。
 
もっと欲しいと懇願したら
貴方は何を 何を与えてくれますか?
もう待てないと貴方が言えば
あたしは貴方にすべてを開くわ
 
幻想等は欲しくはないよ
溶け出す身体が教えてる
貴方の硬さが教えてる
事実と虚構はどこですれ違うのかを。
 
汗ばんだ背中を指でなぞる
汗ばんだあたしを貴方が抱く
此れ以上はもうダメよ
思考に靄がかかってる
ゆっくり ゆっくり
嗚呼…
 
此れがあたしを大きく変える
幻想、幻視、ゆめ、平和、
戦争、ゆらめき、いま、疑心
すべてが 遠い出来事で。
 
霞んだ吐息が揺れている
あたしに貴方が放たれた
結果を結ばぬ貴方がココに。


2003年04月13日(日)  drip

いま 何か忘れた
でも いま 何か判った
何かが何かも判らないけど。
 
夢ばかり見てた
普通でいたかった
周囲から 妬まれることも 疎まれることもない 普通。
 
結局それにはなれなくて
わたしはただの淫乱となった
 
夢はもう いらなくなったと思ってた
忘れられない 居なくなった「彼」への想いが
夢から 逃れようとするわたしを許さずにいた
7月の暑い日。
 
夢を捨てたのは それから間もない
皮肉にも 居なくなった「彼」の誕生日。
 
大きな優しさがわたしを包んで
わたしを満たして
程なくわたしも優しくなれた
 
どこにもないと諦めた「失くしてしまったもの」
それを求めて夢を追い続けたわたしに
違う道を教えた人
 
道はそこにしかないのだ、と。
わたしが行きたい場所にしか道は続かないのだ、と。
 
指先からあふれた優しさは
確かに わたしの何かを溶かして
心地よさは 何かをくれた。
 
幻視を捨てて 空を見た
こんなにも皮肉に晴れ上がる…空を。


2003年04月12日(土)  教訓

一、間違っても立ち止まらないこと。
一、行き先がわからないのなら そんなものは自分で決めてしまいなさい。
一、表情を一つに止めないこと。
一、自分自身を投げ出さないこと。
一、必要なことは、手を抜かないこと。
一、後悔をしても立ち止まらないこと。
一、振り返ってみても何もないことを理解すること。
一、人生夢だけではいきられない。
一、強ち忘れやすい出来事の大切さを理解すること。


2003年04月11日(金)  DIVE

偽善で固めたこのオレを
だれか憎んでくれないか?
体に合わない服を着て
つたなく夢見たあの午後を―
 
なくしたものを拾い集めてる 夕暮れ
なくしたものが見当たらないよ 砂浜
夕べ見た君はとても優しく オレの目に光る
涙で縁取る アイライン見つめ 何かが判った
 
いま 夕日見つめてこっそり泣いた
あの日を忘れる
時は流れて オレを連れてく
―一体どこまで?
 
あの 空を仰いだ
遠い夕暮れに 願いを託すよ
いつか ここから歩き出すから
ミツケテ ホシイ…
 
きっと あの日 落とした筈さ
幼いオレの憧れ
すべて いつか 気付いた筈さ
流された オレの弱さに
 
懐かしい 季節が纏う
心地良い日差し
また どこかにゆく日がきたら
胸を張って行くよ。
 
なくしたものを 拾い集めてる
幼い日の夕暮れに
所々 欠けた記憶は―
空を舞って沈め…
オレを越えて行け…


2003年04月10日(木)  ハイウェイ

夢見心地で仰いだ夜空に願いをかけた
忘れがちな出来事は増加して ほら、また何かを忘れてる
いつか気付くと信じてた
誰か判ると感じてた
 
枯れたダリアが窓辺で揺れて
いつしか「孤独」と背中を合わせる
感じて 果実は熟れてゆくこと
うだる暑さが そこにあるのよ?
 
見当たらないよ 指先が
見つからないよ この答え
中には勇気を食べるものもいたっけ?
 
最低限の結論を傍に置いて眺めてみよう
今ならたぶんまだ間に合う
そう、断言は出来ないが。
 
朝がくる頃 何かが判る


2003年04月09日(水)  露呈

露ほど理由はないとして
気持ちは決してよくもない
花が散っても季節が進んで
見つからないまま空を仰ぐ
絵の具をちりばめ螺旋を描く
泣きむしの僕がここにいる
1ミリも動けないままに
 
『月は見えない』


2003年04月08日(火)  幸福で不幸をみた

優しければ良いってもんじゃあ ないような気がする
だからって、冷たくされるのはいやだ。
 
こんな風に 「まったり」を、憶えていたいと思うのは
我が儘なのかと 誰かに問う
 
即席で作った 言葉、うた、ゆめ。
なんの役にも立たなかったね。
 
そばにいたいが為に吐いた 嘘、真実、なみだ。
馬鹿みたいな 幻視だったと。
 
どこからきて、どこまでいく?
そんなことは、端からどうでも良かった。
 
いつからここでこうしていた?
それも、然して問題ではなく。
 
夢を与えて 弾いて欲しくて
揺れた光を 与えて欲しくて
困った顔して 見ないで欲しくて
困惑したまま あたしを呼ばないで。
 
いずれ、何かに気付くとしても いずれは今ではないのでしょう?
いつか、どこかで逢えるとしても いつかは今ではないのでしょう?
 
困らせても 困らされても
君が好きです。


2003年04月07日(月)  乱交

わずらいに導かれるままに 歩く
ないものねだりは得意技
不言実行 それは無理
 
殺伐とした景色を 夢と勘違いしていた
ここで交わる僕らが 夢だと思い知らされる春の雨
まだ まだ まだ?
どれだけ遠くにあるのだろう?
 
乱交パーティは苦手です
何も知らないヒトとの交わり
結果のない快楽
 
突き上げられながら 突き落とされて
這い上がりながら 滑り落ちるまひるの夢は
輝いて いま
 
見落とすべきだった景色を 排除できぬ
その苦悩に悩んだら
交わり求めて突き進め
躊躇などしなくて良いさ
遠慮などバカがすること
勘違いしても1ミリも揺れたりしないさ
 
乱れた世界に入り浸る僕ら
わかっているのさ 本当は
交わりだけが 安定剤だと


2003年04月06日(日)  アロマ・バニラ

バニラの甘い匂いが香る小部屋で
わたしは今日も生きています
 
夕刻、あなたと会う約束をしました
「明日十時!駅前で!」
 
煙草の空箱 飲み残したミネラルウォーター
ボードレールの詩集 憂鬱な誰かの歌
 
わたしが此処で流した血
わたしが此処で流した涙
夢の如く 形跡は見あたりませぬ
どうしようもなくなって路頭に迷ったあの日々も
『誰か』を想って泣いた証拠も
今はどこにも見あたりませぬ
 
十字のネックレス ダイヤの指輪
ブルーのシャドウ 桃の芳香剤
アリアのベェス フェイクレザーのコート
 
わたしがこうして居ることが
誰にどんな気持ちや影響をもたらすのでしょう?
夢は遠くに押しやったとて
此処に渦巻く空想や想像は
どこにも行けずに笑います
 
バニラの香るこの小部屋
きちんと片す癖などなくて
迷い子のように…
 
最善の策は どちらにありますか?
夢をみなくなってからずいぶん月日はたちました
変わらぬわたしを置いたまま
過去を消すには 何を知れば良いのですか?
『誰か』を忘れてからずいぶん過ぎていた気がします
わたしの変化も知らない『誰か』
 
どうかもう乱さないでほしいのです
バニラの薫るこの小部屋で 夢を与えて欲しいのです
あなたと明日も笑えるように


2003年04月05日(土)  ××

あの時、君が笑わなかった
それなのに 君は優しすぎて 涙が出てた
優雅に揺れた紅色のダリア
耽美に生きる群青色した××
 
いつか何かが叶えばいい、単純に欲張って願った
いつかの夕暮れ
 
本当は知っていたのだろう?
それであんな嘲笑を?
 
意味はなく 誰かのためにはなれないぼく
それでも君は優しくて ぼくのためには笑わない
何かを欲してため息吐いて
それから?それから?
どう生きよう?


2003年04月04日(金)  雨

君の歌声に涙した
息を紡ぐのも忘れて
優しさに泣いた
 
ありがとう


2003年04月03日(木)  境界性人格障害

今から家を出ます
 
雨上がりの闇に
聖書を投げ捨てて
 
きぼう そんなものはどこかにあると思っていたら
ある朝突然拾い上げることもあるのでしょうか?
 
わたしが産み落とした言葉は
渦を巻いてわたしの廻りで騒いでいるのに なのに…
わたしを繋いだ銀の鎖は
わたしを捕らえて離さぬままで
 
息を紡いでいます
 
堤防の向こう
光る境界線
青い勇気に
電信柱
 
きらめく夢を此処に置きます
 
あらゆる衝動に油を注いで
あらゆる熱に水を注す
闇夜に佇み成功をもくろむわたし
 
今から家を出ます
君に会いに!
 
低頭に歩きます
性欲にまみれた町を
即席で作ります
君を証明する歌を
 
わたしが紡いできた勇気は嘘を吐いて此処で笑うけれど
いつか届くことを願います
夜に溶ける前に
 
今から家を出ます
君に会いに!


2003年04月02日(水)  なくしたもの

ただ生きているだけで良いと彼は言うが
ただ生きているだけの状態では
認めてくれないのはなぜ?
 
手にたくさん汗を握って
彼処に立ち続ける少女
脇目も振らずに
ヘッドフォンから耳障りな音を漏らして行く少年
彼らはみんなどこからきたの?
 
日溜まりで指切りをしよう
またここで会えるよね?
曖昧な約束
 
改札口を出たら変わった景色を見たと彼女は言ったが
いつもと何も変わらないように
僕が思うのはなぜ?
 
嘘ばかり吐けば
真実が曖昧に
嘘ばかり愛せば
真実を嫌悪する
 
あの時いえなかったことば
きっとずっと言えないから
忘れてしまうよ ずっと 深くに
 
日溜まりで指切りをしよう
また ここで会えるよね?


2003年04月01日(火)  ねじ

どこかがおかしいんだ
そりゃあ、すべて否定されたら
それはその通りだと思う
すべて肯定されたら
首を傾げるだろうけど
 
とにかくどこか狂ってる
脳が湧いている感じ
疲れている感じ
生きている感じ
 
そういえばあの場所から解放されて
もう一年もたつ
あの男と別れてから…
もう一年もすぎたのか
 
どこかがおかしい
それもわたし
どこかが正常
それもわたし
それで良いよ
 
安心できるから
それで良いよ みんな


kei ☆メール ☆少女カタルシス



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