:::排出系列:::




俺が明日死んだって、地球は回っているんだから。





2003年03月31日(月)  春風

柔らかな雨が頬をさして
ゆっくり僕は立ち止まる
 
桜並木を通り抜け
緩やかな坂道を上る
僕が暮らしていた景色を眺めながら
寂しくなって泣いた坂道を
ゆっくりゆっくり踏みしめながら
 
前に誰か言っていた
「あんたが消えたら何が残るの?」
君と出会った坂道も
どこかに残っているのかな?
忘れずに歩んできた風景
涙を見せずに生きてきた
 
そっと頬を撫でる柔らかな雨
見たことのない景色を
僕の中に形成してゆく
 
素直を見つけた去年の夏に
苦悶に悶えた去年の冬
もう大丈夫さ
君はここで息をしている
 
頬をさす柔らかな雨
空を縁取る 漆黒のベール
いつかはたどり着けるだろう
君と出会った坂道に
ミュージカルの終演のような
心細さを胸に抱いて
僕はここに立っています


2003年03月30日(日)  ない

ここにはもう 何も残ってない
笑えない
だからって泣きもしない
もう感情はいいや。
重すぎるから。
人間的情動を放棄。


2003年03月29日(土)  クリーム

意志を捨てた
強靱なまでに僕のすべての神経にまとわりついていた
別名、強迫観念
 
術を知らなかった
意志に捕らわれ
身動きが取れないことが当たり前になっていた
 
煙草を挟んだ指先は
小刻みに揺れる
立ち上がれば
この膝は笑う
 
闇に投げ出した
空を見上げる 星が見える
当たり前の情景が
当たり前に思えなくなる夜
 
これからはどう生きよう
それを悩んだあの人は
どこか遠くへ行っちまった
 
ドアーを開けた
迷信のように僕の前に立ち塞がり続けていた
別名、障壁・柵
 
意味を知らなかった
クリームになって溶け出すこと
それがすべて
 
夢を見続ければ
世界が絡む
空を見つけたら
すべてが歪んだ
 
奇跡を探してあの人は
どこか遠くへ行っちまった
希望を信じたあの人は
どこか遠くへ行っちまった
捕らわれる物のなくなったあの人は
自由を探して行っちまった
自由を探して行っちまった


2003年03月28日(金)  ラスト・スマイル

もうわからないよ
どうしてこんなことに?
誰も知らないよ
泣くためにこうしていたわけじゃないし
こんなことになるように狙ってた訳でもないのに
なんでかな。
 
必死だったのに
わからないよ


2003年03月27日(木)  ALWAYS I WANNA BE WITH YOU

願い―
こうしていられること
判ってくれること
 
荒野の果てであなたが笑う
それをあたしはずっと見つめた
 
いつも―
触ってくれること
入ってくれること
 
千里の道を駆けたあなた
あたしはただ見つめている
 
疑心暗鬼
 
イツモ キミニイテホシイ
強ばる顔を綻ばせ
安心した顔で笑って
 
日々の終わりに気づく前に
ソバデワラッテホシイ
 
消えゆく日まで。
 
願い―
荒野の果てで笑ってみせて
砂漠の果てで詰ってみせて
記憶の果てを辿ってみせて


2003年03月26日(水)  t-i-t-l-e

DON'T BELIEVE.
CAN'T I FORGET?
HOW HIGH IS THIS WALL?
IF I CAN KNOW IT,…
 
忘れない
判らない
みつからない
探さない
言わない
言えない
泣かない
壊せない
届かない
 
ただ それだけ
 
May I never see the like again!


2003年03月25日(火)  たとえば。

たとえば 僕が急に泣き出したら
君はどんな顔をするだろう。
たとえば 明日君が傷を負ったら
僕はどうするのだろう。
 
ひとりになっても
勇気はなくて
 
勇気の端末はどこかにあるはずなのにわからなくて
優しさの回線もどこかが絡まっているはずなのにわからなくて
…それでも僕は歌う
 
いつか違いに気付けるかな?
 
たとえば 僕が狂ったら
君は何を思うかな?
たとえば 明日君が人形になったら
僕は間違いなく狂うだろう
 
マニュアル本も
なくしてしまった
 
悲しみの回路は正常に作動するはずなのに消えてしまって
揺らめきの線路はみうしなってしまってそのまま消えて
…それでも僕は歌う
 
明日は笑ってくれるかな?
 
勇気の端末はどこかにあるはずなのにわからなくて
優しさの回線もどこかにあるはずなのにわからなくて
…それでも僕は歌う、歌う。


2003年03月24日(月)  ワガママ

ただの我が儘だと判っていた
ひとりになりたくない
誰も信じない
どこにも行きたくない
 
そういう病気もあるのだと知った
気持ちが沈んでゆく
何も考えたくない
何にもほしくない
 
わたしが生きて
空が見えるだけ
ただそれだけに
絶望する
血を流したら
苦痛が失せるか?
揃って誰もが
首を振る
 
あー 何を期待していた?
希望はどこ?絶望は?
あー いまはどこに行きたい?
あいつは今… わたしは?
 
常識破り 型破り
それでも何とか博識振ってたよね
みてたよね?総て
みてたよね?
 
病みを納得すれば
きっと泣かずにすんだかな?
病みを否定すれば
手首を切らずにすんだかな?
病みを忘れ去れば
もっと素直になれたかな?
 
あのころのあんたを傷つけずにすんだかな?
 
「病に巣くわれようと浸食されようとわたしはここにいたい」
「キラキラ 綺麗だった真夏に帰れないけれど」
「新しいものがここにある」
「この手の中に」
 
「あのころのわたし」


2003年03月23日(日)  カンキリ

仕合わせの缶詰を開ける
仕組まれた僕らが踊る
缶詰を徘徊しながら
グルグルと。
 
後悔の缶詰を開ける
今朝見た夢の真相が判る
缶詰から滲んだ
うすむらさきで。
 
憤慨の缶詰を開ける
僕が一人で怒り狂う
缶詰から溢れそうな
凶器の矛で。
 
幸せの缶詰を開ける
安堵した僕らが抱き合って眠る
缶詰を突き抜ける
淡い光で。
 
積年の缶詰を開ける
嘘にまみれた僕が笑ってる
缶詰に認められた
上塗りの中を。


2003年03月22日(土)  手首の傷痕

いつかみた夢に
尋ねたいと思う
幸せの定義なんてどこにもないと
教えたその夢に
 
「ふつう」だと?
それの定義すらどこにもない
「ふつう」って何だ?
 
在り来たりの疑問
答えを見いだしたわたし
 
何かが怖くて
何かが嫌で
何かが嫌いで
何かが好きだった
 
ふつうじゃない!
ママに言われたその日に掻き切った
手首の傷が癒えた
人間性を否定された
てめぇら猿以下だ!
あいつに言われたその日に掻き切った
手首の傷が癒えた
 
いつか見たあの日々に
尋ねたいと思う
君だけが好きだと言っていた
あの頃のあの人に
 
薄れゆく記憶
身体はわすれない記憶
 
何かが駄目で
何かを恨んで
何かが見えて
何かが見えなくなった
 
帰りたい!
初めて叫んだあの日に掻き切った
手首の傷が癒えた
信じるものがなくなった
どこにもいけない!
涙が消え去ったあの日に掻き切った
手首の傷が癒えた
笑えない!
愚鈍な自分に腹をたてたあの日に掻き切った
手首の傷が癒えた
眠れない!
手首を切ると安心するから掻き切った
手首の傷が癒えた
 
足枷を外した。


2003年03月21日(金)  下腹部 鈍い痛み

わたし わらう
わたし おこる
わたし キレる
わたし ないて
わたし きえる
 
果てしない苦渋
降り積もり
僕らの夢を淡色に染めた
心地よい寝床
よがる君
苦悶の音をここに置く
 
わたし わたし
わたし こわい
わたし いやだ
わたし ないて
わたし きえる
 
幾度目の情交
意味は消え
僕らの町を灰に変えた
心配の配当
ゆらゆら揺れ
いつかの日々を赤く染めた
 
わたし わらう
わらう わらう
わたし わらえ!


2003年03月20日(木)  ツメキリ

嘘を吐くな
あぁ 戯れ言
 
更にたゆたう午後の陽に
ゆらめくなにかを
 
馬鹿にするなよ
 
君など嫌いです
雪など止みませぬ
あたしは病みませぬ
 
判っていたのか?
 
君など呪います
明かりは目映いです
あたしは癒えません
 
壊れてしまった
玩具をさがさないで
 
インソムニアに冒される夢
相対に込めた馬鹿な思いよ
 
消えた雪
 
お疲れさま。


2003年03月19日(水)  2度の失敗 36℃強の体温

泣いたまま ガラス越しに外を見る
交差点 晴れた空 狂った時計
 
あー
 
(あたしが狂い出す
 時計みたいにぐるぐると
 うまくいかない
 泣いただけ)
 
三十六.五℃の体温を下さい
傍にいても独りだなんて
そんな気持ち 欲しくない
 
部屋の中 鏡台の上ひかるカミソリ
フラッシュバック 思考停止 痛んだ×××
 
あー
(暗い 見えない
 あたしが消えた
 誰かがあたしの振りをして
 鏡台の上手を伸ばす?)
 
三十六.五℃の体温を下さい
独りにしないで
我が儘ですか?
体温をください
あなたのそれをここに。


2003年03月18日(火)  生きることはまったく下らないことなんだ

聡明なお言葉に翻弄
荒廃の矛盾に傾倒
 
メールでつたない文を送ります
 
警告を無視した その淘汰
激励の夢さえ 空高く
この頃態度は上の空
生きてることは下らない
静止を夢見た夏の午後
牽制された悪の華
端から勇気は微塵に砕け
苛立ち紛れに空を仰げ
 
下らない…
 
危険な態度で迫ります
 
春の空気に空に否
嘯く勇気に 認める夜風
 
生きてることは下らない
そう口走った君
憂鬱な前髪に正確な寝息
消えるな そして夢を与えよ


2003年03月17日(月)  ナキタクナル

寂しい。
夕暮れが近いから。
だから寂しい。
忌々しい。
思い出が重いから。
だから忌々しい。
 
泣いたり笑ったり
怒って笑ったり
生き延びて笑ったり
逃げ延びて落ち込んだり
 
気がつけばいつも何かを持ってた。
 
果てしない数の落とし物と
果てしない数の拾いもの
泣き顔の奥にある笑い顔
 
苦しい。
酸素はここにあるのに。
なのに苦しい。
悲しい。
笑顔はそこにあるのに。
なのに悲しい。
 
こんな筈じゃなかったようなそんな気がした日曜日
 
転んだり倒れ込んだり
生き抜いて微笑んだ
壊れた記憶を抱え込んだり
夢見た未来を引き裂いて
 
殺めた残像引きずって
歩いた道筋 壊れた記憶


2003年03月16日(日)  頭痛

いやだいやだいやだ
ぼくはまだだめじゃ
ない、そうだよね?
だれかそうだってい
ってよ、ねぇ!
 
だめだだめだだめだ
ここはてんごくじゃ
ない、そうだよね?
じごく?それもちが
うよね?
 
こわいこわいこわい
ぼくはまだこきゅう
をおぼえている、そ
うだよね?すいこん
でいるのはまちがい
なくさんそ、そうな
のかな?わからない
よ、ぜんぜん
 
さむいさむいさむい
ぼくがいきているの
はまちがいなくげん
じつ、そうだよね?
だれもひていしない
でぼくをみとめてく
れる、ほんとうに?
 
いやだいやだいやだ
もうそうがとまらな
い!だれもかれもが
ぼくをうらぎってい
る、もしかしてじじ
つなのか?
 
だるいだるいだるい
そういえばおととい
たすけたあのはなは
まだいきているの?
きょじつをしんじた
ぼく
 
いやだいやだいやだ
いやだいやだいやだ
いやだいやだい…
 
とぎれた


2003年03月15日(土)  巣立ち

またね
ありがと
おめでと
あえてよかった。
人並みな言葉も少しの涙を含んで空に浮かぶ。
いつかまた。
そらんじたことばを繰り返した夕刻の闇。
またね。
 
マッテル


2003年03月14日(金)  肯定論

道端に咲いた  誰もが全く気に止めない
ちいさな 白い花。
意志もなく 蹴られ飛ばされ無視される
ちいさな 石ころ
 
笑いたければ笑うが良いさ
軽蔑したければ好きにしな
産み落とされた 俺の鼓動
誰か感じて 微笑んでくれ
 
それらの意味を知らない子供の目
意志を持った 弱きイキモノ
下らない便宜をする あなたがた
弱きを殺し 強きを制す
 
消えたくなれば消えれば良いさ
泣きたいのなら好きにしな
俺にはまだわからない
肯定すべき事柄が
 
逃げたくなったら好きにしな
帰りたいなら帰ればいい
だけど俺はわからない
涙すべき 事柄が
 
家畜が家畜を家畜といった
遠い昔の支配者よ
 
楽になれればそれでいいのか?
素直になればそれでいいのか?
バレないのなら罪も厭わない?
死にたくなったら死んでもいいのか?
弱者は所詮弱者なのか?
 
あらゆる道徳を蹴飛ばして
新たな肯定を与えてくれるか?


2003年03月13日(木)  常時、情事を。

きらびやかに着飾った
あたしのすべてを剥ぎ取って
頭の芯が痺れるような快感を。
 
乾いた空気を濡らして下さい
 
優美に耽美に晒しましょう
あなたのすべてを脱ぎ捨てて
痺れるような快楽へ。
 
歪んだリズムを刻んで頂戴。
 
低温なあたしに
低音なあなた
明解なあたしに
明海なあなた
 
優雅に、高尚にいびつな音を与えて下さい
白く染まれるその日まで。
 
白く、白く、白く
常時が、情事。
白く、白く、白く。
常時、情事を。
 
怠惰に耽美な温もりを
濡れた夜に与えて?
 
白く、白く。


2003年03月12日(水)  ミライ・キボウ・ハクアイ

いつからでしたっけ?
君にこんな話をするようになったのは。
「ウマレナケレバ
 ヨカッタト オモッテ ズットズット
 ソレダケ」
 
その時でしたっけ?
君がこんな事を言い出したのは。
『ウマレナケレバ…カ
 キズツケルコトデ
 ソレハ カイケツシナイダロウ?』
 
息を抜け!
上を見ろ!
下等動物!
 
あのころでしたっけ?
君にこんな僕がああ言ったのは。
「イキテイタイト
 オモウノ
 イマハ ソウイマハ
 ココニイタイヨ」
 
それからでしたっけ?
君がこんなに優しくなったのは。
『キズガウスルナルト
 ジカンガスギタノガ
 ヨクワカル
 サンカゲツマエニ
 オマエノ テクビニ
 フエタ ジュウジカモ
 キエタナ』
 
何気なく!
馬鹿野郎!
ふざけるな!!
 
苦悶の甲羅は割れないままに
君の手を握ったそれは夢?
帰来の標もも見えぬままに
君が僕を抱いたそれが夢?
 
煩わしい!
気持ち悪い!
死んじまえ!
 
僕を貫いた言葉の渦
君が僕に囁いた『キエルナ』


2003年03月11日(火)  エレガント

改札。券売機。自動販売機。
殺風景に 呼ぶなって
考察。観覧車。需要曲線。
憎んだ瞳で 見るなって
 
嫌い 帰来 嫌い
好き 透き 好き
 
溶けて流れた アドレナリン
興奮作用の 優越感
調子に乗りすぎ そこのガキ
一期一会に 劣等感
 
下位殺。県買期。児童販売機。
絞殺。姦乱射。受容局戦。
正解。失血死。入水自殺。
 
わき道を避ける仔犬の群に与えたレクイエム
相談なしに成し遂げた喪失感にグローバル
こんなんばかりでちっとも進まない硝子とリストカット
 
話 離し はなし
田舎 否か 否か?
 
消えてなくなれ レスポンス
純粋無垢な 早熟少女
甘い温もり 昏睡気味
センチメンタル エレガンス


2003年03月10日(月)  壊乱

青い夕方に舞う烏の群
春のこないこの街でどこへ向かう?
青い夕方に落ちる一羽の烏
夕陽の見えないこの街でなにを探す?
 
きっともう
判ることもないと思う
そしてもう
泣くこともないと思う
 
脆弱に泣く僕の上
飛んでいくの
 
青い夕方に舞う烏の群
冷たい空気 貫いて消えてゆくよ
青い夕方に落ちた一羽の烏
眼の眩む夜 勿忘草
 
ちっぽけな僕を
飛び越えるね
 
きっともう
傷を負うこともないと思う
そしてもう
笑うこともないと思う


2003年03月09日(日)  わからない

自分を大切にしろとか
そういうのは もうよくわからない
命を大切にしろとかそういうのも いまはよくわからない
 
そうして
日々自分を壊しているのか
 
孤独を感じるよりはまだ
見知らぬ人に抱かれる方が良い
それであたしが壊れても
孤独を感じるよりはマシ
 
自分を大切にしろよ
一体 どうすればそれが出来るの?
 
自分を傷つけるなよ
一体 どこに出口があるの?
 
もっと素直になれよ
あたしは素直に馴れてない
 
一人で泣いているのなら
どこかで騒ぐ方が良い
手首が泣いてしまうなら
どこかに消えた方が良い?
 
こっちにこいよ
結局 どこかで待っている
すきだよ
それだけを待っていた
 
偽りの笑みを浮かべて
今日もまた夜に溶ける
喧噪をただかきわけて
誰かに抱かれる ただそれだけ
眠れぬ夜にただひとり
唇噛んで夜に舞う
一つ託したその祈り
鋭く尖った 神経に いま散り果てた


2003年03月08日(土)  観察日記

きっと 判ってたんだ
あたしが壊れてしまうのは
きっと 判ってたんだ
あたしが壊してしまうのも
 
案外 計算高くて
存外 戦略通りだね
 
君が悪いと 誰も言わなかったのよ?
君は悪くない そればかりで
全て私が悪いんです
…そういったのはママだっけ?
全ては俺のせいだよ
…それから頭を抱えていたのは誰だっけ?
 
監禁していた 悪い夢
ここで弾けて 踊り出せ
惨敗していた 明日の夢
未来を放棄し 騒ぎだせ
 
なにも なくてもよかったのに
あたしを責めて
見捨ててくれればよかったのに
哀れみを込めた眼で見つめるのなら
あたしを殴って
消えてくれればよかったのに


2003年03月07日(金)  抑圧と抗争

「帰りたいの?」
って そうじゃないんだ。
 
温もりに身を委ねることに馴れて
君が居ないと 死ぬ!なんて泣く人に
そんな弱虫になりたくないだけのこと
 
「嫌いなの?」
ってそんな訳がないだろう?
君に依存して困らせるような
そんな馬鹿になりたくないだけなんだ
 
いくつも
いとも簡単に消え去る「僕ら」を
知り得たからか
自身に抑圧と自身への抗争を壁にした
 
あたかも
作り話のような「現世」に
馴れすぎてしまったからか
自身への抑圧と抗争は当然の如くここにある
 
「いてもいいの?」
って当然だろう。
君がここにあることが
僕がここにある証。
所以が消え去るその時に
 
いつの日も
抑圧と抗争に逆らいながら
突き進めれば…
いつの日か
抑圧と抗争のその所以を
消し去れるならば…


2003年03月06日(木)  乱雑

さあ!振り返りましょう
君の気が違ってしまう前に
過去を君に閉じ込めなさい
 
さあ!行き詰まりましょう
時計が逆に回り出す頃に
蛹になって狂う前に
 
冒涜 荒廃 乱雑 愛憎 幻想
夢幻 征服 壊乱 戯言攻勢 虚構
 
さあ!狂いましょう
夢から覚めるその時に
さあ!狂いなさい
言葉が攻め込む明け方に
さあ!
嘘に埋もれるその前に
君に真実を埋め込みます
さあ!狂いなさい
さあ!さあ!さあ!


2003年03月05日(水)  自慰・自傷

ぐちゃぐちゃになって
訳が判らない
ズタズタになって
全て忘れてしまいたい
 
どうでもいいよ
明日も今日も昨日も全て
忘れて良いよね?
過去も今も未来でさえも
 
ぐちゃぐちゃになって
訳が判らない
ズタズタになって
全て忘れてしまいたい
 
消えていいんだ
空も海も酸素も全て
 
あたしが死んだら
誰かが泣いて
あたしが生きたら
誰かが泣いて
あたしが死んだら
誰かが忘れて
あたしが生きたら
誰かが笑う
 
曇った空気 かき消して
 
君が死んだら
あたしは泣いて
君が生きたら
あたしは笑う
君が死んでも
あたしは忘れず
君が生きたら
あたしは笑う
 
蔓延る勇気に 祈りを捧げ
 
ぐちゃぐちゃでズタズタのまま
夜に埋まる


2003年03月04日(火)  長髪

ただ好きなだけじゃあ
なにもかも巧く行かないのは何故?
ただ嫌いなだけじゃあ
誰にもなにも伝わらないのはどうして?
 
「後ろ髪を引かれる」
そんな想いに捕らわれているだけでは
どうにもならないのかな?
「好きだよ」
それを口に出して言うだけなら
誰にでも言えるのにね
 
どうして?
ただ好きなだけではいけないのか
ただ嫌いなだけではいけないのか
分かれない。
 
言葉ノ消ヘル濃密ナ時間ハ 甘ヒ蜜
憂鬱ト称シタ ソノ時ニダウカ 誰カ…
嗚呼 マウ何モ判ラヌ
息ガ 出来マセヌ。
 
好きなだけじゃあ
伝わらず
嫌いなだけじゃあ
巧く行かずにいる夜に
路頭に迷ってわたしは泣いた。


2003年03月03日(月)  地図

見えないよ。
この夢の川の幅が広すぎて
見えないよ。
この苦難の丘が高すぎて
わからないよ
君が遠くにいきすぎて
嫌なのよ
この街は狭すぎて
届かないよ。
空はずっと高すぎて。
 
どうにもならないよ。
ずっと遠くに離れすぎて
帰れないよ。
あの日々は遠すぎる
笑えないよ。
見えないよ。
帰れないよ。
笑えない笑えない笑えない。
 
笑いたい


2003年03月02日(日)  曇り空

失ってから気付くこと
失ってから悔やむこと
全部…そう総て 空に返そう。
 
もう此れ以上背負いたくない気持ち
此れ以上知りたくない気持ち
それも…それも総て 空に返そう
 
(頭痛
 目眩
 嘔吐
 吐寫物
 手首の傷)
 
もう 何も隠したくない
もう 総て吐露しよう
その気持ちの中で生きていこう
壊れればいいかな
そしてそのまま 消え去れば。


2003年03月01日(土)  綺麗なままに

譲れないものが ある
どんなことをしても
卑怯だと罵られても
譲れないものが ある
 
君は君のものだから
あたしのものにはならないし
あたしも同じだから。
 
だけど
譲れない
 
この雨があがる頃に
雨粒をかぶった街に行こう
譲れないものを抱いて


kei ☆メール ☆少女カタルシス



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