『スウィート・バイエル』
『スウィート・バイエル』

モクジ 今ヨリ、カコへ 今ヨリ、ミライヘ


2006年04月26日(水) 鞭 -16(最終回)- エイプリルフールメール

エイプリルフールにご主人様に送ったメールは2通。
1つは、くだらないネタメール。
もう一つは、自分のコトに関しての嘘つきメール。
 
-----
仕事の休みが変わりました。
土日は出勤しなくてはいけなくなり、休みは火・水曜となりました。
かといって、このご時世に私の実力では転職も難しいので、
辞令に従うしかありません。
もう土日にご主人様にお会いできません。
-----

というもの。
 
遊び気分で、なにか自分にまつわる嘘を書こうと 最初は思ったはずなのだけれど、
結局考えついたのはこれだった。
 
怒られること、分かってたけど、書かずに居られなかったその時の気持ち。
仕事の都合でこうなってしまえば、
私からご主人様に「さようなら」って言わなくて済むかな?と思って。
 
男友達のあの「今はもう○歳上とはつきあわない」という
一連の言葉が思い出されていた日々だったから、余計かも。
いつかは終わらなきゃいけないって知っているし、
そしてその終止符の言葉は、私から言わなきゃいけないだろうと、なんとなく判っていたし。
頭では判っていても、本当は言いたくなんてないのだ。
関係を終わらせるなんて、最後の日なんて、想像もしたくない。
ないのだけれど……現実は残酷。
 
だから、自ら手を下すのではなく、やむを得ずの状況が欲しい、とね。
それでそんな考えをしただけ。
 
 
ご主人様を全く頼ってないといったら、嘘になる。
精神的に辛かった先週、あえてご主人様断ちをし、連絡を取らないようにしていました。
お忙しいご主人様に、私のこんな状況で迷惑かけたくなかったから。
それが、あの時の私の精一杯。
極力、依存はしたくない。ご主人様は大切な存在だから。
かといって、全くご主人様のことを考えてないわけではなく、
心ではずーっと呼んでいたりするわけです。
だから簡単な挨拶メールひとつで、食欲が戻ったりしちゃう(苦笑)
 
遊びで、ケロロ軍曹のモアちゃんの四字熟語占い (正しいタイトル忘れ)をやったら、
出てきた占い結果が『孤立無援』。
見事に当たってるなぁ(笑)と思ってご主人様にメールしたら、
「麻瑚には私がいるだろ」って。
 
私が依存せず、迷惑かけず、
ちゃんと一人の足で立てるのはいつかな。くるのかな。
終わりの日には、ちゃんとありがとうございましたって泣かずに言えるのかな。
 
 
-----

 
 
そして。
激しかったsex。入れたまま少し休憩し、ポツポツとお話をしたように思います。
その後、私がまだ動けないというのに、無理矢理ソファまで呼び立てられ、おきまりの「ソファでフェラ→飲精」に至りました。
 
 
今回の記録は「思います」ばかりですが、本当に各所うろ覚えです。
3月逢瀬から、帰り途中でお茶しながら、
今日一日を反芻し、流れだけは手帳にメモするようにしています。
今回もそれをしようと思ったけれど、 思い返すだけで涙がにじんで、
鼻水じゅるじゅるになっちゃってました。
幸い、座っていたのはカウンター席。とはいえども、公衆の面前で……恥ずかしい。
「いや、ね、まだ花粉症で、鼻がね〜」(注:これは4/6の出来事です)
という雰囲気を醸し出しながら、滲む涙や鼻水を拭ってました。
 
 
今回、
怒られるより優しく赦されるほうが心にずんと来るということを経験しました。
ことの最中に「ご主人様、やさしい」と言ったら、
「私はいつも優しいだろ?」って自信満々に答えられちゃったけど。
「いつも」かは、どうかなぁ……?(笑)
 
 
私は、数少ない経験人数ゆえか、
自分が嫌いな人とは身体を重ねていないし、
もちろん男友達だって、他の人だって、
おつきあいというか、関係があった期間はその人が好きでした。
だからどのおつきあいを否定する気もないし、過去があったからこそ、
今のご主人様との関係や快感があるのだとも思います。
 
今まで、あっさりした人や女扱いが上手い人から「キミは面白いね」と好かれることが多く、
なおかつ、私は自分と同じ感覚の持ち主と勘違いされてしまうことばかりで……
相手の望む私でいるよう、自我は極力おさえつつ尽くす、
という形を取ってきたような気がします。
 
お恥ずかしながら、 私は今まで、
男性にぎゅっと抱きしめられたことって、ほとんどありません。
世の中には、ハグやキスを重視しない男性って、結構いるものです。
 
でも本当は、私ってとても甘えたがりだったのかもしれません。
だけれども相手をぎゅっと抱きしめたくても、相手に触れたくても、
自分からは手出しも言い出しもしませんでした。
 
そんな私が、気がつけば、若い女の子読者さんに
「麻瑚ちゃんって、甘え上手ですよね」と言われるようになってる。
甘え上手かなぁ?(苦笑)
……未だにそれはよく分からないけれど、
とにかくご主人様が、 そういう私を上手く引き出してくれているとともに、
誰も気づかなかった、私のそういう点
〜恥ずかしがったり、照れたり、はにかんだり、照れながらわがままを言う〜
を発見し、露呈させては喜んで下さっているのでしょう。
 
 
 
最近思うのだけれど。
私って「奴隷かな?」って。
なんかちょっと違うような気がしてきました。
 
奴隷というより
【意志を持った、ご主人様の所有物】
という感じなのかも。
いや、奴隷は「ご主人様のもの」なのだけれど、なんか少々違うというか……(苦笑)
 「私は、ご主人様の奴隷です」というより「私はご主人様のものです」ということばが
ぴったりくるように思えます。
 
 
ご主人様はいつも咬む前に「痕をつけるぞ」としか言わないのですが、
この日は、今後の何か(この連載の出来事)を暗示するかのように
「痕をつけるぞ。これは、麻瑚が私のものだという印だ」とおっしゃったご主人様。
 
いつの日かご主人様の宝もののひとつに加えて頂けるような、
そしてご主人様が所持していて恥ずかしくない
「意思あるもの」でいられるよう、ありたいものです。
 
 
(おわり)
 
 






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2006年04月25日(火) 鞭 -15- ひとつに

やっとその体勢から解放され、ほっとしたのもつかの間。
喘ぎすぎてゼイゼイとした呼吸のなか、私が
「いき……できない……くるしい……」って言っているのに、
過呼吸でぼーっとしているのに。
 
私と肌をぴったりと合わせるように
ご主人様は覆い被さり、そのまま責め続けている。
   
このままだと、今度こそ過呼吸で失神しちゃうかも……
 
 
とその時、また今までと違う感覚が訪れました。
 
肌が溶け合ってどちらの身体がわからなくなる、というあの感覚とも違う。
だけれども、ご主人様の身体と一体になりたという、激しい渇望。
でも、一部が繋がっているとはいえ、別々の肉体。
それはままならない。
それがとってももどかしい。
どうしていいかわからない。
 
このまま、私の身体がご主人様の身体に入り込み、取り込まれて
ひとつになってしまえばいいのに。
そう、何度も何度も思いました。
どうしていいかわからなくて、腰に絡めた脚に力をいれ、両腕を背中に回し
ご主人様を全身で抱きしめながら、背中や後頭部をまさぐり続ける私。
 
時々、感情が高まって
「ごしゅじん……さま……」
って呼びかけてしまう。
ご主人様は「ん?」と答えてくれるけれど、私には伝える言葉がない。
 
何て伝えたらいいか分からない。
いや、伝えたいことなんてないのかも。ただご主人様の名を呼びたいだけなのかも。
 
 
 
sexは時化から凪へと自然に移行。
静寂の中、ご主人様が上半身を起こしました。
 
少し高い位置から私を見下ろすご主人様。
じっとその目を見つめているうちに、
寂しさと欲求が静かに静かに湧き上がり、それが私の重い口を押し開かせました。
 
「ご主人様……」
「ん?」
「ぎゅ……っ……って……したい」
 
私の最後のわがままにご主人様は苦笑すると、
もう一度身体を倒し覆い被さってくれました。
私は、今日最後のご主人様の重みをうけとめながら、ぎゅっ。
 
「でもね、ご主人様、
 私、アナルだけは死守したんですよ」

と、この時すごく言いたかったけど、
さすがに言えなかったわ、さすがにねぇ……(笑)
そのかわり、「ごめんなさい」って再び告げた……と思います。うろ覚えだけど。
 






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2006年04月22日(土) 鞭 -14- 牝犬でもいい

 
大きくイクことがまだ出来ない私。
でも小さな快感の波は、なんとかやってきてくれる。
その波が来るたびに、手足や背中に力を入れ、 身体の欲望通りに力の限り締め上げると、
それに気づいたご主人様の動きが停止。
緊張の小波が去り、身体が緩み……ご主人様はそんな私の状態を観察し、面白がるように軽く笑ってる様子。
私の状態がひと段落すると、ご主人様はまた私の腰を掴んで引き寄せ、
激しく犯し……ということを幾度か繰り返したでしょうか。
 
 
途中、身体を起こされて、
座るご主人様の上に、後ろ向きに座ったりという形もとらされたと思います。
ご主人様に声をかけられ、後ろをふりかえりながらのキスもしたように思います。
この時か、この前か、どちらかに、アナルにも指を入れられ、虐められたと思います。
「ダメ……ダメ……」と逃れようとしている私に、だめ押しのように
「麻瑚は、二本差しが好きなんだろ? ん?」と言うご主人様。
「でも……あ……」
「こうやって、前と後ろ、両方に入れられるのが好きなんだろ?」
「あ……あっ……好き、好きなの……でも、ダメ……」
「ほら」
「いやぁ……あ……ん」
 
イヤイヤと言いながら腰を振る私を、
そしてきっとヒクヒクとしているアナルを、言葉と指で弄り楽しんでいる、ご主人様。
 
ただ私は……もう獣でした。
ご主人様がいつもいうように、牝犬でした。
可愛くもない下劣な呻き声をはしたなく漏らし、嫌がりながらも腰を振ってる。
恥ずかしいけれど、苦しいけれど、でもこの快感には勝てない。
もう、このsexの快感のためなら、何でもやってしまいそうなぐらい。

こんな私のはしたなく乱れる姿を男友達が見たら、どう思うのかな。
以前、少しおねだりしただけで引いた彼は、こんな私の姿は、驚いて怖がるかもしれない。
それに彼は、こんな私の淫乱な姿なんて知らないし、ほんのひとかけらも想像できないだろうし、ね。
 
 
「麻瑚、仰向けになりな」
やっと私の後ろから離れたご主人様にそう促され、今度は仰向けに。
ご主人様は再度挿入すると、すぐに私の両足首を掴み、高く持ち上げました。
 
「いや……それ、恥ずかしい……」
「でも、麻瑚はこれが好きなんだろ?」
 
言葉と、高く上げ広げられた体勢からくるGスポットの責めに酔い、
時折きつく開かれる脚に痛みを感じつつも、 思考は止まり、もうご主人様に言われるがままの私。
 
「ほら、自分で足を持て」
 
ご主人様の言葉に、魔法に罹ったかのように両手を天に伸ばし、自分の脚を掴みました。
ご主人様は責め立てながら、「いやらしいヤツだな、自分で脚を持って広げて」
というけれど、少しでも私が脚を閉じると「ほら、脚!」と怒る。矛盾してる。
でも恥ずかしから閉じたい、閉じると怒られる、でも……
そんなことが頭をぐるぐる回るけど、何か言って反論なりなんなりしたいけど、
結局唇から出るのは喘ぎ声ばかり。
 






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2006年04月21日(金) 鞭 -13- 喘ぐ

 
後ろから、ご主人様が一気に入ってきました。
 
 
後背位の最初か中盤に
ご主人様には珍しく、
私がうつぶせで腰を沈めたままの状態、
つまり、うつぶせに寝る私に覆い被さるようにご主人様が のしかかる体位で犯されました。
彼(男友達)がよくやっていたもので、この前もこの体勢のまま挿入されていました。
それが思い起こされて複雑な心境になったけれど、そんなのは一瞬にして
快感に打ち消されました。
もう気持ちよくて、「それ……ダメ……」って言うしかなく。
 
その後、腰を掴みあげられ、いつもの四つんばいの体勢で
激しく犯しまくられました。
そう、 「犯しまくられた」 という表現がぴったりなぐらいに、激しい情況でした。
 
 
そんな精一杯な状態なのに、ご主人様は「麻瑚、いいのか?」と 問いかけます。
そんなの尋ねなくたって、私の状態を見ていればわかりそうなものなのに。
でも、分かっているからこそ、わざと問いかけてくるのでしょうけど。
揺れる身体の合間に、なんとか頭を動かしてコクリと頷くのだけれど、
そんなもんじゃ、ご主人様は許してくれない。
 
「良かったら、ちゃんと言え!」
「い……いいです……いいの!……いいの!」
「ほら、もっと啼け!」
「あ……あああ!」
「もっと!」
「ああー! あああー!」
 
 
喘ぎ声というのは。
理性が少しでも残っているときは、
自分の中でためて(我慢して)から声を発するので、
あの、ワンテンポ遅れて響く「あ……あん……ああぁ」という
高くて甘えたような声がでるのだけれど、
私の場合、理性が飛んでしまうと、
喉から直接声が出ているという感じになり
地声、もしくはもっと低く呻く声になってしまいます。
 
普段の喘ぎ声は、年齢に似合わず結構カワイイんじゃない?
と自負する(ご主人様も認めていると思う(笑))私ですが、
今回は久々に……私は、地声で喘いでいました。
喘ぐと言うより、息を吐くのと一緒に叫び声や呻き声が出るという感じ。
 
 
今の私、絶対、可愛くもなんともない、
こんな声、恥ずかしいしみっともない、それに恐い。
……と、頭のどこか遠くの片隅で思ってはいるものの、
もう自分では、なにもコントロール不可能な状態でした。
 
 
この時の行為こと、実際にはきちんとした記憶がありません。
断片的なシーンと、その時の気持ちはかなり覚えているものの
時系列での記憶がかなり曖昧です。
 
 






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2006年04月20日(木) 鞭 -12- 赦し(ゆるし)

 
ご主人様にアイマスクを外されました。
涙でぐちゃぐちゃになってる私の顔を見て、ご主人様がふっと笑ってる。
 
手足を拘束していた縄が外されました。
いや、もしかしたら、抱きしめられた後に外されたのかもしれないけれど。   
指先で拭いたのか、
いつものようにキスで拭ったのか忘れてしまったけれど
軽く私の涙を拭くと、
ご主人様は私の頭の下に「よいしょ」という感じで腕を入れ、
仰臥する私の上に軽く重なるようにして、そのまま私を抱きしめました。
 
私が落ち着くと、ご主人様はそっと顔を上げ、
ティッシュで私の涙をぬぐいながら、ご自分の頬もティッシュで拭きました。
いつものように、キスや手だけじゃ拭いきれないぐらい、私は涙を流していて、
それがご主人様の頬もびっしょり濡らしていた訳だったんですね。
なんかちょっとおかしくて、そこで思わず笑っちゃったけど。
 
 
そのまま、少しお話をしたような気もします。
私が落ち着いた頃、ご主人様に促され、軽くフェラもしたと思います。
 
ご主人様は私の上に覆い被さり、静かに静かに入ってきました。
確かこの時、「これが私だ、覚えておけ」ということを言われたような記憶があるけれど、
静かな挿入にうっとりしてしまい、うろ覚え。
 
「麻瑚、どこまで入ってる?」
「奥までです」
「奥って、どれくらいだ?」
「えっと……子宮(子宮口)の手前ぐらい……まで?(笑)」
軽く笑いながら、ゆっくりとするsex。
私がとろとろとした気持ちのままで
「ご主人様、ごめんなさい」と言うと、
「麻瑚は私のものだ。それが分かっていればいい」と。
 
分かってる、分かってる。
もの凄く、痛いほど分かってる。
分かっているから、辛かったんだもの。
全部今ここでぶちまけて懺悔してしまいたいけれど、でも。
私はそれですっきりしても、言われてしまったご主人様は?
嫌な思いをするだけ。ご主人様は独占欲が強いということも分かっている。
 
逢瀬の度、必ず一回以上は言われる言葉。
「麻瑚は誰のものだ?」「麻瑚は私のものだ」
その言葉は私の中に刻まれてるのだからして。
 
 
ほどなくして、ご主人様が「今度は麻瑚が上になれ」と。
え? この状況で……上?
ちょっと無理。できない。
 
「イヤです」
「どうして?」
「恥ずかしいし……」
 
ご主人様、ちょっと考える素振り。そして軽く笑いながら。
「じゃあ、尚更やってもらわないとな」
「……えっ……ええ〜! うそぉ……」
 
仕方なく、身体を離して位置を交替。
ご主人様の上に、私が乗る。そして挿入。
「あ……」
「麻瑚、今度はどこまで入ってる?」
「あ……一番奥まで。子宮が突き上げられてるの……」
静かに静かに少し動き、私は降参。
そのままご主人様の上に身体を倒し、挿入したまま会話。
会話途中で身体に結ばれた縄も解かれ、私は完全に全裸。
 
 
ご主人様と繋がりながらした会話は、
くだらなく、なおかつ、私の羞恥心を煽るようなエロ内容がほとんど。
「麻瑚は私の精液が大好きだろ」
「……いや、大好きとは……嫌いではないですけれど……」
「『ご主人様のが飲めないときは、私は思わずオナニーしてしまうんです。そして……』」
「ご主人様っ、飲精とオナニーは別のものだと思います。結びつかないですよ、このふたつは」
とか。そんな内容の話を、ずーっとまったりと。
 
ご主人様、気を遣ってくれているんだなぁ……
私が「何言ってるんですか!」って笑って、気持ちがゆるゆるになるように。
 
ゆるゆると言えば。
全然動かぬまったりした時間のなかで、ご主人様のもかなり小さくなっている。
 
「……抜けちゃったな」
「ん?」
私は身体を少し起こし、中の感覚を確認。
「……いいえ、まだ入ってますよ」
「そうか。
 『私は、小さくなってゆくご主人様のものを追い求めるようにあそこを締め、
 そして名残惜しむようにコンドームを……』」
そんな内容の「想像麻瑚日記」を、またつらつらと語るご主人様。
ああ、一語一句きちんと覚えてないのが、ここに全部書けないのが、とっても残念(笑)
 
 
そんなとろ〜んとした時間をしばらく過ごしたのち、
ご主人様から再び「舐めな」と命令が下りました。
 
 
フェラの時間はさして長くなかったと思います。
なんというのでしょう、ご主人様は私の奉仕を楽しむというより、 次に繋ぐ為に私にさせた、という感じ。
 
 
「もういいよ。麻瑚、四つんばいになれ」
 
 
言われるがまま、私はベッドの上で四つんばいに。
ご主人様は後ろから私の腰を押さえ、再び挿入。
 
 
今度は、痛みではなく快楽のお仕置きに発展していくとは、
この時点で全く想像していなかった訳で……。
 






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2006年04月19日(水) 鞭 -11- お仕置きの理由

泣きじゃくるといっても、それはずっとずっと出来るものではなく。
放置状態の私、次第に落ち着いてきていました。
  
自分の中に静寂を取り戻すと、あとはもう考えるだけ。
手足を拘束されているから動けないし、
目隠しをされているから視界は遮られているから、
つらつらと考えるしか、することは無いわけです。
 
 
それに先ほど、「お仕置きの理由」という課題も出されていますし。
 
たぶん、お仕置きの理由は、エイプリルフールのメールでしょう。
いつも、お仕置きの理由は単純で簡単です。回りくどい内容ではありません。
第一、そう言うときは「お仕置き」ではなく、話し合いになります。
 
そう分かっているのだけれど。
なぜか今日は、考えが止まらない。
 お仕置きの理由……
  お仕置きの理由……
   私が本当にご主人様にお仕置きされなきゃいけない理由……
 
      あれしかない。
 
そう思ってしまったら、もうその考えから逃れられなくなっていました。
いつもご主人様に
「他の男とでもいいのか?」や
「本当に外でヤッたら、後ろに人が並ぶかもな」と
からかわれて、イヤイヤって首を振っている私が、 実際は他の男と寝たということ。
大切にして下さっているご主人様に対しての、裏切りになることでしょう。
それに私は、ヘタレでおてんばとはいえ、一応は奴隷なのだから。
  
そんなことをつらつらと考えているうちに、先ほど泣いた疲れからか、
少しうとうととしてしまいました。
が、ふと気配を感じ、すぐ覚醒。
 
 
ビシッと、再び鞭が飛んできました。
「麻瑚。どのぐらい放置されていたと思う?」
「……10分?」
「意外と冷静だな」
ご主人様は呆れたようにそう言うと、また鞭。
 
「お仕置きの理由は分かったか?」
私は無言。そして鞭。
 
何度も繰り返される「理由はわかったのか?」という言葉。
無言のままの私に苛立つように、ご主人様の鞭が振り下ろされる。
私はといえば、どんどんと考えが深みにはまっていき、ついに抜け出せなくなりました。
 
 
「ごめんなさい」
やっと答えた言葉は、それだけ。
 
 
「何がごめんなさいなんだ?」
また無言で居ると、どんどん鞭が振り下ろされます。

「ごめんなさい」
「何が、ごめんなさいなんだ?」
「……許して下さい」
「何が許してなんだ?」
「ごめんなさい」
このやりとりの繰り返し。
でも、言葉をひとつ発するごとに涙がどんどん溢れ、
嗚咽さえするようになってしまっていた私。
  
「だから、何が許してなんだ!!」
「……理由を言うの……許して下さい」
「言え!!」
「……ごめんなさい」
 
ご主人様の苛立ちが分かる。
分かるけど、言えない。
このやりとりを数回繰り返したところで、
私が叫ぶように「お願い、もう許して下さい!」言い放ちました。
以後、泣きじゃくって会話不可、お仕置き続行不可能となりました。
 
 






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2006年04月18日(火) 鞭 -10- 放置

1月のことは、1ヶ月くらい封印していました。
自分の中でほとぼりが冷めた頃、状況を知る仲の良い友達ふたりに
笑い話(失敗談)として、ぽつぽつと話しました。
 
友達のリアクションは
「やっちゃったの? あーあ、だめだよ〜」
「そんなキスなの? はっはっはっは」
「早いんだ(笑)」
こんな感じ。楽しく失敗談を語り合って終了というふうに。
 
ご主人様に対しての罪悪感はずーっと持ち続けながらも、
友達に話したことで少し楽になり、自分のなかでは終わりにしたつもりでした。
 
 
でも、ふとしたきっかけで、思い出しちゃった。
思い出した上に、そこからあることにも考えが及び、
ぐるぐる頭の中をまわり、罪悪感やらどうして?と思うことやら、ほかもろもろ。
少しでも何かを吐き出したくて伝えたくて、書いたのが、日記『心のsex』。
そして、なんか全てがいやになって、いっそこうなっちゃえばいいのに
と思って書いたのが、ご主人様へのエイプリルフールメール。
 
 
 
その数日後、ご主人様から逢瀬の連絡がありました。
 
 
逢瀬でのsexは至っていつものとおりでした。最初は。

いつもより長いフリータイムも、あと2時間くらいとなったころでしょうか。
今回はきっと、
sexより調教より、私がもっていったDS Liteを 楽しまれていたと思うご主人様(笑)でしたが、
私のおねだりと、鞭と放置をきっかけに一変。
 
 
 
久々に緊縛して頂きました。
外の寒さも和らいだこともあり、デッキに出て犯されました。
外で犯し、部屋に戻ってソファでフェラと飲精。
ご主人様のプランはそうだったようです。
 
(記憶があやふやで……緊縛してから外だったのか、
 外で犯されて部屋に戻ってから緊縛だったのか、うろ覚え)
 
でも。
外で軽く犯されて、部屋に戻ってフェラをして、
私のお口の中でどんどんラストに向かって硬度と大きさをを増していく
ご主人様を感じていたら……このままじゃイヤ、と身体がわがままを言い出しました。
 
ラストに向かうためのご主人様の言葉に、首をふる私。
拒否する私に「なんで?」と尋ねるご主人様。
わかってるだろうに。私がこういうおねだりをするのって、だいたいそうだって。
 
「……欲しいです」
やっと呟いたけれど、もちろんそれだけじゃ許してもらえず。
「誰の、何を、どこに、どうして欲しいのか」と、ちゃんとおねだりさせられました。
 
 
「こっちにこい」
ご主人様に促され、ベッドへ。
組み伏せられてキスされて、耳元で囁かれました。
 
「でもまだ、(私のは入れて)やらないけどな」
ご主人様の声は意地悪で、そして楽しそう。
 
 
新たに縄が出され、手足をひろげさせられました。
両手と右足にそれぞれ縄がかけられ、それがピンと張っている
……これは部屋の各所に結びつけられているんだろうなぁ
……ということは、これから放置?
 
 
この時の記憶の順番がめちゃめちゃです。
いつから目隠しされていたのか、よく思い出せません。
フェラの時は、ご主人様の目を見ておねだりさせられた覚えがあるので、
していなかったと思うのだけれど
両手足を広げて固定されたときには、もう視界が遮られていたかと。
でも、一度目の鞭の前に固定されたのか、その後なのかが定かじゃないです。
 
ま、どっちでもいいです(苦笑)
 
 
 
パシッと音がして、痛みが走りました。
鞭でした。
思えば鞭も1月の「公称・姫はじめ逢瀬」以来。
(本当の姫はじめは、不本意ながら日付順に考えると、
 彼(男友達)と済ませてしまっていた形になります)
 
そうだ、その1月の鞭でも、私は少々おかしくなってしまったっけ。
その罪悪感があったから、余計になんだろうけれど。
 
しかし、ご主人様は
どうして私が「鞭で打たれたい」という気持ちでいるのを、ちゃんと感受してくれるのでしょう。

あの時もそうでしたが、今回も本当は凄く鞭で打って欲しかったんです。
でもご主人様はDSで楽しそうに脳トレしてるし。
そんな私のわがままごときで、ご主人様の楽しい時間を遮るのは申し訳なかったし、
鞭打ち希望のおねだりをしたら、理由を尋ねられ、自らを窮地に追い込むハメにもなるし。
……だから、黙っていました。
 
 
 
鞭は痛いです。
鞭は恐いです。
でも、興奮します。
罪悪感があると、鞭の痛みが全てを消し去ってくれるような気がします。
鞭の時、更に厳しくなるご主人様の口調が、恐くて好きです。
 
ご主人様は
私を蔑む口調で、鞭に濡れる私をあざ笑うかのような言葉を吐き、
そして更に鞭を振り下ろします。
私はもっと興奮します。
痛くて声が上がります。
でもあまり痛い痛いと騒ぐと、ご主人様は心配してやめてしまうかもしれない。
だからなるべく我慢します。
でも、痛いものは痛い。
もうやめてほしいのに、やめられると欲しくてたまらなくなる。それが鞭。
 
ご主人様は厳しい言葉とともに、私のヴァギナを鞭の柄で責めます。
恐くて気持ちよくて、「イヤ、イヤ」と言いながら私はどんどん興奮してゆきます。
 
 
鞭で濡れる変態とご主人様に罵倒されても、言葉で辱められても、仕方ありません。
だって、本当のことなんだもん。
 
泣いて、濡らして、求めて、拒否して、ガマンして、騒いで、乱れて。
「鞭」は、私の理性を壊すのに最適な道具。
 
 
 
ひとしきり鞭打たれ、
私の中にある、「理性」という名の果実の表皮が鞭で裂かれ、剥かれててしまった頃。
ご主人様が言いました。
 
 
「お仕置きされる理由はわかるか?」
 
 
……理由?
「お仕置きされる理由があるだろ?」
「……なんですか?」
おそるおそる尋ねる私。たぶん、アレだと思うけれど、間違っていたら恐い。
「自分で考えろ」
 
傍らにあったご主人様の気配が、ふっと離れていく感じがしました。
「分かるまで考えてろ」
 
あ、放置……!
 
私は「いや! ひとりになるのはイヤ!」と子どものように泣いてダダをこねました。
身体も動かしたいけれど、縛られているので動けない。
ううん、本当は動けるぐらいの余裕はあるのだけれど、
縄はドアや棚の扉のノブに結びつけられているはずだから、
派手に動くと、それらを引きちぎり、ドアを外して……と部屋を壊す可能性がある。
(ご主人様に「部屋がめちゃめちゃになるから暴れるな」とも言われています)
 
縄をひっぱらないようにしながら、でもベッドで身体をくねらせる。
泣き叫ぶ。
恥も外聞もなにも関係ない。
だって、放置は苦手だから。いやだから。
 
でも、ご主人様はそんなの慣れっこ。
声を上げてなきじゃくる私から離れてゆく。
TVの音が静かに流れる。
……ああ、ご主人様はもうソファへ戻ってしまった。
 
 
そして
この放置の時間が、私を懺悔に導く原因になってゆくのでした。
 
 






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2006年04月17日(月)



今週のある日。
仕事が1時間早出・早上がり。
イマドキの夕方16時、かなり明るい。暖かい。
  
ソメイヨシノの頃は大観光地となっていた
浅草は隅田川沿いの公園。
今はそこここに点在する八重桜が満開なのだけれど、
平日はすっかり静か。
地元の公園、という立場にもどった和やかな雰囲気。
  
暖かさと、少々潮の香りがまざった川の匂いと、
八重桜に引き寄せられるように、
治らぬ頭痛を抱えながら、細長い公園を散歩。
  
  
この八重桜の花とはなびらに包まれて
うららかな日差しの中、永遠の眠りにつくならば
そして亡骸は桜の花びらと共に風化するならば
消えゆくことも悪くはないな、とぼんやり考えたり。
もちろん、そんな綺麗ごとでは済まないので、消えないけれど。
  
  
少し残ったソメイヨシノの花、八重桜、
濃いピンク、薄いピンク、白、うす黄緑色の変わった桜の花、
種類により花の量もまちまちな桜の木。
ハルジョオンだかヒメジョオン、タンポポ、
知らない花壇の花。
そういえばここに来る途中、道ばたで毛虫を見つけた。
新緑の桜を雀が渡り歩く、川を鴎が飛ぶ、鳩が地でついばむ。
猫がそこここで眠る。
……猫の話はまたのちほど。
暗くならないうちに電車にのり、帰宅。
 
 
家につく。
意図的にご主人様断ちをしていた日々。といってもほんのごく数日。
今朝、意を決してご主人様へメールを送ってみた。
夜、お返事的なメールが届く。
私は朝のご挨拶、ご主人様は帰宅報告。
 
たったそれだけだけれど、
そのメールを見たとたん、
「お腹が空いた〜、眠い〜」と感じる。
自分の中に、日常的感覚が戻ってきた。
 
 
奴隷なんて簡単だな(笑)と、思った。
 
 

--**--
 
お待たせ致しました。
さぁて、日記『鞭』の後編連載を、今夜(4/22)から再開することに致しましょうか(笑)
 
だいぶひっぱっちゃったので(苦笑)、
日によっては2本掲載なんていう時もでてくるかと思います。
ご了承下さいませ。
 
 





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--***--


2006年04月16日(日) 『麻瑚』という名での限界



 
このところ、ずっと思っていました。
『麻瑚』の限界というものについて。
 
私が自分の筆名を『谷藤麻瑚』と決め、
HNも筆名に統一し始めてから、既に4〜5年でしょうか。
 
だんだん情況が変わってきていることに気づき始めました。
それは、麻瑚というキャラが固まってきていることもあるのだけれど。
 
 
私は、「全て自分。書くものは全て『麻瑚』で統一して書いていきたい」と
常々思っており、そしてそれを実行していました。
でも、以前は行っていたけれど、今やひとつの日記に全てを納めることは不可能。
 
奴隷としての恋愛感情などの日記と、日々のネタ日記を同じ所に
書いてしまうのは、統一感が薄れかなり雑な印象をうけてしまう、といいいますか。
つまり、
『スウィート・バイエル』に
「散歩してたら、相撲部屋の前に、力士のマワシが干してあるのを見た!」とか書いたら、雰囲気ガタ崩れになっちゃうわけですね(笑)
(それ故に……内容別にするために、日記やblogを複数持っているのですが、
 それすらいろいろ言われることあり。攻撃の材料になることもあり)
 
 
ご主人様が居る喜び、年上奴隷としての悩みを書くのも私、
ウツウツと考えるのも私、
友達とはしゃぎ、シモネタ飛び交う会話をしているのも私、
お茶して、ケーキやカプチーノの写真を撮っているのも私、
小説書いているのも私、
日々のオモシロネタ日記を書いているのも私。
 
私にとっては、全部自分。まぎれもない、多重人格でもない、ひとつの自分。
 
 
なのですが……
世間はそうは思わないわけで。
 
「明るいバカ話ばかりしているようにみせかけて、本当は裏では暗い人間」とか、
「真面目に悩んでいるようにみせかけて、本当はこんなヤツ」とか、
「エロいことはいいが、普段の姿なんてみたくない」とか、
思っている人は多いわけですね(苦笑)
 
 
 
そして、もう一つの現象がおきはじめました。
それは、「麻瑚として人にあうと、がっかりされる」ということです。
 
麻瑚となる前、及び、麻瑚ではなく人に会っている時は、
一応そんなことはなかったように思えます。
ご主人様だって、私と初めて会ったとき、
「なんだよ、こんなヤツが来た」とは思われなかったようです。
私もお逢いしたときに、ご主人様から
「麻瑚と会えて、一緒に時を過ごし、楽しい、嬉しい」
と思って下さっているのが、伝わってきていたし。
かなり古い話をすれば、香川先生にお会いした時だって、
私の顔を見るなり、先生はニコニコしてくれました。
 
 
でも、麻瑚として活動してからは、それが全くありません。
会って、私の顔や姿を見て、ニコニコしてもらえることはほぼありません。
時には、「なんだ……」という感じをうけることもありました。
 
 
私はきちんと
「私は至って普通の社会人です。
 顔やプロポーションは決してよくありません。普段はエロでもありません」
と公言しているつもりなのですが、
やっぱり『読者側としての皆様が描く麻瑚のイメージ』というのは確立しているようです。
 
 
もちろん、私に実力や人気、パワーがあれば
そんな勝手なイメージをはねのけ、「私は私、これが私だ、全部自分だ!どうだ!」と
自分を提示できるのでしょうが、私は力不足でそれができません。
 
 
私の周りには、ネットで活躍する友人達が居ます。
彼女らが、知り会った人たちと楽しくオフ会したり、
どんどん仲良くなっていく話を聞くと、とても羨ましく思います。
私なんて、私なんて……会ったらガックリされるだけなのに、
麻瑚としてのお友達なんて、ほとんど出来ないのに……って。
 
 
ご主人様ほかに相談し、一旦、いろいろなことを分割することにしました。
 
 
麻瑚は麻瑚として、皆様のイメージになるべく沿った活動のみを
極力していくことにしました。
 
ネタや他のことに関しては分割し、別名で始めることにしました。
 
麻瑚としての日常なんて、ほとんどの方は望んでいない。
だったら初めから、エロ麻瑚と認識されていないところから、再スタート切っていこうと。
そして、それを面白がってくれる方を探していこう、とね。
 
 
もちろん、この日記は続きます。
主従関係、奴隷……ご主人様の所有物である「麻瑚」の存在も、
エロ書きの麻瑚の存在も、まだまだ続きます。
 
 
いつか、私に力がついて……また全てを「麻瑚」ひとつに統一出来る日が来るといいな。
 





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--***--


2006年04月15日(土) しばし、休憩



麻瑚です。
 
連載日記「鞭」、
昨日up分で、前半(旧・男友達)が終了しました。
 
さて、「鞭」後半(ご主人様編)を開始する前に、
少しお休みを頂かせていただきます。
数日中に再開できると思いますので、
これに懲りずに、ちょくちょく覗きに来て下さい。
 

宜しくお願い致します。
 





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--***--


2006年04月14日(金) 鞭 -8- 奴隷の愛、奴隷の自信、奴隷の……

彼がペニスを引き抜く。
そして、自分で後始末をしている。

ご主人様とならば、「後始末は私がします! させて!」
ぐらいの勢いで、手伝わずに居られないのに、手を出しちゃうのに。
私は後始末する彼を無視していました。
 
ヴァギナが空になった状態の私には、
恐ろしいほどの嫌悪感が襲ってきました。
そして、後悔。
なんでしちゃったんだろう、って。
 
 
後始末が終わった彼は、ベッド……つまり私の隣に、横たわりました。
 
「思いっきりイッちゃいました……」
「そうですか。気持ちよかったですか?」
「うん」
「それはよかった」
 
それで全てを何とか納めようと思っていたけれど、
私の心は言うことをきいてくれない、納得してくれない。
私は寝返りを打ち、横を向く。
彼に背を向け、心の中でで叫んでいたのは
「ご主人様、ご主人様、ご主人様……」ただそれだけ。
 
勝手なものだと、自分で呆れました。
自分で撒いた種なのに、
「ご飯を食べに行ってきます。それ以上のことはありません。あり得ません(笑)」
と言っていた癖に、こういう結果になって、
辛くなって心で呼ぶのはご主人様のことか、と。
私、勝手すぎるわ。
 
 
そんな私の背中に、
「この場をどうしていいのか分からない」という
彼からの雰囲気が伝わってきました。
私は自分の背中に、その問いに対する答えを出しました。
 
  
「『ごめんね』と言って、ただ後ろから抱きしめればいいの。それで全ては解決するから」
 
  
でも、彼にはそれを読み取る能力がなかったみたいです。
困った彼は、悪戯するみたいに、私の背中を指先でちょこちょこと触れてくる。
私が反応して、振り返るのを待つように。
 
……甘いんだよね。
自分がしたいだけして、私へのケアも何も出来ない人に、私はもう心を開けない。
私は、後ろを向いたまま無言でベッドから起きあがり、 一人バスルームへ向かいました。
 
 
一人でずっとバスタブに浸かっていました。
足を抱え、小声でご主人様の名を呼びながら、頭の中を整理。
かなり長い時間だったと思います。
その間に彼が「どうした?」と入ってきたら、許そうとも思ったけれど、
もちろんそれもなく。
 
そうだろうね〜、そうだよね。
だって彼は、面倒くさいことは嫌い。
女のこういう感情に触れることも、きっと嫌いだろう。
女に泣かれることも苦手だし。
だから私は、彼の前で泣いたことが一度もない。
 
 
私は一人バスルームで、自分の気持ちをグイグイと引き揚げました。
「彼が気持ちよかったなら、それでいいじゃない?」
と、自分を無理やり納得させてみる。
癒しとしての私の立場は、彼が満足すればそれで全うされる……はずでしょ?って。
 
 
お風呂から上がり、部屋に戻ると、彼はソファでTVを見ていました。
ひとまず、着替えた私はその横に座り、部屋にあったサービスのジュースを無言で飲んでいました。
 
「久々に、思いっきりイッてしまいました」
そんな私に、ベッドでの言葉がまた繰り返されました。
 
でもね、ちょっとひっかかるこの言葉。
久々に……彼女と別れ、2ヶ月ぶりの思い切りの放出ってこと?
つまりは、
彼女と別れたから、私と会ってご飯を食べ、ホテルに誘ったってこと?
私は便利に使われたってこと?

 
 
心の中で首を振る。
いいじゃない、そこまで考えて自分を陥れなくたって。
もういいじゃない。
二回も「思い切りイッた」と繰り返すということは、
彼は、かなりよかったということなんでしょうし。
 
 
私は言う。
「そうですか……良かったですか」
「はい」
「それは、よかったです(笑)」
 
 
ソファで、ぽつぽつと会話中、
どうしてもこれだけは言っておかなきゃ! と、あのことを思い出しました。
 
 
「そうそう、私にね、謝って欲しいことがある」
「?」
「ルール違反したでしょ。
 私が絶対にアナルはダメっていうのに、 触ろうとしたり
 拡張もしないで入れようとしたでしょ」
「……アナルはとっておくの?」
 
その一言に、ムッとしちゃった。
 
「とっておくとか、そういうことじゃない。
 今まで誰も辛い思いしか与えなかった場所に、
 ご主人様が初めて気持ちよさを教えてくれた場所だから。
 アナルは、ご主人様だけの場所なの」
「ふーん」
 
わからないだろうなぁ、この気持ち……彼には一生。
 
 
彼は更に言います。
「じゃあ、ご主人様とは、調教の時はラブラブなんだ」
 
 
……こいつ何言っての? まだ理解してないのね。
 
今の、ご主人様と私の繋がりは、調教だけじゃない。
普段だってきちんと繋がっている。
相手を心配する。
楽しいこと、面白いこと、美味しいこと
     ……楽しそうなことは全部「分かち合いたい」って思ってる。
辛いときは互いに呼び合う。
簡単に会えない距離だから、そういうことも大切にする。
下らないこともいう、ケンカまがいなこともする、一緒に笑う、一緒に言い合う。
 
 
ご主人様は、決して私に『愛している』とは言わない。
でもそのかわり、ことあるごとに『麻瑚は大切だから』と言って下さる。
女を大切にしない彼。
人の心を読まず、自分のことを優先にする彼。
 
 
そんな彼に、私は力強く答えました。
ピンクのオーラをまき散らしながら、自信に満ちた笑顔で。
 
 
 
「ううん、普段もラッブラブなの♪」
 
 

悔しかった。
ただのアブノーマルカップル、そう思われるが凄くイヤだった。
だから思い切り言い放たせて頂きました。
 
 
 
そして、
彼のネガティブを貰ってしまった私は、
なおかつ、
懺悔しなければいけない行為をしたと落ち込みの私は、
数日間思い切り凹むのでした。
 






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--***-- 


2006年04月13日(木) 鞭 -7- イッちゃう……って。

もうダメだと、観念しました。
 
思えば……
お互い子どもじゃないのに、
こういう展開になることだって容易に想像できたのに、
ホテルまでついてきてしまった私が、
部屋に入った私が悪い。
このまま無視していても、彼はきっと力でねじ伏せて、
生で挿入してくるに違いない。
 
それはイヤ。
かといって、ここで私が怒り、空気が悪くなるのも、あとあと嫌な思いをしそう。
 
でもね、ナマは……私が愛する人だけにして欲しい。
それさえ今はかなわないのに、
なんでこの人にそうされなきゃいけないの?
とにかく、生挿入それだけは避けたい。
 
 
 
気持ちを入れ替えました。
もういい……全部自分が悪い!!
意を決すると、私はうつぶせ寝のまま後ろを振り向き、
「つけて」
とだけ、冷たくぶっきらぼうに言い放ちました。
 
 
いそいそとコンドームを手に取り、装着する彼。
ああ珍しいなぁ、あの頃ならコンドームつけることでさえゴネたのに。
 
 
準備が終わっても、私は体勢を変えない。
協力なんて一切しない。
するならすればいいという態度は変えない。せめて、最後の抵抗。
 
 
彼は、うつぶせのままの私にあてがう。
 
「……だからそこはダメ!」
 
再度、アナルにあてがう彼をたしなめました。
このまま本当にアナルにねじ込まれてしまったら困る!!
しかたなく、少しだけ協力することにし、足の力を抜きました。
 
 
「ん……」
 
 
彼が侵入。
ああ、入っちゃう……残念なことに、
ご主人様に開発された私の身体は、
先ほどの彼のクンニで開いてしまっていたみたい。
入ってしまった。
彼が動く。
この体勢、当たる……まずかったかも。
身体は感じる、感じているんだけれど……心がまったく開かなくて。
感じている身体に対し、心は嫌悪感まで抱いている。
拒否し続ける。
 
  
これ、自分の中が対立していて、とっても気持ち悪い。
 
 
彼の「おまんこの奥まで入れたい」という事前の申し出通り、
時折奥まで激しく貫かれました。
「イヤ……イヤ……」と私が小さく呟く私に対し、
彼は「いやなの? じゃあ、やめるよ?」って。
 
おきまりのセリフだけど……真意は?
 
なんだろう?
彼は私のM性を引き出そうとしているのかな?
そういえば2ヶ月前に別れた彼女は、至ってノーマルで、
なおかつ責められることが好きだったと言ってたっけ。
 
あのねぇ〜、私はそう簡単にM性解放しないよ。
身体からなんて解放できない。心を開いてくれなきゃ。
それに私がM性を解放してしまったら、
あなたの手には負えないM女麻瑚になっちゃうよ。
そしたら、どーする?(苦笑)

 
「イヤ……イヤ……」と呟いた本心は、本当にやめて欲しかったから。
でも今ここでそれを言えば、場がしらける。
彼が逆ギレするかもしれない。
かといって「お願い、やめないで」なんてウソも言えない。
 
 
私はひたすら黙っていました。
 
 
彼は何も言わず動き始めました。
そして体位が変わる。
私が仰向けに。
彼は座ったままの状態、つまり肌を密着させない正常位の状態。
1分、動いたかな? いや30秒かも。
一旦、彼の動きが止まる。
でも、ガマンしきれなかったみたい。
 
 
「だめ、もうイっちゃう! ……イク! ……ああっ!」
 
 
声を上げて達する彼。
私は冷静に「やっぱり早い?……特に今は興奮していたから、余計かなぁ」
と考えたりもして。
ご主人様とのsexとは段違いのフィニッシュ。
……私、冷静すぎ(苦笑)
 






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--***--
 


2006年04月12日(水) 鞭 -6- 入れたい

私のアナル責めに、彼が根を上げました。
 
「もうだめ! イっちゃう!」
 
そこでムリヤリイかせてしまえばよかったんだけど、
私は行為をやめてしまいました。
その時のプランとしては、もう少ししたらまた攻めて、そこでイカせようと思ってて。
 
いままでの様々な要素で、興奮している彼。
彼は私を押し倒し、「入れさせてくれないの?」と再度尋ねる。
……ねぇ、「入れさせてくれないの?」じゃないでしょ、「入れたい」でしょ?
もっと、自分が欲しいと言うことをアピールできないのかな、この人は。
 
 
「オマンコの奥まで入れたい」
もちろん私は、無言。
絶対に入れさせない! そう心に誓った瞬間。
彼の手が私のお尻へと伸びて……。
 
「ダメ!」
「なんで?」
 
なんで???? 前回も、そして今回だって何度か言ったはず。
 
「アナルはダメって言ったでしょ」
「なんで?」
ガックリとした口調ながら、私は諭すように言いました。
「ここはご主人様だけの場所なの。誰にも触れられたくないの、ね」
 
でもムダでした。
彼に、そんな説明は。
相手を自分のモノにしたい、相手を束縛したい、相手を大切にしたい、
そういう感情がない人にそんなことを説明しても、悲しいかな、理解できないみたい。
 
ふたりの男に挿入を施された、私のアナル。
でも不快感と痛みしかなく辛かったところ。
特にこの彼は、拡張も愛撫も何もせず、いきなりペニスを挿入し、
私が「痛い、痛い」と連呼しても、行為後に「痛かった? ごめんね」すら言わなかった人。
あの日からもう絶対AFなんてしないと心に決めていたのに……それを全く変えたのは、ご主人様。
感じるようになるまでの段階を経て、ご主人様だけが育ててくれたところ。
だから、だから……私の身体のなかで、とても大切なご主人様だけの場所。
 
  
彼は興奮し、私とsexをしたがっていました。
いや、sexというより、ただ入れたがっていたんでしょう。
彼は思い出したかもしれません……彼にとって私の身体が
最高に相性が良かったと言うことを。
だから余計かも。
でも彼は、その欲求を出さない。
「なんで入れさせてくれないの? 入れさせて? 入れてもいいでしょ?」
そんな感じ。
この行為に於いての責任を自分でとりたくない、そういう態度。
 
そういえばこの人って、よく「主婦と遊んだ」とか言ってたっけ。
浮気するときも、こういう態度なの????
 
sexって、喧嘩両成敗みたいに、基本的に互いが責任をとるものだと私は思っています。
でもこの人は違った。いや、その責任もたないところが以前より増しているかも。
 
 
私は、自分の股間に手を伸ばされたくなくて、うつぶせに寝ました。
でもそれは失敗。
彼は私の上にのしかかり、ペニスをアナルにあてがいました。
 
「本当にやめて」
 
拡張も、ローションもなく入れようなんて。
私がご主人様とアナルセックスをしていると知ったからって、
経験あるアナルはそのままでも入ると思っているなんて
……なんて知識のなさ!
 
 
拒み続ける私に諦めたのか、
続いて、そのままヴァギナへ入れようと試み始めました。
 
 






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--***--


2006年04月11日(火) 鞭 -5- 「S」になる



 
彼のを握る。
ああ、こんなだったっけー。
そうだそうだ。硬くなるんだよね、芯があるような感じで。
でも膨張率は高くないんだよね、と思いながら。
 
私、すごーく冷静だ(笑)
 
「硬い?」彼がニコニコと尋ねてきました。
「うん、硬いね。他の女の子に言われない?」
ぶっきらぼうに答える私。
「言われない(笑)」
 
ふーん、女性ってそんなもんかなぁ。
みんな、その人の良い特徴をきちんと伝えて上げないのかな。
そういうのって、したほうがいいのに……と思いながら。
 
 
私、やっぱり冷静だ(笑)
 
 
 
お湯がたまり、彼がバスルームへ。
コートがそこらに投げ出してあったので、きちんとかけてあげました。
こういうふうに、お部屋を片づけちゃうのは、奴隷の習慣?(苦笑)
お湯が沸いたので、私はコーヒーを淹れて一人飲む。
 
 
そして、コーヒーを飲みながら考えました。
……なんかこのままだと、彼が可哀想かな?
 
 
そう思って、着衣でコーヒーカップを持ったまま、お風呂へ。
そのまま話す。で、部屋に戻る。
へんなところにある段差に気づかず、コーヒーをこぼす。
転けなくてよかった。彼が上がってくる前に、慌てて拭く。
こんな時でも、ドジッ子は相変わらず(苦笑)
  
 
私はそのまま、残ったコーヒー飲み、ソファでTVを見ていました。
少し時間が経った頃、彼がお風呂から上がってきました。
「じゃあ」と言い、一応私もお風呂へ。エチケットとして、ただそれだけ。
 
 
湯舟に浸かるというのは、
なんというか自分を見直す時間にもなります。
「どうしよう。
 どうしてついてきちゃったんだろう。
 ふたりの間の空気が悪くなるとか、考えないで断れば良かったのに。
 でもここで私が彼を攻めてあげて満足すれば、彼はストレス解消になるかなぁ」
 
後悔、これで彼が元気になればという自己満足的な愛情(恋愛感情ではない)、
まぜこぜになって、頭がぐちゃぐちゃ。
 
『あとはなるようになれ! 彼の出方次第だ。
 彼が私の心を開くような言葉をかけてくれたら、態度に出てくれたら、私も軟化しよう。
 彼とのsexを楽しむ方向にもっていってもいいじゃない。
 そうなったら、要は、良い思い出になればいいのよ』
そう決断すると、湯舟をあがり
バスタオルで身体を拭き、服をきちんと着込んでお部屋に戻りました。
 
 
「着ちゃったの?」
「うん。服、着ない方がよかった?」
「うん」
「あっそう」
 
たしかにお風呂上がりに完璧に着込んでいるのはおかしい、
着ない方がいいともいわれたので、
コレが限界です、って態度で下着姿になりました。
それにね、ご主人様に愛されている身体だもん、自慢したって
いいんじゃないかな?とも思ったりして。
  
今までは私がどんな下着をつけていようと全く気にしなかった彼なのに、
さすがに赤はインパクトあったのか、
「赤い下着かぁ!」と驚いていました。
 
確かに当時の私は、赤は着なかったかもしれません。
でも黒を着てたってキミは気づかなかったじゃない。
着ますけどね、今の私は。
赤だって何色だって、エロい形や、コミカルなスケベなのだって。
ビスチェやガーターベルトだって、もう慣れたものよ
……キミは知らないでしょうけれど(笑)
  
彼に対し、
「ええ、お正月だから、赤」と、笑いながらさらりと答える私。
 
 
 
彼の隣に座り少し話をしていると、彼の手が私に伸びてきました。
硬い唇が触れる。私の唇の間に、舌が差し込まれる。
……相変わらず下手なキスだなぁ〜。キス嫌いだから仕方ないけど……
そう思いながら、私は彼の次の出方を待ちました。
 
……
……
……
あのー、舌が中途半端に
私の唇の間に挟まったままなんですけど(苦笑)
なんでもっと差し込むとか、舌で口中を愛撫するとか、考えないの?
今までみたいに私が反応して、彼の舌を貪るとでも思ってるの?
残念ながらそれはありません……
 
  
そんな膠着状態が続き、キス終了。
この日のキスはこれ一度きり。なんなのでしょう。
 
ご主人様は言っていました。キスは最高の愛撫だって。
私もそう思います。キス好きだから、特に。
 
 
そして、彼の手が胸に伸びてきました。
「胸?若返った?」
そりゃどういう意味ですか?
「ううん、年取った。確実にこの半年ぐらいで垂れたもん」
「見せて」
「いや」
続いて彼の手がパンティーに伸びてくる。
「ダメ」
「どうして?」
「ダメなものはダメ……あ、それに今、無精ひげ状態だから(笑)」
「剃ったのか?」
「うん、逢瀬の時は剃毛が義務づけられてるから」
「どれ」
「だめだってば……」
彼の手が、いわゆる土手の部分まで差し込まれました。
「ほんとうだ(笑) オレのと同じだなぁ」
彼はもう片方の手で自分のヒゲを撫で、ニッコリ。
そういうところは、可愛いけどね。
 
でも普通……どうなんだろう?
昔の女が、今の男との関係で、常に剃毛しているって知って、
ソレを目の当たりにして、結構平気なものなのかなぁ?
 
 
それ以上進めようとする手を、私は自分の手で押さえつけ
ニッコリ笑って「ダメ」っていいました。
なんかこれ、風俗みたいよね?そう思う私。
お客との駆け引き、攻防戦。そんな感じ。なんか可笑しい。
 
 
 
彼の希望で、フェラチオへ。
ベッドに横たわる彼。
その股間にうずくまり、彼を攻めました。
「あー。どうしても癖で手を使わずにやっちゃうなぁ〜」とか言いながら。
(ご主人様へのご奉仕の際は、
 ご主人様の個人的希望により、
 支える以外は手を使ってはいけない。口のみでのご奉仕です)
 
フェラだけで満足してもらいたい。
そういう小さな希望をもって、ガンガンに攻めました。
自分のテクをありったけ思い出して、冷静にチンチンを舐めました。
でも彼は弱いので、攻めすぎるとすぐにイッてしまうのです。
「気持ちいい……ああ!」と声を上げ続ける彼。
そして「オマンコに入れたい」と言い出したところで、
限界かな?と思い「ダーメ」と言って口を離す。
 
やった、勝った。私のテクの勝ち!
久々にこういうフェラチオもいいかもね。
面白くなってきちゃいました(笑) 
だって自分やってることで相手がメロメロになってるんだもんね、とことんやってあげましょうか。
満足して貰って、それで、私には何もせず返って貰いましょう!
 
彼の耳元で囁きました。彼は言葉責めが大好きなんです。
「今日はねぇ……イケそうでイケない状態を繰り返して、
 おかしくなるまで攻めてあげる」
「ええ……っ」
 
 
 
でもそれは叶わなかったのだけれど。
ナメてました。男性の性欲というのものを。
 
 
現時点では挿入が叶わないとわかったからかどうなのか
分からないけれど、彼に唐突に言われました。
 
 
「おまんこ、舐めたい」
「え? だって臭いとか嫌いでしょ?」
私のが臭いってわけじゃなくて(笑)
彼は「オレは鼻が敏感だから、クンニの後も自分の顔が
オマンコ臭くて仕方がない」みたいな話を、以前してたんです。
 
「ううん……舐めたい」
「イヤ」
こんなやりとりが続くけれど、一向に事態は進展しない。
 
 
 
「ねぇ……クンニすれば、なんとかなると思ってる?」
思い切って私は尋ねました。
彼は「ううん」と。

ううん……その続きはない。
それ本当に?だから?……ああもう、煮え切らない男だ。
 
 
そして彼がまた繰り返し始めました。
「オマンコが見たい。舐めたい」
そればっかり。根負け、求められるモノに弱い私。
「じゃあいいよ」と許してしまいました。
まあそれくらいはいいかな、って思ったんだけど……それも甘かったのでした。
 
彼のクンニは、私の時のそれと違っていいました。
とても丁寧に、ねっとりとした愛撫になっていました。
そして、悲しいことに私の身体も前とは違う。
ご主人様に育てられ、感度は以前の数倍に上がってるんだもの。

キモチイイ。
sexというより、気持ちとしてはおもちゃを使ったオナニーに近いかも。
そう割り切ってここまでならいいかな……と、純粋に行為を楽しむことにしました。
 
 
 
彼は身体を引きずり上げると
ティッシュで口許を拭きながら、ニコニコと私に言いました。
「前より感じるようになったよね」
「……」
でも、それだけ。
彼の言葉に何も言わない私も悪いかも知れないけれど、
前より感じるようになったからどうだ、という所まで話が進まない。
 
つくづく、受け身な男だなぁ……と思ってしまいました。
私が「そんなことないよぉ」とか「いやぁん」って言うと思ってたのかな。
エロスイッチ入ってないから、恥じらいも生まれないので、
そんなこと言えません。演技もしたくないし。
 
 
攻守交代。彼の要望に従って、また私が彼を攻めました。
 
一番奥までくわえる。
いわゆる、ディープスロートってやつ?
でも、それをしても呼吸が出来るの。ああ、楽ちん。
膨張率が高いご主人様のだと、
根元までかっきりくわえてしまうと、上向きになった先端で
鼻の裏がわあたりを塞がれ、呼吸が苦しくなってしまうんです。
その上、ご主人様から頭を押さえつけられたら、もう完全に窒息状態。
……それでもついつい、自らお口の奥まで入れてしまうのだけど。
 
 
そんな楽ちんディープスロートの後は、もっと奥地へ進みこんでみることにしました。
タマで止まらず、会陰を辿り、アナルまで舌を進めてみると、
彼の声がひときわ大きくなって、女の子のような喘ぎ声を上げてる。
それもそのはず、これは彼の大好きな愛撫のひとつ。彼はM寄りだから。
  
でも、この声……彼の喘ぎ声にあわせ、私のS度合いがさらに高くなってししまう。
彼に命じ、四つんばいにさせました。
でもそれだけじゃ、麻瑚女王様の気持ちは納得しません。
更に腰を高く上げさせました。
アナル丸見えです。
舌をねじ込み、唾液を塗りつけ、次に指で責め立ててみました。
 
「ほら、もう小指の第一関節まで入っちゃったよ」
「ええっ」
「んー、これなら他の指でもイケるねぇ。ほら今度は、人差し指」
「ああ!」
「こうやってマッサージされるのと」
「あ……」
「指で入口をかき回されるのと、どっちがいい?」
「ああああ!」
「やっぱりかき回すほうなんだ(笑) じゃあ、どの辺が気持ちいい? ここ?」
「ああああああ!」
「同じだ。やっぱりここがいいのねぇ〜」
「どうしてそんなこと、わかるの?」
「……私がアナル調教されてるからよ」
私は笑いながら、そう答えました。
 






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2006年04月10日(月) 鞭 -4- 情と優柔不断



お店を出て、ふたりで歩きました。
  
じゃあこの後は……まだ時間も早いし、お茶ぐらいは……かな?と私が思っていたとき。
 
足早にどこかに向かって歩く彼(私はそれについていっていただけ)
の口から「どうする? 休んでいく?」と言葉が発せられました。
 
そ、そうきちゃったのね。これって、やっぱりホテル街へ向かってるのね。
そう思いながらも、「は? お茶?」と、とぼけて答える私。
「うん、まあ、お茶もある(笑)」
「おちゃ『も』? ……んー」
 
困ってしまいました。
もちろんそう言われたら断る気マンマンで今日に至った訳なのですが、
実際にその局面に遭遇したら、
お店を出る少し前からのネガティブな彼への情が邪魔をし
断りきれない自分が居ました。
 
私と寝ることで彼は少しでもポジティブになれるのかな?……そんなことを考え始めている私。
でもね、実際のところ、
私は今、ご主人様以外の人とsexはしたくない。
だけど、断ることはもしかしたら今のこの空気を乱すことになるのかな? 彼はもっと落ち込んで帰るのかな? 
そう思うと、ハッキリキッパリと断れない私。
 
私は「んー、んー」としか答えないでいたのだけれど、
彼の足は確実にホテル街に向かっていました。
 
仕方ない。妥協案。
 
「あのね……されるのはダメ。攻めるだけだったら、なんとか『アリ』かなぁ」
「入れられないってこと?」
「んー」
 
そんなやりとりのまま、ホテル街に着いていました。
彼との常宿は、安くて小さくて古いホテル。
でも今回は、そこよりももっと良いホテル。「ここで」と入っていく彼。
 
なんか……もう今の段階で断ったら、空気が悪くなるような気がしたし、
こんないい年したオトナだし、
ラブホの前で「イヤだ」とは言い出せませんでした。
 
でもね。
 
だったら気持ちよく私が「じゃ、はいっちゃいますか!?(笑)」
ぐらい言えるように、明るくそしてちょっと強気に誘ってくれればいいのに、
いや、いっそ「今夜は麻瑚が欲しいから、連れていくぞ」
ぐらいの勢いで言うぐらいでもすりゃいいのに。
 
彼はそれが出来ない人。
なんか今まで以上に、そう感じました。
そしてその態度は、帰るときまで続くのでした。
 
 
 
 
取りあえず、ラブホ街1軒目にあったホテルにはいる。
……入っちゃった。あーあ(涙)
 
パネルを見る、やっぱり、お得価格のお部屋はもう埋まってる。
でも別に気にならない。もう。
高い部屋だろうがなんだろうが、
彼の財布が痛もうが、恋愛感情ないし、もう気にならない。
 
もうどうでもよかった。
あとは自分の身をどこまで守れるかだけ……。
 
 
 
部屋に入っても、よそよそしい態度を崩さない私。
予定通りお茶(コーヒー)を飲むべく、さっさとポットに水を入れ、湧かす。
彼はお風呂にお湯を入れていました。
その後はTVをつけ、ソファに座って、ぎくしゃくとした会話。
 
お湯がたまると、彼は「お風呂はいる?」と。
 
「どうぞ」
「一緒に入らないの?」
「うん、お先にどうぞ♪」
ニッコリと営業スマイルで微笑む私。
 
あのさぁ、「一緒に入らないの?」じゃないでしょう、ここは「一緒に入ろう」でしょう!?
今までは確かに一緒に入り、身体の洗いっこなんかもしましたが、
今や恋人同士でもなんでもないのよ。易々とは、ついていきません。
 
 
彼が服を脱ぐ。
関係ないそぶりで私はTVを見ていました。
 
「久しぶりでしょ?」
古畑を見ている私の前に、全裸の彼が立つ。
TV画面のかわりに、少しだけ大きくなった彼の股間が、私の前に現れました。
「うん、そうだね(笑)」
 
でも会話は続かない。
はぁ……
 
 
座ったまま彼を見上げ、「なんかして欲しいの?」と尋ねてみると。
「うん、触って」
というお返事。
はいはい、という感じで、私は彼のものを触りました。
 






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2006年04月09日(日) 鞭 -3- そして今年1月5日、飲食



 
当日。強風。とても寒い。
 
だんだん面倒くさくなるけれど「奢ってくれるし〜」という気持ちで、頑張って外出。
 
さて、着替え。
……赤いブラとショーツのセットを着用。
そこそこカワイイデザインではあったのですが、
ご主人様に「麻瑚の小さな胸に、そのブラは似合わない(笑)」と言われたもので、
逢瀬用から普段に……普段といっても気合いを入れたいときに着る下着としてランクダウン?(笑)されたものでした。
 
新年だし、今日は気合い入れないと行けなさそうだから、
本当にそういう理由で着用したんだけど、ね。
北風ピープーのお外へ、いやいやながらgo。
 
 
待ち合わせに遅れそうだったので、彼にメール。
「ゆっくり来て下さい!」
というお返事でした。
私はそれまでのやりとりで、彼はもう待ち合わせ駅についていると解釈していたので、
焦って走って待ち合わせ場所まで行ったのに、……待ち合わせより5分遅刻してついたのに、彼は居なかった。
探す。でも居ない。
メールをする。
 
「今つきました!」と返事が。ちょっと呆れた(苦笑)
打ち合わせで遅れたんだって。どうしてさぁ……私がメールしたときに、「打ち合わせが長引き、僕もちょっと遅れそうです」って
一言言わないのかな? このあたりで、ちょっとムカッ。
 
 
お店を決めて入り、オーダーして食べ始まって10分後くらいかなぁ。
「遅い昼を食べたからお腹空いてないから、食べて」
と言われました。
さ、最初に言えよ! 注文決める時に言えよ!
ここで二度目のムカッ。
 
ああ……注文量を抑え気味にしておいてよかった。
私はビールを諦め、食に走りました。
料理の2/3は私が食べた。美味しかったからよかったけど〜、お腹ポンポンでしゅ(笑)
 
食事中の会話。
最初は彼の近況や、ビジネスの話でした。
最近聞かない類の話だったので、とても面白かったんです。
でもね……
ビジネス以外の近況になると、どんどん話がネガティブな方向に向かっていくだけ。
私は「それじゃだめだよ! もっとさぁ、小さな幸せをぎゅっと抱きしめるように生きて行かなきゃ!」
とか、気がつけば年上男に向かって説教してました(苦笑)
 
 
転職先では、ゆくゆくは系列会社の社長を任される、なんて話にもなってるそうで……
(いやもちろん会社の業績が良ければの話だけど)
という未来に光が差し込むような話で始まった彼なのに、
店を出るときには、ズーンとネガティブな彼になっていました。
 
そういう話が出来るのは私だけなのか、
それとも、女性にはそういう話の流れで(今は)同情ひいているのか……わからないけれど。
 
 
飲食の中盤ぐらいで、互いの異性関係の話になりました。
 
 
彼に「まだ……ご主人様だっけ?とは続いているの?」と言われました。
「続いてますよ〜。年下のご主人様と、ずっと。
 ○○さんと最後に別れた日から1週間後から、ずっとね」
「一週間後! そうだったか」
と苦笑いする彼。その話、前にしたけど覚えてないのね、やっぱり。
 
「いくつちがうの?」
「……○歳」
「ええ! オレも若い頃は年上が良くて、年上ばっかりとつきあってきたけど
 今はもう年上はイヤだな。○歳上なんて絶対イヤだ」
驚きながらも、力一杯否定する彼。それに年齢差の話も前にしたと思うけどね。
「……わかってます。私だって考えるもん。
 早く別れなきゃって分かってる。分かってるけど……」
「別れるのか?」
「だって、私ごときじゃ、ダメだもの。
 ご主人様はもっと上にいく人だもん。
 私からちゃんと告げて、ご主人様を解放しなきゃいけないって……分かってる」
「そうかー」
  
そうかー……って、キミわかってる?
ご主人様はキミとは別格っていってるのよ? 差別しているのよ。
ご主人様は私にとっても凄く大切で、大切だからこそって言ってるのよ。
 
 
彼の話になりました。
前回会ったときには一言もそんな話がでなかったところをみると、
それ以降に出来た彼女らしいけれど……
スポーツクラブのお姉ちゃんと付き合っていたらしいです。
でも、別れたって。
 
「もともと、オレはずっと関西にいるつもりはない。
 付き合うのはオレが関西にいる間だけだ、って言っていたから、2ヶ月前に別れたけどね」
 
はい?????
そ……それだけの理由で?
 
「だって、関西と中部でしょ? 電車で移動してどれくらい?」
「うーん、1時間くらいかな。1時間はきついよ」
「1時間がなによ……私はご主人様に会うのに、快速で1時間半かけていきますよ。
 家から待ち合わせの駅までは2時間かかるのよ。
 1時間くらいがなによ!」
「そんなにかかるのか」
 
彼女の話を聞いても、そんなに話は出てこず。
別れることに関しても、彼女はどうだったの?と尋ねても、
「こっちにいる間だけのつきあいだといっておいたから」で終わり。
 
唯一聞けたお話は、
エッチな身体をしていたけど、至って普通で、最近はアブノーマルなことはしていない、とか。
 
……アブノーマル。一体どこからが、アブノーマルなんだろう?
彼と私がしていたことは、アブノーマルなんだろうか?
まぁ、彼がMで私がSとして、言葉責めや軽いアナル責めしてたことは、
彼にとってはアブノーマルかもしれないけれど。
 
 
彼女の気持ちはどうだったんだろう?
2年ぐらいは一緒にいたわけでしょ? 情はうつらないの?
というか、彼にはそういう気持ちがない??
 
 
そして気づく。気づいて心の中で爆笑。
前回(おととし)彼に会ったとき、
彼はしきりに、関西に遊びにおいで!と私を誘っていました。
「早くおいでよ、青春18きっぷを使えば安くこられるよ」
みたいなことも言ってたのに、
ちょっとしたら、そんな話もなくなりました。メールも一切届かなくなりました。
 
わっかりやす〜!(笑)
現地で彼女が出来たから、久々に会った私にはもう目もくれなくなったし、
実際に関西にこられても、彼女の目があるから面倒だったんだろうね(笑)
 





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2006年04月08日(土) 連続掲載の途中ですが

この「鞭」の日記は、
現時点で、某所にほぼ全文書き終え、9割方掲載完了している内容です。
こちらの日記では、携帯から読まれていらっしゃる方のことも考慮し、
一日1本のペースでupしております。
 
これからも色々と反論意見が届くことを考慮し、述べさせていただきます。
今後更新するものにつきましては、
私の書いた日記に対して頂いたご意見ご感想に合わせて
後から内容を変えたりする、ということはありません。
(私の日記や意見が万人に受け入れらるとは思っていないし、
 気に入られるように、創作・脚色したいとも思っていないけれど)
 
 
主従関係なんて、オトナのファンタジーだと、私は思っています。
理解できないひとには、たかだかこんなことで私が苦しく思っているのか
分からないことでしょう。
 

私は、惨めで哀れな女性かもしれません。
だいたい、「奴隷」なんて形でご主人様に飼われている女ですから、
惨めじゃないわけはないでしょう。
 
でも、M女って、そんな自分でありながらも、
実は、高いプライドを持っていたりします。
だって、ご主人様に可愛がられて、大切にされているのですからして(笑)
 
最近、自分のカテゴリ(というのかな?)が「奴隷」であるということにも
少々疑問を抱くようになってきました。
 
 
奴隷というより…… 
 
 
おっと、それは今回の一連の日記の最後にでてくることなので、
今は省略させていただきます。
 
 
 麻瑚 拝


2006年04月07日(金) 鞭 -2- 今年1月、ご主人様へ告白


 

そして今年の1月。
あることをきっかけとし、(もう時効かな?とも思ったし)
私はご主人様に懺悔と報告をしました。
 
2年前、もうご主人様に飼われていたにもかかわらず、
前のパートナーであった彼と寝てしまったこと。
そして、それによっていろいろなことがわかったこと。
私にはもうご主人様しかいないのだと、その時強く心に思ったこと。
彼に情はあるけれど、恋愛感情は一切ない。
行く末が気になる同級生みたいな感じの友達だ、と。
 
 
だって、実際そうだったんだもん。
 
 
懺悔をしながら、もうひとつのことを告げました。
------
12月上旬に彼から、
「転職して今度は中部地方に行く、今年の年末年始は関東に戻るので
 時間が合えば年末にでもご飯を食べましょう!」
と連絡が来ました。
ご飯くらいはいいかな?もうあえないかも知れないしって思ったけど、
その後一向に音沙汰がありません。
なので、彼ともこれで縁が切れたなぁ〜って思います(笑)
------
 
とね。
 
 
そんなことを言っていた矢先、年明け。1月2日だったかな?
いきなりメールが届いた。
1月5日にご飯食べましょう、と。
 
いきなりで、相変わらずこっちの都合はお構いなし……おいおい(苦笑)
でもこれを逃したら、なんかもう彼とは一生会えないような気がする……と、思って予定を調整し、
「疲れてるし、凄く忙しいですが、OKです」
とお返事をしました。
 
そしてそのことを、ご主人様にも事前に告げました。
もうなにも起こらない、起きても従わない、そう自信があったから。
 
 
なのに……。
 
 (続く)
 
 《 2006.04.09 13:05 記》






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2006年04月06日(木) 鞭 -1- おととしの1月




 
これは、先日書いた『ココロのsex』に繋がる日記です。
 
 
 

もう絶対大丈夫って思ってたのに。
 
……今年の1月5日だったかな? 私は、前のパートナーである男友達と寝てしまいました。
何故今更そのことを? なんでタイトルが『鞭』?
その理由は、おいおい分かってゆくと思います。
しばし、おつきあい下さい。
 

 
sexというと、なんとなく私の中では
合意の上で互いが楽しむという言葉のイメージがあります。
今回は、合意というより、しぶしぶ。
なので、「寝てしまった」というのが一番適切な言葉かな、と。
 
奴隷という立場としては、いけないことです。
特に「前の」とつく関係は、当事者にとっては今までの繋がりがあるから
べつにどうのこうのと思わないのだけれど
当事者の現パートナーから見れば、最悪な関係であって。
……というのは私にもわかります。
 
でもひとつ「寝てみて良かった」と思うとすれば、
(なにかを「よかった結果」と思わなきゃやってられないというのもあるけれど)
それは、彼の真意というか
彼の女扱いがより良く分かったことかな?
 
 
 


----
 
さて、話はさらにさかのぼります。
 
 
3年前の春、彼(男友達)が関西に行くことを機に、関係が終わりました。
 
付き合ってたわけじゃない……たぶん。
ただお互いに好きだったということは確かなこと。
でも、彼の状況が変わった。
彼に香港行きの話がでていた1年間は、関係も状態もよかったけれど
それが結局は良い話ではないとわかった一年後、彼は転職。
東京から関西に勤務地をが変わる。
 
それに対して不安もいっぱいだったと思う。
それはわかるのだけれど……それで全てのことがいっぱいいっぱいになってしまっていたようでした。
私はその時、病気の治療中。
生死に別状ない病気だったけど、手術をすることになり……
子宮を全て取り去らないとダメだと言われました。
 
結婚もしてないし、もう子どもを産む可能性だって低い。だけどやっぱり、女性にとって乳房と子宮は特別な意味合いを持つもの。残せるなら、残したい。
でもドクターに、そのことを凄く怒られた。
「子どもを産むかどうかわからない人に、そんな手術はできない!
 大量に出血する、出血したら輸血をして肝炎で死ぬかもしれない!」
それがいわゆる「ドクターハラスメント」のひとつだってことに
気づいたのは、サードオピニオンを求めた時でした。
ちなみにそこの病院、結構有名らしく、マスコミにも出たりしているようです。
わらっちゃうよね〜(笑)
 
 
ということで、私はかなり落ち込んでいました。
彼と関係が繋がっていたとしても、彼はそういうことに凄く弱い人。
お腹なんて切った私とは、ましてや子宮が無くなったりしたら
絶対に怖がって私の身体なんかさわらないだろうな、ということも分かっていたし。
 
それ故に、今までのようにへらへらと彼を(精神的に)バックアップできませんでした。
 
 
関西行き直前。
最後に会った時。
彼は多分、私に今までと同じ精神的なフォロー(ニッコリ笑って、「大丈夫よ!」と言う)を求めていたのだと思います。
でもそこに来た私は、落ち込み、救いを求めていた私でした。
 
互いにボロボロならば、ボロボロなりに抱きしめ合ったり
手を握ったりして
互いが相手の温もりを感じ「ああ、一人じゃないんだな……」って
思えば済むこと。それで癒やされることも多々あります。
 
……でも彼は、それが出来ない人でした。
彼は、与えるよりも、与えられたい人。
 
 
 
それは承知していたはずだったのに。
 
 
  
そしてその1週間後、ご主人様と初めてお逢いしました。
仕組んだことではなく、たまたまそういう巡り合わせの
日程になっただけでした。
でも、あらかじめこのことが決まっていたのではないかな?と思うくらい、自然でした。
 
この時「物事って、偶然じゃなくて、必然なんだな……」って思っちゃいました。
 
 
 
  
----


二年前、つまり別離から1年後、
それまでメールすらあまり送ってこなかった彼から、
いきなり電話が入りました。
 
「東京に行くのでご飯でもどう?」というお誘い。
「月曜ならいいけど……え?帰る日?急ぐの?
 夜でいいの? じゃあ、最終の新幹線で帰りなよ〜(笑)」
そんなことまで言えるようになっていた私。
それまでだったら、絶対に彼の都合に合わせてたのに。
 
何がそこまで私を変えたか、私に余裕をもたせたかといえば、
今のパートナーであるご主人様の存在です。
私にはご主人様という大きなバックボーンがついてしまった。だから、彼に無理したりあわせてあげたり、なんていうことが
なくなり、自分の主張も出来るようになっていました。
 
 
当日、ご飯だけのつもりでした。
「新幹線の時間まで少し時間があるから、
 ちょっとだけ休んでいかない?」
というぞんざいな言葉で誘われました。
 
『……不器用な人だなぁ』と、心の中で思う。
私と寝たいっていう欲望があるのに、きちんとそれを表現して誘えないんだもん。
長年のつきあいなので、その辺はわかっちゃってるんだけど。
 
 
悩んだ末、彼と少しだけ休憩しました。
本当にちょっとだけ。
ホテルにいたのは1時間弱。
なのに、行為後にいっぱい話をしました(笑)←彼は早いので
 
この時の会話は、とても実りあるものでした。
実りあるというか……あのころの、互いの気持ちが今理解しあえた、というかな。
 
でもその時、彼と寝てわかってしまった「現在のこと」がありました。
 
恐ろしいぐらいに、彼と肌が合いませんでした。
とにかくこの肌の違和感は、驚くほどでした。
そしていやなこともひとつ。
彼は今までのように、コンドームを装着せず私の中に入り
お腹の上で射精をしました。
 
 
それから数日後、ご主人様との逢瀬がありました。
私の肌や身体は、前のパートナーと寝たことがもとなのか、
ご主人様を渇望していました。
そして、後日襲ってきた嫌悪感……生挿入された、というコトに対しての嫌悪感。
 
ご主人様は絶対コンドームをつけるのに。
ご主人様でさえ、生では入れて下さらないのに。
なんでこの人が、今、私の中に生ではいってきたのだろう?
なんで私はそれを断りたい気持ちでいっぱいだったのに、
言葉に出せず、受け入れてしまったのだろう?

ご主人様に……入れて欲しい。そのままで入れて欲しい。
そして私は、逢瀬でご主人様にワガママを言いました。



この日、私は初めて、sexで理性を失いました。

ご主人様にに抱かれて身体が大喜びしてしまい、気持ちよくてやめられない。
でも心は、sexで自分がそんな状態になったのは初めてだったので、どうしていいかわからない。
……私はパニックを起こしていました。
その結果、「ごめんなさい、ごめんなさい」と
泣いてお詫びの言葉を言い続けながらも、
身体はご主人様を求めまくるという状況になっていました。

泣きながら腰を振り続ける私を、
ご主人様はどう感じ、捉えていたことでしょう。
 
 
後日、
私が謝りながらも身体が求め続けていた、というあの状態が
かなりツボだったとご主人様に言われました
 
そう、
今のパートナーであるご主人様は、
前のパートナーであった彼(男友達)とは違い、
私が恥じらいながらも本音をさらけ出したり、
欲望のままに行動することを、凄く喜んで受け入れてくれるようです。
sexに限らず、何でもきちんと言葉にして言うようにと言う。
でも私はあまりそういうことに慣れていないので、
どうしても相手の反応を見て、無理そうなことは引き下がって
心にしまいこんでしまうのだけれど。
 
 (続く)
 
 《 2006.04.09 13:00 記》





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谷藤 麻瑚 MAILスウィート・ハノンHP(改装・再開予定)

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