としょかん日記
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巡り合わせを感じた。冬休み特別企画として、「図書館の使い方教室」を開講しようと思っていたところ、先日講師の知名度のみで参加した研修で素晴らしい話を聞いた。
今までは図書館は本を渡すのが仕事です。調べたいものがあったら来てね。こんな感じのスタンスでおりました。違うんだよ、これじゃ。何を調べたいかわからないときも来てね。どうすればテーマを絞れるか、どの本を使えばいいか、それも教えます。これだ。
いままでは百科事典の引き方なんて先生の仕事です。それは図書館の仕事ではないよ。そう思っていたけど、それって放棄していたんですね。必ずしも図書館がやらなくてもいいけど、やっていけないことはない。いや、天啓を受けた感じまでします。しびれました。
よっしゃ、12月は忙しいぞ、こりゃ。
あ〜?先週何してたかよく覚えてない。先週って祝日があったっけ?仕事は何をしてたんだ?ちょっと考えてみる・・・。
思い出しました。先日、入札に行ったんだ。うちは独自に契約を結ばなくてはならないので、入札やら見積もり合わせなどやらなくてはなりません。雪も降るし入札が一つありました。これがまた慣れていないからもあるけどイヤです。なぜなら数字に弱いから。今回見事軽い失敗をしてくれました。
入札金額を書き込んでいたら、桁が一つ足りねーの。その契約金じゃ安すぎるよ!館長の機転で大事には至らなかったけど、あほすぎる・・・。だいたい桁間違うって数字に弱い以前の問題ではないか?
わたしは古典名作が苦手である。なぜかというと読みにくいし、当時の文化などを理解しないと文学自体も理解できないからである。その時代その時代が名作たらしめていると考えている。同様に外国文学も苦手。 とまあこんだけ言い訳をすれば許してもらえるだろうか。先日出張読み聞かせへ行ったのだが、今回はリクエストが出た。授業で「注文の多い料理店」をやっているので、宮沢賢治の作品で読み聞かせをしてほしいとのこと。恥ずかしながら宮沢賢治なんて教科書作品以外は「銀河鉄道の夜」しか読んだことがない。まあいい機会だからと、宮沢賢治は絵本も多いので読んでみる。 ・・・・・・・・・さっぱりワカンネ。これっておもしろい?名作なの?子どもたちにこれを読んで理解してもらえるの?自分の能力を棚に上げて暴言を吐いてみる。だいたいどれもこれも長いんだよ、賢治。今回は中休みを使っての読み聞かせなので20分しかない。なに読んでもオーバーしそう。絵の親しみやすさと登場人物で「猫の事務所」を読もうと思ったが長すぎ。結局絵本らしいという内容で「竜のはなし」を選択。もとは「手紙一」というらしい。あとは有名な「雨ニモ負ケズ」を読んでお茶を濁す(笑)。物語はよくわからなかったけど、今考えると「雨ニモ負ケズ」って名作な気がする。やっぱり賢治すげーや。
冬休みの特別企画として子ども一日司書体験をすることにした。いろんな図書館でやっていることのようで正直目新しい企画ではない。それでも市内の図書館ではいままでやったことの無いことだし。なにより地域の子どもは喜ぶでしょ。学校への出張読み聞かせが浸透してきたのでかなり学校と図書館の距離が縮まってきているはずだしね。
まずは案を考えて、上に報告。初めてのことだしどれだけの人数が来るかわからないから今回はお試しぐらいな感じで考えていたのだが、思わぬところで壁にぶつかった。個人情報の保護である。もちろん考えていないわけではない。子どもには体験前にしっかりとその話はするつもりである。それでも上は気に食わないらしい。曰く、「子どもだから保護といっても漏らす可能性がある」「漏れてからでは遅い」ですって。
いや至極真っ当な意見なんです、これは。図書館は利用者の貸出情報をそう簡単に人に教えることはありません。それが警察であっても正当な捜査令状がないと教えられないことになっています。さらにこんなご時世だから、敏感になりますわな。その気持ちはよくわかる。そして上にいる以上そう言うしかないだろうね。
ただ、下からの意見を言うと、なんでもがんじがらめで融通が利かないようではあらゆる可能性をつぶしている気がします。うちの館長は、上のあまりの固さに憤懣やるかたなしの様子。
どっちの言いたいこともわかるしどっちも正しいだけに難しい問題です。世知辛い世の中になったもんだ。
寒い。図書館寒すぎる。カウンターについていたら寒くてうまくキーボード叩けないんだよ。寒いっつうより冷たいんじゃ!とはいえ削れるところは削れを合言葉に特に今年は暖房費はかさみそうなので節約です。 上のお偉いさんは「図書館は暖かいなんて思わせるな」なんて発言があったそうで、正直言って同意しかねます。なんでも数字としてしか見られないんじゃないの?仕事はできてもねぇ。どうだかねぇ。
近くでもない学校から電話が入る。子どもが「生きる力を伝えたい」という本で感想文を書いてきた。元本を読みたいのだが、同じタイトルの本があるけどちょっと内容が違うようだ。本を見たいのだがあるだろうか?というお話。
何を思ったのかそのタイトルを聞いた時、「あー校長先生が死ぬ直前まで授業するとかいう本ですね」とひらめいた。結果的には全くひらめいてはいなかったのだが。なぜか最近予約が入るその本だと思った。内容も読んだこともなく帯に書いてあることをうろ覚えである。
そのタイトルは「いのちのリレー」というタイトルなのだが、なぜかこの本だと思った。結局食い違ったまま電話も終了。図書館をアピールするいい機会だったのに。チャンスを物にできず。猛省の日々。
他図書館のご好意により、「るろうに剣心」全巻を借りた。そして翌日休みだからという理由だけで、一気読みした。ま、睡魔に勝てず3巻ほど残して今日読みきったんだけどね。確か高校生の時も友達から借りて、読むのをやめられなくて夜中2時まで読んだ覚えがある。成長しない男だなー・・・。というわけで再読なのだが、あまり内容覚えてなかったですね。弥彦や薫に負けるようじゃ十本刀もたいしたことないなー、とか異形の集団隠密衆は記憶に残っていたけど。安慈がどうやって佐之助に負けたか全然覚えていなかった。だからかなかなかおもしろかったです、剣心。今度は「封神演義」が読みたいっす。
飲み会の次の日なのに朝もはよから起こされた信々です。嫁さんはもう少し寝てていいよと女神の微笑をくれ、お言葉に甘えて二度寝させてもらった。しかし、その30分後「ゆずが手に負えないから」という理由で寝室に親子共々入ってきて騒ぐのはどうだろう。かなりの鬼嫁度獲得。てなわけで清々しい朝の目覚めです。
どうにか忙しい時期を越す。山場は今週の水曜日だった。まずは前にも書いたブックトーク初挑戦。ブックトークてのは大勢の子どもの前であるテーマに沿った本を何冊も紹介していくというもの。図書館員ならではの仕事じゃない?で、人材が足りないのでわたしがやってきた次第であります。
今回は6年生相手に、これから「きつねのまど」を学習するので単元の導入として安房直子の作品を紹介して欲しいとのこと。読みましたよ安房直子。生涯でこんなに児童書を読んだことはありません。異動の恐れがありますがまだ来年図書館員やってるなら今度は児童担当をやってみたいです。「鳥」と「ふしぎな文房具屋」がお気に入り。てなわけでこの二つは紹介決定。
安房直子だけでなく、いろいろなジャンルの作品を紹介して欲しいとのことなので、額面どおりいろいろなジャンルを紹介する。物語、詩、絵本・・・。本当は伝記や落語、エッセイなんかも紹介したかったのですが時間の関係上カット。どう早く読んだって40分切らないんだもん。深夜2時まで練習。家族を寝かせて茶の間で一人寂しく「花のき村と盗人たち」を読むとちょっと悲しくなってくる。
さて、ブックートーク当日。相変わらず直前は緊張する。控え室代わりの研究室に通されるが落ち着いて座っていることもできない。そして校長先生がまたプレッシャーをかけてきてくれる。
二クラス合同で60人ぐらいを前にブックートークを行う。教室に通されると「あ、あの人知ってる」と「見たことある」とかの呟きが聞こえる。ちょっと恥ずかしい。この辺の店で買物できねーな、こりゃ。ま、そんだけ子どもたちは図書館に来てくれるという事は嬉しいのですが。てなわけで早速スタート。練習の甲斐があってか頭が真っ白になることもなく、淡々と進めていく。子どもを指名したり笑いを起こしたりしたかったけどそこまでのうではなかったとです・・・。子どもたちがどう思ってくれたかはわからないけど、2時間目終わった後にちょっとのぞいた図書室にいた子が「ありがとうございました!」と言ってくれただけでわたしは満足です。
というわけで終わってしまえばなかなかわたしにとってはよい経験になった。しっかし学校の雰囲気はいいよねー。とりあえずこれからも精進します。
仕事帰り、中学生たちが騒いでいる。たわいもない話をしているのが聞こえる。どういう話の流れかは知らんが「マザコン」と言われた男子が「マザコンってマザー・コンピュータの略でしょ?」と言った。エヴァ?
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