ことばのかけら
桜子



 Rica

お人形のように 瞳をぱちぱちさせる
あなたがずっと羨ましかったよ
こんな風に可愛くなれやしないから・・・って
あなたの隣にいた私の猫背は
もっと丸くなっていなかった?

苦い汁を二人して
喉の奥まで突っ込み呑み込まされた日々
私たちが手をつないで
「乗り越えよう」と誓ったのは あの時から

いつからだろうね
全くタイプが違うだろう私達
時々 選ぶ道が似通う時があるよね
「一緒にそれぞれ頑張ろう!」って言いながら
お互いの間に独特のスパークを感じてる
おもしろいね
けれど 歩む道がリンクした時
手を引っ張って 助け そして助けられた
不思議だね

きっとあなたと私
永遠に
追い越し 追い越され
そうして互いの存在があるのかも知れない

ずっとずっと
競争してこっか
「らしく」輝けるように
二人が もっと素敵な二人になれるように・・・!

よーい スタート!

2002年12月27日(金)



 ストーブ

集まろう
寄り添おう
話そう

この温もりを
穏やかで何にも変えられない瞬間を
分かち合う みんなで

大笑い
ばか笑い
口笛も吹いて
手も叩いて
リズムもとって

眠くなったら寝てもいいし
遠くを見つめる間があってもいいよ
思い思いに過ごそう

ストーブは
赤々と燃えている

2002年12月25日(水)



 本質

物事の本質は

目に見えないところに隠れてる


文字のない行間に

音のないところに

誰も居ない ひっそりとした一人の時間に


本当はずっと前からそこにあったのだけど

気付いてその存在を知っただけ

2002年12月23日(月)
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