ことばのかけら
桜子



 可愛いひと

猫みたいな瞳
茶色で短い髪の毛
たまごみたいな輪郭のツルツルな肌

とても可愛いひとを見掛けた

どうしようもないのに
悔しかった
気持ちからして 可愛げない自分に気付いて
ますます 嫌気さした

前髪だけでも切ってみようか
・・・そんな小さな変化すら 遂げられない

2002年06月29日(土)



 

「キミなら出来る」と
信じてくれたことが
何より嬉しかったんだ

2002年06月19日(水)



 変わらずそこにあるもの

雲は その形をとどめない
川は いつも同じ水を湛えない
時は いつしか色を変え
人は 気持ちは 悲しい位変わっていってしまう

木は 朽ち果てるまでその場を離れることはない
窓から眺める姫林檎が 今年も実をつけたことに微笑むのは その為
家は どっしりと構えて人を守り佇む
住み慣れた狭い家を目をつぶってでも歩いていけそうな幸福感

ずっと変わらずそこにあるもの
動かずそこにあり続けるもの
気付かぬうちに それは人に安心感を与えていると
今ようやく気が付いた

いつかは消えていくものばかりが溢れてる
変わらない事の偉大さを思う

2002年06月18日(火)



 雨が季節をつれてくる

一雨ごとに

春が近づき
夏支度を始め
嵐になって秋を迎え
冷たい雫とともに冬が始まる

ふと
そんなことに気付いた

繰り返してく季節
私は変わっていけないでいる
何も出来ず・・・いいえ何もせず
今日も曇り空を怨めしそうに見つめてる

雨が季節をつれてくる

どうしようもなくツラくなったら
わぁわぁ泣いたり
怒ったり
気がふれたように笑ったり

そんな風に暮らしたい


2002年06月12日(水)



 唐突な出来事

あまりに突然すぎて
やっぱり大声出して驚きました
そういえば元気なかったかも知れないね
今更そんなコトいっても仕方ないけど

でもね
アタシは慰めないよ
「貴方なら大丈夫」と言えるほど甘い時代じゃないし
それは結局 貴方を追い詰める
無責任な言葉でしかなくなるから

そうは言っても
やっぱり世知辛いね

自分の足で歩いていく
その厳しさを思い知らされるけど
だけど どんなに辛くなっても
その優しさだけは捨てないでね

―――タマには 無駄話でもしにおいで




2002年06月04日(火)



 遠くを

そう
あれは昨日の夕方のことでした
風にただ吹かれようと
陽にあたって全てを忘れようとしたのは

遠くの景色を眺めたら 心がスッとして
どこかへ行ってみたいな  なんて思ったクセに―――

流した気持ちは どこへ向かっていくのでしょう
忘れきれない気持ちもきっと いつかは流され
だけどその経験は 皮肉にも生きる糧となる
結局 何かを本当に忘れることなんて出来ているのでしょうか

なぜか そんなことを考えもしました

あれは昨日の夕方のことでした
空をただただ見つめようと 
ぐいと背をそらしてみたのは

一面 一面 空でした
どこまでもどこまでも 空ばかりでした

遠くを見つめる
思いをはせる
何故こんな気持ちになるのでしょう

それは 昨日の夕方のことでした

2002年06月03日(月)
初日 最新 目次 HOME


My追加