東行庵の軒下で

1996年03月21日(木) アルバム「LOVE」

「夢幻の果てに」待っていたのは・・そうだったのかぁ〜

アルバム「夢幻の果てに」がリリースされたのは、去年の一月二十日のこと。
大阪が切り裂かれた直後のことだった。語弊があるだろうケドこの「夢幻の果てに」というタイトルは、何だか悲しく思えた。ユメ、マボロシの果てに。ネクラな俺の脳裏には「夢幻=無限」というイメージが湧かなかったのだ・・スマヌ。

89年に始まった「DNA」の「ARCADIA」への「JOURNEY」は、「夢幻の果てに」待っていた「LOVE」にたどりついたんだね。

「LOVE」をコンセプトにしたツアーは、「1990 REVOLUTION」
桜井氏の結婚記念日に小倉市民会館でコンサートがあったですよ。そのとき、桜井さんはこんなこと言ってました。

「・・鳩の奴も知ってるんですね、つまみに枝豆が出ることを。だからですね、枝豆を、皮ごとやったらかわいそうですから、やつら皮のムキかた知りませんから、皮をむいてやったんです。そしたら、[ポッポ]って。おいしいかい?ってきいたら[ポッポ]って・・」
・・・ではなくて、
「今回のツアーのテーマは「愛」です。愛にもいろいろあって、親子の愛とか、兄弟愛、男女の愛・・やっかいなのは同性愛ですが。・・いったい、愛というのは何だろう・・・??」
「恋愛についての聖書と言えば、小説であるとか、映画であるとかなんですね。そういったなかで、自分で勉強して、そしてボロボロになりながら、わかっていくものなんですね・・」

自分で感じなければ真実は得られんって事でしょうかの。
でも、真実を知るまで身体が持たないぞと言うほど、愛っちゅうもんは容赦なく心を切り刻んでいきますデス。自分ひとりの心だけでなく、相手の心も。

くっそお!あたしゃ、愛っちいうもんは、相手から奪う「恋」と違って、心の器にシベロンブロックのように、ぴったりフィットするもんだと思ってたんだよ。
と〜ころがどっこい、すっとこどっこいほいさっさ。
現実は、入れ歯と歯茎の間に挟まる「おせんべい」のかけらのようだ。

ボロボロのカラダを優しく包んでくれるのかと思ったら、天使のような笑顔で人の傷口に塩を擦り込んで「痛い?」なんて聞きやがる。
(どうしたんだ、今日のワタシ)

たどりついた「LOVE」でも、「JOURNEY」は終わらない。









 < 過去  INDEX  未来 >


にゃお [MAIL] [HOMEPAGE]