YUCHIKOの音楽とおでかけキロク★
ゆちこが行ったライブレポート・舞台の感想・CDの感想・大好きなアーティストについて。そして映画の感想やあっちこっちにお出かけしたキロクなどを書きつづります。

ジャンルを問わず、今日もいろんなとこに行ってます!

2005年06月17日(金) 映画を観てきました〜電車男〜


現在各メディアで同時展開中の話題のツール。
今回はオタク的に見ても「今時こんなオタクいるのか?!」というほど誇張しすぎの感がある山田孝之の電車男です。(^.^)「原作版」「漫画版(4バージョン制覇!)」読破済み、そして2ちゃんネラーであるらしい兄を持ち、本人もちょっと2ちゃんネラー?(笑)な友人Mと一緒に出かけてきました♪

出だしから思いっきり挙動不審な山田電車男。
「見る人に一目でオタクとわかるような姿が必要だった」とはいえ、こんなオタク今いねえよ!!ってなくらいキッツイよ(T▲T)2ちゃんねるでは中谷美紀エルメスが最低評価を下されたらしいとMさんから聞きましたが、電車男があんな挙動不審な山田孝之でもいいんですか?2ちゃんネラーの皆さん。
そんな彼が役に立ったんだか立たないんだかな感じで酔っ払いに立ち向かい、女衆に感謝されるところからロマンティック・ラブストーリーの始まりです。

もともとこの話が本当にあった話なのかどうなのかは追求しないとしても、この映画版では決定的に失敗してる部分があると思います。
原作版から展開した他のバージョンの「電車男」というお話は、基本的な部分と展開は変えないで進行させるのがこだわり、と聞いていたんだけど電車男のもともとの出身地である2ちゃんねるのカテゴリー。
確か『独身男達が自分達の経験談を自虐的に話して鬱になる』という趣旨のサイトだったはず。漫画版だとちゃんと見ているだけだった女性が「すいません、私は女ですがちょっとアドバイスさせて」みたいな事を言うシーンが含まれていました。だからこそ、そんなところ出身の彼と金持ち美女との嘘のような恋愛が成就、というところに驚きと感動というものがあったように思うんですけど
映画版の彼が参加してる2ちゃんねるの仲間達は、普通に女性が混ざってたし結婚してる男性も含まれてたし、いったいどんな趣旨のサイトなのか不明瞭。
だいたい他の参加者達は一般人が多かったんだけど、共通点は??

しかも何より気持ち悪すぎ!山田孝之、作りすぎです!!
こんな人、オタクじゃなくても2ちゃんネラーじゃなくてもふつーに避けるって!どもりだけならまだしも、歩き方まで気持ち悪いんだもん。
デートしててもプランが急に進行不可能になったらとたんにパニクっちゃって、彼女をほっぽってインターネットカフェに一人で飛び込み、2ちゃんの仲間に助けを請う。彼女の都合も聞かないで自分の都合で進行してばかりだしさあ。
そんな彼のどこをエルメスは気に入って、好きになったのかが全然見えてこないのに、一旦彼女に「ぼく達は住む世界が違うからやっぱダメなんだ」と言って泣きながら別れた二人。しかし仲間に励まされてやっぱり思い直して、なぜか夜にいきなりアキバにPCを買いに出かけた彼女を追いかけて探し回った挙句、路上の自転車に思いっきりぶつかって派手にぶっ転んで道路にはいつくばってた電車を、やさしく抱き起こしてやさしい声をかけ、その場で泣きながら愛の告白をした彼に私も好きよと言った後彼を好きになっていった数々のエピソードをエルメスが話し出す…んだけど、そんなもん要所要所で見せろよ!取ってつけたように今いきなり出してんじゃないわよ!(=▲=#)とかなりドッチラケ。
エルメスは電車男のやさしさや誠実なところに惹かれたとか言ってましたけど、それを補って余りある自分勝手さでしたけどおK(笑)なんですかエルメス。お金もあってセンスもある彼女が、あの彼のことをそこまで「好き」と思う気持ちがイマイチ伝わってこなかったので、その後二人がアキバのど真中でラブラブキスシーンを展開するあたりはもう、なんかイタかったです(苦笑)

とにかくあれは中谷美紀がどうこうと言うよりは、脚本の問題だと私は思ったね!主人公キャラ2人が魅力的じゃないんだもん。せりふも気が利いてないし
魅力的なシーンも少なかったし★演出もさほど目新しいところがあったわけでもなかったし、「2ちゃんねる」という特殊な空間のツールというよりは普通の「インターネットのチャット」って感じになっちゃってたような気がします。
やっぱりその点では漫画版というのはよく原作の世界を理解しており、特殊な空間である2ちゃんねるという世界を上手に表現できているなあと思いました。

映画を観終わった私とMの評価は「今、みっつですー!」
(チューボーですよのマチャアキの口調で)↑
一致しました。私達はレディースデーで女性1000円の日に見に行ったけど、それ以上の金は出す気がしないね〜って感じでしたので、今後のドラマだの漫画だの舞台だのでは「ホントの2ちゃんネラーなパンピーオタクと金持ち美女との純真な恋愛」というものをちゃんときれいに感動的に、表現してくれるように祈ってます・・・。
 



2005年06月03日(金) 映画を観てきました〜真夜中の弥次さん喜多さん〜

ご存じクドカンの映画初監督作品。
私はどっちかというとクドカンというよりは原作者・しりあがり寿のファンなのでどんなもんかなあと思って。結構楽しみな組み合わせではあったんだけどなにしろこの原作。
いかなしりあがりファンの私といえどもあまりに『読んでて気持ちが悪い』作品で。買ったはいいけど売っちゃったという代物だったので「あれを映画化ぁ〜?!」って。(^.^;)

で、観た感想としては。
すばらしい!!あの“しりあがり漫画”を見事にそのまま映像化!
なんか、漫画をそのまんま画面で見ているみたいな気持ちになりました。漫画とテンポが同じって言うのかな。もしかしてアニメ化するよりよっぽど成功してるんじゃないだろうか!…ととにかく感心。特に畳の部屋を弥次さんが布団に寝たまま横にすごいスピードで流れてくところ!最高ー!)
ところどころキモチワルイ映像が出てくるんだけど、これ多分、漫画そのまんまなんだろうなぁ…みたいな感じだったし。(ホラ私、原作だいぶ昔に売っちゃったし)とにかく漫画のイメージを映像にする部分ではイメージ通りの仕上がりになっていたんじゃないかと思いました。

内容はと言うと、う〜ん、魂の救済みたいなテーマだからー、人それぞれみたいな部分もあるしー、しかも何となく尻切れっていうか主人公2人にご都合ぽかったのがスッキリしないところではあったんだけどー。それにいろんな宿場を転々とするうちどんどん無理のある設定になってきてたので入り込め無くなっちゃったというか。有り体に言うと飽きてきちゃったっていうか(笑)画面暗いし。
前半の訳わからなさで押しまくるところはとても楽しかったです。(^.^)
序盤の『現代風にバイク・電車で行こうとする』という部分は私はちょっとしらけちゃったけどね。でもあの二人がバイクでまた旅…っていうのがこの映画のウリだった気もするから仕方ないか??

とりあえずですね。面白かったです!でも、やっぱクドカンはドラマの方が集中力が保てて、私としては良いかなと思った!!
しかしこれ以上上手にこの原作を映画で作れる人もいないと思った。これはこれで良し!(>v<)d

映画をもう一本〜Shall We Dance?〜

リチャード・ギアのシャル・ウィ・ダンス。
彼が『日本版は完璧だったからそのイメージを崩さないように演じた』みたいなことを言っていたとおり、すでに観た人からは「やっぱ…日本版の方が面白かったかな」という感想が出されていたのですが。
うんとね。
私は正直言うと、リチャード版の方が好きっす!(^.^)
なぜかというとねえ・・・日本の映画って、なんだか観てて“生々しい”っていうか。なまじ日本の風土が解るからなのか見慣れた風景だからなのか日本語だからなのか、とにかく大概の日本映画は“生々しい”。
その生々しさが良いものももちろんたくさんあるんだけど、周防版にあったみたいなダンスを踊るときの「日本人のちょっぴりエロティックシーン」っつーのが私はどうも嫌いで。生臭さが漂う感じの生々しさ。
ハリウッド版は外人だからなのかそういった湿っぽさがあんまり感じられず、確かにダンスシーンはもともと絵になる人種だから日本版より面白味に欠けるかもしれないけれど、ジェニロペの心の傷とか登場人物達の抱える問題が少しずつ解決してくところとか、かえってカラッと観れて気分が良かったです。
まーちょっと乾き気味だったリチャード夫妻が最後デロデロにラブラブに二人で踊りまくるところはちょっと引いたけど…(笑)そこまでやんなよ見たくないよみたいな(^.^;)
確かに見終わった後は日本版が見たくなる。
う〜んでも大貫妙子の上品なテーマ曲が流れる、映画の全体的な雰囲気としては確かに日本版の方が“完璧”かなあ?

ま、どっちにしろそれなりに面白かったですよ。
私外国のアクション大作とかCG駆使な壮大もの、あんまり好きじゃないのでこういったシンプルな画面の映画なら大概楽しめますです。


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