2005年05月10日(火) |
劇団たいしゅう小説家「コトブキ!」 観劇感想 |
■2005.4.29 東京芸術劇場小ホール■
主演:一色紗英の子育て一段落復帰作。 NTTのCMで「FAXさえあれば!」とか言ってたあのアイドルだった彼女もいつのまにか3人くらい子供産んでたのね。ビックリ。 共演が岩崎ひろみ、仮面ライダーを始めとする特撮俳優陣(笑)、etcなどで「劇団たいしゅう小説家」って、…なに??と演劇界をよく知らない人間からすると謎の公演でしたが(笑) オタクとしては特撮系の俳優さんが出ている、というだけでもう見に行くに値する公演。というわけで(っていうか私としては塩谷瞬くんが出るっていうからチケット取ったんだけどさ)GWのさなか、一人で行って来たのです。
…しかし目的の俳優、塩谷瞬君は先日出かけた海外ロケにて熱病をもらってきやがって(泣)、公演直前に急遽降板が決定。 彼が見たくて早々にチケットを取った私としては「はあ〜〜〜?!!」(=д=#) と怒りに震えたのですが、せっかく買ったチケット。そして、「その他俳優陣もせっかくだから見に行ってよ!」と友人Tに励まされた為、うだうだな気分を何とか奮い立たせて出かけましたよ。すっげーテンション低かったけどさ。
で、内容的には。 今日晴れの結婚式を迎えようとしている新婦(一色紗英)と新郎(村上幸平・仮面ライダーカイザ)の披露宴に招待された客・親戚が繰り広げるドタバタ・ハートフルコメディ・・・という感じで。 観客である私達は両家の結婚披露宴の招待客…という設定で、劇場内に入る入り口には『山下・又野両家結婚披露宴会場』という立て札が立ち、OPに新郎新婦が会場後方から本番さながらに入場する…という凝りよう。 舞台装置はなく、場面転換においても舞台上のセットの変換・俳優の衣装変更はなく、俳優の演技だけで現在・過去を表現する…というスタイルでした。 だから、過去の会社内での話をやっていてもウェディングドレスだったりタキシードだったりするんだけど、その点は別に違和感を感じない演出でした。慣れるまではちょっととまどいましたけど☆
俳優陣は「なにこの人選??」と疑問に思わなくもない、変わったラインナップ。 主役級の村上君はじめ、主人公の元恋人に仮面ライダー龍騎出演の萩野崇さん、主人公の弟役(塩谷君の代役)は仮面ライダーブレイドの主役・椿隆之君、司会進行役を岩崎ひろみさん、そして新郎の面白兄ちゃん役の小浦一優さんがバッチリ舞台を締め、そして主役の友人役の田中理恵さん。 私この方のことは知らなかったんですが、本業は声優さんとかで。 しかも、あのガンダムSEEDディスティニーに出演中とか。公演終了後の舞台挨拶でご本人がおっしゃったのを聞いて、私、ひとつ納得したことがありました。
なんかねー。 客層に漂うちょっと微妙な空気。 う〜〜ん、何ていうか、「一般人じゃないオーラ」が出てる人が多いような気がするんだけど…(=_=;)と思っていたのですがやっぱ私の予感は当たっていたのね。 っていうか、もしかして同じ臭いはかぎ分けられちゃうの??(やだな・笑) そう、言われてみりゃ、この会場に来ている『男性客(しかも前列に陣取っている人たち)』から発せられているオーラが、一般人のものじゃなかった。これは・・・これは、オタクのにおいだったかぁー!! ヘンに納得したところで田中さん。 さすが声が本職だけあって、みょ〜に老けた若奥様の雰囲気を誇張を交えながら見事に演出。うんうん、いるいるこんな少しヘンな喋りの結婚暦長い若奥様!(^▲^)と大爆笑。熱演のあまりパンツまで見えちゃったよ。あんなの見たらオタクファンはまた、ヘンに盛り上がるんだろうなあ。(=.=;)
果たして舞台内容的にはコメディではあるんだけど、しあわせ人生を真剣に考える主人公の葛藤を描いており、披露宴に招待されたものの、彼女のことが気に入らない会社の先輩(川合千春)が妨害を入れたり元カレの上司(萩野崇)がお気楽に乱入してきたり新婦のかわいい弟(椿隆之)はオカマだったりとか・・・ どたばたしつつ、信頼が揺らぎそうになりつつも、新郎(村上幸平)は全てわかってたうえで、それでも新婦(一色紗英)を一途に好きなので、全て許してハッピーエンド…って感じだったんですけどね。
ま〜俳優陣の熱演はね、当然よく解ったし、面白い場面ではおもしろかった。 特に新郎のオデブちん兄さんのキャラを生かしてベテランさんの小浦さんは大変に練れた演技をしてらしたし、新婦の元カレの恋多き軟派上司役の萩野さんもコミカルに場面場面を盛り上げてくれたし、なにより司会進行役の岩崎ひろみさんはさすが!な演技で舞台をガッチリ締めてたし。 (しかし前日に放映された番組で彼女の異常なまでの辛党ぶりが紹介されてたので、、彼女を見るたびに七味唐辛子が思い出されたのは仕方ないことでしょう)
ただ、ほぼ全員舞台上に出ずっぱりだったので、台詞がない俳優さんが結構長い間舞台上で何も喋らず座りっぱなしだったのが間延びしてた感があったような。 演出もさほど目新しくはなかったし、台詞も新鮮ではなかったし。(フツー) なにより“なんのかんのいって、女は仕事一筋じゃいられないのよ!結婚しないと負け犬なのよ!結婚はやっぱ女の幸せですよ”的な方向にもってこうとするのが気に入らなかった。私はこういう話されると、何だかとてつもなくムカムカするので。 正直主人公(一色)が上司(萩野)と旦那(村上)の二股を掛けていたのが披露宴で彼女をよく思わない会社の同僚(川合)に酔っぱらって暴露され(なんでやねん)親戚一同にブーイングを浴びたあと「やっぱり結婚辞めます」と言ったり旦那が「そんなこと解ってたけど俺は君が良いんだよ」とか心の広い年下くんというところを見せてたあたりから 『う〜んいつまでこの話引っ張るのかなー』(=.=;)みたいに飽きてきちゃって(苦笑)帰りの新幹線が気になってしまいました☆ ↑余裕で間に合ったけど・だって池袋だったんだもん
そして!私が本来見たかった塩谷君の役どころ・新婦の弟役。 これ、彼が突然降板したから台詞と出番を減らしたのかもともとこんな程度なんだか知らないけど、せっかくオカマの弟という設定にしたにもかかわらず、取り立ててその“変さ”は舞台上で生きておらず。 時折オカマ喋りで笑わせる以外はこの役なくてもいいんじゃないの?!といぶかるほどの存在感のなさ。このまんまのポジションで瞬ちんが出てたんなら私はちょっと、机ひっくり返してたね(爆)
しかし塩谷君の代役・椿君はスラリと伸びた長身・見事な細身体型が美しく、さすが特撮主役!と惚れ惚れするほどきれいだったですね。そして意外なほど、風貌と雰囲気がオダギリジョーに似ていた。こんな事いうと某Nさんに怒られそうですが(^.^) 新郎役の村上君は、カイザの時の頭カチカチ優等生君とはガラッと変わって、少し年上の新婦が大好きでメロメロのちょっと頼りなく見えるけどいざとなったらかっこいい年下かわいこちゃんを好演。背が高い年下かわいこちゃんに一途に惚れられるなんて、私にとっちゃ桃源郷並みの理想郷だよ!!(爆)クラクラする設定ではあったのですが、…すまん。 すまん村上君!私、どうしても君の歯並び&口元がコワくて仕方ないのだ!!(>.<‖)ニッコリ笑われたりすると、取って食われそうでさ。ごめんね、こればっかりは生理的な問題で仮面ライダー555の時からどうしようもないのよ。
結局のところ、演劇がそんなに得手じゃない私としては、う〜〜ん、そんなにすごく面白かったというほどじゃなかったです…★会場が狭かったので、役者さんの生の息吹というものを身近に感じられたのは大変貴重だったと思いますが。 ホラ、しょせん好きな人降板してたしさ(苦笑) その上、周り中の客がことごとくオタクだった(私含め)というのが解ったのがすっげーーーー、トホホでした・・・所詮身内かよみたいな(T▽T;) なんか、舞台って難しいわ〜。俳優さんを生で見られるのは大変嬉しいんですけどねっ。そう考えるとやっぱ、ジャニーズ系の舞台は間違いなく楽しめていいなあ…★★★なんてね。
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