メロディの無い詩集 by MeLONSWiNG
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LUNCH BOXのような精神安定剤 |
2004年02月29日(日) |
赤 青 黄色 遠く彼方に雨雲 緑の芝生に 寝ころぶ夢を見た
風に流されて ひたむきな嘘をつく 風に煽られて 無邪気な子を落とす
情緒不安定な LUNCH BOX あけたらこぼれる 詰め込みすぎの言葉
洗面所の鏡 いつも不細工な顔 目が死んでる 牛乳が苦い
舌があれていて 喉が腫れていて TVがつまらなくて パンが固い
出掛ける直前に 雨が降り出した ちょっとぶつけた 手の甲が痛い
2月なんて さっさとおわればいいのに 2月なんて 通り過ぎればいいのに
<236th>
ありがとう ありがとう ありがとう
それでは うたいます
ありがとうを こころにだいて ぼくは うたいます
きみたちが えがおで ぼくのこころ すくってくれたように
ありがとう ありがとう ありがとう
それでは うたいます
きみたちの こころがぼくに やすらぎを くれたように
きみたちが ぼくに つたえてくれた ありがとうのことばを
ぼくは きみたちに ありがとう
きみたちから ぼくへの ありがとう
うたがうまれ うたをうたい うたがひかり うたがとける
ありがとう ありがとう あさひのように あかるくてらす
きみたちのこころに きみたちのえがおに きみたちのやさしさに ありがとう
ズンズンズンズン ズンドコ
君の気持ちは分かるよと やさしく肩抱き引き寄せて 接吻成功そのときに 心で握ったガッツポーズ
ズンズンズンズン ズンドコ
大事にするよと言ったとて 傷つく身体は女だけ できちゃいましたで籍入れて 性格不一致サヨウナラ
ズンズンズンズン ズンドコ
同じ事だけ繰り返し 愛すは所詮自分だけ 言葉巧みに語ってる 冷たい背中に何映す
ズンズンズンズン ズンドコ
キレて我が儘ヒステリー 目に見えないのは愛じゃなく 女の可愛さ身に纏い つじつま合わぬは知らんフリ
ズンズンズンズン ズンドコ
解り合えぬと嘆きつつ 他人の言葉に耳塞ぎ 己の事を憎みつつ 正当化する目が忘らりょか
ズンズンズンズン ズンドコ
来週 ふたりで訪れる さようならさようなら 行きずりの想い出よ 後から寂しげな人がついてくる
子供たちが集う 夕暮れの街角 キリンの看板が 右手に見えたら視界は傾いてく
あるがままの 手のひらで 遠回りして包む あるがままの 言葉だけで この坂の上まで登ろう
あとは下る ぐるぐる回る 夕陽のように落ちる 夜が降りたら たくさんの記憶に目覚めよう
冬の星座が いまは運命を編むけれど まだ知られてない チャンスがきっと待ってるだろう
あるがままの 手のひらで 遠回りして包む あるがままの 言葉だけで この坂の上から見下ろす
おまえは光 新しい日に おかえりなさい 海は聞いてる
わたしは波 引いて満ちて 砂の上の足跡 かき消して囁く
それは自然 かばい合って 雨が降って そして太陽が照らす
おまえは光 新しい日に おかえりなさい 海は聞いてる
がんばれがんばれ がんばれがんばれ でもがんばらないで
いいうたつくって いいことばえらんで オープンセサミ
そちらはそちら こちらはこちら でも一緒に行こう
ほんとのことばで こころをいぬいて オープンセサミ
うみはあおいし そらもあおい ひとそれぞれに うけとることば
かよわぬこころ あつまるおもい きづけばいつも めぐってくるから
がんばれがんばれ がんばれがんばれ でもがんばらないで
いいうたつくって いいことばえらんで オープンセサミ
部屋は寒くて 音はなくて 1人で会話して 夜は静か
壁に 天井に バスルームに 人工呼吸 温もりに腕まくり
エビグラタン あたたかい空気を お鍋に入れて 少しずつにぎやかになってきた
掃除して 窓を開けて トースト焼いて 眠ってた部屋が 起きだした
エビグラタン 2人で焼いたら もう夜だから
おやつ おやつ さあおやつも待ってるし
夜には星がかがやくもの
君の知らない涙がずっと 小さな手を守ってた 初めて目覚めた朝から 驚きを見つけた夕暮れまで
そして夜の帳がその夢 星の上 運んでも 君を見つめる瞳は ずっと寝顔を包んでる
いつか 君が大人になって どんな 言葉 覚えても 言葉に出来ない 思いがある
それを教えてくれるのは 世界で一番綺麗なひと それは 君のママだよ
胸を張って言いなさい 誇りを持って言いなさい 私のママは世界一だと そして言葉に出さないで 胸に顔をうずめなさい 永遠の優しさがそこにある
哀しみも 苦しみも 知って初めて 大きくなれる そして強さがなければ 乗り越えられない事もある
君が これからママに 教えてあげることだってある それは健やかにまっすぐに 歩んでくれれば 伝わること
いつか 君が大人になって どんな未来 描いても どこかで見守ってる人がいる
その人が望んだ道じゃなくても いつかは必ず判ってくれる それが 君のママだよ
胸を張って守りなさい 誇りを持って守りなさい 君のママは世界一だよ
この世でたったひとりの 宇宙でたったひとりの ひとりだけの 存在
君という天使の
さあ、 いい夢を見ておやすみ 小鳥も眠る頃だ きみの 寝顔は 全ての幸せ 明日につなげてゆく
確かに言葉を選ぶのは大切だし 無神経すぎるのは致命的だ でもそれは考えすぎ お互い様のまま終わることもなく
ねえ でも
そんな気はない
愛想笑いに地球と同じ重さを感じ 軽く話を合わせる事に罪の意識を感じる 世界中は君の失態を見てるって 思いこみが激しいんだね
だれも かれも
そんな気はない
誰も君の拘りなんて聞いてない 独りよがりで固執してる どうでもいいからさっさとしてよ 君の一瞬は流れる風のように
君が愛してるのは君自身 ただそれだけ ただそれだけ
君のことを愛してるって? だれが? 僕が? 冗談でしょ?
そんな気はない
はいはい 君は素晴らしい はいはい 全く素晴らしい 君の言うことは全て正論 でもそんなこと 僕にはどうでもよくて 道行く人にも 公園で眠るおばあさんにも あのはしゃいでる女の子達にも 電話中のサラリーマンにも 買い物をしてる奥さんにも TVのニュースキャスターにも 看板を立てかけてる人にも ビルを造ってる人にも 音楽聴いてる人にも どうでもいいこと
満足したかい 思う存分理屈をこねくり回したかい
でもね どうでもいいよ
うけいれてほしいって?
ごめん そんな気はない
彼らの後頭部に光る黒いレンチ |
2004年02月20日(金) |
街を歩くたびヤケに目に付く 黒くて大きなレンチ 後頭部に張り付いている まるで接着剤でくっつけたように
カフェーでも地下鉄でも 公園でもオフィスでも 多くの人がくっつけてる まるで当たり前のように
風船を持った女の子が 通りを歩いていて 突然やってきたトラックに轢かれた 振り向く人影 一斉に光るレンチ 黒く黒く光る沢山のレンチ
混雑してる駅前のスーパー スカした女達が集う輸入食品主流店 冷凍ターキーの前で 紺色の服の女が見慣れないビールを落とす
青い目の紳士が 真剣に魚を選ぶ レジスターでアラートが鳴ると アイスボックスの前で光るレンチ
スーパーの中で沢山の後頭部の レンチがまた光り出す 皆、時計を見ながら 不安そうな顔で静かに 物々しい空気が過ぎるのを待っているのさ
彼らの後頭部には 黒い黒い レンチがまた光ってる
NIBTROBONNE |
2004年02月19日(木) |
ねむれ ねむれ イヤなことちょっとどこかに おいといて ねむれ ねむれ NIBTROBONNE NIBTROBONNE お・や・す・み
TVに映った犬の鼻の上 自分のお鼻くっつけて 拗ねたネコのニクキュウ クリクリしながら ベッドにごろん
ねむれ ねむれ NIBTROBONNE NIBTROBONNE お・や・す・み あしたもおんなじ 溜息が 漏れるならショコラを ほおばって フルーツもマドレーヌも ほおばって 強すぎないリキュールで バ・タ・ン・キューでもオッケー
今夜はカリー 明日はシチュー マッシュルームを買いに行きましょ 雨が降ったら青い傘で 踊りながら歩けば 星が見えてくるでしょ
ねむれ ねむれ イヤなことちょっとどこかに おいといて ねむれ ねむれ NIBTROBONNE NIBTROBONNE お・や・す・み ♪
運命に導かれるように 遙かな闇の中へ そして僕は死んでしまった
翼を持たない僕は 光に包まれながら 不安定にそして自然に 誘われていった
泣いて縋る君を ただ見つめながら 届かない声で 呼びかけながら
DEEP DOWN。。。。
ふと気付けば 君の温もりに抱かれながら 新しい人生が始まっていたこと 理解できずに戸惑っていた
『あなたはパパの残してくれた 忘れ形見なのよ』と 涙うかべて抱きしめる君から 産まれた子の身体 言葉にならない泣き声 僕はここにいると伝えたいのに
叫ぶ声が届かない 君のことならなんでもわかっているのに
今僕は 君の腕の中で この冗談のような現実にふるえてる
眠りを重ねるたび 薄れてゆく世界 おぼろげになってくる 忘れはじめてる 僕が誰だったのかも もう消えかかってる 愛を抱えたまま 消えてゆく記憶 失われてゆく記憶 僕はここにいる 君を愛している 記憶が薄れてゆく
君がオレンジになった日 |
2004年02月17日(火) |
ほんの些細なことで 僕らは言い争いをして 昨夜は背中合わせのまま 眠った
朝、目が覚めてみたら 君の代わりに1個のオレンジが 僕のとなりで 毛布にくるまっていた
君のイタズラだと思った 何もかもそのままの部屋 君はどこに? 君はどこに?君はどこに?
オレンジの皮をむいてみた 君の匂いがした 中から 血の色の果汁が流れ出した
中から 種の代わりに 君の指輪が出てきた 君はきっと悲しくて 僕の言葉で傷ついて
オレンジに姿変えてしまったの? ごめんね ごめんね ごめんね ごめんね
ごめんね ごめんね ごめんね ごめんね ごめんね ごめんね ごめんね ごめんね
僕は指輪を埋めた そこからオレンジの木が育ったら いつか綺麗な花を咲かせて
いつか大きな オレンジの実がそこになったら 中からきっと君が生まれてくるよね
『久しぶり』って笑いながら イタズラな笑顔で 出てきてくれるよね
その日まで僕は待ってる。。。 その日まで僕は待ってる。。。
LALALALA......
30 DAYS BLANK |
2004年02月16日(月) |
色んな事があったけど 風の色までは変えられない 色んな事があったけど 空の高さは変えられない
それぞれの生活があって それぞれの痛みがあって 微笑みが僕を守るように 優しさが心を傷つける
その温もりを感じるために 30日間 丘の上で ただ川の流れを見ていた この川を遡っていけば いつか知らない景色の中で もう一度
この濡れた傷痕が 笑い話になると信じて
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