2010年03月27日(土) |
「花鳥風月」05UP |
またせに待たせてすみません(涙)。
ようやく彼女がお披露目できました。いや、前も出てたけど。 彼女もですが、つっきーも剣だけあってそれなりのことはできます。ただ彼の場合、ちょっと特殊で。
これから先、彼と彼女がどうなっていくのかおつきあいいただけると幸いです。
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ところで昨日、夜に温泉に行ってきました。 せっかくだからと足マッサージ。お店の人からは疲れてますねーとのこと。確かに足裏は妙に痛かったけど。 連れさんは全身マッサージ。同じく疲れてる言われたそうです。夫婦ともどもお疲れなのか。そのうち本格的にマッサージ行くべきなのかなー。
過去日記
2006年03月27日(月) 眼科 2005年03月27日(日) 「SkyHigh,FlyHigh!」Part,48UP 2004年03月27日(土) 「EVER GREEN」5−8UP
目の前に広げられたものを改めてチェックする。 露店らしくアクセサリーがほとんど。もしくは腕時計、絵はがきもろもろ。 やかんや箸までおいてある。おっさん。もしかして夜逃げじゃないんだろうな。 くださいと言った以上、何か買わないと帰れないだろう。だからと言って無駄な買い物は一切したくない。 左から右を隅々見て。財布の中身と家の経済状況もろもろを考慮した結果、ひとつの結論に達する。 「これください」 敷物から取り上げたものを見ると、おっさんは不思議そうな顔をした。 「こんなもんでいいのかい?」 無理もない。学生の男が欲しがるには滑稽なものだろう。だが今の俺にはきわめて必要なものだ。たぶん。 「これでいいです」 それだけ言うと財布から提示してあった金額を取り出す。 「はいはい。確かに」 お金を受け取ると、おっさんは慌ただしく荷つくろいをはじめた。どうやら今日は店じまいらしい。 「いつもここでやってるから。気が向いたらまた来てよ」 曖昧にうなずくと、今度こそ家路につく。 二度とこの道は通るまい。そう心に誓いながら。
過去日記
2006年03月09日(木) 3月9日 2005年03月09日(水) 日記とブログ 2004年03月09日(火) 20000です
「お断りします」 即答すると再び家路につく。 「早いな。おい」 帰ったら何のゲームをしよう。RPGは時間がかかるからな。ここはひとつ、友人から借りたアクションでもやるべきか。 「そんなかたいこと言わずに!」 まてよ。ああいうのは一度はまると朝までってパターンが多い。せっかくの休みをそれでつぶすのはもったいないな。 「兄さん頼む! この通りだから!!」 腕をつかまれた。痛い。 「なあ。頼むよ。これ売って帰らないと今日のかせぎが」 知るか。 そもそも俺じゃなくても他にいるだろ。買い物帰りのおばちゃんとか女子高生とか。 男に言い寄られる筋合いはない。無視して帰ろうとするも、腕はなかなか離れない。 そう思い振り返ると。男は泣きそうな顔をしていた。 「一個だけでもいいから。頼むよ」 男というよりもおっさんだ。いや、おっさんも男だから同じか。 いつのまにか、俺とおっさんの周囲に人はいなくなっていた。正確には少し離れた場所で通行人が遠巻きに俺たちを見ている。 視線が痛い。やめてくれ。俺はしごくまっとうな学生だ。 この窮地を脱するための方法はひとつ。 「じゃあ、ひとつください」 ため息をつくと。荷物の中から財布を取り出した。
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2006年03月08日(水) メモ書き 1 2004年03月08日(月) あと70♪
2010年03月07日(日) |
「花鳥風月」04UP |
今回は無事更新できました。
ようやく登場。かつ久しぶりの戦闘シーンです。 戦闘って難しいなぁ。カッコよく書ける人ってうらやましいです。 ちなみにつっきーは精霊のご指摘通り現時点では足手まといにほかなりません。こいつもまだまだ色々あるのですが。ちょっとずつわかっていけばいいかと。 対して彼女はかっこよさを前提に書いてます。びば大和撫子。びばくーるびゅーてぃ。 たまには可愛い女の子も書いてみたいなぁ。
ところで来週は諸事情につきお休みさせてもらいます。気が向いたら他の話UPできるかも。
三月の北海道は寒そうだなあ。うん。
過去日記
2006年03月07日(火) 「EVER GREEN」8−10UP 2005年03月07日(月) 文章とパソコン 2004年03月07日(日) 「大人になるということ」UP
ちりん。 風鈴は相変わらずゆれていて。
こいつと出会ったのもこれくらいの暑さだったよな。 そんなことを考えながら俺は大きくのびをした。
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「お兄さん」 呼び止められたのは夕暮れだった。 「そこのあんただよあんた」 週末の金曜日。近所の店で食材、日用品もろもろを買い込み家路をたどる途中のこと。 タイムセールに間に合ってよかった。今日は豪勢に目玉焼き丼でも作るか。それとも野菜炒めにでもするべきか。 「そこの背の高い兄さん」 明日は休みだから遅くまで寝ていられる。帰ったらゲームでもするか。 「だから。そこで買い物袋下げてる背の高い兄さん! あんただよあんた!!」 そこで、ようやく声をかけられていることに気づいた。 振り返って視線があったのは道ばたに座る、笑みを浮かべた中年の男。 「あんた。一つ買ってかないかい」
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2006年03月06日(月) ただいま 2005年03月06日(日) 「SkyHigh,FlyHigh!」Part,45UP 2004年03月06日(土) SHFH10−6
2010年03月05日(金) |
つかれてるひと(仮)。2 |
そりゃそうだ。 俺は確かにつかれている。 つかれて――とり憑(つ)かれている。
そもそも幽霊に足はあるのか。 足はないにしても手は動かせるのか。 そもそも、なんでこんな状況になったのか。 思い起こせば本当にきりがない。 「新(あらた)さん?」 彼女がさらに心配そうな顔をする。 彼女――いつまでも『彼女』と呼ぶのは失礼か。 「さや」 「なんです?」 向き直って彼女に視線を合わせると。俺はしごくまっとうな問いかけをする。 「なんで足はないのに手は動かせるんだ」 『ああ』とあいの手を打つと、彼女は、さやはこう答えた。 「なんとなく、です。動けって思ったら、いつの間にか動かせるようになっちゃったみたいです」 なんとなくときたもんだ。 「でも本当に手を動かしているわけではないので。念力みたいなものと考えてもらえれば」 次は念力とくるのか。 「わたし、他のみなさんとはちょっと違うみたいですから。だから人と少しだけ違うことができるみたいです」 それですべてがまかり通るなら、なんの苦労もない。 そんな思いをかみしめながらイスを離れる。 「どこへいくんです?」 「買い物。あんたもついてくる?」
過去日記
2006年03月05日(日) 旅に出ます 2004年03月05日(金) 「EVER GREEN」5−5UP
2010年03月04日(木) |
つかれてるひと(仮)。 |
ちりん。 風にゆられ鈴の音が響く。 そう言えば去年かったものだった。なんとはなしに出かけ、夜店で買ったんだった。
風鈴の音色はきれいで。ほんの少しだけ暑さを和らげてくれる。だけども実際の温度までは和らげてはくれないわけで。 「はぁ」 息をつくと、背後から白い手がのびてきた。 「どうぞ」 手の先には湯のみ。その中には麦茶。御丁寧に氷まで浮かべてある。 「こりゃどうも」 遠慮なくうけとり口にする。乾いたのどに冷たい感触が気持ちいい。一気に飲み干すと、白い手の主が満足げに微笑んだ。 「暑い時には冷たいものが一番です」 手の主は浴衣を着ていた。 紺色の浴衣。すそには小さな花の模様がほどこしてある。髪はひとつに結いあげかんざしでとめてある。 浴衣姿の女性。今の時期ならさして問題もないだろう。今の時期なら。 だが、これが一か月続くなら。 再度息をつくと、彼女は心配そうにこちらの顔をのぞきこんだ。 「つかれてるんですか?」 空になった湯のみを手にとりながらそう聞く彼女。眉根を寄せる姿は愛らしく。少しだけ、今の状況が和んだ気がした。 けれども、鈴の音も麦茶も彼女の表情も。今の状況を根本的に解決してくれるわけではなく。 彼女を見つめること数秒。俺は三度目の息をついた。 「うん。つかれてる」 「そうですか。それは大変ですね」 湯のみを手にしたまま、片付けますとばかりに彼女は体の向きを変える。 ぱたぱた。そんな足取りや足音は全く聞こえない。 違う。ぱたぱたじゃない。こういう時はすうっと、だ。 視線を浴衣のすそにやるも、そこから先は何も見えず。遠のく後ろ姿に四度目のため息。 彼女には足がなかった。
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思いついたものの試し書き。 気が向いたら書くかも?
過去日記
2007年03月04日(日) 「EVER GREEN」11−7UP 2006年03月04日(土) 「SkyHigh,FlyHigh!」Part,95UP 2005年03月04日(金) はたらくようになって 2004年03月04日(木) SHFH10−5
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