紅い猫の落とす影 生きた記録|夕方|明け方
母親の腹の中でも僕は何かを見ていたのだろうか。 産み落とされ医者や看護婦に抱かれた時に初めてものを見たのか。 それとも生まれてから何日か経ってから見たのだろうか。 僕は初めてこの世界を見たとき 広く美しい自由な場所だと思ったのだろか。
僕はこないだひとつ歳を重ねました。 身長・体重 一年前とはさほど変わっていないのに 僕はまた大人になった。 僕の好きな桜の花が咲き始めました。 来年またこの花を見るとき また目に見えない成長に僕は戸惑っているのでしょう。
一緒に笑いあえたのです。 何にも縛られず 人を「嫌い」と思うこともなく 何にでも興味を持ちました。 何でも知っている今は 何にも興味を持たず 知らないことでさえ ほっといてしまい 新しい発見などはない。 自由な時間。 自由な発想。 できることならあの頃に戻りたい
その視線がたまに僕を見ると とてつもなく恥ずかしくなるけど とてつもなく嬉しくてしょうがないんだ。 なんでもするよ。 いつでも味方で居る。 君の好きなように利用して。 だからその視線を もっと頂戴。
傀儡
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