中部学院大がセクハラ意識差調査 女性を褒める際、安易に「色っぽい」「セクシー」などの言葉を使うのは要注意──。中部学院大人間福祉学部の
田久浩志教授のゼミが、セクハラに対する男女の意識差についてのアンケート結果をまとめ、東京医科大で30日始まった日本病院管理学会で発表した。
さほど親しくない男女間を想定し、男性が使いがちな言葉などを、女性には不快に思うか否か、男性にはもし自分が女性だったらどうか尋ねた。
「体を触る」「スリーサイズを聞く」「お酌を強要する」では、不快に思う割合は男女ともに60%以上。しかし「色っぽい、セクシー」と言われることに、「不快」が女子学生では半数以下(43.7%)だったが、社会人女性では62.4%に上り学生・社会人とも約68%が「不快ではない」と答えた男性とは大きな差。
「かわいい」でも、社会人女性の不快感(24.5%)が最も高く、「不快ではない」とした社会人男性は91.1%。「美人、きれい」では学生を含む女性全体の22%が不快と答えたのに、男性全体では9.1%だった。
田久教授は「女性の外見に関する言葉への感じ方は、男女で大きく異なる。女性に好感を持たれたいのなら『知的』『優しい』など内面を重視した褒め言葉が無難」と指摘している。