Missing Link

2006年12月22日(金) ヒトはそういう生き物


例えば
優しさとか憐憫とか
傲慢さとか嫉妬だとか

自分の中に無いものは
他人の中にも見つけられない



2006年12月17日(日) ZERO

何もない大地に立つ

全ては此処から始まり
どれ程遠く旅立とうとも
皆ここへ戻る

何も持たず

ただただ
果てしない空が広がるだけの大地へ




それでも
手にした全ては幻などでなく
無駄なものすらなく

君が
君の全てで
力の限り抱きしめたのなら

その腕の中に
今はもう何もなくとも
全ては君の中に刻まれている




何もない大地に
僕は一人立つ

此処から旅立ち
永遠を
抱きしめ
永遠に
失い
再び
此処へ帰る為に

たくさんの選択を経て
何もない大地に生まれて来たものなのだから

大地に立つ
それだけでいいと思って
生まれてきたものなのだから

















          2007.12.17『A to Z』 END




2006年12月16日(土) Yell


余裕でなく
必死で何かを掴もうとしている
あなたの中に
わたしを見て

それがかなしくて
それはいとおしくて

つい
叫んだのです

心から
あなたの名を
叫んだんです



2006年12月09日(土) Xmas

 毎年来るので、結構回数重ねてますが、いい思い出がありません。
 思い出せないだけなのかも知れませんが、それはそれでどこか不幸な気がします。
 まぁ嫌な思い出も、あまり思い出せないのですが。

 先程気づいたのですが、それでも今、この行事を嫌いでないのは少し意外かも知れません。

 取りあえず街が綺麗で、人が楽しそうなのはいいと思います。

 やっぱり人は、笑っている方がいいと思います。



2006年12月08日(金) Wolf

出逢った時は
とても付きあえないと思った

あなた
痩せてて
無愛想で
世界中に背を向けているようなのに

誰よりも
弱い瞳をして
神様の何倍も
優しかった

何度も怒ったね
何度も怒らせたね

あなたの真実が
私には届かないままで
私の言葉は
あなたには意味がなかった

それでも繰り返し話したね

寒い夜
凍てついた朝
嵐の中
雨上がりの道

一方通行でも
聞こえてなくても
私が口を開く先に佇む
あなたの姿があれば良かったのに

もう
どこにもいない
影さえ
残してくれなかった

あなた
それでも
胸の奥に
決して消えない
灯りをともしてくれた

思うたび
思い出すたび
切なく暖かく揺れる

私の狼
あなたを
永遠に忘れない




2006年12月02日(土) Vision

 自分は、目がとても悪いです。両親はどちらも近眼でなく、祖父母が皆眼鏡だったので、そっちからの遺伝だと思います。

 小学生の頃から眼鏡で、そのせいで頭痛も多かったので、マイナスイメージしかなかった近眼ですが、そんな時聞いた「眼鏡を掛けてる人は目が4つあるんだから、2つの人よりたくさんのものを見れる」という言葉に、その意味を考える事で、発想の転換が出来ました。

 確かに裸眼の、このぼやけた曖昧な視界は、頼るものなしに通常の視力を持つ人には見れない光景です。三日月が10個にも20個にも見える時もあります。私達だけにしか見る事の出来ない光景です。

 物事には絶対二面性があります(時には多面)。マイナスだけの事はありません。絶望する日もあるでしょうが、少しでもその悪夢から覚めたら、別の見方を探しましょう。きっと、必ず見つかります。



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翠 [HOMEPAGE]