いつもノロノロ迷ってる 右へ行ったり左へ行ったり 地図にない道に入っていたりする時もある
それでも 足を止める事は難しく 今来た道を戻る事はもっと難しい
過ちを認めるのは とても難しいんだ
やりたい事と やらなければならない事は 別だったけど
全てを成し遂げた後 笑っていられる為に 生きるんだ
単純だけど
一緒にいて 沈黙が耐えられなくなる人と 一緒には 暮らせないよ?
そんな基準で 選んでみて
返したい言葉も 帰りたい場所も そこには何も無いから
僕はまだ 振り返る事が出来ないのだろう
前を見る事でしか 前へ進めない
今はそれが精一杯で 君からの手紙は 引き出しの中にたまって行く
現代でもたくさん見かける ハイリスクハイリターンの定型文
『答えられないと食べてしまうよ?』
食べられる部位は変われども 拒否権がないのは昔と同じ
これほど 天国と地獄がはっきりしている職業はない
幸せというのは 現状への満足
だから『幸せになりたい』という願望は かなり簡単に叶う
寒さをしのげる部屋があり 明日着るものがあり 好き嫌いを言えるほど食べるものがある
ねぇ、足りないものはないでしょう? 幸せでしょう?
不幸というのは 現状への不満
満足できる筈の現状を持ち 「幸せになりたい」等とほざく 恥ずかしくも強欲な私達
不幸を自ら選んでいる
けれどこの不幸願望が 羽も無いのに空を飛び そのまま月へ行けた理由
どうせ不幸なら 空気も風も幸せも不幸もない 地上からは決して見えない場所まで行きたい
月の裏側まで行って そこで寝転んで ようやく私は 足るを知るのだ
鳥にも 砂にも 雨にも 国なんてない
好きな時に 好きな場所へ 舞い落りる
あなたと わたしの間にある 境界線を 笑って越えて行く
決して捉えられない程 高く 今にも触れられそうに 低く
誰かの決めた 限界に 縛られるわたしたちを 嘲笑うように超えて行け
Maze=『迷路』の事です。
最初この言葉を聞いた時、ごく自然に『迷図』と変換してました。 あまりに日本語の意味と違和感ない事に驚きましたが、こういうモノ結構あるのですよね。津波は英語でも『tsunami』です。知ってました? (でもこれの場合は、語源も日本語の『津波』なんですよね。すいません) 言葉は面白いと、いつも思います。
振り返ると そこにまだ君がいるようで
風に揺れる髪 優しいまなざし 少し上げた口の端から つぶやく声さえ聞こえるようで
僕は瞳をこらした 聞こえない声を 聞けなかった言葉を もう一度この目で もう一度この胸に刻むために
君が伝えたい事は 全て僕に伝わったよ だから安心していいよ
僕が伝えそこねた事は どの位あっただろう 君も僕の唇を 読む事はあっただろうか?
瞳から溢れる想いは そのままに 微笑んで
僕はひとり 背を向けて通り過ぎる 君を忘れる為でなく これからも 君と一緒に歩いて行く為に
前へ
誰も知らないけど 君は王様
だから君は君の国の民を助ける義務がある 大切な人達を それが君ひとりであっても 君は護らなくてはならない
君は王様 誰も知らないけど 頭上に輝く冠は誰の目にも見えるから 奪われないように 戦え王様
ジャムの美味しさを知ったのは、一人暮らしを始めて、初めてコンビニエンスストアで買った食パンを食べた時だったりします。
実家にいた時は、近所のパン屋以外の食パンを殆ど食べた事がなかったのですが、市販の、CMなんかバンバンやっている有名なメーカーの食パンをトーストして食べた時、何と言いますか…臭くてびっくりしました。
真剣に賞味期限が切れてるのかと思い、確かめましたが、パンは柔らかかったし、賞味期限もまだまだでした。驚いて、それから色々な人に聞いた所、それは食品添加物の匂いだと言われました。驚いてその手の本を読むようになり、食品に気遣うようになりました。
今ではスーパーやコンビニにも色んなメーカーの食パンが並んでいるし、買う時どんな物を買えばいいのか大体分かって来ましたが、当時は本当に種類もろくになく試行錯誤で、失敗しては『このパンどうやって食べよう…』と悩んでました。
バターも毎朝じゃ飽きるし、匂いも余り消せません。仕方ないのでジャムを買って来ました。ジャムはお菓子で、食事という感じがしなくて敬遠していたのですが、焼いたパンに塗ると意外に美味しくて、少ししか付けなくても匂いが消えました。
冷蔵庫にあれこれジャムを常備するようになったのは、この時からなのですが、そのうちジャムにも色々ある事を知り、悩む事になります。パンもジャムも余計なモノの入ってない物の方が高いのは、当たり前でいて、どっか矛盾した気もしますね。
甘いけど冷たい 冷たいけど甘い
決して 『甘くて冷たく』 はない
そんなあなたと 春も夏も秋も 冬も いる日々
私が完全に失くすには 人を辞めるしかない
どんな暗く深いつづらの中にも 底に必ず一枚入っているモノ
煮詰まって どーしよーもなくなったら
アっタマ悪いー!と 自分で 自分の周りを囲んでるナンカに向かって 怒鳴ってから
それから もう一度 今度は 内に向かって叫ぶのだ
ただひたすらに ガンガン行こうぜ!って
※最初は『GO!』にしようと思ったのですが…こっちの方が気分出ます。
「離れていてもずっと友達」
これって 美しい言葉として囁かれてますが
本当は
近くにいてずっと友達でいる事の方が ずっと難しい
足を組み その上に乗せた手は何か包むように合わされている
僕は君を知っている 床に届く編まれた長い髪を知っている その手の中にある秘密を知っている
幾つ歳を隔てようと 幾ら遠くまで旅をしようとも 忘れる事のなかった 君の声
言葉
歌
もう一度聞いたら 何千何億 積み上げた夜は塵に帰すと知っていても 僕は君に乞い願うだろう
僕に歌を 君の歌を
砂の孤独に注ぐ一滴の慈悲に沈み 神々の終焉を言祝ぐ歌を さあ 語っておくれ
※Edda:北欧の古代神話の歌謡集(…物凄く大雑把な説明)
DARK 見えない、見えにくいもの
DEATH 失うこと、なくなるもの
DEEP 底の底、深くはまるもの
DIE 止まる、消えるもの
DIRTY 汚れる、正しくないもの
・ ・ ・
そして
DIAMOND 変わらない、光り輝くもの
気づいてみれば皆 熱に弱い『D』
本当は『caay』と書くらしいです。いわゆるインド式ミルクティです。 まだ学生の頃、ちょっとした誤解からインドに行く事になり、その時の事を書き出したら三晩はかかるので止めますが、情けない事に行きの飛行機の中で「早く日本に帰りたい」と既に思っていたような旅でした。
とにかくタイムスケジュールはあってなきがごとし、予定は常に未定でコロコロ変わり、ある日、長距離移動が軽飛行機から鉄道になりました。
そこまでの道中で、かなりエライ目にあっていたのに、一等車両と聞いて、オリエント急行を想像した自分は、かなり夢見がちな若者だったと思います。乗り込んだ自分を待っていたのは、大昔の病院の待合室なんかに置いてある、固いビニール張りの長椅子でした。
一応もらった白いシーツはどう敷いていいか分からず、一緒にもらった毛布と一緒に自分をぐるぐる巻きにしました。一晩中揺れる電車の中ツルツルの寝台の上、自分も相当シェイクされたと思います。ようやく明るくなり、起きた時にはもう何が何だか分からない状態でした。
そんな自分に差し出されたのがチャイでした。車内販売というとワゴンを押した女性を想像すると思いますが、この人は白い、コックさんのような格好をして全身にポットやら何やらをくくりつけて車内を歩いておりました。
彼は少し離れた場所からこちらを見て、にかっと笑うと不思議に優雅な仕草で高々と上げたポットから、胸元の素焼きの小さな器にチャイを注ぎました。見とれている自分に、それを『いるか?』という風にこちらへ見せるので、思わず頷くと、彼はやはり、にこにこと笑いながら湯気の出ている器をくれました。
口にしたそれはかなり甘かったのですが、疲れた身体に染み渡るような感じで、甘い物が苦手な自分にもとても美味しく感じられました。お金を払った記憶がないので、電車のサービスだったのだと思います。
少し気分に余裕が出て、連結部分のデッキに出ると、同じようにチャイの器を持った人がいて、その人は飲み終わるとひょいっとその器を目の前の草原に投げました。驚きましたが、他の人も同じようにしているのを見て、成るほどそういうものなんだなと思いました。
自分は素焼きの器の感触を楽しみながら、目の前に広がるどこまでも続く草原、たまに忽然と現れる孔雀を見て笑いながら、初めて旅をして来て良かったなと思いました。
こっちに戻って、あの全身のささくれを包むような味をもう一度と、メニューで発見すると頼んでいましたが、通常の状態で飲むには、自分には甘過ぎる代物で、とてもあの感覚を再現できません。
かと言って、もう二度とあのサバイバルをするつもりにはなれず、かのお茶の味はこのまま永遠に失われるんだな等と、格好付けて嘯く自分でありました。
昔は好きでしたが、今は少し嫌い。 理由は単純で、自分の嫌いな人が大好きなスポーツだっただけです。
『好き』と『嫌い』のどちらの感情が強い?
という比較は昔から見て来ましたが、こういう事があると 自分は『嫌い』の方が強いかも知れないと思わざるを得ません。
『嫌い』な人が好きなものは『嫌い』。では 『好き』な人が好きなものは『好き』になるでしょうか?
好みの問題、って言って逃げちゃいそうですね。 ただ『好き』な人が『嫌い』なものは『嫌い』?と聞かれたら 案外、自分も『嫌い』になっている事を発見しそうです。
やっぱり『嫌い』が強いですね。
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