正しい事だけで 全てが上手く行く世界なら きっと神様も詩人もいない
光る言葉を 奏でる人を
この綻びだらけの世界を 歩く杖と出来るなら
泥まみれになろうとも 何も残さずに
きっと
何処へでも行ける
貴方の歌う旋律で 世界が眠りに付いた頃
ようやく睡眠薬が切れる私は
月から降りて 貴方の歌う酒蔵へ向かう
そして世界が目を覚ますまで あるだけのワインに浸かり
二人 手をつないで
新しい歌を 紡ぎましょう
2006年06月15日(木) |
それ以外に問題などない |
私はトタン屋根の下に住んでいるので 雨の音がよく響いて聞こえる
少しうるさいなと思う事も たびたびあるけど 静かな夜にはシャレたBGMにもなる
今夜もそんな気分で ソファで寝転がり本を読んでいた
一息ついて雨の音に耳を傾けると それと混ざるように何処かから ピアノの音が流れてきた
二つは溶け合い 一つの音楽になって私の部屋に広がった
なんとも言えない満足感を味わいながら 静かに目を閉じる
そのまま 眠らないように気をつける事だけが 難しい時間だった
よく見る暗闇には 長い黒髪 黒いドレスの 一人の女がおり 一口に『黒』と言っても 何と様々な色があるのかと 僕はよく考えるのです
眠れない夜は 記憶を辿って あなたの声を思い出す
誰にでもあるけど
どちらへ行くか 分からなくなったら 取りあえず 明るい方へ歩いておけばいい
それが『生きる』という事だから 僕は君にそれを勧める
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