TALK TO MYSELF IN MIDNIGHT 

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SNOW

世界は
痛みで廻っている

永遠-とわ-へと向かう列車の窓辺に
あなたの顔が映る

心など
持っていないほうが
よかったのかも知れない

涙を流さずにいられるから

哀しみと痛みは同義
そうだろう?

世界は
哀しみで廻っているのだから


傍らに

何度も
泣かないでほしい

もう

あなたの泣き顔に
心が痛む

秋の夕暮れは
涙を誘う

そんなことは
周知の事実

それでも
泣かずにいてくれれば


黄昏列車

どこへ行くのか
黄昏列車は哀しみを乗せて

銀河の涯ては
誰も見えない

淡い星の光が
信号機のように瞬く

真夜中へ向かう
黄昏列車のテイルランプはなみだいろ



author:蒼井冬星 HOME  
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