世を忍ぶ仮の日記
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2004年01月31日(土) 疲れた

真夜中に眠すぎてピロと大喧嘩した。


2004年01月30日(金) 勤労(大嘘)

久しぶりにちょっと早起きして、ギリギリで画廊に間に合うように行こうと思ったら、電車の人身事故で遅刻してやんの。
途中オーナーから「今どこぉ〜?」という電話で恐縮していたら、到着したのは開廊時間過ぎているにもかかわらず私が一番早くて、私がついてから鍵を開ける人がやってきて、私が開廊準備をしようと慌てているとお客さんがやってきて、それから作家の先生がいらっしゃった。
もうぐっちゃやねん。
タイムカードを入れたら、機械故障のようなので、手書きで済ませる。
いくらでも誤魔化しきくやんオーナー。誤魔化さないけどな。
久しぶりの席でオロオロしながら読書。
久しぶりの席でオロオロしながらこっそり携帯電話でメールぱしぱし。
昼過ぎにオーナー到着。
コーヒーブレイク……。
そして午後、ランチタイムが終わり間際「あんた、御飯食べ行っておいで」と美味しい店を紹介してもらって、韓国料理の店で辛い麺食べて、帰りがけにMORGANで冬のバーゲン服と春の新作見てときめいて、アクセサリーを見てキラメキを浴びてから帰った。
夕方には前にバイトしていたというチョコレート店の店長さんがチョコを持って顔出しにいらして、チョコレートブレイク。チョコうまっ!
「チョコレートもアートだっていう考えなんです私は!」
という店長さんに
「あ! 私もその考え賛同です!」
と力強く頷きました。チョコレートはアートです。
映画『ショコラ』を観よう。ほら、ジョニーもかっこいいゾ☆
……。
すんませんすんません私だけがこんなに楽をして何もしてなくて。
いやはやそれなりに疲れたらしく(←如何に普段何もしてないか)帰ってハイテンションに眠たかったです。


今週の展示は綺麗で癒されるのー☆


2004年01月28日(水) 酔いどれロリータinアリスの館

毎度恒例朱雀会が銀座で行われるとのことで、銀座に繰り出す。
ほうほう。
あまりに久しぶりの銀座にクラクラしそうじゃよ。
アラ素敵なお洋服〜フラフラ〜かんざしまである〜かわいい〜ヨロメキ〜☆
銀座は誘惑、魔の街その……? いくつめでしょうか、分かりません。
銀座の画廊に行って仕事を取り付けてくる。
一応これでもバイト雑誌とか見てみたんですけど、銀座の画廊の受付より良いバイトが今のところ見つかりません。
綺麗なオブジェに囲まれて良い気分になって、時間を忘れそうになって遅刻して待ち合わせ場所にダッシュ。
「キャー! カッカ可愛いー!」
ダンケシェーン! フロイライン! お世辞だとしても嬉しいよ! ちなみに遅刻しそうだった&意識朦朧としていた為、化粧が濃かったのはご愛敬さ、許しておくれセニョリータ(語学統一しろ)。
早速突っつきあいながら(ガモの突っつきだけは巧みにかわしながら)アリスの店に行く。
うーん。
イマイチな雰囲気。
大部屋(ninjaでいうところの空蝉の間)は燭台などあって良い雰囲気だったのだが、店員さんがアリスだってきいて喜び勇んで行ったのに、安そうなメイド服に茶髪だった。
違うんだ! アリスは確かに茶色っぽい髪の毛かもしれない。でもあれは綺麗な金髪をふわりとお嬢様結びにして、汚れ無きベロア生地で作られた青いワンピースに、真っ白にレース付き(無しでも可)エプロンなんだ! 靴はエナメルでお願いします。
ちなみにピロは幼少時大層幼稚園の先生に可愛がられるタイプで、いつもお遊戯会では主役、不思議の国のアリスでも勿論アリスを貰っていた。
あー…あの頃のはな垂れアリスの方がなんぼかマシや…。
日記を読んで下さっている方々から「ピロはダメだよ!」と援護射撃を頂き、元気を貰う。
そうだよねえ、姉が吐く程苦労しててもヘとも思わないんだよ〜。だいぶピロ麻痺していたので、ガモに対するツッコミにも覇気が無い。
疲れてんだなー、私。
もろもろの鬱憤を酒ではらそうと、「ロリータの憂鬱」なる美味なカクテルをじゅーじゅー吸っていた。
普段は余りお酒を飲みません。
そして余り人前では酔わないように気を付けています。
だってフェロモン倍増するらしい(噂)んだもん。
おなごばかりなのを良いことに、はっちゃける。
うひゃひゃひゃ残念なことにアリスの館は暗くて、ほとんど写真は撮られなかった(筈)。
綺麗な茶髪(ちゃがみと読む)が好きらしい酔った私は、白波瀬さんと朱雀さんの髪の毛に触りまくってました。
「首は……首はアレなのっ!」
白波瀬さんの究極フェロモン一言です。
もう、「アレって何? 言ってくれなきゃわかんないよ」と責めまくりました。
あーたのしかー☆


2004年01月25日(日) I am winner

夕方から、佐藤さんに『桜蘭高校ホスト部』を貸してもらい、そして私は佐藤さんへ『ルビー全集』(注:宝石のルビーでは無く、角川出版のルビー)を返却する為、最寄り駅で待ち合わせをする。
土日両方出勤という涙が出るようなスケジュールの中、どうも有り難う御座います佐藤さん。
最初にカフェで本の受け渡しをし、その時はなんだか無難な話をしていたような気が致します。
「さてこれからどうします?」
「ああ最近胃の調子が」
疲労の為かストレスの為か、はたまたこれから起こりうるかもしれない恐怖の何かに対する体の反応なのか、胃の不調を訴える佐藤さんとソバ中心の居酒屋みたいなところに入る。
掘り炬燵式の席に案内される。
「あっ! かわいいぃ〜」
「?」
佐藤さんは、私の錨入りのパンプスに向かって、乙女を炸裂させ
「かわいいぃ〜」
と言ってしまった後、私の怪訝そうな顔に「あ、格好いい。ですね」と訂正を入れていたが、今更遅いと思う。色んな意味で。
白い佐藤も黒い佐藤もメニューにあったが、ピンクの佐藤は流石に無かった。
うーん。ピンクの佐藤。
ピンクの佐藤、ぱおんぱおーん。私はピンクの佐藤さんなの。ぱおんぱおーん。
ある朝目覚めたら、ピンクの佐藤さんになっちゃったー。あららどうして思ったよりも、体が女の子で困っちゃう〜(ピンクの佐藤さん、ぱおんぱおーん)
そこで私は考えたゾウみんなに挨拶しにゆこう。ピンクのチャイナにピンクの口紅、これでおめかしは完了だゾウ〜♪
佐藤さんは黒の佐藤を頼もうとしたが、本日品切れにつき、ホワイト佐藤になってしまった。
「ブラック佐藤さんの暴走も見物なんですけどね☆」
どうやら焼酎の佐藤も大人気☆
今年は芋の不作で芋焼酎の品数は少ないけれども、人気が爆発した為、佐藤の出荷が間に合わないらしい。
佐藤、大人気。
私は最初は日本酒景虎を頼み、それから焼酎「なでしこ」(←うそくさくてすまん。だが美味しい焼酎であった)を飲み始めたころから、二人の暴走がはじまる。
同じテーマで40分以上、延々討議を重ねた末、佐藤さんに
「参りました」
と言わせました。
勝訴! 勝訴したよおとうちゃん! 
それはまるで囲碁のように、陣取りをしていく言葉のゲーム。
テーマは一つ、佐藤さんは佐藤さんであるか否か。
……なぜそんなに語るんだ、私達は。
その間にも佐藤さんは、のの字を書いていじけたり、違いますよぅ〜、とまるで魔性ガモ子のように両手を振ったり、「違うんですってば!」と駄々っ子乙女のように机を叩く仕草をしていた。とても乙女らしかった。
思わず「それは職場でもやっちゃってるんですか?」と訊ねたらYESの解答が出たので、おかしくて沈没したら、「あの。そんなに(汗)そんなに可笑しいですか?」ええ想像しちゃったんでつい可笑しかったです。
もう根っから乙女になってたのね。
バーチャルだけじゃなくて社会生活に於いても乙女なのね。
「実家に帰った時も、母親に「女々しうて厭じゃあ」て言われました。この恰好をした帰ったんですけど」
全然気がつかない佐藤さんの普段のファッションは、下にシャツを着て、上からタートルネックのベージュのニットを着ている状態でした。
何が女々しく見えるのかしら? ときょとんとしていると
「実はこれ(ニット)男物じゃないんですよ。シャツは男物なんですけど」
「ていうことは」
延々20分くらいですかねー。今度はきちんと勝ち負け出ませんでしたけれども。
「ということは。佐藤さんは普段の生活に於いても女性の洋服を極当たり前のように自然に着られているわけですよね」
「いやいや普段に着ているのはスーツなわけで」
「スーツは仕事着でしょう? そして自ら選ぶものは女性用」
「いや、家にあるものを着ただけです」
「ほほう。家にある。もしも女性と同居しているならば家に女性用の洋服があるのも至極当然な理由でしょう。けれどもあなたは今、一人暮らし?(頷く佐藤さん)ならばその洋服が家にあるようになるまでには、自分で店に行って「これが欲しい。これが可愛い。これが着たい」と思ったから入手し、そして本日着るに至った訳で、家にあるものを着た、という動機では薄い言い訳になりますよね」
「うー…。トイレ行って上から男性物のシャツをはおって…もう遅いか……。ハイ。自分でお店屋さん(←この日本語からテンパってんなーって思った)でいいな☆と思ったものがたまたま女性用でした」
以上、佐藤さんの普段着に関する論議でした。
洋服一つでこれだけしゃべるって……。
「いやあ、しかし普段着だと女々しいとはつゆほども思いませんが、年に2回の趣味を親に知られたら大変っすねー」
女々しうて厭じゃあ、の騒ぎでは無くなりますね、きっと。


2004年01月24日(土) ピロストレス

ピロの友人が夜遅くに遊びに来て、ちょこっと挨拶したら、それを後でピロにえらく(広島弁)怒られて、話すなとかコミュニケーション取るなとか怒られた。
「相手の気持ち考えてよ」
とはピロの弁だが、姉の気持ちを全く考えたことの無いピロは、姉がその後トイレで戻しても知らん顔だ。
というわけで体を再度壊しました。
グェ〜。


2004年01月23日(金)

電車に乗って、本を読もうと鞄から取り出した本が、上下巻の下巻だった場合はあなたはどうしますか?
気にせず読みました。
読めるっていうことを身を持って知っているから。
実は、ちょっと前の帰省の際の新幹線で、上下巻セットで本を買ってから新幹線に乗り込んだのに、下巻から読んでいることに気がつかず、変だな、上巻なのに話がどんどん解決していくぞ、あ! 解決した、と読み終えてから下巻であることに気がついたのですね。
というわけで本は下巻からでも読めます。
下巻だけ手に取ってしまった人、迷わず読もう!
でも『ブレイブストーリー』は上巻からしっかり面白そうだ、とってもショック


もうひとつ、
実は「日記しばらく休みます」とかカッコつけてホザいた次の日くらいには、無線のLANの調子が悪くなってネットに繋げなくなっていたのだな。カッコもへったくれも無い。
しばらくして、ネット環境はやっぱり快適じゃないと行けないわ(というかちゃんと繋げ)ということで、最初はプロバイダのセンターに電話してみたら、「ちょっと調べますので30分ほどお待ち下さいませ」を3回ほど繰り返され、それでも解決しないので、アホらしくなって、回線が途切れてないところまで分かったので、パパの第三夫人(男)に電話した。
第三夫人は症状をフムフム、はあはあと聞き。
じゃあ、電源を一度抜いて、10秒数えてもう一度繋いでみてください。
と、その通りにやってみると、まるで魔法のように直った。
電話を切って思わず
「なんでこんな良い人にうちのお父さんみたいな人が……」
と呟いてしまったが、なんか違う。
それをピロに言ったら
「そうそう。……そうじゃ、なんか違うねえ。Tニィも一応人妻なんじゃし」
「それは更に違ーう!」
「……? ……! えっと…」
第三夫人は結婚しているんですね。でも男だから人妻じゃなくて、夫だろう。いわゆる妻子ある身、の言い方の方が正しい。
混乱する家庭環境に、ピロの拙い日本語が更に混乱している。


2004年01月22日(木) 買っちゃった。

(生茶パンダを持って)買っちゃった。
三国無双、三国無双、やってみたいと思いませんか〜フフッフ〜
普段、最寄り駅北側で生活をしている私が突如思い立ち、南側の散策に出かける。
ひっそりとした裏通りにある小さな、雰囲気の良いカフェで一人、胃痛に耐えながら御飯を食べ(胃弱になると自分の飯がまずく感じる)、お気に入りの柔軟剤の入荷がいつもの雑貨屋さんに入荷がなくなったと聞いたので、他に置いている店を探して探索をしようと思い立ち、歩いてみると、南はなんだか楽しそうな土地であった。
ヨーロッパと一緒で北より南が明るいのは何故であろうか。
のだめのように「ほわ〜ふお〜」と周りを見渡しては感嘆の声をあげて散歩をする。
そして、禁断の地、中古ゲームソフト屋さんというものにはじめて足を踏み入れる。
あらなんだか楽しい場所ね、ここ。
今まで行ったこと無かったけれど、幻水2の攻略本とか、欲しいのよ、本当は。
幻水外伝1をやった私の頭の中は、今までの「シュウ×主人公」だけでなく、シードをお姫様だっこにするクルガンの所為、もしくはジョウイの「惹かれていたのかも・・・しれない(苦悩の顔)」の所為で、色んな箇所に萌えて萌えて大変なことになっている。何を今更攻略したいのか、それはアレかもしれませんが、攻略本、欲しいっす。
ゲームソフトを舐めるようにみて、やっぱり、三国無双を買ってしまう。
フー……。
体は治ってきたからやること一杯出来たのに、のっけからぐだぐだアイテムを入手してしまったヨ。
お気に入りの柔軟剤も買い、帰りがけに図書館に行って、カフェで読み終えた『ドリームバスター』と予約していた本を交換して、帰路につく。


帰宅して、夜遅くなるまでいったい私は何をやっていたんだろうと考えた末出た結論は、本棚の整頓であった。
色々売る決意を固めたにもかかわらず、まだ全部が入ってくれない(どころか溢れている)私の本棚。売る前に、売る前にもう一度あの子の顔だけでも見せてください、と女衒に子供を売る親の気持ちになっているので、いちいち顔を見ては箱詰めするので大層時間がかかったらしい。
そして、大塚家具(何故太文字なのかは過去の日記参照)が「頑丈ですよ!」と請け負っていただいた筈の本棚の縦板が歪んでたわんで横の板が外れる原因になっていることも突き止めた。
うぉのれぃ、どうしてくれよう。
ムカつくムカつくムカつくよ大塚家具!(もう伏せ字はやめたわい!)本棚は本を入れる道具だ。なぜ本を入れただけなのに壊れるんだ、欠陥品じゃないかー! バカー!
豆腐本をどこに入れるのか考えるのを忘れました。エヘ。

夜、床に就いてから無双ソフトを立ち上げてみた。
面白すぎてヤバかとですたい。
気がついたら口が勝手に
「チッ、ナメんな雑魚が。この俺に敵うと思っているのか」と呟いておりますたい。
そのうちピロとラブラブ二人モード(例えば孫策と周喩とかネ)にしたいのですが、ピロに「三国志って分かる?」て聞いたら、「三国志ぃ〜? 分からん」とあっさり返されました。
うわああん白痴嫌いー!


2004年01月21日(水) 腹を据える

だいぶん熱が下がってきたので、ここ数日ピアノの練習量を少し増やしたら、頭痛肩こり首凝り腰痛が激しくなり、不眠からくる睡眠サイクルの乱れも甚だしく、腰の痛みもまるでぎっくり腰の予兆のようになってきた。
ピアノが不健康にしているみたいじゃねえか。
そんなことが言いたいんじゃないのよーないのよー(ピアノに言っているらしい)。
ずっと周りから言われ続けて、観念して、とうとう再びバレエに行ってまいりましたー!
誰か私に拍手喝采を!
行く3時間前から既にぐだうだ愚にもつかない言い訳をして、行かないようにしようとする自分をなんとかなだめすかして用意をして、てくてく歩いてバレエ教室へ。
教室にはまだジョー(バレエの先生)しかいらっしゃらず、まーったりストレッチをしつつ
「ゼロからはじめる覚悟で参りましたので、どうぞどうぞお手柔らかに」
と頼んでおく。
実際、教室に集まったメンバーのうち二人は、体を馴らしにきたバレエ団の人だったりしたので、素人別メニューと玄人メニューで分かれてやる。
当たり前やっちゅーの。
余りに久しぶりすぎる為、ちょっとしたバレエ用語に目をしばたたかせる。
「ソテ、ジュテアントルラッセ、ポーズ!」
「………?」
先生は、ハイハイオレが悪かったよ、という顔をして踊ってくれた。


ところで今日は久しぶりに行ったら可愛いバレエおなごが見事に居て、神様に有り難うと感涙のむせび涙を浴びせそうになった。
ええのう、バレエおなご。
華奢で目が大きくてちょっとツンとした顔してるけど笑うと可愛くて、動き一つ一つが綺麗でサー。振りが出来なかった時に悔しそうな顔してるのがめっさラブリー☆
もう潤って潤って大変。
妄想しちゃって大変。
「うーん。ジョーはサドっぽいんだけど、この子はノーマルプレイの方が似合うんだよなー。どうなのかしら」
でもジョーには黒木瞳に似ている(とピロが言う)美人妻がいるのよねえ。


バレエ用語は分からなくなっていたが、体は全くついていかないか心配で行くのを渋っていた割には、割には動いた。
よくアヤシイ動きをしたり、のっそりしていた。
あまりに久しぶりで、筋肉の使い方を分かってないのだな。
筋肉痛がいつ来るか、不安だ。
年だし……(ガクガクブルブル)
いいの、腰痛と不眠対策だもの。だもの(ブルブルガクガク)


2004年01月10日(土) ハイニョー、ホーニョー

「ピロや。さっきトイレ掃除をしようとして気がついた事がある。彼氏に是非伝えておいて欲しいのだが、余所の家、それも内緒で女の子だけの家に泊まりにくる時には、放尿する際に呉々も散らさないように気を付けるように言っておいてくれないだろうか」
「ンギャー!」
「よって私は義理も無い男の排尿カスを拭くのは生理的嫌悪を伴うので、彼氏の尿は君が掃除したまえ」
「ンギャー! ホンマイヤ! なんなん! それだった普通に怒られた方がマシじゃ!」
「え? 怒ってないよ? 単に排尿の名残が見えたので、それを伝えただけなのだが。でそれを掃除…」
「分かった! 分かったお願いもうやめてぇ!」
どうやらこの手の言葉責めが一番効果的だとほくそ笑んだのもつかの間、やっぱりピロはトイレ掃除せずに消えていった。
くそぅ、次はどんな言葉責めをすればいいんだ……。

ピロは成人式の為に帰省すると言って今日消えていったのですが、実家には明日と言ったようです。
何処へ消えたんだろう(笑)。
私に一言断ってくれれば誤魔化しようもあるのに、ママンに「ピロそっち行ったよ、さっき」と言ったら吃驚されてしまっしま。
自覚しているよりももっとピロストレスは激しいようで、ピロがいなくなってからというものどうも呼吸が楽ですな。
あと、意識も割とハッキリしている時間が長くなってきたので、タバコを吸ってないみたいです。
となってくると、逆に居ないのにストレスなのは排尿の名残ですじゃよ……。
知らん男の排尿カスを拭く義理は無い方に1000点入れたいよう、別にバイトのトイレ掃除とか金貰う訳じゃないのにぃいぃい。ピロめぇえええ(怨)。
最近首を絞められる夢を見るピロ、実は首を絞めているのは姉だったりしてウシシシシシシシシシシシシ。
姉は自分が姫になって遊んでいるので、首を絞めている暇は無いでしよう。


昨日の日記、何も確認する前に手が勝手に登録ボタン押しちゃった。ヤバイ。
それも無意識? スーパーエゴ?(←学派が違う)。


2004年01月09日(金) 夢分析

カウンセリングで「映像、もしくは視覚の刺激で影響を受けたと思われるものを持ってきてください」という難しい宿題を出されていたものの、面倒になってやめていた。
前回「箱庭もいいかもしれない」と言われ、箱庭とはこれまた絵的にもネタ的にもステキなモノを、一旦経験しておかなければならないわあとドキドキしたが時間が無くて箱庭さようなら。
いつか箱庭療法を体験しておきたい。
折角本格的に箱庭が直ぐそこにある環境に行っているんだから、箱庭にも触っておきたいような。
「こんにちは。じゃあ箱庭しましょう」
という程に、直ぐに箱庭療法になるわけでもないですしね。
だが、いざ箱庭作ろうかと言われても、何も浮かばないのであった。
どんなの浮かびますか?
年末年始にかけて夢をたくさん見たので、宿題がわりにその話で盛り上がる。
「こー、やっとこ洋風の夢を見まして。フワフワのビラビラで、髪の毛金髪でうねうねで腰までの姫」
どこまでも夢までも趣味が出ます。
夢の中の私は腕に自分の金髪がかかるくらいの長髪で、甲冑を身にまとい、でも箸より重いものは持たないで他の人が全部やってくれるっていう、自分の願望をこれでもかと詰め込んだ自分の姿でした。
「それでいいのかっていう気もするし、この際それでも良い気もする」
と言われましたが、実家では林檎を剥いてもらわないと食べないです。
実は果物は誰か剥いてくれないと食べられないので、なるべくバレないように生きてきたんですが、高校大学時代に無花果を差し出されてどうやって食べていいのか分からなかったりしてバレました。
しかも我が儘だから折角人があげるって言ってくれた無花果に剥けて「食べ方わかんない」のような事を言って突っ返した記憶がある。
勿論、剥けます。
敢えて自分で剥いてまでして食べたいとは思わないだけで(というのが我が儘だと言われる)。
実家で毎日林檎食べさせてもらってたからなあ……それが夢で出たのか。
ちなみに夏は桃。
桃も果物中一番好きなくらい好きですが、やっぱ一人じゃ食べられません。
どうしよう……(オロオロ)。
やっぱこのままじゃダメかなあ?
姫願望なのにー。
「いいなあ夢たくさん見られて」
と羨ましがられましたが、両方とも大量殺戮の夢でした。
でも、どんなに夢の体験で恐怖体験しても起きたら剥離(乖離?)するので、恐怖がスッポリ抜けるのです。いいことか悪いことか。
いいことやもしれん。
「毎日毎日、殺したり殺されたりする夢を見るの……起きたら、凄くその感触が生々しくて……」
冬になると思い出す冬鬱の友人の言葉を思い出す。
「ねえ、明日死ぬとしたら、今日一日をどうやって過ごす?」
毎回電話の度に聞かれていたが、
「同じかなあ。明日死ぬかもと思って生きてるし」
高校生だった私の解答が、暗澹としています。
ヤバ、あれ片付けなきゃ、と思っても一日じゃねぇ……(そういう問題なのだろうか)。
「夢を2つも見て、両方にちゃんとオチまでついてて、いいなあ」
しみじみ言われましたが、普段からオチを考えて生きているからでしょう。
考えてるけど全然書いてない今日この頃。
数行書いた、一昨日。


2004年01月08日(木) 学校なんて

ぼんやり化粧をしていて、昨日の声楽のレッスンの事をムラムラと思い出し、
「なんでいきなりカルメンなんだ、先生のバカー!」
と叫んだら、部屋の向こうからエッヒョー(ドイツ語でエコーの意味)が起こって「先生のバカー!」と返ってきた。
ピロだ。
月曜の振り替え授業で早速のテスト。その為に成人式の前に一度上京して、もう一度帰省するという面倒くさい、かつ交通費のかかるスケジュールになったのも、ひとえにブルドック(渾名)の所為だ、とピロは嘆く。
ベンゼン系の実験の考察でスペクトルがどうたらとか、見てもサッパリ分からないテストでさあ。手伝いようが御座いやせん。
出かける時間が偶然同じになったので、電車の中でレポートを覗き見る。
「バファリンにカフェインは入っているかの実験って、入ってるに決まってるじゃん」
「そうなんじゃけど(帰省後、方言が丸出しになった)、実験したらカフェイン出てこんかったけ、無理矢理あるようにこじつけて書いたん」
「レポートを書くのはこじつけるようになる訓練? ……ていうか『エメラルドグリーンに見えると考えた』てどういう日本語だよこれ。そりゃそのうち再提出も食らうわ、ダメ日本語」
「だ……エメラルドグリーン…」
日本語の指摘をされると小学生並に反論出来ず、最終的に逆ギレする事が今までの経験から考察された。
「学校嫌い…」
「今日は髪の毛がどうしようもないね」
「……うわっ、ほんまじゃ、どうしよう! マジ学校行けん! 学校行きたくない! 帰るぅ!」
「お前ホンマ小学生か」
「ええツッコミじゃねえ、小学生でケッコーコケコッコー」
本人も以前から自分の精神年齢を一ケタで言えると発言したこともあるように、以上のことから、ピロの精神年齢は小学生低学年並と考える。
小学生にベンゼンは無理だが。


「最近金縛りにあうん。しかもいっつも首絞められるけえ、お祓い行こうかー思うて」
「やめとけ。お祓いなんか行ったら逆に憑かれるぞ」
「なんでぇ?」
説明が面倒くさくなった。
だって脳科学で説明しても納得しないんだよ、畜生エセ理系。
「じゃ、なんで首絞められるん?」
お前がそう思い込んどるからじゃー!
と叫ぼうとして枕元から安部公房の本が出てきた。
「……安部公房? 何故よりにもよって安部公房?」
後で本棚を見たら太宰の横に安部公房があったので、安易に手に取ったようだ。
「あんたに安部公房は無理だろう」
「うん。だって全然興味ない。どーでもええもんホンマ」
わかりやすー。
「恋愛小説が読みたいけ、今度友達に『恋愛中毒』とかいうの? 借りてくるんじゃー」
「あんたは惚れたはれたに興味があるわけね」
「うん? うーん。うんまあ」
普段興味を持つ対象がお洋服とかお洋服とかアクセサリーとか、自分にだけに興味の対象が向けられている為、いきなり直面させられると興味の対象は何か分からないらしい、特に読書傾向なんて。
そんなヤツが私の本棚に勝手に触るっていうのもアレな。
しかも姉の本棚には恋愛小説が一つも無いって勘違いされてるし。
一作家一ジャンル、とか懇々説教するもの面倒くさいよ馬の耳に念仏。
ムキー。
「あたしゃ惚れたはれたより憑いた憑かれたに興味があるのさアハーン」
惚れたも憑いたも似たような現象じゃねえか。


2004年01月07日(水) 私が惚れたらご用心

朝起きてメールチェックをしたらば、助教授からメールが届いていて、突如たぎる。
最近すっかり忘れていた人だが、どうやらメールを出したらしい私に返信を下さったようで、内容は大して重大じゃないが、「授業に出てこなくなったので、心配していました」の一言に大層もよおした。
ごめん、先生。
声楽のレッスンが入ったからすっかり忘れていた、なんて言えない……、言えないよ。
思い切り心配して!(ブルブル←武者震い)
ご無沙汰していた助教授愛、目覚める。
はああ、犀川先生に会いたい。


学校行ったら、言い訳した筈の助教授連々に会う。
ウヒー、ウキウキ声楽のレッスン行こうとしている場合じゃない。
まず、心配してくれていた先生に会ったは良いが、言い訳の言葉が浮かばず、「またメールするから」という先生の一言に大層トキメキ、新年はじめてのトキメキを体験する。
その後、声楽のレッスン待ちで椅子に座っていたら、ピアノの先生に会った。
黄昏時に妖怪に出くわした(そのまんま)。
「えっと……今日は……挨拶まわり…?」
ピアノのレッスンをずっと休み続けるのに声楽のレッスンには行っているので、微妙に誤魔化してみた。
「ハッ! 先生、今週末のコンサートのチケットってまだ余ってます?」
都合の悪い自分を更に転化させようと、チケットを購入してみた現代音楽本邦初演のコンチェルト。
現代音楽は好きだが、体力的に行けるか微妙だ。
「大丈夫、なんとか行けます」
鼓舞してみたりして、新年の挨拶を終える。
先生、いくら本番前だからって、体調が悪そうにしている生徒をあからさまに1メートル以上避けるのは失敬かと思いますが、もしかしたら私もいつか先生に対して同じことをするかもしれないので文句は言いません。
インディアンの薬飲んでる癖に。ぬらりひょんのくせに。弱虫妖怪めー。


さて声楽のレッスンでし。
あっけなく「Ich liebe dich」は気がついたら終わっていた。
「ドイツリート向いてるね」
の褒め言葉に有頂天になる。ドイツ語は苦手ですから。
なんてゆーの? 誠実なliebeの方が、amourよりも向いているってそう言いたいのよね、先生ってば。
分かってらっしゃるワァ、と乗り気になっていたところに、伴奏者が次に何やるかって悩む先生の横で何故かカルメンを弾きだした(意味不明)。
「これやんなよこれ」
「いいんじゃない、うんカルメンにしよう」
「マジで!?」
ドイツリートが向いてるって……言ってくれたのに、ドイツリート歌おうって頭悩ませていたくせに、なんで気がついたらフランス語のアリアなんじゃー!(絶叫)
「私が惚れたらご用心」(カルメン)
だそうです。雌豹とか蜘蛛女とか魔性とはほど遠い清廉な愛に生きる女としては、歌い上げるのに苦労するワァ。
待ってて助教授!


2004年01月06日(火) ギャフン

私は所詮ピロの姉です。
父もボケ、母もボケでどうしようも無い人間です。
生まれてすいません。


母と二人で電車に乗って新幹線駅まで行き、駅ビルとは別に建った新しいデパート(私は「人の居ない新宿タカシマヤ」と呼んでいる)で基礎化粧品を全部親に買ってもらい、母と二人で雑貨屋で妄想して遊んだ後、お茶して「やれ行くか」とエスカレーターを上って改札口まで辿り着いた。
「忘れ物無い?」
「多分あるけど分かんない」
何かしら忘れ物はあると自信はある。
「あれ持った? これ持った? 家の鍵もった?」
「……! …! …! ……!!!」
あまりのことに完全に言葉を失う。
家の鍵忘れました。しかも人生に於いて2度目。1度目は他の下宿先の事でした。
最悪どうにかなることが分かっていても、鍵だけはショックです。だけって他のも色々ショックを受ける忘れ物はあるだろう。
母は狼狽え、間に合いもしないのに家に帰ろうとし、私は携帯電話でピロを呼び出した。
「ああ? アハハッ! 分かったー」
電波の都合もあり、どうもよく分かってないらしい。
一抹ならぬ百抹の不安を覚えつつ、新幹線に乗って一路東京へ。


結局、最寄り駅のモスで時間を潰すも、眠たくてたまらなくなってしまい、意識が朦朧として隣の人を見たらネクタイが趣味の悪い光沢のある赤で、それなのにファッションについて語っているのがとてもイヤで、前を見やれば無邪気そうな中年男性が電話で「お前の所為でお茶こぼしたじゃねえか!」と電話で八つ当たりをしていて、「こういう旦那はイヤだなあ」と思っていたら、呼び出した人はずんぐりむっくりみるからにオタク男で、更に電話で男ばかり呼び出す人でうちのパパンを思い出し、脳内が意味不明になってきたところで「赤いネクタイで威張っちゃイヤ」と店を飛び出した。
飛び出してから考えた。
夜分遅いが大家さんに泣きついた。
するとやっぱり遅すぎたらしく、大家さんの息子さんが出てきた。
一言で言うと、苦手なの好青年タイプに育っていた。好青年なのに苦手。分かってくれる人はいると思う。
……声は茶風林(←分かる人画面の前で挙手)みたいなんだけど、何故か顔は好青年。
平謝りで鍵を受け取って、猛スピードで眠る準備を済ませている間にピロが私の居ない間に男を部屋に入れている事に気がつき、せめて無断はやめて欲しい、と憮然としながら床についた。


2004年01月05日(月) ダウン

完全にダウンしました。
夕方6時くらい、日が完全に落ちる頃まで体を起こすことすら出来ずに、ずっと横たわっていました。
一応一度起きてみたのですが、目眩、ふらつき、脱力により立つこと叶わず。
狙っていた数々のバーゲン品と共に、今日は敗北決定。
次の日に備えて眠ります。
ストレスが体に出た。


昨日はバーゲン戦争に行き、既に疲れは出始めていたのか、最初は老舗デパートメントストアでアホみたいに高いものを見てキャッキャとはしゃぐに留め、当初の目的であったVネックの黒いニットだけは入手し、人込みが一段落したパルコをウロウロして、先にバーゲン戦争に乗り込んでいたピロと落ち合う。
既に初日を過ぎたバーゲン戦争には、戦利品は既に無かったようで、ツモリチサトにはバーゲン品はすり切れた(誇張だろ)ニット1枚しか無かったらしい。
あんたそりゃちょっと猫またぎだろう。
母は「人を馬鹿にしとる!」とブリブリ怒っていたが、ツモリチサトを着るあんたも相当若いよ。どうせなら初日に若者に混じって闘ってみたらどうだろう、と思ってみたりもした。
歩いていたら唐突にお腹が空いたところで、ピロが「ここに行かないと帰れない」とラーメン屋を指定。めんどくさがる母を押し切ってラーメン屋に行く。
私と母で「大盛りいけ!」とピロにけしかけ、大盛りを食べさせる。どんぶりの大きさから既に違う、きっとあれはラーメン2人前。
大食いで名を馳せつつあるピロにも、流石に多かったらしい。
車の中でおえーおえーと言い始めたので、興奮物質を出させようとピロを本気で怒らせる。
手の平でコロコロ転がって怒るピロ。
「よし。手伝いをしなかったら300円ということで」
「そうよそうよそれがええわ」
「なんなんそれ! マジムカつくわ、絶対やじゃ!」
「で、消化は出来た?」
「え? 嘘じゃったん!? あ、吐き気消えた」
容易い。


寝ようとしたら父親が帰ってきて、台所に立つやいなや、使い方も知らないのに油で遊ぶので目が離せず、火を止める事を知らない人だと知って、煙が出てきたら止めたりしていたら結局寝床に行けず、挙げ句母親が帰ってきてその現場を目撃して、キィイイってテンションが上がって金を盗っただ盗らないだとアルツハイマーの症状まで出しやがるので、軌道修正をするのに
・とりあえず寝かせる
・末の妹がぐだぐだしないようにする
・夫婦に会話させない
ようにして一度自室に戻るも、余りにもテンションが上がりすぎた母の声がうるさくて不安で、もう一度交通整理をする。
明らかに緊迫した空気(家族が揃うと息が出来ないんだな、うち)の中、ピロだけがのほほーんと歯磨きをしながら「あは〜ん」と言っていた。
強く、強く生きていくっていうのはこういうことだとするとちょっと弱くて良いかなあ、と。
ピロとKが一緒に書いた年賀状を見て母は「どうしてこんなに文章のレベルが違うのだろう」とたかだか年賀状の短文に滲み出てしまうピロの白痴文章に嘆く母を「まあまあ、Kは実は文系だから」となだめ(すると母は「勝手に経済学部に願書を投げておこうかと」など言っていた。ついOKを出す姉)「頼む。寝てくれ。家族の迷惑だから」とまず母から懐柔してリビングから消し、次にKの背後に行き、年賀状のシメの言葉に悩むというというピロには無い行為を面白く眺めつつ、「うんうん。それでいいんだよ」と、肉親じゃないような優しさを発揮して無理矢理寝かしつけ、リビングにピロと父という、喧嘩のしようがないボケボケになったところで私もやっとベッドに入った。


というような事をやったらもの凄く疲れたらしく、寝込みました。
本も読めない状態だったので外出は不可能と判断して、コナン君見て、また寝ました。


ところで今テレビの前で安室奈美恵を眺めながら書いていたんだけど、やっぱええわあ、安室ちゃん……。


2004年01月03日(土) 初夢

初夢は都合良く見られましたでしょうか?
今日あった本当の話。
何故か「一姫二太郎三なすび」とリズムで勘違いを脳内でしてしまい「なすび、とは何をさすのか」と延々(10秒)悩んでみたりしました。
初夢は人が一杯死ぬ話で、自分で夢分析をして「おおこれは幸先の良い話だ!」と起きて嬉々としていましたが、別に人殺しを率先しているわけではありません。
脳内映像と、起きて「やったね!」とニンマリした顔をしている私の両方の映像がバレたら怖い人みたいだ。
夢分析ではいつも褒められるので、自分が納得して良い結果ならばそれで良いのよね。きっと。誰か「うん」て言って! ちっとも富士山は出て来なかったわ。でも良いの。
昔なすびは見たことありますが、良い年を送った覚えがありません。



今日は母方の親戚への挨拶。
とはいえ、父方の、隙あらば殺さんとする殺気だった雰囲気はまったくないので、多少気は楽ではある。
私の中に内在する殺気は全て血の為せる業であって、私の罪ではなく、言葉尻を取って攻撃するのもまた血の業であって、出来る事ならばこの呪われた血を、全部清らかな血と変えてしまいたいと常日頃から願ってやまない、呪われた血なのだが。
母方の、全員天然ボケ、嫁ぐ人もまたどこかボケた人じゃないと入れない独特の天然一族もまた怖く、出来ることならばこの血を、しっかりした血と変えてしまいたいと常日頃から願ってやまないが、本当に出来るならばピロの血をどうにかして欲しい。
「だって」の後に会話を飛ばさない! 「でも」の後に会話を飛ばさない! と何処かでガモ子に言ったのと同じような注意を全員にしつつ、ツッコミが少ないので、なんだか会話がすっとんきょうなところに飛ぶのを半ば呆然としつつも諦める。
かまわれすぎで太った猫と、かまわれたい病で太ったオッチャンと、従兄弟達で机を囲む。
オバチャン達はやれやれとお茶を飲む。
少しだけ、普通の親族一同の雰囲気をつかの間楽しむ。
やっぱ元旦にあったアレ(父方親族一同集合)は異様じゃよ……。小説に出てきそうな感じ。
賭トランプをする。
オッチャン、かまわれたくて金を出してきたのだ。
ババ抜きでオッチャンが負ける度に暴れるので、オッチャンの得意な7並べにしてあげようということになる。
7並べで、1000円頂く。
無表情でいる分勝ちやすく、ババ抜きなぞ、隣にピロとオッチャンという天然ボケトップを脇に抱えているので、大層勝ちやすい。
最後にオッチャンが居ない時に、暇つぶしに大富豪もやったが、掛け金無しで、ルールも知らない私が大富豪、ルールを良く知るピロが大貧民だった。
やーいやーい。
終わる頃には熱でも出たのか疲れてソファーに横たわり、疲れてそうな人を発見して
「横になった方が良いよ」
と指図する。
何様のつもりじゃワレ。
疲れてきたのか、ママンが疲れたからとかなんとか理由をつけて必死に帰りたがっていた記憶がある。
オッチャンは寂しんぼうなので、最後まで携帯の番号を教えろだの駄々をこねていたので、パパンの携帯の電話番号を言ったら、家族割(ファミリー割引)の関係でバレているので、一瞬きょとんとした顔をしてから青ざめていた。
怖いもんね、うちのパパン……。



帰宅してマジ寝して起きたら、友人から「今日はスカート3枚、カットソー2枚(以下略)基礎化粧までバッチリ買ってもらったよ!」とメールが来ていてちょっと悔しかった。
ま、負けるものですかっ…。


2004年01月02日(金) 年始め

年始め=安売り
うちの家訓で御座います(嘘)。
ところで疲労が蓄積した為か昨日一昨日の日記を誰かが勝手につけたようなのですがご愛敬。
まあいいじゃん世を忍ぶ仮の日記だしさあ。
でも一年の始めがやっぱmemoly lossって物悲しい。


早起きしばいてデパートメントストアに出かける。
出る前のわたくしめの弁。
「もう物欲も枯れちゃって欲しいもの無いし、行っても疲れるだけだもん。1個くらいの為に行くのもなあ……」
ママンに
「暇だったら本屋に行けばいいでしょ」
と趣味を見透かされたなだめすかされ方をして、しぶしぶついていった。

到着早々ピロとは別行動でママンについてきてもらい(金づる)、スタージュエリーの福袋を見つけてぴょんぴょん跳びはねる。
「ママ! 7万円相当だって!」
福袋は買わないわ、と昨日の親族集まりの席で偉そうに言っていた、舌の歯の根も乾かぬうちに、とはこの事、勢い良く貴金属を買(ってもら)う。
テンションは既に上がり、ママンが限度額を言うも、聞かない振りをする。
めったに行かないデパートメントストア、その割に行きつけの店が決まっている。
速攻ナネットレポーに行き、rの部分をゴボゴボ言わせてパリジェンヌを気取りながら「Vネックのニットが欲しかったんだよね、うんうん」とVネックでも黒って言ってなかったあんた? というママンの言葉を素通りして小花が散ったやたらと愛らしいニットを買(ってもら)う。
「うーん。黒いの無いね。でももう欲しいもの無いよ?」
と言いながらてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてく歩き回る。
「あ、ママ、夏に買おうと思っていた鞄が安くなってる!」
A/Tで鞄を買(ってもら)う。
途中、ピロとK(末の妹)の同級生とその母に会い、何故だかKに似ているという言葉に理不尽さを覚える。
K、ここのところミスチルの桜井に似ていると言われているので、三段論法で言って私も、ということになるのだが、それは違うと全員思うだろう。
三段論法は危険な論法だ。
ママンが「靴が見たいの☆」と言うのでついていく。
乙女ママン、何故だか私と一緒に「まずはジルスチュアートを見てから!」と言う。
何故だ。
いくら乙女が過ぎるとは言え、ジルスチュアートママンは怖いぞ。
ママンと二人で「なんかトキメキが少ないね」と靴コーナーでしょんぼりしていたら、私ははたと気がついてしまった。
「ママン! 分かったよ、私は冬はメンズライクなんだ!」
そうして靴を買(ってもら)う。
私は知っている。
限度額を遙かに超えている、ということを。
私は知っている。
自分が学生だと偽って、従兄弟は貰っていないお年玉の数々を、大学生料金でたかりまくっている自分を。
だが、my財布はゼロのふり。
疚しさも手伝い、自分で並ぶよ、と箱を持って立って、もの凄く寂しそう演技をここぞとばかりに繰り広げたら、直ぐにママンは来てくれた。
手が一杯になったので、一度車に戻って荷物を置いて。
「さ、福袋☆」
ピロがいないところで貴金属で遊ぶ親子。
「キャー! このネックレス可愛い! もうつけよう。このネックレスだけで既に福袋の元はとれたね、あとはどうでもいい☆」
「ねーこのブレスレットつけにくいよー」
「(趣味じゃないなー)ママ、つけてあげるよ。ほら、可愛い☆」
怖い娘じゃよ。
ママン、眠さも手伝って「今はいいけどどうやって付けるのよ」とぐじぐじ言っているので、こりゃピロに進呈だな、と二人で画策をしてから、車の中でうたた寝。
地下だったので電波は届かず、約束した時間の前にピロにメールを打ったら、どうやら向こうは寂しくて不在着信をしたらしかった。
昼ご飯を食べようと思ったら、当たり前の話だがもの凄い人数が長蛇の列をなしていたので、トイレに行く。
トイレから戻ってきたら、ママとピロがブリブリ怒っていた。
何事かと思ったら、末のKに買ってやった洋服のことで揉めていたらしい。
ピロが一生懸命妹の為に買った服を全部ママンが否定したらしいのだ。
ピロがお金が足りないから金をくれ、と言ったからママンは激怒、ピロは苦労を全否定されたことで大激怒。
ピロに「一番大切なものだけ取っておけ」と耳打ち、ママンに「何をどれだけ言われてもお金だけは払うな」と耳打ち、不穏な空気がやっと少し薄れる。
裁判官の振りをしているが、得をしているのは私一人。
結局、夜になって分かったのはピロの計算間違い+勘違い、Kは苦労して買った服をきょとんと「似合うか似合わないか分からないけど有り難う」と言っていたのだが、ピロは全否定された事を決して許さず、ママンに金を払う気は無い。
単にピロが「ママンがそこに居ればyesを言ったものには案外金を出す」という法則に気がついて無いだけなのだが、奥義を教える気はさらさら無い。
昼ご飯を食べて夕食の材料を買う。
鳥モモぶつ切り肉を1000円渡されて、そのまま1000円をお店の人にひょいと渡して
「これで買えるだけ!」
と言うなど、到底専業主婦になるという宣言をしたは良いが無理だろうという行動を取るなど、ピロはあいかわらずピロだったが、晩ご飯、折角ウダウダ言って買った豆腐を入れ忘れたよ? ママン……。
一日中
「あんたの子じゃけえよ!」
「どうせあんたの親よ!」
という、鶏と卵の喧嘩をしていたピロとママン。論法がそっくりだった。



そして私は、病(ヤミー)友人と戦利品報告並びに次回予告を行い
「弱ってたらママが全額負担してくれるって」
「うちもだよ。毎日「病んでるって顔してる」て言われるー」
ビバ病気、と言い合い、ほくそ笑み、次回買って貰うリストを延々携帯電話に打ち込むのであった。


2004年01月01日(木)

謹んで明けましておめでとうございました。
嘘です全然謹んでません。
除夜の鐘が鳴り終わる頃、眠れない苦痛にリビングに下り、珍しい家族全員が集合した団欒まがいもの、早速「交通費とお年玉と」「あ、私誕生日だったんだけど」など帰省二人の金を父からたきあげる母。
末の妹は無言であっけにとられている様子。
手持ちの金をほとんどまきあげられ、ギャー! と叫んで父は出ていった。
存在していればまた「あ、そういえば○○の金」と言われかねないからね…。
怖いね、女って(フッフッフッ)。
そうして逃げた父は、正月早々再び第三夫人(男)の元へ消えて行った。
第二夫人(男)のところには最近行ってないのう。


お正月一日目は同じ敷地内にある祖父母の元へ親戚一同が会する。
父方の親戚は怖い人がいる。
叔母、なのだが。
余所の家の子には小学生にも「東大行け」と言うくせに(私は言われなかった)自分の娘は地元の大学から出さないように縄をつけて縛り付け(←誇張表現有り)婆まで呼び出して(←マジ。塾に婆が乗り込んだ)無理矢理地元大学に突っ込んだもんだから未だに「一生怨むよ」とすっっっっっごく気だての良い優しいお姉さんからも怨まれても飄々としている涙ぐましい正月の「怨む」であった。
そんな言葉にも、叔母は蛇の威嚇音を出して平気のへいざだった。怖いよー。
父方のじいやんは会う度に小さくなって、寂しくて仕方が無いのだが、親族一同の写真を撮る時に
「それは携帯のカメラか!」
と、普通のカメラに向けて新しい言葉を発していたのでまだまだ現役だな、と思った。
どこで携帯電話のカメラを見たのだ、じいやん。じいやん、もう60過ぎてるのに赤いちゃんちゃんこ着て写真に入っちゃったよラブリーじいやん(←いい加減ジジコン卒業しろ)。
最後まで威嚇音を発していた叔母と共に、親戚のお姉さんや同級生だった美形の兄ちゃんが消え。というかその親である父親が激烈ダンディなオヤジで人目惚れした過去があるっていうのはさておいて人数が減ると寂しい反面人に当たって疲れが出たところを、子供達と戯れて誤魔化す。
生茶パンダと子供達。
そして延々食べ続けるピロ。
海老、アワビ、トロ、巻き寿司、鯛、ゴボウ巻き、黒豆、八寸、ブリの照り焼き、かまぼこ類、数の子、雑煮、焼豚etc……。全部が多量ってところがまた凄いのだ。
人見知り激しく、好き嫌い激しく、病弱で小食だったピロと従兄弟の気難しい女の子が、子供の頃は似ていたね、という話にどうしてもなるわけだ。
「大丈夫、いつかこんな風になるよ」(ピロを指さして)
「うんうん(もぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐ)」←ピロ。
従兄弟の女の子は微妙にちょっと厭そうな顔をしていた。
なるような気がしなくもないが、やっぱ私もピロが増えるのは厭だ。

次に、受験生二人の親だっつーのに大晦日に夜中の3時まで宴会をやっていた為遅れたオッサン(こんな人だが私の命の恩人)がやってくる。
広島弁の所為なのか、土地柄なのか、前置きが無い会話をする。
「おいお前はなんぼ欲しいんや」
「は? なんぼでもいいんなら100万」
「…おいこれ100円玉100個にかえてこい」
甲斐性の無い男ね(いやだから私の命の恩人)。
「お前池に落ちたん覚えとるか? 金魚見えたか金魚」
私は1才半の時に「落ちたら助けてねー」と言ってマジで池に落ちた過去を持ちますが(今も大して変わって無いですね、行動パターン)金魚まで覚えてるかいな。
私が反論するまでもなく、周囲が避難を浴びせかけたので放置して逃げました。
こういう時は子供が便利。子供の相手をする振りをしてぼんやりする。
いざ片付けをしようという段になって、意識が遠のいたので急いで部屋に逃げ込んだ。


無理矢理起こされて何事かと思ったら、父が牡蠣を食べさせたいので起こしてこいって言ったらしい。
牡蠣、食べた。
小指の先ほども無い小さな牡蠣の瓶詰めで、入手困難な品らしいのだが、今回は特別入手の難しいものを手に入れたらしい。
「こりゃ、社長が自分で食べようと思っとったヤツを巻き上げてきたんじゃ」
自慢げに巻き上げるなよ……。


父は今日は海で寝るらしい。
海にも、海用の人(男)がいるらしいのだが、何人囲ってるんだろう、男。
そのうち女の人もいるとしても、第二夫人と第三夫人には会ってるんだが、確かに男だったし。両方ずんぐりむっくり系なのよね。
よりリアルっぽくていやあねぇ(腐)。


のような元日を過ごすと、一年はどうなることやら。


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