世を忍ぶ仮の日記
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2003年10月29日(水) 白衣と眼鏡とお金

今日は声楽のレッスンの日。
「カッカー(学校でもこう呼ばれる)、時間あったらいつでもうち来ていいですよー」という伴奏者の後輩の言葉に甘え、昼過ぎにお宅へ伺う。
「カッカー、テレビつけたらカセタイシューが濃厚なラブシーンをしてましたー」
二人で昼ドラを観る。
あらすじを後輩に教えてもらいつつ、次回予告。
二人で何故だか拍手喝采。
最近「絶賛」「大絶賛」される洋服が増えてきているようだが、喝采はその後流行るのであろうか。
「大喝采スカート」
スカート履いたら喝采浴びるんですよ?
「昼ドラの予告に喝采はしても、スカートに喝采はしないなあ」
二人でのほほんと、「練習めんどいや」とテレビ観たり雑誌みたりダラダラしていたら、ふとしたきっかけで好みのタイプに話が変わった。
「私、白衣に眼鏡が好きなんです」
後輩の言葉に思わず手を伸ばして握手をする。
「白衣はちょっとヨレッと皺がよってるくらいで、眼鏡は縁なし、銀縁、黒縁、色々あるよね!」
「どれもいいっすよね!」
握手。
「できればファッションには拘らない感じで」
握手、そしてまた握手。
「あんまり同じ趣味の子がまわりに居ないんですけどね」
後輩は言う。
そーいやその子、陰でこっそり活字を読むタイプだもんな。
活字好きは白衣に眼鏡に助教授とかそーゆーのに弱いのか? も。ね。
白衣と眼鏡の話をしていると時間になったのでレッスンに行ってテキトーに歌ってトスカを終了して、次回「つばめ」。あー蝶々夫人の方が良かったなー。嘘くさくて。今回の歌は、「愛があれば富はいらない」ですってよ、歌詞見たんですけど。いやー先立つものは金だろ金。
声楽のレッスンが終了してからお腹空いたので二人で飯を食いながら、後輩の恋愛相談を聞く。
ぼんやりした白痴系理系T大生と付き合って、白痴系だから全部ボロボロしゃべってるしゃべってる。
「なんかー理想はおねーさんに甘えたいらしーんです。カッカのこと好きだって言ってました」
笑顔に隠された怒り。
ていうか彼女にそゆこと言うか? と私も怒り。
「あれ〜? 会ったことあったっけ?」
「あるんですよ、一度」
「うーん。私、学生とは付き合えないよ?」
と私の概算を彼氏さんに対して請求しておいた。勿論、実際に私が付き合う時に「プレゼントはこんだけ払わないと付き合わないね」という訳では無いが、だいたいの理想(←理想ってのがミソですな。実際恋に落ちちゃえば理想なんてどーでもよかったりするし)を突きつけておいた。
「やっぱり白衣に眼鏡で研究者タイプってお金無かったりするんだけど、お金も好きー」
後輩の弁に頷く私。
難しい問題よね。
ま、でも私の値段にビビッたらしく、
「じゃ、彼氏さんにもヨロシク☆」
と去り際に言ったら
「はーい。これからは喧嘩せず仲良く頑張ります」
と言っていたので、私のはったりも功を奏すれば良いと願うばかりである。



概算の内訳は教えない方が、人生トキメキが多いってもんでしょ。


2003年10月28日(火) 加齢臭

加齢臭がブームらしい今日この頃だが、第一報はテレビから入ってきた為「カレー臭? カレーを食べたら確かに匂うが何故悩む」と本気でテレビに集中してしまった過去を持つ。そうでは無いようだ。加齢臭。年を取ったら出てくるらしい。40才以上。
ほおぉ〜〜う。
何もやっきになって消すこたないじゃん! いいじゃん加齢臭。男性用白髪染めをもし理想の灰色頭に使われたらどうしようという恐怖に駆られた時と同じくらいに、加齢臭を消されたらイヤだ。
香水を使って似合うタイプの、いわば「おじさま」は別として、じいやんは加齢臭ばっふんばっふんで良いじゃないか。



というわけで本日は熱をおして、画廊のレセプシヨンパーチーのアシスタントをやってきました。
主にやった事。
明らかにクロスカウンター乾杯をかましてしまいそうだったじいやん3人組に小さなグラスを渡し、けれども延々酒を注ぎ倒した。
他にもじいやんが一杯でなかなか楽しかった。
クロスカウンター3人組がいつまでものほーんと座ってもぐもぐ食べながら酒飲んでるのが愛しくてつい、皿持って回ってワイン持って回って、ぼーっとじいやん眺めて遊んでました。今回墨絵だったからじいやん多くて……。ほわー。和みます。
じいやん大好き。
加齢臭シャワーのお陰様か、36度後半程度の熱もあらわれるようになってきた。
さようなら37度(以上)。
ありがとうじいやんたち。


2003年10月27日(月) 電話相談室

日曜日、メールで同級生が結婚式を挙げている事が判明したり、クラスメイトだった子がCDデビューをしている事が判明して、ジャケ写が天使のように美しかったので、耽美な高校時代を懐古してみたり。
よくかんがえたら美形の多いクラスだったなあ。みんな有り難う(むせび泣き)。
当時の私は生きていくのに精一杯で、キックベースボールで彼女を1塁に配置したら(野球のルールを囓って知っているのが私、野球のルールに詳しいのがピコ1さん、それ以外は何も知らずに楽そうだからという理由でキックベースボールにやってきた恐るべき9人の部隊だった)
「いやーん。ボールこわーい」
と言われて、カルチャーショックを受けたり、野蛮な中学時代を卒業して、突然環境が変わった私にはまわりが見えていなかったけど、やっぱり美形が多いっていいな!



起きたら熱が出てたし何をする気も起こらなかったのでぼーっとしてたら保健室から電話がかかってきた。
まあお互いプライバシーの問題があるのであまり中身を公表せず話をしたが、元気に電話で相談を受け、電話を切った後に
「てゆーお前はどうやねん」
という疑問にかられたりもするが、
「暇なんだもんプゥ」
という結論に陥ったりする。


久しぶりにテレビでも、というかビデオでも観ようと思い、録画してあった萬斎ハムレットを拝もうと思ったら、ビデオデッキの中のビデオが知らない間に、ピロの高校チアガールにすり替わっていて、電撃ショックを受けた。
私、家にオタク理系男子(理系は確かに理系なのだが)を飼ってるよ! チアガールは反則っていうか一線超えてないか? 暇だからって、時間があったからって、チアガール! おなごのスカートチラリズムと太股を拝んで過ごす暇な時間。それってどうなのよあんた! 少しは合コンとか行ってきなさいよ(お前が言えた筋合いか>自分)。
プチパニックに陥った後、1時間弱(それ以上は見る集中力が無い)ハムレットを拝む。
ヤバイって。ヤバイよこのハムレット。どうなんオーケーなん? ハムレット(勿論演出面などではなく、腐女子としてのセンサーが振り切れないかという心配だ)。
デンマーク一国の王子が、
「ホレイショー!」
と友人に久しぶりに会ったからって勢いよく抱きつきすぎて、ホレイショーもホレイショーで抱きついてきたデンマーク王子を、ぐるぐる回すか!? 回すんだよ? いいの?>葉月ちゃん(笑)
博雅から嫉妬されるって絶対(国と時代が違うと思います)。
ホレイショーは絶対ハムレットを愛してるって。
ハムレットがホレイショーの膝に泣きついている時の憂いを帯びたなんとも言えない表情(しかもカメラもそれをアップにするか? いやらしいぞ)。
テンション上がりすぎたので途中の場面までしか見られませんでした。
萬斎さんは手まで美しい。



おやすみなさいませ、みなさま。


2003年10月25日(土) 我が自転車ぞ何処へ

昼過ぎに知らない電話番号から電話がかかってきました。
電話番号表示があったので、ヒツウチよりも安全かと思って電話に出たら。
「○○警察署ですけど、※△さんですか?」
「ハイ」
やましいこと山積みだと、不思議と緊張しないものなのでしょうか。ああもう仕方ないかなあ観念しちゃおう、とか考えてました。
いやあ、ホラさあ、記憶無い間に色々やらかしたかもしんないじゃん?←湘南男口調で。
しつこいように本名の確認してくるし一体何事だと思ったら、単に自転車盗難でした。
「ああ、そういえば自転車無いです」
私の頼りない返事に警察官、ハテナ〜という雰囲気を電話の向こうから漂わせてくる。
というのも熱を出す前に自転車を使っていた為、そこら辺前後の記憶がまるで無い。鍵も無い。どこにあるんだ、自転車の鍵ー!
「すいませんがどのような状態で発見されたんでしょうか」
いたく普通の質問を投げかけてみた。どっかの公園に投げ捨てられてたんだって、可哀想な私の自転車。
でも。
「分かりました。えっとどこに取りに行けば?」
「O田Q線のK江駅の北口です」
「分かりましたーありがとうござ……待って下さい。そこからうちまで運ぶのは、もしかして私!?」
「そうなりますねえ。自転車で20分? いや30分はかかっちゃいますねえ」
無理だ。ごめん自転車。しばらく託児所で預かっていてもらいなさい。お母さんはしばらく入院してるから。
自転車で30分、漕ぐ体力も精神力も絶対無い。言い切る。例え体力があったとしても、精神力が保たなくて途中で車に轢かれる自分が目に浮かんだ。
やっぱり熱を言い訳に、しばらく託児所に子供を引き取ってもらいっぱにしておく。警察官は親切にもいつ引き取りにきても良いと言ってくれた。良い子にしてるんだよ、自転車。



ドドドドラえも〜ん!


2003年10月23日(木) 手紙

昨日の夕方、仙川駅で先生をみかけました。
声をかけようと思ったのですが、私は反対側のホームでしたので、
こっそりと見えないところに隠れてしまいました。

何故私が授業も無いのに仙川に行っていたかと申し上げますと。
血液検査の結果を聞きに行っておりました。
何故血液検査なんぞ受けていたのかと申し上げますと。
どうも先週木曜日あたりから既に38度の熱が続いて苦しく、
病院に行ってみたけれども、風邪の症状が全く無いのであやしい、
ということで血液検査にまで発展してしまったのでした。
昨日まで熱が続いておりました。鼻喉お腹に症状はありませんでしたが、
体のどこかしらが激しい炎症を起こしているらしいです。
どこなのかは分からないですが、目下戦っている日々です。
そして体内が戦うのに精一杯で、
今週は練習ができませんでした。
最初は38度が平熱な気分でも、体力って、奪われるものなんですね。
体温計って案外しっかり作られていて、
下がるとちゃんと36度を表示するんですね。
色んな事を勉強しました。


長い言い訳になりましたが、明日のレッスン休ませてください。
先生もお体に気を付けて、1時間ゆっくりとなさってください。



                          あなかしこ




てな内容の文を先生のメールアドレスに送りつけた昨日(丸っとコピペ)。
どう考えても巫山戯たメール文章なのだが、その前に送りつけた文章よりはマシ、という。
前回は送った内容も覚えてない(ビョーキなので)ままに
「あっはっは、メール見たよ面白かったからまた送って」
と言われ、自分に反省し最初の3行だけラブレター風味にしていたのだが、3行で挫折した。
しかし前回の「行きます」という宣レッスン布告メールの何が面白かったのかサッパリ分からない。
今回も面白みをなるべくそぎ落としてみたのだが、どこか笑われる点があったら今後の参考にしたいと存じあげます。


最近、朝晩喉の奥がヒューヒュー音を立てるようになりました。
でもまだトスカ歌えます。
どこだ。炎症め。


2003年10月22日(水) 歌に生き愛に生き悪いこと何もしてないのに何故こんな目に!

歌のレッスンを受けてきました。
しつこいようですが、私熱以外どこも異常無いんです。
風邪では無いので喉は乾燥の所為程度にしか荒れていません。鼻水出ませんお腹下しません胃薬で胃は直ぐに治りました。
体力無いので、学校にたどり着くまでに赤信号で止まったまま電池切れしたらしく青信号に気がつかずしばらく止まっていたりとかやや危険な歩き方をしつつ、合わせをする為伴奏の後輩の家に辿り着いた途端、猫と戯れてしまった。猫、危険。猫と暮らす一人暮らしの女性が結婚出来ない理由が分かったような気分になった。猫、癒してくれるんだもの。猫、何もしていないのに。
今日はトスカの有名なアリアを歌います。
トスカのあらすじが分からなかったので、友人にメールでトスカのあらすじを尋ねたら、速効返信が返ってきました。
トスカがえらい人殺しちゃって恋人が銃殺されてそれでトスカも自殺しちゃうっつー悲劇
それは喜劇の間違いなのでは?
でも歌は良い曲です。
マリア・カラスの得意な曲だったんだって。難しすぎて声楽科の子にはやらせないんだって、喉壊したらあとあと困るから。わあい副科で良かったな。えっらいこと難しい曲ばっかしやらされて激烈楽しい。
今日も歌の最後で
「泣きを入れて!」と言われました。
「え。歌ってる最中に泣くのはじめてなんでもっかい先生泣いてみてください」
リクエストも意味不明です。泣きまくりました。たまに泣きに失敗します。泣きに失敗するとものっそ格好悪いです。みなさん、泣くのに失敗してはいけません。私は学びました。
で、やっぱりトスカの話も変なので、先生とその話。
伴奏者は「若くて綺麗なトスカが観たい」と言うのだが、どうやらそんなもんは存在しないらしい。
「どうしても、しんどいからさ。どーんって人がやるわけ。抱きしめようとしても手が回りきらないようなさ」
「ああ。相撲みたいですよね」
やばい相づちを入れてしまう私。も、次の相づちからはずっと「男の人は割といけてんのに」ばかり言ってました。
トスカの中の名曲、「歌に生き愛に生き」真っ当な暮らしをしていた私が何故今こんな目に遭わなければならないのか、つー曲は、どうやらまだえらい人を殺す前の歌っぽい。
「えらい人がさ、恋人が牢獄で射殺される運命だから、空の弾を入れておくから、お前(トスカ)とそーゆー間柄にさせろ、みたいなことを言うわけ」
「ブフッ!」(伴奏者)
いや笑っちゃ駄目だって。
私も私で
「プッチーニが作って初演の時から、も、トスカやらミミやらはどーん、ってした人がやってたんですか?」
て訊ねたけれどさ。
「うん」
て頷かれたけどさ。
ありえない一目惚れを作るなプッチーニ。
もっと軽やかな人が歌えるタイトルロールを作れ!(怒)
こー、KOKIAがトスカだったら頷けるじゃん。可愛いし。きっと全員「歌に生き、愛に生き」の最初のところで泣いちゃうって絶対。うん(←まず私が泣いてるんだろう)。


2003年10月21日(火) 君は何故に荒んでいるのか

月曜日に病院行ったら、ちょっと嫌がってみたけれどもやっぱり血液検査をしましょうということになり、よくよく考えたら年に1回はまるで健康診断のように血液検査を受けている私は、あっさりと血を抜かれました。
「至急でお願いね!」
診察室から飛ぶ医師の言葉にぎくり。
いやん、あたしを特別扱いし・す・ぎ。
なんかありすぎたら速効朝一電話する訳でもあるまいに。




と、火曜日の夕方、楽譜を渡すがてらに病院に結果を聞きに行きました。
なんもないといいなあ、と39度まで出しておきながら何も無いことを願うのがシトワイヤン……シトワイエンヌ?
座るやいなや
「炎症起こしてたわ」
そりゃそうだろうと薄笑いを浮かべながら振り向く。
かいつまんで説明する(面倒くさいらしい)。
普通の風邪やらなにやらの2倍以上の炎症反応が起こってた。どこかは分からないが。
「ごめんなさいねえ。ちょっと私も甘くみてたわ」
私もですわ。
お・・・お!
いったい私の体のどこで、何とそんなにも激しく戦っているのだ。
シトワイヤン、いざ戦おうではないか!
どこだっ!
敵はいずこ?
血液検査、炎症反応以外、正常値だったから、何が悪くなってるのか分からず終い。いやまだ終わってないのだ戦いは。
行く前から「白目は白いし尿も大丈夫だし、脈拍正常…? 血を抜かれる前の食べ物、飲み物に異常なし? オールオーケー?」と確認していたから、他の値に異常が無いことには最初から自信があったの。
ただし心の検査はのぞいて☆
脳内はヤバそうだけどなあ。
何が起こってるんだろー。
援護隊(抗生物質)は頂いておきました。
いざ!(キル・ビルのテーマでかろやかに)


2003年10月19日(日) お詫びして訂正

訂正してお詫び?
どっちが先だ?



で、何を訂正するかと言うと、ピコ2さん人生設計プランのうち、 24才くらいはまだ【美】の絶頂だった気がするのだ。で、凄い詳しい説明書きがあったのだが、2説あって(何故当人が現存するのに諸説あるのかは謎だなヲイ)。
・あまりの美しさに鏡を見てショック死
・ある日自分の美の衰えに気がついてショック死
かどっちかだった気がするのだが、どうにもどちらだったかが思い出せない。
ただ、後者だった場合は30才だった気がする。
なんにせよ、この話、私の脚色が加えられたピコ2さんのキャラクターの一端な訳で、
我々が如何に耽美的高校生活を営んでいたか、というのがおもんぱかられるというものだ。
ちょっと美に耽りすぎて麻痺してたっぽい。



そんなこんなで個性的な考えを持つ素晴らしい人々という環境に恵まれた為、自分が如何にマイノリティな思考回路をしているか、というのを直ぐに忘れる傾向にある。
そーいや、普通けっこんとかを念頭に置いて生きるんだね、マジョリティってーのは。
明日‘私’が生きている事を大前提に生きているんだよね、マジョリティは。
毎日、次の瞬間自分でいられるかとか、眠った後、生きてるのかなとかいちいち確認取らないんだよねしかも確認とった後動揺するような結果報告(流石にまだ死んでは無いけどさ)が自分を待ちかまえてたりしなくて、毎日寝て起きた後は「ダリーな今日も仕事(ガッコ)かよ」とか言いながらもっっそり起きあがるんだよね、そういえば。
「ああ生きてるよ今日も昨日の自分確認☆」
と太陽の光があるとほかほかとした気分になってる場合じゃないよねキャハッ。
で毎日夕方くらいから自分が自分であることにくたびれて泣いたりしてる場合じゃないよねゴブァ〜。




この日ピロがおりまして。
熱でうんうんうなりながら日本放○協会(ワタシ加入してないよホソ協会)のテレビを流していたら、ピロが「おねーちゃんが食べれんのならあっしは何を作って食べようかな〜♪」と自分一人の晩ご飯のメニューを考えながら冷蔵庫を見ていた訳です。私には餓死せよといわんばかりに「お粥作ろうか?」の一言すらなく。
「ねーおねーちゃん、林檎、買うのはいいけど、剥いてよー!」
おねーちゃんは痛い頭にごっつり岩が落ちてきた気分でした。
病人にはすりおろし林檎、発熱したら白い桃缶じゃないのか。
5年の間に時代は変わったのか。そして親も実は違うのではなかろうか。私の中ですりおろし林檎っていうすり込みは、母親によるものではなく、文字の情報だけでしかなかったのか。
実家で発熱した回数なんて明らかにピロの方が多いもんな。
毎日発熱しているといい加減怒りを抑える機能が摩耗されているらしく、これを機に怒りがこみ上げてしまい、
「私、体力無いけど頭の中で5回あんたのこと殺したわ」
と白状したら、
「なんでー?」
とあっさり返された。



天然ボケ撲滅委員会、今日、ここに発足(怒)。


2003年10月18日(土) 天城越え

39度を超しても平気で日常生活を送った、日常生活どころか笑ってレッスン受けて保健室行って寝ようと思ったら気がついたら人の悩み相談を受けていた(ので早期退散した為移動した後倒れた)以来、38度くらい全然平気になってます。
内科のお医者さんは原因不明の熱に対して、副作用の少ない、作用も軽い薬しか出してくれなかったので、下がってもやっぱり38度あったりするので既に私の平熱38度。
ちょっと手元が危うかったり体温高いからコンタクト付けられなかったり、体力が無くて食べられなかったり、刺すように頭が痛い瞬間があったりするけど、全部きっと気の所為☆


さて、熱で家に閉じこもっているので、徒然なるままに日記書くよ地球ベイベー!(←まだミッチーが脳内にいるらしい)
木曜日に移動をしていると、横で、大学の課題で「人生設計プランニング☆」(←☆は私がつけた)を書かされている人を2名発見しました。
大学の名前も見えたのだが、着くまでに書き上げられるのか、という丁寧な書きっぷりで、
「23才で旦那と出会う」「24才結婚。バリバリ働く」とか書いてあって、おねーさんは思わず一瞬「個性無!」と驚愕したんですが、そこまで幸せな人生設計を考えられるっていうのもある種才能のような気がするので、これから先も幸せに歩んで行って下さいね(熱)。
人生設計、その昔怖ろしい事に私の通っていた高校で家庭科の授業で行われました。
まだうら若く、夢に溢れる(?)高校生にだからこそ、まだ設問して許される課題だったと私は思います。
いや、音楽家なんてギャンブラーの集団に人生設計だなんてそんなおそろしい。
大学とか、現時点でやったらその場で発狂する人絶対出ますって。
ちなみに16才だったであろう私の書いた人生設計なんてなんの個性も無くて、「17才で死ぬ」だった気がするんですが、ピコ2さんが面白かったのを熱の中で思い出しました。
「20才で美しくなる」
「23才で美しくなりすぎて死ぬ」
その後ピコ2さんは何かある度に「どうよ、その後美しくなったのよ?」と言われるカルマを背負いました。
やっぱ人生設計なんか書かせちゃ駄目だって、学校教育。



ところで水曜日に歌の課題を新しく頂いたのですが、「歌に生き、愛に生き、生き物に害をなしたことは一度もありません」という歌詞(イタリア語)ではじまるのですが、そのワンフレーズを歌うたびに、走馬燈のように今まで犯してきた生き物に対する害の数々を思い起こしてはもんどり打ちそうになりますが、知らん顔して歌います。苦情は受け付けません。ケッ!(砂かけ猫シャーシャー)
あー、歌って得。


2003年10月17日(金)

麩チャンプルー食べたいなあ。ソーメンチャンプルーもいいなあ。
現在、目下胃を回復中←壊していた。



気がつけば、しばらく日記を付けていなかった気がしますが、そうでも無いような。
時間の感覚が麻痺してます。
今日もやっぱり医者の首を傾げる病に倒れる私。
風邪でも無いのに熱パーパー。
39度超えが平気になってきたぞ、地球ベイベー!←ミッチーを見たらしい。
治らなかったら徹底検査、のような事を言われた気がいたします(意識朦朧)
んが、
絶対に精神的なもんだってーのはいい加減分かってるからごめんなさい、も、今月精神的なもん治そうとする(治らない)のでお金イッパイイッパイなんで、検査とかそういうもんに金かけたくないです。



今日は、テレビにKOKIA出ましたね。Mステ。
ところでピロはSoweluが大好きです。あそこの二人の姫オーラっぷりは眩しかったです。
ソニンの歌もかなり笑えました。本当に笑えるだけの体力が私にあったならば。
本来ならばKOKIAファンクラブ会員枠でMステの客として入っていた筈の私ですが、用事があった為断っておきました。
断っておいてよかったよ、これ以上何かよくわからんもんこじらせてどうするんだ。
そんなこんなでナマKOKIAを拝み損ねている私。
いいんだ、地下教室の廊下でストーキングする仲間達を眺めるついで(ていうかうちのクラスこんなことしている人ばっかりだった。楽しかった)に私も見てたし。さりげなく。
つか、渋谷パルコで運命の再会果たしてるから!
熱にうかされてるってことでまあ(ほわーんほわーん)ゆるちて…。



そーいやさっきまで何をトチ狂ったか、フジコ・ヘミングのドラマをちょっと1時間も見てました。いやはや、熱が出ているからこそ出来る技。でも1時間が限界。
リサイタル間際になる度に体を壊すフジコに
「何はともあれ健康管理が第一だろう」
てツッコミ入れて凹んだからですもーホント情けないよ自分……。


2003年10月13日(月) 人、是を若年性痴呆と

お恥ずかしい話で御座いますが、先日、妙に食欲が無く、と思ったら、食べた後だったのでした。
わあ。
「ばあさんや、わしゃ朝ご飯まだですかいのぅ」
「さっき食べたばかりでしょう?」
「ほうほうそうですかいのぅ……………………ばあさんや、朝ご飯は…」
てなるんでしょうか。
怖くてイチョウ葉サプリメントを買ってみたりしましたが、脳内がばくばく脈打つような気がします(イチョウ葉エキスは脳内の血流をよくするらしい)。



踏ん張るのもそろそろ限界なのかちらー☆
いやーんあっちゃん助けてKOKIA助けてー←他力本願。



あ、そんな訳で記憶が無いのが続いているので、日記の書きようが御座いませんです。


2003年10月11日(土) 吐き気

CoccoをBGMで流しながら、片手で吉本ばななを読み、食事をしていたら、涙で煮物が塩っぱくなった。
少し食べただけでお腹一杯になって、不思議に思っていた一時間後に吐き気がした。
限界越して疲れてるのは知ってるんだ、と残りはサプリメントで栄養補給することにした。
食べたものを吐く程の元気も無かった。
悩んでいるのにそれを誰かに言えるだけの気力が無い、今の自分によく似ていた。


2003年10月10日(金) 日記を書く資格

洗顔し忘れた事を忘れてもう一度クレンジングをしはじめてしまうような人間に、
日記を書くだけのコードがあるのか。
気がつけば微熱が出ていました。
微熱が出ている時にしか熱を測ったりしないので、37.5度が平熱になってしまいそうなので、平熱の時に熱を測るように心がけようと思います。
ピロ曰く
「コツはね、熱は測らないようにすることよ。萎えるけ」
でしたが、平常運転で、クレンジング2回したっていうのも耐え難い苦痛になるのですよ、あなたと違って私には。分かるかピロめ! 
あんただったら
「あー。クレンジング2回しとらーもったいなー」
で終わりだろう。
違うんだ、姉にはもともと忘れたくないという痛切な願いを持って24時間限界厳戒態勢でのぞんで居る為、こんな些細な出来事でも凹んでしまうんだ。
『幸福の王子』見た人いますか?
最後まで、菅野美穂の痴呆っぷりに対して「あれ〜あっしもこのくらいあるぅ」と言っている間に菅野美穂は死にましたよピロ。お前大丈夫なのか。
ちょっと自分の心配をするのをやめてみた。
400字指定のものを600字と見間違えて「400字までしか埋まらないよ!」と泣きながら600字に引き延ばしたものが400字指定だったって気がついた時もショックじゃないでしょうか、私には、一度トイレに駆け込んで動揺を抑える程のショックでした。



魚住君シリーズの『I'm home』を持っていらっしゃる方ってどのくらいいらっしゃるのでしょうか。中に、魚住君シリーズの中であなたはどれに当てはまるかチェックがありましたよね。まあ本を所持してなくても「私この人っぽい」ていうのあると思うので、それでもかまわないです。
で、テストをすると、イヤっていう程高得点で魚住君なんですよね。サリームがいいのに(←それは食べたいだけなのでは?)。外見マリさんかなあ、て思ってみたりもするのだけれど。
洗濯物のタグを、今日は取ってから家を出たつもりだったんです。季節の変わり目だもの。
でも、気がつけばタグが色んなところについてました。
タグってベルトにも付いてるなんて反則だよ、しかもベルトのタグってばよく見える位置にあるし(←しばらくよく見える位置につけっぱなしにしておりました)。一個取った時点で全部取った気になっちゃったんだよなあ。シールも剥がしたしバッチリじゃん、て。
駄目か。
で、熱で浮かされた頭で起床時間設定を間違えた為、猛然とダッシュして駅に行き、到着してから、昨日の夜から今までの様子を言ってみたら
「そのくらいの飛びはむしろあなたらしいっていうか、あなたの個性が出てて、いいんじゃない」
て言われたんですが、クレンジング2回するのも私の個性だったのか。タグつけっぱなんてまるっと魚住君だな。
いらないので、誰か100円で私の個性1つ買ってください。
今ならおまけでピロの個性「アルバイトの注文でお茶422個って打っちゃった☆」ていう個性も付けてお得! 


2003年10月09日(木) 昨日の続き

昨日は声楽のレッスンの話を書いたら力尽きてしまった。
結局夜が明けるまで歯の根がかみ合わなくなる程の恐怖にうち震えて眠れなかった割には、毎日何も行動できなかった。
ま、それはさておき。


声楽のレッスンが終わった後、パスタ屋でのほほんとパスタを食べながら、いつものようにJJを見る。
根本的に見るモノが「これは変」か「あ、食べ物」な二人。
気が合う。
「絶賛ワンピと喝采スカート」というキャッチフレーズに絶賛して喝采を送ってみたり。
伴奏者(名を葉月という)は、会う度に変な男に絡まれている。
私のまわりには変な男をすいつけてくるタイプが多いが(私も日雇い労働者がくっつきやすいという欠点がある)彼女はダントツでダメ男をくっつけてくる。秋のススキの土手を歩いているように、春のたんぽぽの胞子をつけているニットか何かのように。
「なんかー最近、農工大のピアノサークルの男の人がしつこくて。「オレもう葉月禁断症状出た、もう駄目死ぬ」とかって家の近くに押し掛けてきたりするんです〜」
笑顔で言うな、怖いから。
「付き合ってもないのに、変ですよねえ」
付き合ってても、禁断症状とか言ってくる男はイヤだ(なんだよー本が無いと禁断症状でるくせに>自分)。
根本的に隙があるのは私には見えるんだが、本人は少し自覚に欠けつつ。たまにはまともなのがひっかかるといいね(遠い目)。そもそも同じ学校の同じ学年に男が多い年だったっていうのが不運の始まりなんだよね、きっと。
見た目は、古風なお嬢様って言う感じなので、男ってこーゆーのに弱いんだな、と遠くから見てみたりもする。実際の彼女も古風なのだが、だからって禁断症状を起こすな>見ず知らずの青年へ。




そうして、レッスンが終わってのほほんとしていたら、ピロが「今日焼き鳥barに行きたい」とメールが来たので、姉妹で近所に新しく出来た焼き鳥バーに行ってみる。
食べ物は美味しい。
それはともかくとして。
バーと銘打つだけのことはあり、バーテンさんが居たのです。
こぢんまりしたお店だから、適度にお話を弾ませてくれるようなバーテンでした。
「僕、前ホテルでバーテンの修行してまして……」
バーテンの世界の裏側が知りたくて仕方がない今日この頃。
ninjaもいわばホテルのバーみたいなものだもの。
「最初の1年は、シェイカー持たせてもらえなかったですね。もっぱら絞らされてばかりいました。でもホテルですから、宴会とかあると、一気に人が来て、そうなるとホンット忙しいんっすよ」
ちょっと「ごめんなさーい」という気分になる。
「最後の方は、上に昇ったので、VIPのお客様が来られた時など、特別な時以外は裏方に回ってましたけど」
その一言で私の今までのninjaキャビアバー、男の確執の図式がガラリと変わった。
待て。
普段は作らず、特別なカクテルだけを作りに来るのが上?
ということは、Kさんは案外下働き!? あの男が?
でもタクちゃんの方が上という説も、これで出てきた。
ただ、若の「次のナンバーワンは彼(K野さん)だと言われてます」というにこにこ笑顔だけが脳裏に焼き付いたままである。
なんだったんだろう、あの夜のラブラブ馬鹿ップル(K野さんと若)は。


2003年10月08日(水) 思えば遠くにきたものだ

先週はかろうじてレッスンがあることを覚えていた私ですが、今週は、我が我であることを保つのに全身全霊をかけてしまい(しかもそれだけ頑張っても駄目だったところが哀しい)、レッスンさえも忘れていました。
ま、はっちゃけて言ったら練習する間を惜しんで自分であろうとしていました=練習してません。
というわけで火曜日も終わろうかという頃にようやく次の日が水曜日=声楽のレッスンであることを思い出し(当然授業は忘れていた)慌てて
「ごごごごめん伴奏の楽譜、当日渡す、今度こそ簡単だから……」
「ギャー!」
というメールの交換をしてから、練習を開始する(ピアノの伴奏を1度弾く方が先であった)。
抑うつ状態に近いので、朝弱っている。
起きた途端「嗚呼疲れた」と呟くような。その「ああ」の溜息は「あー」というより「嗚呼」の方がふさわしいような、濃厚な溜息。
起きてぼんやりしていたら、
「ピアノのレッスン終わりましたー。今日は何時に何処にしましょう?」
という丁寧な後輩かつ伴奏者からのメールで正気に返るが、正気に返ったところで抑うつ状態は抑うつ状態だ。
「えっと……1時半に学校のどこかの部屋で」
そうやってメール交換していますが、叫べば届く距離に相手は居ます。その子の先生ってばうちの家の近くに居すぎだ(というか私が近くに引越すぎた)。
脳みそを快活に働かせていれば、この時点で楽譜を渡しておけっていう話でした。
うっかり☆




部屋の無い部屋で、無理矢理人のいない練習室に入り込み、後輩の初見能力に涙しながら(出来て有り難うという感謝の涙と、自分の初見能力の無さのコンプレックス直撃の両方)適当に合わせをした後、ダーラダーラと今回の課題曲について語る。
「ごめん。どうにもこのキャラの言いたいことが理解できない。というか理解、したくない」
私の新しいアリアは、プッチーニの有名なオペラ、『ラ・ボエーム』のミミの、自分の死を知ったミミが自ら身を引くわ、という時の歌なのだが、歌自体はいいのだが、歌詞の内容がイヤ(全会一致)。
「あたし、こういう悲劇のヒロインって嫌い」
後輩もけっこう言うな。
「しかもさ、「私の名前はミミ、本当はルチアって名前があるんだけど、ミミって呼ばれてんの」とか言って、どっちか呼ばれたい方があるならそっちを主張せぇっていう」
「も一個のトゥーランドットのリウって女もなーんかいや〜」
「プッチーニはこういう大人しくて弱そうな、ちょっと妄想癖があるような女が好きだったのかねえ」
「えーあたしはいや〜。だってこの話、意味不明だったし。勝手に一目惚れした割にお手軽な恋愛ばっかりだし、かと思うと最後にヒロイン死んで終わり、て終わりかよ、みたいな」
「しかもミミ、友達いなそーだし」
私にも理解出来ないプッチーニの女の趣味だが、歌う時はなりきらなければならないのが痛いところである。
しかもプッチーニの歌、喉を壊しやすい作りになっているらしく、どの映像観ても、「はっけよーいのこった! のっしのっし」という効果音がついてくる(私の耳には聞こえてしまう)。
声楽のレッスンに行こうと思ったら、ピアノの先生に会ったので、
「明日休みます」
とどさくさに紛れて言ってしまった。
声楽は15分で譜読みできるけど、ピアノは全然無理でした。今まで、案外練習に時間費やしてきたんだなあとかしみじみしちゃったよ、今。



声楽のレッスンは、最近、難易度を増しています。
今日はとうとう
「言葉も問題ないし、リズムも問題ない(ピアノ科なので、音程は細かすぎる)。
あとは、如何に表現するかっていうテクニックを身につけないと、もっと人を感動させることは出来ないよ」
……くわー。
感動させるだけのテクニック、教えて欲しい〜〜!!
表現力ってある程度は技術だもんなあ。



私はどこに行くのだろう。
よく分からないけど、やり続けるわたくし。


2003年10月06日(月) 似ている芸能人

9時半過ぎた頃に電話がかかってきた。
母親からだった。
「テレビ見てるぅ?」
「うんああなんとなく」
「やっぱあんた似とるねえ、松雪泰子に」
「あらそお?」
なんだか分からないワア、という風を装いつつも、ちょっと気を良くする私。
「ほら、
この!カタギじゃない人と同棲って雰囲気があははははは」
「……………………(怒)」
そんなんが娘だと思って見ているわけね、私を。
否定出来るような真っ当な人生じゃ御座いませんけれども、親からもそう見られていると思うとちょっと痛々しい自分の半生なのでありました。
真っ当な人間になりたい……(言いはじめてそろそろ10周年)。


2003年10月05日(日) 書の道

久しぶりに画廊でアルバイトしてきました。
本当は数日前にパーティだったはずなのだが、連絡無いなあと思っていたら、誰かどっかの先生が倒れたらしくて、パーティが無くなったか行けなくなったか(話をよく聞いてない)とかで、「ちょっと5日空いてない?」という話に飛躍したのだった。
今日の(今週の)展示は書道だった。
めくるめくモノクロームと、作家8人くらい(把握せず終了)が織りなす個性の主張しあいと、何よりもオバチャン達(作家さんどぇっす)の五月蠅さに閉口。
するとオーナー、私がくるやいなや「ちょっと書類の整理が溜まってるからー」と消えていく。
「今日はね、先生達がぜーんぶやってくれるから、なんもせんでええんよ」
こういう事だったのか、と分かったのは、後でひと気の無いオーナーの階に行ってからだった。
受付の場所から離れてみるまで気がつかなかったのが我ながら鈍くてうんざりする私の生き様なのだが、五月蠅い。同じ空間でここまで五月蠅くなれるのかっていうくらい五月蠅い。せめて壁一枚あるんだからその後で話してくれ、と願いたくなるくらいに五月蠅い。首が攣ってくるくらい五月蠅い。遠慮無く横で話してるし(人数が多すぎる)。ヘルツにしたら絶対公害ギリギリレベルだろうっていうか迫害受けているような気がするわー。
せめて展示した作品くらいは……謙遜だって分かってるけど
「恥ずかしい」
つー言葉を抜け。
日本文化は恥の文化。
分かってはいるけれど。
来客も芳名帳に名を書く時に、ほぼ全員が
「皆様達筆だから恥ずかしいわ」
恥のオンパレードで恥のかけらも無い。
その気合い満々見栄の丸出しの文字の方が見てて恥ずかしいわ。
オーナー室で書類を片付けているオーナー。
「みんっなおんなじこと言うやろ」
絶対逃げてますね、オーナー?
個展の時は、先生が一人でつまんなくならないように常に話振ってますもんね。
オーナーとのお話はとてもはしゃいでいて楽しいの、だが。
「土地を買え。もしくは高層マンション30階以上」
と気安く言うのやめませんか?
「最近安いのあるんやって」
いや、そりゃ値下げのレベルも違うだろう。パーセンテージに直すと随分下がっているのだろう。
10000円から1円引かれる、ならば。
「やっぱええもん買うんやったら1億以上やね」
おばちゃん、このプラダの鞄貰うね……(もらい損ねたヨー! 初プラダだったのに……)
プラダにもナマ蛇革の鞄なんて個性の強いもんが存在したのね。
蛇スキー同盟をうちの母親と組んでるんじゃなかろうか。
うちのママンは黄色い蛇革を持ってはしゃいでいたので
「蛇持つな!」
て叱ったつもりが
「若い頃は3色だったの! 赤、青、黄!」
と更にはしゃがれた。
……頭痛い。
オーナーと母はとても仲が良い。ファッションと食の趣味が似ているらしい。
「だからって蛇は食べん。食べんよ」←本当に話が通じていない。
とは母の弁。
君ら(母一括り)何者?




ちなみに画廊のバイトが私の少ないアルバイト歴で一番時給が良いのだと思いますが。
あっきらかにオーナーと私は適当にやっているので。
時間で計算して割ろうと思ったら、割り切れませんでした。
絶対「まあこんなもんやろ」て入れたやろ?
「あ、交通費ってどんなもんなん?」て口にしたろ?
つか、電車がどのくらいかかるもんか知らない世界の人だろー!(絶叫)


2003年10月03日(金) ちょムカ

どうでもいいことではあるのだけれど、ポスペのペットが使う言葉で「ちょムカ」が一番可愛くて好きだ。
あと、『日経エンターテイメント』を読んでいて、ハリウッドで日本の漫画をやるなら誰が良いかという話をしていて、他の漫画は大抵外れだったが『ベルサイユのばら』のオスカルをニコール・キッドマンがっていう配役には、想像して眩しくなって「お・・・お!」て思った。でもオスカルをやるためには太股が細くないと池田理代子漫画ではなくなってしまう。でもニコール・キッドマンのセクスィ太股が失われるのはショックで「お・・・お」である。でもちょっとだけ観たいのぅ、ニコールオスカル。



で、何にムカついたかっていうと新宿のタワーレコードです。
エスカレータあがったところにランキングしたCDが置いてあるから、KOKIA買いに行くわなあ。
そうしたら
「竹内○子(←未だに名前が記憶に無い)の笑顔が可愛い!」とか書いてあって、どこかに向けて蹴つりあげたい衝動に駆られましたが、珍しく我慢してみました。私、大抵の事は我慢できるんですけど、あんまり激しい衝動だと振り切れて記憶吹っ飛んで暴れますから、今後呉々もこのような間違った認識を一般人に与えるようなpopは書かないでくれ>タワーレコード新宿店。
可愛いのはKOKIA。


で、さりげなく知らんぷりして新宿を去ろうと思ったら、柚ちゃんに会ったんでやんの。
重なり過ぎる偶然。
持っている紀伊国屋袋チェックを受ける。
「ダメーがもられる!」
抵抗したものの、白状。
明後日バイトする時に読書できるように、ハリポタ新作大人版を買っていたのだ。
読み終わるまではがも子に言わないでください(なんか萌え萌えしてたから。まだ読んでないから、ていうか英語だから私めっさ遅いから!)


2003年10月02日(木) アズフィーリング☆

目が覚めた。
自分の中でまだ起きる筈じゃない時間に目が覚めて、怯えて仕方ないので眠るのを諦めて学校へ行く。
そろそろ朝練で学校行こうとすると、空が暗くなってきた(午前5時)。
朝練は一番ノリが好きなのに、自転車の空気が抜けていたりと、一番に学校に行けなくてちょっとイライラしていた。
んが。
そんなに頑張って朝行っても、体力が持たない。
今の曲はもっとフィーリングを大事にしたいの。音色とか、空気とか。
つい、前期の癖でチョモランマ登山のような動きをとってしまったが、ここは高原の別荘地、という気分で、爽快な天気を楽しむべく、窓を開けて自分の自転車が移動される風景だのを見て、楽しくない。
余りに暇すぎて登山しよう(リストのソナタでも練習しよう)としたが、本当に酸素ボンベ無くなるのでやめておいた。



ところでそんな私のレッスンは朝1の9時からなのだが、8時くらいに眠気のピークが来る。
なので、意識レベルが下がり、学校に居るにもかかわらず、記憶が抜ける。
でも、練習室は狭くて閉鎖的なので、まるで閉鎖病棟に保護されている気分になるので安心感(!?)がある。保護室ほど安全ではないのだが。
学校よ。
朝8時まで廊下が暗いのは、病的だからやめてくれ。←節約のつもりらしい。


さて、先生がやってきましたとさ。
「なんか、ある日突然「フランス!」ていう気分になったんで、そういうわけで」
と曲の変更を告げても全く意に介さず、
「リストのソナタはさ」
と弾いても無いのにリストのソナタ論をかます。
だから先生も弾こうよう(地獄の旅は道連れ☆フフフ)。
そして、実は夏休みの後半に急遽気分が変わったので譜読みからする気はなく、大学2年の試験で弾いた曲だったのだが、あの頃の私は忙しかったので、やっぱり試験の曲だっていうのを先生はスッパリ忘れていた。
楽譜には3曲存在するが、うち1曲は試験に入れなかったのでまったく弾けない。「皆いい曲だっていうんだけど、どうにもフィーリングが合わなくて…」で誤魔化しておいた。
☆尊敬するアーティストはシノブモリタ☆

「随分細かく譜読みしてあるねえ。神経質なくらいに」
神経質なほどにツッコミいれたのはあなた。あーなーたーよーー!!(ミュージカル『レ・ミゼラブル』ファンティーヌ)罪も無い〜のに〜♪(←歌い続ける)
適当にレッスンした後は、なんか言うことも無くなったらしくて、ギリシア人がどうのこうのとかアラビア語がどうだとか余談ばかりを朝からしている。
ねー先生、辛かったらこの時間休みでもいいんだよ?
とふと思ったので、言っておいた。
今年は卒業試験の人数が大学だけで7人。1人ノルマが30分。×7。プラス高校生の卒業。
先生は、インディアンの薬を舐めていた。
何に効くのか、流石の私も怖くて訊けなかった。


2003年10月01日(水) 遙か忘却の彼方

すっかり忘れていましたが、学校でした。
レッスンがあることはギリギリ思い出していたのですが、授業は綺麗サッパリ忘れて、昼ご飯を食べに行く途中で思い出しましたが、半ば時既に遅し(頑張れば間に合うという)。
「ま、いっかー」
良い天気なので、ご機嫌で学校に向かい、諸手続をし、後輩達と御飯を食します。
学校は人だらけ。
歌の伴奏をちょろっと合わせたら、あとはタラタラしゃべってくつろぎます。
だって、あんまり歌うと喉壊すしぃ。←いつからそんな軟弱な喉になった。
若い人々と若い話をしていると、老いを感じます。若くはなりません。
後輩:「あたし、30までには子供生みたーい。てゆか、適齢期に結婚してー」
私:「甘いね。今時二極化現象が起こってるから、すっげ若い時に結婚して20でもう2人の子持ちか、あとは30過ぎた時にはたと気がついてってタイプかどっちかの間を取った適齢期だから」
後輩:「えー。じゃあ、あたし既に後者しかないじゃないですかー(オレもだよ、後輩)。卒業したら頑張ろう♪」
私:「卒業後に出会いは無い」
もうちょっと後輩に夢を与えてもいいんじゃないかなと思いつつも厳しい現実を教える先輩。これでも卒業後の実情を教えて無い分、夢をあげてるような気もするが。暗いぞ現実。


声楽のレッスンは毎回楽しい。
今回伴奏してくれる後輩に、私が歌うオペラの説明をしてみた。
「放浪の旅をしている王子様とその下僕とお父さんがいてね、私が歌うのはその下僕の歌なの。ある日王子様が旅先で、ごっつ綺麗なお姫様(舞台上では一番の巨漢)と出会って恋に落ちるんだけど(どうやってかが一番の謎だ)氷の姫は心が冷たくて、かぐや姫のように無理難題をおしつけて、出来なきゃ死んじまえっつーて去っていくの。で一幕でこうして「私もう耐えられません!そんなのイヤ。やらないで」つーて下僕が歌うんだけど、王子様は聞く耳持たずで2幕で無理難題を次々と解いていくのね。でも氷の姫がやってきて「あたしぃ、体はあげても心はあげないわ」ていうから、下僕がブチ切れて、3幕のこのアリアで「私の王子様を取り上げておいて酷いわ!」つーて歌って死ぬの(え!? それ可笑しいって<後輩の弁)。で、死に終えたところで氷のお姫様の心が解けてきて、最後なんかしらんけどはっけよーいのこったのこったしながらラブラブして終わるっていうオペラ」
「な、納得できない」
「あ、もう時間だ、行かなきゃ」
「納得できない…」
私の説明が下手だったのだろうか。でもそういう話なんだトゥーランドット。必ず絶世の美女の役の人は巨漢なんだ、これが決まりなんだ何故だかしらないけれど。
そして原作者は3幕の僕が死ぬあたりで食い過ぎで死んでしまい、最後本当はどうしたかったのかは本当に謎のまま。
1幕のアリア。
「最後のところ、アだろうがオだろうがどっちだって関係ないから」
「えええええ!?」←伴奏者。
「あーハイ」←私。
だよねえ。「おねがーい」て歌ってるだけだもんねえ。
3幕、ご臨終間際の告白の歌。
「最後さ、ブレス入れてもいいんだけど、その場合泣いて!」
「「泣いて!?」」
「うん。泣いて」
アリアの最後に泣きを入れました。
相当楽しかった。
高等テクだ。ワハーイ☆
楽譜に「ブレス入れろ、そして泣け!」とか書いておこう。


帰りがけに、金木犀の大きな木が、たわわに花を咲かせて風に揺れていた。
この時の為に頑張っているような木を見ていた。
生きててよかった、
ふとそう思った。


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