気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
この三週間ほど。
5か月ぶりに髪を切りました。
はい。アレのことです。
昨日の写真は、タイムラグがありますね。
すっかりすっきり忘れてましたが、登別に行った時の写真があります。 お天気は最高によろしかった。山の部分のため、谷って感じがしない。 地獄谷に降りたところにある間欠泉のようなもの。10分(だったか20分?)に一回沸騰します。結構ぐつぐつします。 フラッシュで撮ったら本当に地獄の一丁目になりました。 紅葉云々の前に、あの光をたどると地獄へ行きます。 ・・・・・・ライトアップはきれいなんですよ。ちなみに特急すずらんがとてもきれいな車両だった。 とまあ、なんかよくわからない写真でした。残念。
食欲等はありますので。
何が腹立つといえば、休み無駄にした感いっぱいなこと。
ちよー酔ってる!?
ちょっと見えてきた。
心が。 バンデン国王が船を出してくれるというので、彼女らはそれに乗って帰るという。 「フォーランズまで送ってくれるというんだ。叔父上たちも一緒にどうだろう?」 「フォーランズに甘くておいしいものってある?」 ルイがイーリスに尋ねると、彼は笑ってうなずいた。 「じゃあ行こう。ランディードに直接聞いてみようよ」 「ちょうど良い。気晴らしにもなるだろう。たまに里帰りも良いだろう、バルク」 「俺は、ちょっとなー……」 バルクは渋っていた。 「叔父上、帰ったらお手合わせを願いたい」 ヘネシーの言葉に震え上がるバルク。 この姪は怖い。バルクは思う。彼女はサミクラスの生まれ変わりではないかと思われるほどの剣の達人である。自分を超えるのはもちろん構わない。自分が負けるのが怖いのではなく、彼女がいつでも本気で来るのが怖いのだ。いつか自分が刺されて死ぬのではないだろうかという恐怖。もちろん彼女がそんなヘマをするわけではないだろうけれど。 「叔父上?」 ヘネシーが不思議そうに見つめてくる。やがて何かを思いつき、彼女は言った。 「父上も久しく会っていないと言っておりました。どうか、一緒に来ていただけないだろうか?」 「わかった。わかったから」 久しく飲んでない地酒も飲みたい。里帰りしてもいい。 「父上が前に言ってました。叔父上はサミクラスの生まれ変わりじゃないか、と」 「……それ、おだててるのか?」 「おー、そーいえば、バルク。そのサミクラスのお宝の話も噂されておるぞ」 アニムが切り出した。 「ビアソーイダ王にしてフォーランズ王、剣を抜けば向かうとこ敵無しとされたお主のご先祖様だろう? お宝の一つや二つあってもおかしくないだろうって」 「歴史書の記載ミスじゃねーかっていうのが学者の見解なんだけどな。よし、ランディードがサミクラスのことも噂として流したかどうか、聞いてみるか」 三人の行き先が決まり、下宿をあとにした。
あれ? この先のこと考えてないぞ。 バルクたちは下宿に戻った。 ヘネシーとイーリスも同じ宿に泊まっていたらしい。『ドラゴンのお宝騒ぎ』で、一週間ほどバンデン国王都で過ごしてきたが、ルイはヘネシーとは一度も顔を合わせなかった。三人は王城に朝早くから夜遅くまで過ごしていたからだった。その代り、食事は用意され、客室で休憩出来たため居心地が良かった。 「はあ〜」 アニムは食堂のテーブルについてため息をついた。 「なんだかな〜」 「ああ、もうなんだかな〜」 「どうして、こうなっちゃったのかしら」 バルクもルイも同じようにため息をついた。 結局長い時間がかかった割に、無報酬という結果になった。 「つまらんのう」 只働きをしてアニムは憂鬱なうえに不機嫌だった。王城通いが楽しかった分、終わってみれば全く残らない結果というのが堪える。それでもバンデン国王は悪事を暴いたのだからと喜んでくれた。 「それでもバルクは良いだろう」 「あー、まあな」 セルヴェスが恋人メリブレザとともにいられるようになったのだからそれだけでも喜ぶべきだろう。 「それにしても、アニムが言っていたことは全部正しいのに、なんでこんなことになったのかしら?」 「そうだのう。貴族が宝を探しているのは本当だった。だが、ドラゴンの昔話が世界中で語られているというのはウソで、つい最近急に広まったんだったな。一体だれがこの昔話を広めたんだろうな……」 しばらく三人の間に沈黙が流れた。 「一番考えられるのはランディードだ。なぜあんなに固執しておったのだろうな」 「そりゃあ、手にすることで金が?」 「……もしかして、バルクの剣のことを知っている?」 三人はまた黙った。 「この話はもうやめよう」 「そうね」 「そうしよう」 次の朝、ヘネシーとイ―リスが尋ねてきた。今からランディードとともにフォーランズへ向かうという。
ポロロとマルルに会いに行くツアー(勝手に命名)徳島も熊本も遠い過ぎる。 「グオンを追っていた……」 と、赤毛の少年がつぶやいた。バルクはやや黙ってから口を開こうとした。その前にアニムが話し始める。 「グオンがいなくなったから探しておったのだな。しかしグオンは見つからず、バンデンに来てみればこの騒ぎに遭遇した、というところかな?」 少年がうなずく。 「少しは話せるようになったんだね?」 と、ルイ。 「そうだな。まだまだと言ったところだが」 少年は、口を開きかけたが何も話そうとしなかった。 「イーリス、グオンはフォーランズに向かっている。行き違いになったようだな」 「そうか……教えてくれてありがとう」 バルクは苦笑いしつつも、イーリスの精神の回復を願った。 イーリスはフォーランズ王国の王子であり、ビアソーイダ島国とは交友国である。交友は表向きで切っても切れない深い縁がある。ヘネシーとは兄弟のように育ったため、この二人はだいたい一緒にいることが多い。 彼は物心付いたときから魔族に取り憑かれていた。それは声を食う魔族で、声を発することにより体を乗っ取るという魔族。今はその魔族は除かれ、イーリスは声を取り戻したのだが、長年声を発することが出来なかったために、今は声を出すのをまだ恐れている、そして言葉をつぐむことが慣れないらしい。 「そうか。では、フォーランズへ帰ろう。ランディードのこともあるし」
いろいろ話を聞き、このままではいろいろやりかねない。 「そんなこと、どうして言えるんだい?」 ランディードは尋ねる。その言葉は震えている。 「アニムの情報網は正確だ。何しろたまに人間以外からも情報を持ってくるんだ。そんなアニムが自信をなくすほどお前は巧みに自らを隠した。だから少し外れたところへ行けばお前の噂は全くされなくなっていた。それにグランファル家の分家にはほとんど財産がないことは知っている。世間体には公開されていないからな。分家を支えることができてこそ本家が力を維持している。そんなお前にこの伝説級の意味わからねえお宝がどうして買えるのかを考えれば、不法な取引でもやってんじゃねーかなー、と」 「君は、王族なのか?」 貴族ことについては王族が把握しておかなければならない。バルクは兄への手紙に一言添えていた。 「まあ、俺だけじゃないな。お前の悪行を嗅ぎつけてたのは」 長身の娘が動いた。部屋から出ようとしたランディードを捕える。赤毛の少年が、彼に近づいた。 「ランディード=グランファル。フォーランズであなたのお父上も待ってる」 そしてその時、あの二人の兵士も入ってきた。ランディードは二人の兵士に連れられて部屋を出た。 「全く、バンデン王も人が悪い」 バルクは二人を見て言った。 「叔父上、久しぶりです」 長身の娘が言った。 「なんでお前らがいるんだ、ヘネシー」 バルクが震えながら言った。彼がもっとも恐れる相手であり、姪であるヘネシー。彼女はビアソーイダの王女だった。
どうでもいいキャラの名前付け。 ランディード=グランファル。グランファル家とは世界的に有名な貴族の一家だ。貴族はふるければ古いほど格が上がり、歴史の証明としても王族に次いで信用がある。しかし、中には落ちぶれて平民となり下がることもある。要は金があるかどうかでも左右されてしまう。 グランファル家は代々、世界中に貿易船を持つ貿易商でもある貴族である。 「僕は直属の分家だ。それに、今回ここへ来たのは僕個人の意思だからあまり気にしないでほしい」 まだ十七、八ほどの青年ははっきりとした口調で言った。 「なるほど、で、なんでこんなものが欲しい? これがあっても役には立たんぞ」 あくまで『俺』以外はとバルクは心の中で付け足した。 「いい剣だからだ。そばに置きたい。それだけだ」 「悪いがコレとの約束があるんだ。コレと旅をするという約束がある」 セルヴェスがバルクと会った時に言ったのは「君と旅が出来たら、どんなに楽しいだろう」と言う言葉だった。セルヴェスが死ぬ間際に立ち会ったのは偶然なのかもしれないし、そういう運命だったのかもしれない。彼はバルクを一目見るなり気に入り、自分が年老いてなかったら、前妖精主の罰を受けていなかったらバルクを竜騎士にしたかったと言った。そしてその後、彼は死に、バルクに相応しい姿となった。 直接約束したのは、セルヴェスのそばにいたルヴィアとロイタスだった。『彼とともに世界を回って欲しい』と剣となったセルヴェスを託された。 「では僕が連れて行こう。剣を運べばいい」 ランディードは引き下がらない。 「バルク、もう止めよう」 ルイが根をあげた。アニムも首を振っている。 「らちがあかない。さっさと本題に入ろう」 ルイとアニムの言葉に、残りの二人も身を向けた。こちらも若い男女だった。一人は長身の娘で、もう一人は赤毛の少年。 「だそうだ、ランディード。この剣が欲しいと言っていた貴族はお前でいいんだな? そしてお前には一つ噂がある。人身売買の件だが、本当か?」
居間の電気がスイッチいれても付かない事態になっていたんですが、傘とって中掃除して電灯摂り替えたら明るくなり、これ一段押さえているの?という状態です。 バンデン国王は『あくまで個人の持ち物』としてドラゴンの宝を期間限定で展示することにする。バルクはしぶしぶ預けた。剣を持ってないと落ち着かないというらしい。 剣と鞘はケースに入れられて、厳重な警備の中、公開された。大体の者は見て納得して帰っていったが、やはりその中には手に入れたいという者もいた。 そして、とうとうバンデン国王のもとに、手に入れたい、欲しいという貴族が数名名乗り上げてきた。 「残念ながら、あれは個人のものであって私のものではない。そして、あれはもう他が持てるものではない。それを承知でなら、交渉するとよい」 王がそう伝える。その言葉でまた諦めた者が何人かいた。 いよいよ、その何人か残った諦めきれない者がバルクのもとに揃った。 「悪いがそいつは渡すことは……できない」 バルクはその中の二人を見て、一瞬言葉を詰まらせた。 「まずは、この剣を手にしてみろ」 台に置かれた剣と鞘に数名が順番に触れる。全員が顔をしかめた。 「体験してわかっただろう? この剣は俺のものなんだ。それでも欲しいか?」 三人が残った。バルクがその中の一人に尋ねる。 「名前を聞こうか?」 「ランディード=グランファル」 「グランファルって、あの……その息子か?」 「そうだ。たとえ持てないものでも、ぜひその剣が欲しい。譲ってくれ。金ならある」
理解するって難しいかなーとか。
職場の机のことですが、なんか今日はそれに振り回された一日でした。 バンデン国王はそれを興味深く眺めていた。 テーブルに置かれた剣と鞘。どちらも不思議な材質で金属ともつかない緑の光を放つ剣と、やはり材質がわからない鞘。 「どうしてバルク殿にしか持てないのだろう?」 バンデン国王は何度か手にしたが、すぐに放す。持とうとすると剣に拒絶させるという。実はアニムも何度か試したが、ただ一度、バルクに剣を渡すために持ち上げたことはあったくらいだった。バルクに直接渡すのであればよい、という判断を剣自体がしている。 「とにかく事情は分かった。ただバルク殿専用となれば興味を失せる者も多かろう。だから一度バンデンが預かったことにする。よいかな」 バルクはうなずいた。 バンデン国王は二人の男に命じて、ドラゴンの宝を手に入れたことを国中に、そして各主要国に広めた。それを知った者たちのほとんどは、我に返ったかのように王都を去った。逆にそれを一目見ようとバンデン王都に来た者もいる。バンデン国王は公開はしないと最初に言っていたのだが、「どうしても」という者も少なくない。
妖怪ウォッチが楽しい。 ルイが部屋に戻っても相部屋の相手はいなかった。カーテン一枚で仕切られた部屋には戻ってきた形跡もなかった。仕方がなくルイは寝ることにする。その後、眠りにつくかつかないかの間に誰かが入ってきたような気配があったが睡魔に勝てずそのまま眠ってしまった。 翌朝、やはり相手はいなかった。王城へ行くのだからいつもより念入りに髪をとかして身だしなみを整えた。バルクとアニムはすでに準備を終えて玄関先で待っていた。 「待たせた?」 「いいや」 「軽く何か食べてから行くぞ」 下宿を出て、パン屋でサンドイッチを買って適当な公園で食べてから王城に向かう。王城ではバルクが顔を見せただけで城の中へ通った。 「顔パス!?」 「ああ、俺の従兄弟だ」 「従兄弟?」 「叔父さんの息子ってところで放浪の旅に出た結果、先代バンデン国王直々に腕を買われて兵士になって、嫁さんも騎士団長の娘でその息子も優秀だから」 「そこまで来ると、世界中にお主の親戚がいるようだのう」 「そうでもねえさ」 バンデン国王はすぐに謁見してくれるということで、バルクは使用人に手紙を渡した。 「これを読んでくれた方が早いと思う」 「お預かりします。少々お待ちください」 バンデン国王はまだ若い青年だった。 「初めまして、お噂はよく聞いてます」 果たしてどんな悪評なのかとバルクは内心不安だったが、国王はにこやかだった。 「見ての通り、今我が国はドラゴンの宝の噂で混乱になっている。国が潤うのは良いが、これではどうにもならん。バルク殿の言う通りにしようと思う」 国王が合図すると、二人の男が現れた。 「話は通した。バルク殿の作戦に乗ろう。この二人が動いてくれる。あ、そうだ。バルク殿が見つけたというドラゴンの宝を見せてもらっていいか?」
歯医者、無事終了しました。歯が溶けてたってどゆこと? なんかそんなに歯に悪いことをしてるんだろうか? と不安です。何がダメで何が良いのかもうわかりません。一説によると一日一回でもいいらしい。歯を磨くのは。 夕方は三人で食堂に入った。大通りからあふれてしまった旅人が多かったがなんとか入って軽食を取ることが出来たが、バルクは酒がなかったので少々不満のようだった。下宿に戻ればバルクとアニムの部屋にラナが待っていた。 「バルク様、お待たせしました」 「いつからここに?」 「先ほどです。何も気にすることはありませんわ」 ラナは笑って国王から預かった手紙を渡した。上質な封筒で蝋封をしてある。 「忙しいのにすまなかったな」 「いいえ、最近国王は力を持て余しているようですよ」 「……いや、えーと、まあいいや」 ラナの方が忙しいだろう、という意味だったのだが、バルクはそれ以上は言わなかった。ラナはすぐにドアから出て行った。
むしろ根城にしたい図書館。
図書館で勉強するのはなかなか快適です。
しばらくお休みします。 ビアソーイダ王城にはラナというメイドがいる。いつからいるのかわからない。ショートカットの似合う二十代くらいで必要な時にはいつの間にか現れる。バルクが物心ついた時から変わらない姿で、皆もいることは知っていても詳しいことはわからない。彼女にはそれ相応の賃金を払っているが、それがいくらなのかは代々ビアソーイダ王にしかわからない。 「妖精か何かではないのか?」 「さあな。それを明かしたらきっとラナは不機嫌になる。追及しないでくれ」 アニムが思う通りラナはそういった類のものであるのは確かだ。いつまでも変わらない姿で記録では千年以上前からいるらしい。だからバルクは彼女の存在については怖くて追及できなかった。 「とにかく、あとはバンデンに向かえばいい」 一行は再びバンデン王都に着いた。今回は乗合馬車で行き、その間、やはり宝とドラゴンの話をちらほら聞いた。しかしあまり詳しい話は出てこないのですぐに話題は代わり、代わりに最近やたら強い女剣士がいるという話を聞いてバルクは背筋が寒くなった。 バンデン王都はまだ人であふれていた。仕方がないのではずれの人の少ない小さな下宿を借りた。事情を知っている下宿の女将は『宿代わりに使ってもいいが、女の子は相部屋だ』と言い、ルイだけ別の部屋に入れられた。幸い、借りている旅人は出かけて不在なのだという。 人通りの少ない王都のはずれは住宅街で、ほとんど店はなかったが、大通りがあまりにも混んでいるために臨時の露店が少しばかり並んでいた。
11月に入りましたが、今は比較的温暖な気候です。この前の寒さとか雪とかなんだったんだろう。 その日の朝、バルクは手紙をしたためた。もちろん、兄であるビアソーイダ国王あてだが、身内ということで、その封筒は宿屋で分けてもらったシンプルなものだった。 「で、バルク。これどうやって送るの?」 ルイとアニムは朝食をとるためにバルクを訪ねたところだった。狭い部屋がますます狭い。 郵便物は船で運ぶことになるが、時間がかかる。鳩の足につけて飛ばす方法もあるが、この港町に伝書鳩はいなかった。 「ああ、そりゃあ大丈夫だ」 バルクは『もうすでに手を打っている』と言う。 「バルク様、およびでしょうか?」 アニムもルイも肝を抜かれた。 「ラナ、久しぶりだな」 「バルク様もたまにはお帰りくださいな。アニム様、リュレイミア様もお久しぶりでございます。おかわりありませんか?」 使用人の制服を着たラナと呼ばれる女性は、突然宿の一室に現れた。アニムもルイも以前ビアソーイダを訪れた時に世話になったメイドだった。 「これを兄貴に渡してくれ。急ぎなんで返事も頼む」 「承りました。それでは、私はこれで。バルク様がバンデン王国の王都に着いたらお届けします」 そう言ってラナはドアを開けて出て行った。 「い、今のは?」 「ラナって何?」 ラナが去った後、ルイはすぐにドアを開けて確認したが、彼女はもういなかった。 「お前らな、あんまり彼女のことを詮索するな。あれはウチの立派なメイドだ」
それはさておき、なんかちょっとがっかりでした。 次の朝にはロイタスはいなかった。 三人はまた三人になった。 それでも町は相変わらずドラゴンと宝の噂がちらほらしている。ドラゴンが人を襲うと面白おかしく語る者もいる。 「よくわからんが、もうどうしたらよいのかのう?」 アニムは途方に暮れた声を出す。 「実際にドラゴンの宝はあったんだから、公表しちゃう?」 「公表か、いいなそれ」 バルクは上の空で言う。 「よし、俺はすぐ兄貴に知らせる。バンデン王に公表してもらおう」 「バルク?」 「小国でも国王は王、王の紹介があればバンデン王も信じるだろう。バンデン王が公表したら、時間がかかるが、もし本当にドラゴンの宝に懸賞金をかけた貴族がいるとしたら、それを聞いて名乗り出るかもしれない」 「しかし、いいのか?」 それは国の名の名誉にかかわることじゃないのかとアニムが言いたげだ。 「大丈夫、大丈夫。ビアソーイダ王族はどうせ野蛮で放浪癖がある王族だから、大目に見てくれるだろう」 バルクは笑いながら言った。それどころか、ようやく面白くなりそうだという顔だった。
寒かったんですが、雪すごかった!
ララさんのお誕生会へ行きます。
草うららか
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