気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
そんな感じで。 「目的か、お前たちに何かあるか?」 とヴァリーは三人に振った。 「あたし、ゴートゲートのスイーツ!」 「俺は別にドコでも修行になるからいいぜ」 「俺はこの剣の呪いが解けるならどこでも」 「じゃあ、ゴートゲートね」 「ゴートゲートへスイーツでは冒険手続き通るか?」 ブリアはエーコに呆れた様子で聞き返す。 「そっかぁ......」 「ゴートゲートには孫がいる」 「え? ヴァリーって結婚してるの?」 「ああ、まあ」 「え? じゃあ奥さんは?」 エーコが不安そうに尋ねる。 「妻はもう他界した。二十年前に。実は息子夫婦ももう他界してしまっている。孫が唯一の身内なんだ。1年ほど会ってなくてね」
実は確信犯。
お洗濯物をためると、本当にろくな事にならない。 「そりゃ、単なる変化ってじゃないことか?」 ブリアが恐る恐る尋ねる。 「そうだ。身体が老いて身体が動かなくなっては冒険もくそもない。そこで身体を活性、若返らせる魔法を編み出した。五十年以上かかった」 「......恐れ入るぜ」 畏怖と呆れが入り交じった声で言った。 「だけど、私はおじいちゃんなヴァリーが好きだよ。でも、腰が痛いんじゃ、しょうがないよね」 と、エーコ。 「たまに戻らないと魔力が持たないんだ」 「もしかして、エーコって......」 「なによ、文句ある?」 ブリアを睨みつけるエーコ。それを察してマグナは提案した。 「それよりも、これからの目的を考えよう」
釧路動物園からクルミが秋田の男鹿水族館へ嫁入り。 無事、免許更新が終わったヴァリーが三人の前に現れたのは二時間ほど後のことだった。 「待たせたな。今後の事でも話をしようじゃないか」 ヴァリーは諦めた口調で言う。 「そんなの、もう決まっているわ。まずは目的地、多数決で決めましょう。それから目的も決めないと冒険手続きがおりないんじゃなかったっけ? それも決めて......」 「おいおい、俺はいままで姿を変えて......騙していたようなもんだぞ。正体を知ってもこんな老いぼれと冒険へ行くつもりか?」 「ヴァリーさんよう、もうちっと俺たちのことわかってくれよ。仲間だろ。今更そんなことどうでもいいんだよ。俺たちがやすやすとマスタークラスの魔術師を手放すと思うか?」 と、ブリア。マグナも「頼りにしているのだから、今更別れるなんて出来るか」と珍しく強い口調で言った。 「しっかし、ずいぶん若作りしてるな」 「この姿だと、腰が痛くてな」
ちやほやされてきました。 「え、なに?」 エーコが固まっている。 「では、ちょっと免許更新してくる」 老人の姿でヴァリーは指示された場所へ向かった。 「なんでい、あのヤロー、年偽ってのか。どおりで若いと思ったら、若作りし過ぎなんだよ」 と、ブリア。それでもがっかりやら騙された、といった表情はなかった。 「なるほど、それで魔力が重なっていたのか」 納得しているマグナ。 「あれが、本当のヴァリー?」 「んだよ、見てわかんねー? つか、幻術師だろーよ。見抜けなかったのか?」 「だって、ヴァリーはマスターだよ。私みたいなペーペーが見抜けるわけないじゃない」 エーコは嬉しそうに言った。 「ま、それもそうだ。で、お前、なんでそんな嬉しそうなんだ?」 「だって、ステキじゃない?」
震災後から、月曜日にジャンプが入らなくなったのですが、それに慣れて来てます。 その日はエーコの言う通りにして、名物料理を食べてゆっくりと休むことにした。翌日にはネオへ向かい、免許更新を行う為に施設へ向かう。 『最高級職免許取得所』などと大それた名の施設だがヴァリーに言わせれば、マスタークラスの免許の更新交付のための施設だった。 「今日が〆切でしたね。さっそくこちらへ。お連れの皆様もどうぞ。こちらでお休みください」 受付嬢が丁寧に案内する。 「あ、ヴァリー様、その前に写真を撮りますので、変化を解いてください」 「ああ、わかってる」 少しためらいがちにヴァリーはそれまで長くまとっていた魔法を解いた。マグナにはもちろん見えなかったが、ブリアとエーコは目を見張った。 そこには、ひとりの老人がいた。 「ま、マスターになるってことはなかなか大変なことなんだよ」
髪切った〜! さっぱりした〜!
一巻目は黄金バットにしました。
あまり使った事が無い言葉のため、一応調べる。意味は『ありのまま』 気づけば、首都だった。首都玄関口:イストキャスト。ヴァリーには見覚えのある場所だった。 「本当に着いた」 「ここが」 「首都か?」 溺れたような感覚がしてから気を失い、気づけばここに。しかし、マグナは視覚が無い為、水の中に突き落とされたという感覚は無かったという。 「最後の最後まで、からかわれた」 プロテクトはしているはずなのに、とヴァリーは奥歯を噛み締めた。 「向こうが何枚も上手だったってことか?」 「うーん、ま、いいんじゃない? とりあえず今日は森を抜けたってことで、宿探したて、美味しいもの食べて免許更新に備えようよ」 エーコはのんびりとした口調で言った。 「そうだ、それがいい。長い事訳わかんねェ森ん中だったから、エーコの言う通りにしようぜ」 ビリアと二人、張り切って玄関口へ向かう。 「あの森の中は、妖精に優勢の魔力が満たされた? 違わないか?」 と、マグナはひそひそとヴァリーに伝えた。 「ああ、そうだった。それでも俺の魔力が通じると思ったが......どうやらマスタークラスの奢りだったようだ」 それを聞いたマグナは少し笑った。 「何がおかしい」 「いや、あなたも人なんだなって」 「いかにも、俺は人だよ。アンタにはどう感じるのか知らんが......」 「魔力をまとっている。それも強力過ぎて本質を覆うくらい」 「......気味が悪いか?」 「いいや、気を悪くしないでくれ」
と、言うわけじゃありませんが。 ヘルザ、テルザに導かれて森の中の小さな池にたどり着いた。 「ここまでご足労頂きまして、ありがとうございます」 そこで、再び紳士調の妖精が現れる。そしてヘルザとテルザは何も言わず消え去った。 「では、あなた方を首都まで一気に送り届けましょう!」 背中を押されて、池に落ちた。 「ぶはっ!?」 今度は足を引っ張られる。水中に引き込まれて行く。 「どうか、ご安心を。ここから首都までそう長くはありませんから」 ヴァリーはもがき苦しむ前に、意識が遠くなった。
むじるしりょうひんのメモ用紙に、そこらかしらのパスワード記入した極秘(?)ものがあるのだが、ごちゃごちゃしていてわかりにくい。 「話はわかりました。我々の力を持ってして首都まで送り届けましょう」 紳士的妖精は胸を叩いて言った。人間臭い。 「しかしながら、この場所では主に近過ぎます。西へ向かってください。マウンフォームへ向かう方向へ。ヘルザ、テルザこの方々を案内なさい」 『はい』 二人の妖精が出てくる。ほとんど人と変わらない姿だが、全長は30センチほどと小さい。 「さあ、こちらへ」 「こっちへ来ておくんなまし」 ヘルザとテルザは一行を手招きした。
とにかく寒い。雪でもふるんじゃね? ってくらいです。 紳士っぽく振る舞う妖精、名前はステラゴンというらしい。本人がそう名乗った。 「実は、この森の主が出産しようとしているのでございます」 「......妖精も出産するんだ」 ぽつりとエーコ。 「森の主というと、妖精の女王だな。この森の全ての妖精の母だ」 「......となると、蜂や蟻みたいだな」 ブリアがつぶやく。 「そうです。我々の兄弟がまた一つ増えるのです。しかし、そのために何かしら人に影響を及ぼします。妖精の出産とはそれだけエネルギーを発するのです。そして、人から発するエネルギーもまた生まれる妖精に影響を与えるのです」 「それで、俺たちを迷わせたり惑わしたり?」 「はい。互いに影響を与えた為に、我々にも予測つきがたいことばかり起こりました。そして、このまま抜ける事はかないません。この先に、主がいるのですから」 「なるほど。では、どうすればいい?」 「このままフォールタウンに向かってください。私がご案内します」_ 「いや、フォールタウンよりも、一気に首都に飛ばしてくれないか?」 「なんと、首都へ向かうのに、この森に。なんとも、物好きですね」 妖精は「いやはや」と感心したように頷いた。
例のハルヒ三時間この前見ました。 「そこで、そんな魔力を使う魔法はやめて!」 「やめて!」 「やめてくんなまし!」 「やめてちょうだい!」 「やめろ!」 妖精たちがぞろぞろ現れる。ヴァリーは急いでキャンセルをかけた。発動しかけた魔法が霧散していく。 「なんだ? お前たちは」 「話を聞いてくんなまし!」 「聞いてちょうだい!」 「ちょうだい!」 「聞いて!」 「聞け!」 口々に妖精たちが訴える。 「わかった、聞くから。代表して一人が話してくれ」 妖精たちはヴァリーの言う通り代表者を選ぶことにした。それに小一時間ほどかかり、ブリアをイライラさせたが。ヴァリーは押さえるように言い聞かせた。 「決まりました。私が代表者として話をさせていただきます」 やけに紳士ぶったドワーフっぽい妖精が前に出て来た。
もっさんのうまから照り焼き。 妖精たちの手が緩む事はない。突然辺りの景色が見た事も無い景色になっていて、爆風に巻き込まれる幻覚、突如木が動きだし枝を振り上げて一行をなぎ倒す幻覚。森に入って三日経つが、一行に出れる様子はない。 「なんだ、なんでこんな酷いんだ?」 本来ならば、悪戯するのも飽きて来て放っておくはずだ、とヴァリーは踏んでいた。 「私が、断ったから?」 エーコは戸惑った。 「だからと言って、結婚を受け入れることはないぞ」 ヴァリーは釘を刺した。 「でも......」 「もうわかった。また一日くらい寝込むかもしれないがそん時は頼む」 こうして、仲間に自分を託せるのだから、なんて幸せなのだろうか? 一人でなんとか行こうとしていた少し前の自分には考えられなかった。 ヴァリーは移動魔法を発動しようとした。
組み立て簡単、正直、幼児向け雑誌の付録の方が組み立てめんどい。 高杉さん(攘夷時代)の剣。肝心の本人が写っておらず、ガムが写っているとこがミソ。だって、別に特筆するとこもなく、つまらんので。 山崎さんのラケット。かすかに透けている。何故ジミー? ゴリラは? ポケットマヨネーズ、略してポケマヨ。ごくごく普通だなとか思ったけれど、このシリーズ(銀魂スタイリング)では初でした。マヨ持ってんの。 よくよく見れば、股間押さえてるアノ画ではなく、スカートめくりならぬ着物めくりなのです。それ故に意味不明ポーズなのです。 シークレットは箱買いすれば一個は入っています(多分)。起きているバージョンが通常。シークレットは机に『いちご』と書かれていて、涎たらして寝てます。 今後、出して欲しいメンバー、たまさんと近藤さん。
去年秋の円山にて。 実験用電気柵を取り外したあと、恐る恐る寄って来たエゾシカ(勝てる気しない)が、安全ということを知り、農作物(人参とかトウモロコシ)にありつく姿。 私は肉さね。豚トロです。
いや、一人で串焼きにしようか? 方向感覚を惑わされて、一行は海を見渡せる崖の上にいた。 「これほど酷いとは。十年前とはえらい違いだ」 マスター免許の更新は十年に一度。ヴァリーの姿はどう見ても二十代を越えていない。 「すごいね、ヴァリー」 「何がだ?」 エーコはマスター免許の更新期間を知っていたからそう言った。しかし、ヴァリーは言葉の意味はよく分からずに聞き返した。 「若くしてマスターになったのねって」 「なんだ。なんぼでも若作りはできるさ」 それよりも、と彼は切り返して、あたりを見る。景色は海からまた森の中に変わっていた。 「どうやって奴等を黙らせるかだ」
動画にて、キロルの様子を見てましたら、人気者で、とても可愛がってもらっていて良かったと思いました。浜松動物園のプールって広いですね。のびのび泳いでいる姿がなんとも気持ち良さそうです。
今日のニュースにて。 夜は問題なく過ぎ去り、日は昇った。周りが明るくなると一行は森を抜けるためにまた歩きだす。 「この森を抜けるのに、どれくらいかかるの?」 「三日はかかるはずだ」 「うぇ〜」 エーコが根を上げかけたが、また持ち直す。昼に差し掛かった頃、急に森は開けた。 「なんだ抜けたのか?」 目の前には崖、その先には真っ青な湖......否、海が広がっている。 「すっご〜い!」 絶景だった。北の海は灰色がかっていたが、こちらは日に照らされ、水面がきらきらと光っている。 「どういうことだ? さっき三日はかかるって言っていただろ?」 ブリアがヴァリーに首をかしげた。 「どうやら、道を惑わされたようだ」
そろそろ錆びない自転車ってあっていいと思う。 それからしばらくは何も無かった。豊かな森の風景だけが続いていた。やがて暗くなり始め、一行は野宿する場所を決めた。携帯食と水で済ませて後は休む。 「番は俺たちにまかせろや」 ブリアとマグナで見張りをすると言う。とはいいつつ彼らも寝袋に収まっている。 「狼とかが来てもすぐに気づける」 ブリアとマグナの気配をとらえる能力が高いらしい。 「では、これは消えないようにする」 淡い光を中に浮かせた。魔力によって生まれる光で、炎ではない。しかし光を嫌う獣が近寄れば輝きを増して襲う。 「無理はするなよ」 何かあったら遠慮なく起こせと伝えた。 この森で一番怖いのは、肉を好む獣たちよりも、騙して混乱させる妖精たちなのだ。
アニ○イト行って本買ったら、オマケがついてきたのだけど、三つ貰って中身三つとも同じだった。 「今の何? 今の?」 と、エーコ。 「ああ、今のはなだなぁ、精神統一……心を平常にするためのまじないさ」 ブリアが説明するが、彼女はあまり納得がいかないらしい。 「忍にも魔力があるのか?」 ヴァリーにはあまり忍についての知識はない。なのでそんな質問をするが、ブリアにも理解できるような説明はできなかった。 「なんつーか、修行すればできるようになんだよ。多分、魔力ってやつじゃねー。それより急ぐべ」 一行はさらに森の奥へと進む。
おびひろ動物園にいるタツオさん、14歳のお誕生日おめでとうございます。
歓迎会でござんす。
だいぶ暖かになって過ごしやすいです。 マグナはどうかというと、彼は視覚が無い分、時間感覚を狂いそうになっていた。もともとの精神力の強さがそれをなんとか押しとどめている。 「どうにかなんないの?」 たまりかねてか、エーコはヴァリーに訴えた。 「やっているが......やはりここの妖精たちは強力だ」 「ちっ」 舌打ちしたブリアが立ち止まった。ヴァリーも知らない形で手を組んで何かを呟いた。三度ほど同じような言葉を呟き、最後だけ「ジン!」と叫ぶ。 ザッと風のようなものが吹き荒れた。 「おお」 彼らの視界に元の明るさが戻り、時間の感覚も戻った。
先日やった銀魂を見た。
毎年のように人事があって人が入れ替わるらしい職場二年目突入です。(実際もうちょっと前だったのですが) 「なんで?」 「やつらは言葉を全て本気にするからだ」 森の中は静かになった。妖精たちが周りからいなくなっていく。異変はマグナにもわかったのか、神経を更に尖らせた。 森を進む。 出来れば早く出てしまいたい。この森は妖精たちを異常に強くするのがわかる。森の外であれば、妖精たちの力も微々たるものとなるような気がした。 「なんだ? もう夜か?」 あたりが暗くなり始めた。ブリアは辺りを見回した。 「いや、多分、妖精たちの仕業だ」 ヴァリーは言った。彼の目も辺りが暗くなってきているのを感じている。そしてエーコもまた、同じだ。時間の感覚を狂わせ、視覚も操られて来ていた。
抜けてしまいました。 「だそうだ、エーコ」 ブリアが冷やかすように言う。 「冗談」 「受けてくれるか? 受けてくれぬのか?」 妖精は続けた。 「嫌、絶対嫌。私は人間、あなたは妖精よ」 ヴァリーはニヤニヤしながらエーコに吹き込む。 「いやいや、妖精は人間に溶け込み、人間は妖精にあこがれ子をもうけた事もある」 「お断りします!」 そんなヴァリーの言葉もはねのけてエーコはきっぱりと妖精に向かって言った。 「残念だ。さらば人間」 「二度と......」 『二度と来るな』と言いかけたエーコの口をヴァリーは塞いだ。 「何すんの!」 「下手なことは言うな」
最近そういったことに会う機会が多く、最近の若い方々にはそういう傾向があるような気がします。
円山どうぶつ雑記帳
せっかくエイプリールフールなんでウソでもついておきます。
草うららか
|MAIL
|