気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
未だ、比例代表の意味がよく分かってない。(説明されてもピンとこない) 「っ!!」 ブロードは跳ね起きた。 「ああ、夢か......」 取り憑いた妖精がたまに欠けてる記憶を呼び起こしてくれる。シルクが妖精に操られていた時、自分がどういう目にあったのか夢という形で教えてくれた。 「いいよ、もう。彼女は悪くない」 彼女も被害者なのだと思うと気の毒だった。 いい匂いがする。 「......レイヨンのシチューか」 彼はベッドから降りて、部屋を出た。
やりたいと思います。 「あの、シルクさん。あの変な人が苦しんだのは?」 「普通、他人の魔力は合わないものなの。ましてや、拒否反応を起こす。憑いている妖精で大した事無かったみたいだけれども、下手をしたら死に至るわ」 「そんな......」 「ブロードさんも加減はしたみたいね。あまり魔力を注ぎすぎれば自分の身も危ない事をわかっているのだわ」 「そっか......」 「まあ、そういうこった。アイツならまだ平気だろ」 いつの間にか支度を済ませたレイヨンは鍋を火にかけていた。そこに油を入れ肉、野菜を炒めている。 「レイヨンさん!」 アプリが大声を上げてレイヨンが驚いた。 「な、なんだ? 俺、なんかしたか?」 「今夜はもしかしてシチュー?」
昨日から始めた事しました。
何始めるのかは、今んとこ内緒。
なんと、贅沢動物旅行。
いろいろしなきゃと思いつつ、進まない。 「なんですって? 純度の高い魔力があるというの?」 「それが、アイツなんだ。生まれつき持っていたんだと」 「わかったわ、それで......」 納得したシルクに対してアプリにはなんのことなのかよく分からなかった。 「何? その、純度って?」 「魔力の純度があるの。人間が持つ魔力はそのほとんどが感情により様々な力が加わる。そのほとんどは魔法を発動させるのに負荷をかけるの。人間が使う魔法が不安定なのはそのため。だけど、ブロードさんはそうじゃないのね」 「ああ、俺にはよくわからんがな」 「その魔力を利用したいがためにブロードさんが狙われたということ」 シルクは目を伏せた。 「でも、それはあってはならないの。自分の魔力は自分のものでしかないのだから」
本当にやる事多くて暇無しです。 「一体、何が会ったの?」 アプリが尋ねた。 「あいつの記憶が曖昧だからはっきりとはわからないが、あいつの兄貴の魔力が暴走したらしい。魔法によって仮死状態となっているんだ」 「どうして、そんな状態に?」 「さあな。俺は魔力や魔法の事はよくわからないが、あいつの魔力は特殊なんだと」 「特殊?」 と、今度はシルクが聞き返す。 「純度の高い魔力なんだそうだ」
不意打ちくらいました。 レイヨンは独り言のように語って行った。出会った頃は17、18の少年だったこと、彼の兄が一緒にいたこと、まだ普通の人間だったと言う事。その後、意気投合したまに会うようになったこと。 「二十年前くらいのことだ。ブロードは落ちて来たんだ。半身をドラゴンの姿に変えて」 「ドラゴンですって!?」 「ああ。その後すぐに元に戻ったのさ。だけど当の本人は何も覚えていない。それどころか衰弱していたんだ。だけど、妖精が取り憑いていたお陰で徐々に回復はしていった。それから、自分の兄貴を目覚めさせる方法を探す為に旅に出たんだ」
今の職場、めっちゃ人不足で忙しい。
床についてから思い出して、どうせ寝付けないので起きた。
大変なことが起こっていたんですが、とりあえず解決しました。 夕方、レイヨンは起きて来た。そして、アプリとシルクの話を聞いた。聴いたところで特に驚きはせず、店を開ける準備をした。 「アイツと会って、二十年くらいになるがそんなのばっかりだった」 レイヨンはシチューを仕込みながら言った。 「二十年? でも、ブロード君ってまだ二十位じゃない?」 「あいつには妖精が取り憑いている。だから時間が止まっている」 「あ、そうか」 レイヨンは肉を切り分けたり、魚を下ろしたりなどしながら更に話していた。 「二十年前、アイツは俺よりも年上だったんだよ。そのころはまだ両親も働いていたな」
今の職場ですが、よくジュース奢ってもらえます。 「大丈夫!?」 アプリがシルクに声をかけた。 「頭が、割れそう」 ややして収まったのか彼女はゆらゆらと立ち上がった。 「少し収まったわ。思い出そうとするとこうなるのね」 「鈍いなら、ブロード君解く事できるかな?」 「そう、彼、そんなことが出来るの」 シルクはブロードを見る。思い出そうした。が、また頭痛がする。かすかに見覚えが あるように思えたがそれ以上は何も思い出せなかった。
わけわからなくてすんません。 「ブロード君! ねえ、どうしたの? 起きてよっ!」 アプリが必死になってブロードを揺するが起きる気配はなかった。 「アプリさん、落ち着いて」 シルクが声をかけた。ゆっくりブロードに近づいて胸に手を置いたり、手首を持って脈を計ったりした。 「大丈夫。ただ、眠っているだけ。失った魔力を回復しているだけなの」 「そうなんだ?」 「だから、心配しないで。手を貸してくれる? 彼を上の部屋に運びましょ」 「ええ......」 アプリは感じていた。シルクが徐々に自分を取り戻して来ている。多分、取り憑かれる以前はこのように落ちついた雰囲気の女性だったのだろうと。 シルクに手を貸してブロードを二階まで運んだ。半ば彼の自室という部屋のベッドに寝かせる。 「魔力を失うと眠ってしまう体質なのね。珍しいわ、魔力が無いと死んでしまう人なのね」 「どういうこと?」 「人間には三種類あるの。魔力が全くない人。魔力があってもなくてもいい人。魔力が無ければ死んでしまう人。彼はその死んでしまう人よ。微力ながらも持ってないと回復するために昏睡してしまうの」 「そうなの」 アプリにはよくわからなかったが、シルクに尋ねた。 「私はその三種類の内、どのタイプかな?」 「あなたの魔力は感じられないわ」 「昔は魔法騎士団団長家だったのに?」 「でも、不思議ね。少しだけ魔力を感じるの。あと何か禍々しいものも感じるわ」 「さっきの人に何かされたわ。腕が......あまり右腕が動かないの」 先ほど、妖精を憑けられた彼女は腕が動かなくなっていた。妖精が抜けた今、しびれはだいぶ収まったがあまりいい調子と言えなかった。 「きっと、呪いね」 「呪い?」 「そう。そうやってあの人は私を......うっ!」 痛みが走った。シルクが頭を抱える。
ナウシカ(漫画版)おもしれっ!
今の職場にそういった笑い方をするおばさんがいらっしゃる。
「ちゃんと受け取ってよね。予備なんかないから」 ブロードはキュプラの腕を掴んだ。 「欲しいんでしょ? これ持ったら大人しく帰ってね」 「ちょっ、待て......ぎゃああああっ!」 叫び声を上げる。腕を振り上げブロードの手を振り払った。 「な、なんて事をするんだ! 君も無事ではすまない」 ブロードはその場に座り込んでキュプラを睨んだ。 「どう? 人の魔力を注がれた気分は?」 「無茶な、ことを、するな......ちっ、もう少しでこっちがヤバかったよ。取り憑かせている妖精が魔力吸収の性質を持っていて良かった」 キュプラがまた消えて行く。 ブロードはそれを見届けて、安心して眠りに落ちた。
今年も海へ行けず。 「あの、まず名前を伺ってもよろしいですか?」 ブロードが棒読みで言った。 「ああ、僕はキュプラ=アクロ。覚えておいてくれ」 「嫌です」 ブロードはまた魔法を発動させようとする。が、起こそうとした魔法が消失した。 「妖精使い?」 「そうだよ。でなきゃ、シルクちゃんに妖精憑けられないでしょ? 君には強力なのが憑いている......いや、融合しているから憑けられないけれど、さて、どうやって君を連れて行こうかな?」 キュプラはとぼけるように言った。 「そうだ、この子に憑けよう」 キュプラがアプリに目を留めた。 「アプリさん、逃げて!」 「えっ?」 アプリに虚脱感が襲う。剣の柄を握りしめていた手が動かくなった。 「な、に?」 「ちょっと妖精を憑けただけだよ。足止めさせてもらう。で、シルクちゃんも来る?」 彼女はおびえて首を振る。 「そう、残念だ。まあ、いいけれどね。ただ、君に来てもらいたいんだ。君のその魔力が欲しいだけなんだよ」 「そんなに欲しいなら、あげるよ」 ブロードはため息をついてから言った。
ある日電話がありまして、
時の感覚がなく、お盆という気がしない。
けれど、自分のやる事が一番忙しいです。 シルクは食べ終えた後、そっとベッドから降りた。フラフラしながらも部屋を出て一階へ降りた。 「どうしたの?」 「ごめんなさい。一人じゃ......」 「寂しくなったの?」 「不安なの。またさっきの......」 「さっきの?」 アプリは知らない。先ほど男が急に現れてシルクを連れ去ろうとしたことを。さらに、本来の狙いはブロードだと言う事。 「アプリさん、実は......」 ざっ! 「何!?」 「酷いじゃないですか! いきなりトラミア山の頂上へ転送するなんて!」 などと憤慨しながら、男は現れた。
よく、「馬鹿も休み休み言え」と言うが「馬鹿なこと」しか言えない人は休めないなとふと思った。
今の気分。 「ごめん。これ、冷めないうちに」 ブロードは食事を勧めた。詳しい事は後にしようと思う。 「ありがと」 シルクは素直にそれを食べた。 「ああ、それともし変な人が来たら大声出して悲鳴上げてね」 そう言ってブロードは部屋を出ようとする。 「?」 シルクは首を傾げつつも頷いた。 下へ戻るとアプリは大体昼食の準備を終えていた。 「ブロード君、シルクさんの様子はどうだった?」 「うん、だいぶ調子を取り戻しているみたいだよ」 「良かった。じゃあ、私たちもお昼にしましょ」 アプリは厨房にあった材料で適当にスープやソテーを作っていた。 あまり上手じゃないけれど、と彼女は言ったが、ブロードにとっては十分美味しかった。 「美味しいよ、アプリさん」 「そう、良かった。でも、レイヨンさんには負けるなあ」 「レイヨンはその道が長いから上手くて当たり前なんだよ。でもアプリさんのは母さんの味に似ている」 「そお? 家庭の味ってことね」 「ごめん、そういうつもりで言ったんじゃないんだけど」 よくも悪くも家庭料理レベルととられたことにブロードは謝った。しかし、アプリにとってはそれを素直に受け止めていた。 「私は料理人じゃないからこれで十分なのよ。でも、将来は好きな人の好きな菓子をちゃんと作れたらいいなあ」
多分言っちゃいけない言葉。 「シルクさん」 彼女が振り向く。 「食事、お腹空いていない?」 「もしかして、パン粥を作ってくれたの?」 「うん、アプリさんが」 「そう。あの子、とても気が利く子よね」 トレイをベッド脇のテーブルに置いた。 「何を見てたの?」 「え? ああ、外の様子を。ここはとても小さな町だったのね。どうやってここまでたどり着いたのかよく覚えてないの」 「今まで......妖精に取り憑かれる前は?」 「ジョウロフェンツァの郊外で親戚の家で暮らしていたの。ホリエステ家はもうないから」
駅前とかうろうろすると接触があるらしい。
考えると無駄なんで、考えないようにしています。が、考えてしまいます。 「じゃあ、まずシルクさんのためにパン粥を作りまーす!」 アプリは小鍋を見つけてコンロにかける。そこへちぎったパンとミルクと砂糖を少し入れ、火をつけた。 「じゃあ、ブロード君はそれを焦がさないように見てること。少し火が通ったら止めてね」 「うん」 ブロードは言われた通りにする。 「その間、私、お昼作るね」 「ありがと」 「どういたしまして」 アプリは適当に野菜やら肉を取り出して適当に切ってフライパンで炒める。調味料類もそばにあったのでそれを使用。 「アプリさん、これでいいのかな?」 「うん。じゃあそれお皿に盛って、シルクさんに渡して来て」 「わかった」 ブロードも少し勝手が分かるので、スプーンとトレイを出してきた。フルーツの缶詰があったのでそれを開けて器に盛る。 二階へ向かうとシルクはぼんやりと窓の外を眺めていた。
昔、レトルト食品とか缶詰は半永久的に食べられるということで。 何かお昼ご飯でも、と一階の食堂へ降りた。お昼用にレイヨンが適当に置いてあるパンや果物がある。しかし、シルクは衰弱しているのでそのまま食べさせるわけにはいかないだろうと思った。 とはいうものブロードは料理などあまりしたことがない。そんな時にアプリは店に帰って来た。 「ただいま」 「うん、すごいいいタイミング」 「何?」 ブロードが嬉しそうにするので首をかしげた。 「シルクさんが起きたから」 「そうなんだ。じゃあお昼だし、何か作らなきゃね」 「良かった。俺、料理出来ないから」 「なんだ、そんな事。出来るようになればいいのよ」 アプリはブロードの手を引いて、カウンター奥に入って行った。
ほとんどやる気がなくなります。 「ブロードさん?」 シルクが話しかける。 「一体、何が?」 「多分、きみに妖精を取り憑かせた犯人が来たんだ」 「どんな方でしたか?」 「得体がしれない」 確かに人の姿をしていたが、それが本当の姿だろうか? ブロードには違和感を覚えてならなかった。背中に悪寒が走る。 「それよりも、シルクさん。目覚めの方はいいですか?」 「ええ、さっきよりは」 「じゃあ、お昼ご飯にでもしようか?」
お祭りの出店まわるのは楽しいです。 「ねえ、ブロード」 妖精が話しかけて来た。 「何?」 「気を付けてね。あのシルクって子に」 「えっ!」 立ち上がり、二階へ急いで向かった。そしてシルクがいる部屋に入る。 そこには、見知らぬ男が彼女を抱きかかえ、窓から出て行こうとしていた。 「おやおや、見つかってしまいましたか? ああいやそれとも何か妖精から聞いたのかな? どちらにせよ、好都合でした」 「何?」 「彼女よりも、あなたに用事があるからですよ。あなたに会った以上はもう彼女は必要ない」 「......」 「そう、恐い顔しなさんな。こっちは危害を加えるつもりはないのですから。ただ、あなたに......!」 男が消えた。シルクが残り床に倒れる。それと同時に目を覚ました。何が起こったのか分からず目をぱちくりさせる。 「本当に、やっかいだ」 ブロードは呟いた。
老先短い爺婆が贅沢するのはいいのかと。 その頃、ブロードは一人で過ごしていた。 レイヨンが休んでいる間は自由にしていいと言われているため、レイヨンがたまに読んでいる本(恋愛小説)をパラパラとめくっては暇そうにしていた。 時折に剣に宿った妖精が歌ったり、世間話をしたりしているのに耳をすます。 「ねえねえ、二件先の猫がさ、また妊娠したんですって」 「ふーん。今度は何匹生まれて来るのかしら?」 「五匹ね。一匹は死産するわ」 「未来が見えるって、便利ね」 「ふふん。でも私の取り柄はこのくらいだから」 などと、本当にたわいもない。
今度の職場は、いろいろと面倒なところです。 それからアプリはまた菓子を見たり、菓子ばかりでなく変った食品の缶詰を見つけては店の人に尋ねていた。 「この缶詰、パンって書いているけれど、パンが入っているの?」 「ああ、そうだよ」 「なんで? パンならある程度日持ちするよね?」 「まあな。でもな、それは固いだろ? そいつは柔らかいパンが入っているんだぜ」 「そっかー」 面白そうなので一つ買ってレイヨンの店に戻る。
なんか、八月になると気が滅入ります。
草うららか
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