気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
もう、二月ですか? ユリは無表情に剣乙女の剣を奪った。刃を握り無理矢理乙女から奪った。その際、刃を握った手からは血が滴り流れ、地面に黒いしみを作る。そして剣を持ち替えて斬りつける。 「ぎゃっ!」 乙女たちがユリに向かった。キヨミズもまた乙女に向かって斬りつける。 「なんて子! 半分飲まれているというのに!」 乙女たちはユリを抑えようとする。ユリが奪った剣は消えていた。剣を持って生まれた乙女が息絶えた証拠だった。三人となってしまった乙女はまだ二人に襲いかかろうとする。 ユリを守る為にキヨミズは三人を相手にした。 「くそっ! 人質なら良かったよ! こんなことしなくてもいいのに!」 「ごめんなさい! 私は、兄さんと母を人質に取られているの!」 「俺は、妹と母親をとられたよ!」 横から襲いかかって来た乙女を薙いでユリはまた無理矢理もう一人の乙女から剣を奪ってその剣で刺した。 「悔しい。私は悔しい。会えもしない兄さんなのに、見殺しにも出来ない」 「会えないのか?」 「別のところに閉じ込められているらしいの」 キヨミズは剣を下ろした。 「ユリ、大丈夫だ。じっとしていてくれ。その手、後で手当してやる」 ユリは言う通り動かず、キヨミズをじっと見つめていた。 「お前の兄さん、なんて名だ?」
書くの、飽きます。どうにかしてください。 キヨミズは窮地に陥っていた。 五人の剣乙女に囲まれていた。それぞれが自分の剣をキヨミズに向けていた。 「ユリ、下がってろ。隙を見て逃げろ」 「......」 ユリはキヨミズから離れなかった。 「この子、完全に飲まれていないのね」 剣乙女の一人が言った。 「お前等も飲まれていないんだろ? なんでツプーテに肩入れするんだ」 剣乙女は言った。 「私たちは、家族を人質にとられている。勝手な事をすれば家族が死ぬ。それだけ。ツプーテにいるのは辛い。同じ身の者たちが剣に飲まれていくのを見た事がある。それをアイツ等は上手くコントロールすることが出来る。剣乙女の一人、センカはそのコントロールが出来るんだ。可哀想な子なんだよ、本当に。だから、すまない。貴方を殺してでも私たちは死ねない」 「聞いた事ねえぞ、そんな話」 「何が聞いた事が無いの?」 「何が? 全部だよ。人質を取るどころか、お前等剣乙女のために他の奴らを皆殺しにする奴らだよ、ツプーテは。そして、センカって奴? それも聞いた事がねえ!」 「でも、私たちは今更貴方を助ける事は出来ない。多くの仲間を殺して来たんでしょ?」 一人が動いた。そして他の四人も動く。皆キヨミズに向かって行った。 「ユリ、逃げてくれ!」 「......」 彼女は逃げなかった。
○○かもしれない。××かもしれない。 「客人?」 「ああ、そうだ。それしか考えられない。このナーロタス領はツプーテと対立しているが、ナーロタス領主に反している者がいる。それらがツプーテの使いを入れたのだろう。全く、面倒なことになった」 「どうする?」 と、ミカサ。 「どうするもこうするも。もう、キヨミズが乗り込んでいるだろう。様子を見て隙あればツプーテの使いを殺すつもりだ」 ハーマスはため息をつく。 「ああ、もう。あのバカ。どうして、ああも自分勝手なんだ」 それは、キヨミズが正しいと思ってやっている。カスガは先ほどの話を思い出した。 「それで、どうする? ハーマス」 「もちろん、奴らが来たら、ここを守る。私たちを、剣乙女たちを好きにはさせない」
初めて、車の保険の証書がないことに気づいた一月末。
実はタイトルの頭文字で「え」から始まるタイトルはないかもしれません。(パソコンが変っているので、それ以前はあるかも)カタカナの「エ」はありますが。あと、漢字からのは含まないけれど、意外に多いようです。 「どういう事だ?」 「レンが感じている事が剣に伝わってきている。レンにもランに似たような力があるんだ」 「ここまで、ツプーテは追って来れないはずじゃないのか?」 「ああ、そのはずだったが状況が違うようだ」 ミカサは立ち上がって着替え始めた。 「ミカサ......」 レンが部屋に入ってくる。いつもの元気は失せており、おびえているようだった。 「ああ」 「どうしてここまで?」 「あいつら、とうとう領まで侵したようだ」 「どうやって?」 カスガが尋ねる。 「客人としてだ。今はまだ大丈夫だ」 そう答えたのはハーマスだった。
負けそう、辞めそう。 二人だけが屋敷に残された。 正しくは二人だけが起きている状態。 「なあ、こうしていても退屈だし、街の様子でも見てこようか?」 昨日は街を見る事無く本部へ向かい、そのまま歓迎会となった。街の様子を彼らは知らない。 「そうですね」 「じゃあ、行こうか」 「はい」 扉を開ける。大通りに面したその扉の向こうはしーんとしていた。 「なんだ、これ......」 異常に気づき、カスガは扉を閉めた。 いくら朝が早くても、こんな大通りなのだから誰一人いないのはおかしい。そう怪しみ彼はハーマスの寝室へ向かった。 「キッカ、ハーマスさんを起こしてくれ」 「分かりました」 カスガはミカサが寝ている部屋へ向かう。扉を開けると彼は身を起こしていたがぼんやりとした様子でこちらを見た。 「おい、目覚ませ! 街の様子が変だ」 「......わかった」 「わかったって......!?」 「ツプーテが来た」
無事、取り替えてもらいました。
乱丁とか落丁とかってありますよね。あと、フィルムに入った単行本なのに中が折れてしわを伸ばすと端が余ってはみ出したりするやつとか。今日、本買ったらそんなんだった。雑誌でそんなのに当たったことはあるんだけど、そんときは「雑誌だからいいや」的になって取り替えなかったけれど、単行本はねェ。 朝食を食べながら皆が起きるのを待った。なかなか起きてこない。食べ終わる頃、キヨミズは立ち上がった。 「さて、また行くか」 「そう言えば、何処へ?」 「決まってるだろ、ツプーテの城だよ。あと一歩ってところで入れなくなって、そこに本部から徴収命令が来て、来たかと思えば歓迎会だったんだよ」 「ハーマスさん、俺たちが仲間入りすると断定してたわけか?」 「いや、断っても無理矢理入れるつもりだろうな」 「そうなんだ」 「まあ、よろしくな。で、またな」 「へ?」 「俺たちはもう出るぜ。またツプーテに行って今度こそ連れ戻さないとな」 「俺も行くよ」 「駄目だ。ハーマスの許可がねえだろ! 新入りはまず指令待ちなんだ」 カスガは椅子に座り直した。 「キヨミズ、お袋さんと妹さんを助けたらどうするんだ?」 「もちろん、まだ剣乙女がそこにいるんだったら、助けに行くさ」
もう少しで三万件? やろうと思ったら、前回の読むの忘れた。 そういうわけで、今日は別な話でもします。 実は、街へ行こうよ どうぶつの森 がやる暇なく二週間ぐらいやらなかったんですよ。 そしたら、ヘアスタイルがぼさぼさになって出てきました。住人に馬鹿にされました。 Gは出てこないのかよくわかりませんが、ぼさぼさ頭にはちょっと驚いた。 そして、一週間。明日当たりやったらまたぼさぼさかもしれない。 ゲーム、やる暇ないなー......。
これはもう、詳しい方にしかどうしようもないことだと思った瞬間。
なんと、放送が二手に分かれていて、それぞれ紹介している料理も違っていたりします。
終わらせてしまいましょ。 歓迎会は宴会であり、狂宴となった。 いい年をした男女が踊り狂い、子供たちははしゃぎ歌い、意識を持った者は呆れて眺める。 「いいんじゃない? それだけ歓迎されているってことさ」 メーがカスガに向かって言った。 「いや、これ、酒が飲みたいだけじゃないか?」 「これだけの醜態を見せる事が出来るという事は、それだけ信頼したってことさ」 メーはそう言って酒をあおった。 翌日、当たり前というかお約束というか、二日酔いという病が本部を襲った。 「じゃあ、あたしは宿があるから帰るね」 と、メーは朝早くから出て行った。 朝、誰も起きてこない。子供たちも夜更かしが過ぎてか静かに寝ている。大人たちはうなり声を発しながら寝ていた。起きてきたのは、カスガとキッカ、キヨミズとユリ、メーだった。 「まあ、歓迎会なんつーもんは、そんなもんさ」 「......」 キヨミズは台所で朝食を用意しながらカスガに言う。果物のジュースとパンがあったのでそれをそれぞれに分けていた。 「お前、飲まれた乙女を一人やったんだって?」 「ああ、うん」 「やるじゃねーの」 「やりたくはなかった」 「やらなきゃ、こっちが死ぬんだ。ミカサの旦那の方がまどろっこしいし結局苦しんで死ぬんだから同じだ」 「そうだな」 「ハーマスおばさんにはやり過ぎって言われるけどよ、俺もそう思うけれど、その方が正しいって思っているんだ。今はな」
今週の一言! ミカサが上半身を脱いで踊り始めた。 「ありゃあ、ミカサの旦那もかなり酔ってるな」 キヨミズがぽつりと言った。 「何も言わないでやるのが、怖い」 カスガが呆れてホールを見渡した。反対の隅の方でユリは料理を食べている。その表情は無表情だった。 カスガはそっと近寄っていった。 「うまいのか?」 ユリは無表情でカスガを見ていた。そして、また食べ始める。 「やっぱり、他じゃ駄目なんだな」 「何がだよ」 と、キヨミズ。ユリに違う料理を載せた皿を渡した。その皿を受け取ると食べはじめる。 「アンタが話しかけると、少し嬉しそうにするんだ」 「そりゃ、俺とユリの仲だからな。当たり前だろ」 キヨミズが得意げに言った。
人生をさぼりたい。
疲れることやっているので、疲れた。 歓迎会と称して、このメンバーは絶対宴会がしたかっただけだとカスガは確信した。 「カスガく〜ん、飲んでる〜?」 レンが酔った雰囲気で近づいて来た。 「あはははははは、久しぶりに飲んだよ〜。気分いいから踊っちゃおかな〜。見ててくれる?」 そう言って服を脱ぎだそうとしたので止めた。 「や、やめてくれ、レンさん。素面な奴だっているんだよ!」 「いいじゃん、ちょっとくらい」 「駄目! 駄目だから! キッカも止めて」 キッカは、よく分からずおろおろしている。 「あっちでハーマスさんと飲んでてください」 「ちぇー、まあいいわ。カスガ君はキッカちゃん一筋だもんね〜」 そう言いながら彼女はふらふらと離れていった。 ミカサは一人、ホールの隅で飲んでいた。 「アンタらしいな」 「......」 やっぱり無口なんだと思った矢先、そこにキヨミズが現れる。 「よう、ミカサの旦那。久しぶりだな」 「......」 「レンは相変わらず元気だよな。ほら、裸になって踊ってるぜ」 キヨミズの言う通り、レンは裸同然の恰好で踊っていた。 「......」 「止めた方がいいんじゃないか?」 カスガが言ったが、キヨミズは手を振った。 「無駄無駄、皆半分も覚えてねーし、当人だって気にしてねーよ。それよりも......」 ミカサは立ち上がった。
と言えば、ドラえもんの「うつつ枕」か宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」(てゆーか、なんで最初にドラえもん?) 被害者の会、歓迎会。 それは、新しい仲間を迎え入れ、喜ぶものだった。(そのままの意味) 「私たちは何をすればいいんですか?」 キッカがカスガの袖を引いて尋ねた。 「ああ、例えば、挨拶とか、自己紹介とかでいいんじゃないか?」 しかし、その声は一向にかかる気配はない。テーブルにはたくさんの料理が並んでいる。何故か、メーが本部にて料理を手伝っていた。 「こういう時には呼ばれるんだ。適材適所ってやつだよ」 そう言ってテーブルにどんどん料理を並べる。子供たちが入って来てそれらをつまみ食い。走行しているうちにどんどん人が集まって来た。最後にハーマスが入って来て、 「歓迎会、開始!」 と叫んだ。歓迎会は始まったらしい。そして、どこからともなく集まった人々はそれぞれ好きなように食べて飲んでいた。 「なあ、キッカ。さっき言ったことは無しな。たぶん、これは歓迎会と銘打った飲み会だ」 「飲み会?」 「酒を飲んで、楽しむ。宴会だよ」 「楽しいですね」 「......そうだね」
毎度ながら、毎日ダラダラ書くと飽きます。
仕事をする毎日になりそうです。 キッカはカスガを見ていた。何も言わず、ただ見つめている。その目は不安なのか、期待なのか分からない。 「わかった。どうせ行く当てもないんだ。姉さんのためにもキッカのためにも俺はこの会に協力するよ」 「そうか。よかったね、キッカ」 キッカは嬉しそうな笑顔でカスガの腕にすがりついた。 「よし、じゃあ、今日は歓迎会だ」 ハーマスはそう言って立ち上がった。 「早速、皆に教えなきゃね」
請求書に振り回される。 ハーマスは自分の剣を二人に見せる。 「これは、私の剣。小さい頃からこの会に守られて今までやってこられた。剣乙女は自分で剣を使っても威力を発揮出来ない。信頼のないツプーテの兵士が使っても威力を発揮しない。だけど、剣乙女が信頼したものには強い威力を発揮する。そう、貴方たちのように」 「じゃあ、あのミカサとレン、キヨミズとユリは」 「ああ、そうだ。あの二組は強いつながりだ。特にキヨミズとユリは不思議なつながりがある。まあ、キヨミズはあの通りのなのだが、あの状態のユリを慕わせる何かがあるのだろうな」 「動物的な何かかな?」 カスガが呟くのを聞き逃さなかった。ハーマスは笑った。 「言うねェ。確かに。動物に近いのかもな、キヨミズは」 「それで、俺たちはどうすればいいんだ?」 「カスガとキッカ、貴方たちもまた、そうなりそうなんだ。私たちの会の力になってくれないか?」 「でも、俺......」 「キヨミズの言う事は気にしなくていい。あいつはやり過ぎなんだ。ただ、剣を持つ覚悟、キッカとともに行動する覚悟があればいい」
なんか、休みをだらけにだらけたら何もしてないことに虚しさを感じます。 ハーマスはお茶を入れ、それを二人の前に置いた。 「まず、貴方たちは剣乙女についてどのくらいのことを知っている?」 そして、自分の分のお茶テーブルに置いた。 「剣乙女は自分で剣を使うものと、他人に剣を使ってもらうものの二種がある。私は自分で使っているが、他人に使ってもらう方が一段と強い力を発揮するんだよ。知っていた?」 「知らなかった」 「でも、条件がある。信頼というものが必要なんだ。貴方がたふたりを見ていると分かりやすい。キッカのは妖刀だからね」 ハーマスは更に続けた。 「でも、どうして妖刀というものがうまれたのかわからないんだ。だけどこれで多くの剣乙女が救えるかもしれない。ツプーテは扱えない剣はいらないようだからね」 キッカが頷く。 「ここへ来る途中、飲まれた剣乙女を見ただろう? 彼女たちは人間という部分を無くして剣という部分だけの存在。なぜ、そうなるかというと人間らしい暮らしを失うとなる。キヨミズと一緒にいたユリはツプーテで暗闇に閉じ込められていた。狭い牢獄で発狂を超えて剣に飲まれそうになったところをキヨミズが助けた。私たちは剣とともにあるけれど、私たちが主役なの。だけど剣が主役になれば、あの四人の子みたいになってしまう」
何にもしてないから、疲れたのかもしれない。
と言えば、おひょいさん。妹がのたまうには、爺さんで眼鏡掛けてたらなおいいとのこと。まるこにでてくるヒデ爺なんかがいいということで。若いのは論外らしい。 カスガとキッカは被害者の会の本部、二階にある一室に通された。 「やあ、お会い出来てうれしいよ」 待ち構えていたのは、中年に入りかけた年頃の女性だった。長い金髪をまとめて、眼鏡をかけてスーツを着ていた。その腰には剣がある。 「私はハーマス。この被害者の会も本部長を勤めている剣乙女だよ。君たちのことはキヨミズからの伝令で知っている。遠いところよく、来てくれた。レン、ミカサもご苦労さま。そこに掛けてくれ」 言われた通り、ソファに掛ける。 「まずは、話を聞いて貰おうかな?」 「じゃあ、私たちは下で休んでいるね」 レンとミカサは部屋を出て行った。出て行く間際に、 「カスガ、キッカ、素直に話しても大丈夫だよ」 と伝えた。
ゲームをする。ビデオを見る。 ナーロタスに到着したのは、メーの宿屋を離れて二日後だった。 「ここはツプーテ領外だから追っ手は来ないのよ」 と、レンは言った。ミカサは相変わらず無口だった。 「そして、ここが被害者の会の本部」 ナーロタスの大通りに面した大きな建物だった。 「こんな、普通に?」 「ええ、普通に。だって、ここは剣乙女も普通に暮らせる街なんだもの。それをツプーテは認めず、剣乙女を手に入れて利益にしようとしているんだもの。ツプーテ領にいる剣乙女やその家族はここの存在を知ったら訪れるわ」 レンは少し興奮したように言って、それからちょっと黙った。 「とにかく、どうぞこちらへ」 被害者の会、本部。中に入ると、子供が駆け抜けた。 「男の子もいるようだけど?」 「言ったでしょ? 剣乙女が産まれたばかりに家族を殺されて身寄りがいない子もここで預かっているの。だから、ここには普通の女の子もいるわ。ヒナちゃんだっけ? あなたも遊んでらっしゃいな」 ヒナはまだ少し元気がなかったが、同じ位の少女に手をひかれて子供たちの輪に混ざった。
いつか ミカサは宿から数キロも離れた泉の前に立っていた。 「着いて来たのか?」 彼は後ろを振り向かずに言った。 「ああ、まあね。宵っ張りなものだから」 カスガはミカサの後をずっと着いて来た。 「......」 「何をするんだ?」 「沈める」 剣を泉に投げ捨てた。剣は音を立てて水の中へ沈んだ。水面は立ち上がり、波紋を描きそしてゆっくりとまた静かに波打つ。 三人の剣乙女がこちらに向かって来た。ミカサもカスガも目に入らず、無気力な表情で水面を見て、飛び込んだ。 「剣を追っているんだ」 三人の乙女が泉に沈む。水面はまた荒れたが、ややすると元に戻った。 「溺れるのか?」 「ああ、この泉は底なしなんだ。剣乙女は死んでも自分の剣を追う。やがて剣に追いつく前に死ぬ。ただ、この泉は女の精霊がいる」 「精霊?」 「精霊は人間を仲間にしたがるものだ。だから、彼女たちは精霊になるだろう」 「それって、助かる事なのか?」 「わからない。俺の、只の、エゴかもしれない」 ミカサは泉を離れて、宿へ向かう。 「なあ、アンタって」 カスガは声をかけた。ミカサは無視して先へ進む。その後をカスガは着いていった。 「ちゃんと、しゃべれるんだな」
ハルヒさんほどでないけれど、なんで彼女が憂鬱になるのかわからん。つか、あれほど好き勝手やっているにも関わらず、タイトルが憂鬱って何? (八つ当たり) その夜遅く、ミカサとレンはメーの宿に着いた。 「ミカサ君、レン、久しぶり」 「メー姉ェ、久しぶり〜」 「ああ」 「相変わらず、無口ねー。よく付き合ってられるね、レン」 性格も正反対の二人だ。正反対だからこそ付き合っていけるのかもしれないと思い直した。 「あの子たちなら来てるわ。会う?」 「いいわ。もう寝ちゃっているでしょ? 明日で大丈夫よ。ね、ミカサ」 「ああ」 「それに、今日は剣を......」 「そう、飲まれた子がいるのね」 ミカサは黙って宿を出た。 「待って、ミカサ。またあの泉?」 メーが追いかけた。扉の前にいる。 「そこがこの辺で一番いい」 「そうよね」 ミカサは三本の剣を持って宿を離れた。
待たせ過ぎですみません。 女主人メーに呼ばれ、三人は食堂のテーブルに着いた。 「私も被害者の会の会員なのよ。娘が剣乙女でね。あっと言う間にツプーテに連れて行かれちゃった。でも、私は剣を手に出来ないからこうやって協力しているだけ」 「そうなんだ......」 「だから、こうやって協力しているの。さ、食べて」 テーブルには質素な料理が並んでいる。しかし、量がたくさんあり、美味しそうな匂いが立ちこめていた。温かな具沢山のシチューを口にする。 「うまい」 「当たり前よ」 「すごく、美味しいです」 と、キッカ。 「お嬢ちゃんは食べないの?」 ここへ来るまでふさぎ込んでいたヒナにメーは声をかけた。 「ああ、ここへ来る途中なんだけど......」 カスガは女主人に飲まれた剣乙女たちのことを話した。 「へえ、ミカサ君がね......」 ヒナは直接、死んだ剣乙女を見たわけじゃなかったが、その断末魔は耳にしていた。 「そっか、怖い思いをしたのね」 メーはヒナを抱きしめた。 「でもね、食べなきゃあなたが死んじゃうわ」 「死にたくない」 「大丈夫、死なないわ。私たちが死なせないもの。ヒナは何が好きなのかな? シチューは好き?」 「うん」 「じゃあ、食べようか」 メーはヒナを放し、スプーンを持たせた。 「熱いから、冷ましてあげるね」 スプーンですくい取り、息を吹きかける。 「あのね、ヒナ、人参はきらい」 「好き嫌いは駄目!」 メーはむりやりヒナの口にスプーンを押し込んだ。
間違えて、前のジャンプ買っちゃった......。
HPの更新でもしようかと。
ゴロゴロ決定。
まあ、唯一お年玉をあげることが出来る従兄弟の子供が来ます。
いやー、もうおめでたいですね。なんたって、またちゃんと新年を迎えることができましたね。
草うららか
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