気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
急遽、明日休みになってしまいました。
本当にすみません。こんなにだらだら書いちゃってすみません。頑張れば半年以内に終わってたと思う。 「ちょっと待て」 そこに待ったを掛けたのはバネッタだった。観客席から飛び降り、二人の間に入る。 「その前に私とお相手願いたい」 サミクラスに向かって言った。 「女と手合わせするのは嫌なんだけどな......いいぜ。ただし」 「ただし?」 「俺が勝ったら、俺の嫁になってくれ」 バネッタが絶句した。 ビアソーイダ王がフォーランズ王に頭を下げているところをベグゼッドは見た。 しばらくして彼女が口を開く。 「お前、バカか?」 今度はフォーランズ王がビアソーイダ王に頭を下げた。 「ああ、気に入ったら手に入れたいタイプなんだ」 「そうか。そのくらいのリスクがあれば私も本気以上に力を出せそうだ」 「おいおい、リスクなんて言うなよ。俺は妻には良く尽くしてやれると思うぜ」 「いいや、お前は妻をほっぽり出して遊びに出かけるような男に見える。カシス、下がってくれ。ここは私に譲って」 カシスは黙って退場した。
あのソーセージに衣付けて揚げたアレです。
ストーブを点火させました。付けました。 「おし、さあて、お待ちかね。まとめてかかってこいや!」 サミクラスが吠えた。その声と同時に兄弟たちも叫び、サミクラスにかかっていった。最初に乗り込んだのはグリバッカスとカシス。そこへモーサビットが短剣を投げつける。後ろへ回っていたワイザーも斬りつけた。 「甘いっ!」 後ろから斬りつけたワイザーから順になぎ倒す。グリバッカスの槍を弾き、ワイザーとカシスが吹っ飛ばす。短剣も届かず叩き落とされた。 「モーサビット、もう打ち止めだろ?」 「うっ......」 「引っ込んでな!」 コルトが時間差で斬りつける。それをかわしてグリバッカスの二撃目も除けた。グリバッカスの懐に入りそれを倒す。 「槍もいいな、今度使ってみるよ。でも、間合いに気をつけな」 そこにオリオが静かに入って来た。寸でかわす。一瞬、驚いた。 「兄さんにそんな顔させられるだけでも、すごいかな」 「久しぶりにひやっとしたよ。もったいない、本ばっか読んでいるなよ」 「皆、旅に出ちゃって退屈なんだよ。僕がやれることは本くらいなんだから」 オリオの剣が弾き飛ばされた。 「リタイアだ」 サミクラスが叫んだ。 「おしゃべりはやっぱしない方がいいな」 そして、三方から、カシス、コルト、ワイザーが襲いかかる。それをコルト、ワイザーを倒す。カシスだけが途中で攻撃をやめ、かわした。 「やっぱり、お前が残るんだな、カシス」 「こっから、本番だ!」 「さっすが、このビアソーイダの守護者だな」 サミクラスがにんまりと笑った。
今日は冷え込んでます。 兄弟対抗剣術大会(練習)は翌日ひっそりと行われた。 急な取り決めであることや、各国の王族が集まっていることもあり国民には知られていない。しかも、さすがに公衆浴場も抱えているこのビアソーイダ城を二日も閉城しているわけにはいかず、午前中までに終わらせなければならないというルールもあった。 「大会にはいい日和ですな」 「そうですな」 閑散とした闘技場にて兄弟たちが準備をしていた。 「さあて、練習とはいえ手加減しないのがルール」 「頑張ってねー」 張り切るカシスにベグゼッドは手を振った。観客席でも一番下の席にいた。観客席の近くにいるカシスとお互い手を伸ばせば届く。 「まあ、見てなって、あの兄貴を兄弟全員でやればなんとかなるんじゃね?」 「そうかなあ? 今朝はなんか元気そうだった」 「マジで?」 サミクラスと向かい合わせに兄弟たちは並んだ。 「兄さん、今日は調子良さそうですね」 オリオは落ち着いた様子で尋ねた。 「明日っからアンギルスに向かわないとならないから、いつまでもふせってるわけにはいかねえ」 「やれる?」 「やろう。やるしかない」 モーサビットとコルトが囁き合う。 「......」 「ま、よろしく頼むぜ、兄貴」 黙ったままのワイザー、グリバッカスが軽く流す。 「兄さま......」 ハイネーケはおずおずと剣を構えようとしていたので、サミクラスはあわてて抱き上げた。 「ハイネはパスだ。女の子に妹には傷をつけたくねえ。頼むから。あとで練習相手になってやるから」 「ホント?」 「ああ、構えとか、おさらいする部分とか教えてやるから、親父のところに行っててくれ」 「分かりました。約束ですよ、兄さま」 彼女を下ろすと元気に駆け出した。
真夜中過ぎまで飲んでました。
そんなわけで、今日はお休み。
最初からだったんですが、グダグダです。 「親父、提案なんだけどさ」 会食が終わる頃、カシスが話し始めた。 「剣術練習大会をしようと思うんだ」 兄弟が一斉に頷く。サミクラスが渋い顔を作った。 「題して、『今なら兄貴をやれるかも? 兄弟是員集合! ゲスト参加上等!』てな感じで」 「しかし、今は客もいる事だし......」 ビアソーイダ王の不安も他所に、コンファイア王とフォーランズ王は賛成した。少々アルコールが入った人間は陽気である。 「そりゃ、面白そうだ。ぜひ、見学して帰りたい」 「ビアソーイダの王子たちが剣術大会とは、見応えがありそうだ。いい土産になる」 ここで、バネッタが口を挟んだ。 「父上、私も参加することにした」 「......」 今度はフォーランズ王が渋い顔を作った。
監査、終わったよー。特に言われる事はなかったので良かったよ。 昼食の用意が出来た頃、会議は終了した。それぞれの国王も昼食会に出席する。昼食会とは名ばかりで、ビアソーイダ名物のビールとつまみが提供される。子供にはもちろん酒は出さない。 ビアソーイダ王の決議を聞き、サミクラスとオリオは頷いた。幼いアテンシアにはビアソーイダ王が懸命に笑顔を作り話したが結局泣き出してしまった。代わりにラナがなだめて説明する。アテンシアはラナと一緒にいられることを喜び、ハイネーケは妹が出来たと喜んだ。 「やれやれ、アンギルスか」 サミクラスは木の実をつまみにビールをあおる。 「忙しくなりそうですね。でもしばらく城を出るのもいいかもしれない」 そう言ってオリオもビールあおった。 「これはどう飲めばいい?」 バネッタは不思議そうにビールの泡を見つめていた。 「姉上はお酒弱いでしょ」 「しかし、一口は飲んでみない事には......」 「そうそう、何事も経験だよ、お姉さん」 と、サミクラス。 「でも、無理はなさらないで。一国の王女を酔いつぶしたなんてことにはなりたくないです」 それで、バネッタは一口飲んで、果物のジュースに替えてもらった。 「苦いのは得意じゃない」 彼女はそう呟いた。
結局、自分優先でないとならない。やって行けない。その為に、誰かが犠牲になってしまう。
そんなわけですぐに始めます。 そもそも、グオンの父が企てていたことだった。 後妻であるグオンの母親はフリエルの産み親ではなかったが、それでも愛情をこめて育てた。しかし、志半ばで病死した父親の計画はその長男に受け渡されるように続いた。 国王の毒殺、隠蔽でトレンシア国を支配した。 「後妻とはいえ、夫と息子に何も言えなかったのは罪です。いかなる罰を受けるつもりです」 グオンの母親はそして、こう続けた。 「フォーランズ王、息子を、グオンを助けてくださってありがとうございました」 「いや、企てを知っておきながらここまで放っておいていた私たちにも責任はある。貴方に罰を与えるならば、私たちは更に罰を受けなければならない。それに、トレンシアを知る貴方には国を復興させる仕事が残っている。その為に働いて欲しい」 「助手が必要ならばオリオを付いて行かせよう。アイツは頭がいい。親の私が言うのもなんだがな」 「アンギルスはどうする?」 「サミクラスに任せてみるか? まずはどんな状態になっているのか調査させる。アンギルスの王女はしばらくうちで預かろう」 「やれやれ、必要なのは人手だな」 三人の国王はそれで納得した。
忙しかったのだから仕事はしていたはずなのに、この何も出来なかった感じは何?
イージーオートマチックのおかげで、クリアすることが出来ました。 「そうだ。練習試合でもやるか」 グリバッカスの提案に兄弟たちは一斉にサミクラスを見た。 「お、お前等、卑怯だぞ」 しかし、他の兄弟たちはそれに賛成。 「大丈夫ですよ、兄さん。一対一勝負ですから」 「オリオ、嬉しそうだな」 「私は、なにより兄さんも弟たちも好きですからね」 「俺は、まだ本調子じゃねえ」 しかし、すでに準備に入ろうとしている弟たち。 「ベグゼッドはどう? 参加しね?」 グリバッカスに誘われてベグゼッドは手を振って断った。 「私が出る」 「お姉さんが?」 「私も参加しても良いか?」 「もちろん」 「おいおい」 サミクラスは困ったような顔をした。しかし、バネッタの表情は少しばかり楽しそうだった。
地元ハンバーガー屋の生ベーコンうんたらバーガー。でかい。ポテトもSのくせにでかい。何このサービス精神。日本人にはいらない。けど、学生にはいいらしい。 国定公園へ遊びにいったよ。 でかい沼です。 今朝めっちゃ曇りがちだったのですが、この時間、ちょっと晴れてたのと駒ヶ岳がくっきりだったので携帯で納めてみた。 実は、名曲になってしばらく経ってからここが本拠地ということを知った。 ここの思い出は、でかいオタマジャクシしかないよ。 あと、団子。 なんとなく、ちょろっと遠出でした。本当はもうちょい遠くへ行っていたんだけどな。
灯油高騰、灯油高騰、灯油高騰......!(呪文のように唱える) 会議の間、ベグゼッドたちはビアソーイダ城の広間にいた。普段、一般開放している広間で人の出入りの激しいところであるが、きれいに清掃させている。今日は閉鎖しているため、静かだった。その広間に絨毯を敷き、各々でくつろいでいた。ビアソーイダの兄弟全員とベグゼッド、バネッタ、そしてアンギルスの王女。そして、付き役のラナだった。 「ラナ......お腹空いたよ」 アンギルスの王女、名前はアテンシア。彼女は自分の事をアーテと言うので皆もそう呼ぶ事にした。ビアソーイダのメイド、ラナのことが気に入ったらしく、彼女は彼女に心を開きかけていた。 「そうですね、お昼になる頃ですものね。皆さんにお食事を用意します」 そう言ってラナは立ち上がった。 「サミクラス様もまだあまり調子が良くないようですね」 「ああ、あの姉ちゃんに思いっきり血を取られたらしい。くらくらする」 オフィーリスは皆を送り届けると一度帰ると言って、どこかに消えてしまった。サミクラスの血は「千年に一度あるかないかの一品」として非常に喜び、その血を得て有り余る力を持て余しているかのようだった。 「今なら全員でやれば兄貴に勝てるかもな」 とグリバッカス。 「まあ、勝算はありますね」 オリオは相変わらず本から目を離さずに言った。 「やってもいい」 ワイザーが物陰から出てくる。それをコルトとモーサビットが捕まえ、こちらに引き寄せた。 「ほらほら、皆と一緒の方が楽しいでしょ」 「そうだよ、こういう時くらい一緒にいろよ」 「なんだ、コルト。怖いのか?」 「うるさいっ!」 それを見ていたハイネーケはくすくすと笑う。 「多兄弟もいいものだな」 「そうだね」 バネッタとベグゼッドが眺めていた。 「そうでもないよ。でも、退屈はしないな。皆、いつもどっかに散らばってるからこんなににぎやかなのは久しぶりだな」 カシスが笑った。
さがふろんてぃあ。見たら11年前のゲームでした。これもフリマで格安で購入しました。ちなみに2も地元のフリマで......。
ダンテ様ことデビル・メイ・クライを格安で購入してプレイ。 五カ国会議はすぐに行われた。皆、すぐにビアソーイダ島国に向かい四日後には全員がその席に着いた。 とは言っても、ビアソーイダ王、コンファイア王、フォーランズ王の三人のみ。 証言として、グオンとその母親。トレンシア王は既に亡くなっているし、東のアンギルス王もこの世にいない。残された王女はまだ五歳であり、今はビアソーイダ城に属するメイドに預けられていた。 「こうやって集まるのは四十年ぶりか?」 「そうだな」 「年は取りたくないものだ」 三人の王は笑い合った。その笑みもすぐに消える。 「全く、ディオグラードめ、ややこしいことをしてくれた」 とコンファイア王。この中では年長者だった。すっかり白くなった頭を掻く。 「フォーランズ王の忠告があったにも関わらずこの事態だ。我々にも責任はある。王女には可哀想な事をしたな。一言も話していないと聞く」 ビアソーイダ王はちらりとグオンの母親を見た。 「詳しい事を説明していただけるかな? 奥方」 「はい。私にわかる範囲で」 グオンの母親は話し始めた。
グラスホッパーがコミック化してました。 「オフィーリスだっけ? アンタなら皆をそれぞれ国に帰すことが出来るよな?」 と、サミクラス。 「そうね、出来るわ」 「俺は義父にもこのことを伝えなきゃならない。カシス......ハイネと一緒にこのことを親父に伝えてくれ。ベグゼッドとグオンはフォーランズ王に......で、そっちの別嬪さんは?」 「俺の姉です」 「自己紹介が遅れてすまない。バネッタだ」 「サミクラス、だ」 「噂はよく聞いている」 「俺はフォーランズの王女がそんな別嬪さんだったなんて聞いた事が無い。今度ゆっくりと話したいよ。今はそれより、その子はおばさんが預かってくれ。多分五カ国会議になるはずだから、それまで頼む」 グオンがにらみつけたがお構いなしのサミクラス。グオンの母親は快く頷いた。 「そういうわけだ、オフィーリス姉ちゃん」 「わかった。でも、その代わりあなたの血を少しいただけないかしら?」
終わりにしたいなっと思ってから、結構経ってます。 グオンの母親は何度も何度も礼を言った。 「でも、俺......」 ベグゼッドは言いかけたが、グオンはそれを制した。 「これから、どうするかを話さないとな」 「オフィーリスがまだ戻って来ていないけれど」 その言葉に呼ばれたかのように彼女は現れた。 「ただいま」 まだ、右の頬と腕に文様が浮かんでいる。 「お帰り、オフィーリス。大丈夫」 「全然、平気」 グオンの母親はおずおずと彼女に尋ねた。 「あの、フリエルは......」 彼女は首を振っただけだった。それで、母親も諦めた。 「それじゃあ、グオン。これからどうするか、もう決まっているのだろう?」 バネッタが尋ねた。 「ええ、王女」 「まずは、各国にトレンシアの状況を伝える事だな」 「でも、アンギルスはもう......」 「それなら、大丈夫よ」 オフィーリスが後ろを向いた。彼女の太ももの辺りにしっかり抱きついた幼い少女がいる。 「アンギルスの王女ですね」 グオンがしゃがんで少女に笑いかけた。少女はこくんと頷くだけだった。 「この子、別の部屋にいたの。さすがのフリエルもこの子を殺す事は出来なかったみたいね。それとも、何かに利用しようとしていたのかしら?」 オフィーリスはまだ足にまとわりついている少女を抱き上げて、グオンの母親に預けた。 「私には人間の子のあやし方はわからないから」 母親は少女を抱いた。 「ごめんなさい、怖かったね」 少女も安心出来るのか、今度は彼女に抱きついた。
っていうものはたくさんあるけれど、国をそのまま擬人化させちゃったのは初めてかも。
ちょっとでっかいフリマへ行って来ました。
これが曲名なんだから、どうしようもない。
おなか でるでる D 一行は街に着いた。街の入り口付近のその店は、大きな宿屋だった。中に入るとグオンの母親は受付に顔を見せる。 「お、奥様、ご無事でしたか。どうぞ、こちらへ! 君、ここを頼むね」 若い店員に受付を任せて初老の男性は皆を部屋へ案内した。 「今日はここでおくつろぎください。いろいろと心配事はございましょうが、ここで落ち着いて考えても構いませんから」 「ありがとう、ニルディ」 「何か御所望がありましたら、わたくしの方までお願いします。出来うる限り対応しますので」 「わかりました」 ニルディが出て行った後、グオンの母は口を開いた。 「まずは皆様にどうお詫びしたらよろしいかしら。本当に申し訳ありません」 そこにグオンがも口を挟める。 「私の兄は、野心家だった。この国はおろか他の四国も支配しようとしていた。それを止めようとした私は兄に殺されかけた。そうでなくとも、回りをじわじわ暗殺していったのは兄だった。さすがに母には手を出さなかったらしい。私は母に殺害されたとして母は私を逃がしてくれた」 そして、たどり着いたのはフォーランズで、ベグゼッドらに助けられた。 「グオンを逃がして数ヶ月後、手紙が届いたわ。差出人は不明だったからフリエルには気づかれなかったけれど、グオンからだったわ。フォーランズ王が代筆してくださっていたの」 それから、ベグゼッドとバネッタの手を握って言った。 「本当にありがとう、私の息子を助けてくれて、本当にありがとう」
これでした。
今夜と明日の晩、ビデオ鑑賞しようかと。
何故か、世界史で記憶にある言葉。本当はフン族が押し寄せて来たから写ったとか、本当どうでもいい。ちなみに375年。(ウィキで調べました。さらにゲルマン人だった) 屋敷の外へ出る。グオンは複雑な屋敷の中を走り抜けた。皆、何処をどう通ったのかは覚えていない。 「どこか、落ち着けるところはないのか?」 すると、グオンの母親が提案する。 「この先の街の入り口付近に顔見知りの店があります。そこで......グオン、もういいわ。ありがとう」 グオンに下ろしてもらうよう言った。それを聞いて彼女をゆっくり下ろす。 「お前ももう大丈夫そうだな」 サミクラスが抱えていたベグゼッドを下ろす。 「歩けそうか?」 「だいぶ良くなったと思う。ありがとう」 皆でぞろぞろと街へ向かう。そんな姿が少し異様に見えた。
来週が予定あるんすよ。金使いたくないんすよ。 サミクラスはそこから逃げ出そうとしていた。急に身体に力が入るようになった。剣を抜き、その空間を切り裂く。 「おっ!」 そこにはハイネーケとヘネシーがいた。 「ハイネに美人さんか。ということは、元の世界に戻れたってことか?」 よくわからなかったがサミクラスにも自分が閉じ込められていた場所が尋常ではないことを分かっていた。 「知り合いか?」 ヘネシーがハイネーケに尋ねる。 「はい、一番上のお兄様です」 「なるほど、あれがかの有名なサミクラスなのか」 「有名かどうか知りませんが......」 そこへグオンがドアを開けた。半ばベグゼッドを引きずってカシスが叫ぶ。 「皆、こんなところもう出るぞ!」 「なんだよ、もしかして全部終わったのか?」 「まあね、さっさと出るよ」 「ヘネシー王女まで、来られたんですね」 と、グオン。その肩に母をおぶっていた。 「ああ、無論、弟が心配だったからだ」 「おい、カシス、ベグゼッド貸せ」 「はいよ、兄貴」 カシスからサミクラスにベグゼッドが渡される。 「俺は物かよ!」 しかしまだ走る気力の無いベグゼッドはそれ以上反論も攻撃もしない。 「お前が前走れよ」 「わかった。でも、俺出口わかんね」 「お前の勘なら大丈夫だ!」 「そんなの信用出来るか! 俺が教える」 グオンは母親を背負いながら足を速めた。
今日は何もやらなかった。
ハウルは老人介護の話と思いました。
例によって意味の無いフレーズです。VPのジェラードがアリューゼに向かって言ったのは「長い付き合いになりそうじゃのう」だったです。 「残るはあなたね。可哀想な人間」 フリエルに向かって彼女は言った。 「残る手もあと一つでしょうに。早くその手を使ってみたら? 妹たちのやる事ですもの、私にも分かるわ」 「どうなっても知らないですよ」 「それは私の台詞」 フリエルの姿がどんどん変った。衣類が裂け皮膚が硬くなり鱗に覆われて恐ろしいうめき声を上げてドラゴンの姿に変わっていく。 「それが、人にとってどれだけのダメージを与えるのか、私にも分からないけれど、暴走を見込んで妹たちが止められるくらいの力に制御されているはず。だから、私にも簡単に止める事が出来る」 オフィーリスは襲いかかるドラゴンに近づき、その目に手を突っ込んだ。痛みにドラゴンが叫ぶ。 「ほら、見なさい。魔族と契約するということは、こういう事なのよ。どんないきさつがあったとしても、結果は同じ」 彼女は笑った。手についたしたたる血を舐めて顔をしかめる。 「不味いわね、あなたの血」
なんか現仕事場の方々って、偏屈いうか意固地というか。とにかく注意されるんだけども聞いてると馬鹿馬鹿しい内容。前の現場の方々はちゃんとやってくれるのに、こうも違うものなのかってくらい非協力的。一度、異動して違うところも見て来いって思うわ。とりあえず今はミスらないようにしてだいたい完璧に出来たら、覚悟しとけよと思います。 「さてと、改めて久しぶりね、エレジー、アイカ、ラメント。レクイエムもだけど同じ人間一人と契約しているということは、それなりの益があってのことでしょうけど、こっちとしてはまとめて四人も見つかって好都合だわ」 オフィーリスはにこやかに言った。額と右頬、そして右腕から手にかけて文様が浮かび出ている。 「姉様、どうして......」 「姉様が人間の血を吸ってここまで力を得るなんて、あり得ない」 「人間の命を奪う事の無い姉様が何故......」 三人が問いかける。それを一人一人眺めてから彼女は言った。 「命なんか奪ってないわ。人間の言葉で言えば、魔法の血を得ただけよ。さ、私の元にお帰り」 彼女は大きく肥大させた右手で三人を切り裂いた。 「あと、何人いたかしら......」 三人が消滅し、腕が元に戻り、文様も消えて彼女はそう呟いた。
草うららか
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