気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
つーか、ちょっと身体重い。そう思って体重計乗ったらあまり変わりなく。
寒くなる前に、と友人(オタク仲間)を飲みに誘ったらあっさりと承諾。
全然意味ないです。タイトルが思いつかんので適当ほざいただけです。 「あなたは?」 「私は、レクイエム。あなたたちをここまで連れて来たのは私。そして、今この世界で住まおうとしている者」 「......魔族?」 「人はそう呼ぶ」 「グオンは? ハイネは無事?」 「少女は無事。だけど、男の方は助からない。私の依頼人が殺そうとしている」 「何だって! グオンに会わせて! 早く!」 「そうね。確か依頼人はあなたを連れて来いと言った。いいでしょう、連れて行く」 魔族はベグゼッドの腕を掴み、そのまま引いた。バランスを崩しかけてなんとか転ばずに体勢を整えた時には、そこはもう別の部屋だった。 「......グオン!?」 その部屋にはグオンがいた。二人。 「これはこれは、王子、よくいらっしゃった」 よく見れば似ているだけだった。 「わたくしめは、フリエル=デオグラード。グオンの兄です」 「は?」 ベグゼッドにとって、寝耳に水だった。
一応女なんで千円で見てきました。
宿題。 ベグゼッドは連れてこられたのは閉鎖された部屋だった。部屋といっても窓もドアもなく箱の中にいるとはこんな感じだろうか、と思ったほどだった。 「なんだ、ここは?」 壁をコツコツと叩き、サミクラスは呟いた。そして剣を抜き、斬りつける。一瞬だけ壁が裂けたがすぐにもとに戻った。 「この壁を切り裂こうとするなんて、特異な人間もいたものだ」 そんな声が聞こえて来たかと思うと、サミクラスは消えて行った。 「ああっ!」 ベグゼッドは叫んだが、彼は平然としていた。自分に何が起こっているのかわかっていないのかもしれない。掴みかかろうとしたが、手は空を切り完全に姿を消した。 「殺してはいない。殺すには惜しい。封じただけだ」 声はベグゼッドの後ろから聞こえて来た。振り向くと、そこには妙齢の女が立っていた。
キャラはガリガリしてないですよね、アレ。どっちかというとぽっちゃり系のガキ大将的な感じだよね、アレ。
妹が欲しい言ってやまないFF7のやつ。 ベグゼッドはゆっくりと起き上がって壁に背をあずけた。そのまま座り込む。 「疲れているようだな」 「うん、ちょっと」 姉の声にも口ごもった答え方をする。 「大丈夫よ、ベグゼッド。休めば良くなるから」 オフィーリスが様子を見かねて言った。 「やっぱり、オフィーリスにはわかるんだ」 「ええ。私にはわかる。だけど、そうなるとは思わなかった」 ベグゼッドは困ったように笑って、話し始めた。
それも昨夜終わりました。
この話はフィクションです。 「で、グオンは?」 カシスの問いに、とうとうハイネーケは泣き出した。 「グオン様は、お亡くなりになってしまったの」 皆がしばらく押し黙っていた。しかし、オフィーリスは一人顔色も変えなかった。ややして、バネッタはハンカチを取り出してハイネーケの涙を拭き取った。 「何故、グオンが死んだんだ?」 泣くばかりで答えないハイネーケを待った。やがて、諦めてハイネーケを抱きしめる。 「小さいのによく頑張った」 頭を撫でて宥めた。ハイネーケが泣き止む頃、眠り込んでいたベグゼッドがゆっくりと起き上がった。まだ疲れているようで気だるい表情をしていた。 「姉上......俺が話すよ」
この日記に入る前に雑誌を読みふけってしまった。 「ベグゼッド!」 たった二日しか会わなかったにも関わらず、ベグゼッドの表情は疲れきっていた。 「カシス......オフィーリスと来てくれたんだ」 安心した表情を一瞬だけして、そのまま前倒れになって彼は眠りについた。 「ベグゼッド?」 「ベグゼッド様なら大丈夫です、兄さま」 と、ハイネーケが言った。 「ハイネ、無事だったか?」 「はい。この通りよ、兄さま。でも、ベグゼッド様は......。わけは後でお話しします」 「サミクラス兄は?」 「カシス兄さま、サミクラス兄さまが別のところに捕まってしまったの。封印されてしまったの」 「封印だって?」 「それはそうね、彼は脅威の人間だから」 オフィーリスが言う。 「どういうことだ?」 「人は魔族に太刀打ちする力はないわ。でも、彼は違う。千年に一度という確率でいるのよ、そういう人間が」 「それで、兄さまは封印されてしまったの? 酷い」 ハイネーケは泣きそうになりながらも堪えていた。
ようやくまた始まります。(主語があいかわらずない) 人は魔族に怯え、身を守りつつ過ごさなければならなくなったとオフィーリスは続けた。 「ほとんどの人は魔族に太刀打ち出来る力を持っていない。うまく付き合わなければ人は滅びてしまうかもしれない」 「そんなことより、だ」 カシスは遮る。 「ベグゼッドは無事なんだな。そっちの方が問題なんだよ」 「......ごめんなさい。そうだったわね。これからのことよりもベグゼッドが心配なのよね。私が強力する。向こうは、ちょっと質の悪い魔族に取り込まれているのだもの」 「質の悪い魔族?」 バネッタが聞き返す。 「ええ。行きましょ、トレンシアに」 それに素っ気なくオフィーリスは答えて再び立ち上がった。 「どうやって?」 「こうするのよ」 オフィーリスの回りの景色が歪み始める。同時にバネッタとカシスはふわりと身体が浮くような感覚を覚えた。 「な、なんだコレ?」 「魔族お得意の空間移動ってとこかしら?」 あっと言う間に、そこはトレンシアだった。正確には、トレンシアだと聞かされた。呆然としていたカシスをベグゼッドは疲れた表情で眺めていた。
そんな日でした。自分としたことが、スーパーの開店時間に気づかなかったとは......。 おまけ的田中学院 夏季休業中 岡崎良介は、一人部室で宿題をやっていた。 『おい』 良介に取り憑いている「魔」が話しかけた。 「なに? 用がないなら邪魔しないでくんない? 只でさえ量が多いんだから。出来るだけ学校の中で仕上げたいんだ」 良介曰く、せっかく学校という学びの施設にいるのだから今のうちに宿題を片づけたいという。ただ単に家で宿題をしたくないのが彼の言い分だった。 『なんでこんな部活作ったんだ。つーか、なんでお前はこんな部にいる? 運動部に入ればこんな宿題半分で済むのだろう?』 せこい学生たちは夏休み前に運動部に入り、夏休みが終わった時点で退部するという。無論、学校側もそんなせこい生徒に対して、いろいろな策を打っているのだが。 『武道は得意だろう?』 「でも、あんま好きじゃないし。それに、ちゃんと理由があるんだ」 『ほう。で、理由は?』 「今度、教える」 『つまんねーの』 「魔」は黙った。静かになったことをいいことに良介は再び宿題に取りかかった。
速やかにお支払いしたいものです。 夏休みもあと二日で終わるという八月二十九日のことだった。 中野冬季はまだ終わらない宿題片手に野田晴仁に話しかけていた。 「姉貴が二人とも倒れちゃったんだよ」 「ふーん。なんで? 夏バテ? まさかね」 「それが、宿題やっていなかったとかなんとかって」 「ああ、田学、高等部二年の宿題だけ膨大なんだよ。運動系の部活動入っている生徒は半分くらい免除になるんだけどね」 「へー、なるほど。なあ、ハル、ここ、どうやるんだ?」 「そこは、こうやって、こうだろ」 「へー。さっすが、ハル、わかりやすい」 持つべきは、勉強の出来る友達である。 結局、双子は始業式を休み、徹夜で宿題を片づけたという。
ありゃしませんよ。 「じゃあ、お見舞いに何か買って行こうか」 と、綾名も提案。 「でも、何がいいかな?」 「トンデン軒のかき氷なんていいんじゃない? あれなら食欲なくても十杯はいけちゃうわ」 「でも、あそこのはイチゴとオレンジとレモンがあるよ。どれがいいと思う?」 「そうねぇ、中野さん、どれが好みなの?」 「私はメロンが好きなんだけど」 「メロンはないから、レモンだね。名前似てるし」 「それ決定、じゃあ、さっそく行きましょう」 帰りに屯田軒へ寄り、三人は中野家へ向かった。 「夏季ちゃん!」 「おっじゃましまーす」 夏季と秋季の部屋は同じ部屋である。本人たちは至って不満はない。一人部屋二つ合わせてもこの部屋は広いのだった。 「大丈夫? やっぱり呪いは関係ないみたいだったの」 「大丈夫よ。ただの夏バテだし」 「はい、コレ。食べて元気出して」 冷え冷えのかき氷を夏季に渡した。 「ありがとう、岡崎君に倉本さん。どうして私が食べたいものわかったの? しかも私の大好きなレモン味」 「いやいや、夏はコレでしょ?」 こうして夏季は夏バテから復活した。 しかしながら、この一週間後、今度は二人とも倒れる事になる。
今日も携帯からの更新です。
新しい携帯で更新しました。
って、すぐ出ないのって普通だよね? オカルト研究部。岡崎良介を部長とし、中等部の東可奈と高山貴乃の二人の部員で構成されている。夏休み中の部活動はないが、たまに暇な時などは部室(とは言っても半分は資材置き場になっているが)を解放し、おのおの自由にやっている。こんな休み最中にここにくるのは良介くらいだった。それも、彼女であり剣道部の女主将である倉本綾名の部活帰りを待つ為にここで本を読むか宿題をやっているかだった。 「ちょっと、岡崎君!」 そんな部室に秋季はどかどかと入って来た。 「夏季ちゃんに何をしたの!?」 「はあ?」 教科書から目を上げて良介はわけもわからずきょとんと秋季を見た。 「また変な呪いの実験とかやってないでしょうね?」 「そんなことしてないよ。夏休み中は、可奈ちゃんも貴乃ちゃんもここには来ないし。僕一人じゃ実験なんてできないよ。で、夏季ちゃんがどうかしたの?」 「そ、そう大変なのよ! 夏季ちゃんが夏バテで寝込んじゃったの!」 良介が立ち上がった。 「なんだってー!? 中野家が夏バテで倒れるなんて!?」 その時、部活を終えて来た綾名が部室に入って来た。 「お待たせー、あれ? 中野さん、どうしたの?」 「く、倉本さん! 大変なの! うちの夏季ちゃんが、夏バテで寝込んだの!」 綾名のバックに雷が落ちる。もちろんエフェクト。 「そ、そんな! ば、馬鹿な! 中野家の住人がそんなことあるはずないわ!」 「私、もう、どうしたらいいかわからなくて......」 「とりあえず、お見舞いにでも行くか」 驚いてはいたものの、至って普通に良介は提案した。
そんなわけで、ただいま休業中。 中野家の双子姉妹、夏季と秋季。多くの学生と同じく夏休み満喫中だった。ただし、夏季は少々夏バテ気味で元気がない。 「ちょっと大丈夫? 夏季ちゃん。珍しいこともあるわね」 「うーん、私、もうダメかもしれない」 中野一家。元気だけは取り柄のはずだった。晴天の霹靂とはまさにこれのこと。長男、春季は相変わらずのバカで、末子の冬季もまた相変わらずのバカだった。それでも、夏の暑さに負ける事はなかった。 「おかしいわ。今年はまだ去年の最高気温にも至ってないはずなのに」 去年、こんなことなど一度もない。ただし、たまに長男、春季が風邪を引いて「馬鹿も風邪ひくんだね」と一家で大笑いしてあげるのが普通だった。 「これは、きっとオカ研の仕業だわ!」 そういった考えに至るのもまた、中野家の証拠だった。 「夏季ちゃん、必ず敵をとるからね!」 そう言って秋季は家を飛び出した。 「ちょっと、秋季ちゃん?」 部屋のベッドで動けずにいる夏季。彼女がもっとも望んでいるのは、学校の近くにあるラーメン屋、屯田軒の夏期限定かき氷スペシャル(ただの大盛りかき氷)だった。
そんなお盆なのに、山崎ハコの「呪い」なんて紹介しなくてもいいじゃないか、地元FMラジオ! と思いました。
年の離れた友人なのですが、新たにお付き合いする方が出来たそうです。(結婚するつもりはないそうですが)お互い、×イチなんだそうです。問題は息子さんが受け入れてくれそうにないこと。ドラマのような話ってあるのですね。
最近の筐体はなんかすごいなあ、と思いつつ。ほとんどが全国対戦型仕様なんです。ちょっと昔だと、敷居が高かったのに。やっぱり美麗ヴィジョンなスクエニのデモプレイ画面見ながら口開けてました。 「一体、この世界はどうなっているのだ?」 しんと辺りが静まり返った後、バネッタが尋ねた。 「ティママンが閉じた穴が開いたのよ。そこから魔族がこの世界に入り込んでいる。魔族の糧はそれぞれだけど、人間を糧にする魔族は多くいる。それを目的とした魔族はこの機会を逃さないわ」 「兄貴やベグゼッドを変な風に連れ去ったのも魔族なのか?」 「まあ、そんな芸当は魔族にしか出来ないわね」 「あなたは、どうしてここに?」 と、バネッタ。 「私はティママンを探しに来たの。再び穴を閉じて魔族を元の世界へ帰すつもりだった。でも、もう手遅れね。もう手の施しようのないほど、魔族はこの世界に広まってしまった。人間はもう、魔族とともにあるのよ」
今日は友人と遊んで来ました。
ちょい縁ある方々にいろいろ。
長い人生で、そんなこともありますよ。 カシスもバネッタもベンチに座り直した。そして、オフィーリスは口を開いた。 「私は、魔族なの」 「......」 「......はい?」 「魔族なの。まず、これを前提として聞いてね」 「......魔族って、あの魔族?」 「あのが指す言葉がわからないけど、魔族よ」 「魔族って、大昔に滅んだっていう?」 「滅んではいないわ。この世界の魔族はただ一人、ティママンだけだったのよ。ティママンの伝説は知っているの? 伝承が間違っているのかしら?」 バネッタがようやく口を開いた。 「知っている。『英雄、ティママンは全ての魔獣と戦い、そして最後の魔獣を相手に共倒れとなった』となっている。『魔族はティママンにより退けられた』ともあるな。地域や時代の差はあるが大方は同じだ」 「そう、だけどティママンは魔族。それも私と同じく古代からある魔族。身体は消えても精神はどこかにいるのよ。多分、あなた。カシスの中にいると思うんだけど」 「俺?」 「だって、その剣抜いたでしょ? ブラニスのところで」 カシスが剣を見る。 「そうだけど」 「ああ、もう、何やっているの? ティママン」 「......オフィーリス姉ちゃん、なんだかよくわからないけどさ。ベグゼッドのところに連れて行ってくれよ。オフィーリスならわかるだろ? 魔族なんだし」 「......大丈夫よ。ベグゼッドならもう見つけているもの。そうだった。ごめんなさい。あなたたちは、もう巻き込まれてしまっているだものね。ティママンを探す事で頭がいっぱいだったわ」
オリンピックに関しては、恨みがあるんじゃないかってくらい無関心な家庭です。
「はやりのはんてん」 「どうする?」 と、カシスは不安そうにバネッタを見つめた。しかしながらバネッタにもどうすることも出来ない。休憩所のベンチで休む事にする。人々は港で文句を言っていたので、休憩所の人はまばらだった。 「お久しぶり」 「ああ!」 向かいのベンチに座っていたのは黒いワンピースを着た女性だった。 「オフィーリス!」 「そうよ。覚えていてくれてありがとう。素敵な人と歩いているのにお邪魔だったかしら」 バネッタの方に微笑んだが、彼女は立ち上がって剣の柄を握っていた。 「どうしたんだよ!?」 「人間の匂いがしない」 「何言ってんだよ!」 カシスも立ち上がって自分の剣を抜きかける。 「その剣!」 今度はオフィーリスが叫んだ。驚いて立ち上がる。 「ティママンの......!」 「なんで、知ってんだ?」 その場は固まってしまった。バネッタはとりあえず、柄から手を放した。カシスもまた、手を放す。 「そう言えば、カシスには言ってなかったわね。ちゃんと話さなきゃ」 オフィーリスは、再びベンチに座った。
王子様♡ よく眠れずに朝を迎えた。こんなに眠れないことはなかった。 「おはよう」 バネッタが声をかけた。彼女は昨日と同じ、表情を変えなかった。 「眠れなかったのか?」 黙って頷くカシスの頭をバネッタは撫でた。 「不安なのは、私も一緒だ。家族が心配なのだろ?」 「うん。ベグゼッドのことだって」 「そう、ありがとう」 バネッタが礼を言った。 「朝食が出来ている。早く食べないとヒミカがうるさい」 港に着いた時、その船の前には人だかりが出来ていた。 「何が起こったんだ?」 「珍しいな。休航か?」 「おーい、どうなってんだ!」 港は旅路を急ぐ物たちのブーイングの嵐だった。 バネッタが走り回っている船員の一人を捕まえて、事情を尋ねる。 「ああ、昨日怪鳥が現れただろ? 安全が確認されるまで待機なんだ。それまで俺たちは船内の清掃だよ」 そう言って、船員は持ち場に戻った。
昨日、荒れに荒れた天気は今日になってスカッと快晴になりました。 フォーランズ城にて、バネッタに部屋まで案内されるカシス。 「あのさ、姉ちゃん」 「なんだ?」 「まさか、俺に付いて来る気か?」 「そのつもりだが?」 「......」 カシスはその夜、眠れずにいた。目の前で消えて行ったベグゼッドとサミクラス。祭の時にいなくなったハイネーケ。そして、同時に姿を消したグオン。 「ちくしょー......」 悔しかった。ただ、悔しかった。
「まるで親の敵のようだ」と言ったら、母に「普通、バケツひっくり返したって言わない?」と言われたので、「祭っていうイベントがあるのにこの雨だったら、親の敵みたいじゃないか」と言い返しました。 フォーランズ王の前でカシスはありのままを話した。話を聞いたフォーランズ王はため息を一つしただけだった。 「あの......」 「大丈夫だ。サミクラスが付いているのだから。君はビアソーイダに戻りなさい。手配は済んでいるのかね?」 「あ、はい。明日の船で」 「じゃあ、今、部屋を用意しよう。今日はよく休みなさい」 「はい」 「バネッタ、カシス王子を案内してあげなさい」 側にいたバネッタに国王は言ったが、バネッタは動かなかった。 「父上」 「駄目だ」 「まだ何も言ってない」 「お前も行こうとしているのだろう? なら駄目だ」 「ならば、私は一人で行く。弟が、行方不明なのに」 国王はやっぱりため息をつくだけだった。
雨でした。豪雨......。まあ、こんな日もあるんだよ。 サミクラスが船内に入るように促す。 「もうすぐに港も見えてくるだろ?」 「そうなんだが......」 ベグゼッドが戻ろうとして船内に向かおうとした時、後ろから腕を掴まれた。振り向くと誰もいない。白い腕だけがぽっかりと現れていて、彼の腕を掴んでいた。 「なんだこれっ!」 ベグゼッドの声にサミクラスとカシスが近づいた。腕は力強くベグゼッドは引っ張り込まれた。姿が消えて行くベグゼッド。サミクラスがもう片方の腕を掴み引き返す。 「いっ、痛いっ!」 悲鳴を上げ、サミクラスの力が緩んだ。そして彼もまた引き込まれるように消えて行った。 「......なんだよ、これ」 誰もいない甲板でカシスは一人残された。風が収まった事がわかった船員たちが次々甲板に出てくる。頭を抱えてうずくまったカシスを見て、『きっと、連れが怪鳥にやられたのだろう』という勝手な想像をして、宥めただけだった。
世間の学生たちは夏休みということですが、夏休み関係ない人たちの方がめっきり多いと思われます。いっそ、リフレッシュ休暇(一週間くらい/有給扱い)は必ず嫌でも取らなければならないという法律作ってください。絶対休暇後、退職届だすわ。
草うららか
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